SGHの活動を紹介します

ミュージカル俳優 由水南さん来校

本校OGでミュージカル俳優の由水南(ゆうすい みなみ)さんが10月24日(木)に来校し、コミュニケーションの楽しさを体感する参加型セミナーを開きました。由水さんには、SGコースの米国研修でも積極的に英語でコミュニケーションをとる姿勢を養うワークショップを開いて頂いています。
由水さんは本校卒業後、アメリカの大学で演劇を学び、現在はニューヨークを中心にミュージカル界の第一線で活躍しています。
第一部の講演では、高校時代から夢を叶えるまでの経験を交えながら、生徒達に夢を持つ大切さを語りかけました。生徒たちは「Sky is the limit」、「It’s up to you」、「Heart Connection」といった言葉に強く心を打たれていたようでした。
第二部は体を動かすワークショップ。生徒は対話や体を動かすゲームを通じて、心身を解放し、コミュニケーションの楽しさを感じたようでした。由水さんのキラキラしたエネルギーに満ち溢れた雰囲気の中、生徒たちは自分の未来が由水さんに負けない輝かしい未来になることを誓っていました。

 

 

京都大学出前授業

グローバルリーダー養成講座第3弾「京都大学の大学院生に学ぼう」は10月23日(水)に開かれ、安藤悠太さん(大学院工学研究科)が「京大で考えるSDGs(持続可能な開発目標)」をテーマに話しました。「SDGsの目標になっていないジャンルは何か」という問に対して、生徒たちは「宗教について触れていないのでは」などと熱心に話し合い、SDGsへの理解を深めていました。講義終了後も生徒たちは熱心に質問し、SDGsや大学での研究に対する考えをより深めていきました。

(感想)
・普段の授業ではSDGsのゴールに対して何ができるかということを考えていたので、今回の講座でもそのようにやっていくのかと思っていたけれど、新しいゴールを考えてみたり、批判から入っていったりと、学校での視点とは全く違う、新鮮なアプローチができたので、とても楽しかったです。
・僕は将来研究職に就きたいと以前から思っていたが、それは単純に科学が好きだからであってSDGsのような社会問題と研究者という夢を結びつけたことはなかった。しかし今回の講演を聞いて、自分の中で社会問題というものと科学というものがすっきりと結びついた気がする。知識を増やして思考力を鍛えて社会問題、つまり世界に対する理解を深めるという試みは自然科学という営みと非常に似通っていると思う。異なる分野の共通点を見つけるのはやはり大事なことなのだろうと思った。

 

グローバル体験報告会

グローバル体験報告会は9月20日(金)と10月21日(月)に行われました。トビタテ留学JAPANを活用した留学や「イオン1%クラブ アジアユースリーダーズ2019」「AIG高校生外交官日本プログラム」などの各種海外研修に参加してきた生徒たちが、今後、留学したいと考えている生徒たちに対して、各自経験してきたことをプレゼンテーションしました。

(聞き手の生徒の感想)
・私は、短期留学と長期留学の違いは期間だけと思っていました。ですが、お話を聞いて長期だと外国で、自分で自由に友達と一緒に遊んだり、仲を深められると気づき、長期留学の魅力を深く知ることができました。また学校を選ぶ際のポイントや体験談も教えていただき、大変参考になりました。
・トビタテはもともと知り合いが行ったことがあって、存在は知っていましたが、こんなに内容が濃く、実践や積極性が求められるものだと知って、なおさら興味が出ました。何度もあるプレゼン、外国の人に文化を英語で伝えること、他の留学生との交流など、なかなかできない体験ばかりで、本当に勇気があってすごいなと思うし、うらやましいと感じる場面がたくさんありました。私もぜひ行ってみたいです。

 

2年SGコース米国海外研修

2年SGコース米国海外研修は9月30日(月)から7泊8日の日程で行われました。24Hの生徒がプリンストン高校やプリンストン大学、エコビレッジ・イサカなどを訪ね、現地の人たちに対して課題研究の発表や意見交換を行い、国際的な視点から研究を深めました。生徒にとって、体験活動やホームステイ等を経験し、多くのことを学ぶことができた充実の1週間となりました。 


(日程)研修の行程(アメリカ国内分)
1日目:由水南さんによる英語ワークショップ
2日目:ニューヨーク市内グループ別フィールドワーク、国連大学訪問
3日目:プリンストン高校での授業、ホームステイ(2泊)
4日目:プリンストン大学キャンパスツアー
5日目:ホストバディとお別れ、コーネル大学日本語選択の学生有志によるキャンパスツアー、ユニセフ職員による講義
6日目:エコビレッジ・イサカにてレクチャー、ボランティア活動、課題研究に関する意見交換


(感想)
・能動的に授業に参加する姿勢は日本人も見習うべきだと感じました。もっと自分を律する強い心をもって日常を過ごし、授業に参加しようと思いました。
・どんどん質問しようと思っていましたが、初めのころはなかなかできず苦戦しました。しかし、何度も挑戦して話しかけていくと会話のキャッチボールが続くようになり、わいてきたいろんな質問も聞くことができるようになりました。聞く前からあきらめるのではなく、まず口を開き、笑顔で話し始めることを意識すると自然と気持ちも明るくなり、積極的になれたように感じました。家族が増えたようで幸せでした。
・アメリカのネオンがたくさん輝くタイムズスクエアを目のあたりにしたが、アメリカもエコを意識している場所があるんだなと思った。普段全くしない農作業の後、多くの生徒が「アメリカに来て初めて空腹を感じた」と口にしていた。フードロスなどについてただ調べるよりも、実際に農業を体験することで、食べ物のありがたみを感じることができた。
・課題研究を深めるうえで壁にぶつかったときはこの経験を生かして柔軟に対応したいです。世界で起こっている問題に対して、自分にできることを考えグローバルリーダーとしてみんなを引っ張っていきたいです。 
・一人で対処しきる力、人とのコミュニケーション力が身について、とてもいい経験になりました。

 

イオン1%アジアユースリーダーズ

8月18日(日)~8月23日(金)にベトナムのハノイで行われたイオン1%アジアユースリーダーズに、本校2年SGコースより4名が参加しました。「ベトナムにおける食生活の考察と改善点の提案」をテーマとして、アジア9ヶ国の高校生が一堂に集まり議論を行いました。本校が参加するのは、昨年に引き続き今回が3回目となりました。
【所感】
 ある程度覚悟はしていたけれども、違う文化背景を持つグループの中に放り込まれた本校の生徒たちが感じた衝撃は大きく、最初の数日は落ち込んでいた。自らグループ内での役割を探し出し、動いていかなければならないという状況は辛かったようだ。が、それでもこの1週間で確実に生徒たちは成長していった。自分で考えて動く、人の意見に耳を傾ける、最後まであきらめない、など今後の学校生活や社会においても大切なことを学んだと言える。

【生徒感想】
私のチームは、最初は揉め事の連続でした。「今日は疲れたから」というリーダーの一声で夜のミーティングがなくなり、焦った日本人4人が深夜まで作業をする羽目になったり、朝食の時間に話し合おうと提案しても誰も来なかったり、正直いらだつ場面もありました。しかも、日本人4人も決して英語が上手いというわけではなく、文化の違いもあったため、外国人生徒たちとの意思疎通が思うように出来ずもどかしく感じました。しかし、私たちは最終日のプレゼンテーションでなんと1位という快挙を成し遂げることができました。それはなぜでしょうか。答えは「言語や文化の障壁があってもめげずに議論し続けたから」です。ディスカッションでは、当然異なる意見を持つ人達が衝突する場面が出てきます。私のように押しが弱いと、つい尻込みして相手に意見を譲ってしまいがちです。しかし、私のチームメイトの日本人達は自分の意見をしっかり持っており、それを主張すべく流暢な英語を巧みに操る外国人相手にもはっきりと“NO!”と言える人達でした。その結果、口論にはなったけれど、次第に相手が自分達の意見を尊重してくれるようになり、最終的には話し合いの内容が深まり、優れたプレゼンテーションに仕上がりました。


全国高校生SRサミットに参加してきました

立命館宇治中学・高等学校の第2回「全国高校生SRサミットFOCUS」に、本校2年SGコースの生徒4人が参加しました。全国から18校の生徒が集まり、7月30日~8月1日までの2日3日の日程で社会課題について話し合いました。生徒たちはワークショップで、目標・課題設定のマッピング、個人ブレインストーミング、ピクチャーブレインストーミング(強制発想)など、新しい問題解決への手法を学び、メンターの的確な助言を受けながら、熱心に解決策を考えていました。

(感想)
・このプログラムが始まる前、どんな人たちが来るのだろう?新しいチームでうまくやっていけるのだろうか?と期待半分、不安半分でした。しかし、終わってみて、不安だったことは実は全然大丈夫で、期待していた2倍、3倍も充実したプログラムになったと思いました。その理由として1つ目は、たくさんの自分達と同じ志を持つ人に出会えたからです。彼らの実行力にはとても刺激を受けたので、私たちも失敗を恐れずに“やってみる”ことを心がけようと思いました。また、彼らの上手かつ早いスライド作りとプレゼン力は息を呑むものがありました。秘訣を聞くと、やはり場数を踏むことだそうです。ガツガツとプレゼンの機会をもらおうと思いました。
・私はとにかく楽しめた3日間だったと思います。2日間は1日で12時間以上、ひたすら班で話し合いでした。今までこんなに長く1つのことについて考えたことがなかったので、もちろん疲れたけど、1度も嫌にはなりませんでした。班の人は誰も「やめよう」と言いませんでした。それは気遣いで言わないとかじゃなくて、前向きでやる気があったからに見えました。班の人は「好きなものが同じ」とか共通点があった集まりではないし、たった3日間だったのにとっても仲良くなりました。1つの同じ「GOAL」があれば何日一緒にいるかなんて関係ないと思いました。

 

3年SGコース成果発表会

3年SGコース成果発表会が7月12日(金)に開催されました。34Hの生徒40名が、1年半進めてきた課題研究の集大成として、東京外国語大学・金沢大学の外国人留学生に対して英語でプレゼンテーションしました。発表会では、プレゼンに加え、質疑応答も英語で行われ、生徒はこれまでの研究を踏まえ、グループで協力して質問に答えていました。参観者からは「プレゼンテーションのスキル、特に表情が良かった」「質疑応答を英語でしており驚いた」「発表の内容が論理的で多角的な視点から考察されていた」「生徒が積極的に運営に参加しようとする姿勢が感じられた」「司会も堂々としていた」など多くの高い評価をいただきました。

【生徒感想】
・考えが異なる6人が集まったので、いつも意見が二極化したり、グループ内の考えがうまくまとまらないことがありました。もちろん1人で行った方が軽く、簡潔にできそうなこともありますが、私はグループ内で役割を分担して、自分の役目を自分でやり遂げるということに務めました。いつか大学生、社会人になったらもう1度、この研究テーマに関した何かに携わることができたらいいなと思います。
・班の中で研究をどう進めていけばよいのか、とても行き詰まった時がありました。ただ、今だから言えることは、その時に立ち止まることなく確証がないままでも動き続けてよかったなということです。分からない時はとりあえず動いてみる、行動に移してみるということが1番の解決への近道だなと思いました。
・私は課題研究を通じて、答えのない問題を追及することの難しさとやりがいを感じました。ゴールがはっきりしていないので、自分達がやっていることが本当にあっているのか、軸がずれていないかどうかと戸惑ったことが何度もありました。しかし、議論を重ねていく中で“誰のためにどうしたいのか”ということを意識して、自分の研究に自信が持てるようになりました。SGコースに入って、課題研究をして世界にある数えきれないほどの課題のほんの一部だけど、関わることができて良かったです。




京都大学思修館訪問研修

2年SGコースの生徒たちは6月15日(土)、京都大学学院総合生存学館(思修館)にて、課題研究の進め方についての研修を受けました。
思修館は、本校が目指す文理融合、異文化統合をよりハイレベルで実践をしている日本で注目の大学院です。この研修は、SGコースの生徒が課題研究のテーマ設定や研究計画について大学院生から助言を得ることと、目指すべきロールモデルに触れ、リーダー・研究者としてのあり方を学ぶことを目的に毎年行われており、今年で4回目となりました。
課題研究の8つのグループにそれぞれ院生が一人加わり、生徒たちはリサーチクエスチョンや仮説の設定の仕方、今後の研究の進め方について学びました。生徒達にとって新たな視点を手に入れ、今後の研究の意識を高める機会となったようです。
今回は、初めての試みとして、本校SGコース卒業生の案内による「京都大キャンパスツアー」を併せて実施しました。SGコース1期生で京都大学と東京大学の学生9人が、京都駅から京都大学までを生徒と一緒に行き、キャンパス内を案内しました。その後の思修館研修にも飛び入り参加し、大学生の視点で、生徒たちにアドバイスを送っていました。

【生徒感想】
・「研究目的も手段も明確だし、私たちの課題研究は順調だ。」これは完全に私の思い込みでした。大学院生とのディスカッションを通して、班員同士で研究の方向性が食い違っていることが判明しました。その原因として、話し合いを疎かにしてしまい「受動的な研究」ともいえる状況に陥っていたことが挙げられます。初心に返って班員の意見にきちんと向き合うと同時に、外部の人の意見も積極的に取り入れて、「能動的な研究」を目指します。
・本当に貴重な意見がたくさん得られました。研究の進め方、目標と目的の違い、巨人の肩の上にたつことなど参考になったことが多くありましたが、その中でも特に目標を達成していった先に何がみえてくるのか予測し、目的にたどり着けるようにすることが肝心だというアドバイスが今の自分たちに抜けていることだと感じました。
・本当に楽しい時間だった。「巨人には小ささで対抗する」という言葉は、テーマ設定で行き詰まっていた私にとって、新しい考え方だった。ディスカッションではもやもやしていたものが少し解消したように思われるし、この先何をすべきかが見えてきた。

SGH甲子園

本校2年SGコースの2グループが3月23日(土)に関西学院大学で行われた「SGH甲子園2019」に参加しました。本校が参加するのは3年連続3回目となりましたが、今回初めて1グループが研究成果プレゼンテーションに出場し、「Change Food Labels, Change Your Life」というテーマで、食品ラベルに関する発表を英語で行いました。もう一つのグループはポスターセッションに参加し、「Biodiversity ~フィッシュミールで活かしてミール~」というテーマで外来魚の有効活用についてプレゼンしました。どちらのグループも1年間の課題研究の成果を自信をもって語っていました。

第1回北信越SGHフォーラム

北信越地区のSGH校の生徒が集う「SGH北信越フォーラム」は3月15日(金)、16日(土)の1泊2日の日程で、石川県青少年総合研修センターと金沢大学にて、今回初めて開かれました。

「みらい協創プロジェクト」には、本校から2年SGコースの8人が参加。全員異なる学校の生徒で構成されたグループで、与えられた課題に対して、テーマ設定、アイデアの具体化、スライド作成等をメンバーと協力して行い、2日目に聴衆を前にプレゼンテーションを行いました。泉丘の生徒は独創的なアイデアや高い発信力を持つ他校の生徒とうまくコミュニケーションを取りながら、グループのミッションを果たすべく力を発揮しました。

2日目はポスターセッションも行われ、2年SGコースの8グループが他校の生徒たちと意見交換を行いました。