校長室より「おこらいえ」
卒業おめでとう
61日目
卒業おめでとうございます
大切な人を亡くされた人もいます
家が壊れたり燃えたり
大切な思い出をなくした人も
たくさんいます
私も
洋服が全て瓦礫の下で
1月1日からずっと
同じ服で過ごしています
でもね
今日のこのモーニング
去年の入学式以来
ずっと校長室に
おきっぱにしておいたんですよ
なので今日はちゃんとした格好で
みんなの卒業を
お祝いすることができます
コロナの中
中学時代を過ごしてきた
みんなが入学してきて
コロナが収まって
さあこれからというとき
こんな話をしました
「みんなは決して
可愛そうな世代なんかじゃない
これまでの辛い日々は
これから生きていくための
きっと大きな力になるよ」
そして今回
もうみんなには
これ以上がんばれなんて
そんな簡単には言えない
でもね
前を向くしかないんです
今はこんなに悲しくて
涙も涸れ果てて
もう二度と笑顔には
なれそうもないけど
そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
輪島に残るみんな
一緒に
新しい街作ろう
一旦輪島を離れるみんな
きっと
いつか
帰っておいで
みんなが驚く街
作って待っとるし
令和6年1月1日
そのちょうど2ヶ月後
みんなは
輪島高校を巣立っていきます