校長室より「おこらいえ」

見える喜びを被災地に

214日目

 

私事ですが

白内障の手術を受けてきました

 

夜運転をしていると

対向車のヘッドライトに

目の前が真っ白になるので

怖くなり決心しました

 

執刀してくださったのは

金沢医科大学の佐々木洋先生

 

白内障の研究と治療で

日本をリードする第一人者である先生は

東日本大震災翌年の2012年から

月に一度週末を利用して釜石のぞみ病院を訪れ

白内障を患った患者を治療し続けていらっしゃいます

今年で13年目になります

 

近くの大槌町や山田町からも患者が訪れ

今でも多くの方が先生を待っています

 

これまでに5,000人になんなんとする方に

希望の光をくださっています

 

当時白内障手術のできる施設も被災し

眼科の治療を受けることが困難だった中

最新の医療を提供し続けた先生は

まさに現代の「JIN-仁-」

 

当時被災地では

避難生活や不自由な仮設住宅での暮らしが

人々の健康に大きな影響を及ぼしていました

白内障は加齢とともに

目のレンズが白く濁る病気です

目がぼやけたまま仮設で暮らしていると

認知機能が衰え認知症が進みます

手術によって目の輝きが変わると

みなさん元気になるそうです

 

手術は日帰りでもできます

濁ったレンズの内部を取りのぞき

新しいレンズを入れて固定します

スタッフがレーザーを照射したあと

先生の待つ手術台へ

痛みは全くありません

目の前に幻想的な光が輝いています

美しいな

別世界へのトリップを楽しんでいる間に終了

時間にしておそらく10分かかっていません

 

被災地で将来への希望の光が見えなくなっている方

もしかして白内障かも

こんな身近に「神の手」があるなんて

ゴッドハンドを頼ってみては?