2025年8月の記事一覧

【山岳・スキー部】乗鞍岳登山

8月27日に乗鞍岳へ行きました。

 

 乗鞍岳は一言で表現すると「大自然と親しみやすい山」。3000m級の登山に比較的容易に挑戦でき、子供や女性でも楽しめる岳人入門の山として人気です。日本百名山のひとつ乗鞍岳は、北アルプス(飛騨山脈)の南端に位置し、剣ヶ峰(3026m)を最高峰に、23の峰と7つの湖、8つの平原からなる中部エリアを代表する名山です。

  乗鞍岳には専用のバスで向かうのですが、乗鞍岳のバスターミナルは標高2702m。これは富士山5合目より高く、「バスで走れる標高としては日本一」!2702mは白山の山頂と同じ高さにあたります。今回も学校を出発し、ほおのき平スキー場バス停から乗車しました。そこではまだ空が見えており、眺望を期待しながらバスに揺られているとだんだんとガスって(霧)が出てきました。

 バスターミナルに到着すると一面霧の中。一番濃いときでは十数m先も見えなくなる状態でした。また、かなりの強風で風上に向かうと息ができないほどでした。しかし、滑落するようなポイントもほぼなく、雨でなく霧であったことから慎重に登山を行うことにしました。現地では熊の目撃情報も多かったため、熊鈴と熊スプレーの携行、できる限り周囲を見渡し、話しながら登ることで熊と遭遇しないように心がけました。他の登山者とも話しながらゆっくりと登ることができ、無事に登頂することができました。

 下山時にも霧やガスは一向におさまらず、雨も降っていないのに髪や服がびっちゃりと濡れてしまうほどでした。また、天気予報通り、午後からは一時大雨が降ってきましたが、生徒たちは慣れた手つきで雨具の装着を行っていました。眺望は臨めませんでしたが、霧と強風の中を歩く経験ができたので、良い登山となりました。

   

  

  

    

【山岳・スキー部】夏山大会(槍ヶ岳登山)

8月8日、9日に夏山大会(槍ヶ岳登山)に行ってきました。

 槍ヶ岳(やりがたけ)は、飛騨山脈南部にある標高3,180 mの山で、山域は中部山岳国立公園に指定されており、日本で5番目に高い山です。長野県松本市・大町市・岐阜県高山市の境界にあり、初登攀は僧の播隆上人です。日本百名山、新日本百名山及び花の百名山に選定されており、鋭く天に突き刺さるようなその独特な姿から 「日本のマッターホルン」とも呼ばれています。

 

 今回は2泊3日の行動予定で活動を行いました。新穂高温泉登山口からスタートして、ゆるやかな林道を歩きました。沢を越えたあたりから山道にはいり、大きな岩がごろごろと登山道にでてきました。幕営地は槍平小屋キャンプ場。前日が大雨だったことから他の登山者は少なく、広々とテント泊を行うことができました。

 2日目は朝5時に登り始め、槍ヶ岳山荘へ向かいました。前日と同様に登山道ではあまり他の登山者と出会うことなく、自分たちのペースで歩くことができました。槍ヶ岳山荘に到着し、準備を整えていざアタック。生徒たちは事前学習として「槍の穂先」の登り方の動画視聴や三点支持の行い方などを学習していましたが、やはり岩壁が目の前にそびえている光景に圧倒されていました。恐怖心があるなかでもゆっくりと着実に一歩ずつ、一手ずつ進み、無事に山頂にたどり着くことができました。生徒は「自分がここに立っていることが誇らしい」と標高3,180mからの景色を見渡しながら感動していました。

 登頂の後、槍平小屋キャンプ場まで戻り、夕飯の準備に取り掛かろうとしていたときに、深夜から大雨になる予報が出されました。登山口から槍平小屋までにはいくつもの沢があり、大雨になると増水し徒渉不可となります。予報では大雨の後には警報級の雨に変わるということで、予定を変更し、急遽下山を行うことにしました。生徒たちは突然の予定変更にも動じずに、速やかに行動し、無事に登山口まで戻ることができました。

 槍ヶ岳という日本を代表する山に登ることができ、生徒たちは大きく成長することができたと思います。

 

記録:活動時間(登山行動のみ)…18時間20分   歩行距離…31.5キロ   歩数…約60,000歩