校長室より「おこらいえ」

能登スクール3日目

234日目

 

能登スクールのみんなが

輪島高校に来てくださいました

 

まずは「街プロ」の時間に

一緒に入ってもらいました

それぞれのグループに入って

話を聞いてもらい

さまざまな視点から

たくさんアイデアをいただきました

 

例えば

野球部を中心とした

グラウンドをつくりたいグループ

(1)俺たちの稲舟グラウンドが地割れで立入禁止区域に…

 (稲舟グラウンドとは旧輪島実業高校グラウンドのことで

  山の中にあり民家をボールが直撃する恐れがないので

  のびのび練習できていたのです)

(2)ならば河井グラウンドで練習だ!

(3)え!?自衛隊がたくさん

 そう全国から救助に来た

 自衛隊の駐屯基地になっていたのです

(4)仕方ない…人命最優先だしばらく我慢

(5)よし!自衛隊が帰って行った!

 あれ?何このグラウンド?

 液状化を起こしスタックした車両脱出のため

 バラスが撒かれていたのです

(6)そうだ!県に交渉しよう!

(7)「自衛隊を入れたのは輪島市だから

  輪島市に交渉してください」

(8)それなら市に交渉だ!

(9)「高校は県立の施設なので

  石川県に交渉してください」

(10)えー?どうすれば…

(11)耳寄りな情報が!

  陸上競技場の人工芝を剥がすらしいぞ

     それもらって敷いたら練習できるかも

(12)俺の父ちゃん免許持ってるから運んでもらおうぜ!

(13)あれ?思ったのと違う!?

  とてもじゃないけど重くて敷けないや

(14)どうしよう?

  もう俺たちで石拾いやろうぜ!

 

こうやって紆余曲折しながら

来る日も来る日もせっせと

石拾いしていたグループです

 

でもさすがにもう限界

 

そこに入ってくれた能登スクールの女の子

「みんなに手伝ってもらおうよ」

「でもみんなも忙しいし誰も手伝ってくれないよ」

「そう!だからイベントにするの!

 ふたつでペアになっていて

 揃えると恋が実る石を描いてばら撒くの

 みんなにそれを探しながら

 石拾いしてもらうんだよ

 どう?」

 

なるほど!

これは野球部の野武士集団からは

絶対に出てこないアイデアです!

異質なタイプが混じり合い

課題を共有することで

思いがけない素晴らしい

化学反応を起こすんですね

 

現在では

県と市で調整が終わり

復旧に向けて動き始めています

能登スクール2日目

233日目

 

【朝の集い】

ラジオ体操では

我が戦友

1月2日からたった4人で

復旧に立ち上がった山崎先生が

インストラクターを務めました

 

 

 

 

 

 

 

【デトックスタイム】

スマホの電源をオフにして

ひたすら何もしない時間

私はひたすらぼーっとしました

こんな時間は発災後はじめてかもしれません

 

それまでは

ひとりミーティングの時間がありました

仕事が忙しい頃

家に帰るのが毎晩23時頃で

家族はもう寝静まっているので

ひとりで酒を飲みながら

あーでもないこーでもないと

ミーティングするのです

このブログで書いているウンチクの多くは

その時のミーティングの内容なので

何に役立つかわかりません

 

それにしても1時頃までミーティングして

5時頃には起きて仕事に行っていたので

無茶な働き方をしていたものです

「忙しい!は自慢じゃないぞ

 時間内に仕事を終えることのできない

 無能の証だぞ」

と当時の自分を叱り飛ばしたいです

 

「俺の会社はブラックでな」

「でも色がついとるだけええやないかい」

「そういえばお前ムショクやったなー」

これ文珍師匠の小噺です

文珍師匠は確か今回被災した

輪島市の門前町に芸術工房をお持ちで

今回大丈夫だったのでしょうか

 

【未来への旅】

羽ばたけ!バルーンタイム

海の生き物アバターが完成しました

 

 

 

 

 

 

クジラ クラゲ チンアナゴ

透明のシートでまんまるい海を作ります

 

 

 

 

 

 

正方形のシートの中心を求めるにはどうする?

誰かが気づきます

「対角線で手を繋ごう!」

 

 

 

 

 

 

 じゃあまんまるを描くには?

「ビニルテープでコンパスつくろう!」

 

 

 

 

 

 

アバターを海に貼っていきます

 

 

 

 

 

 

マニュアルはありません

みんなで知恵を出しながら進んでいきます

クズを集める人

使い終わったハサミを片付ける人

テープを切って配る人

高いところから俯瞰してバランスを見る人

誰もが自分でできることを見つけて

自主的に動きます

まさに生きた学びです

非常時には本当にこんな人が

求められていたんですよね

思い出しました

みんなが自分で考えて

そして全体のために動く

日本人の世界に誇れる

素晴らしいところだと思います

 

いよいよ膨らませます

 

 

 

 

 

 

中に入ってみます

 

 

 

 

 

 

まるで海の中にいるようで

何年かかるか何十年かかるかわからないけど

いつか能登の海が戻りますように


【未来を現実にするための旅支度!】

輪島高校の 

2年生の「街プロ」

1年生の「不自由研究」

みんなに発表して意見をもらって

ブラッシュアップしました

 

 

 

 

 

 

能登スクール1日目

232日目

OECD 能登スクール1日目

国立能登青少年交流の家に

日本中から中高生大学生が集いました

 

 

 

 

 

 

本校からは2年生3人

1年生4人が参加しました

 

 アイスブレイク

 

 

 

 

 

 

未来の通信簿を作ります

学校の100点法や5段階のではなく

自分のここを評価して欲しい

そんな自分だけの通信簿

今回主催のOECDが主催する

PISAの国際調査では

日本の学生は成績は優秀なのに

自己肯定感が低いとされています

日本が再び世界をリードする国になるには

まず自分に自信を持ち

堂々と表現する力がまずは必要です

 

トークフォークダンスです

 

 

 

 

 

 

大きな二重丸を作って座ります

与えられたお題についてトークを楽しみ

相手を変えて回っていきます

①夏の一番の思い出は?

②お化けはいると思いますか?

③今までにやらかした失敗談は?

④言われて元気が出たのはどんな言葉?

自分がここでは何を話してもいいんだ

安心な場所づくりをします

 

今日のファシリテーターを務めるはるちゃんが

話し合いを活発にするルールを教えてくれました

 

対話のルールにはみっつあって

みんなのルール

大人のるーる

こどものるーるです

 

【みんなのルール】

①沈黙を歓迎する

②否定も断定もしない

③お互いの顔色伺いをしない

④心の変容を許す

⑤耳をすませて聴く

⑥立場や年齢に拘らない

⑦わかったふりをしない

⑧対話を楽しむ違いを楽しむ

 

【大人のるーる】

①焦って結論を出そうとしない

②評価をしない

③チャットで熱い議論を始めない

 (オンラインのとき)

 

【こどものるーる】

①いい子のふりをして大人の気にいる話をしない

②まとまらなくていい途中段階でも話してみる

③子どもどうしで変な壁を作らない

 

大人が子どもに丸投げしたり

大人が子どもを「お飾り」扱いしない

これらを守れば

みんなが安心して心を開く場が保障されます

 

【過去への旅】

 

 

 

 

 

 

東日本大震災の時に

被災した子どもたちへの希望の光

東北スクールが始まりました

東北スクールで力をもらって立ち上がった

その時の子どもたちが

今回大学生や社会人になって

来てくれたのです

 

今回パリのOECD本部から来日したMIHOが

他人の評価と自分自身の評価の違い

PISAの調査によると

日本は学力は高いけど

失敗を恐れる指数も高い

という話をしてくださいました

 

【現在を見つめる旅】

自分を海の生き物に例えると何?

そしてそれはどんな色?

自分のアバターをつくります

私自身はプランクトンに例えました

「何にも深く考えずに

 テキトーに生きているからだよ」

と参加している高校生に説明すると

「でも海の生態系を支える

 とっても大事な役目があるんだよ」

と教えてくれました

ここでは年齢も立場もありません

みんなが思い思いに考えを

話していい場です

 

【キャンプファイアー】

デンマーク語でヒュッゲ(Hygge)

という言葉があります

「居心地がいい空間」や

「楽しい時間」のことをさす言葉です

具体的には暖炉を囲んでほっこりする時間

暖かくゆるやかな時間をあらわします

Fire 

Flame

Feu

Fuoco

火に関する言葉は

はひふへほで始まる言葉が多いですが

もしかしてヒュッゲもそうかも

火を起こすとき

フーフーしておこすからでしょうか

みんなでフーフーしながら火をおこし

キャンプファイアーをしました

 

 

 

 

 

 

English Speech Contest

231日目

 

第19回高等学校文化連盟英語部の

英語スピーチコンテストが

石川県文教会館で開催されました 

本校からは1年生の徳野喜仁さんと

大岩楓さんが出場しました

 

徳野さんは Cheer up Wajima !

 

 

 

 

 

 

大好きな野球と輪島

1月の地震で大きな被害を受けたけど

大好きな輪島を大好きな野球で盛り上げたい

輪島のみんなを甲子園に連れて行く!

力強いスピーチでした



大岩さんは New way of thinking after the Earthquake 

 

 

 

 

 

 

地震をきっかけに自分に対する見方が変わった

今回いただいたたくさんの支援に

いつかきっと恩返しをしたい

落ち着いてしっかり伝えることができました


日が傾いて信号機まで傾いて

夏の終わりを感じるようになってきました

 

 

 

 

 

 

学校生活も再開しますよ

日中の昼寝を習慣にしていた人

1時間以上の昼の仮眠は

人間本来がもつ「体内時計」のリズムを乱し

学校生活が始まってからも

授業中に眠気を感じる頻度が多くなると言う

研究結果があります

 

福島大学共生システム理工学類の福田一彦教授は

5,000人の中学生を対象に調査を行いました

すると長時間の仮眠を頻繁にとる生徒ほど

授業中に居眠りをしやすいという結果が得られました

睡眠の総時間は仮眠をとるグループの方が

長いのにもかかわらずです

 

「体内時計」の中枢は脳内の

「視交叉上核」という部分にあります

この部分でつくられる24時間周期のリズムにより

睡眠と覚醒がコントロールされています

 

「体内時計」は13時~14時の間に

短い睡眠のリズムをつくることもわかっていますが

それは20分程度のリズムです

そこで1時間以上の仮眠をとると

このリズム全体にズレが生じるのです

 

体内時計が乱れたままだと

慢性的に日中に眠気を感じるようになります

学校生活にも支障をきたします

 

体内時計をリセットするには

午前中に強い光を屋外で30分程度浴びるとよいそうです

光の刺激が目から入り視交叉上核をリセットします

およそ1週間程度続けると効果が現れるそうです

 

十分寝ているのに日中眠いという人は

ぜひお試しを

という私自身も

日中5秒ほどで寝落ちするという

特技を持っているのでやってみます


さて明日19日(月)より

OECD経済協力開発機構の

全面的なご協力のもと

「能登スクール」が行われ

本校から7名の生徒が参加し

日本中から集まってくださる

50名ほどの仲間たちと活動します

 

19日(月)と20日(火)は

国立能登青少年交流の家で

21日(水)は

本校を会場に行われます

 

これは世界中の生徒や教師たちと

互いに学びあいエンパワーしあい

未来に向けての生徒の声を中心とした

創造的復興への取り組みを

共に創り出すことを目指します

 

明日の主な日程は次のとおり

10:00頃 輪島高校を出発

12:30頃 交流の家到着

13:00 開校式

14:00 「過去への旅」

   東北スクール先輩の

   過去から今までの軌跡を訪ねます

15:30 「現在を見つめる旅」

   アバターを創り

   自分の色 自分の軸を見つめます

19:00 「キャンプファイアー」

   ご当地お菓子持ち寄りおしゃべり会

 

今回のスクールは

10月に日本で開催を予定している

「グローバルフォーラム」

そして12月にパリで予定されている

「生徒教師国際サミット」

へと繋がっていきます

しいのき緑地にキリコが集合

230日目

 

現在でも27人の避難者が

輪島高校に残っています

 

避難所となっている武道場に

足湯ボランティアの方が

来てくださいました

 

遠く香川から

理事長の藤井 節子さまはじめ

東北ボランティア有志の会のみなさんです

 

 

 

 

 

 

一人ひとりマッサージをしながら

お話し相手になってくださいます

心のこもったこんなボランティアも

あるんですね

本当にありがとうございます


避難所の二階

唯一使用できる第二体育館では

各部で使い分けをしながら

部活道をしています

今日は午前中は男子バレー部

 

 

 

 

 

 

午後はバドミントン部

 

 

 

 

 

 

有限会社興伸製作所さんが

寄贈してくださったスポットクーラーが

大活躍です

 

 

 

 

 

 

熱中症の心配がかなり緩和されます

本当にありがとうございます

 

卓球部が普段活動していた場所には

避難民の方がまだいらっしゃるので

場所を視聴覚室に移して練習です

狭いなりに工夫して練習しています

 

 

 

 

 

 


上から降ってくる復興計画に

そのまま乗っかるな

僕らの街は僕らがつくる

「街プロ」では

自分たちが将来住む街をデザインします

 

「花火をうちあげたい! 」

グループが金沢駅としいのき迎賓館で

募金活動を行いました

ご協力くださったみなさん

ありがとうございました

 

自分が行った時には

もう募金活動は終わっていましたが

能登各地より

5基のキリコがスタンバイしていて

このあとイベントがあるようです

キリコというのは

能登地方の夏祭りの時に

お神輿の先導を務める

大きな灯籠のことです

被災した各地で祭りが

中止または縮小となっていますが

復興した際はぜひみなさん

お越しになってください

能登半島の夏から秋にかけて

毎週のようにどこかで

キリコ祭りをしています

勇壮な祭りが繰り広げられます

 

 

 

よしニ本!ダメみっつ!

229日目

 

8月16日

玉音放送から一夜明けて

当時の人々はどんな思いで

この日の朝を迎えたのでしょう

 

妻や子どもを守るために

玉砕を覚悟しながら生き残った方は

なんで自分だけという

思いになったかもしれないし

それは今回の地震でも

同じ思いをした方が大勢いらっしゃいました

 

戦争に負けて属国になったら

鬼畜米英に酷い仕打ちを受けると

教え込まれていた方は

さぞ怖い思いをされただろうし

 

あるいは

やっと戦争が終わったと

晴れやかな気持ちだったのか

 

いずれにせよ

アメリカが中心となり

戦後の国づくりを

民主的に行ってくれました

基地問題などは残りますが

少なくとも心配された

妻や子どもたちが

皆殺しになるようなことは

ありませんでした

 

そう考えると

戦時中の情報統制って

本当におそろしいものです

 

「あの花の咲く丘で、君とまた出会えたら」で

特攻兵が野球をしているシーンがありましたが

あれ?敵国のスポーツは禁止されていたのでは?

とふと思いました

 

「ストライク」「ボール」のコールも

「よし!」「ダメ!」と

言い直させられたと聞いたことがあります

ということはプレイそのものは

禁止されていなかったのか

 

打ちごろのタマに対して

アメリカでは「打て」と

見逃した打者にハッパをかける「ストライク」

それに対して日本では

投げた投手を褒め称える「よし!」

国民性の違いが表れていて面白いです

 

ただこの戦時中の英語禁止令

これも覆す発見を去年しました

 

本校が創立百周年を迎えるということで

過去の時間割を調べていたのです

すると

きちんと英語を学んでいました

それどころか

発音 綴字 聞方 話方 作文 読書 文法 書取 暗唱 習字

の十技能に分かれてがっつりと

現在は

聞くこと 読むこと 話すこと 書くこと

の4技能で評価されていますので

それよりさらに細かくしかも力を入れて

英語を学んでいたことになります

アメリカと戦うための情報収集に不可欠ということで

文部省からの通知に従っていたそうです 

 

目的はどうあれ

他国の言葉を学ぶということは楽しいものです

 

文化の違いなども読み解けて面白いです

例えば91という数字を

日本語では「9個の10と1」と表しますが

フランス語では

quatre vingt onze

「4個の20と11」と表します

なんでわざわざそんなややこしい数え方を

という気がしますが

何か文化的な理由があるのでしょう

今度調べてみたい気がします

 

フランス語とスペイン語とイタリア語は

いずれもラテン語をルーツに持つ

兄弟言語です

フランス人とスペイン人とイタリア人が

それぞれ母国語で話すと

ちゃんとお互いに理解できて

会話が成立するんだそうです

ヨーロッパには

トリリンガル(3ヶ国語話者)や

マルチリンガル(多国語話者)が多いのは

そういった要素も多分にあると思います

 

日本人だって東京人と大阪人と石川人が

それぞれの母国語で話しても

会話が成立しますもんね

 

ちなみに東京人と大阪人と石川人を区別するには

四季の名前を言ってもらうといいそうです

る な き ふ

にアクセントがあるのが東京人

大阪人は全く逆で

 つ あ 

にアクセントがあります

石川人は全てあたま

る つ き 

です


さて明日17日(土)

「街プロ」花火班が

被災した市民を元気づけるため

今年の輪島大祭に花火を打ち上げるための

募金活動を行います

9:00〜11:00 金沢駅

13:00〜19:00 しいのき迎賓館です

どうかご協力をお願いします

 

クラウドファンディングの方も

引き続きお願いしています

 https://camp-fire.jp/projects/view/778271?utm_source=qr_code

日本の一番長い日

228日目

 

今日は終戦記念日

 

8月は

6日広島平和記念日

9日ながさき平和の日

12日日航機墜落事故

15日終戦記念日と

なぜか3日おきに命について考える日が訪れます

 

62日目のブログで紹介した

本校の卒業式に来てくださった

Lilかんさいの嶋﨑斗亜さんが出演する映画

「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」

いつか見に行こうと思いつつ

気がついたら公開が終わってしまっていたのですが

今 Amazon Prime で見れるようになっていて

終戦記念日の今日

ゆっくり見てみることにしました

 

さわりだけ見てこのブログ書いています

 

高校の国語教師として働きながら

小説を書いていらっしゃる

汐見夏衛さんの小説を映画化したものです

 

福原遥さん演じる

親や学校すべてにイライラしてばかりの高校生の百合が

1945年の6月…戦時中の日本にタイムスリップする物語

そこで出逢った青年の誠実さや優しさにどんどん惹かれていきます

でも彼は特攻隊員で程なく命がけで戦地に飛ぶ運命でした

人を愛すること

大切に思うこと

共に生きること

今では当たり前のことが許されなかった時代に出逢ったふたり

 

主役の特攻隊員役の彼

どこかで見たことがあると思ったら

大好きな有村架純さんと

「中学聖日記」で共演していた

水上恒司さんではありませんか

確か高校時代は野球部でしたよね

劇中キャッチボールのシーンで

美しいフォームで投げていました

 

映画のラストを

福山雅治さんが書き下ろした

壮大なバラード「想望」が飾るそうです

それも楽しみです


お盆休みも今日で終わり

明日から学校が始まります

生徒が未来を見据え歩き出すための

さまざまな仕掛けをしていきます!

 

まずは能登笑顔プロジェクト

関西お笑いツアー

9月14 日(土)〜15日(日)

大阪のおもろい高校生たちが

みんなを笑かしに

招待してくださいます

詳しくは後期補習の時に案内しますね

 

それから8月能登スクール

10月グローバルフォーラム

12月教師&生徒サミットの一連のワークショップ

12月にパリで行われるサミットに行きましょう

パリへの渡航費宿泊費はかかりません

希望する生徒で能登スクールへの参加を

まだ申し込んでいない人は

即ご連絡を


今日はOECD「教育とスキルの未来2030 」プロジェクトの

オンラインワークショップに参加しました

主宰されているのは

愛知教育大学教職大学院の中村賢治さん

東京学芸大学教職大学院の福本莉佳子さん

ウクライナで小学校教師をされているAnnaさんの話を聞いて

「緊急時における教師のマインドセット」を考えようと

今回企画されたのだそうです

頼もしい限りです

Annaさんは「どんな時も学びを止めない」と

核シェルターの中で教え続けていらっしゃるそうです

一度お話しを伺ってみたいと思います

お盆の帰省に考える

227日目

 

お盆を迎え

帰省して来た卒業生たちが学校を訪ねてくれます

 

今日来た彼女は

ご家族が亡くなった場所にお花を手向けた後で

寄ってくれました

下敷きとなった家の外で1月4日まで暮らし

5日には進学が決まっていた関東の方へ

行ってしまっていたので

それ以来になります

元気そうな顔を見た瞬間

涙が出そうになるのを

必死でこらえました

今でも地震警報の音を聴くと

フラッシュバックして

怖くてたまらないそうです

あとで飾ったお花を見に行き

そっと手を合わせました


時折卒業生が来る他は

先生方もお休みなので

学校はいたって静かです

 

お盆休みはその昔

奉公に出ていた若者が

お正月と年2回だけ

いとまをもらい

ふるさとに帰っていた

名残なんだとか

 

大晦日に第九を歌うのも

楽団員が帰省するための旅費を稼ぐ

チャリティーコンサートが始まりだった

という説があります

 

もうひとつの説は

戦地へ赴く卒業生のために

12月に繰り上げた卒業式で

歌われたのがこの曲だった

というものです

 

いずれにせよ

その当時の方の思いが

込められているのですね

 

現在当たり前にあるもの

でもそれを始めた方には

それぞれの思いがありそして

一人ひとりの人生があった

 

そんなことふと考えてしまうようになったのは

地震によってもたらされた

私自身の心のありようの変化です

 

そしてあらゆるものは

ずっとそこに存在していた訳ではなく

ある時誰かが始めたもの

東京にこれだけの人口が集中しているのも

長い日本の歴史から見ると

ごく最近のこと

 

帰省ラッシュのニュースを見るたび

こんなに人がいるんだと驚き

そして同時に 

もし今回のような地震がおこったらと考えると

怖くてたまりません

みなさんどうか

ご自分の命はご自分で守る覚悟を

そして3日間自力で生き延びるための準備を

 

東京への一極集中も考える時期に来ている

そんな気がしてなりません

先日本校生徒も参加して行われた

アントレプレナー発表会で

コメンテーターの方がおっしゃっていた

「都会vs地方という二項対立は

 我々の世代で終わりにしませんか」

という言葉が胸に刺さっています 

時を越えて

226日目

 

拝啓

一日も速く心穏やかな心穏やかな生活が戻れます事とご多幸、ご健康があります事を心から謹んで深くお祈り申し上げます

 

 

 

 

 

 

 

 

群馬南消印の支援者からの

励ましのお便りをいただきました

日付を見ると

1945.8.15

日本の一番長い日からです

時を越えての励まし

本当にありがとうございます

日本はあの戦争から立ち上がったのだから

きっと自分たちも・・・

思いを新たにしました


今日からお盆です

東京や金沢では7月に行いますが

輪島では8月です

 

例年ですと

墓の掃除を済ませているところですが

今年は

倒れたよそんちのお墓を

踏みつけて行かないと

我が家の墓へは辿り着けないという

たいへん罰当たりなシチュエーションです

お盆に帰って来たご先祖様も

「ダメだこりゃ!」って

きっと戻っていくと思います

そういうことでお墓参りはなしです


お盆の期間中

輪島では「三夜踊り」という

盆踊りが行われています

輪島市の無形民族文化財に指定されている

この踊りはおよそ1100年前から伝わります

 

老若男女が先祖の霊を慰めるために

三日三晩境内で踊り明かしたのが

その始まりとされています

男は女装し女は男装して

大きな菅笠で顔を隠して踊ります

 

明治の河井町の大火での自粛

戦争による中断など

数々の危機に瀕しながらも

昭和38年には水害復興を祈念して

輪島川の中央に櫓を組み

いろは橋と新橋という

ふたつの大きな橋を繋いだ

2000人余りの踊り手による

踊りの輪ができたそうです

 

今年度は

地震で亡くなられた方々の慰霊のため

残された方々に少しでも前を向いてもらえるよう

そして地域の大事な文化を次の世代に伝えるため

以下の通り開催されます

 

日時:8 月14 日(水) 19:00 ~ 21:00

会場:輪島キリコ会館駐車場

 

変わり果てた故郷へ帰省されたみなさん

ぜひご参加ください

晴れ女

225日目

 

妻に「特技は?」と訊くと

「晴れ女!」と答えます

 

特技が晴れ女って何やそれ?

って気がしますし

「世の中はあなた中心に

 天気が決まる訳ではありません」

と言うて聞かせても

一緒に出かけると必ず晴れますし

(「大概」ではなく「必ず」)

そもそも雨の日に出かける確率

そのものが低いのですが

雨が降ってきても

「今から祈るわ」

と言って祈り出すと

やがて雨があがるので

(祈りが通じるまでに一日かかることはあります)

ぐうの音も出ません

 

友だちに雨女もいるようで

ふたりで出かけたらどうなるか尋ねたら

「晴れることの方が多いから

 私の方が少しパワーが強いかも」

だそうです

 

大勢の晴れ女と雨女が集まる野外フェスは?

と尋ねると

「多数決かな」

そういうことにしておきます

 

さて待望のペルセウス座流星群

雲が広がっていて観測不能です

晴れ女は爆睡中で

どうやら

力を発揮する気はなさそうです

 

みなさんのところはどうでしょうか?

 

数こそ多くはないものの

ここ数日間は見れるそうなので

晴れた夜に再挑戦です

 

焼け落ちた朝市通りの夜は

灯りがなく漆黒の闇で

遮る建物ひとつなく

今絶好の星空観測スポットです