校長室より「おこらいえ」
ありし日の窓岩
地震から279日目
豪雨から15日目
今回水害で被害の大きかった町野地区
氾濫した町野川は
かつての町野高校の高校に
「玲瓏と清き流れの町野川
そそぐ海原遥けくも…」
と歌われるように
日本海にそそいでいます
それで河口の海岸を
曽々木(そそぎ)海岸といいます
曽々木海岸には
観光名所「窓岩」がありました
高さ10m以上あろうかという
大きな岩の真ん中に
ポッカリと窓を開けたような穴がありました
「ありました」と過去形なのは
今回の地震でなくなってしまったから
9月27日に投稿したこの写真
窓岩が「あった」場所です
そういえば生徒相談室に
窓岩を写した写真があったなと
生徒相談課の先生に探してもらったら
出てきました
これです!
年に数回しか見られない
窓の真ん中から夕陽が覗く一瞬を捉えた
貴重なものです
窓岩は
一枚の岩の真ん中に
穴が空いていたわけではなくて
よくみるといくつかの岩が
微妙なバランスで積み重なって
その隙間が綺麗な窓を形作っていました
私はそれを見上げ
きっと奥能登で一番高い山
高州山がかつて活火山だった頃
吹き飛ばされてきた岩が
積み重なったのか
あるいは
曽々木海岸を見下ろす岩倉山が
土石流を起こし
その時流されてきた岩が
積み重なったのか
太古のロマンに思いを馳せることが
しばしばありました
いずれにせよ
その岩が今回姿を消してしまった
そう考えると
地質的に非常に貴重な
歴史的瞬間に立ち会えたんだなと
感慨深くなります
「街プロ」グループを紹介するコーナー
【A4】みつばちプロジェクト
〜高校生×小学生の交流会〜
稲木さんは
高齢者の声が優先されがちな状況の中
若者の視点が反映されることが少ないことに
危機感を感じています
学生も社会を変える力がある
世代を超えた協力と
積極的な行動が重要であると考えています
そこで小学生と高校生の交流を通じて
未来の輪島を共に考え
実践する機会を作る取り組みを行っています
【B4】被災地記録
笹波さん 三中さん 白崎さんらは
地震で被災した経験をもとに
震災前や復興途中の写真や
震災時に必要だった物資についての情報を
SNSで発信しています
被災者のリアルな声と現状を共有し
支援の輪を広げ
復興への関心を高めるプロジェクトです
【C4】 フラワーアレンジメント
〜花で小中高生を笑顔にしよう〜
岩地さん 出村さん 松谷さん 森さん 上平さんらは
地震によって活気がなくなった輪島を
小中高生を対象とした
花を使ったイベントを開催することで
笑顔にします
元気あふれる子どもたちによって
輪島の活気を取り戻すことを目的とした
取り組みを行っています