校長室より「おこらいえ」
左右の思いやり
地震から 653 日目
豪雨から 389 日目
最近知った豆知識
何を今さらという方が
ほとんどかもしれませんが
車のメーターのガソリンマーク
横にチョコっとついている三角
給油口がどっちにあるか
示しているそうですね
今まで自分の車でない時は
いつもドアを開けてどっちかなと
確認していたのですが…
どうして給油口が
右にあったり左にあったりするのか
気になったので考えてみました
ガソリンスタンドで混雑しないため?
仮説を立ててみました
調べてみると
歩行者に対する優しい配慮がありました
マフラー(排気口)との位置関係によって
給油口の位置が決められているのだそう
道路運送車両法第18条7項
「給油口とマフラーの配管は
300mm以上離す」
マフラーの位置は
歩行者に配慮して
歩道から離れた位置
日本車の場合は多くは右側なので
給油口が左側にある車が多いそうです
逆に車が右側通行の国では
給油口が右側にあります
マフラーが2本左右にある一部のアメ車は
給油口が後方中央
ナンバープレートの裏にあるそうです
フォレスターの排気口は2本あります
給油口は右側です
SUBARU の車は
給油口は運転席側にあった方が便利
という思いやりから
全ての車の給油口は右側にあるそうです
ところでガソリンスタンドで
自分の給油口側が混雑していたので
反対側に突っ込んで
車の屋根越しにエイヤっと
ホースを伸ばして給油したら
「やめてください」と
店員に叱られたことがありますが
実際どうなんでしょう?
ダメな理由がわかりません
機械の構造上負担がかかるからか?
曲がったことが嫌いな店員だったのか?
北信越大会へ出場する陸上部の生徒が
昨日校長室へ表敬訪問してくださいました
参加選手は以下の通り
1年 干場 泰志 800m
2年 池端 龍太郎 5000m競歩
2年 林 佑馬 3000mSC
2年 大久保 侑 砲丸投
2年 山崎 煌季 やり投
17名の部員のうち5人
つまり3割の選手が
県予選を勝ち抜いたことになります
これってすごくないですか?
まともなグラウンドがない中で
傾いた校舎の廊下や
隆起した町の歩道で
できることを積み重ねてきた結果です
「恵まれた環境がないと練習できない」
などといった寝ぼけた妄想を
打ち砕いてくれました
とこんなことを書くと
「そうでしょう
銭金の問題じゃないんですよ」
と理解のない一部の行政の人に
言われるんだろうな
今日出会った素敵な言葉
「比べるな
隣の芝は
合成芝」
11月1日(土)
探究活動『街プロ』発表会
「MAJI で WAJI活」
が本校を会場に開催されます
どんな発表があるか
少しずつご紹介します
(1)「らくして防災 〜防災 × AI〜」
明石の青楓館高等学院さんとの共創
AIを使った防災アプリを開発しました
災害への備えって
大切だとはわかっていても
何から始めていいのかわからなかったり
ついつい億劫になりがちですよね
あなたのライフスタイルを
AIが分析して
手間をかけずに
最適な備えを提供する
そんなアプリを
実際の被災経験を踏まえて
開発しています
(2)「猫も人間も食べられるお菓子」
先輩の探究を引き継ぎました
本校が避難所として運営されていた頃
一部屋をペットと同居ができる部屋
としていました
しかし全国的に見ると
動物も一緒に入れる避難所への
理解は進んでいません
そんな中
例えばネコは
小麦粉を食べることができません
避難所にパンしかなく
ペットフードがなかった頃
ペットたちがお腹を空かせていたのです
それをなんとかしたいというのが
このグループの
テーマ設定のきっかけです
水の記憶
地震から 652 日目
豪雨から 388 日目
大阪・関西万博
フィナーレを迎えました
本校2年生 正角心音さんが
櫻井翔さん
河瀬直美監督
有働由美子アナウンサーとともに
未来へのメッセージを語りました
被災地からの復興を誓い
世界中に感動を届けました
櫻井翔さんが
気さくに話しかけてくださいました
今回お繋ぎくださったのは
能登半島の太鼓から始まる
オープニングの演出も手がけていた
芸術家 大志さんです
素敵なプレゼントありがとうございました
一酸化二水素
様々な物質を溶かす性質を持ち
金属すら腐食させてしまう
毎年多くの方が
これにより命を奪われている
この恐るべき物質
一酸化二水素
すなわち H2O にまつわる話です
この物質により
昨年9月に甚大な被害を受けた
珠洲市大谷地区へ行って来ました
こちらは地域の避難所となっていた
馬緤(まつなぎ)地区の公民館
大切なお神輿もこちらに避難
壁には所狭しと
当時の写真が貼られています
そして当時入所者へ
連絡事項を伝えていた張り紙が
時系列順に並べられていて
当時の極限状態が
臨場感を持って迫ってきます
さながら建物まるごと
被災を伝える一級資料となっています
こちらはボランティアさんが
寝泊まりしていた段ボールベッド
兵どもが夢の痕
「一期一会に感謝
令和6年の能登半島地震に際しまして
温かい励ましのお言葉や
お心遣いをいただき
厚く御礼申し上げます
1月2日に開設した
馬緤自主避難所は
住民の支え合いのみならず
多くの方々による
様々なご支援を受けながら
運営を続けて参りましたが
地区内での仮設住宅の整備や
生活インフラの復旧に伴い
その役割を終え
12月をもって閉所いたしました
振り返れば
炊き出しや物資支援
土砂撤去
災害ゴミの搬出作業等
様々な形で助けていただきました
こいのぼりの下での餅つき
黄色いハンカチプロジェクト
砂取節祭りや秋のキリコ祭りなど
様々な行事ができたのも
皆様からのご支援のおかげと
感謝申し上げます」
(ご挨拶の看板文章より)
命を脅かす恐怖の物質 H2O
一方で全ての命の源H2O
これにまつわる感動の話が
ここにはありました
待てど暮らせど水道が出ない中
ここの住民がいかにして
大切な水を手に入れて
命を繋いできたのか
一冊の報告書に
まとめ上げられています
「地震で全てを失った小さな集落
そこには
名もなき男と女たちの
水を手に入れるための
壮絶なドラマがあった」
「風の中のすばる〜
砂の中の銀河〜」
被災者が集まった避難所
しかしそこは断水したまま
復旧の目処すらありません
「うちのライナープレートに水あるぞ!」
ひとりの避難民のアイデアから
物語は始まりました
ライナープレートとは
縦井戸の形をした集水井
地滑りの原因となる地下水を抜き
地盤を安定させる装置です
その地下水を水道水に利用すべく
協力が始まりました!
平時であれば
井戸内に溜まった地下水は
ボーリングを通して
外に捨てられるのですが
それを利用しようと考え
住民自らの力で
簡易水道をこしらえたのでした
なんという生命力でしょう
繋いだパイプからは
とめどなく水が滴り
それを受けるタライは
満々と水を湛えるのでした
その後も定期的に
水質検査を繰り返し
飲料としても充分な水質であることが
確認されています
被災地における水源確保の技術として
先進的いや昔へ遡っての
素晴らしい事例であると思います
未来と過去
その捉え方に関する
面白い話があります
昔の人は
「サキの戦は苦しいものであった」
この『サキ』は
『サ』にアクセントがありますが
過去のことを指しています
現代人は
「そんなサキのことはわからない」
この『サキ』は
『キ』にアクセントがあり
未来のことを指しています
同じ『サキ』なのに
時代によって使い方が異なるのは
時間の流れに対する
捉え方に違いがあるからなのだそうです
現代人は未来に向かって
前向きに進んでいる時間感覚を持ち
なので視線のサキにあるのが『未来」
一方昔の人は
未来は見えないが過去は見える
過去を見つめながら
後ろ向きに進んでいる時間感覚を持つので
視線のサキにあるのが『過去』
なんだそうです
後ろ向きに吸い込まれていく
ジェットコースターに乗っているような
イメージなんでしょうね
明日でいよいよ
地震から 651 日目
豪雨から 387 日目
小松市でどんどん祭りが
開催されています
本校生徒と
岡山の興陽高校さんを結んで
商品開発してくださった
環太平洋大学のみなさんがお越しになり
バスソルトとジェラートを
販売しました
さあさあ予想を遥かに超える
盛り上がりを見せ
「なんで年間パスポート買うたのに
入れへんねんな」
という大阪マダムたちの
怒りのボルテージも最高潮の
大阪・関西万博
輪島塗の地球儀も
多くの方にご覧いただいたり
被災地から生まれた商品の
販売をさせていただいたり
我々被災者としても
たくさんの元気をいただいた万博
いよいよ明日閉会式が行われます
14時〜15時10分
NHK総合テレビで全国生放送されます
また
大阪・関西万博の
公式YouTubeチャンネルにて
ライブ配信されます
https://www.youtube.com/@Expo2025Japan
ぜひご覧ください
今はまだ言えませんが
素敵な演出があります
未来の図書館
地震から 650 日目
豪雨から 386 日目
3年生の普通コース理系の生徒を対象に
国語科の松本昭子先生による
「論理国語」と外国語科及び理科との
教科横断的な授業を実施しました
テーマは
「まちづくりの拠点として
輪島に公立図書館を作るとしたら
どのような図書館が良いか」
です
これまでに
「人とともにある図書館の未来は明るい」や
「図書館と『ものがたり』」を学び
前回の授業で
発表用のスライドを作成し
さらに新聞記事を活用しながら
多様な角度から図書館に関する話題に
触れてきました
本時は
スライドを用いて
グループ内で発表を行いました
そして次の時間は
グループ代表を決めて
代表全体発表を行う予定です
生徒たちは
「説得力とは何か」
という問いを意識しながら
質問やコメントを通して
互いの意見を深め合っていました
以下に生徒の発表内容と
聞き手のコメント質問の一部を示します
生徒Aは
これからの図書館のあり方について
発表しました
図書館が必要である理由として
「憩いの場があれば
住みやすくなるのではないか」
と述べ
これからの図書館として
「全ての人に
知識や情報へのアクセスを
提供することが大切であり
飲食スペースや
話し合いに使える会議室も必要」
と提案しました
聞き手であった生徒Bは
「輪島にある図書館の課題が
書かれていてよかった」
とコメントしました
生徒Cは
誰もが利用しやすく
魅力的な図書館作りについて
発表を行いました
「キッズスペースや
飲食可能なスペースを
設けるとよい」
「日本語の本だけでなく
他国の本を置くことで
外国や言語への関心を高められる」
「誰もが気軽に立ち寄れる
場所にしたい」
と提案しました
聞き手であった生徒Dは
「図書館の大きさは
どれくらいを想定しているのか」
「フリースペースを設けたほうが
よいのでは」
とコメントしました
生徒Eは
幅広い年代が利用できる図書館のあり方
特に中高生も利用しやすい
図書館づくりについて発表しました
データを活用し
高齢者が利用が多い割に
中高生の利用が少ないことを指摘し
その要因として
「高齢者は余暇がある」
「中高生はスマホを使う」
などを挙げました
その上で
「中高生も通用しやすい環境にするには
本を借りるだけでなく
雑談や飲食
参考書利用
カフェなどの機能を併設するとよい」
と提案しました
構造としては
「1階に児童コーナーやカフェ
2階に自習スペースを設けた二階建て」
を構想しました
生徒Fは
理想の図書館の具体例として
武雄市図書館を紹介しました
図書館とTSUTAYA書店が併設され
気に入った本を
その場で購入できる点や
親子で楽しめる絵本コーナー
スターバックスが併設されている点など挙げ
寄り道がてら立ち寄りやすい図書館
として紹介しました
また輪島で建設する場合を想定し
敷地面積や延床面積
建設費や運営費についても
具体的に提示しました
そのほか
教科書から文章を引用して
考えを補強する生徒
データを元に考察を行う生徒
輪島の現状を踏まえて
図書館は必要ないと主張する生徒
聞き手を引きつける「つかみ」について
工夫する生徒
図書館の存在意義を考えながら
高齢者や子供など
多様な立場から
図書館のあり方を考える生徒などなど
それぞれが主体的に
意見を表現していました
全体発表が終わると
生徒たちは自らの
発表原稿やスライドを見直し
より説得力のある
プレゼンをするための方法について
意欲的に意見交換していました
今日のレポートは
新採の櫻庭先生が
まとめてくださいました
めんそ〜れ沖縄最終日
地震から 649 日目
豪雨から 385 日目
楽しかった修学旅行も最後の日
食事の後は
ホテルの方が片付けやすいようにと
自分たちで食器をまとめるグループ
ご家庭でのしつけでしょうか
それとも避難生活で身についた
助け合いの心でしょうか
いずれにしても
美しい日本の心を見ました
最後の見学地
首里城に行きました
昨年来たときよりも
はるかに復興が進んでいます
輪島塗の職人さんも
復興作業に関わっています
今年の夏には
本校和太鼓部が
演奏させていただきました
そんなゆかりのある場所です
復興をお祈りしております
最後にガイドさんから
教えていただいた
素敵なことば
「誠(まくと)そ〜ち〜ね〜
なんくるないさ〜」
(誠実に一生懸命生きていれば
必ず道は開かれる)
いろんな思いを抱き沖縄を後に
ただいま
送り出してくださったご
ご家族のみなさま
おかげさまで
たくさんのことを学んで
つらい環境の中でも
明るく強く
未来を夢見て生き抜く力を
さらに強くして帰ってきました
ありがとうございました