総合学科ニュース

里山の豊かさ(農業系列)

「生物活用」

 学校周辺は秋の装いを色濃くしています。今回は演習林に出かけて、秋の味覚を探します。

 向かう途中には、カラスウリやムカゴ(自然薯のわき芽の栄養体)を見つけました。

 演習林に入るとお目当ては、「アカモミタケ(カマツミミとも)」というキノコです。モミ系の木の周辺に生えているキノコで、全体にオレンジ色をしています。お味噌汁や炊き込みご飯の具として食べます。今年はたくさん出ているようで、注意深く探すと「ここにも、あそこにも」と見つけることができました。

 帰りには銀杏やアケビ、ミョウガなどもゲット。「キノコは苦手なんです」「アケビは嫌い」「銀杏くさ~い」という生徒も、学校周辺の里山の豊かさを実感しました。

 

 

収穫の秋を控えて

 学校は中間考査の真っ最中でしばらく実習はお預けですが、ハウス内や露地の畑では秋の収穫を控えた野菜たちが順調に生育しています。

 ハウスではすでにトマトの収穫が始まっています。大玉・中玉をはじめミニトマトも様々な種類・色のものがあります。その他、ブロッコリーも出荷が始まりました。

 露地野菜ではネギやキャベツが収穫され、ハクサイやダイコンが大きくなってきました。

 収穫した野菜は、毎週木曜日の午前中に校内販売されるとともに、JAの農産物直売所で販売しています。ぜひご利用ください。

 

 

 

サツマイモの収穫(農業系列)

 秋の収穫第一弾は、サツマイモです。学校で育てた苗を5月下旬に畑に植え付けたものです。

 1年生は「農業と環境」の時間を使い、スコップをもってイモを掘り上げます。2年生は蔓を切り始末をして、ビニールマルチをはがすという下準備をしたうえで、収穫作業に入りました。掘り上げる際にスコップで傷をつけてしまったものもありましたが、いずれも大きなサツマイモが穫れました。

 今日収穫したのは、“紅あずま”と“金時”の2品種です。どちらもホクホクとした食感です。常温で2~3週間保管することで、でんぷんが糖に変わりより甘みが増します。

 収穫は、この後“紅はるか”“紫芋”“安納芋”と続きます。

 

 

 

ナタネの播種(農業系列)

 第2農場旧牧草地跡。毎年春には、黄色い花が一面に広がる菜の花畑になっています。

 花が終わると、5月下旬には刈り取りし乾燥させたうえで保管していました。

 2学期に入り本格的な種とりです。茎ごと粉砕機にかけてさやから外し、ごみと種を分けるために“唐箕(とうみ)”という道具にかけます。さらにふるいにかけて選別し、種とりは終了です。

 選別された種を2年生で播きました。細かい種を均等に播くのは難しいですが、一面の菜の花畑を想像して作業に取り組みました。

 

 

ダイコンの間引き(農業系列)

1年生「農業と環境」

 ダイコンの播種をしてから二週間がたちました。種は一穴に4粒ずつ播きましたが、多くの人がほぼ100%発芽していて、良好です。

 4つとも育ててしまうと互いに日射や養分の取り合いが起こり、大きなダイコンができません。そこで一穴に一本のダイコンだけを残して後は小さいうちに抜いてしまいます。これを間引きといいます。間引きの作業行い、その後肥料を与え軽く土を寄せて今回の実習は終わりです。間引いたダイコンはスケッチをして、ダイコンの生態を観察しました。

 生長の具合を見ながら、あともう一回追肥をしてダイコンの肥大を促し、収穫に向かいます。

 

 

 

トマトの初収穫(農業系列)

3年生「野菜」

 新しくなった水耕栽培ハウスを使って栽培を始めたトマトが、ようやく収穫の時を迎えました。

 ハウス内には大玉トマト・中玉トマト・ミニトマト計17品種が植わっています。7月7日に播種し、7月25日に定植。3か月弱で収穫を始めることができました。

 今はミニトマトが中心です。プラスチックのパックに詰めて、9月22日(木)の校内販売で初めて店頭に並べました。いろいろな品種を混ぜたミックスで“宝石箱”と名付けています。

 これから11月いっぱいを目途に収穫が続きます。水耕栽培で比較的作りやすい品種はどれなのかを見極めながらの栽培です。

 

 

 

ダイコンの播種(農業系列)

1年生「農業と環境」

 1年生の栽培体験、後期はダイコンに挑戦します。9月14~15日、教室でダイコンの生育の様子や品種、播種の仕方などの授業を受けた後、実際に畑に出て種を播きました。

 株間40センチでマルチの穴をあけた後、種を播きやすいように土を均します。一人当たり3か所が割り当てられ、1か所につき4粒の種を播きました。その後覆土・水やりをして、殺虫剤を散布し終了です。2~3日で発芽してきます。

 台風の過ぎた9月20日。13H14Hともにきれいに発芽していました。

 

 

 

イネの出穂(しゅっすい) (農業系列)

2年生「作物」

 作物の実習では、一人1鉢でイネを栽培しています。5月に1本の苗を田植えしたのち、2~3週間ごとに生育調査(草丈と茎数の測定)をしてきました。

 夏休み明け9月14日の授業では、いよいよ出穂(「しゅっすい」と読み、稲穂が出てくることをいいます)してきました。出穂に合わせて、花が開花します。イネの開花は10:30ごろから午前中いっぱいといわれ、普段はなかなか見ることができません。今回栽培している品種は古代米で、晩稲(おくて)のためこの時期の出穂となり、花を見ることができるのです。

 実習開始時にはまだ開いていなかったものが、時間がたつにつれて徐々に開花し始め、「先生、開いとる。開いとる」という声があちらこちらで聞こえてきました。

 

 

水耕栽培トマト(農業系列)

 3年生「総合的な探求の時間」

 7月8日に播種したトマト。7月22日に水耕栽培用のハウスに定植し、大きいものでは5段目まで花がついています。1~2段目は実が大きくなってきています。いよいよ色づき始めるころです。

 今回、大玉から中玉・ミニまで合計17品種を栽培しています。毎週の授業では、草丈や葉の数や花房の数を測定しています。中にはカルシウムの吸収が足りず、尻腐れ症状(生理障害)が見られる花房もあります。この水耕システムで相性の良い品種を見極めるために、データの採取は欠かせません。

 

 

果樹実習24H(9/7 農業系列)

    夏休み明け初めての果樹実習は、ナシ、ブドウの収穫でした。ナシは幸水、ブドウはシャインマスカットやハニービーナスなど、みずみずしい果実を楽しんで収穫しました。生徒達は、夏休み前に自分が収穫するブドウに自分の名前のタグをつけており、今日は大きく育った自分のブドウを収穫して大満足でした。

   これまで、「摘果」や「袋掛け」、「ジベレリン処理」に「摘粒」と手をかけた成果が実りました。家に持ち帰って、家族で味わい、実習で体験したことを話題にしてもらいたいです。