SGHの活動を紹介します

JICA講演会&青年海外協力隊員特別講義

 6月6日(月)に3年生に向け、「世にもユニークな国・ブータン~幸せの国に学ぶ~」と題した特別講演会を行いました。講師の仁田知樹さんは2009年からJICAブータン事務所の所長として、約3年半ブータンで活動しておられました。その時の経験を踏まえた魅力溢れるお話で興味関心を引きつけ、生徒達は素敵な50分間を過ごすことができたようです。今回のお話を受けて、感じたこと考えたこと等を基に、3年生は今後「JICAエッセイコンテスト」に向けたエッセイを書き始めます。




 また、この日の放課後には1,2年生の希望者対象に、青年海外協力隊を経験されたJICA職員の方に特別講義をしていただきました。ウガンダでの音楽教育活動を行った小堀香奈さん、ルワンダで村落開発活動に携わった七條孝司さんにお話していただきました。実体験をもとにした講義は、リアリティに溢れ、参加者は真剣な眼差しで講義を聞いていました。



[生徒の感想]
・今までは、「助けてあげたい」「救いたい」というように思っていました。しかし、この講座を受けて、それは違うということを学びました。日本の全てを批判するわけではないけれど、何か道を間違えていないかな、と思いました。逆にアフリカに行くことによって、日本を助けることができたらと思います。「本当の幸せ」とは何なのかを、一生かけて見つけたいです。
・何が、その人やその土地のためになるのかを考えたりすることによって、他人のことを思いやることができたり、気付く力を身につけることができるのだとわかった。そういった点で海外へ行くことは、言語を身につけるためだけではないのだと改めて気付くことができた。

ワシントン・アンド・リー大学生との交流会

 5月7日(土)、2年生のSGコース対象の「SGプロジェクト」は、日本に滞在中のワシントン・アンド・リー大学の学生8人と、引率の先生1名との交流会を行いました。

 はじめに大学生から大学の紹介やアメリカの大学生の生活などの内容のプレゼンテーションが行われました。その後「Human Bingo」などのアイスブレイキングを行った後、グループにわかれてピクチャーカードを用いて、日本文化を紹介する会話などの交流を行いました。

 生徒たちは、英語を用いてコミュニケーションをとることの難しさを感じながらも、積極的に会話を楽しんでいました。今後SGコースでは、プリンストン大学生との交流、10月のアメリカでの海外研修、連携大学の留学生から課題研究についてのアドバイスをもらうなど、英語でのより高度なコミュニケーションが求められる活動を進めていきます。


[生徒の感想]
・英語で自分の伝えたいことを伝えることの難しさを感じた。
・自分の英語力を試すことができた。以前よりも会話が豊かになった。
・アメリカの大学生のプレゼン力に感心した。
・アメリカの大学事情を聞くことができた。飛び級はあるが、浪人はほとんどないなど、日本との違いに驚いた。


国連大学訪問

 3月28日(月)~29日(火)に国連大学を訪問し、グローバルな課題研究テーマを設定するためのヒントを探して来ました。2日目の東京外大とJICAの各コースには本校OB・OGが講師やガイドを務めており、未来の自分たちの姿のモデルとして、あこがれを抱いたことと思います。今まで勉強してきたことが目の前で活かされる楽しさを知った2日間でした。

【生徒の感想】
・英語での会話だったが、自分の言いたいことが伝わらない部分、相手の言いたいことが聞き取ることができない部分が多くあった。英語力を上げれば、もっと膨らんだ会話ができ、もっと興味深い話が聴けるであろうから、英語力を高めたいと思った。(東京外大コース)

・貧困で教育が受けられないということは負のスパイラルを生んでしまうものであり、それを改善する重要性が分かった。また、協力隊として現地へ向かったら、現地の方々と彼らの母語で交流しなければならないので、やはり言語の壁を乗り越える必要性を感じた。(JICAコース)

・ユニセフは「子供を支援する機関」というイメージしかなかったけれど、実際は村人と一緒に井戸や給水所、トイレを作ったり、保健センターで様々なことを教えたりと、発展途上国の子供達の生活を向上させるための様々な活動を行っていることがわかりました。(ユニセフコース)

模擬国連チャレンジプロジェクト

 12月12日(土)より土曜エクステンション講座の午後を利用して「模擬国連チャレンジプロジェクト」(今年度全5 回)を行っており、3月5日(土)に 5 回目(今年度最終回)を迎えました。このプログラムでは、本校 OB で京都大学法学部の山城さんを中心に日本模擬国連関西事務局の大学生が毎回、準備と指導を行って下さいました。

 第 1 回(12/12)は「核実験」、第 2 回(1/23)は「安
全保障理事国の追加」、第 3 回(2/6)・4 回(2/13)は「京都議定書」を議題として少しずつ、実際の模擬国連の形式を習得していきました。第5回ではこれまでの活動を振り返りながら、理想的な国際社会のあり方について議論を深めました。
それぞれが各国大使として、国益を代表しながら交渉の中で合意形成を目指す模擬国連で、多様な立場からものごとを捉える力、自分達の考えを説明しながら合意形成にもっていくためのコミュニケーション力などを身につけました。参加者達が、毎回とても熱い議論と交渉を重ねながら、どんどん成長していく姿が見られました。



<生徒の感想より>
 応募時の私は、人の考えを納得させる力があると過信していました。しかし、この企画を通じて、私の力は全く通じないと考えさせられました。模擬国連企画を通じて、自分の意見を主張するタイミングを計る力を得て、サポートでなく自分の意見を周りに納得させられるリーダーに成長したいと思いました。

 応募する前から、国際社会とか国連などに興味をもっていて、今回参加していく中で、国際社会の複雑さや国連の仕組みがわかってよかったです。これからの本格的な模擬国連で、説得力があり、論理的な意見を出して、上手く駆け引きしたいです。また、今の世界の状況、時事的問題、課題などを理解して、自分の夢を叶えるために生かし、視野を広げていきたいと思います。

SG探究基礎 1年校内プレゼンテーション大会

 3月1日に、1年生「SG 探究基礎」の校内プレゼンテーション大会を行いました。これまで1年生各クラスでは、4~5 人のグループで地域に根ざしたローカル課題を一つ設定し、秋以降研究を続けてきました。統計の講義でデータを活用させる方法を学んだ上で、新書・インターネット等から情報を収集し、考察をしました。また、地域の方々へのアンケートや聞き取り調査を行ったグループもありました。

 2月9日に行われたクラス内予選により代表に選出された各クラス1チームが、この日の発表に臨みました。代表選出後に修正や練習を重ね、学年生徒の前で堂々とした態度で発表しました。その後の質疑応答でも活発に意見を述べる姿が見られました。

 今回のプレゼンテーション活動で学んだ知識や技術を、2年生での課題研究に生かしてほしいと思います。



 最優秀賞 「外国人増加への対応」11H
  優秀賞 「難民~ホテルでの悲劇~」16H
  特別賞 「静寂と孤独の白山~白山市の若者流出を防ぐには~」14H

難関大学生と語る会

 11月3日(火・祝)に本校を卒業し、難関大学へと進学した先輩方に講師としてお越しいただき、難関大学で学ぶ魅力や大学生活についてプレゼンをしていただきました。先輩の皆さんには大学生活のことや、今高校生に伝えたいことをきらきらした眼差しで語っていただき、同時に、人を引きつけるプレゼンのモデルを見せていただきました。

 1年生の皆さんにとって文理選択に役立ったと共に、もっと先の大学入学後の姿を描くことに繋がったのではないでしょうか。放課後には、卒業生を囲んで座談会が行われました。アットホームな雰囲気の中、参加者が絶えず熱心に質問をしている姿が大変印象的でした。ここでも「質問をすることで議論を深める」というスキルを磨く機会となっていたようです。




<生徒の感想より>
 文理選択が徐々に近づいてきて、勉強の意味が分からなくなって不安になることもあるけど、プレゼンの中で「勉強は将来への道を開く鍵」という言葉を聞いて、「学びたい」とまた思うことができました。私の将来の夢は、一生懸命努力しないとなれないものなので、これからも自分の知らないことを学んでいきたいと思いました。

 大学生活をどこでどう楽しむかは、今、どれだけ勉強できるかによると思った。医学部の先輩の話も聞けたので、今日の語る会は良い経験になったし、励みにもなった。

 人生の選択肢を増やすため、道を開く鍵をつかめるよう、もっと頑張らなければいけないなと思いました。「知識を得るだけ、ものを覚えるだけの勉強」ではなく、自ら意欲的、積極的に勉強に取り組めるようになりたいです。

 今回の先輩方のプレゼンを経て、まず分かったのは、進路や大学というものが自分の思っていたより遥かに広く、多彩だということです。適当に大学や学部を選んでしまえばそれだけに自分の目標とは全く違う世界に放り込まれることも考えられます。今の時期から将来を見ることは別に早まったことでもないと再認識しました。

 大学生が、心の底から大学生活や学ぶことを楽しんでいる姿をプレゼンを通して知り、憧れを抱きました。「何となく」ではなく、しっかり自分のこととして受け止め、早いうちから向かい合っていくべきだと実感しました。

京都大学大学院河合教授による講義

1023()に、京都大学大学院総合生存学館思修館の河合江里子教授と佐伯 直樹氏にお越しいただきました。河合教授は「グローバル社会で活躍するためには~鳥かごから飛び立ちなさい~」と題して、自らの海外経験や今高校生に必要な英語のトレーニング、授業での姿勢等についてお話しいただきました。そして、講義全体を通して「全てにおいて積極的に取り組むことが大切」という熱のこもったメッセージをいただきました。
 また、佐伯さんには大学院生という立場から、海を越えて自国を見直す事の大切さをお話いただきました。将来海外へ出てみたいと思っていた生徒もそうでない生徒も、広い世界へ飛び込むことに興味がわいたのではないのでしょうか。



京都大学大学院生二ツ山さんによる出前講義

 10月17日(土)エクステンション講座終了後、京都大学大学院 アジア・アフリカ研究科に所属されている大学院生の二ツ山達郎さんを講師としてお招きし、「異文化理解はどこまで可能か!?~文化人類学から考える他者理解~」をテーマにお話をしていただきました。その後京都大学の詳細な大学説明をしていただき、生徒達は将来の進路選択に向けて熱心に耳を傾けていました。





<生徒の感想より>
 私は今まで、他の国の文化はあくまでも「違う文化」として扱っていて、自分から理解しようとしていませんでした。実際、今日の講義でチュニジアのトイレの話やその他の文化の話を聞いたときも、大変そうだしあまり体験したくないなと思っていました。ですが異文化理解の重要さを学び、よく考えもしないで自分たちとは違う文化を遠ざけるのではなく、どちらの良さも理解していきたいと思いました。

 僕は世界中を自分の足で歩いて見て回り、世界観を変えたいと思っています。今回、二ツ山先生の講義をお聞きして、異文化に対して自分の価値観などを変えなければならないと分かりました。そして、より海外、特にアフリカへの興味がわきました。

 (世界の実情や文化を)ただ理解するだけでは、違った方向へ行くという危険な側面もあるということがあるので常に客観的に自分をみるということも身につけたいと思う。そして、異文化は自分たちの身近にも存在しているとわかったので常に意識して生活していきたい。この講義でさらに世界への意欲や関心が高まった。

 他の国は日本と生活様式とか恋愛観もぜんぜん違うと分かりました。そういう他国の全く違う考えを身をもって知ることがあるのはすごいし、私もそんな経験をしてみたいと思いました。

国連大学×大学生×泉丘生 国連大学ワークショップ

 10月3日(土) (10時~13時)POST2015プロジェクト・国連大学サスティナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティングユニット(UNU-IASOUIK)主催のワークショップが行われました。モデレーターとして北村友人先生(東京大学准教授・ポスト2015プロジェクトリーダー)と山﨑瑛莉先生(東京大学大学院教育学研究科・上智大学特任教授)がお越し下さいました。北村先生に「持続可能な開発目標(SDGs)と2015年開発アジェンダ」と題して講義をいただいたあと、山﨑先生にワークショップのご指導をいただきました。

講義の後  ・日本にとっての持続可能な社会とは?
      ・金沢にとっての持続可能な社会とは?
      ・2030年の社会と自分の役割とは?
 
    というテーマについてディスカッションし、各グループに分かれて発表しました。



<生徒の感想より>

・初めに講演をきいて、世界規模での問題を17個の目標としてあげていて、それらがまた細かく分かれているというのを初めて知ったし、またその内容についても詳しく知りたいと思いました。その後実際に「持続可能な日本・金沢」について考えて、それをつなげていくのは難しそうだと思ったけど、グループで出してみると思った以上につながりがあって、結果として日本の「豊かな水資源」というテーマから“自分たちができること”というゴールまでたどりつけたのでよかったです。 

・統計学の講演から思っていたことなのですが、答えのない問題に向かって解決策を考えることは難しいけど大切なことだなぁと感じました。

 参加した生徒みんなが活き活きとディスカッションに参加し、堂々たる発表を見せてくれました。「こんな大きな事を考えたことは初めて。だけど自分たちにもできることがありそう。」といった声も各所から上がりました。

「ちょっとだけ」先輩の大学生に学ぶグローバル人材への道!!

 9月12日(土)エクステンション講座後、「先輩に学ぶグローバル人材への道」をテーマに、OBの仲井洋輔さん(早稲田大学国際教養学部 国際教養学科4年生)と、OGの稲垣陽子さん(金沢大学医薬保健学域 医学類5年生)のお二人をお招きして、お話を伺いました。



<生徒の感想より>
 今日の講座を通して、私はさらに、国際関係に携わる仕事に興味を持ちました。
 特に自分の“芯”や“軸”を持つことが大切だということが分かり、漠然でもいいから、私も自分の軸となるものをまず考えようと考えさせられました。