いしかわ師範塾
令和7年度 再任用教員研修開催
4月18日(金)、令和7年度再任用教員研修を開催しました。今年度は150名の参加者があり、午前・午後の2部に分けて実施しました。本研修は、人生の新しいステージに立った再任用教員の方々が、これまでの経験や知識を十分に生かし、自らの役割を再認識し仕事への意識を高めることを目的としています。
開講式では、それぞれの日程において、塩田教育参事、村本教育次長が挨拶し、「皆さんの力がこれからの石川県の教育の充実には欠かせない。更なる尽力をお願いしたい。」との言葉がありました。
講師のジョブカフェ石川 キャリア教育支援グループ コーディネーター兼チーフインストラクター 森田 浩氏から、働く環境の変化を前向きにとらえ、自分にとっての働きがいを再確認するとともに、職場での良好な人間関係づくりの心得について、個人ワーク、ペアワークをふんだんに取り入れながら、講義をしていただきました。
| 塩田教育参事 | 村本教育次長 |
| 講師 森田 浩氏 | ペアワーク |
◇受講者の感想より◇
- 新しい環境での生活がスタートし、改めて自己理解をし、新しい職場での関わり方を考えるよい機会となりました。楽しく、やりがいを持って、生き生きと働く姿が後輩への何よりのお手本になると信じて、明日からもがんばっていきます。
- 講義だけでなく、隣の方との演習や情報交換もでき、発言する機会も頂いて、大変充実した内容の研修会でした。隣の方とは校種が別だったので、様々な情報交換ができたことが大きな成果でした。
- 再任用教諭としての役割とキャリアアンカー自己診断を通して、自分の強み弱みを確認することができました。職場での良好な人間関係づくりにも、研修会を通して学んだことを活かしたいと思いました。
第12期学生クラス標準コース9日目 子どもの人権を守るために
4月12日(土)、第12期学生クラス標準コース9日目に、川北町立川北中学校の竹園宗紘先生を講師としてお招きし、「子どもの人権を守るために」の講座を実施しました。
教育活動における人権教育に関して、川北中学校の具体的な取組等の講義から、塾生は教員として大切にすべき人権尊重の視点に立った学校づくりや授業づくりを学ぶとともに、児童・生徒の前に立つことへの意欲を大きく膨らませることができたようでした。
<塾生のアンケートから>
- 人権教育について、実際の現場で実施されている具体的な指導を知ることが出来、より人権教育に関する一貫した理解が深まりました。
- 人権教育は、「人権」について子どもたちに理解してもらうだけでなく、自分や他の人を大切に思うきっかけとなることがわかりました。また、生徒自身で授業を考えたり、生徒が主体となる授業を考案したりすることで、生徒の自己肯定感が上がる傾向にあるのだとわかりました。
- 人権というイメージしにくい言葉を学校の取り組みによって意識させ、理解につなげていることがわかりました。生徒が主体的に行動できるような取り組みが多く、よりよい学校づくりにするためによりたくさんの人が行動できる環境を作っているのだなと感じました。職員もカリキュラムを共有することで、たくさんの人が目標に向かって活動できていることがわかりました。
小学校で「選択教科別模擬授業―国語・外国語(英語)・道徳―」に挑戦!
3月8日、学生クラス標準コース(第8日)が開催されました。
学校現場では教科担任制が導入され、専門性を有した教員の育成と授業の質の向上が求められています。
いしかわ師範塾では一昨年より、国語、外国語(英語)、道徳の3教科から受講生の希望を反映した「選択教科別模擬授業」を実施しています。3年目となる今年度の模擬授業の様子を報告します。
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「国語」の模擬授業を行う受講生 |
4年生「ごんぎつね」の物語教材に挑戦しました。受講生は、国語の難しさを感じる一方、教科が違ってもこれまでの模擬授業と同様に教師と児童との関わりを大切にしようと一生懸命に授業を進めていました。 [受講生の感想] |
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「英語」の模擬授業を行う受講生 |
5年生初めの単元に挑戦しました。受講生は、スマイル・アイコンタクト・クリアボイス・ジェスチャー等学習者のモデルとなるよう意識し、模擬授業をしていました。 [受講生の感想] |
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「道徳」の模擬授業を行う受講生 |
受講生は、柔和で明るい表情で、肯定的に受け入れる聞き方を意識していました。教材文の範読前にその内容について写真やキーワードで示すことで、ねらいとする道徳的価値へと焦点化しようとしている様子が見られました。 [受講生の感想] |
第12期学生クラス標準コース8日目 SDGsの視点を取り入れた授業を学ぶ!
第12期学生クラス標準コース8日目を3月8日(土)に開催しました。この日は、津幡町立津幡小学校の山村 祐也先生を講師としてお招きし、「Let’s Try“未来につなげようSDGs!”」の講座を実施
しました。
はじめに、いしかわ師範塾指導員から
- 持続可能な開発目標(SDGs)採択に至る経緯
- ユネスコスクールと持続可能な開発のための教育(ESD)、SDGs
- 全国及び本県学校教育におけるSDGs達成に向けた取組
についての講義がありました。
引き続き、山村先生から、5年生の社会科での実践についてご講義をいただきました。津幡町の製本機械メーカーを調査し、地球にやさしい製品を開発するため十年以上にわたって研究が続けられたことを題材として、学習を深めてきた指導実践が紹介されました。
参加者を児童生徒役として進める授業形式による講義の中、塾生は、企業から提供を受けた製品を手に、SDGsを教育に組み入れる方法だけでなく、社会科の授業の進め方も学ぶことができました。さらに、山村先生の「目の前にあるものに気づけるか、気づこうとする意識があるか」「先生も子どもも多面的・多角的に考えられるか」という視点を大切にしているとのお話を伺い、教師としての情熱に触れることができました。
山村 祐也 教諭 (津幡町立津幡小学校)
<塾生の感想より>
- SDGsの授業では、教師のみならず子どもたちが目の前にあるものに気づけるか、気づこうとする意識があるかを学ぶことが重要だとわかりました。そうするための発問や活動内容を考えていきたいと思います。
- 子どもと教師が共に多角的・多面的に考えられるかどうかの大切さについて学びました。地元の企業の理念や業務内容について知り、考えることで地域理解に繋がると共に子どもの探究的な学びにも繋がると感じました。
- 今の世の中を生きるには持続可能な開発目標に向けた行動をしていかなければならないため、授業の一環で触れることは大切だと思った。教師の視点に立って示範授業を受けると、どれくらい前から準備していかなければならないのかなど、授業内容以外にも考えることがあると気づくことができた。
- SDGsという大きいテーマを考える上で、地元企業が開発した1商品に視点を当てて考えるという展開が斬新で、中学高校においても応用できそうな所があると感じた。
- SDGsについての講義であったが、それだけでなく、授業を作る上で大切なことを学べた。最も印象に残ったのが、授業の教材を探す際に目の前にあるものに気づく、または気づこうとする意識があるかが重要であるという先生のお話である。教科書や資料集だけでなく、身近なものを授業に繋げることができるよう、アンテナを高く張っていきたいと思った。
- 児童が主体的に考える時間にする授業の流れを実践的に見ることができました。また、社会に開かれた教育課程にするために、教師も目の前にあるものに気づく力を育んでいく必要があるということが分かりました。
第12期学生クラス 短期コース(B・C日程)終了 短期集中で大きく成長!
第12期学生クラス短期コースB日程は2月13日(木)から19日(水)(16日を除く)の6日間、C日程は2月27日(木)から3月5日(水)(2日を除く)の6日間で開催しました。
開講式では、才鴈塾頭が、昨年の能登半島地震や大洪水により今なお県民の多くが苦境に立つ状況に 触れ、「こういった時こそ、子どもたちが未来へ夢や希望が持てるように支え育てる、学校という存在がより大きな意味を持ち、そこで働く教師や教育の力がとても重要になる。皆さんには、ここ師範塾をきっかけに、これまで以上に教職に関心を持っていただき、教師を志す思いをより強いものにしていた だきたい。」と、激励の言葉を送りました。
短期コースでは、「めざせ石川の教師」、「授業のつくり方(授業づくりの視点、教師の基本姿勢など)」、「相手に伝わる聞き方・話し方」、「ベテラン教員による示範授業」、「できる わかる 理科実験!(小)」、「できる わかる ICT活用!(中高)」、「子どものほめ方・叱り方」、「個に応じた支 援」などの講義を行うとともに、6回の模擬授業を行いました。
| ◇ 開講式 | ◇ 講義「めざせ石川の教師」 |
| 挨拶する才鴈一博塾頭 | 島村 勝彦 室次長 (石川県教育委員会教育DX・教員確保指導力向上推進室) |
◇ 示範授業(B日程)
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矢代 貴之 教諭【社会】 (金沢市立泉野小学校) |
宮川 真弓 教諭【国語】 (能美市立浜小学校) |
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藤井 岳人 教諭【英語】 (石川県立鹿西高等学校) |
髙橋 玄季 教諭【数学】 (石川県立七尾高等学校) |
◇ 示範授業(C日程)
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前田 知美 指導教諭【道徳】 (野々市市立野々市小学校) |
八島 友志 教諭【算数】 (宝達志水町立志雄小学校) |
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吉田 愛 主幹教諭【英語】 (能美市立辰口中学校) |
鶴山 達也 教諭【理科】 (津幡町立津幡中学校) |
短期コースでは、模擬授業を連続して行うため、塾生は自分の成長を実感することができたようです。それが自信につながり、教師になりたいという思いを一層高めたようです。
<塾生の感想より>
- 現場の先生の生の声を聞くことができ、今現場で求められている力について知ることができた。教員採用試験に受かることはもちろん大切であるが、「なりたい教師像」に向かって、今の時代に必要な力を磨いていきたいと思った。
- 中高の教員として、自分の専門性を高め続けるために、生涯を通してずっと学び続けていく姿勢が大切であるということを学んだ。学ぶ対象は同僚の先生方のみならず、子ども達から自分の姿を顧みて学ぶことがなにより重要であることを再認識できた。自分も、生涯学び続ける教師になりたいと思う。
- 授業作りは改善を続けていくことなのだと思いました。また、生徒の立場に立って授業作りをすることがどれだけ大切なのかを学ぶことができました。教科書を教えるのではなく、教科書で教えることが大切であるということを聞き、より一層専門知識を深めながら、生徒に大切なことを教えていけるように頑張りたいと思いました。
- 個別最適な学びやアクティブラーニングは、実際にやるのは難しいのかなと思っていました。しかし、自分が子ども役になると新しいことを発見していく感覚で学びを楽しむことができました。もちろん授業計画は難しいと思いますが、自分が教員になったらやっていきたいと思うことができました。
- 示範授業から、教師がまず1番に分野へ興味を持ち楽しみながら授業を行うことが重要であると分かった。また、3つの評価の観点から1時間の中でどの力を狙うのかということを決めて、授業を構成する方が大切であると知った。その後の講義では、学習指導案の作成における重要な点について学びを深めることができた。授業を行うことはもちろん、その事前準備が非常に大切であると再確認することができた。
- 6日間も連続で模擬授業をする経験は今までないので非常にいい体験となりました。他大学の学生とも交流があり新しい発見や気付きがありました。ありがとうございました。
◇ 閉講式
閉講式では6日間の日程を終えた塾生に対し、才鴈塾頭は、「教職をめざす皆さんには、優れた指導力とともに、たとえどんな課題や困難があっても粘り強く、積極的に立ち向い、それを乗り越えていく、たくましい人間力を備えた教師になっていただきたい。皆さんのことを石川の子どもたちが待っている。ぜひ、先輩方に続き、本県教育の若き担い手として活躍されるよう、心から期待している。」との言葉を贈りました。
教員採用内定者採用前研修「ウォームアップセミナー」!
令和7年度石川県公立学校教員採用内定者に対して、教育公務員としての使命を自覚し、情熱をもって教育活動に取り組むことができるよう、採用前研修「ウォームアップセミナー」を実施しました。
| 若手教員との懇談 |
第1日目「学校参観」は、昨年11月29日(金)~12月6日(金)にわたり、25校の協力のもと行われました。合計150名の参加があり、授業参観や若手教員との懇談で研修が深まりました。
参加者からは、「私も子供達と信頼関係を持ち、楽しい授業ができる教員になりたいと強く思った。」「採用前だからこそ抱えている様々な不安を年齢が近い教員の方々に質問することで、取り除くことができた。」などの感想がありました。
また、第2日目「講座」には、1月18日(土)・25日(土)及び2月1日(土)の3日間に分かれて294名の参加があり、三つの内容で研修を実施しました。「著作権と情報モラル」では、法令に基づいた留意点や最新の知識等について具体的な事例を交えながら、「職場に生きるコミュニケーション力」では、児童生徒・保護者・同僚との良好な関係づくりについてロールプレイ等も行いながら研修を行いました。そして、「赴任にそなえて」では外部講師も招聘し、校種に応じた心構え等を研修しました。
参加者からは、「著作権や情報モラルについて、特に大切な条文やキーワードなどを中心に研修でき学びにつながった。」「信頼関係は、共感・受容・傾聴する姿勢から築かれると実感した。」「赴任が近づいていく中で、自分の教師としての思いを整理し、教育に向かう態度や理念を考える機会となった。」などの感想がありました。
4月から教壇に立つ内定者にとって、本研修が教員としての自覚と使命感を再確認し、新たな第一歩を踏み出す原動力の一助になることを願っています。
| 「著作権と情報モラル」 | 「職場に生きる コミュニケーション力」 |
「赴任にそなえて」 |
第12期学生クラス標準コース6日目 教育実践課題への理解(国語科)
降雪が心配された予報に反して暖かな日差しがのぞく中、1月11日(土)に第12期学生クラス標準コース6日目を開催しました。この日は、「教育実践課題への理解3」の講座を実施しました。
小学校では、「Let's try ”考え伝え合う国語!”」、中・高等学校では「子どもの心と体の健康」と「学校における安全教育」の講義を行いました。
小学校では国語科の講座を受講した塾生から、「国語の授業の進め方についてよく分かった」「言葉による・見方考え方について、『ごんぎつね』の教材で具体的に示してもらったので理解が深まった」「9月に教育実習で国語の研究授業を行った際は、単元計画や本時の授業の進め方が難しかった。今回の講義を聞いて、『言語活動を通すとはどういうことか』『適切な物語の進め方は何か』がよく理解できた。」「物語の内容を分かっただけではいけないことが分かった。」等、国語科の目標を踏まえた授業づくりについて理解を深めることができました。
中・高等学校では、「生徒がストレスや病気でいつもと様子が違う事に気づいてあげられるのは教師の役目であり、大切なことだと学びました」「子供たちは自分の気持ちを上手く言語化できなかったり、そもそも自分の気持ちに気づいていない場合が多かったりするため、健康観察においては単に口頭で聞くだけではなく、アンケートへの記述などを通して表現してもらう手段を用意しておくことが重要だと学んだ。」「生徒の安全を守るために、日々の小さな変化に気づいて、あわてず対応し、未然に防げるような予防を心がけることが大切であると学んだ。」等の感想がみられ、心と体の健康や安全教育の大切さを理解していた。
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「小学校・国語」
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目下、学生クラス短期B・C日程の受講申し込みを受け付けています。募集締め切りは、令和7年1月24日(金)です。詳細はホームページをご覧ください。
「高校生のためのオープンスクール」を開催!
「高校生のためのオープンスクール」を、第12期学生クラス標準コース5日目の実施に合わせて、開催しました。
県内公立・私立高校17校から109名の申込みがあり、開講式では、才鴈塾頭が「教員という職業に、こんなに多くの高校生が関心を持ってくれているのだと大変感激している。皆さんには、体験を通して、この師範塾についてより知っていただき、教員という素晴らしい職業への関心を今まで以上に高め、教員志望について考えるよい機会にしていただきたい。今日をきっかけに、一人でも多くの皆さんが教員を目指されることを大いに期待する。」と挨拶しました。
その後、指導員による「仲間づくり活動」、講座「学校の先生になろう」を体験しました。「仲間づくり活動」では、アイスブレイクを通して、授業づくりと仲間づくりは表裏一体であるということを体感しました。講座「学校の先生になろう」では、「傾聴」の大切さについて知り、ロールプレイ形式の 演習を行いました。表情や目線、話し方、受容の姿勢など、授業をする上で特に気を付けるべきことについて学びました。
続いて、各班に分かれ第12期生の模擬授業を参観しました。授業をした塾生に対して指導員が助言する様子を熱心に参観する姿が見られました。
最後に「いしかわ師範塾DVD」を視聴し、師範塾の取組について学ぶとともに卒塾生の活躍の様子を知りました。質疑応答では「大学の教員養成課程と師範塾の違いは?」「教えるのが得意でなくてもなれるか?」などの質問が出され、参加者の関心の高さを窺うことができました。
参加者のアンケートより
- 『教師の言葉を一生の支えにして生きる教え子がいる』という言葉を聞いて、自分の発した言葉が教え子にとって良い支えとなるように、子どもと関わりあいたいと思いました。
- 模擬授業では、ほとんどの学生が、生徒の発言に共感したり反応を示して授業を始めたりしていたのですごいと思いました。話すスピードや声の抑揚、黒板の色使いなどの小さな事にも心がけていて、自分が教師になる時も気をつけたいと思いました。
- 「『なりたい』という情熱に勝る適性はない」という言葉がとても印象に残りました。私自身、話すことが苦手で、そんな私でもなれるのだろうかと不安を抱いていたので、この言葉を聞いてとても救われました。これからも情熱を持ち続けようと思います。
- 今までは漠然と自分の将来の職業として教師に興味を持っていたのですが、今回このオープンスクールを受講して、より教師のイメージを深めることができました。いしかわ師範塾の塾生さんが本気で自己課題解決に取り組んでいる姿が印象的でした。私もこのような情熱を持った、工夫があふれている授業をしてみたい、という気持ちが強くなりました!!
- 師範塾の先生方は、本当に教育に対し熱い思いを持っておられるのだと思いました。本当に良い経験になりました。ありがとうございました。
| 開講の挨拶(才鴈塾頭) |
アイスブレイク |
| 体験講座「学校の先生になろう」 | 模擬授業参観の様子 |
第12期学生クラス標準コース5日目 教育実践課題への理解(道徳科・英語科・指導と評価)
冬本番を思わせる天候の下、12月14日(土)に、第12期学生クラス標準コース5日目を開催しました。この日は、「教育実践課題への理解1・2」の講座を実施しました。
小学校では、「Let's try ”考え議論する道徳!”」と「Let's try ”Speaking English!”」、中・高等学校では「Let's try ”考え議論する道徳!”」と「子どもを育てる指導と評価」の講義を行いました。
小学校では道徳科と英語科の講座を受講した塾生から、「道徳性は学校生活の全ての場面で身につけることが出来ることを学ぶことが出来た。その中でも道徳の授業では、中心発問をしっかりと設定して子どもの意見がたくさん出るように仕掛けていきたい。」「外国語の授業では先生のパワフルさが大切だと感じた。目的を持って楽しく行うために教師が明るく盛り上げていくことが必要であると学んだ。」等の感想がみられ、道徳と英語の授業について理解を深めることができました。
中・高等学校では、「道徳の授業は、答えがひとつにならず人の数だけあること、話し合いの過程を大切にすることが必要なことを学んだ。」「道徳は高校志望なのであまり関係ないと思っていたが道徳教育と道徳科目は根本的に違うことがわかり、認識が間違っていたことを痛感した。」「『評価』の即時性:適切なタイミングに適切な方法で評価することへの理解度が深まった。『どこで 何を どのように』を意識した評価をしたい。」等の感想がみられ、教科化された道徳と、指導と評価についての理解を深めることができました。
| 「小学校・道徳」 講師 小松市立串小学校 柴田 和美 校長 |
「小学校・英語」 講師 津幡町立萩野台小学校 濵中 美咲 校長 |
「中高・道徳」 講師 穴水町立穴水中学校 中越 令 教頭 |
目下、学生クラス短期B・C日程の受講申し込みを受け付けています。募集締め切りは、令和7年1月24日(金)です。詳細はホームページをご覧ください。
第12期学生クラス標準コース4日目 こんな先生になりたい!~ベテラン教員に学ぼう~
11月9日(土)、第12期学生クラス標準コース4日目に6名の令和5年度マスター教員の先生方を講師としてお招きし、「ベテラン教員に学ぼう」の講座を実施しました。
示範授業では、深い教材研究と豊かな経験によって展開される素晴らしい授業から、塾生は教師として目指す姿を具体的に学ぶことができました。また、その後の講義では、それぞれの先生方が日々一人ひとりを大切にし、熱い思いで教育に取り組まれていることをひしひしと感じ、「こんな先生になりたい」と教職への思いを新たにしたようでした。
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山内 一良教諭 (理科 金沢市立十一屋小学校) |
西田 泰子教諭 (社会 七尾市立山王小学校) |
亀倉 由紀子教諭 (理科 石川県立小松高等学校) |
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比良 俊晴教諭 (社会 金沢市立押野小学校) |
前田 敬子教諭 (算数 内灘町立白帆台小学校) |
下口 恭平教諭 (社会 加賀市立東和中学校) |
<塾生のアンケートから>
- 資料の文字の大きさや、発表する班の順番など、工夫している点をたくさん感じました。細部にまでこだわっているからこそ、あの生徒主体の授業が成り立っているのだと思います。
- 知識を与えるのではなく子供たちが自ら調べる授業づくりが参考になった。自ら調べるのも、「これについて調べてね」というのではなく、賛成反対に分けて相手を納得させられるようにしようという授業展開にすることで、調べる動機を持たせることができると思った。
- 授業のスキル面や声掛け、単元全体のデザインを構想することの大切さを学べた。また、生徒指導と学習指導の両輪で柔軟に対応することの大切さも学べた。
- 今回の講義で生徒の意見を積極的に拾い、その際に教師がする表情や身振り手振りがいかに重要かについて再確認できました。
- 先生のお話を聞いて、教科の中で生徒指導を行うということがとても印象に残りました。また、児童の興味・関心をひく声かけや教材を用いて、児童自身に「なんでだろう?どうしたらできるんだろう?」と考えさせ、教師は裏方にまわることが児童主体の授業を作る上で大切なのだと実感しました。
- 1日講義をしていただきたいと思うほど、惹き込まれるお話で、学びになりました。より教員という職業の良さに気づいた講座でした。
- 全員参加の授業を目指し、間違えてもいい、チャレンジすることがステキだとお互いに尊重し合える、授業を通した学級経営もやっていきたいと思いました。
- 研究に終わりがないことも教職の一つの魅力だと感じました。