SGHの活動を紹介します

京都大学出前講座

 10月13日にアジア・アフリカ地域について研究をしている京都大学大学院生にお越し頂き、出前講座を実施しました。ウガンダでの調査の中から『名前』をテーマにした講演では、参加した1・2年生37名にとって、遠く離れたウガンダと日本の文化の違いに驚き、異文化理解を身をもって体験する機会になったようです。

【感想】
・ウガンダという国では「貧乏さん」や「まるで王様さん」など、日本語で聞くと、違和感を感じる名前が結構あるということに、一番衝撃を受けました。その名前が付けられた裏には、名づけた人なりの経験や経緯があるということには、なるほどと納得できました。

・今回ウガンダの名前について聞いてすぐは信じられなかったし、不思議に感じたけれど、それは自分が日常で起こっていることを当たり前だと感じてしまっていたんだなと気付いた。これからは自分の身の周りで起こっていることが当たり前なのだと思わず、世界など幅広い視野をもつようにしていこうと思った。


グローバル体験報告会

 9月15日、グローバルリーダー養成講座第2弾として、「グローバル体験報告会」を行い、生徒30名が参加しました。

 本校では今年、「トビタテ留学JAPAN高校生コース第3期派遣留学生」として4名の生徒が採用されました。今回は、この夏休みに、トビタテ留学JAPAN3名を含む海外短期留学等を経験した生徒4名が、海外での経験や学んだ内容を発表しました。

 聞き手にとっては将来海外で活躍する志を持つきっかけとなるとともに、発表者にとっても、自らの体験を整理し発信する機会となりました。

【発表内容】
2年生(トビタテ!留学JAPAN:カナダ)
   「そうだったのか!カナダ」
2年生(トビタテ!留学JAPAN:オーストラリア)
   「世界の見え方が変わった」
2年生(トビタテ!留学JAPAN:オーストラリア)
   「自分を知ることができた留学」
1年生(プロジェクトアブロード高校生スペシャル:ネパール)
   「ネパールで学んだ積極性の大切さ」

【感想】
 英語を目的として留学しておらず、自分の興味のある分野について学びを深めるために留学していたのが良いと思った。留学をしないと、現地に行かないとできないことを経験していた。留学を通して自分の内面を変えられて、素敵だと感じた。

 ちょっとしたきっかけで外国、それもあまり知らないような国に行こうと行動に移せることがすごいと思いました。同じ1年生なのに私とは違い、何に対しても積極的に取り組めるのがすごいと思いました。プレゼンの仕方なども見習いたいです。

 自分の将来のビジョンをしっかりと見据えて海外留学する発表者の意志の強さに驚いたとともに、自分も何になりたいのかこれからのことを考えていきたいと思った。また、興味のあることを深く知ろうとする姿勢を見習いたい。

イオン1%クラブ アジアユースリーダーズ

 8月20日(日)~8月26日(土)に東京で行われたイオン1%アジアユースリーダーズに、本校2年SGコースより3名が参加しました。「食と健康」をテーマとして、アジア6ヶ国の高校生が一堂に集まり議論を行いました。

【感想】
・他の国の友達ができ、宗教の違いなど異文化に触れる事ができる機会があった。しかし私は、違い以上に同じところや似ているところをたくさん見つけた。笑いのツボ、周りに気を配る優しさ、励まし合う心、本番前に手をみんなで握る事で勇気付けられるところ、プレゼンで優勝したときに喜び合えること、別れをつらく悲しく思うところ、このプログラムでみんなに出会えて嬉しく思うところ…。国境なんて関係ない。みな同じ感情をもち、それらを分かち合うことができる。こんなにも素晴らしい友達に出会う事ができ、私は幸せだ。

・このプログラムでは、今後会うことができないかもしれないほどの素晴らしい友達に出会うことができました。彼らは私が知らなかった新しい世界を教えてくれました。そしてこれからの時代を担う者どうしです。私がいかに小さな箱庭で暮らしてきたか、今回のプログラムではっきりと分かりました。


日中韓青年文化フェスティバル

 8月3日(木)~8月7日(月)に本校3年SGコースの4名が、東京で行われた日中韓青年文化フェスティバルに参加しました。「持続可能都市とコミュニティ」をテーマに中国、韓国の高校生たちと積極的に英語での議論を行い、とても充実した研修となりました。

【感想】
・たくさん話したいと思えば思うほど、英語で何と伝えればよいか分からなくて悔しいと感じることもとても多かったです。ですが、その分お互いの伝えたいことが理解できて会話が成り立った時の達成感は最高だったので、間違えることを恐れずに相手に自分の言いたいことを一生懸命伝えようとする姿勢をこれからも大切にしていきたいと思います。

・このプログラムに参加する前、私は、韓国人と中国人は反日感情を持っているのではないかと正直とても不安でした。しかし、韓国の人と初めて話したとき、自分の心の中の不安は、一気に無くなりました。韓国の人は私の拙い英語を一生懸命に聞いてくれました。英語力を気にしていた自分が馬鹿らしく感じられました。別れの時に泣いてしまうくらいの友達を作ることができたことは、参加前の私には信じられないことでした。



 

2年SGコースおもてなしガイド

 7月15日(土)に東京外国語大学の留学生に対して、2年SGコースの有志12名がおもてなしガイドを行いました。これに先立って6月28日(水)に実施したおもてなしプロジェクトで作成したプランをもとに、兼六園→和菓子づくり→金沢21世紀美術館というコースを案内しました。留学生たちは大変喜んでくれました。

【感想】
・外国人と話して感じたことは、日本人よりも「なぜ?」「なんで?」という興味・関心が非常に高いということでした。

・自身のことや自身の学校、金沢という町について改めて考えるよい機会を得られたと思う。金沢の観光名所を案内するために自分で調べた際、今まで知らなかった知識を得られた。日本のものを分かりやすく伝えることは案外難しいと実感した。

2年SGコース・エンパワーメントプログラム

 7月14日(金)の成果発表会終了後に、2年SGコースによるエンパワーメントを行いました。現在進めている課題研究について、英語で外国人留学生と意見交換を行う機会です。生徒たちが、一生懸命研究について説明する姿、それを真剣に聞いてアドバイスしている姿が見られました。

【感想】
・自分の言いたいことが伝わらずとても悔しかった。原稿を読むだけでなく、質問やディスカッションに積極的に参加できるよう、英語力上げます!“できなかった”から“できた”に変えていきたいです。

・留学生達は私たちのプレゼンの後に、とてもたくさんの質問をしてくださった。いろんな事に疑問を持つ姿勢は学ぶべきだと感じた。

3年SGコース成果発表会

 7月14日(金)3年SGコースによる成果発表会が開催されました。SGコースが1年半進めてきた課題研究の集大成として、全国の教育関係者・外国人留学生に対して英語で発表を行いました。当日は立教大学の松本茂先生をはじめ、東京外国語大学・金沢大学の留学生も参加してくださいました。参加者からは、「質疑応答での物怖じしない姿勢が素晴らしかった」「各グループがSDGsに合った考察を一貫性をもって述べていた」など高い評価をいただきました。

【感想】
・1年半という長い期間、一つのプロジェクトに取り組むということが初めてのことで、様々な苦難があったが、この活動を通して他の人の力というのはすごいものだと改めて感じた。自分が絶対にできない着想や表現に触れ、自分だけではできなかった経験もすることができた。

・自分の言いたいことを相手に伝えることは母国語をもってしても難しいのに、ましてやそれを外国語でとは、どうしようと最初は困惑しましたが、発表を終えた今、伝えたいという気持ちがあれば相手に自分の考えが伝わると感じました。


「おもてなしプロジェクト」実施

 6月28日、SGコース2年生を対象とした「おもてなしプロジェクト」を実施しました。これは、石川県教育委員会が実施し石川県内の全学校で取り組む「高等学校おもてなし講座」の一環として企画したもので、相手のことを気遣って行動するおもてなしの心への理解や、地域の人々と連携していくことの大切さを学ぶことで、他者と協働しながら社会に主体的にかかわる力の育成を目指したものです。

 本校では、7月の「SGコース成果発表会」のために来校する東京外国語大学の留学生をおもてなしするため、金沢市内の観光プランを作成し、実際にSGコース生徒が案内します。

 今日は日本旅行金沢支店の千田哲也氏、通訳案内士で外国人を対象として観光ガイドを行っている中井普子氏を講師に招き、北陸新幹線開業後の金沢市のインバウンド需要の状況や、観光プランを作成する上での留意点、外国人観光客をガイドする際の心構えやノウハウについてお話をいただきました。その後、グループに分かれて作成した観光プランをプレゼンし、講師の先生方からの講評やアドバイスをいただきました。

 生徒は、留学生をおもてなしするため、様々なコンセプトを設定し、見学地や体験活動を計画するとともに、イラストや英語での発表など工夫を凝らしたプレゼンを行いました。今後、プランの詳細を考え、ガイド当日への準備を進めていきます。

【感想】
 プランを立てるときには、相手が何を求めているのかを考えながらすることが大切であり、私たちの価値観を押し付けるようなプランでは、おもてなしとは言えないということが分かりました。限られた時間でのプランだったため難しかったですが、みんなで協力して立てることができ楽しかったです。

 今日の研修を通して「おもてなしとは何か」がよく分かりました。特に日本人が思う日本らしさと、外国人が思う日本らしさが違うのだという言葉が心に残りました。プランを作るときや、おもてなしガイドとして活動するときは「楽しんでほしい」という心を大切にして、日本らしさを考えながらおもてなしを頑張りたいです。

上田高等学校 北陸新幹線サミット参加

 6月17日、長野県上田高校が主催し、北陸新幹線沿線のSGH校等12校が集う「北陸新幹線サミット」に、本校生徒9名が参加しました。

 はじめはJICA北陸支部長仁田知樹氏、佐久大学長堀内ふき氏からのミニレクチャーの後、分科会が行われ、各校の課題研究のプレゼンと質疑応答、ディスカッションが行われました。また、上田城址公園での昼食交流も行われ、学校の枠を超えた交流も深まりました。

 参加した生徒は、他校生の発表に触れるとともに、深い議論を行うなど密度の濃い交流を行い、良い刺激となりました。今後も他県のSGH校と交流し切磋琢磨する機会を設けていきたいと思います。

【感想】
 今回の研究で最も驚いたことは、他校の生徒のプレゼンテーションスキルの高さです。ほとんどの学校が最初に聞き手への問いかけや少しくだけた話から始めて、聞き手の関心を引き寄せるなど、いい雰囲気でプレゼンを始められるようにしていました。また、しっかり聞き手とコミュニケーションをとっていました。みんなフレンドリーで頭の回転が速く、昼休憩でもディスカッションでも遠慮なく思ったことを言い合えました。私たちの発表に対しても新しい視点の新鮮な意見が聞けましたが、もっと聞きたかったです。自分の意欲が高められ、他県に顔見知りができ、とても有意義な時間になりました。私たちをサミットに参加させてくれた全ての人に感謝します。

 今日話し合った他県の学生たちは、幅広い知識を持っていて、議論していてとても刺激を受けました。意外にも「平和学習」について知らない人もいたし、自分と同じ年でももう世界で活動しようとしている人がいることに驚きました。このような機会はなかなかないのではじめは緊張していたけれど、段々と緊張もとけてきて発表を聞くのもディスカッションをするのも楽しくなりました。多くの研究を聞けて、発表させてもらえてとても恵まれていると感じました。


京都大学大学院 思修館訪問研修

 6月17日、2年生SGコース生による「京都大学大学院総合生存学館 思修館 訪問研修」を行い、生徒38名が参加しました。

 この研修は、自分たちの課題研究のテーマ設定や研究計画について、大学院生から助言を得るとともに、目指すべきロールモデルに触れ、グローバルリーダーや研究者としてのあり方を学ぶことを目的としています。

 大嶌幸一郎教授からのメッセージや、大学院生による研究の内容紹介の後、各グループに分かれての発表と、大学院生からの助言をいただきました。最初は緊張していたものの、質疑応答を重ねるうちに、次第に議論が活発化しました。

 参加生徒にとって、今後の課題研究活動への有益なアドバイスをいただけただけでなく、研究とは何かという本質に触れることのできた研修となりました。


【感想】
 私は今回の思修館訪問で、課題研究をする上での意欲や挑み方が分かりました。今までのグループ内だけの話し合いだと、1つの視点に定まってしまい、多角的な仮説を立てることができなかったが、今回の研修でいろいろな視点を知ることができてよかった。とても意欲が上がったので、また頑張りたいと思います。

 「研究とは?」について講義を聞く前はほとんど自分の言葉で説明できなかったが、講義を聴いて、独創性と新規性など大事なことが分かった気がする。グループ別では、大学院生の方が自分たちに熱心に助言しようとしてくれたのが嬉しかった。今後は自分も積極的に意見交換がしたい。