校長室より「おこらいえ」
フェニックス通りの祈り
77日目
金沢方面に2次避難している
生徒の学習場所として
石川県文教会館を使わせていただいています
これは
金沢大学と石川県教育委員会が
協働で準備くださったものです
大学生ボランティアが
質問対応をしてくださいます
交通費も負担していただき
本当に感謝しています
4月になっても仮設住宅はおろか
水道すら復旧していない家庭も多く
帰ってくる目処が立たない状況です
そんな中
4月以降の金沢での学習場所の確保を
進めています
引き続き対面とオンラインの
ハイブリッド授業となりそうです
生徒から金沢大学の皆さんに
お礼のお手紙をお渡ししました
写真左手前に写っているのは
今回教委と大学を繋ぐのに
ご尽力してくださっている
轟 亮(とどろき まこと)教授
轟教授は以前石川県立高等学校の
教諭としての経験をお持ちで
私と同じ高校で勤めていました
そんな縁もあって
今回、内灘にお持ちのお父様名義の一軒家を
住む家を無くした私の両親のために
使わせてくださっています
おかげさまで
自分は安心して学校で寝泊まりができ
なすべきことに集中して
取り組むことができています
お父様は
福井空襲そして3年後の福井地震と
立て続けに被災された経験をお持ちで
今回私の境遇を深くご理解くださり
このようなありがたい手を
差し伸べてくださっているということです
二度の地獄から不死鳥のごとく
蘇った福井市の真ん中には
フェニックス通りという
メインストリートが南北に走っています
ここにも災害を乗り越えて復興を果たした
先輩の後ろ姿が …
負けてたまるかと
勇気が湧いてきます