校長室より「おこらいえ」
てんやわんやって
地震から 459 日目
豪雨から 195 日目
4月3日
先生方は新年度の準備にてんやわんやです
てんやわんやって何?
不思議なことば
気になったので調べてみたら
「てんやわんや」の語源は
「手に手に」を意味する「てんでん」と
関西方言で「むちゃくちゃ」を意味する「わや」
が結合した言葉です
江戸時代からある言葉ですが
獅子文六の新聞小説によって
広く一般に使われるようになったそうです
【今日のじょーおこらいえ】
校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は「人生を一日に例えると」
「自分の年齢を3で割った数が
人生を1日に例えたときに
何時ごろを生きているのかを表している
と書かれた校長先生のブログを見ました
私もやってみたところ今は17歳
3で割ると5.66…なので
大体午前5時半ごろを生きていることになります
こう考えてみると
私はまだ始まったばかりなんだなと思います
これから時間が経つにつれ
とうとう私にも受験といった
人生が大きく変わるであろうイベントが近づいてきます
その頃にはもう18歳なので
1日に例えると午前6時
まもなく目覚めようとしている時間です
輝かしい気持ちで
目覚めることができたらいいなと思います
そのためにも受験までに自分にできることを精一杯やります
今から始めても受験までは人生の1日にしたら
あと30分もないので
人生の1分1秒を大切に生きたいと思いました
1日は24時間ですが
私の人生は1日では収まりきらないくらい
長生きして健康で充実した生活を送りたいです
24 × 3 = 72 72歳
時間が経つのはあっという間なので
すぐにその時が来てしまうかもしれません
良い体作りのためにもまず散歩でもしてみようかな」
私は60歳
3で割ると20つまり夜の8時
仕事を終えて帰ろうとしたけど
やり残したことがあって
学校に戻ってきた感じでしょうか
働き方改革でいうと
あまり推奨されませんが
未来を創る仕事のアディショナルタイムをいただき
多忙ではありますが多忙感は全くありません
大河ドラマ「べらぼう」に登場する田沼意次
賄賂政治のイメージがありますが
最近の研究ではその評価が変わりつつあります
大変仕事に熱心で
1ヶ月のうち20日間は
江戸城に泊まり込んで
仕事をしていたほど
身を粉にして江戸幕府の財政の立て直しに
奔走していたそうです
でも発災直後の能登地区の役場の方々は
それ以上でしたね
【被災地に電気が灯るまで】第12回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
第11回までに
「ボルタの電堆」の発見の歴史について
説明しました
今日からしばらく
「ボルタの電堆」では何が起こっているのか
化学的に説明します
頑張って説明するので
化学嫌いのみんなもついてきてね
この世の全ての物質は原子からできています
原子は中心にある原子核と
その周りをうろちょろしている電子からなります
原子核の中には
プラスの電気を持つ「陽子」があります
「陽子」を何個持つかで
その原子の種類が決まります
たとえば陽子を1個持つ原子は水素原子
陽子を6個持つのが炭素原子という具合にです
原子核の周りをウロチョロしている電子は
マイナスの電気を持っています
電気的には「同じもの同士」は反発しあい
「違うもの同士は引き合います
マイナスの電気を持つ電子は
プラスの電気を持つ原子核に引きつけられています
と同時に同じマイナスの電気を持つ電子同士は
お互いに離れようとしながらウロチョロしています
さて今日の説明の中に
明らかにおかしい部分があるのですが
気づいた方いらっしゃいますか?
この指とまれにとまれない子
地震から 458 日目
豪雨から 194 日目
今日は石川県高等学校長協会の会議がありました
協会の会長は金沢泉丘高校の岡橋勇侍校長先生
岡橋先生の初任校は輪島高校
発災以来ずっと被災地に心を寄せてくださっています
とにかく話題が豊富な方で
いつも涙あり笑いありのご挨拶をくださいます
今日最も心に残ったのは
「この指とまれにとまれない子」
を大切にしようというお話
「この指とまれ」と言ったとき
輪に入れずにポツンといる子
私が教師を志した気持ちを思い出させてくれました
大学生の時
塾の講師のバイトをしていた頃の話です
いわゆる進学校を受験する中三生の担当は
優秀な医学生のバイト
私は勉強も部活も好きではない
親に言われてイヤイヤ来ているような
学校に行くのもイヤな
この指にとまれない子たちのクラスでした
それでも
「先生ちょっと勉強好きになったよ」
とか言ってくれるようになって
受験の2日前
「高校行ったら部活にも入ってみようかな」
「先生明日も塾来るね」
「最後まで教えてね」
と別れたのでした
ところがその子たちとは
二度と会うことができませんでした
あくる日塾へ行くと
「その子たちのクラスは今日は休みにしました」
家で勉強しなさいと帰したみたいです
受験前日はいわゆるトップクラスの子に
全勢力を注ぐのが塾の経営方針でした
それ以来
指にとまれない子のために何かしたい
教職の道を志すようになったのでした
【被災地に電気が灯るまで】第11回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
第10回では
「ボルタの電堆」が人類初の電池であるとして
掲載している教科書があること
しかしそれには問題があるということを書きました
今日はどこに問題があるのか学んでいきましょう
「オーパーツ」
それは時代や文化に合わない
「場違いな遺物」や「人工物」のこと
たとえば
ボリビアのエルフェルテ遺跡にある
UFOの発射基地らしき遺跡
https://corona.shin-dream-music.com/participation-alien/
実際には宗教施設ではないかと言われています
たとえばラスコー洞窟の壁画
https://newt.net/fra/mag-887644122960
壁画自体はこの時代にあったとしても
特段不思議はないのですが
謎その1は
洞窟の奥深く酸素の薄いところに描かれていること
酸素不足の朦朧とした状態で描いたから
これだけ芸術的な作品に仕上がったのだ
という説もありますが
謎その2は
洞窟の奥深く真っ暗な場所に描かれていること
すすが全くついてなくて
火を焚いた痕跡がないのです
電気でもあれば別ですが
いずれにせよ
外に出て狩りをしてなんぼの時代に
真っ暗な洞窟にこもってこの作品を仕上げた人は
人類初の引きこもりでは?とも言われています
「3年寝太郎」のように
大器晩成の物語もあることだし
同じ内容を同じ学年で学ぶ今の教育システム
見直してもいいんじゃないかなと
個人的には思っています
たとえばツタンカーメンの黄金のマスク
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/2318/
金箔を叩いて薄くして貼り付けたと思われますが
電気を使って金メッキしたような美しさです
この時代に電気があったはずもないし…
電気がないと無理なような
たとえばピラミッドの中から見つかったこれ!
陶器製の器に銅と亜鉛の棒が突っ込んであります
賢明なみなさんはお気づきですね
まさに「ボルタの電堆」ではありませんか
でもテレビも冷蔵庫もない時代になぜ電池?
何に使うの?
あ!?
これがあれば
ツタンカーメンの謎も
ラスコー洞窟の謎も
一気に解けるではありませんか
これこそが「ボルタの電堆」が
人類初の電池ではないという根拠です
また
坪村 宏 大阪大学名誉教授は
「ボルタ電堆」は
実際には非常に複雑な現象を含むものであり
また安定した起電力を保つことも難しいものであるから
従来の教科書の「ボルタ電堆」の説明には誤りが多く
化学教育上必要のない末梢的な記述が多いとして
高校化学の教科書に掲載することに反対されています
ただ私は面白いので
今日の話を
電池の単元の導入に利用していました
野球が繋ぐ笑顔の輪
地震から 457 日目
豪雨から 193 日目
岡山から金光学園高校の野球部のみなさんが
来てくださいました
6月に岡山まで招待してくださり
それ以来の再会となります
被災地の様子を案内しました
保護者のみなさんが
肉まんをごちそうしてくださいました
明日は遊学館高校さんと星稜高校さんと練習試合
そしてあさって輪島高校と練習試合です
【今日のじょーおこらいえ】
校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は卒業式の日のブログを読んで
「私は卒業式の時にこの話を聞いてとても感動しました
東日本大震災で新一年生たちの新しいランドセルは
一度も使うことなく津波に流されてしまって
そんな一年生たちには新しいランドセルが贈られたのに
お母さんが土砂の中から見つけた傷だらけのランドセルを
六年間使い続けたこの子は
本当に家族思いで純粋なんだと思いました
私は正直地震なんて他人事にしていました
自分たちのところには
そんな大きな地震なんてこないだろうと思っていたし
輪島は地震が少ない街ではないので
少し位の揺れなんで何十回も経験してきて
地震をなめている部分もありました
でも実際に自分たちが経験して
たくさんのものを失って
自然災害の恐ろしさを知りました
だからこそ
ご飯が食べれる嬉しさや
水が出るありがたさに気づけたんだと思います
能登半島地震を経験していない私だったら
ランドセルの話を聞いても
ただ聞き流すだけだったと思います
この地震を経験したからこそ
この子の気持ちが本当にわかるし
経験した人だけに得られるものもあると思うし
この得たものが今後何かにつながっていくんじゃないかな
と思いました
これからももっと一日一日を大切にして
過ごしていきたいと思いました」
卒業式の校長式辞
ちゃんと聴いていてくれたんですね
ほんとうに感想にも書いてあるように
地震を経験したからこそ得られた
心の成長ですね
【被災地に電気が灯るまで】第10回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
第9回では人類がそもそもどのように
電気の存在を知り得たかという話をして
ガルバーニのカエルの実験の話をしました
今日はイタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタの話
彼が研究を始めた頃
人々は電気についてよくわかっておらず
動物の体の中にあるものと思われていました
ガルバーニの実験で
2種類の金属を繋いだものを死んだカエルに繋ぐと
電気が発生して筋肉が動いたからです
ボルタはカエルの代わりに鶏肉で試してみました
亜鉛の板と銅の板で鶏肉を挟み
ふたつの金属を線で繋ぐと
やはり電気が発生しました
ボルタは今度は自分の舌で試してみました
やはり結果は同じ
しかも金属が溶けたような味がしました
そこでボルタが考えたことは
動物ではなく金属が電気を起こす原因ではないか
ということです
今度は肉の代わりに塩水にひたした紙で試すと
やはり電気は起こりました
電気を起こすのは金属と塩などの成分だったのです
このことは「ボルタの電堆」として
教科書には世界初の電池として紹介されていますが
そのことに異を唱える学者さんも少なくありません
それはなぜか?
また次回
100日経っても死なないワニ
地震から 456 日目
豪雨から 192 日目
松本先生の国語の授業では
校長ブログ「おこらいえ」を読んでの課題作文に
取り組んでくださいました
提出された成果物を見ると
本当に一人ひとりいろんなことを考えていて
新しい気づきがたくさんあり
こちらのほうが驚かされます
「おこらいえ」は輪島の海士町の言葉で
驚きなどを表す感嘆詞
「おこらいえ」の最上級は
「じょーおこらいえ」なので
新コーナー「じょーおこらいえ」として
紹介させていただきます
【今日のじょーおこらいえ】
「僕はこの『おこらいえ』を読んで
あの地震から1年経ったんだなと改めて感じました
“たくさんの方に支えられたことだけは
決して忘れてはならないことです”
と言う文章が心に残っており
確かに自分も地震の時に
親戚や近所の人そして家族に支えられており
改めて支えられた感謝を忘れてはいけないなと
気づかされました
校長先生の『おこらいえ』には
大切なことを改めて考えさせてもらえるような内容のほかに
豆知識のようなことも書かれており
とても見ていて面白いです
たとえば灯油を入れるときのポンプの正式名称が
『おしょうゆちゅるちゅる』だと紹介されていたので
自分でも調べてみたところ
本当に『おしょうゆちゅるちゅる』という名前で驚きました
校長先生は今年で定年退職なさると言う事でしたが
定年退職なされても『おこらいえ』を続けて欲しいなと思います
親戚に“輪島高校に通っています”と話すと
高確率で校長先生の『おこらいえ』楽しみにしている
と言ってくれています
僕も朝のホームルームで時間があるときは
まとめて読んだりしていてとても楽しみにしています」
《匿名希望》
うれしい感想ほんとうにありがとう
そう本当は今日で退職の予定でした
12月22日のコラムに伏線張ってあったの
気づいた方いらっしゃいますか?
今日の最終回に向かっての構想もあったのですが
なんやかんやで来年もう一年
輪島高校の校長をすることになりました
どうぞご贔屓に
「贔屓」には4つも貝がありますね
「財」や「販」に「貯」など
貝編を部首に持つ漢字には
お金にまつわる字が多いのですが
「贔屓」してもらうには
どんだけお金がかかるんや?
って感じです
さて
「贔」のように同じ漢字を重ねて書く字を
「畳字」といいます
では問題です
畳字を思いつく限りあげてください
「品」「晶」「姦」
など思いついたでしょうか
他にも「焱」「淼」「鑫」「蟲」
などのほか
「龘」「鱻」「驫」「麤」
もう何がなんやらです
「木」には「林」「森」のような二畳字や三畳字のほか
五・六・八・九畳字も存在するようです
褒められたので嬉しくなって豆知識を披露しました
あと2週間!!
地震から 455 日目
豪雨から 191 日目
大阪万博まで2週間!
オープニングのテーマは『銀河のMATSURI』
輪島高校の和太鼓部の生徒が
万博大屋根リングの中心の輪島塗の地球儀をめがけて
狼煙の灯台から
25時間太鼓を打ち始めます
首脳サミットG7が開催されたグランドプリンスホテル広島にて
『銀河のMATSURI』の決起祭が先日開催され
『太古の太陽の夜明け』が立ち上がりました
主催者の芸術家大志さんからLINEが届きました
「太古の太陽の夜明け
グランドプリンスホテル Hiroshimaロビーにて
銀河のMATSURIの決起祭が始まりました
120年前のパリ万博の彫刻『太陽の輝き』の前で
55年ぶりに大阪万博が蘇ることを宣言
内なる太陽が、強く燃えた。
岡本太郎が言っていた。
『人間は太陽だった。
本来の自分を取り戻すこと。
それが祭りである』と。
その後、広島の仲間達と、映像を見せながら、今回の万博の趣旨を伝えた。
初めて、俺に会い、俺の話を聞いた、高校生達は、
俺が何を始めたのかを、その真意をしっかりと掴んでいた。
高校生達は、もうそこにいた。
高校生達は、涙を流し、私も涙を流した。
たくさんの仲間がもう待っててくれる。
みんな、本当は知っている。」
https://www.youtube.com/watch?v=bmvQazjVFf8 銀河のMATSURIのプロモーション映像(開幕祭編)
【被災地に電気が灯るまで】第9回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
第8回までは発電装置の発見の歴史を辿ってきましたが
今回はもう一度時を遡って
そもそも人類が電気の存在そのものに
どうやって気付いたのか学びましょう
古代ギリシャのタレスは
紀元前600年頃
「琥珀(こはく)」を布などでこすると
糸くずなどを引きつけるようになる
ということを発見しました
いわゆる静電気です
「琥珀」は太古の木の樹液いわゆる樹脂の化石で
ギリシャ語で「エレクトロン」といいます
タレスはこの不思議な力を
「エレキトリック」と名づけました
1752年
アメリカの科学者ベンジャミン・フランクリンは
雷の中で凧上げをする実験をしました
雷の正体を突き止める有名な実験です
「エレキトリック」が凧糸を伝わって
ビンの中に溜まることが観察されました
こうして
雷の正体が「エレキトリック」である
ということを突き止めたのです
1780年頃
イタリアの解剖学者ガルバーニは
死んだカエルの足に
2種類の金属を繋いだものをあてると
死んだカエルの筋肉が
まるで生きている時と同じように動くことを発見します
彼は「エレキトリック」は
もともと動物の体内にあるもので
それにより動いたのではないかと考えました
この考えは間違いだったのですが
数年後の電池の発明につながっていきます
その話はまた明日
ポルトガルへ行こう
地震から 454 日目
豪雨から 190 日目
私の壮大なる妄想
世界平和について
トランプ プーチン 習近平と
大国の指導者はどいつもこいつも自国のことしか考えず
こいつらの暴走を止めるには
今こそ唯一の被爆国である日本が中心となって
国際協働を推し進めるべきであると思います
ヨーロッパあるいは中近東
どの辺の国と友好関係を築くのが良いでしょうか
まずはトルコ
1890年に発生したエルトゥールル号事件で
日本人の救助活動によって69名の乗組員が救助されて以来
1985年イラン・イラク戦争での日本人脱出のための航空機提供
2011年東日本大震災への救援など
親日国として知られます
現在輪島高校ではOECDや東京学芸大の協力のもと
トルコの教育省との連携を深めています
今年トルコから高校生を招き
日本の科学技術を学ぶ教育旅行を計画しており
現在資金繰りに奔走中です
次に
江戸時代にも交流が盛んであったポルトガル
ポルトガルは国の戦略として
シティズンシップ教育に力を入れています
保・幼・小・中・高・特別支援が一体となり
過疎地域における地方創生や
公平性を確保した学校の自由裁量の在り方にも取り組むことで
学校を地域のハブとして機能させる
いわゆる学校クラスターを形成させています
輪島高校でも被災直後は
保・幼・小・中・高・病・隊が一体となった
学校クラスターを形成していました
今年のゴールデンウィークを利用して
ポルトガルへ研修旅行に出かけます
現在希望する生徒を募集中です
ポルトガルの「シティズンシップ教育」から
日本の「歴史総合」や「公民」といった教科横断的な学習
あるいは学年や校種を超えた教育エコシステムの改革など
そういったものを学びたいと考える
教育あるいは医療などで地域に貢献したいという生徒を募集します
申し込み方法など詳細については
保護者あて一斉メールにてお知らせしてあります
野球部が
宮城・新潟遠征に出かけています
昨日交流会を開いていただきました
本日は3試合を行います
第一試合 輪島対仙台育英
朝方は風も強く小雨でしたが
第一試合を終えました
0−2でノーヒットノーランを喫しました
試合序盤は表情も固く輪島らしさは隠れていましたが
中盤からは笑顔と勢いがありました。
12時 金沢桜丘対仙台育英
14時半 輪島桜丘合同チーム対仙台育英
の予定です
【被災地に電気が灯るまで】第8回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
先日の第7回では
鉄が塩酸に水素の泡を出しながら反応すること
銅は塩酸と何の反応も起こさないことを説明し
鉄と銅をいっしょに塩酸に浸けるとどうなるか?
問題提起をしました
答えは
鉄は塩酸に水素の泡を出しながら反応しやがて溶けてなくなり
銅は塩酸と何の反応も起こさない
です
ごめんなさい
当たり前ですね
ところがふたつの金属をくっつけて浸けると
今度は銅の周りに水素の泡が発生し始めます
そして鉄はやがて溶けてなくなります
何が起こったのでしょうか?
鉄を亜鉛という別の金属に変えても
全く同じことが起こります
ところでピラミッドの中から
不思議な遺物が発掘されたことがあります
陶器製の壺の中に銅と亜鉛の棒が
突っ込まれています
呪術的なものでしょうか?
それとも?
この正体はまた次回
不思議な出会い
地震から 453 日目
豪雨から 189 日目
Posttraumatic growth という言葉があります
大きな心の傷を負ったものは
その後大きな心の成長を遂げる
というものです
その中のひとつに
人智を超えた神秘的なものへの心の変化があります
私自身そういったものや人との出逢いを
数多く経験してきました
アナウンサーの原田幸子さんとの出逢い
彼女は東日本大震災で被災し
石川県へ避難して来られました
後ろ髪を引かれる思いで
福島の放送局をあとにしました
心無い言葉を投げつけられ
かなりつらい思いをされたそうです
話は変わって
私自身は初詣中に被災し
神社の裏山に駆け上がりました
朝市の火災を知り深夜に戻ろうとしたのですが
それを必死で止めたのが
いっしょにいた末娘です
翌朝帰り道で
土砂に埋もれたり
道路の裂け目に落ちたりした車を何台も見かけましたので
あのときの末娘の行動が私の命を救ったと思っています
その末娘
「輪島でみんながつらい中必死で頑張っているのに
自分だけ金沢の大学で何の心配もなく
勉強していていいんだろうか?」
相当悩み心を病むほどになっていました
そこで
同じようなご経験をされた原田アナに
娘の気持ちを聞いてあげてほしいとお願いしたところ
その後親身になって何度か逢ってくださいました
おかげで先日無事大学院を修了し
名古屋で就職することになりました
今日は引っ越しのため名古屋に向かっています
その原田アナが先日被災地を訪れてくださいましたので
隆起した海岸線
燃え尽くされた朝市などを案内して最後に
朝市通りにポツンと焼け残った我が家の中も
見ていただきました
家に入った瞬間足元にひらりと一枚の紙切れ
これです
末娘が高校生の時にもらった表彰状
地元の「北國新聞」の記事を読んでの
感想文コンクールの賞状です
今まで何度も出入りしていた玄関口
こんなものが落ちていたら絶対に気づくはずなのに
原田アナが来るのを待っていたかのように
しかも当時末娘が読んだ記事が
「石川と被災地をつなぐ」
東日本大震災の記事でしょう
何かに導かれるかのような
不思議な出会いでした
さて賞状をくださった北國新聞さん
そこが発行する「アクタス」という情報誌があります
今月号に大変興味深い記事を見つけました
養老孟司氏へのインタビューです
江戸幕府が倒れたのは
安政の地震への幕府の対応のまずさであるとし
ときの政権にとって天災対策が最も重要である
と語っていらっしゃいます
現在の日本において
原型復旧が基本で災害前より良くなっちゃあいけない
というケチな役人の考えを批判されています
よくぞ言ってくださいました
養老氏に心から拍手を送るとともに
よくぞ書いてくださいました
北國新聞さんにも感謝です
被災民から直接には言いづらいです
なにしろ奥ゆかしいもので
もし今度日本のどこかで同じことが起こったら
今度は自分も声を大にして叫んでやろうと思います
【被災地に電気が灯るまで】第7回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
先日の第6回では
人類がついに塩酸を手に入れたこと
そしてこの塩酸が電池の発見に
重要な意味を持っていることを説明しました
先日説明したように
塩酸に鉄を浸けると
鉄の表面に水素の泡がつくのが観察できます
一方銅は塩酸に浸けても泡はでませんし変化しません
では問題です
鉄と銅をいっしょに同じ酸に浸けるとどうなるでしょう?
答えは明日
新人さんいらっしゃい
地震から 452 日目
豪雨から 188 日目
新しく輪島高校へいらっしゃる先生方が
本日学校に集まってくださいました
大学出たての新規採用者が5人もいます
全教員数が30名足らずの小さな高校ですので
まさに6人にひとりが新採者という
高齢化社会においては稀有な存在です
しかしこれは本校に限ったことではありません
奥能登の高校はすべて同じ状況です
教員のなり手がいないのでしかたありません
それにしても今日の5人は
100キロ以上の波うった道のりを超えて
よく来てくださいました
いきなり縁もゆかりもない被災地への赴任
今おそらく日本一過酷な環境の職場
そんな5人にこんな話をしました
「あなた方は選ばれし5人です
誰がこんな職場で働こうなんて思うでしょう
どんな悲惨な環境の下でも
あなた方なら教育への情熱を失うことがない
県教委はそう判断したからこそ
あなた方をここへ遣わしたのです
どうか誇りを持ってください」
教員生活のスタートを
この学校で切れるということは
自ら考え自ら行動をおこす
主体的な教員になるための第一歩に
きっとなるはずです
さてもうひとつ困った問題が
英語の教員がどうしてもひとり足りません
講師の人材も不足しているので
どうしようもありません
こうした問題はこれから日本の各地で
いやもう既に始まっています
「できない言い訳考える暇があったら
どうやったらできるか考えろ」
常にそう言い続けていますので
知恵の出しどころです
ピンチをチャンスに変える名案です
英語以外の教員が英語を担当するのです
教科を教えるのではなく
教科で教えるのです
教科の知識を伝えることではなく
生徒の学びの心に火をつけるのが
教師の本当の役割だとしたら
もちろん英語科の教師の方がいいに決まっているけれど
英語じゃなくてもできることはあるはずです
教科横断やSTEAM教育を一気に進める
チャンスであると思うようにします
【被災地に電気が灯るまで】第6回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
先日の第5回までに
人類と金属との出会い
そして人類と酢の出会いについて説明しました
酢はラテン語で「酸っぱいもの」を意味する
「acetum」と呼ばれていました
現在でもイタリア語で酢のことを「aceto」といいます
やがて英語で「acid」 に変わり
中国でも同じようなものを
「酸」と呼んでいました
では金属と酢が出会うとどうなるのでしょう
長いこと金属を酢に漬けておくと金属が錆びます
そして金属の表面には水素の小さな泡がつきます
酢には金属を変化させる力がある!
このことを利用しようとしたのが錬金術師です
酢を使って鉄を金に変えられないかと考えたのです
ある錬金術師は
海水にミョウバンを混ぜたものに
不純物として銀を含む金を漬けると
緑色の煙を上げながら
不純物の銀が取り除かれ
美しい純金を得ることができることを
発見しました
そしてこの時残った液体に金属を漬けると
酢に漬けたときよりも早く
金属は泡を出しながら変化していくのです
つまりこの液体は強力な酢といえます
この液体は「hydrochloric asid」とのちに名付けられます
「hydro」は水素
「chloric」は緑色を表します
葉緑体の色素クロロフィルのクロロです
そして中国では
海水つまり塩からできた酸
「塩酸」と名付けられました
人類はこの塩酸を手に入れることにより
さらに一歩前進したのでした
これがどのように電気に結びついていくのか
続きはまた明日
能登応援弁当
地震から 451 日目
豪雨から 187 日目
山梨から千葉へ「街プロ」ツアーに出かけている
生徒4人の様子を
山上佳織先生がお伝えくださいます
今日は朝4時に起床し
株式会社せんどう潤井戸プロセスセンターにやってきました
こちらは千葉県を中心に24店舗展開している
スーパーせんどうのお惣菜やお弁当の工場です
能登半島地震の際には1月7日に1000食分の食材を
輪島の避難所に届けてくださったそうです
その後は収益の一部を輪島の復興支援金とするための
能登応援弁当を販売しているとのこと
第一弾の輪島のふぐ唐揚げ弁当は6000食完売し
次の能登応援弁当のアイディア出しを
輪島高校の高校生もお手伝いすることになりました
地震から一年以上が経過しても
継続して能登を応援してくださっていることを知り
今私たちにできることは
お弁当がより良くなるように
せんどうさんといっしょに考えること
能登がもっと住みやすくなるよう
わたしたち自身も
努力し続けていきたいと思う旅となりました
まるごみ実行委員会及び関係者のみなさま
ハードスケジュールでしたが
とても楽しい学びの多いツアーをありがとうございました
さて先日鳥取県議会で国内初となる
「性的ディープフェイク」を禁止するなどとした
県青少年健全育成条例」が可決されました
「ディープフェイク」とは
AIを活用して作られた
フェイクの映像や音声を指します
トランプ大統領があたかも実際に喋っているような
動画の作成もできてしまいます
他人の顔写真を
ポルノ動画などに性的な目的で加工・悪用するものを
「性的ディープフェイク」といいます
SNSに投稿された顔写真が悪用されるケースもあります
これらの顔写真をもとにまずAIが
対象者の顔の特徴を学習します
そして既存のポルノ動画などから
動きや表情が合うものが選ばれ合成されます
その出来栄えは
生成された映像は被害者本人でさえ
「本当に自分なのでは」と思ってしまうほどだそうです
生徒のみなさんに注意してもらいたいこと
(1)面白半分で他人の写真を加工しない
友人の顔を使った画像を作ることは
重大な人権侵害問題です
(2)自分の顔写真を投稿しない
「顔写真を投稿する=ネット上でコピーされ得る」
という意識を持ちましょう
このブログでも名前付きで顔写真を掲載するときは必ず
誰か判別できないレベルに画質を落としています
(3)被害に遭ったら相談しましょう
被害に遭った児童生徒等が最も怖れるのは
誰にも言えないことです
学校は安心して相談できる環境を整え
被害者に寄り添います
【被災地に電気が灯るまで】第5回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
先日の第4回では
人類が偶然金属の作り方を手に入れた話をしました
そしてこの金属が電池や発電装置に
重要な意味を持つのですが
もうひとつ
電池や発電機に重要な意味を持つものがあります
今日はその発見の歴史を
狩猟生活から農耕生活へ
その日暮らしではなく
食べ物を貯蔵できるようになった我らが祖先
しっかりふたをして貯蔵していたブドウの実
ひさびさに開けてみるとなにやら香しい匂いが
匂いにつられて呑んでみると
おいしくて
なにやら楽しい気分にもなるではありませんか
そう
お酒との出逢いです
これはおいしいや
大事に呑もうとそのまま取っておくと
今度は変な匂いがしてきて
呑んでみると酸っぱくて呑めたものではありません
でもほんの少し料理に入れてみると
味の決め手となっておいしくいただけます
そう
酢との出逢いです
こうして金属と酢を手にした我らが祖先
いよいよここから電気との出逢いになっていくのですが
それはまた明日
淡路高校さんいらっしゃい
地震から 450 日目
豪雨から 186 日目
本日朝刊でご覧になれますが
次年度の石川県の教職員人事が発表されました
昨年の人事異動で被災地の教育のため自ら志願し
輪島高校に来てくださった坂下先生が
元の学校に戻られることとなりました
小さなお子さんにさみしい思いをさせながら
一年間本当に生徒のため尽くしてくださいました
本日HAB(北陸朝日放送)の「ふむふむ」で
坂下先生の奮闘ぶりが放送されます
時間は18:15~19:00の間です
心からの感謝を込めて拝見しようと思います
みなさんもぜひご覧ください
兵庫県立淡路高等学校から
4人の生徒さんが訪ねて来てくださり
本校生徒と交流を深めました
輪島高校からは
「未成年の主張」を開催したグループ
花火を打ち上げたグループ
「猫も人も食べれるお菓子」を開発したグループ
が発表しました
淡路高校さんからは
選択授業「防災と心のケア」で学んだことを
発表していただきました
淡路高校さんは
阪神淡路大震災の震源地から
最も近い高校なのだそう
「語り部活動」や「炊き出し訓練」など
震災を風化させないための
さまざまな取り組みをしていらっしゃいます
防災ポーチの作り方を教わりました
また全国でも珍しいパティシエコースがあります
生徒さんがつくったスイーツをいただきました
地震で隆起した海岸の観察に出かけました
無残に崩れ落ちた山肌と
隆起して新しくできた
まばゆいほどに真っ白なビーチ
地獄と天国が同居しているような風景です
被災した住宅の見学も行いました
被災地の生徒による
被災地の案内ツアーにも
次年度は力を入れていきます
ご希望の方はぜひ学校までご連絡ください
1年生4名が山梨県の武田神社を訪れています
都留興譲館高校
駿台甲府高校
山梨英和高校
まるごみ実行委員会や有志の皆様とともに
能登復興祈願竹灯籠作りに挑戦しました
その後皆さんと共に夕食を神社で食べました
その中に1年生が考案した
能登応援弁当「小学生に大人気 生姜くせ〜生姜焼き」
がありました
株式会社まもかーる様が調理してくだった生姜焼きは
豚肉が柔らかくほんのり甘い生姜焼きで
小学生に大人気間違いなしの美味しさでした
その他にもナンプラーの代わりに
いしる入りのグリーンカレーや
いしるを使ったイカと大根の煮物もありました
地元婦人会の創作メニューもたっぷり並び
皆でワイワイ食べました
フィナーレでは
12月に輪島高校に支援金を届けてくださった
都留興譲館高校PTA会長様が
涙ぐみながら「応援しています」
とエールを送ってくださり
皆様の暖かさにふれ感動と感謝の一日でした
【被災地に電気が灯るまで】第4回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
先日の第3回では
人類が火と出逢うことにより
「調理」という新たな技術を手に入れたこと
について説明しました
その辺の石ころを並べてかまどをつくり
今夜のごちそうをつくっていた我らが祖先
かまどを形作っていた石のひとつから
どろどろ
なにやら赤い物が流れてきます
「気色わる!」
「なにこれ??」
「そういえばこの石だけなんか赤っぽかったよね」
「なんか気味悪いから今夜はもう寝よ」
おひらきとあいなりました
たまたま拾った鉄鉱石を加熱することで
真っ赤に燃えたぎった鉄が流れてきたのです
翌朝
「やれやれ夕べの片付けしよ」
「なんか夕べ気味の悪い赤いどろどろあったよね」
「あれ???」
「夕べの赤いどろどろが!」
「なんだか黒いカチコチに!」
「これなんか見たことあるよね!」
そう隕鉄との再会です
かくして柔らかくて加工しやすい特別な石つまり金属を
自らつくる方法を見つけた我らが祖先
この不思議な石の発見が
このあとの人類の歴史を大きくかえることになろうとは
このときは知る由もないのでした