校長室より「おこらいえ」

被災地に 響け織りなす 箏の調べ

146日目

 

本校の格技場に

今も避難生活を続けている方のために

箏曲部の生徒が

お琴の演奏を届けました

 

本校箏曲部は

4名の3年生と5名の2年生で

活動しています

  

 

 

 

 

 

 

ところで

昔から思っているのですが

「琴」という漢字

『ほっと一息ついている人の顔』

に見えませんか?

一度そのように見えると

次からそのようにしか見えなくなる

呪いにかかったようです

 

ほかにも

「益」という漢字も

『酸っぱい顔』

に見えてくるので

おもしろいです

 

同じ呪いに

カーネルサンダースおじさんネタもあります

 

 

 

 

 

 

 

『顔の下のリボンは実は手足・・・』

どうです?

そのようにしか見えなくなりませんか? 

 

先日

中国のネット左翼の間で

「茶」という漢字は

『靖国神社の拝殿』にみえる

と騒ぎになりました

そう言われてみると

見えなくもないけど

 

中国も北朝鮮も韓国もロシアも

みんな仲良くできる

平和な世界が来ないかなと

神様に祈りたくなります

 

神様といえば

「汁」という字が

『十字架が光り輝いているよう』

に見えるとのことで

海外の日本通キリスト教信者の方に

人気があるそうです

 

最後に今日出逢った素敵な言葉

 

なぜか運のいい人の特徴は

「クシャクシャの笑顔」

「言葉が綺麗」

「程よくテキトー」

輪島高等女学校からの縁

145日目

 

本校は昨年度

創立100周年を迎えました

 

前身の輪島高等女学校からの歴史も

数えてのものです

 

本日

都築学園グループ総長 都築 仁子さま

福岡第一高等学校及び

第一薬科大学付属高等学校の青沼 聡一郎 教頭先生

生徒会役員の福島 心愛さんと宮岡 祐太さんが

遠くから震災のお見舞いにお越しくださいました

 

寒い中

何度も何度も福岡市内に立って集めてくださった

たくさんの支援金を持って来てくださいました

 

 

 

 

 

 

福岡のみなさん

ほんとうにありがとうございました

 

学校法人 都築学園グループの

創始者でいらっしゃる

都築 貞枝さまが

最初に教鞭をとられたのが

輪島高等女学校だったそうです

そんな縁から本日の訪問となりました

 

生徒会役員のおふたりから

本校の生徒会役員が受け取りました

 

 

 

 

 

 

学園の母 貞枝さまの足跡を記した書籍

「和して流れず」もいただきました

できたばかりの輪島高女に

東京からひとり赴任されたこと

強制的に入れられた寮の中で

それでも毎日を楽しく過ごされたこと

ご結婚を機に輪島を去られた日のこと

20年ぶりに輪島を訪れた時に

ノボリを立てて当時の教え子に

迎えられたことなど

その足跡が生き生きと

描かれていました

 

きっとそんな頃の苦労に比べたら

今の復興は

いろんな方に支えられながら進んでいるし

ほんとうに幸せだなと感じます

 

それから

能登応援コーラスプロジェクトが行われました

仕掛け人は早稲田大学の金山光一教授

事前に動画を提出し

当日は編集した動画を皆で見た後

皆でコメントしあいました

 

 

 

 

 

 

参加者は呼びかけ人の金山教授

アシスタントの秋山さん

輪島高校和太鼓部

輪島市内の小学校5校

神奈川県相模原市若草小学校

ロンドン大学日本語科教授

ロンドン日本人学校の先生

オーストラリアのモナシュ大学の

バオバンドの方等です

 

編集された動画鑑賞では

小学生の歌声に癒され

海外からの歌声に勇気づけられました

ほかにも

韓国 中国 アメリカ タンザニア

からのメッセージや

相模原市長のコメントもいただきました

 

生徒たちは

世界中から応援されていることを実感でき

英語で突然話を振られても

しっかり対応できていました

たいへん良い経験となりました

炊き出しの思い出

144日目

 

全国校長会があって

1泊2日で

大宮まで来ています

 

昨夜は天ぷら周平さんへ行ってきました

発災後真っ先に

炊き出しに駆けつけてくださいました

直接お会いして

お礼が言いたくて

 

 

 

 

 

 

思い出せばあの時

1日1枚の食パンが食べれればいい方で

そんな中温かい天丼を作っていただいて

みなさん大喜びだったのを思い出します

 

全国各地から取り寄せた

厳選された素材を

目の前で一つひとつ揚げてくださいました

 

 

 

 

 

 

揚げたてを美味しいうちにいただくので

皿の上には常に天ぷらひとつ

美味しい天ぷら屋さんで

インスタ映えする写真を撮るのと

おいしくいただくことの両立には

無理がありました

 

花陽浴(はなあび)というお酒も

紹介していただきました

パイナップルの香りがする日本酒

ウソやろと思いながらいただくと

ほんとに

しかもしっかり日本酒の味わい

何これ?と思いながら

絶対お土産に買って行こうと思ったら

滅多に手に入らない逸品とのこと

 

あの時の感謝を込めて

おいしくいただきました

 

肝心の校長会の方はというと

北海道函館西高等学校の

古御堂 徹 校長先生が

〜学校経営における防災のあり方〜

と題して発表されました

 

昨年2023年は北海道南西沖地震から

30年目の節目の年でした

あの時も奥尻島を中心に

大きな津波の被害がありました

 

その地震の際かどうか忘れましたが

確かトンネル崩落事故も

あったように記憶しています

崩落したトンネルのあった場所

アイヌ語で「もろい岩」という意味だと聞いて

ゾッとしたものです

 

地名の語源を調べると

防災に役立つとの研究もなされています

例えば大阪の「梅田」

田んぼを埋め立てて造ったので

「埋め田」が由来です

いざ地震がおこれば

脆いことが予測されます

注意が必要です

 

今回の古御堂先生のご発表によると

北海道内のいくつかの高校が連携して

既存の避難訓練の見直しや

防災教育の体系化などされているそうです

 

2019年には

「世界津波の日」高校生サミットが

北海道で開催されました

今年度は熊本で開催されますが

本校からも参加する予定です

 

みなさんからいただいている

お見舞いや義援金を

その旅費など生徒の学びのために

充てさせていただきます

壊れた備品の修理や買い替えに

使う方法もありますが

レーガン元大統領の言葉を借りて

「教育は我が国最大の天然資源です」

 

私自身被災してから

物欲が全くなくなった

ということもあります

今までは新しいものが出るたび

真っ先に飛びついていたのですが

今では何か買おうとしたときに

どうせ地震が起こったら

姿形なくなるし

そんなことにお金を使いたくないな

と二の足を踏みます

 

でも

人を育てることに使ったら

それは確実に次の世代に何かを

残してくれる

こんな有意義な使い道はありません

 

北海道の高校さんからは

たくさんのことを

学ぶことができそうです

ぜひ交流させていただきたいと

考えています

よろしくお願いいたします

ダルビッシュ選手の逸話

143日目

 

パドレスのダルビッシュ有選手が

日米通算200勝を達成しました

おめでとうございます

 

ダルビッシュ選手の逸話で

私がちょこちょこ生徒に話しているものがあります

 

それは

 

20歳の時

不甲斐ない登板の後

ホテルで落ち込んで

40歳になった自分がホームレスになって

お金もない

ご飯も食べられない状況を

想像した話です

 

その時

神様がいきなり現れて

『20歳の時のことを覚えてるか? 

 あの頃に戻りたいか? 

 1回だけチャンスやる

 その代わり

 できること全部やらなかったら

 またここに戻すぞ』

 
それ以来

自分は神様のお陰で

未来から戻って来たことに

そして

その時自分がやらなければならないことを

全てやるようになったのだそうです

 

その気持ちが

今回の偉業に繋がっているのですね

 

WBCに時に見せた

若手を惹きつけるリーダーシップも

手本にすべきものでした

 

スケールの小さな話にはなりますが

私自身このことを実行しています

 

例えば夏休みに入る前

一旦夏休みの最後の日を

想像するのです

「あれもすべきだった

 これもできなかった

 あーあ

 明日から夏休みにならないかな

 夏休みの初日に戻りたいな」

ふと現実に帰ると

実際に夏休みの初日!

目の前がパッと薔薇色に

 

でもまた同じことを繰り返して

結局本当の最後の日に

さらに落ち込むことには

なるのですが

 

ここがダルビッシュ選手とは違うところです

 

でもまあ

今日という日は

これからの人生の中で

一番若くてなんでもできる日です

毎日そう言い聞かせて

できることを精一杯やっています

 

被災地のみなさん

何かひとつできたら

その日の自分を

褒めましょうね

県の復興計画

142日目

 

能登半島地震からの復興計画が

県により示されました

 

「能登が示す、ふるさとの未来」

をスローガンに

「創造的復興の実現に向けた羅針盤」

と位置付けられています

 

「創造的復興」とは

「単に被災前の姿に復元するのではなく

 元々あった課題を踏まえ

 未来思考に立って

 以前よりも良い状態へ持っていく」

こと

 

13の分野で

プロジェクトが立ち上げられましたが

そのうちのひとつ

「能登に誇りと愛着が持てるような

 『学び』の場づくり」

に着目しました

 

国内外の生徒と課題解決型学習を進める

創造的復興計画の推進を目指します

 

まさに「街プロ」で取り組んでいるもので

今後一層前向きに進んでいく

大きな支えとなりそうです

 

東日本大震災の復興計画では

結果的に被災地から都市部へ出た人たちを

復興の主体として巻き込めなかった

という反省があるそうです

 

私が卒業式でいつか帰って来いと呼びかけた

「一旦輪島を離れるみんな」の

力が必要なようです

 

復興プランには

関係人口の拡大を視野に

「都市と地方を行き来する

 2地域居住の推進」

なども盛り込まれています

 

今日は

避難訓練を行いました

例年だと

時刻や被災箇所を直前まで知らさずに行うなど

より実際を想定した訓練を

目指していましたが

今年はそんなリアルは追及しませんでした

何よりも自分達自身

イヤというほど体験しているし

悲しいことを思い出すかもしれない

形通り避難場所の確認に留めました

 

 

 

 

 

 

とはいえ

余震の心配はまだまだ続くし

学校の危険箇所の修繕も進んでいません

一人ひとりが自分の命を守る

意識が必要です

 

最後にいいお話

先日3年生の岸野望さんが

崖の下に倒れていた方を発見

動けなくなっていたところを

助け上げて避難所まで

連れて行ってあげたそうです

崖に落ちて2時間以上経過

警察犬も出動準備しており

倒れた方も

このまま誰にも見つけられずに…

との思いもあったそうです

 

元気になられた今日

お礼に学校までお越しくださいました