SGHの活動を紹介します

ニュージーランドの大学生と交流

2年SGコースの生徒は11月27日(水)、ニュージーランドの大学生16人と英語や日本語で交流しました。来校したのは、日本語や日本文化を学習するプログラムに参加しているオークランド大学等の1年生で、SGコースの生徒は英語で課題研究についてプレゼンしたり、ニュージーランドの社会問題を質問したりしました。
(感想)
・ニュージーランドの学生と初めて話す機会だった。私たちの班に来てくださった人は皆優しくて、穏やかで積極的に取り組んでくれるとても良い人たちだった。だから、私たちも話しやすかったし、楽しむことが出来た。ニュージーランドの国民性の良さが十分理解できた。発表では、ニュージーランドの学生から様々なアイディアをいただくことが出来たので、今後のフィールドワークに活かしていきたい。

SG探究 課題研究中間発表

2年SGコースのSG探究の中間発表会が11月20日(水)、金沢大学の大学院生を招いて開かれました。食品廃棄問題やプラスチック汚染問題等をテーマにした各グループがそれぞれのブースで発表し、研究における調査や考察の妥当性、資料の作成方法のポイントなどの点について、大学院生の知見や視点からアドバイスをいただきました。

(感想)
・今日は今までで1番鋭い指摘を受けました。仮説を根本から覆すような指摘もあり、正直戸惑いもありましたが、研究を冷静に見つめ直すきっかけとなり、私たちの班にとって確実にプラスに働いたと思います。それと同時に大学院生の知識の豊富さ、論理的思考力の高さに驚きました。
・まず大学院生の物の考え方に驚かされた。数年後の自分のなりたい理想像がまた1つ増え、モチベーションが上がった。加えて、様々な穴と改善策を提示してくださったゆえ、これを採用してよりよいものを作り上げていきたい。

社会人と語る会

「社会人と語る会」と「先輩に学ぶプレゼン術」は11月2日(土)、本校卒業生の社会人12名、大学生14名をお招きして行われました。2年生を対象とした「社会人と語る会」では、各界で活躍する卒業生がそれぞれの仕事の内容や社会の状況をプレゼンした後、話し合うテーマを出題。生徒たちはグループでディスカッションし、発表しました。楽天投信投資顧問第二運用部長の杉山直哉さんは「今なぜできないのか考えてみよう」、脚本家の中川千英子さんは「前提をなくしてみよう」と生徒に語りかけるなど、生徒にとって高校生活や人生を深く考えるきっかけとなるアドバイスをいただきました。1年生対象の「先輩に学ぶプレゼン術」では、大学生がそれぞれの大学の特徴や研究する学問についてプレゼンテーションを行いました。生徒たちは大学生の実際の生活や研究を学んだだけでなく、プレゼンテーションによって、相手に「伝える」方法を教わりました。
(感想)
・「自信は努力からしか生まれない」という言葉を胸に有意義な高校生活を残りの時間で送っていこうと決心しました。
・大学に対する憧れは大きくなったし、大学に入るため、そして大学での授業をしっかり自分のものにするためにも高校での勉強をさらにがんばっていきたいと思いました。
・「常識にとらわれない発想力」。一見ありきたりな言葉のようにも思われた。しかし、「常識を知らなければそれはできない」と言うもう一つの言葉を聞いて、自分の中でのその言葉の捉え方が変わった。何か新しいものを創造するため、これから成長するためにも、今の世界をもっと知らねばならないとわかった。

 

ミュージカル俳優 由水南さん来校

本校OGでミュージカル俳優の由水南(ゆうすい みなみ)さんが10月24日(木)に来校し、コミュニケーションの楽しさを体感する参加型セミナーを開きました。由水さんには、SGコースの米国研修でも積極的に英語でコミュニケーションをとる姿勢を養うワークショップを開いて頂いています。
由水さんは本校卒業後、アメリカの大学で演劇を学び、現在はニューヨークを中心にミュージカル界の第一線で活躍しています。
第一部の講演では、高校時代から夢を叶えるまでの経験を交えながら、生徒達に夢を持つ大切さを語りかけました。生徒たちは「Sky is the limit」、「It’s up to you」、「Heart Connection」といった言葉に強く心を打たれていたようでした。
第二部は体を動かすワークショップ。生徒は対話や体を動かすゲームを通じて、心身を解放し、コミュニケーションの楽しさを感じたようでした。由水さんのキラキラしたエネルギーに満ち溢れた雰囲気の中、生徒たちは自分の未来が由水さんに負けない輝かしい未来になることを誓っていました。

 

 

京都大学出前授業

グローバルリーダー養成講座第3弾「京都大学の大学院生に学ぼう」は10月23日(水)に開かれ、安藤悠太さん(大学院工学研究科)が「京大で考えるSDGs(持続可能な開発目標)」をテーマに話しました。「SDGsの目標になっていないジャンルは何か」という問に対して、生徒たちは「宗教について触れていないのでは」などと熱心に話し合い、SDGsへの理解を深めていました。講義終了後も生徒たちは熱心に質問し、SDGsや大学での研究に対する考えをより深めていきました。

(感想)
・普段の授業ではSDGsのゴールに対して何ができるかということを考えていたので、今回の講座でもそのようにやっていくのかと思っていたけれど、新しいゴールを考えてみたり、批判から入っていったりと、学校での視点とは全く違う、新鮮なアプローチができたので、とても楽しかったです。
・僕は将来研究職に就きたいと以前から思っていたが、それは単純に科学が好きだからであってSDGsのような社会問題と研究者という夢を結びつけたことはなかった。しかし今回の講演を聞いて、自分の中で社会問題というものと科学というものがすっきりと結びついた気がする。知識を増やして思考力を鍛えて社会問題、つまり世界に対する理解を深めるという試みは自然科学という営みと非常に似通っていると思う。異なる分野の共通点を見つけるのはやはり大事なことなのだろうと思った。

 

グローバル体験報告会

グローバル体験報告会は9月20日(金)と10月21日(月)に行われました。トビタテ留学JAPANを活用した留学や「イオン1%クラブ アジアユースリーダーズ2019」「AIG高校生外交官日本プログラム」などの各種海外研修に参加してきた生徒たちが、今後、留学したいと考えている生徒たちに対して、各自経験してきたことをプレゼンテーションしました。

(聞き手の生徒の感想)
・私は、短期留学と長期留学の違いは期間だけと思っていました。ですが、お話を聞いて長期だと外国で、自分で自由に友達と一緒に遊んだり、仲を深められると気づき、長期留学の魅力を深く知ることができました。また学校を選ぶ際のポイントや体験談も教えていただき、大変参考になりました。
・トビタテはもともと知り合いが行ったことがあって、存在は知っていましたが、こんなに内容が濃く、実践や積極性が求められるものだと知って、なおさら興味が出ました。何度もあるプレゼン、外国の人に文化を英語で伝えること、他の留学生との交流など、なかなかできない体験ばかりで、本当に勇気があってすごいなと思うし、うらやましいと感じる場面がたくさんありました。私もぜひ行ってみたいです。

 

2年SGコース米国海外研修

2年SGコース米国海外研修は9月30日(月)から7泊8日の日程で行われました。24Hの生徒がプリンストン高校やプリンストン大学、エコビレッジ・イサカなどを訪ね、現地の人たちに対して課題研究の発表や意見交換を行い、国際的な視点から研究を深めました。生徒にとって、体験活動やホームステイ等を経験し、多くのことを学ぶことができた充実の1週間となりました。 


(日程)研修の行程(アメリカ国内分)
1日目:由水南さんによる英語ワークショップ
2日目:ニューヨーク市内グループ別フィールドワーク、国連大学訪問
3日目:プリンストン高校での授業、ホームステイ(2泊)
4日目:プリンストン大学キャンパスツアー
5日目:ホストバディとお別れ、コーネル大学日本語選択の学生有志によるキャンパスツアー、ユニセフ職員による講義
6日目:エコビレッジ・イサカにてレクチャー、ボランティア活動、課題研究に関する意見交換


(感想)
・能動的に授業に参加する姿勢は日本人も見習うべきだと感じました。もっと自分を律する強い心をもって日常を過ごし、授業に参加しようと思いました。
・どんどん質問しようと思っていましたが、初めのころはなかなかできず苦戦しました。しかし、何度も挑戦して話しかけていくと会話のキャッチボールが続くようになり、わいてきたいろんな質問も聞くことができるようになりました。聞く前からあきらめるのではなく、まず口を開き、笑顔で話し始めることを意識すると自然と気持ちも明るくなり、積極的になれたように感じました。家族が増えたようで幸せでした。
・アメリカのネオンがたくさん輝くタイムズスクエアを目のあたりにしたが、アメリカもエコを意識している場所があるんだなと思った。普段全くしない農作業の後、多くの生徒が「アメリカに来て初めて空腹を感じた」と口にしていた。フードロスなどについてただ調べるよりも、実際に農業を体験することで、食べ物のありがたみを感じることができた。
・課題研究を深めるうえで壁にぶつかったときはこの経験を生かして柔軟に対応したいです。世界で起こっている問題に対して、自分にできることを考えグローバルリーダーとしてみんなを引っ張っていきたいです。 
・一人で対処しきる力、人とのコミュニケーション力が身について、とてもいい経験になりました。

 

イオン1%アジアユースリーダーズ

8月18日(日)~8月23日(金)にベトナムのハノイで行われたイオン1%アジアユースリーダーズに、本校2年SGコースより4名が参加しました。「ベトナムにおける食生活の考察と改善点の提案」をテーマとして、アジア9ヶ国の高校生が一堂に集まり議論を行いました。本校が参加するのは、昨年に引き続き今回が3回目となりました。
【所感】
 ある程度覚悟はしていたけれども、違う文化背景を持つグループの中に放り込まれた本校の生徒たちが感じた衝撃は大きく、最初の数日は落ち込んでいた。自らグループ内での役割を探し出し、動いていかなければならないという状況は辛かったようだ。が、それでもこの1週間で確実に生徒たちは成長していった。自分で考えて動く、人の意見に耳を傾ける、最後まであきらめない、など今後の学校生活や社会においても大切なことを学んだと言える。

【生徒感想】
私のチームは、最初は揉め事の連続でした。「今日は疲れたから」というリーダーの一声で夜のミーティングがなくなり、焦った日本人4人が深夜まで作業をする羽目になったり、朝食の時間に話し合おうと提案しても誰も来なかったり、正直いらだつ場面もありました。しかも、日本人4人も決して英語が上手いというわけではなく、文化の違いもあったため、外国人生徒たちとの意思疎通が思うように出来ずもどかしく感じました。しかし、私たちは最終日のプレゼンテーションでなんと1位という快挙を成し遂げることができました。それはなぜでしょうか。答えは「言語や文化の障壁があってもめげずに議論し続けたから」です。ディスカッションでは、当然異なる意見を持つ人達が衝突する場面が出てきます。私のように押しが弱いと、つい尻込みして相手に意見を譲ってしまいがちです。しかし、私のチームメイトの日本人達は自分の意見をしっかり持っており、それを主張すべく流暢な英語を巧みに操る外国人相手にもはっきりと“NO!”と言える人達でした。その結果、口論にはなったけれど、次第に相手が自分達の意見を尊重してくれるようになり、最終的には話し合いの内容が深まり、優れたプレゼンテーションに仕上がりました。


全国高校生SRサミットに参加してきました

立命館宇治中学・高等学校の第2回「全国高校生SRサミットFOCUS」に、本校2年SGコースの生徒4人が参加しました。全国から18校の生徒が集まり、7月30日~8月1日までの2日3日の日程で社会課題について話し合いました。生徒たちはワークショップで、目標・課題設定のマッピング、個人ブレインストーミング、ピクチャーブレインストーミング(強制発想)など、新しい問題解決への手法を学び、メンターの的確な助言を受けながら、熱心に解決策を考えていました。

(感想)
・このプログラムが始まる前、どんな人たちが来るのだろう?新しいチームでうまくやっていけるのだろうか?と期待半分、不安半分でした。しかし、終わってみて、不安だったことは実は全然大丈夫で、期待していた2倍、3倍も充実したプログラムになったと思いました。その理由として1つ目は、たくさんの自分達と同じ志を持つ人に出会えたからです。彼らの実行力にはとても刺激を受けたので、私たちも失敗を恐れずに“やってみる”ことを心がけようと思いました。また、彼らの上手かつ早いスライド作りとプレゼン力は息を呑むものがありました。秘訣を聞くと、やはり場数を踏むことだそうです。ガツガツとプレゼンの機会をもらおうと思いました。
・私はとにかく楽しめた3日間だったと思います。2日間は1日で12時間以上、ひたすら班で話し合いでした。今までこんなに長く1つのことについて考えたことがなかったので、もちろん疲れたけど、1度も嫌にはなりませんでした。班の人は誰も「やめよう」と言いませんでした。それは気遣いで言わないとかじゃなくて、前向きでやる気があったからに見えました。班の人は「好きなものが同じ」とか共通点があった集まりではないし、たった3日間だったのにとっても仲良くなりました。1つの同じ「GOAL」があれば何日一緒にいるかなんて関係ないと思いました。

 

3年SGコース成果発表会

3年SGコース成果発表会が7月12日(金)に開催されました。34Hの生徒40名が、1年半進めてきた課題研究の集大成として、東京外国語大学・金沢大学の外国人留学生に対して英語でプレゼンテーションしました。発表会では、プレゼンに加え、質疑応答も英語で行われ、生徒はこれまでの研究を踏まえ、グループで協力して質問に答えていました。参観者からは「プレゼンテーションのスキル、特に表情が良かった」「質疑応答を英語でしており驚いた」「発表の内容が論理的で多角的な視点から考察されていた」「生徒が積極的に運営に参加しようとする姿勢が感じられた」「司会も堂々としていた」など多くの高い評価をいただきました。

【生徒感想】
・考えが異なる6人が集まったので、いつも意見が二極化したり、グループ内の考えがうまくまとまらないことがありました。もちろん1人で行った方が軽く、簡潔にできそうなこともありますが、私はグループ内で役割を分担して、自分の役目を自分でやり遂げるということに務めました。いつか大学生、社会人になったらもう1度、この研究テーマに関した何かに携わることができたらいいなと思います。
・班の中で研究をどう進めていけばよいのか、とても行き詰まった時がありました。ただ、今だから言えることは、その時に立ち止まることなく確証がないままでも動き続けてよかったなということです。分からない時はとりあえず動いてみる、行動に移してみるということが1番の解決への近道だなと思いました。
・私は課題研究を通じて、答えのない問題を追及することの難しさとやりがいを感じました。ゴールがはっきりしていないので、自分達がやっていることが本当にあっているのか、軸がずれていないかどうかと戸惑ったことが何度もありました。しかし、議論を重ねていく中で“誰のためにどうしたいのか”ということを意識して、自分の研究に自信が持てるようになりました。SGコースに入って、課題研究をして世界にある数えきれないほどの課題のほんの一部だけど、関わることができて良かったです。