SGHの活動を紹介します
京都大学大学院 思修館訪問研修
6月17日、2年生SGコース生による「京都大学大学院総合生存学館 思修館 訪問研修」を行い、生徒38名が参加しました。
この研修は、自分たちの課題研究のテーマ設定や研究計画について、大学院生から助言を得るとともに、目指すべきロールモデルに触れ、グローバルリーダーや研究者としてのあり方を学ぶことを目的としています。
大嶌幸一郎教授からのメッセージや、大学院生による研究の内容紹介の後、各グループに分かれての発表と、大学院生からの助言をいただきました。最初は緊張していたものの、質疑応答を重ねるうちに、次第に議論が活発化しました。
参加生徒にとって、今後の課題研究活動への有益なアドバイスをいただけただけでなく、研究とは何かという本質に触れることのできた研修となりました。
【感想】
私は今回の思修館訪問で、課題研究をする上での意欲や挑み方が分かりました。今までのグループ内だけの話し合いだと、1つの視点に定まってしまい、多角的な仮説を立てることができなかったが、今回の研修でいろいろな視点を知ることができてよかった。とても意欲が上がったので、また頑張りたいと思います。
「研究とは?」について講義を聞く前はほとんど自分の言葉で説明できなかったが、講義を聴いて、独創性と新規性など大事なことが分かった気がする。グループ別では、大学院生の方が自分たちに熱心に助言しようとしてくれたのが嬉しかった。今後は自分も積極的に意見交換がしたい。
JICA特別講義・ミニ講座
◇JICA特別講義
6月12日、2・3年SGHコースと3年文型クラスを対象とした「JICA特別講義」を行い、JICA北陸支部長の仁田知樹氏から「世にもユニークな国ブータン~幸せの国に学ぶ」と題した講演をお聞きしました。
ブータンの民族衣装で登場した仁田知樹氏から、ブータン滞在中のエピソードや、GNH(国民総幸福量)の向上を目的に掲げるブータンの政策についてお話をいただきました。
3年文型クラスは、今回学んだことを生かして、今後「JICAエッセイコンテスト」応募のための文章作成に取り組みます。
【感想】
◇JICAミニ講座
6月12日、1・2年生希望者を対象に「JICAミニ講座」を行い、青年海外協力隊員として活動された山下絢子氏をお迎えし、「アルティプラーノ地域にて栄養教育・ボリビア多民族国~トゥピサ市・オルロ市~」と題した講演を行い、49名の生徒が参加しました。
ボリビアで栄養士として活動したご経験から、言語の壁や異文化でのコミュニケーションの困難さを乗り越え、相手国の人々の信頼を得て活動することの難しさとやりがいについてお話をいただきました。
異文化交流や海外貢献に興味・関心を持つ生徒にとって、知見を広める良い機会となりました。
【感想】
6月12日、2・3年SGHコースと3年文型クラスを対象とした「JICA特別講義」を行い、JICA北陸支部長の仁田知樹氏から「世にもユニークな国ブータン~幸せの国に学ぶ」と題した講演をお聞きしました。
ブータンの民族衣装で登場した仁田知樹氏から、ブータン滞在中のエピソードや、GNH(国民総幸福量)の向上を目的に掲げるブータンの政策についてお話をいただきました。
3年文型クラスは、今回学んだことを生かして、今後「JICAエッセイコンテスト」応募のための文章作成に取り組みます。
【感想】
私は世界史を勉強してきて、血が流れないような民主化があるなど考えもしなかったが、実際にあることを聞いて、信じられなかった。日本人は物質やお金ではブータンより豊かなのに自殺者が多いのに比べて、ブータンは国が国民の幸せを大真面目に考えているのが本当に素敵だと思った。また義援金が貧しい国から送られてきていたことを聞いて、人の優しさを知ることができた。今のこの温かい気持ちをずっと忘れずに生きていかなければならないと思った。
今日、たくさんのブータンのユニークな点を学びましたが、とても常識をひっくり返されました。今までブータンについては「世界でもっとも幸せな国」ということしか知らなかったけれど、そうではなくて国が国民全員の幸せを目指してGNHを大切にしているのだと分かりました。仁田さんが最後に言っていた、「国際協力とは幸せを分かち合うこと」というフレーズに心を動かされました。国際協力・交流など今世界で言われているけど、案外身近なことなんだとわかりました。これからもっと異文化に興味をもっていきたいです。
◇JICAミニ講座
6月12日、1・2年生希望者を対象に「JICAミニ講座」を行い、青年海外協力隊員として活動された山下絢子氏をお迎えし、「アルティプラーノ地域にて栄養教育・ボリビア多民族国~トゥピサ市・オルロ市~」と題した講演を行い、49名の生徒が参加しました。
ボリビアで栄養士として活動したご経験から、言語の壁や異文化でのコミュニケーションの困難さを乗り越え、相手国の人々の信頼を得て活動することの難しさとやりがいについてお話をいただきました。
異文化交流や海外貢献に興味・関心を持つ生徒にとって、知見を広める良い機会となりました。
【感想】
ボリビアについて全く知らなかったので、今回詳しく知って驚くことがたくさんありました。先進国にはない自然との触れ合いができることや、大きなカーニバルがあることを知って、ボリビアに行ってみたくなりました。言語の壁が大きいという大変な面もあるけど、山下さんはそれ以上にボリビアでの活動を楽しんでいたように見えました。料理を通してコミュニケーションを取れるという話を聞いたときは栄養士がステキだなと感じました。海外での活動は多くの刺激を受けることができそうなので、私もJICAのようなボランティア団体に加入してみたいです!
ポトシ県トゥピサ市での週一回の食材配達の話で、食材が必ずあるという日本の常識とは違うことを知り、日本は恵まれていると感じました。日本のように便利グッズや処理された食べ物で料理するのではなくそのままの食材や自然の道具で料理しているからこそ得られる知恵があると知れてよかったです。日本にいると自分は外国人ではないと考えがちかもしれないが、外国へ行くと自分が外国人であることを知るのでいい経験になると思いました。「自分ができる事をすれば道が開けてだれかが見ている」という言葉は何でもあてはまると思いました。
金沢大学学長への訪問
3月30日、2年SGコース生徒3名が金沢大学を訪問し、山崎光悦学長,柴田正良理事,福森理事と意見交換を行いました。
珠洲市の人口減少対策を研究する生徒が、珠洲市に金沢大学の「農水産学部」を設置する人口減少対策を考え、学長および理事の方に説明しました。その後の意見交換では,金沢大学の地域との連携事業や石川県が抱える課題など,多岐にわたる内容をお話しいただきました。
お忙しい中、山崎学長が直接生徒の研究内容を聞いていただき、生徒にとって今後の研究活動の励みとなりました。
国際連合大学訪問
3月27日~28日、新2年生SGコース生徒41名が、東京の国際連合大学と協力機関を訪問しました。
2年次からの課題研究に向け、グローバル課題についての講義を受けることで、研究内容や課題設定のヒントを見つけることを目的としています。
初日の国際連合大学では、国連開発計画(UNDP)や国連大学広報センターからの講義で、持続可能な開発目標(SDGs)を目指す国連活動についてのレクチャーや、国連大学内の見学を行いました。2日目のグループ別研修では、JICA地球広場、プラン・インターナショナル、東京外国語大学を訪問し、講義や見学、学生との交流を行いました。
今回の研修で学んだ内容をもとに、今後の課題研究に向けての準備を進めていきます。
【感想】
・一番驚いたのは、開発途上国に暮らす人々は56億人もおり、10人のうちの8人が発展途上国に住むという数の多さです。また、支援をしようとしても、宗教上、文化上の違いによってままならなくなるなど、支援も容易ではないのだとわかりました。私たちが今できることは、どのようなことができるのか「考える」ということであり、それを将来国際協力において「行動」することが大切だとわかりました。
・スマホのレアメタルの採掘は手で行うこともあり、中には子供たちもいるという話が印象的だった。衣料品も、安いには安い理由があるというのはわかっているが、大量消費になれてしまった私たちが生活を急に変えるのは難しいと思った。その中で、私に何ができるのかを見つけたいと思った。UNDPでもプランインターナショナルでもJICAでも、共通しているのは一時的な「あげる」活動ではなく、長期的な「授ける」活動であるということ。長期的な視点というのを今後の課題研究の参考にしていきたい。
「SGH甲子園」出場
3月19日、全国のスーパーグローバルハイスクール(SGH)が研究成果を発表し合う「全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会2017 SGH甲子園」(関西学院大学などが主催)に、本校から3チーム9名が出場しました。
全国から84校234チームが出場し、グローバル課題から多様なテーマを設定をして発表する中、本校からも「未来を創るこども食堂~子供の貧困を打開する社会的支援」「規格外野菜と生きる道」「珠洲市×農水産学部vs人口減少」の3テーマで、4月から進めてきた課題研究の成果を発表しました。
これまでの学校での発表と違い、全国各地の高校生や先生方との質疑応答を行う中で、多様な地域性や価値観の違いにより、同じ課題でも取り上げ方や考え方が異なることを学びました。
今後、新3年生は課題研究を深めるとともに、英語でのプレゼンテーション活動を行っていきます。
【出場生徒感想】
・私が思っていた以上に刺激的な一日となりました。どの高校も社会問題に対して熱い思いをもって研究していました。そんな高校生と議論することができて“楽しい”と感じました。また、私たちは、日本人は、日本の6人に1人が貧困であるのにもかかわらず、日本に貧困があることをあまり知らないということを前提として発表しています。しかし、大阪の高校生と話す機会があったのですが、大阪の高校生は日本の貧困を私たちより身近に感じていました。私たちよりはるかに詳しかったです。
・ここで私が改めて感じたのは「自分から行動する」ことの大切さです。こんなにも自分たちでやってみたから、そのような素晴らしい結論にたどり着いたのかと思うチームもあった一方、あと一歩踏み出せていたら、より研究が深まっただろうというチームもありました。「まだ高校生だからできない」という考えはもう古いとこの場に参加した誰もが感じたはずです。この高校生たちが成長し、日常だけでなく世界中で活躍するグローバルリーダーとなっている姿が想像できた人も多いのではないでしょうか。私もワクワクしながら他チームの発表を聞きました。ぜひこの研究が世界に小さな変化をもたらし、よりよい未来へとつながる、世界が抱える問題を解決するヒントになればよいなと思います。