校長室より「おこらいえ」
車いすバスケがやってきた
地震から308 日目
豪雨から44 日目
本校を会場に車いすバスケが行われました
やってきてくださったのは
一般社団法人フォースタートのみなさん
大阪からいらっしゃいました
「今日はどんなイベントですか?」
と真顔で問いかける新聞記者に
「クリスマスパーティーです!」
と最初からボケまくっています
さすが大阪人です
笑かそうという力んだところが全くなく
さらっとボケてはります
「刺身盛り合わせ遅いな」
「海行ってつかまえてはるわ」
「育ててるかもしれへんで」
とか
「ランチいつまで待たすねん
ディナーになってまうやろ」
大阪で日常的に交わされるこんな会話も
常に相手の負担にならないように
笑って待つためだそうです
アインシュタインも言っているそうです
笑っていると時間の経つのが早くなります
もうここまできたら
どこまでボケで
どこまでほんまやわかりまへん
私もこれから
「復興遅いなー」
と言われたら
「万博つくってはんねやろ」
と答えたろと思います
先日来いろんな被災地を訪れていますが
復興には本当に時間がかかる
実感しています
神戸にも東北にも熊本にも
今でも多くの傷跡が残っています
今でも戦っている方が大勢いらっしゃいます
笑って待とう
その方が時間が早く感じるかも
そして東北復興研修旅行で
生徒が学んできたことのひとつの
「考えるよりも動く!」
その方が復興が早く進む」
このこともしっかりと
胸に刻んで行こうと思います
「悩んで考える」ではなく
「笑って動く!」
さっきの万博のくだり
実はまんざら嘘ではありません
被災民の我慢の上に成り立つ万博なのです
いろんな意見がありますが
だからこそぜひ成功させてほしい
私はそう思っています
1970年の大阪万博が
日本の高度経済成長の象徴であったように
これまでいろんな災害から
立ち上がってきた多くの方が
力を合わせ再び立ち上がり
このあとやってくる大きな災害に備え
世界をリードしていく立場に
再び日本が返り咲く
そのきっかけとなるような
万博になることを願っています
フォースタートのみなさんから
メッセージ入りのタオルをいただきました
Forget can or can't.
Either do or don't.
「できるかできないかじゃない!
やるかやらないかだ!」
どんな事情かはわかりませんが
思うように足が動かなくなった時
おそらく絶望を味わったのではと
お察しします
そこからこんなに明るく元気に
立ち上がってこられた方の言葉だから
重みがあります
先日七尾高校で行われた
「EUがやってくる」に
本校生徒も参加させていただきました
参加した生徒の感想です
椿原 真弘
今日はパヴェウ・ミレフスキさんの講演を聞いて、とても有意義な時間を過ごせたと感じました。ポーランドの歴史や伝統、EUと日本の関係など様々なことをお聞きすることができました。特にクルスキといったポーランド独自の料理についての話やEUと日本の関係についての話が私にとってとても興味深い話だったなと感じました。特にEUと日本の貿易上の関係の強さが私にとって驚きでした。日本にとってEUは3位、EUにとって日本は8位の貿易相手であり、互いに必要とし合う関係性であることを今回の講演で知ることができました。
また、ポーランドにおける歴史上の出来事や場所の特徴を日本での出来事や日本の場所を挙げて紹介していただいたお陰で、どのような事が起こったのか、どのような場所なのかがすぐに理解することができました。また、東京で毎年ポーランドの祭りをやっているという事も教えていただき、時間ができれば、行ってみたいなと思いました。
坂下 結菜
わたしは七尾高校でEUについて詳しく話を聞いてきました。講演をしてくださったのは、ポーランド大使館のパヴェウ・ミレフスキさんです。まず初めに、ポーランド語について少し教えてくれました。「こんにちは」は「ジェン・ドブリィ」。「ありがとう」は「ジークイエ」。この言葉を学校に持ち帰って明日みんなに言ってみようと思いました。
現在、EUには27カ国が加盟しています。そして日本とEUは双方にとって重要な貿易相手のパートナーです。日本はポーランドからワクチン・飛行機などを輸入し、日本からポーランドへ自動車などを輸出しています。今日一番驚いたことは日本とEUの貿易で関税を撤廃していたということです。それほど日本とEUは親密な信頼関係にあるのだと感じました。
今日、パヴェウ・ミレフスキさんがこれだけは覚えて帰ってほしいと言っていたことがあります。それは、1.人間の尊厳、2.自由、3.民主主義、4.法の支配、5.平等、6.人権です。これらの価値観は日本とEUで同じなのです。
今日講演を聞いてわたしは、日本とEUの関係がもっと気になりました。これからはこの2国間の関係についてもっと注目していきたいと思ういい機会でした。
升井 莉愛
EU加盟国は全部で27カ国あり、加盟国では「人間の尊厳」、「自由」、「民主主義」、「平等」、「法の支配」、「人権」の6つの価値観が同じだとわかった。また、EU加盟国内ではパスポートを使わずに国を行き来することができると知り驚いたが、パスポートが必要なく色んな国に行けるのはとても便利で羨ましく思った。日本は車等、EUは飛行機やワクチン等を輸出していると知った。貿易の輸出ランキングは日本が3位、EUが7位と日本のほうが多く輸出していると知り予想外だった。他にもポーランド語での挨拶やポーランドの料理を教えてくれた。私は、餃子に似ている「ピエロギ」という料理が1番印象に残った。毎年5月に東京の六本木ヒルズでポーランドのお祭りが開催されており、そこではポーランドの料理も食べれると聞き行ってみたいと思った。また、ポーランドの方がポーランドと能登を組み合わせたロゴを作ってくださっていてとても嬉しかった。
簏 吏莉
EU出張授業を聞き、EUと日本は、貿易や政治面などで欠かせない存在であることを学びました。EUの国旗である12の星には、平和などの意味が込められており、EU加盟国内で深い繋がりがあることを知りました。また、たくさんの興味深い話をポーランド大使館から聞くことができました。ポーランドはいろいろな国と隣接しており、土地も平坦で行き来がしやすいため争いが多かったと知りました。そのような過去がある国だからこそ、平和を実現できたのだと感じました。赤と白が使われているポーランドの国旗が日本と似ているということをおっしゃっており、共通点を見つけて嬉しそうにしている姿が印象に残りました。日本に住んでいるポーランドの方々が能登に寄付をしてくださり、たくさんの人に支援をしていただいているということを改めて感じ、生まれた国が違っても気にかけてくれる優しさに感動しました。
ポーランドに行く際は、今日習った挨拶を使ってポーランド人に話しかけてみたいと思います。
坂角 凜
私は、七尾高校で開かれた、「EUが学校にやってきた」に参加してきました。講演会で沢山のポーランドのこと、日本とEUの関係について学ぶことができました。
まず最初に、ポーランド大使の方は「おはよう」と「こんにちは」をポーランド語でどのように言うのかを教えてくださいました。聞き慣れない言語で新鮮さを感じました。
私が特に印象に残った話が2つあります。
まず1つ目は、日本はEUに加盟しているので、EU圏内で行き来する際にパスポートが不要かつユーロをどこでも一律で使うことができるということです。
次に2つ目は、ポーランドには日本と同じ価値観があるということです。ポーランドでは「人間の尊厳、自由、平等、人権、民主主義、法の支配」です。どちらの観点からも日本との良好な関係が築かれていると感じました。
毎年5月にも東京の六本木でポーランドのお祭りも開かれているそうです。
今回の講演で、ポーランドのことをもっと知りたいと思いました。
町元 実結
私は、今日七尾高校にEUを聞きに行ってきました。ポーランド太子館のパヴェウ・ミレフスキさんがお話をしてくれました。ポーランドではピエロギというギョーザのような食べ物が美味しいと聞きました。私も一度食べてみたいです。また、ポーランド語も2つ習いました。1つ目は「ジンクイエ」という言葉です。ありがとうという意味だそうです。もう一つは、「ジェン・ドブリイ」という言葉でこんにちはという意味です。EU加盟国の中で共通している価値観が一緒だというのは6つあります。それは、人権、自由、民主主義、法の支配、平等、人間の尊厳です。この6つは大切だと言っていたので、この言葉はしっかりと覚えたいです。他にも、日本は車などを輸出し、ワクチンや飛行機を輸入している。日本とEUで関税がかからない。それだけ日本とEUは仲がいいのだと思いました。ポーランドの祭りが六本木で毎年5月に行われていると初めて知りました。この学んだことを活かしこれからにつなげたいです。
米谷 碧琉
私は七尾高校にポーランド大使さんのお話を聞きに行きました。ポーランド語のこんにちはとありがとうという言葉を教えてもらいました。私はこの言葉を友達や先生に教えてあげたいなと思いました。ポーランドは経済・面積・人口それぞれ世界3位ということを聞いて私はびっくりしました。たくさんの国があるのにそれぞれ3位を取っているのは衝撃でした。また、ポーランドのピエロギ餃子が人気と聞いて私も食べてみたいなと思いました。形は丸くて、日本とは違うことを知りました。
EUは27カ国が加盟しており、その中で共通している価値観が一緒だそうです。それは6つあります。人間の尊厳や人権、民主主義、法の支配、自由、平等です。この6つが共通していることを覚えておきたいです。また貿易については、EUからだと日本は貿易国7位だそうです。しかし、日本からだと3位ということが分かりました。日本はEUをとても頼りにしているのだなと感じました。私はこの話を聞くことができて良かったです。
志田 心湖
この度は、ポーランドのパヴェウ・ミレフスキ大使によるEU講演会に参加させていただきありがとうございました。
講演ではポーランドの歴史・政治・文化、ポ日関係、欧州連合の概要、欧日関係について学ぶことができました。
報酬連合と日本の関係では、EUと日本は貿易面で上位に位置する重要な関係であり、EUは、飛行機やワクチンなどを輸出し、日本は、車や機械類を輸出していることがわかりました。また、EUは、「人間の尊厳」「自由」「民主主義」「人権」「平等」「法の支配」という27加盟国共通の価値観で繋がっており、日本と似た価値観を持っていることがわかりました。そのためEUと日本の関係は貿易面でなく基本的価値観を共有する重要なパートナーであることを嬉しく思いました。
他にもポーランドの魅力や国際関係など新しい学び得ることができてとても貴重な経験となりました。ありがとうございました!
明日深夜NHK見てね
地震から307 日目
豪雨から43 日目
「街プロ」中間発表会が行われました
詳しくはこちら
来場された方からの感想を掲載します
調べたりまとめたりするだけでなく行動ができる高校生たちはカッコイイ!地域の課題を自分事として捉えていることがよく伝わりました。ちゃんとアンケートをとるなどしてエビデンスを得ていて説得力がある。きちんと反省点もまとめられ次に繋がっていくことが期待できます。
高校生が輪島のことを多方面から色々と考えてくれたことを嬉しく思います。実行までいくグループ、いかないグループどちらもいると思いますが、輪島に残った若い世代が何かできないかと考えたこと自体が「街プロ」の成果であると感じました。高校生たちが楽しい日常を送っていると街の大人も元気になります。
多くの視点からの取り組みがあり、プロジェクトとして素晴らしい成果だと思います。生徒たちが楽しそうに発表しているのが印象的でした。何度もテーマを変更したグループもありましたが、それだけ前に進めようとしているのだなと感じました。輪島高校の生徒が輪島の人たちに与えた影響は大きいと思います。
今後「街プロ」の認知度を上げていくこともひとつの課題であると感じました。「街プロ」を通して高校生の「人を巻き込む力」の大きさを実感しました。一瞬の大風でなく継続して風を起こしていろいろな人を巻き込み、輪島の新しい風になってください。外部の支援者が積極的に関わり生徒の可能性をひろげることのできた一日でした。
肌寒い一日でしたが
お越しくださり
本当にありがとうございました
先日
選挙の関係で放送が延期となった
ドキュメント番組
「輪島高校 3年生の夏休み」
放送日程が決まりました
一生に一度しか訪れない18歳の夏に
いま伝えたいことや
気持ちに遺しておきたい風景について語ります
震災後テレビ報道されてきた
「被災地としての輪島」だけでなく
自分たちにとって
「大切な思い出の詰まった輪島」を語ります
出演するのは
平さん 田端さん 岩波さん 木戸さん 森田さんです
放送は11月3日(日)
NHK「ドキュメント20min.」
の23時45分からの放送です
明日「街プロ」発表会です
地震から306 日目
豪雨から42 日目
2日(土)13:00より河井小学校体育館で
「街プロ」中間発表会が行われます
ポスターセッションで
発表する内容をお伝えします
ポスターセッションとは
それぞれのアイデアを持った提案者が
各々のブースに
ポスターなどPR材料を準備し
聴衆が興味のあるブースを順番に見て歩き
質疑応答を繰り返します
提案者と聴衆が直にやり取りできるので
起業家と出資者をマッチングさせるのに
極めて有効な手段です
(1)輪島市民が今求めているもの
「輪島未来トーク」に参加した生徒が
医療や福祉について考えています
(2)若者と高齢者との交流を増やそう
高齢者と若者が楽しく会話をしたり
遊びや運動ができる場所づくりをしています
(3)迷子猫
地震で迷子になった猫を保護し
飼い主に返す活動をしています
(4)被災地記録
被災地のリアルな現状をSNSで発信し
支援の輪を広げ復興への関心を高めます
(5)リラクゼーションルーム
学校にヨギボーを置いて
生徒がリラックスできる場所をつくります
(6)わじねことふぐ郎
かわいいゆるキャラが生み出す経済効果で
これからの輪島の発展に貢献します
(7)やってみる
地震のせいでやりたいことができない子供達
自分たちの手で実現させるサポートをします
(8)子どもの居場所を作りたい
特に門前地区に子どもの居場所が少ない
せめて子ども向けのイベントで楽しませたい
(9)輪島の課題
輪島の課題を福祉と関連づけて見つけます
課題と解決策を発表します
(10)海辺で映画を見よう
先日解体跡地での最初の上映会実現しました
いつの日か袖が浜でやりたいです
(11)商店街を復興しよう
馬場崎商店街の復興を進めるために
何か手伝えることがないか探しています
(12)ダンスでみんなを笑顔に
大好きなダンスを通して
市民のみなさんを笑顔にします
(13)パラリンピックin輪島
障がい者スポーツを使ったイベントをして
子どもたちが運動する機会をつくりたい
(14)地域スポーツの拠点を
小学生が運動する場がなくなりました
輪高グラウンドを地域スポーツの拠点にします
(15)お菓子で輪島を元気にしよう
輪島のお菓子を
輪島出張朝市に出します
(16)能登野菜を使ったポトフ
能登で育てた野菜を
自分たちで調理してみます
明後日「街プロ」発表会です
地震から305 日目
豪雨から41 日目
本校は2009年から
ふるさと探究に取り組んできました
2020年に「総合的な探究の時間」(以下総探)
がスタートするにあたって
そのさらなる充実をはかり
輪島の「今」と「未来」を見つめて
グループ毎に課題を設定し
その解決策を探る探究を
「WAJI活(輪島活性化プロジェクト)」
と名づけて行ってきました
本年度からはこれまでの取組をいかし
未来の「街づくり」に特化した形での
探究・活動を行っています
元日の地震により
輪島市はあらゆる面で大きな打撃を受けました
生活が一変した生徒たちに
「自分たちの住む街の未来」
を自分たちで考えたり
実現に向けて活動したりすることで
前を向いて歩いて行く
意欲と力をもってほしいと考え
「街プロ」をスタートさせました
冷静に今の輪島の状況を見ますと
問題が山積みすぎて
何から手をつけていいのかも
わからないほどです
「もともと少子高齢化と過疎化が進み
限界集落も多かった地域に
多額の税金を投入するのか」
という意見もあります
元に戻すだけでは先細りは目に見えており
これを機に持続可能な街づくりを目指す必要があります
それはすぐにできるものではなく
長期にわたる活動が予測されるため
その担い手としての若者の力が不可欠です
社会の問題を自分事として捉える
ということは総探の出発点でもありますが
「街プロ」を通して未来の輪島を創造する
意欲と力を育むことは
輪島が欲するものであると同時に
本校に課せられた使命であると考えます
「どんな街なら住みたいと思うか」
「どんな街なら戻って来ようと思うか」
「どんな街なら行ってみたいと思うか」
2年生が4月から取り組んできた活動の
中間発表会を
11月2日に
河井小学校の体育館をお借りして開催します
皆様にはぜひお越しいただき
よりよい探究となるよう
ご意見やご助言 アドバイスを
いただきたいと思います
13:00からポスターセッション
13:55よりプレゼンテーション発表です
プレゼンするグループは
①新朝市復興計画
再建が困難となった本町商店街と朝市
渋谷の「宮下パーク」へ視察に訪れ
そこで得た知見を元に
「商店街」「公園」「朝市」が一体となった
複合施設の建設を提案します
②みつばちプロジェクト
小学生と高校生の交流イベントです
世代を超えた積極的な協力体制をつくります
高校生が作った未来への花粉を
次の世代の花に届けるミツバチさんに
小学生を例えています
③フラワーアレンジメント
小中高生を対象にした
花を使ったイベントで
みんなを笑顔にします
カフェの要素も取り入れます
元気あふれる子供達で活気を取り戻します
④輪島の「楽しい」を作る
先日の「未成年の主張」実行グループです
誰もが言いたいことを我慢している
そんな中本音を叫べる場所を作りました
お互いの思いを表面化して
協力して復興に向かう土台をつくります
⑤猫と人間が食べれるお菓子
被災した時人が食べてるお菓子を
気軽にペットにあげれなかったことがきっかけです
動物によってアレルギーがあるからです
猫が食べて問題のない米粉等を用いた
シフォンケーキなどを商品化しました
⑥花火復興プロジェクト
祭りに花火を復活させたグループです
クラウドファンディングで資金を集め
当日は仕込みから交通整理
被災地の夜空に咲く大輪の輪に
泣いて拝んでいるおばあちゃんもいました
⑦東北復興研修報告
先日行われた東北復興研修に参加した生徒たち
学んできた復興までの道のりを
発表します
ぜひお運びください
長いものを捲け
地震から304 日目
豪雨から40 日目
昔から蛇の類の長いものが苦手で
長い挨拶
長い会議も
その例外ではありません
校長就任後の生徒への最初の挨拶で
「日本一の校長を目指すぞ!
日本一の挨拶の短い校長だ!
みんなは何の日本一を目指す?
決まったら校長室に言いに来い!」
と宣言しました
「私は日本一やかましいマネージャーになります」
確かに選手よりも遥かにベンチで騒いでいました
「僕は日本一足の速い帰宅部員を目指します」
確かに体育祭では日頃鍛えた逃げ足の速さを
遺憾なく発揮していました
ちなみに私のこれまでの公認記録は
球技大会での
「ひきょうなまねだけはするな(13文字)」です
東北弁の
「け(召し上がれ)」
「く(いただきます)」には
遥かに及びませんがまずまずの短さです
会議の冒頭での校長挨拶もしませんが
司会進行の先生にしてみると
どうも座りが悪いようで
「では最初に校長先生ご挨拶をお願いします」
「さっそく議題に入ってください」
が定型のフォーマットになっています
この5秒のやり取りも
職員会議 進路会議 PTA会議 もろもろで年間50回
5 × 50 = 250 秒
参加人数が平均30人として
250 × 30 = 7500 秒 ≒ 2 時間
日本の平均時給が 1,249 円だから
1,249 × 2 = 2,498 円
の損益となる訳です
チリも積もれば山となる
働き方改革も
このチリ積も作戦で臨みたいものです
日本の平均労働時間は昨年度1637時間となり
18年前の調査に比べ9%も短縮されましたが
実は短時間労働の高齢者と女性の就業率が
高まっただけで
正規雇用者の労働時間は変わっていないそうです
まずは会議のための無駄な資料の作り込み
私は若い頃会議用の資料を作り
直属の上司に見せたところ
「ダメだ!作り直せ!」
「でもこちらの案の方がいいと思うのですが」
「言うことを聞け」
渋々言われる通りに作り直し見せに行くと
「よし いっしょに校長伺いに行くぞ」
校長先生は
「ダメだな こんな案はどうだ?」
示された案は私が最初に提案したもの
その上司はこともあろうに
「そうですよね!校長先生
私もそう思っていました
すぐ作り直せ」
目が点になりました
こんな不毛なやり取りが
多忙化改善を妨げます
あと就任挨拶もやめませんか
「この度の異動で〇〇に就任しました…」
すみません
失礼ながらはっきり言います
忙しい年度変わりに迷惑なだけです
例えば教科書会社の方
我々は教科書の内容で選んでいます
担当者の交渉力や人柄で選ぶ訳ではありません
報連相の徹底も叫ばれるようになって久しいですが
上司が楽をするためだけの報告は
組織の崩壊を招くそうです
昔「お辞儀ハンコ」を教えてくださった方がいます
決裁書の捺印欄は右から左へ向かって
だんだん偉くなっていきますが
陰影がまっすぐになるように捺すのではなく
少し左に傾けてお辞儀をしているように
捺すのが礼儀なんだそうですが
これもなんだかなって感じです
無駄な上下関係はなくして
できるだけフラットな職場にしたいなと
日頃感じています
今一緒に活動させていただいている
OECD(経済協力開発機構)では
たとえ局長と新入りであっても
「アンドレアス!」
「ビン!」
とファーストネームやニックネーム
で呼び合います
高石高校さんいらっしゃい
地震から303 日目
豪雨から39 日目
通勤の途中で驚くべき光景を目にしました
水害で流されていた倒木が
一ケ所に集められています
おびただしい量の倒木です
これらが一気に流されてきて
橋にひっかかり水を堰き止めたのです
地震のあとは街の復旧と同時に
山と川の復旧も進めなければならない
今回得た教訓です
これらのほとんどは
前の世代の方々が
次の世代の住宅対策として
雑木林を伐採して
植林を進めたスギの木です
でも人工の林は自然の驚異に対して
あまりにももろかった
さらには毎年のように
花粉が多くの人を苦しめています
子孫のことを考えてやったことが
かえって子孫を苦しめることと
なってしまいました
そう考えると
今未来を考えてやっていることが
果たして本当に正しいのだろうか?
怖くなってきます
ある週刊誌に次のような論調がありました
「そもそも能登半島は陸の孤島
人口が少ないから災害対策がなされないのは当然
税金を都会の災害対策に分配すべき
過疎地に住む者はすぐに都会に引っ越せ
無限に金が湧いてくるとでも思っているのか
過疎地の災害対策に無駄な金を使う余裕はない
わかっていて危険な場所に住みながら
いざ被災したら政府に文句を言うな」
発行部数を稼ぐため
このような書きぶりをする週刊誌が
いずれ出てくるだろうと
最初から予想していましたので
特段驚きもしませんが
全ての人が復興支援に好意的ではない
ということを我々被災者は
肝に命じておく必要があります
そんないろんな考えの方がいる中
心優しい高校生たちが
今日来てくださいました
大阪の高石高等学校の皆さんです
公募したら100人以上の希望者が申し出てくださり
その中から選ばれた生徒さん達だそうです
明日から
泥の掻き出しや瓦礫撤去等の
ボランティアをしてくださるそうです
今日は輪島高校に立ち寄り
交流をしてくださいました
自己紹介から始まり
一発芸の応酬
さすが本場の芸に
笑かしていただきました
なんかやってって突然言われて
できてしまうところが
さすがです
見習わなければいけません
津波サミットに参加して
地震から302 日目
豪雨から38 日目
輪島市復興まちづくり計画検討委員会
第5回目会合が開催されました
各種民間団体、行政および公募市民によって
構成される会議で
一刻も早い復興の達成を目指しています
今回は
これからのまちづくりの中心となる
高校生のまちづくりに関する活動について
招聘された生徒が提案と意見具申を行いました
本校からは
2年生が「街プロ」の活動報告を行いました
朝市の復興に取り組んでいる
馬場広和さん
宮下パークへの視察の報告も踏まえて
新しい形の朝市を提案しました
こどもの遊び場つくりに取り組んでいる
濱田勢生さんと宮下維織さん
自分たちで自らグラウンドを整備する姿に
委員のみなさんは好感を持たれたようです
放課後の学校の様子です
サッカー部は練習場所を使えない日は
ビデオで戦略の研究をしています
輪島高校は昨年度
中間テストを廃止し
そのかわり教科ごとの単元テストを
充実させています
明日は英語のパフォーマンステストです
生徒が教室に残って練習しあっています
ビジネスコースは日曜日に検定試験を控え
電卓検定の練習です
水害のため前回受験できなかった分
必死に練習しています
3年生は受験にむけて補習に取り組んでいます
先生方も学びます
若手教員育成プログラム「若プロ」です
テーマは職場での人間づくりです
同僚性の構築や
ネガティブ・ケイパビリティについて
学びました
先日参加した「世界津波サミット」に参加した
生徒の感想を掲載します
長井彩綺
私は、世界津波の日高校生サミットに参加して得た経験から価値のあるものを沢山学ぶことができました。他県の高校生だけでなく、様々な国からの同世代の高校生と交流できたことが何より1番新鮮で、とても思い出深く心に残っています。1日目の分科会では、まず初めに各高校のグループでスライド発表をしました。使用言語がすべて英語だったので英語のリスニングを常に聴いているような感覚でした。発表の英語をすべて理解することは不可能で、難しいことが多かったですが、理解したいという真摯な思いを持ち聞き取る努力をすることが1番大切だと感じました。スライド発表の後は、各高校のメンバーを入れ替え、グループを作り災害について話し合いました。自己紹介から始まり、それぞれに意見を出し合いました。お互いに英語を聞き取ることが出来ず、最初は不穏な空気が漂っていましたが、ジェスチャーなどを用いたり、文にしなくても単語を出したり笑顔で話しかけることに注意を向けたことで少しずつ明るい空気に変わっていきました。英語をうまく話せなくても、私の話を聴こうと真摯に向き合ってくれたことが何より1番嬉しかったです。
分科会の後の開会式では、輪島高校は災害からの未来についてのプレゼンを発表するという大きな役目が課せられていました。こんなに壮大なステージで、沢山の観客の前で英語で発表することは初めての経験だったので不安もありましたが、私の中では今までで1番良い発表をすることが出来たのでよかったです。しかし、他の高校生の発表を聴いていると、自分たちの発表をもっとこうすればよかった等の、改善点も沢山見えてきました。他校の発表から災害についての知識だけでなく、スライドを作る上での改善点も知ることが出来たので、今後に活かしていきたいです。このサミットを通して、災害についての意識をより深めることが出来ただけでなく、外国人の防災意識の違いなど国の文化の違いを知ることが出来たのも楽しかったです。日本の熊本で行われたサミットでしたが、私の中では世界に行ったような感覚で、国境を超えていろんな人と繋がれたことがとても印象深く嬉しかったです。想像はしていましたが、言語の壁がとても大きくて、改めて英語は難しいなと感じました。もっと英語が話せていたら、話題を広げてより深く、意味のある話を互いにすることができたのだろうなとも思いました。リスニングだけでなくスピーキングも鍛えていくことが大事だと感じたので、もっと英語の勉強に励み、努力していきたいです。
この価値ある体験を胸に刻み、これからも頑張っていきたいと思いました。
稲木茉那
「世界津波の日」高校生サミットに参加して、改めて防災の大切さと、それに対する国際的な協力の重要性を感じました。仲間と協力して発表を準備する中で、チームワークの重要性を実感しました。意見を出し合い、役割を分担することで、より良い成果を生み出すことができたことが嬉しかったです。この経験は、将来の仕事や学校生活でも活かせる貴重なものでした。
初日に行われた開会式では、世界40以上の国や地域から集まった高校生たちが様々な意見を交わしました。特に印象に残ったのは、ブラジルの高校生の「命が何よりも大事」という言葉です。豪雨被災地を訪れて実際の被害を目の当たりにしたからこそ、心から感じた重みのある言葉だと感じました。
また、マレーシアの高校生が「自然災害に対しては国際的な連帯が必要だ」と語っていたのも印象的で、災害への備えは一国だけでなく、世界が協力し合うべき課題だと強く感じました。分科会では、地域や国によって異なる防災対策があることを知り、その多様性に驚かされました。特に、津波だけでなく地震や洪水などの世界で起こった災害も含めて防災を考える視点が強調され、輪島でも取り入れたいアイデアがたくさん見つかりました。各国の対策を知ることで、私たちの地域で実施できる新たなアイデアが浮かび、地域全体の安全を守るための意識が高まりました。
私自身、能登半島地震を経験した一人として、能登半島地震についての発表と共に、輪島高校で取り組んでいる「街プロ」についても紹介しました。
たくさんの国の人々に私たちの活動が伝わったことに誇りを感じました。この経験を活かし、今後も地域や世界の防災意識を高めるために、活動を続けていきたいと感じました。
邑田達紀
今回このサミットに参加して、たくさんの新しい刺激を受けることができました。これまでにも海外の方と会話したことがありましたが、簡単な質問や受け答え程度のコミュニケーションでした。このサミットではそもそもの使用言語が英語なので、常に英語に囲まれて一日を過ごすのは初めての経験でした。
自分の拙い英語をなんとか理解しようとしてくれた海外の皆さんの優しさや、日本人にはない明るさに触れることができました。海外の方、特に同年代程度の方と共に時間を過ごし、コミュニケーションを取ることは自分のとてもいい経験になったので、もし機会があれば積極的に活用してみると自分の見えている視界が変わるきっかけになるかもしれないと感じました。
また、そのディスカッションの内容も興味深く、世界中の自然災害の課題や、それに対する解決策などを知ることができました。日本では地震や台風の被害が大きいように、海外ではハリケーンなどの被害も大きく、日本にはなかなかない干ばつの被害もあることがわかりました。
私達は開会式で震災の経験を交えた発表をするという大きな仕事が与えられていました。1000人を超える人たちの眼の前で発表をするのは初めてでしたが、あまり緊張せずに本番を楽しむことができました。
私は英語があまり得意ではないというところから今まで海外の方と積極的に話したいという思いが強くありませんでした。ですが、今回海外の方とコミュニケーションを取り、一緒に笑いあえたことで今までの私を大きく変えるきっかけとなりました。これらの経験を活かし、様々なことに挑戦していきたいです。
水森かおりさんとともに
地震から301 日目
豪雨から37 日目
マリンタウンで
「ふるまい広場」が開催されました
大勢の人で賑わいました
輪島吹奏楽団と輪島中学校が合同で
演奏しました
私も一緒に演奏させてもらいました
水森かおりさんが
私たちの演奏をバックに
「上を向いて歩こう」を歌ってくださいました
本日深夜23:45よりNHK総合で
ドキュメント番組
「輪島高校 3年生の夏休み」
が放送されます
一生に一度しか訪れない18歳の夏に
いま伝えたいことや
気持ちに遺しておきたい風景について
語ります
震災後
テレビ報道されてきた「被災地としての輪島」
だけでなく
自分たちにとって
「大切な思い出の詰まった輪島」
を語ります
出演するのは
平さん 田端さん 岩波さん 木戸さん 森田さんです
あ
選挙で番組予定変わったみたいですね
海辺の映画館
地震から300 日目
豪雨から36 日目
先日「らく速読」の講話が開講されました
被災した中でも日々の生活の中で
「幸せだな」と思える瞬間のために届けてくださいました
そんな講話の中から
ウォルト・ディズニーは
「本には宝島の海賊が盗んだ財宝よりも
多くの宝物が眠っている」
と読書の楽しみを語っています
マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ氏は
1週間に1冊
電子決済の仕組みを作ったイーロン・マスク氏は
1日10時間
ソフトバンク取締役会長 孫正義氏は
1年で850冊
の読書をしているそうです
またアメリカの情報サイトによると
富裕層の88%が一日30分以上読書をしているのに対し
貧困層の人びとは2%しか読書をしていません
さらに日本でも
月額書籍購入費用について
年収800万円以上の人は 2.910 円
400万円未満の人は 1,914円
1,000円もの開きがあるそうです
時間のない日々に追われ
それでも本を読むための時間を作り出す
ひとつのヒントをいただきました
今朝の北國新聞に興味深い記事が
世界農業遺産「白米千枚田」に
これまた奥能登の風物詩「波の花」
が舞ったというものです
「千枚田」は奥能登の最高峰
「高州山」の地滑りでできた
山の中腹から
眼下の海岸線に向かって拡がる棚田です
「波の花」は
そこからさらに10kmほど
半島の先端部に向かって進んだ所に見られる
厳寒の荒れ狂う日本海で
岩壁に打ちつけられた波が
綿毛のように空を舞う現象です
新聞社に情報提供したのは川口喜仙さん
私の高校時代の同級生です
地元の伝統芸能
田の神様を迎え送る「あえのこと」を伝承
新聞を利用してさまざまな地元の情報を
発信しています
今回全く別の場所の観光資源
しかも限りなく季節外れのふたつの
思いがけないコラボレーション
新しい観光スポットになりそうです
「波の花わたがし」とか
「ふわふわ波の花かき氷」とか
いかがでしょう?
先日の「未成年の主張」で
「海辺の映画館をつくりたい!」
と叫んだナタくん
いよいよ実現へ向けての第一歩です
生まれ故郷のタイで見た
海辺のアウトドアの映画館が忘れられない
と言う彼は
これなら被災者を元気づけられる
とひとりで準備をすすめてきたら
ひとりまたひとりと
協力者が増えてきました
場所は取り壊された家の跡地
馬場崎交流サロンの向い
キロク時計店さんと
コインランドリーてるてるさんの間です
14日目のブロクで紹介した
中村輝人さんがこしらえたスペースです
「世界を変える!」と意気込んで
卒業を待たずに
単身オーストラリアへ渡ったものの
震災復興に力を尽くしたいと
急遽帰国してきた彼です
せっせと地面を鳴らし
人工芝を敷き詰め
人力で素敵な空間を創りました
日暮と同時に
上映されたのは
東日本大震災を描いた
「北のホタル」
ここまで何度もダメになりそうで
あきらめかけて
それでも歯を食いしばって
ここまできたね
小さな映画会だったけど
大きな一歩だね
上映後
みんなに
バーベキューが振る舞われました
スタッフは
ナタ&テルでした
不自由研究のススメ
地震から299 日目
豪雨から35 日目
11月3日に本校体育館で
車いすバスケ体験を行います
申し込み不要でどなたでも参加いただけます
動きやすい服装で
シューズを持ってお越し下さい
12:00~16:00の時間帯で開催しています
ご都合のつく時間にふらっときて
こそっと帰るでもOKです
ぜひ気軽にお越しください
「上から降ってくる復興計画に
そのまま乗っかるな
僕らの街は僕らがつくる」
2年生が「街プロ」に取り組んでいます
このあと1年生も参入していきます
今日は1年生の
「不自由研究発表会」が行われました
この間1年生は「不自由研究」に取り組んできました
課題設定→仮説設定→先行事例研究→
実験計画→分析→まとめ→発表
という一連の流れを体験することが目的です
この中で課題設定の部分には時間がかかるので
その部分だけはまず教員が設定
課題を自分で自由に設定できないので
「不自由研究」です
小岩 遥 さんは
「輪島市に移住者を増やそう」
輪島市に間借り営業できる
フリーススペースを作りたいと考えました
大久保 侑 さんは
「輪島でできる遊び」
KANJAMというスポーツを紹介して
みんなで楽しみたいと考えました
正角 心音 さんは
「たくさんの人が来てくれる朝市!」
東北研修で見てきた閖上朝市を参考に
食べ歩きのできる新しい朝市を考えました
小住 優太 さんは
「なぜ投資が注目されているのか」
金融リテラシーの重要性について調べ
復興に結びつけたいと考えました
田中 朝陽 さんは
「隆起した海を取り戻せ」
海底隆起により漁に出れない漁師を懸念し
その対策について考えました
徳野 喜仁 さんは
「外国人が訪れる街 No.1にするために」
インバウンドで賑わう街を調べ
輪島も外国人観光客でいっぱいにしたいと考えました
坂口 こころ さんは
「イベント企画書」
文化祭の後に後夜祭を企画して
盛り上げたいと考えました
山瀬 大喜 さんは
「水温上昇による魚への影響」
地球温暖化による溶存酸素の減少を調べ
輪島沖の漁獲量の変化を試算しました
辻 姫花さんは
「ドイツ語について」
ドイツ語の歴史や文法について調べました
徳野さんの研究とコラボできるといいですね
前川 翔太 さんは
「輪島大祭復興」
祭りが地域経済にもたらす影響を考え
多くの人が祭りに訪れる取組を提案しました
髙橋 惺 さんは
「数学を生活に役立てよう」
フェルミ推定を用い震災の被害を試算
さらに20年後の輪島市の人口を推定しました
岸 顕 さんは
「スポーツ科学」
タバタ式トレーニングの効果について検証し
ダイエットや筋トレとの関連を言及しました
全員しっかり調べよく考え
素晴らしい発表でした
特に質疑応答が活発に行われていて
頼もしく思えました