講座NOW

いしかわ師範塾

NEW 第12期学生クラス標準コース4日目  こんな先生になりたい!~ベテラン教員に学ぼう~

 11月9日(土)、第12期学生クラス標準コース4日目に6名の令和5年度マスター教員の先生方を講師としてお招きし、「ベテラン教員に学ぼう」の講座を実施しました。

 示範授業では、深い教材研究と豊かな経験によって展開される素晴らしい授業から、塾生は教師として目指す姿を具体的に学ぶことができました。また、その後の講義では、それぞれの先生方が日々一人ひとりを大切にし、熱い思いで教育に取り組まれていることをひしひしと感じ、「こんな先生になりたい」と教職への思いを新たにしたようでした。

山内 一良教諭

(理科 金沢市立十一屋小学校)

西田 泰子教諭

(社会 七尾市立山王小学校)

亀倉 由紀子教諭 

(理科 石川県立小松高等学校)

 比良 俊晴教諭

(社会 金沢市立押野小学校)

 前田 敬子教諭

(算数 内灘町立白帆台小学校)

 下口 恭平教諭

(社会 加賀市立東和中学校)

<塾生のアンケートから>

  • 資料の文字の大きさや、発表する班の順番など、工夫している点をたくさん感じました。細部にまでこだわっているからこそ、あの生徒主体の授業が成り立っているのだと思います。
  • 知識を与えるのではなく子供たちが自ら調べる授業づくりが参考になった。自ら調べるのも、「これについて調べてね」というのではなく、賛成反対に分けて相手を納得させられるようにしようという授業展開にすることで、調べる動機を持たせることができると思った。
  • 授業のスキル面や声掛け、単元全体のデザインを構想することの大切さを学べた。また、生徒指導と学習指導の両輪で柔軟に対応することの大切さも学べた。
  • 今回の講義で生徒の意見を積極的に拾い、その際に教師がする表情や身振り手振りがいかに重要かについて再確認できました。
  • 先生のお話を聞いて、教科の中で生徒指導を行うということがとても印象に残りました。また、児童の興味・関心をひく声かけや教材を用いて、児童自身に「なんでだろう?どうしたらできるんだろう?」と考えさせ、教師は裏方にまわることが児童主体の授業を作る上で大切なのだと実感しました。
  • 1日講義をしていただきたいと思うほど、惹き込まれるお話で、学びになりました。より教員という職業の良さに気づいた講座でした。
  • 全員参加の授業を目指し、間違えてもいい、チャレンジすることがステキだとお互いに尊重し合える、授業を通した学級経営もやっていきたいと思いました。
  • 研究に終わりがないことも教職の一つの魅力だと感じました。

 

 

浅野大介副知事がいしかわ師範塾を視察訪問

 7月に石川県副知事に着任された浅野大介副知事が、8月31日の学生クラス標準コース第2日目を視察されました。職員との挨拶の中で、児童生徒のための個別最適化した教育と、教員がなすべきことに集中できる環境を実現し、子どもに寄り添い励まし子どもの望みに応える教員の育成に期待を寄せられました。
 視察では、講義「相手に伝わる聞き方・話し方」「授業のつくり方」をご覧になられたあと、いしかわ師範塾研修事業の概要や教育の方向性について、才鴈塾頭、新村顧問、杉中県教員総合研修センター所長と懇談されました。その中、いしかわ師範塾の役割、指導体制、研修実績についてご理解を示されるとともに、DXの活用も含め師範塾の進むべき方向について貴重なご助言をいただきました。視察の後半は、模擬授業を参観され、指導員からのきめ細かな助言のもと授業方法について真摯に学ぶ学生に、将来に向けた期待の言葉をかけられました。
 いしかわ師範塾は、今後も県の支援のもと石川の教育を担う未来の教員の育成に力を注いで参ります。

才鴈塾頭、新村顧問、杉中県教員総合研修センター所長と懇談
講義と模擬授業視察
模擬授業視察と塾生への言葉かけ


 

第12期学生クラス短期コース(A日程)仲間たちと切磋琢磨し合った6日間!

◇開講式・講座Ⅰ
 第12期学生クラス短期コース(A日程)は、8月23日(金)、24日(土)、25日(日)、26日(月)、28日(水)、29日(木)までの6日間、残暑厳しい中での開催となりました。

 開講式では、才鴈一博塾頭が挨拶の冒頭で令和の日本型教育に触れた後、「能登半島地震の被災から8か月近くたった今も多くの県民が苦境に立つ。こういった時こそ子どもたちの未来を支え、どんな時でも、何があっても子どもたちに寄り添い、一人一人の可能性を伸ばすのが、教師の使命だ。皆さんにはぜひ教師となって教育の力を大いに発揮し、子どもたちとともに、石川県の明るい未来を築いていってもらいたい。師範塾で仲間と切磋琢磨しながら、自らの目標に向かって学び続け、教える喜びや教職の素晴らしさが感じられるよう、有意義で充実した6日間を過ごしてほしい。」と激励しました。 

「開講式で挨拶する才鴈塾頭」  「めざせ石川の教師」

  講座Ⅰでは、石川県教育委員会 教育DX・教員確保指導力向上推進室の島村勝彦室次長が、「めざせ石川の教師」と題して、石川の教育の現状や求める人材、教師としてのやりがい等について話されました。講義の中では、キャリアステージに応じた研修があること、働き方改革が進んでいることや休暇制度が充実していることにも触れ、若手教員も安心して働けることを塾生に伝えていました。最後に、学校現場で活躍している先輩の動画を紹介され、「先輩の後に続き、仲間とともに学び、教師をめざすよう期待している。」と締めくくられました。

◇講義・模擬授業
短期コースの主な講義内容は以下の通りです。

「授業のつくり方」(授業づくりの視点、教師の基本姿勢など)
 「相手に伝わる聞き方・話し方」

 3日目の「ベテラン教員に学ぼう」では、金沢市立米丸小学校の中山あかね教諭を講師にお迎えし、示範授業を通して、学級づくりや授業づくりで大切にしていること等についてご講話いただきました。
 はじめに行った構成的エンカウンターの「みんなでドボン」というゲームを通して、協力することの楽しさ、クラス全体が明るくひとつになることを体感しました。中山先生は、学級づくりを自転車に例え、前輪は「授業で勝負」、後輪は「児童理解→寄り添う」とわかりやすく伝えて下さいました。授業づくりでは、児童が自分のペースで自分の学びを進められるよう見通しを持たせること、つけたい力を明確にしてしっかりと教材研究をすることが、児童の「わかった」「できた」「もっと学びたい」につながることを話されました。6年国語の短歌の単元を例として、「たのしみは~~する時」の形で児童や塾生が作った短歌を紹介し、笑顔あふれる楽しい授業を体感させていただきました。最後に現場の先生方の声として「先生のおかげで~~ができるようになった」と言われる喜びや、子どもとともに成長できること、人だけでなく教材も含めてたくさんの出会いがあること等、教師になってよかったという思いをたくさん伝えて下さり、とても学びの多い有意義な時間となりました。 

「示範授業」 講師:中山あかね 教諭(金沢市立米丸小学校)
「できる わかる 理科実験!」(小) 「できる わかる ICT活用!」(中高)
「先生ときまり」  「学級づくりのポイント 子どものほめ方・叱り方」
「個に応じた支援(発達障害の理解)」 「教師としての心構え」
「模擬授業の様子」

 全6回の模擬授業では、指導員の助言に基づき、改善しようとする姿が見られ、短期間ながら日を追うごとにステップアップできることに塾生は達成感を得たようです。

◇閉講式

 6日間の日程を終えた塾生に対し、才鴈一博塾頭は、「この6日間、大変熱心に受講され、自分自身の向上、進歩を実感できたことと思う。これからも常に学ぶ気持ちを持ち続け、向上心をもって日々自分磨きに努めてもらいたい。震災後、未だに困難な学校生活が続いている中でも、子どもたちのより良い学びのために献身的にがんばる教員の姿がある。これから教員をめざす皆さんにも、困難があってもそれを乗り越え、粘り強く積極的に立ち向かっていけるよう、優れた指導力とたくましい人間力を備えた教員となり、子どもたちの成長を支えていくよう期待している。石川の子どもたちが皆さんを待っている。」と、エールを送りました。

「閉講式で挨拶する才鴈塾頭」

  なお、次回の短期コースB日程は令和7年2月13日(木)~19日(水)、C日程は2月27日(木)~3月5日(水)の期間に各6日間の開催を予定しています。受付期間は令和6年12月2日(月)~令和7年1月24日(金)です。

第12期学生クラス標準コース スタート!

◇開 講 式
 8月3日(土)に、第12期学生クラス標準コースが、スタートしました。午前の部と午後の部の2部制で実施し、それぞれで開講式を行いました。
 式では、まず才鴈塾頭が、「能登半島地震で多くの県民が苦境に立つ、こういった時こそ教育の力が必要だ。なぜなら、これからの復興への希望の光を灯せるのは子どもたちであり、子どもたちに未来への希望を持てるように支え、育てる営みが教育だからだ。そして、どんな時でも、何があっても子どもたちに寄り添い、一人一人の可能性を信じ、教育を全うする。それが教師の使命だ。皆さんにはぜひ教師となって教育の力を大いに発揮してほしい。子どもたちとともに、石川県の明るい未来を築いていってほしい。この師範塾で仲間と大いに切磋琢磨しながら、自らの目標に向かって学び続け、教える喜び や教職の素晴らしさを実感してほしい。近い将来、本県の若き教師として大活躍されることを心から期待している。皆さん、今日からともに頑張りましょう。」と、塾生に熱いエールを送りました。

 
挨拶する才鴈塾頭

 午前の部の開講式では、馳 浩石川県知事にご臨席をいただきました。「全国にも教師を目指す学生を支える塾はあるが、石川県が唯一違うのは、師範塾という名称を使っているところ。ぜひ、なぜ先人が教師塾ではなくて師範塾という理念でこの講座を開設したのかということをご理解いただきたい。(中略)子どもたちに対する愛情を大切にしながら取り組んでいっていただきたい。」と話されました。知事からのメッセージを真剣に聞く学生たちのまなざしに、教職をめざそうという強い思いが感じられました。

塾生を激励する馳知事

 午後の部の開講式には、石川県教育委員会の北野教育長から、「子どもたちの学びを支え、成長を支える教師という仕事は、とてもやりがいのある素晴らしい仕事だ。皆さんの先輩方、学生クラスで学んだ先輩は3000人を超え、その多くが教員として学校現場で活躍している。師範塾の特徴は、やっぱり少人数、きめ細かく、そして学校で実際にやっていること、やらなければいけないことを実践に即して学ぶというところにある。恵まれた環境だということをしっかり意識をし、石川の教育を支える一員になっていただきたい。皆さん、しっかり頑張ってください。」と、激励していただきました。

 
塾生を激励する北野教育長

 塾生を代表して、2名が挨拶を行いました。
 「児童を否定することなく、一人一人を受け入れ、愛情をもって児童と向き合うことができる先生になりたい。児童に寄り添うことで、その良さや可能性を引き出し、さらに、それを児童にしっかりと伝えることで、自分に自信や誇りを持つことができる児童を育てたい。また、児童が学校には自分を受け入れてくれる先生がいる、安心して学校に来られることを目指す。いしかわ師範塾では、大学の垣根を越えて共に教員を目指す仲間たちと互いの良さを吸収し合ったり、改善方法を考えたりしながら、互いにスキルを高めていきたい。」
 「小学校の時に出会った先生は、どんなに小さな成功でも認め、励ましてくれた。この経験から、私も未来に向かって羽ばたく子どもたちをサポートしたいと思い、教師を志望している。支援をしてくださった先生方のように、子どもたち一人一人の個性を尊重することができること、子どもたち自身が自分で考え、成長できるようきっかけを作っていける先生になりたい。そのために、このいしかわ師範塾では、講義や演習などに加え、模擬授業や教育体験などの実践的な教育方法を学び、実際の教育現場で役立つスキルを身につけるとともに、子どもたちが楽しいと実感し、学びの面白さを存分に感じることができる授業づくりや指導を学んでいきたい。」
 このように、「教員になる」という夢の実現に向けて、仲間とともに切磋琢磨しながら自分を磨いていきたいという意気込みを述べ、これからの1年間の頑張りを誓っていました。

塾生代表の挨拶(午前) 塾生代表の挨拶(午後)

◇講 義・模擬授業
 講座Ⅰでは、石川県教育委員会の教育DX・教員確保指導力向上推進室  島村 勝彦室次長が、「めざせ 石川の教師」と題して、石川県の教育の現状について説明されました。研修体制や働き方についての説明では、キャリアステージに応じた研修があり、働き方改革が進んでいることや休暇制度が充実していることに触れられ、若手教員も安心して働けることを塾生に伝えていました。終わりに、学校現場で活躍している先輩の動画も紹介されました。そして、「これから1年間頑張って、ぜひ先生になり、将来の石川県の学校を背負って立つ、そういう人になってほしい。継続は力なり。最後まで諦めずに頑張り切れたら必ず道が開ける。」と、期待を込めて励ましの言葉を述べられました。

 
講座Ⅰ「めざせ石川の教師」で講義をする島村室次長

 講義では指導員から、授業の流れや授業プラン作成の手順、模擬授業のポイントについて説明がありました。その後、塾生は小グループに分かれ、授業プランを作成し、はじめての模擬授業に臨みました。塾生が互いに模擬授業を見合い、学んだことや改善点を交流し、切磋琢磨する姿が見られ、意欲的に研修に取り組んでいました。

 
講義を聴講する塾生

<塾生の感想より>

  • 石川県には新卒の教員にとって心強い若プロがあることや今の石川の教育現場や児童の実態を知ることができました。改めて教員の責任の重大さを感じました。
  • 石川県が目指す理想の教師像について知ることができた。教師という同じ将来を目指す仲間たちがいることを知ったことで、より自分に対してのモチベーションが上がった。
  • 授業を組み立てる上で大切にしなければならないことが明確にわかる講義・演習内容だったと思う。ただ、模擬授業を今回ほぼ初めてやってみて、それを取り入れて授業をすることはとても大変だということがわかった。
  • 授業づくりの構成として、ねらい、学習課題、まとめの整合性の重要性を再認識することができた。3つに共通する核となる言葉から、児童目線、教師目線でねらい、課題、まとめ方を工夫したいと思う。教材分析では、自分の授業観を踏まえながら児童の意欲と授業の見通しを持てる工夫を施したい。
  • 自分には子どもの意見を拾って自己肯定感が上がる褒め方ができるという良さに気づくことができ、自信を持つことができた。交流を通して導入だけでもその人その人の個性を出せる場面がたくさんあることに気づいた。わかりやすいだけでなく子ども主体に重きをおいた授業ができるようになりたいと強く思えた。
  • 模擬授業の授業プランを短い間で考え実践するということは今回初めて行ったのだが、思ったよりも時間が早く感じたし、緊張した。しかし、今日だけで先生からアドバイスをいただくことができ、他の受講生の授業も客観的に見て分析することができて、刺激を受けた。他の大学に所属する学生の模擬授業は普段見る機会がないので、勉強になった。

 

第1回指導員全体研修会を開催しました

 第12期学生クラスの開講にむけ、第1回指導員全体研修会が招聘指導員を含む約40名が参加して、7月12日(金)午後、石川県教員総合研修センターにおいて開催しました。
 冒頭、才鴈塾頭からは、即戦力として学校現場で活躍できる若き優秀な教員人材の育成という当塾の果たすべき使命や今後の方向性について挨拶があり、石倉師範からは第12期学生クラス講座計画の要点について説明がありました。
 全体会では、石川県教員総合研修センター基本研修課 早川実宝 担当課長をお迎えして「初任者研修について」と題して、初任者研修講座の現況の理解を深めるとともに、当塾指導員が模擬授業指導にあたる上で心得ておくべき事項等について、様々な視点からわかりやすくお話ししていただきました。
 参加者からは「初任研と師範塾での指導が繋がっているという視点で大変参考になった。」「質疑応答では初任者の様子についても知ることができ、師範塾の指導の参考にしたい。」等の感想が多くありました。
 分科会は、小学校部会、中高・養護・栄養部会に分かれて研究協議を行いました。
 小学校部会では教員総合研修センター リーダー養成研修課 橋村由希子 担当課長より「算数指導の今」と題して講義をいただき、その後「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図るための授業改善について研修を深めました。
 中高・養護・栄養部会では、教員総合研修センター教育相談課 高野真一 担当課長より「生徒指導の今」と題して講義をいただいたのち、各教科ごとに、生徒指導の視点を生かした模擬授業の進め方等を中心に情報共有を図ることができました。
 全体会、分科会をとおして指導員一同、第12期学生クラスの開講に備えて若き教員人材の育成に意欲を新たにしました。

挨拶 才鴈 塾頭 全体会  講師 早川 担当課長
小学校部会 講師 橋村 担当課長 中高・養護・栄養部会 講師 高野 担当課長

 

第11期学生クラス標準コース 閉講式

 第11期学生クラス標準コースは、6月29日(土)に最終回を迎えました。
 閉講式では、才鴈塾頭から「能登半島地震で多くの県民が苦境に立つ、こんな時だからこそ皆さんに教師になってほしいと思っている。これからの社会をリードする皆さんに、石川の子どもたちの健やかな成長をしっかりと支え、創造的な復興をめざすいしかわの未来を一層明るいものにしてほしい。近い 将来、本県教育の若き担い手としてご活躍されることを心から期待し、応援している。」との励ましの言葉がありました。
 また、来賓としてご臨席いただいた県教員委員会の塩田教育次長からは、「“教育は人なり”といわれる。個別最適化や協働的な学びの実現に向けて、今まさに教育改革が進んでおり、皆さんには、この師範塾での学びを糧に教育的愛情を備え、高い指導力・実践力を有する石川の教師をめざし、本県教育の担い手として活躍してくれることを期待している。」との激励をいただきました。

 塾生の代表挨拶では、この1年を振り返るとともに、次のような感謝の言葉がありました。

「いしかわ師範塾では、豊富な経験を積んだ先生方から、教師としての心構えや実践的な指導技術を学ぶことができた。講義では、他者と意見を交流させることで、自分の考えを深めたり、新しい視点を発見したりすることができたし、毎回の模擬授業では、先生方の丁寧なご指導のおかげで、自分の得意な部分を伸ばし、苦手な部分を克服することができた。いしかわ師範塾での多くの学びを踏まえ、将来は子ども一人ひとりの気持ちに寄り添うこと、常に向上心を持って授業を改善し続けることを心がけ、子どもと共に成長していくことができる教員を目指したい。」(小学校グループ代表)
 「学校実習では、多くの収穫を得ることができた。先生方が試行錯誤を重ねながら、生徒にわかりやすく伝えようとする姿を見て、人に教えることの難しさや理解してもらえた時の喜びを知るきっかけになったし、先生とお話しする中で、実体験を交えて説明すること、生徒の思考力を高めることの重要性を学ぶことができた。この一年間、師範塾の先生方のサポートや共に学ぶ学生との関わり合いを通じて、大きく成長することができた。いしかわ師範塾で学んだことを生かして、教員採用試験に臨み、その先は、現場で働く教員として励んでいきたい。」(中高校グループ代表)

<塾生の感想より>

  • 自分の色が出せるように理想の教師像や学級のイメージをふくらませたい。
  • 授業を楽しくする工夫をたくさん考えていきたい。子どもと向き合う姿勢を大切にしたい。
  • 12回を通して、授業のむずかしさをたくさん感じることがあったが、それ以上に授業の深さ、魅力を感じることができた。
  • この一年間で、「子どもはどう考えるのかな」と一歩引いた目線で考えることができ、成長を感じた。
  • いしかわ師範塾を受講して実践的指導力や知識を得ることができた。学びのある充実した一年だった。

挨拶する才鴈塾頭             塾生を激励する塩田教育次長

閉講式 塾生代表挨拶

小学校グループ代表           中高校グループ代表

塾生を激励する指導員

   

 

今年度もオープンスクールを開催!

 梅雨入りが間近に感じられる中、今年度の大学生対象のオープンスクールは、第11期学生クラス標準コース11日目に合わせて、6月8日に開催しました。
 当日は、県内外から41名の大学生の参加があり、まずは、小学校、中高等学校と校種別に分かれ、それぞれ「理科実験」と「ICT活用」の講座を参観しました。どちらの講座も実践的な内容で、高い関心をもって参観する姿が多く見られました。
 開講式では、才鴈塾頭が「毎年、多くのいしかわ師範塾出身者が、新卒・新規採用者として教壇に立ち活躍している。今日のオープンスクールの参加が、皆さんにとって、教員志望について真剣に考えるよい機会になることをお祈りするとともに、一人でも多くの方がここ師範塾に入塾されることを心から期待する。」と挨拶しました。
 その後、指導員による「児童・生徒とのコミュニケーションづくりの基礎・基本」の講義では、ロールプレイ形式の演習をとおして、「児童生徒とのコミュニケーションには、傾聴することがいかに大切であるか」について体験しました。
 続いて、各班に分かれ第11期生の模擬授業を参観しました。塾生の授業の様子や、指導員が助言する内容を、熱心に参観する姿が見られました。最後に「いしかわ師範塾DVD」を視聴し、師範塾の取組について学びました。
 その後の質疑応答では「塾生の模擬授業のレベルが非常に高いと思ったが、授業プランの作成にどれくらいの時間をかけているのか?」「学校実習が60時間となっているが、どのような研修なのか?」「石川県の教員採用試験を受けるかどうか迷っているが、標準コースに申込みはできるのか?」(石川県の教員採用試験を受ける可能性のある人は、是非お申し込みください)などの質問が相次ぎ、参加者の関心の高さを窺うことができました。
 また、参加者のアンケートからは、「模擬授業や講座は、どれも実践を通しての学びであり、実際に教員になった時に役立つ内容だと感じた。」「少人数制の模擬授業であるため、指導員の先生からたくさんのアドバイスをもらい、自分の授業に自信をもてるようになると思った。」「先輩の模擬授業の完成度が高いのに驚いた。自分も入塾し、授業レベルを上げたいと強く思った。」「明るく楽しそうな雰囲気で、学生同士が共に学ぶ姿勢が印象的だった。是非入塾しようと思った。」などの声が寄せられました。

講座参観の様子 開講の挨拶(才鴈塾頭)
講座体験「児童・生徒との
コミュニケーションづくりの
基礎・基本」

 

模擬授業参観の様子

 

教育実践課題への理解5「Let’s try“考え深め合う探究活動”」

 学生クラス標準コース第10日目は、石川県立金沢二水高等学校副校長の石尾和彦先生を講師としてお招きし、中高・栄養・養護教諭志望者向けに、教育実践課題への理解5「Let’s try“考え深め合う探究活動”」を行いました。

 石尾先生はご自身の豊富な指導経験に基づき、探究活動をとおして生徒が身につけるべき力、探究活動の実践による生徒の変容、活動のプロセスの中で行う評価の方法、そして指導にあたる教員の役割や立ち位置について、グループ協議や受講生との対話をとおして、わかりやすくお話になりました。教育現場に立ち探究活動を指導するときに十分に活用できる内容であったと、受講生からも大変好評でした。

 将来塾生が、石尾先生の言われる「正解のない問いに向き合い、多様な他者と協働しながら“納得解”“最適解”を導く力」を生徒の中に育んでいけるよう、探究活動の指導力を身につけていくことを期待しています。



令和6年度講師セミナー開講!

 令和6年度講師セミナーが4月24日(水)に開講しました。今年度は土曜午前の部、土曜午後の部、平日夜間の部の3部に分かれて、いずれも県教員総合研修センターを会場に、7月6日(土)まで行われる予定です。
開講式では、才鴈塾頭から講師の方々の日々の教育活動への感謝とともに、講師セミナーでさらに指導力を磨いてほしいと激励の挨拶がありました。
 続いて「授業のつくり方」の講義では、主体的、対話的で深い学びの実現に向けた授業の工夫・改善について理解を深め、その後、校種、教科別にグループに分かれ、それぞれ「模擬授業」に取り組みました。
1月1日の能登半島地震を受け、今年度は能登会場(穴水高校)での講師セミナーの開催は見送ることとなりました。しかし、能登地区から20名を超える参加があり、学びへの熱い思いを感じました。今回から4回にわたるセミナーを通して、なお一層の指導力を身につけられるよう期待しています。

    開講式での塾頭挨拶

 

小学校で「選択教科別模擬授業―国語・英語・道徳―」に挑戦!

  3月9日、今年度最後となる11期学生クラス標準コース(第8日)が開催されました。
 令和4年度から、英語、算数、理科、体育の一部で教科担任制が導入されることになり、専門性を有した教員の育成と授業の質の向上が求められるようになりました。
 そこで、昨年度より、算数以外に、国語、英語、道徳の3教科から受講生の希望を反映した「選択教科別模擬授業」を実施しています。今年度は2年目となります。

 状況を報告します。

「国語」の模擬授業を行う
受講生

 受講生は、初めての国語の模擬授業ということで、難しさを感じる一方、面白さも感じていました。教科が違ってもこれまでの模擬授業と同様、教師と児童との関わりを大切にしようと一生懸命に授業を進めていました。
[受講生の感想]
 児童から出た意見を受け止めたり、広げたりするためには、教材研究はとても重要だと思った。国語ならではの言葉を大切にすることや教科書をもとに考えるということが大切だと分かってよかった。 
「英語」の模擬授業を行う
受講生
 5年生初めの単元に挑戦しました。どの受講生も、「言語活動を通して」を意識し、コミュニケーションの楽しさを味わいつつ、ジェスチャーと笑顔の体当たりの模擬授業をしていました。
[受講生の感想]
英語を話すのは苦手だが、英語の明るく楽しい雰囲気が好きで選択した。とても緊張したが、途中からは、自分の波に乗り自分らしく、そして楽しんで授業を行うことができた。

「道徳」の模擬授業を行う
受講生

 受講生は、受容的な授業となるよう雰囲気づくりを意識していました。また、2年生の児童が対象ということもあり、より柔らかい語り口調や豊かな表情で授業を行おうとしている様子が見られました。
[受講生の感想]
 道徳の授業を初めてやってみたが、児童とのやりとりをする中で発問を工夫したり、視覚的に分かりやすい板書を工夫したりすることの大切さなどを学ぶことができた。

 

第11期学生クラス標準コース8日目 SDGsの視点を取り入れた授業を学ぶ!

 3月の風とは思えない厳しさで桜のつぼみも身を固くする中、第11期学生クラス標準コース8日目を3月9日(土)に開催しました。この日は、金沢市立兼六小学校の田中哲也先生を講師としてお招きし、「Let’s Try未来につなげようSDGs!」の講座を実施しました。
 はじめに、いしかわ師範塾指導員から
 ・ 持続可能な開発目標(SDGs)採択に至る経緯
 ・ ユネスコスクールとESD、SDGs
 ・ 全国及び本県学校教育におけるSDGs達成に向けた取組
についての講義がありました。
 引き続き、田中先生からは、6年生が金沢の魅力を調査し、修学旅行で金沢を訪れた愛知県の荒子小学校の皆さんに金沢の魅力を紹介する中で児童たちは観光客増加に伴うデメリットに気づき、4つのプロジェクト(ゴミを減らそう、マナーを学ぼう、交通改善、金沢の魅力発信)を立ち上げ、学習を深めてきた実践が紹介されました。
 塾生は児童生徒役として授業を受けながら田中先生の卓越した指導方法を体験し、総合的な学習の時間の授業づくりの参考になるポイントをつかむことができたようです。さらに、子どもたちの実態に応じた対応や工夫などを通して、教師としての情熱に触れることができ、思いを強くしました。

田中 哲也 教諭 金沢市立兼六小学校

<塾生の感想より>

  • 子どもたち自らが思考ツールを用いて考察分析をしており実践的な取組であることが印象に残った。
  • 子どもたちの学びを深めるために、授業の流れや発問を考えながら実践することを楽しそうにお話をされている田中先生を見ていて、教員という職業のやりがいを感じた。
  • 総合的な学習の時間はテーマ設定が難しそうに思っていたので、今回の実践のように、地域の特性を活かした授業は取組やすいように思った。
  • SDGsと地域の課題を結びつけることで、子どもたちが当事者意識を持つことができると分かった。大人でも答えが出せないことに取り組むことで、子どもたちが本気で学べるという言葉が印象に残った。
  • SDGsを教育に結び付けて子どもにどのように活動させるか予想もつかなかったので、とても参考になった。児童と地域の関わりを通して子どもの提案が実現する点にやりがいが感じられると思った。
  • 子どもたちの学びを深めるために授業の流れや発問を考えて実践される田中先生に、教員という職業のやりがいをとても感じることができた。
  • 「子どもに新しい提案をどのようにするか」という塾生の質問に対して、「子どもが過去の経験をもとにどのように考えるのかを予想し、予め段取りをしておく」という回答に教師の周到な準備の必要性を感じ取った。

第11期学生クラス短期コース(B・C日程)修了  短期集中で大きく成長!

 第11期学生クラス短期コースB日程は2月15日(木)から21日(水)(18日を除く)の半日6日間、C日程は2月29日(木)から3月2日(土)の全日3日間で開催しました。

 開講式では、才鴈塾頭が、能登半島地震による甚大な被害状況や児童生徒の心の痛みに触れ、「こういう時こそ教育の力が必要だ。なぜなら、復興の希望の光を灯せるのは子どもたちであり、その子どもたちに、未来に希望がもてるように支え、育てるという営みが教育だからだ。ぜひ、皆さんには教師になっていただき、教育の力を発揮し子どもたちとともに石川の明るい未来を築いてほしい。」と、激励の言葉を送りました。

 短期コースの主な講義内容は、「めざせ石川の教師」、「授業のつくり方(授業づくりの視点、教師の基本姿勢など)」、「相手に伝わる聞き方・話し方」、「ベテラン教員による示範授業」、「できる わかる 理科実験!(小)」、「できる わかる ICT活用!(中高)」、「子どものほめ方・叱り方」、「個に応じた支援」などです。

◇ 開講式

(挨拶する才鴈塾頭)

◇ 講義「めざせ石川の教師」

谷口 雅一 室次長

(石川県教育委員会教員確保・指導力向上推進室)

◇ 示範授業(B日程)

角 亜紀子教諭【国語】

(小松市立月津小学校)

天井 智美教諭【算数】

(津幡町立中条小学校)

井川 健太教諭【理科】

(石川県立金沢泉丘高等学校)

◇「示範授業」(C日程)

 小倉 美佐教諭【社会】

(金沢市立米泉小学校)

浅島 敏広主幹教諭【数学】

(金沢市立額中学校) 

 安原 広樹教諭【国語】

(石川県立金沢錦丘中学校)

 短期コースでは、模擬授業を連続して行うため、塾生は短期間で自分の成長を実感することができたようです。それが自信につながり、教師になりたいという思いをより一層高めたようで、本県教育界に新しい風を吹き込んでくれるよう今後の健闘を期待しています。

<塾生の感想より>

  • 模擬授業では、自分の特徴や今後改善していくポイントが見つけられて良かった。
  • 模擬授業は、初日に比べ、より自信をもってできるようになった。同じグループの人たちがみんな温かく、模擬授業をしやすい雰囲気をつくってくれたことに感謝したい。
  • 毎日いろいろな先生方、受講生と関わり、多くの刺激を受けた。教師という夢を実現するため、いしかわ師範塾で学んだことを忘れず、大いに生かしていきたい。
  • 子どもの特性をよく理解し、気持ちに寄り添って日々関わることが大切だと感じた。教師の言動で子どもの様子が変わることに、責任をもって励んでいきたい。(「個に応じた支援」)
  • 事例に基づいた対応を考える演習を今まで受けたことがなく、今回は良い刺激だった。(「個に応じた支援」)



     

第11期学生クラス標準コース5日目 教育実践課題への理解(道徳科・英語科・指導と評価)

 冬本番を思わせる天候の下、12月2日(土)に、第11期学生クラス標準コース5日目を開催しました。この日は、「教育実践課題への理解1・2」の講座を実施しました。
 小学校は、「Let's try ”考え議論する道徳!”」と「Let's try ”Speaking English!”」、中・高等学校は「Let's try ”考え議論する道徳!”」と「子どもを育てる指導と評価」の講義が行われました。
 小学校では、塾生が国語、英語、道徳の3教科から1教科を選んで模擬授業を行う選択教科別模擬授業を、来年3月に実施する予定です。今回、道徳科と英語科の講座を受講した塾生からは、「道徳の授業では、『自分だったらどうするか』『これからどうしたいかな』というように、子供たちが自分事として捉えていくことができるような授業をしたいと思う。」「私は、道徳は読んで感想を書く、英語はゲームや劇をする時代だったので、今、道徳や英語がどんな目的でどんなことが重視されているのか、どのような意識をもって授業づくりに取り組むべきかを考えることができた。力をつけていきたい。」等ついての理解を深めることができましの感想がありました。
 中・高等学校では、「道徳の指導方法をしっかり教わる機会があまりないので、とても新鮮だった。道徳は、特別な教科だけでなく、行事や自分の教科でも教育していくものであると学んだ。」「単元の目標がしっかりしたものであると、評価も行いやすく、客観的なものになり、評価と目標は一体化させて授業づくりを行うべきであると分かった。」等の感想がみられ、教科化された道徳と、指導と評価についての理解を深めることができました。

「小学校・道徳」 
講師 石川県教員総合研修センター
袴谷 美弥指導主事

「小学校・英語」
講師 津幡町立津幡小学校
濵中 美咲教頭
県教員総合研修センター
ALT イアン ローレンス先生

「中高・道徳」
講師 小松市立串小学校
柴田 和美校長

  また、この日は、県内3大学から8名の教職指導担当の皆さまをお迎えして、教育懇談会と学生クラスの講座公開を行いました。
 懇談会では、いしかわ師範塾及び石川県教員総合研修センターの取り組みについて理解を深めていただくとともに、各大学の教員養成の制度や取り組みなどについて意見を交わす貴重な機会となりました。

   
   教育懇談会の様子  

 

 

6年ぶりに「高校生のためのオープンスクール」を開催!

 「高校生のためのオープンスクール」が、第11期学生クラス標準コース4日目(11月4日)の実施に合わせて、6年ぶりに開催されました。
 県内公立・私立高校23校から116名の申込みがあり、開講式では、才鴈塾頭が「毎年、数多くのいしかわ師範塾出身者が、新規採用者として教壇に立ち活躍している。ここ師範塾で身に付けた力は、教員になるためはもちろん、教員になってからも大いに生かされていると感じている。近い将来、石川県の教員をめざすなら、ぜひここ「いしかわ師範塾」で学んでいただきたいと思うし、何より、今日をきっかけに、一人でも多くの皆さんが教員をめざされることを期待する。」と挨拶しました。
 その後、指導員による「仲間づくり活動(アイスブレイク)」、「講座『学校の先生になろう』」を体験しました。講座「学校の先生になろう」では、ロールプレイ形式の演習をとおして表情や目線、話し方、受容の姿勢など、授業をする上で特に気を付けるべきことについて学びました。また、教師という仕事のやりがいと魅力、学生時代になすべきことについて話を聞き、職業としての教師について改めて深く考える機会となりました。続いて、各班に分かれ第11期生の模擬授業を参観しました。塾生の授業や、指導員が助言する様子を熱心に参観する姿が見られました。
最後に「いしかわ師範塾DVD」を視聴し、師範塾の取組について学びました。質疑応答では「教員になるために、どのような準備をすればよいか?」「生徒理解に必要な心構えとは?」などの質問が出され、参加者の関心の高さを窺うことができました。
 参加者のアンケートからは、「なんとなく教師になりたいとしか思っていなかったが、話を聞いたり、実際に見たりしたことでイメージが深くなり、教師になりたいと、より一層思った。」「模擬授業で、指導員の先生が大学生にアドバイスしていたことが、分かりやすかった。」「今までなぜ教員になりたいか、よく分かっていなかった。今日参加して、生徒の成長を感じ、仕事をしていく上で感動することがある、その瞬間がやりがいを感じる一つの場面であると思い、教師という仕事がさらに好きになった。」などの声が寄せられました。

開講の挨拶(才鴈塾頭) 体験講座「学校の先生になろう」 模擬授業参観の様子

第11期学生クラス標準コース4日目 ベテラン教員の技に学ぶ!

 第11期学生クラス標準コース4日目を11月4日(土)に開催しました。この日は、令和3・4年度マスター教員の先生方6名を講師としてお招きし、「ベテラン教員に学ぼう」の講座を実施しました。小学校は理科と算数と社会、中学校、高等学校は国語と数学の示範授業が行われました。
 塾生は児童生徒役として授業を受けながら、ベテラン教員の卓越した指導方法を体験し、自身の授業づくりの参考になるポイントをつかむことができたようです。その後の講義では、子どもたちの実態に応じた指導方法や学級づくりの工夫などを通して、教師としての使命感や情熱に触れることができ、更なるレベルアップを図ろうという思いを強くしていました。

山本 純太 主幹教諭 理科

白山市立東明小学校

野間 佐和子 教諭 算数

金沢市立小坂小学校

小原 由希子 教諭 社会

加賀市立錦城東小学校

河元 友子 教諭 理科

能登町立松波小学校

平田 直子 教諭 国語

金沢市立港中学校

横山 教史 教諭 数学

七尾市立七尾中学校

<塾生の感想より>

  • 実際に理科の授業を受けながら、実験までの道筋のつけ方、危険の予測と回避の方法などを子どもたちの目線で学ぶことができ、有意義な時間になった。
  • 社会の授業を子どもの立場で受けてみて、とても集中してあっという間に時間が過ぎた。新しいことを次々と取り入れ、しかし押さえるべきところはしっかり押さえる素晴らしい授業を体験できた。
  • 考え方の習得を重視するという姿勢が印象に残った。「計算できる=理解している」と思っていた自分のとらえ方の浅さを痛感した。
  • 生徒の発言に対して「私もそう考えます。」「そのような考えも良いですね。」など肯定的な声かけをしていて素敵だと感じた。生徒役で授業を受けてみて、自信をもって発言できて参加しやすいと思ったので、私も心掛けたい。
  • 特に印象に残っているのは「時間を守る」ということ。授業時間できちんと終わり、生徒の時間を確保することで生まれる信頼もあると思った。
  • ゴールから逆算して伝えるべきところを明確にするなど、自分の知らない教材研究を知ることができた。

第11期学生クラス短期コース(A日程)仲間たちと切磋琢磨し合った6日間!

◇開講式・講座Ⅰ

 第11期学生クラス短期コース(A日程)は、8月25日(金)から27日(日)まで、29日(火)から31日(木)までの計6日間、残暑厳しい中での開催となりました。

 開講式では、才鴈塾頭から「教師の仕事は、子供一人一人の成長に直接関わるとともに、その生き方や人間形成にも大きな影響を与える。苦労や責任を伴うが、子供の成長とともに自らも成長できる、 日々感動に満ちあふれているやりがいのある仕事である。ぜひ、入塾された仲間の皆さんと切磋琢磨し、教師としての自らの将来の姿や理想の教師像をイメージして、主体的、計画的に向上心をもって学んでほしい。」と激励の言葉がありました。

 講座Ⅰでは、石川県教育委員会教員確保・指導力向上推進室の谷口雅一室次長が、「めざせ石川の教師」と題して、石川の教育の現状や求める人材、教師としてのやりがい等について話されました。学校教育法の「教諭は、児童の教育をつかさどる」という規定から、「『つかさどる』には、自分の裁量と責任で職務を担うという意味合いがあることに触れ、その裁量の結果が、子供の成長となって教員としての充実感につながる。こういう営みこそが教師の醍醐味である。」と話され、教師とは、崇高でやりがいのある仕事であるということを、熱く、学生に伝えていました。

◇開講式 ◇講座Ⅰ
挨拶する才鴈塾頭 講義する谷口室次長

◇講義・模擬授業

短期コースの主な講義内容は以下の通りです。

「授業のつくり方」(授業づくりの視点、教師の基本姿勢など)

「相手に伝わる聞き方・話し方」

「示範授業」 講師:松本 幸枝教諭(羽咋市立瑞穂小学校)

「できる わかる 理科実験!」(小)「できる わかる ICT活用!」(中高養)

「子どものほめ方・叱り方」

「学級づくりのポイント」 

「先生ときまり」

「個に応じた支援(発達障害の理解)」 

  3日目の「ベテラン教員に学ぼう」では、羽咋市立瑞穂小学校の松本幸枝教諭を講師にお迎えし、示範授業を通して、クラス作りと授業作りについてご講話いただきました。

 クラス作りでは、アイスブレイクとして「言うこと一緒、やること逆」「バースデーチェーン」「ネームパス」等を体験し、体を動かすことで自然に心が打ち解け合うことを実感しました。遊びで緊張を取り払うことが心の安全を確保することになり、そのことが授業づくりにも大いに関わるという松本先生のお話は、受講生にとって、実感をともなった学びとなっていました。授業作りについては、6年生の「比『割合の表し方を調べよう』」の単元で、導入部分の示範授業を通して、「児童に思考させる場面」までの流れを教えていただきました。まず、活動から入り、次に、全員が見通しをもてるように支援し、そこから、児童に思考させる場面へと進む一連の流れに、なるほどとうなずく受講生の姿が多く見られ、とても良い学びとなりました。ICTを使った「ロイロノート」による実践例も、今後の実践に役立つ内容でした。

示範授業(松本教諭)

 各講義の後に行われた6回の模擬授業では、指導員や塾生が指摘した改善点について翌日の模擬授業で改善しようと努力する姿が見られ、短期間ながら日を追うごとにステップアップできることに塾生は達成感を得たようです。

◇閉講式

 6日間の日程を終えた塾生に対し、才鴈塾頭は閉講式で、「これから教員をめざす皆さんには、困難があってもそれを乗り越え、粘り強く積極的に立ち向かっていけるように、優れた指導力とともにたくましい人間力を備えた教員になってほしい。そのためにも、常に学び続けるという姿勢を忘れずに、向上心をもって日々研鑽に励み、自分磨きに努めてほしい。」との言葉を贈りました。

 なお、次回の短期コースB日程は来年2月15日(木)~21日(水)、C日程は2月29日(木)~3月6日(水)の開催を予定しています。(受付期間は12月1日(金)~1月26日(金))

第11期学生クラス標準コース スタート!

◇開 講 式
 7月29日(土)に、第11期学生クラス標準コースが、スタートしました。第11期は、午前の部と午後の部の2部制が本格実施となり、それぞれで開講式を行いました。
 式では、才鴈塾頭が、幕末の名士、吉田松陰の”夢なき者に理想なし 理想なき者に計画なし 計画なき者に実行なし 実行なき者に成功なし 故に夢なき者に成功なし“という言葉から、「『絶対に教師に なるんだ!』という強い思いをもって、主体的、計画的に、向上心をもって学んでほしい」と、学生にエールを送りました。
 午前の部の開講式では、来賓としてご臨席いただいた石川県教育委員会の北野教育長から、「これまで学生クラスで学んだ塾生は3千人を超え、その多くが教員として学校現場で活躍している。皆さんも先輩方に続き、師範塾での学びを生かして本県の教員をめざして欲しい。」と、期待を込めた激励をいただきました。
 午後の部の開講式には、馳 浩石川県知事にご臨席をいただき、「151名の皆さんには、この師範塾で、互いに声かけをして友達同士となり『何で先生になりたいのか。どんな先生になりたいか。』など夢を語り合ってほしい。」「皆さんには、なぜ教職の道に進むのか、なぜ子供たちのためにがんばろうと思っているのか、それぞれにモチベーションがあると思う。その原点のモチベーションを大切に頑張ってほしい。」と話されました。知事からの熱いメッセージを頷きながら聞く学生たちの姿に、教職をめざそうという強い思いが感じられました。
 受講生を代表して、2名が挨拶を行いました。「教員になる」という夢の実現に向けて、仲間とともに切磋琢磨し自分を磨いていきたいという意気込みを述べ、これからの1年間の頑張りを誓っていました。

塾生を激励する北野教育長 挨拶する才鴈塾頭
塾生を激励する馳知事 開講式挨拶

 

◇講 義・模擬授業
 講座Ⅰでは、石川県教員総合研修センターの杉中達夫所長が、「めざせ石川の教師」と題して、石川県の教育の現状について説明されました。研修体制や働き方についての説明では、キャリアステージに応じた研修があり、働き方改革が進んでいることや休暇制度が充実していることに触れられ、若手教員も安心して働けることを塾生に伝えていました。終わりに、「教員はやりがいのある仕事であるからこそ、うまくいかない時の悩みもある。しかし、教員になることが夢である人も、まだ、自分が教員に向いているかどうか分からないという人も、まずは向上心をもって進んでほしい」と、期待を込めて励ましの言葉を述べられました。
 講義では指導員から、授業の流れや授業プラン作成の手順、模擬授業のポイントについて説明があり、その後、塾生は小グループに分かれ、授業プランを作成し、はじめての模擬授業に臨みました。なかなか授業プランがまとまらず苦戦する塾生も見られましたが、塾生が互いに模擬授業を評価し合うなど切磋琢磨する姿が見られ、意欲的に研修に取り組んでいました。
 開講式にお越しいただいた馳知事は、式が始まるまでの間、各研修室で行われている模擬授業を視察されました。塾生の成長を期待されるご様子で、知事自ら、塾生に直接声かけをされる場面もありました。

<塾生の感想より>
・教育や教員養成に力を入れ、工夫・改善も行っている様子を数値で見て、石川県のすごさを感じた。
・模擬授業では、先生からのフィードバックがもらえ、客観的に自分を見つめ直すことができた。
・わずか半日でしたが、講義を受けて授業のつくり方が分かったし、模擬授業を指導していただけて、 とても学びのある充実した時間だった。
・教員になりたいという気持ちを、再確認できた。自分が教員をめざそうと思った原点を大切にして頑張りたい。
・馳知事がおっしゃっていたように、「教育とは何か」ということを考えつつ、教師になるモチベーションを大切にしながら、これからの講義に取り組んでいきたい。

 
講座Ⅰ「めざせ石川の教師」で講義をする杉中所長  
 
 模擬授業を視察する馳知事

 

第1回指導員全体研修会を開催しました

 7月19日(水)午後、石川県教員総合研修センターにおいて、第1回指導員全体研修会を招聘指導員を含む約50名が参加して開催しました。
 冒頭、才鴈塾頭から次世代を担う教員人材の育成という当塾の果たすべき使命や今後の方向性について挨拶があり、山口師範からは第11期学生クラス・標準コースの講座計画の概要について説明がありました。

 全体会では、金沢星稜大学 人間科学部スポーツ学科講師 柳川公三子先生をお迎えして「通常学級における『特別』ではない支援 ~学びのユニバーサルデザイン~」と題して、ご講話をいただきました。すべての子どもたちが主体的に学ぶようになる環境の充実に向け、子ども達一人一人をしっかりと見取ることの大切さについて、具体的な指導事例を交えて、わかりやすくお話していただきました。参加者からは「『特別』ではない支援はすべての子どものためになる指導、支援であるという点が大変納得できた」「教科指導においても参考にできる内容が多く、授業づくりの場面で受講生の指導に活かしていきたい」等の感想が多くありました。

挨拶 才鴈塾頭 全体会 講師 柳川氏

 分科会では、小学校・特別支援部会、中・高・養護教諭・栄養教諭部会に分かれて研究協議を行いました。
 小学校・特別支援部会では、教員総合研修センター リーダー養成研修課 橋村由希子 担当課長より、「算数指導の今」と題してご講義をいただき、子ども自身が問題を発見し自分で解決していくこと、算数を創る楽しさを実感することの大切さを、参加者全員で再認識することができました。
 中・高・養・栄部会では、教科ごとに実施される「模擬授業オリエンテーション」の概要について各教科から順次説明が行われました。実際に模擬授業を行う際の留意点や指導の進め方等に関して、各教科の特徴を生かした指導について情報を共有し、指導のさらなる充実を図ることができました。

小学校・特別支援部会  講師 橋村担当課長
 
中・高・養・栄部会

 

 全体会、分科会をとおして、第11期の開講に備え、指導員一同、学びを深めることができました。

(報告:村上、北村)      

 

大いなる夢と希望をもち、理想の教師をめざせ!10期生のみなさん

 第10期学生クラス標準コースは、6月24日(土)、最終回となる講座が行われました。

 閉講式では、才鴈塾頭から「皆さんはこの師範塾で教職経験の豊富な指導員からの情熱的な指導助言やひたむきな姿勢を通じて、教えるということの面白さや喜びを感じることができたのではないかと思っている。大いなる夢と希望もち、理想の教師をめざして欲しい。」との励ましの言葉がありました。

 また、来賓としてご臨席いただいた県教員委員会の塩田教育次長からは、「師範塾の学びを糧に教育的愛情を備え、高い指導力・実践力を有する石川の教師をめざし、本県教育の担い手として活躍してくれることを期待している。」との激励をいただきました。

  •  塾生の代表挨拶では、この1年を振り返るとともに次のような感謝の言葉を残してくれました。
    コロナ禍で大変な時期が長く続いたが、そのような状況の中でも多くの学びの機会をつくっていただいた。教職を志す、すばらしい仲間とともに切磋琢磨しながらこの日を迎えることができ感謝している。模擬授業では、自分では気づかなかった視点や価値を学び、「引き出し」を増やすことができた。この師範塾で積み上げてきた経験を生かし、石川の未来を拓く心豊かな子どもたちを育て上げられるように全力を尽くしたい。」(小学校グループ代表)」
  • 「師範塾の良さは、多くの人と共に学び合うことができるところにあると思っている。他大学の塾生や指導員の先生方から多くの意見をいただき、自分をブラッシュアップすることができた。生徒が私から多くのことを学ぶように、私自身も生徒から学んでいけるような互いに高め合う教員をめざしたい。自分の目ざす教師像に少しでも近づけるよう、師範塾での学びを胸に努力を続けていきたい。」(中高校グループ代表)

<塾生の感想より>

  • 閉講式で塾頭の挨拶を聞き、1年間を振り返るとともに、身が引き締まるような気持ちになれた。1年を通して様々な学び、出会いを得ることができ本当に師範塾に参加できてよかったと思う。
  • 師範塾は来るたびに新しい発見や視点があるので、常に勉強させていただいた。様々な講座、ご指導を受け、1年前に比べ、少しは成長できたと思う。手厚く指導してくださった先生方に感謝の気持ちでいっぱいになった。
  • 「自信をもっていけば大丈夫」など様々な温かい言葉をいただき、ここまで頑張ることができた。最後まで頑張れたことを誇りにこれからも頑張りたい。
  • 全く分からなかった模擬授業のやり方を一から丁寧に教えてくださり、学校実習でも貴重な経験をさせていただき、教師への憧れを強くすることができた。
挨拶する才鴈塾頭 塾生を激励する塩田教育次長
小学校グループ代表 中高校グループ代表

塾生を激励する指導員

塾生代表による感謝のことば

昨年に引き続きオープンスクールを開催!

 梅雨入りが間近に感じられる中、今年度のオープンスクール(大学生対象)は第10期学生クラス標準コース11日目の実施(6月10日)に合わせて開催されました。
 当日は、県内外から35名の大学生の参加があり、開講式では、才鴈塾頭が「いしかわ師範塾出身者は、新卒・新規採用者として教壇に立ち活躍している。これは、師範塾で身に付けた力が採用試験はもとより、教員になってからも大いに生かされているからだと思っている。今日のセミナーを通してきめ細かで丁寧に模擬授業や教育実践課題の指導が行われていることなど、いしかわ師範塾の取組を理解 し、多くの方が入塾されることを期待する。」と挨拶しました。
 その後、指導員による「授業づくりの基礎・基本」の講義を体験しました。この講義では、ロールプレイ形式の演習をとおして表情や目線、話し方、受容の姿勢など授業をする上で特に気を付けるべきことについて学びました。
 続いて、各班に分かれ第10期生の模擬授業を参観しました。参加者は塾生の授業の様子や、指導員が助言する内容を熱心に参観する姿が見られました。最後に「いしかわ師範塾DVD」を視聴し、師範塾の取組について学びました。
 その後の質疑応答では「標準コースと短期コースの違いは?」、「大学での模擬授業とは違っているように見えたが、どのような工夫をされているのか?」、「学校実習の期間はどのように決めているのか?」、「石川県を受験するか他県を受験するか迷っているが、入塾を受け入れてもらえるのか?」などの質問が相次ぎ、参加者の関心の高さを窺うことができました。
また、参加者のアンケートからは、「一つ一つの講義が心にグッとくるものばかりだった。」、「模擬授業での塾生どうしの意見交換が印象に残った。その後、指導員から詳しく指導してもらえることがためになると思った。」、「先輩の授業力に圧倒された。自分も先輩のように、キラキラ姿になりたい、なれるんだ!という気持ちが湧いた。」、「教職は教育の専門家であることを改めて実感し、尊敬できる職業だと思った。」 などの声が寄せられました。

開講の挨拶(才鴈塾頭) 体験講座
「授業づくりの基礎・基本」
模擬授業参観の様子

 なお、この日は、山内隆之氏(金沢学院大学教育学部教育学科教職センター副センター長)、森慶惠氏(金沢大学人間社会学域学校教育系准教授)、島倉晴信氏(金沢星稜大学就職支援センター特任准教授)が訪問されるなど、視察が相次ぐ一日となりました。
 高校生対象のオープンスクールは「いしかわ教育ウイーク」中の11月4日(土)に開催する予定です。

令和5年度の講師セミナーが始まりました!

 令和5年度講師セミナーは、4月25日(火)の金沢会場(県教員総合研修センター)を皮切りに、7月1日(土)まで行われる予定です。今年度は全体で128名の受講申し込みがありました。
 第1回の最初となった4月25日(火)の金沢会場では、18時から23名の受講生が参加して開催されました。開講式では、才鴈塾頭から講師の方々の日々の教育活動への感謝とともに、講師セミナーでさらに指導力を磨いてほしいと激励の挨拶がありました。
 続いて「授業のつくり方」の講義では、主体的、対話的で深い学びの実現に向けた授業の工夫・改善について理解を深め、その後、校種、教科別に9グループに分かれ、それぞれ「模擬授業」に取り組みました。
 翌26日(水)には能登会場(穴水高校)で18時から26名が参加して行われ、奥能登教育事務所の板東智管理課長も激励に来場されました。さらに29日(土)には、金沢会場で午前と午後にそれぞれ54名、25名が参加して行われました。
 今後4回にわたるセミナーを通して、なお一層の指導力を身につけられるよう期待しています。

 

塾頭挨拶 講義の様子 受講生の様子

令和5年度 再任用教員研修開催!

 4月20日(木)、4月21日(金)の2日間にわたり、令和5年度再任用教員研修を開催しました。今年度は170名を超える参加者があり、昨年同様3日程に分けて実施しました。本研修は、人生の新しいステージに立った再任用教員の方々が、これまでの経験や知識を十分に生かし、自らの役割を再認識し仕事への意識を高めることを目的としています。
 開講式では、それぞれの日程において、金子教育次長、塩田教育次長が挨拶し、「皆さんの力がこれからの石川県の教育の充実には欠かせない。更なる尽力をお願いしたい。」との言葉がありました。
 講師のジョブカフェ石川 キャリア教育支援グループリーダー 森田 浩氏から、「期待される役割」を果たすために、「手慣れた仕事を新たな目で見直す」ことや「職場での良好な人間関係」づくりについて、個人ワーク、ペアワークをふんだんに取り入れながら、お話をしていただきました。

   
 金子 教育次長  塩田 教育次長

◇受講者からの感想より◇
・再任用教員として、4月のこの時期に大変役立つ研修だった。学校や役職、立場が変わり戸惑うことが多かったが、これからの指針となった。自分にとっての働きがいを再確認していきたい。
・キャリアアンカー自己診断により、自分の特性について客観的に見ることができた。自分の強みを生かすとともに、弱みを修正しながら今の学校現場で何ができるか改めて考えることができた。
・同じ再任用の方と意見交換し、今の様子を伺うことができ、エネルギーをもらえた。皆さんが多くのご苦労をなさりながら、教員としての経験を生かし、第一線で活躍していることがわかった。明日からももう少しがんばってみたい。

講師 森田 浩 氏 ペアワーク

10年先の教育界を見据え、新年度がスタート!

 年度末の人事異動により新たに才鴈塾頭をはじめ5名の師範代・指導員を迎え、令和5年度がスタートしました。新任者を含む21名に辞令が交付され、才鴈塾頭より、「師範塾に託されたミッションを達成するため、指導員全員が互いに協力するとともに関係機関との連携を密にし、これまでの経験を生かし情熱と誇りをもって元気に楽しく職務に当たって欲しい。」と訓示がありました。
 いしかわ師範塾は、関係各位の温かいご指導とご支援、ご協力をいただき、昨年設立10周年を迎えることができました。これからも人間力と実践的指導力を備えた人材の育成に邁進してまいります。

 

小学校で「選択教科別模擬授業-国語・英語・道徳-」に挑戦!

 3月11日、春本番を思わせる陽気の中、今年度最後となる学生クラス標準コース(第8日)が開催されました。

 平成29年告示の新学習指導要領(小学校)において、「外国語科」が新設され、道徳の時間が「特別の教科 道徳」として位置付き、令和4年度から、英語、算数、理科、体育の一部で教科担任制が導入されることになりました。このことを踏まえ、学校現場で必要となる実践的指導力を養成するため、今回新たに、国語、英語、道徳の3教科から受講生の希望を反映した「選択教科別模擬授業」を実施いたしました。

 状況を報告します。

 受講生は、示範授業の先生のやわらかで受容的な姿を参考に、表情豊かに楽しそうに国語の模擬授業をしていました。縦書きの板書に苦労しながらも、国語のキーワードの「言語活動を通して」を意識し、児童が考えを伝え合う場面を工夫しながらつくっていました。

〔受講生の感想〕

 はじめて国語の模擬授業をしてみて、算数とは違う進め方や話し方、動きなどが新鮮で楽しかった。国語は毎日ある教科なので、もっと力をつけていきたい。

「国語」の模擬授業を行う受講生

          

 

 英語の模擬授業では、思い切って体当たりで取り組む受講生の姿が多く見られました。児童に英語やジェスチャーで伝えようとする一生懸命さがひしひしと伝わってきました。英語の模擬授業を行い、もっと英語にチャレンジしていきたいという思いを持ったようです。

〔受講生の感想〕

 私は苦手であった英語を選択して、他の教科と同じように、児童を見たりコミュニケーションをとったりすることの大事さを感じることができた。 

 「英語」の模擬授業を行う受講生
 

  受講生は、はじめての道徳の模擬授業に戸惑いながらも、一生懸命に取り組んでいました。資料を提示して児童に興味・関心を持たせる工夫や、自分がチャレンジしていることを伝えることで、児童の意見を引き出す工夫などが見られました。

〔受講生の感想〕

 大学の教育実習で、道徳の奥深さ、大切さ、そして難しさを学び、道徳を選んだ。今日の道徳の模擬授業で、児童に何を考えさせ、何について学ばせたいのか、そのことを教師がしっかり押さえることが大切だと学んだ。  

 「道徳」の模擬授業を行う受講生

第10期学生クラス短期コース(B・C日程)修了 成長を実感した6日間!

 第10期学生クラス短期コースB日程は2月18日(土)から24日(金)(23日を除く)、C日程は3月2日(木)から8日(水)(5日を除く)のそれぞれ6日間開催しました。両コースとも新型コロナウイルスの感染防止対策のため半日開催としました。また、講座内容の充実と受講者からのニーズを踏まえ、今年度より開催日を1日増やし(小学校では理科実験講座、中・高・養教ではICT活用講座)、6日間の開催としました。
 開講式では、新村塾頭からヤンキースで活躍した松井秀喜選手は7割の失敗から学ぼうと心がけていたことを紹介し、「模擬授業が上手くいかないことは誰もが経験することで、恥ずかしいことではない。失敗から学ぶという思いで積極的に取り組んで欲しい。」と激励の言葉がありました。
 短期コースの主な講義内容は、「授業のつくり方(授業づくりの視点、教師の基本姿勢など)」、「相手に伝わる聞き方・話し方」、「マスター教員による示範授業」、「できる わかる 理科実験!(小)」、「できる わかる ICT活用!(中高養)」、「子どものほめ方・叱り方」などです。

開講式
(挨拶する新村塾頭)

できる わかる 理科実験!
(小)

できる わかるICT活用!
(中高養) 

 模擬授業

小平万里子教諭【英語】
(加賀市立河南小学校)

大橋亜紀子教諭【理科】
(七尾市立朝日小学校) 

熊谷真利主幹教諭【社会】
(金沢市立西南部中学校)

 小原一顕教諭【数学】
(金沢錦丘高等学校)

     「示範授業」(B日程)

 

縄 八江教諭【英語】
(能美市立浜小学校)

瀬川智永子教諭【国語】
(金沢市立小立野小学校)

安江靖子教諭【英語】
(金沢市立泉中学校)

 村田真理子教諭【福祉】
(志賀高等学校)

     「示範授業」(C日程)

 短期コースは標準コースに比べ、模擬授業の回数が少ないものの連続して行うため、塾生は短期間で自分の成長を実感することができたようです。それが自信につながり、教師になりたいという思いをより一層高めたようで、本県教育界に新しい風を吹き込んでくれるよう今後の健闘を期待しています。
<塾生の感想より>
○ 模擬授業では同じ志を持つ他の大学の仲間と意見交流をしながら共に成長していくことができ、とても嬉しかった。
○ 模擬授業で前回できなかったことが次にできるようになった喜びや新たな課題に直面するという大変さがあったが、毎日が充実した6日間であった。
○ リアルタイムで意見を共有することができ、授業をスムーズに進めることができることが分かった。(ICT活用)
○ 発言することが苦手な子どもにとっても発信しやすいという利点があるが、情報がどんどん流れていくため記憶に残らないこともあるので気をつけたい。(ICT活用)

令和5年度教員採用内定者採用前研修(第2日)に291名が参加!

 令和5年度の県公立学校教員採用内定者を対象とした「ウォームアップセミナー」第2日は、3グループに分かれ、1月21日(土)28日(土)29日(日)の3日間にわたって行われました。

 この研修は、内定者の方々が、4月から石川県の教員として円滑にスタートできることをねらいとして実施したもので、「著作権と情報モラル」「職場に生きるコミュニケーション力」「赴任にそなえて」の三つの講義・演習を行いました。

 「著作権と情報モラル」では、法令に基づいた知識と留意点、児童生徒を取り巻くICTの状況と問題解決について、具体的な事例を交えながら研修を行いました。

 また、「赴任にそなえて」においては、小学校、中高等学校、特別支援学校、養護教諭、栄養教諭に分かれて、職種に応じた指導のあり方、子どもたちとの接し方、社会人としての心得等について研修しました。

 参加者からは、「赴任してからうまくやっていけるか不安だったが、明るく素直に学ぶ姿勢を大切にして頑張ってみようと思った。」「様々な事例を挙げながら解説してもらい、曖昧だった部分の知識を深めることができた。」などの感想が寄せられました。

 なお、第1日は、12月1日(木)~9日(金)の7日間(土日を除く)にわたって、県内公立学校25校にて学校参観を実施しました。ご協力いただいた関係の学校の皆様に感謝申し上げます。

 4月から教壇に立つ内定者にとって、この研修が学校現場での実践に役立つとともに、教員としての心構えを自覚する上で、実り多いものとなったと思われます。

     
 「著作権と情報モラル」  「職場に生きるコミュニケーション力」  「赴任にそなえて」

第10期学生クラス標準コース5日目 選択教科別模擬授業の実施に向けて(小学校コース)

 久しぶりの青空がのぞいた12月3日(土)、第10期学生クラス標準コース5日目を開催しました。この日は、「教育実践課題1・2」の講座を実施しました。
 小学校は、「Let's try ”考え議論する道徳!”」と「Let's try ”Speaking English!”」、中高等学校は「Let's try ”考え議論する道徳!”」と「子どもを育てる指導と評価」の講義が行われました。
 小学校では、今年度初めて、塾生が国語、英語、道徳の3教科から1教科を選んで模擬授業を行う選択教科別模擬授業を計画しています。選択教科別模擬授業は来年3月に実施予定です。
 小学校の塾生からは、「道徳科の目標や目的、授業での大切なポイント等をわかりやすく教えていただき、これからの授業づくりに活かしていけそうだと思った。また、ビデオを通して模擬授業のやり方を実際に体験することができ、良かった。」「Small talk で、どのように言語活動を広げ、深めていくのかが明確にわかった。児童側として受けてみたことで、こんなふうにすると児童にとって楽しい授業になるということを学ぶことができた。」等の感想がありました。
 中高等学校では、「授業や行事、日々の学校生活の中にたくさん道徳性を養う機会があること、大切なのは生徒に身に付けさせたい道徳性は何かをよく考え、指導の中に組み込んでいくことだということを学び、納得した。」「授業をつくっていく過程でねらいや評価規準をしっかりと確認していくべきだと思った。目的をもった指導と適切な評価が大切であることが理解できた。」等の感想が多くみられ、教科化された道徳と指導と評価についての理解が深まりました。

 

「小学校・道徳」講師

野々市市立御園小学校教頭 大塚 なぎさ

 

 「小学校・英語」講師

内灘町立白帆台小学校教頭 濵中 美咲

 県教員総合研修センター ALT イアン・ローレンス

 

「中高・道徳」講師

小松市立東陵小学校校長 柴田 和美

 

「中高・指導と評価」

野川 徹 指導員

(報告 松浦)

 

第10期学生クラス標準コース4日目 ベテラン教員の技に学ぶ!

 爽やかな秋風が心地よく感じられる中、第10期学生クラス標準コース4日目を11月5日(土)に開催しました。この日は、令和3年度マスター教員の先生方6名を講師としてお招きし、「ベテラン教員に学ぼう」の講座を実施しました。小学校は理科と社会、中高等学校は理科と英語の示範授業が行われました。
 塾生は児童生徒役として授業を受けながら、ベテラン教員の卓越した指導方法を体験し、自身の授業づくりの参考になるポイントをつかむことができたようです。その後の講義では、子どもたちの実態に応じた対応や学級づくりの工夫などを通して、教師としての使命感や情熱に触れることができ、更なるレベルアップを図ろうという思いを強くしました。

北野 靜江 主幹教諭 社会
穴水町立穴水小学校

東山 麻由美 教諭 社会
能美市立湯野小学校

別宗 美幸 教諭 理科
金沢市立夕日寺小学校

村田 祐美子 教諭 社会
金沢市立安原小学校

熊切 道人 教諭 理科(地学)
石川県立金沢辰巳丘高等学校

西 佳織 教諭 英語
石川県立小松高等学校

<塾生の感想より>
○ 流れがつかみやすく、集中力の続く、素晴らしい授業だと思った。生徒の実態を把握することの大切さ、ねらいの設定など学ぶことがたくさんあった。
○ 勤務されている学校の生徒を想定し、簡潔かつ丁寧に手順を示しながら授業を進められており、生徒の実態に沿った授業計画の必要を強く感じた。
○ 板書の見やすさに驚かされた。また、授業を構成していく中で、既習に使った資料が本時で使う資料に関係を持たせるという工夫が素晴らしいと思った。
○ 自分の専門教科の指導力を上げていくことに加えて、自分の専門外のことにも興味を持つことが深い授業を進める上で大切だとわかった。
○ ペアワークや「ロイロノート」を通して考えを共有し、生徒自らが考えをまとめ深めていくことの大切さを知った。
○ 自己肯定感や完璧主義が学習の妨げになっている生徒に対し、成功体験を積ませるとか、失敗しても良いという安心感を与えることの大切さを知ることができた。

(報告 中本)

いしかわ師範塾 設立10周年記念事業 無事終える!

 いしかわ師範塾は、平成25年4月設立以来、本年度で10周年を迎えたことを機に、7月10日、ホテル金沢にて記念式典・教育実践発表を開催したほか、8月3日には塾の講義概要や特徴をまとめた広報用DVDを作成・公開しました。また、9月30日にはこれまでの足跡をまとめた成果報告書を発刊しました。
 これら3つの記念事業を滞りなく終えることができましたことに対し、関係各位の皆様に深く感謝いたします。今後とも教員をめざして仲間と切磋琢磨し合える環境を大切にしながら、人間力と実践的指導力を備えた人材の育成に邁進してまいります。


○ いしかわ師範塾 設立10周年記念式典・教育実践発表 

 新村塾頭による挨拶、来賓としてお招きした馳知事、石田 県議会議長からお祝いの言葉をいただき、長年にわたり師範塾の指導員として本県の教育に尽力された47名の代表者に感謝状が授与されました。なお、式典後、卒塾生2名が教育実践発表を行いました。

              
 

 

 ○ いしかわ師範塾 広報用DVD作成

 学生クラスの講義・演習や模擬授業、学校現場で活躍する卒塾生や馳知事の視察等の様子を撮影し、いしかわ師範塾の特長をまとめた紹介動画として編集しました。作成したDVDは、県内外の大学、および、県内の全ての公立学校等に配付するとともに、短縮版をYou tubeで配信しています。

→ 短縮版はこちらへ! 

 いしかわ師範塾の指導員や卒塾生のインタビューを多く取り入れることにより、教師をめざす若い人たちに学んでいただき、教員となって活躍してもらいたいという想いや願いが伝われば幸いです。

 

○ いしかわ師範塾 設立10周年記念成果報告書

 成果報告書の内容は、当塾の研修事業10年間の変遷、講義録(抄)、大学関係者との教育懇談会、指導員全体研修会の概要、11名の新旧指導員による座談会の記録などを115ページにわたって掲載しています。
 なお、成果報告書の中から、「いしかわ師範塾『学生クラス』のあゆみ」をホームページ上に転載しています。

→ 転載先はこちらへ!

 

第10期学生クラス短期コース(A日程)熱く学んだ6日間!

 第10期学生クラス短期コース(A日程)は、8月26日(土)から31日(水)までの6日間、秋の気配が感じられる中での開催となりました。新型コロナウイルスの感染が高止まりであることから、半日開催としました。 

開講式では、新村塾頭から「GIGAスクール構想や主体的・対話的で深い学びの実現といった教育界の動き対応するために、新しい知見や技能を積極的に身につけられることを期待する。」と激励の言葉がありました。

なお、当日は、教員総合研修センターが現職の教員を対象とした基本研修(3年目研修)を行っており、若い先生方が真剣に受講する様子を見ることで、大いに刺激を受ける機会になりました。

短期コースの主な講義内容は以下の通りです。
「授業のつくり方」(授業づくりの視点、教師の基本姿勢など)
「相手に伝わる聞き方・話し方」
「示範授業」 講師:谷内上伊久美教諭(西南部小学校)
「できる わかる 理科実験!」(小)
「できる わかる ICT活用!」(中高養)
「子どものほめ方・叱り方」
「学級づくりのポイント」
「個に応じた支援(発達障害の理解)」 

開講式の様子

( 挨拶する新村塾頭) 


3年目研修

(教員総合研修センター)

 できる わかる 理科実験!(小)  できる わかる ICT活用!(中高養)  「示範授業」(谷内上教諭)

 また、各講義の後に行われた6回の模擬授業では、指導員や塾生が指摘した改善点について翌日の模擬授業で改善しようと努力する姿が見られ、短期間で日を追うごとにステップアップすることで塾生は達成感を得たようです。
6日間の日程を終えた塾生に対し、新村塾頭は閉講式で「教員に求められる資質や指導力は一朝一夕で身につくものではなく、たゆまぬ修養と経験などを積む中で身につくものであり、今後も学び続けるという思いや姿勢を忘れず、向上心を持って研鑽に努めて欲しい。」との言葉を贈りました。
 なお、次回の短期コースB日程は来年2月18日(土)~24日(金)、C日程は3月2日(木)~8日(水)の開催を予定しています。(受付期間は12月5日(月)~1月20日(金))

過去最多!163名の塾生を迎え第10期学生クラス標準コースがスタート

 第10期学生クラス標準コースは、7月30日(土)、第1回目を開催しました。
新型コロナウイルスの感染が全国的に急拡大し、石川県の感染者も1千人を越える日が続いていることから、第9期と同様、午前、午後に分け半日開催したことに加え、今期は開講式を午前、午後とも3会場に分散したほか塾生代表の挨拶を省略するなど、感染防止策を強化しての開催となりました。
 開講式では、新村塾頭から「研修での模擬授業が上手くいかず、不安に思うことがあるかもしれないが、それは誰もが経験することであり、『失敗に学ぶ』という思いで積極的に研修に臨んで欲しい。」と挨拶しました。
 また、来賓としてご臨席いただいた石川県教育委員会の北野教育長からは、「これまで学生標準コースで学んだ塾生は1千人を超え、その多くが教員として学校現場で活躍している。皆さんも先輩方に続き、師範塾での学びを生かして本県の教員をめざして欲しい。」と、期待を込めた激励をいただきました。

塾生を激励する北野教育長   挨拶する新村塾頭
開  講  式

 講義では指導員から、授業の流れや授業プラン作成の手順、模擬授業のポイントについて説明があり、その後、塾生は小グループに分かれ、授業プランを作成しはじめての模擬授業に臨みました。なかなか授業プランがまとまらず苦戦する塾生も見られましたが、塾生が互いに模擬授業を評価し合うなど切磋琢磨する姿が見られ、意欲的に研修に取り組んでいました。
 なお、10期生より金沢学院大学より栄養教諭をめざす塾生3名が加わり、同大学栄養学部の川村美笑子学部長が激励を兼ねて模擬授業の様子などを視察されました。

講義「授業づくりの視点」 模擬授業の様子

<塾生の感想より>

  • 授業技術を身に付けていくと同時に、自分自身の教育観をしっかりと構築し、磨きをかけていきい。
  • 実際に模擬授業を行ってみると、できないことばかりで少し落ち込んだが、今後につながるアドバイスを頂いたので、次回までに練習したいと思いました。
  • 模擬授業では伝えたいことを整理できず、色々詰め込みすぎたため一方的な授業になった。次回はまず、この点について改善したい。

第10期学生クラス開講に備えて、指導員研修会を開催!

 7月20日(水)午後、石川県教員総合研修センターにおいて、第1回指導員全体研修会が招聘指導員を含む約40名が参加して実施されました。
 冒頭、新村塾頭の挨拶では、7月10日(日)のいしかわ師範塾設立10周年記念式典における馳浩県知事のご祝辞や、教育実践発表に見られた卒塾生の活躍等に触れながら、当塾の使命や果たしてきた役割、今後の方向性について話がありました。
 全体会では、いしかわ師範塾設立からの10年を記録写真で振り返った後、第10期の開講に備えて共通理解を図りました。
 分科会は、小学校部会、中高養栄部会に分かれて研究協議を行いました。
 小学校部会では学校指導課指導主事 飛龍邦臣氏より、中高・養・栄部会では同課課長補佐 若山悟氏より、「授業におけるICT活用の実際について」と題してご講義をいただきました。GIGAスクール構想の下、児童生徒一人一台端末機器の活用が実現した現在、実際の授業ではどのような取組が進められ、児童生徒や教師にとってどのような成果があるかを、豊富な事例に基づいて大変わかりやすく具体的にお話しいただきました。参加者は、児童生徒の力を最大限に引き出すためにICTが持つ利点と、その利点を活用するために必要な教師の指導力について、新たな視座を得ることができました。講演後の研究協議では、模擬授業におけるICT活用の促進についても熱を帯びた話し合いが行われ、指導員一同、第10期に向けて次世代を担う人材の育成に意欲を新たにしました。

全体会 小学校部会 講義 中高・養・栄部会 講義
  講師 飛龍氏 講師 若山氏

 (報告:北村)

新村塾頭 卒塾生を訪ねる!

 7月15日(金)卒塾生が在籍している3校を新村塾頭とともに訪問しました。
(内灘町立白帆台小学校、津幡町立条南小学校、石川県立田鶴浜高等学校)
 白帆台小学校では柚木校長と濵中教頭から河北潟を一望できる部屋を案内していただくとともに、6年生の授業を見学させていただきました。算数ではケーキを作るときの砂糖と小麦粉の割合について、児童自らの考えを大型ディスプレイや黒板に図を描いての発表、隣の学級では1人1台端末を用いてグループや各自で調べ学習をしており、素早くキーボード入力する姿などGIGAスクール構想が着実に具現化している状況を垣間見ました。
 田鶴浜高校は、ちょうど健康福祉科2年生の「福志式」がサンビーム日和ケ丘で挙行される直前の訪問となりました。この儀式は塾頭が田鶴浜高等学校長時代に生徒からの相談をもとに生徒に誇りを持ってもらうよう始めた儀式であり、新村塾頭は感慨深げでした。
 この日最後の訪問となった条南小学校では、中谷校長から学校の様子とともに1期生である卒塾生の活躍の様子をうかがいました。その後卒塾生本人と校長室で面会し、卒塾生は塾頭から激励を受け、その後ノートをわきに抱え明るく爽やかに校長室を後にする姿が印象的でした。
 この週は今後学校実習や採用前研修を受けいれていただく地区の教育事務所も訪問し、それぞれの所長から自ら携わった「いしかわ師範塾」への思いや卒塾生の活躍について話を伺いました。

 

白帆台小学校

(児童の発表,グループ学習,1人1台端末活用)

田鶴浜高校

(福志式・卒塾生とともに)

 (報告 石倉)

設立10周年記念式典の一環として教育実践発表を開催!

 いしかわ師範塾設立10周年記念式典(7月10日)に引き続き、卒塾生による教育実践発表を行いました。発表に先立ち、山下指導員が師範塾設立の経緯や初年度(平成25年度)より今年度に至るまで講座内容の充実を図ってきたことを当時の記録写真を織り交ぜながら振り返りました。歴代の指導員は当時の苦労を思い返すとともに、師範塾の更なる飛躍を誓いました。

                          10年の歩みを紹介する山下指導員

 卒塾生による教育実践発表では、金沢市立高尾台中学校の古市憲汰教諭(平成28年度第4期生)が、1人1台タブレット端末を活用し、Google Earthを使って扇状地や三角州を探し、これらの地形が形成される特徴を考察したほか、教師がタブレット端末に送付した少子高齢化の要因となる複数の資料を生徒が取捨選択し、独自に資料を付け加え発表する実践を報告しました。
 また、県立大聖寺高等学校教諭の稲村 竜教諭(平成25年度第1期生)は、図書委員が紹介した小説「秒速5センチメートル」のタイトルから本当に桜の花びらがその速さで落下するのかを実験方法を工夫し検証したほか、タブレット端末での問題演習の際、解説動画を配信し、生徒の視聴回数や繰り返し再生に基づき生徒の躓きを分析し、授業でフィードバックする実践を報告しました。

     
実践発表する古市教諭 実践発表する稲村教諭

 その他、以下の6名の卒塾生が成果報告書により発表しました。
○ 七尾市立山王小学校教諭 中澤 優太 (平成26年度 第2期生)
「総合的な学習の時間におけるタブレット端末を用いた導入と展開」
○ 白山市立松陽小学校教諭 濵野 真衣 (平成29年度 第5期生)
「私の学級経営~楽しいを大切にした取組を通して~」
○ 中能登町立中能登中学校教諭 寺岡 ぴあ (平成29年度 第5期生)
「自分たちで考え、行動する生徒会活動」
○ 県立小松高等学校教諭 石黑 智子 (平成25年度 第1期生)
「学級経営において大切にしてきたこと」
○ 県立いしかわ特別支援学校教諭 村濱 りさ子 (平成25年度 第1期生)
「自己を表現し、他者を理解する力を育む音楽の授業をめざして」
○ 県立明和特別支援学校教諭 柴田 恭明 (平成26年度 第2期生)
「特別支援学校の社会科における一人一台タブレット端末の活用」

いずれの実践もすばらしい内容で、卒塾生の学校現場での活躍ぶりを知ることができました。

(報告:中本)

いしかわ師範塾設立10周年記念式典 ~更なる飛躍をめざして~

 いしかわ師範塾が設立10周年を迎えたことを祝う記念式典・教育実践発表を7月10日(土)、ホテル金沢で行いました。オープニングセレモニーでは、乗富政雄氏(師範塾指導員)、乗富晴子氏(県立鶴来高校教諭)がマスエ作曲「タイスの瞑想曲」、エルガー作曲「愛の挨拶」を披露しました。

 式の冒頭、安倍晋三元首相の死を悼み出席者全員で黙祷をささげました。続いて挨拶に立った新村塾頭は、「教育の情報化やグローバル化、SDGsといった新しい動向をも見据え、講座内容の充実に努めるなど、本県教育の発展に寄与してまいりたい。変化の時代にあればこそ、教育は人なりという言葉に思いをいたすとともに、設立10周年を機に指導員一同心新たに塾生の指導に取り組んでまいりたい。」と決意を述べました。

 来賓としてお招きした馳知事からは、「近年になって全国でも、いしかわ師範塾と同様な取組が展開されるようになったが、そのモデルは石川方式であると思っている。初任者であっても教科指導はもとより保護者への対応などの実践力の育成が求められており、師範塾の役割は大きなものがある。次の10周年に向けてより一層の指導をお願いしたい。」と期待の言葉をいただきました。
 また、石田県議会議長からは、「これまで多くの塾生が即戦力として学校現場で活躍していると伺っており、大変心強く思っている。今後ともベテラン指導員のきめ細かな指導の下、塾生が互いに切磋琢磨し、指導力を備えた人材を育成されることをお願いしたい。」とエールをいただきました。

新村 塾頭 馳 県知事 石田 県議会議長

 続いて長年にわたり師範塾の指導員として本県の教育に尽力された47名の代表者に指導功労者表彰状が授与され、受賞者を代表して笠間指導員は「師範塾に関わることができたことを誇りに思う。今後も指導員として研鑽を積み、塾生の教育に対する熱い思いに応え、石川の教育力の向上に寄与してまいりたい。」と謝辞を述べました。

知事表彰を受ける
山下指導員
教育長表彰を受ける
小石指導員
表彰者を代表して謝辞を述べる
笠間指導員

 式典の最後には、設立10周年を機に制作した「いしかわ師範塾紹介動画」を披露しました。なお、この紹介動画を全国200あまりの大学に送付し、師範塾の取組を紹介、塾生の確保に努めることとしています。

(報告:中本)

理想の教師をめざして羽ばたけ! 9期生の皆さん

 第9期学生クラス標準コースは、6月25日(土)、最終回となる講座が行われました。

 第9期生も第8期生と同様、新型コロナウィルス感染防止対応のため全日程が半日開催となるなど、コロナ禍の影響を色濃く受けた第9期生ではありましたが、「いしかわの教員になりたい」との強い想いを糧に、無事に最終日を迎えることができました。

 閉講式では、新村塾頭から「GIGAスクール構想など、教育界の新しい動きについても学びながら困難にも積極的に立ち向かうたくましい人間力を備えた教師を目ざして欲しい。」との励ましの言葉がありました。また、来賓としてご臨席いただいた県教員総合研修センターの杉中所長からは、「皆さんの眼差しから、この1年間がんばってきたという思いが伝わってくる。教員採用試験がゴールではなく、本県の教育をリードする教員となって力を発揮して欲しい。」との激励をいただきました。

 塾生の代表挨拶では、この1年を振り返るとともに次のような感謝の言葉を残してくれました。

  •  「同じ志を持つ仲間から刺激を受け、切磋琢磨しながら学び合うことができた。また、指導員の先生方からは丁寧な指導をいただき、質問すると+αを添えて返していただいたことで更に考えが深まるなど、毎回新鮮な学びができた。自分の思い描く理想の教師像をめざし励んでいきたい。」(小学校グループ代表)」
  •  「コロナ禍の中であっても、師範塾を開き続けていただいたことに感謝したい。入塾した頃は実践的な知識が乏しく、自分がどのような教員になりたいのかも不明確のままであったが、講座や模擬授業を通して新たな学びを展開したり、考えを深めたりすることで教師としての自覚や自信をもつことができた。師範塾で学んだことを存分に発揮し、本県の教育に貢献したい。」(中高校グループ代表)

<塾生の感想より>

  •  教育現場に立ったときも、師範塾で学んだ心構えや知識を忘れずに日々成長していきたい。
  •  閉講式では激励の言葉をいただき、ますます教員になりたいという思いが強くなった。
  •  これまで学んできたことを生かし、最後の模擬授業を行うことができた。まだまだ完璧ではないが、この1年間で大きく成長できたと思う。

小学校グループ代表

中高校グループ代表

拍手で塾生を激励する指導員 

塾生代表による感謝のことば

馳 浩 知事、学生クラス標準コース(第11日目)を初視察!

 中庭に初夏の花(ブタナ)が咲き誇る中、第9期学生クラス標準コース11日目(6月11日)を開催しました。
 小学校グループでは「Let’s try “できる わかる 理科実験!”」を行い、電気の利用や水溶液の性質の実験を通して、実験器具の安全・確実な使い方を学びました。
 受講生からは、「実験は不安であったが、実際やってみると指導する上で注意すべきポイントがはっきりした。」、「実験の楽しさを改めて感じることができた。教師になったら、この楽しさを子どもたちに伝えたい。」などの感想が寄せられました。
 また、中高校グループでは「Let’s try “できる わかる ICT活用!”」を行い、指導員が提示した課題を「Google Classroom」を使って提出し、集計結果を分析するという授業場面を体験しました。

 受講生からは、「普通の授業では数人の意見しかとりあげることがないが、このシステムを使うと全員の意見を共有することができ、授業に参加しているという感覚が生まれた。」、「ICTをうまく活用すれば生徒自身が考えを深めることができ、主体的・対話的で深い学びを実現することができることがわかった。」など建設的な感想が寄せられました。
 この日、馳 浩知事が就任後初めて北野喜樹教育長とともに、いしかわ師範塾学生クラス標準コース(午前の部)を視察されました。馳知事は文部科学大臣を務めていた当時より、いしかわ師範塾の取組について注目されており、大研修室に集まった塾生に対し「石川の未来を創り上げるのは皆さんにかかっている。常に学ぶ姿勢を持ち続け、教育現場で活躍して欲しい。」と激励されました。
 その後、馳知事は新村塾頭から師範塾の概要について説明を受け、模擬授業が行われている各研修室を視察されました。時には模擬授業を終えた塾生に対し知事自らアドバイスされるなど、予定の時間を超えて熱心に視察されました。
 視察を終えた馳知事は、「塾生に対し、鋭く、かつ適切な指導が見られた。改めて師範塾の大切さを感じた。今後も、誇りと喜びを持って若い人の育成に努めて欲しい。」と講評されました。

馳知事、北野教育長らと懇談 理科実験(小学校グループ)の様子を視察
ICT活用(中高校グループ)の様子を視察 塾生を激励する馳知事
模擬授業について説明する
山下指導員
模擬授業で助言する馳知事 知事を囲んで

3年ぶりにオープンスクールを開催!

 新型コロナウイルスの影響で開催を見合わせていたオープンスクールは、第9期学生クラス標準コース11日目の実施(6月11日)に合わせて、3年ぶりに開催しました。
 当日は、41名の大学生の参加があり、小学校、中高校グループに分かれ、指導員による「コミュニケーションづくりの基礎・基本」の講義を体験しました。この講義では、コミュニケーションをとるときに気をつけることについて話し合い、ロールプレイを通して話しやすい雰囲気づくりに必要なことなどについて学びました。その後、第9期生の模擬授業を参観しました。参加者は塾生の授業の様子や、指導員の助言の内容を熱心にメモするなど、意欲的に参観する姿が見られました。最後に「いしかわ師範塾DVD」を視聴し、師範塾の取組について学びました。
 参加者からは、「体験講座では傾聴のロールプレイを通して、コミュニケーションの大切さについて身をもって体感することができた。」、「模擬授業では良い点や良くなかった点について、塾生同志が共に考えていく姿が非常に印象的であった。」、「いしかわ師範塾なら自分の力を付けることができると感じた。」、「教師をめざしたいという気持ちが強くなった。」 などの声が寄せられました。

開講の挨拶(新村塾頭)

体験講座

「コミュニケーションづくり

の基礎・基本」

模擬授業参観の様子

 また、この日は、徳田 博 副知事(前教育長)が就任後初めて視察されたほか、森本章治氏(金沢大学教職総合支援センター長・理工学域長)、山本 卓氏(同大学人間社会学域学校教育学類長)、筧 誠人氏(大阪府大東市教育委員会指導主事)が訪問されるなど、視察が相次ぐ一日となりました。

北野教育長、学生クラス標準コース(第10日目)を視察!

 五月の爽やかな日差しが注ぐ中、第9期学生クラス標準コース10日目(5月7日)を開催しました。
講座「教育実践課題への理解Let’s try “考え 議論する道徳”」では、「特別の教科 道徳」の趣旨や理念の実現を図るための工夫や手立てについて、小学校グループは津幡町立条南小学校の中谷昭代校長、中高校グループは小松市立東陵小学校の柴田和美校長より具体的に講義をいただきました。受講生は新しい「考え 議論する道徳」について理解を深めるとともに、実践意欲をも高めることができました。受講生からは「価値理解だけでなく、人間理解、他者理解をめざして話し合い、議論する授業の大切さを学んだ。」「まずは、教師が楽しむ姿勢を示し、子どもたちの意見をたくさん引き出せる教師になりたい。」「押しつけの道徳にならないよう、考えさせる発問や活動を大切にしたい。」などの感想が寄せられました。

柴田校長(東陵小)

中谷校長(条南小)

指導・助言する山下指導員

 この日、北野喜樹教育長は、塩田、金子両教育次長とともに、就任後初めていしかわ師範塾学生クラス標準コース(午前の部)を視察されました。新村塾頭から学生クラスの研修の取組みの現状と課題について説明を受けた後、教育長は、少人数に分かれて行われている模擬授業を熱心に参観し、受講生の着実な成長ぶりと指導員の卓越した指導ぶりに感銘を受けた様子でした。
 視察を終えた北野教育長は、師範塾設立当時、県の財政課長として師範塾を全面的にバックアップされたことに触れ、感慨深そうに「これまでの指導員の皆さん方のご苦労に感謝したい。大きな成果を挙げている現状に目を見張るものがある。教師の一言で大きく影響を受ける子どもも多い。これからも一丸となって優秀な人材を育てて欲しい。」と講評されました。

講義を視察する北野教育長

新村塾頭から説明を受ける

北野教育長

 

視察を終えて

 

 

令和4年度講師セミナー始まる!

   令和4年度講師セミナーは、去る4月21日(土)の金沢会場(県教員総合研修センター)を皮切りに7月2日(土)まで行われる計画です。今年度は全体で146名の講師から受講申し込みがありました。4月27日(水)の能登会場(穴水高校)では勤務終了後の夜間に29名の受講生が参加して開催されました。開講式で新村塾頭は、講師の皆さんが日々、児童生徒の教育に尽力されていることに感謝するとともに、「普段の指導を振り返って、この講師セミナーで足らざるところを補い、指導力の向上に努めてください」と激励の挨拶がありました。また、来賓の寺井奥能登教育事務所長からは能登地区の講師として活躍いただいていることに対して謝意が述べられ、「セミナーで身に付けたことを日頃の指導に活かしてほしい」と激励されました。
 続いて、「授業のつくり方」の講義では、新学習指導要領が本格実施される中、主体的、対話的で深い学びの実現に向けた授業の工夫・改善について理解を深め、その後、受講生は11グループに分かれ、それぞれ「模擬授業」に取り組みました。指導員の先生からは、課題設定の仕方、発問の投げかけ方や板書の仕方など、具体的な助言を受け、指導力の向上に努めました。受講生からは「講義では、児童生徒が主役であることを再認識させられた。明日からは児童生徒が進んで学びたいと思えるような授業づくりをしたい」「他の受講生の模擬授業を見ることで刺激を受け、多くのことを吸収することができた。もっと頑張らねばと思う」などの感想が寄せられました。

開講式の様子

講義の様子

受講生の様子

令和4年度 再任用教員研修開催

  4月14日(木)、4月15日(金)の2日間にわたり、令和4年度再任用教員研修を開催しました。本年度は、昨年度同様160名を超える参加者があり、新型コロナウイルス感染防止のため、3日程に分けて実施しました。

   開講式においては、それぞれの日程において、新村塾頭、金子教育次長、塩田教育次長が挨拶し、「これまでの皆さんの県教育界への尽力に対し、敬意を表するとともに感謝申し上げる。これからは再任用教員の立場となるが、皆さんの力がこれからの石川県の教育の充実には非常に大切である。若手の育成を含めて更なる尽力をお願いしたい」との言葉がありました。

  講師として、今年度からジョブカフェ石川キャリア教育支援グループリーダー 森田浩氏をお迎えし、「再任用ならではの、職場の心得15項目」など「働く環境の変化と期待される役割」とともに「自分にとっての働きがい再確認のために」について、「キャリア・アンカー」という新しい方法を用いて、個人ワーク、ペア・ワーク等を取り入れながら、具体的で分かりやすい講義を行っていただきました。

新村塾頭

金子教育次長

塩田教育次長

 ◇受講者からの感想より◇

・ゆっくりと自分と向き合う時間を半日研修という形でとっていただき、大変良かった。自分自身と 向き合ったりする時間が楽しかった。(小)

・同じ仲間で異校種の先生方と話をする機会をいただいて、みなさんも悩んだり、戸惑ったりしなが ら頑張っていらっしゃることが分かった。(小)

・定年退職という一つの節目を終え、再任用教員として新たなスタートを切るにあたって、自らを振 り返る機会となり、良い研修だと思う。(中)

・「再任用教員研修」と聞いて、「何をいまさら」と参加前は思ったが、再任用であれ研修は必要だと 改めて思った。また、機会があれば参加したい。(高)

・新年度早々にこの研修を実施していただいて、改めて、今までの教員生活及びこれからのライフ生 活も含めたことを考えることができた。(特支)

 

 講師   森田 浩氏        

 

 ペア・ワーク

第9期学生クラス(第9日目) 桜満開の中開催!

 

 4月9日(土)、県教員総合研修センター周辺の桜が満開となる中、第9期学生クラス標準コース第9日目を開催しました。全体講座では、「個に応じた支援」の講義があり、障害の状態等に応じたきめ細かな指導の在り方について理解を深めました。

 また、今回より金沢大学養護教諭特別別科(1年制)に入学した13名を聴講生として迎えました。新村塾頭からは「養護教諭としての基礎基本や教師としての心構えについては、大学でも学んでいることと思うが、本研修を通して仲間の皆さんと大いに切磋琢磨し、しっかりと研修に励んで欲しい。師範塾としても精一杯のサポートをしたい。」と激励の言葉がありました。これに対し聴講生の代表者から「こういう機会をいただき感謝している。聴講生一同、しっかりと学びを深めていきたい。」と力強い言葉がありました。                        
             


◇受講生の感想より◇
○ 教師が「困った子」と思う子は、本人自身は「困っている」という話が印象に残った。どのクラスにも気になる子や困っている子がいる。すぐに叱るのではなく、その子の特性を認めることが大切であることが分かった。

○ 養護教諭が行う健康指導では、専門性を活かすことが大切であり、根拠をしっかりと示しながら指導していくことが必要であることを学んだ。


○ 模擬授業(小学校クラス)では、誤答指導について理解を深めた。3つの「ド」(どこが、どうして、どうなおす)を意識しながら、児童の主体性や意欲を引き出したい。

 

桜の見頃を迎えた研修センター         

      

講義:個に応じた支援

講師:國坂昌子氏

 

聴講生への激励

(新村塾頭)

 

模擬授業の様子

いしかわ師範塾、10年目がスタート

いしかわ師範塾、10年目がスタート

 年度末の人事異動により新たに3名の指導員を迎え、令和4年度がスタートしました。新任者を含む17名に辞令が交付され、新村塾頭より、「全校種で新しい学習指導要領が本格実施されるほか、コロナ禍の影響もあり、GIGAスクール構想が一気に進むなど、教育界を取り巻く環境は一変した。当塾はこうした時代の変遷の中でも、次代の教育界を担う人材の育成に取り組み、今年で設立10年目の節目を迎えた。一口に10年とはいえ、感慨深いものがある。これまで塾生の成長を願って指導に当たった歴代の指導員の皆様に深く感謝申し上げたい。今後とも優秀な人材の育成・確保に向けて、指導員一同、一丸となって努力してまいりたい。」と訓示がありました。

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第9期学生標準コース第6日目

第9期学生標準コース第6日目
教育実践課題にLet's try!

 1月15日(土)、第9期学生クラス標準コース6日目を開催しました。今回の講座は、新しい学習指導要領に沿って内容をリニューアルした「Let's try」シリーズです。
小学校グループでは羽咋市教育委員会学校教育課学務担当課長 中山 信之 先生を講師にお迎えし、教育実践課題への理解2「Let's try “できる わかる ICT活用!”」~ICT講座「一人一台端末とその活用」~が行われました。まず学校現場で取り組まれたICTを活用した授業の実例が紹介され、塾生はICT活用の良さを具体的に感じ取ることができたようです。その後、塾生は一人一台の端末を手に取り、Classroom等のツールを使って様々な演習を行いました。テンポ良く課題が示され、それに次々と塾生が応えていく様子は、静かでありながら熱気が感じられました。

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中山課長(羽咋市教委) ICT講座の様子

  中学校・高等学校グループでは石川県立飯田高等学校教頭 平野 敏 先生を講師としてお迎えし、教育実践課題への理解2「 Let's try“考え 深め合う探究的学習!”」が行われました。平野先生から、新学習指導要領の実施と関連づけて、探究的学習が求められる背景、具体的な教材や指導方法などについてご指導いただきました。塾生はワールドカフェやジグソー法などを体験し、関心や実践意欲を高めることができました。 

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平野教頭(飯田高校) 探究的学習の講座の様子

塾生のアンケートから

(小学校)
・ICTのメリットを改めて知ることができた。教科や用途に応じてうまく活用すれば児童の興味・関心をひく授業ができそうだと感じた。
・小学生が使っている端末を実際に使うことができ、とても楽しかったので、児童はもっと楽しみながら学習できると感じた。ICTを活用してより良い授業をつくっていきたい。
・個別最適な学びと協働的な学びの両方の側面から利点を感じることができた。教師がICTを使いこなせることが重要になってくるので自分でも調べて詳しくなりたい。

(中学校・高等学校)
・とても面白く大変勉強になった。探究的な学習の具体的な内容や活動を知ることができたので、授業を行う立場になった時に取り入れたい。
・活動を通して実際に学びを深めることができて、驚きと同時に自分の教科の授業でもこれを意識してやっていきたいと思った。

第9期学生短期コースA日程開講

第9期学生短期コースA日程開講
めざすぞ!石川の教師を

 

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講義「教師の基本姿勢」 講義「相手に伝わる聞き方・話し方」  指導員による示範授業

 12月24日(金)、第9期学生クラス短期コースA日程が開講しました。この講座は8月28日から9月3日に予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、時期及び日程の一部を変更し、半日日程での実施となりました。

 開講式では新村塾頭から「様々な講座や模擬授業を通して実践的指導力を身に付けてほしい。また、学校現場では一人一台端末を活用した授業づくりや主体的・対話的で深い学びとなる授業へと転換が図られており、こうした教育界の動向を注視し、向上心をもって研鑽に努めてください。」と激励の言葉がありました。
 一日目の講義「授業のつくり方1」では、授業構成の基本、プラン作成の手順、模擬授業のポイント等の説明が行われました。塾生は、うなずきながら熱心にメモを取るなど、大変意欲的に取り組んでいました。塾生からは「初日の模擬授業はうまくいかなかった。もっと上手に指導できるようになりたい。5日間で沢山のことを吸収したい。」などと意欲いっぱいの声が聞かれました。

 

お知らせ!

目下、学生クラス短期コースB・C日程の受講の申し込みを受け付けています。募集締め切りは、令和4年1月21日です。詳細はいしかわ師範塾のウェブサイトをご覧ください。

 

第9期学生クラス標準コース「学校実習」真っ最中!

第9期学生クラス標準コース 「学校実習」真っ最中!

 9期生の学生クラス標準コースでは、コロナ対応として今年度も実習日程を大きく縮減し、12月~翌年1月に30時間を目安に、感染対策に万全を期し、実習校、大学等と連携を密にしながら「学校実習」を実施しています。
 「学校実習」では、教育活動に参加したり、子どもたちとふれあったりするなかで、教師になろうとする意欲やコミュニケーション力、実践的指導力を高めます。今年度は72名の学生が27校(小学校11校、中学校9校、高等学校7校)でお世話になっております。
 学生たちは、「GIGAスクール構想」の実現へと大きく動き始めた学校現場で、授業の進め方や児童生徒への声かけ、個への支援の仕方等について意欲的に実習に取り組み、貴重な学びを得ています。
 ご協力いただいております実習校の校長先生をはじめ教職員の皆様に感謝申し上げます。

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<教材作成補助の体験> <机間指導・個への支援等の体験>

      

第9期学生クラス標準コース5日目

第9期学生クラス標準コース5日目 
こんな先生になりたい!~ベテラン教員に学ぼう~

 12月4日(土)、冬本番を思わせる天候の下、第9期学生クラス標準コース5日目を開催しました。今回は、6名の令和2年度マスター教員の先生方を講師としてお招きし、「ベテラン教員に学ぼう」の講座を実施しました。
 小学校では理科と社会、中高等学校では国語と数学の示範授業が行われました。深い教材研究と豊かな経験によって展開される素晴らしい授業から、塾生は教師として目指す姿を具体的に学ぶことができました。また、その後の講義では、それぞれの先生方の教育に対する熱い思いに触れ、「こんな先生になりたい」と教職への思いを新たにしたようでした。 

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小玉教諭(国語 金沢泉丘高校 直江主幹教諭(数学 北星中学校) 大井教諭(数学 羽咋高校)
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村井主幹教諭(社会 西南部小学校) 大井山教諭(理科 明成小学校) 島崎教諭(理科 三谷小学校)

塾生のアンケートから
・子ども達がワクワクしながら探究活動ができる授業を自分も創っていきたい。
・生徒の話し合いや教え合いがメインになる授業をつくるべきだと学んだ。
・生徒の興味関心や考えていること、分からないことを把握して授業を展開していることがよく分かった。
・これからの教育現場で求められる授業について解説していただき、自分も学生のうちから多様な授業ができるよう考えていきたい。
・示範授業を受けて、子ども達の「なぜ」を引き出す授業の工夫や教材の提示の仕方の大切さを学んだ。
・示範授業を見て、改めて自分の授業研究の浅さに気づいたし、特に生徒の思考や発問の工夫を考えることの重要さを教えて頂いた。

 また、この日は、教職課程を設置している県内5大学から9名の先生方をお迎えして、学生クラス講座公開・教育懇談会も行われました。
 いしかわ師範塾及び石川県教員総合研修センターの取り組みについて理解を深めていただくとともに、各大学の教員養成の制度、学校インターンシップなどについて意見を交わす貴重な機会となりました。

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教育懇談会の様子

 

 

第9期学生クラス標準コース3日目

 第9期学生クラス標準コース3日目〈教師の基本姿勢を学ぶ〉

 10月2日(土)、さわやかな秋晴れの中、第9期学生クラス標準コース3回目を開催しました。9月末に新型コロナウイルスまん延防止等重点措置が解除された中での実施でしたが、今まで同様、3密を徹底回避するなどのコロナウイルス感染予防の措置を十分とって行われました。

 この日、県民文化スポーツ部次長 田井 友章氏、同スポーツ振興課長 吉丸 尚宏氏(文部科学省より出向中)が来塾され、最初に行われた講義をはじめ、模擬授業の様子をつぶさに視察されました。今年度4月に石川県に赴任され、初めていしかわ師範塾を視察された吉丸課長様からは、「論理的・科学的なアプローチに情熱的に取り組む皆様の姿が、未来の石川県・日本につながっていることを実感しました」、また、田井次長様からは、「教員になりたい!師範塾で学ぶ塾生達はこの思いをいっそう強くする、そう確信しました」とのお言葉をいただきました。

 

講座Ⅰ「子どものほめ方・叱り方」及び「学級づくりのポイント」

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講座の様子 吉丸課長との質疑応答の様子 研修センター玄関前にて

 

講座Ⅱ「授業のつくり方・基礎3」
・小学校グループ 講義「本時の授業プラン作成」
・中学校・高等学校グループ 講義「学習指導案の書き方」

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講座の様子 講義(授業のつくり方)を視察 「学びの交流支援室」を見学

 

・模擬授業

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小学校 山下指導員 中・高国語 野川指導員 小学校 村本指導員

学生のアンケートから
・教育実習を経験して、「ほめる・叱る」ことの難しさと大切さを実感していたため、大変興味深かった。
・たくさんほめることが良いことだと思っていたが、ほめるばかりではなく時には叱るというバランスが重要だとわかった。

・他の学生と授業を見合うことで、自分の良いところや改善点を知る機会となり、交流の大切さを感じた。
・やってみて初めて分かることが授業にはたくさんあるので、失敗を恐れず、どんどん経験を積みたい。
・専門知識を大学で高め、実践的な部分を師範塾で学ぶことが自分の自信につながると感じている。 等

 

〈予告〉
 学生クラス標準コース7日目<令和4年2月15日(火)>の講座では、中村留精密工業株式会社 様のご協力を得て、オンライン講座「企業体験で視野を広げよう」を予定しています。

第9期学生クラス標準コースがスタート

第9期学生クラス標準コースがスタート

仲間と切磋琢磨し、めざせ石川の教師!


 8月1日(日)、いしかわ師範塾第9期学生クラス標準コースの開講式は、過去最多の新塾生155名を迎えて行われました。昨年に続いて、今年度も開講式は、新型コロナウイルス感染対策のため、午前(86名)と午後(69名)に分かれて実施されました。新村塾頭は挨拶で「GIGAスクール構想の実現」や「主体的、対話的で深い学び」による新しい授業のあり方が求められていることに触れ、「師範塾では失敗を恐れずに積極的に取り組んでほしい」と塾生を激励しました。また、ご来賓の 徳田 博教育長(午後は塩田  憲司教育次長)より「師範塾では少人数できめ細かな指導が行われている。この恵まれた環境の下でしっかり学んで石川の教師をめざしてほしい」と励ましの言葉を頂きました。 

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 徳田教育長 激励の言葉

 式の最後に、入塾生代表が「石川の教師をめざす多くの仲間と顔を合わせることが出来て大変うれしい。師範塾で多くのことを学び、吸収して指導力を高めていきたい」とこれから始まる講座へ向けた決意を力強く述べました。

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 新村塾頭 式辞  塾生代表 誓いの言葉  塩田次長 激励の言葉

 初日の研修は、小学校コースと中高校コースに分かれて、それぞれ「授業のつくり方-その1」に関する講義が行われ、その後、塾生は初めての模擬授業に緊張の面持ちで取り組みました。模擬授業後には指導員の先生から一人一人に対して、目線や動き、声かけ、間の取り方など、具体的に良いところや直したらよい点についてきめ細かに指導がありました。

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 授業のつくり方(小学校)   授業のつくり方(中・高)  少人数での模擬授業


塾生の感想より
・不安が大きかったが、具体的に改善方法など、少人数で丁寧に指導をいただけてとても分かりやすかった。
・初めて模擬授業を行い、自分が現場に出るイメージが膨らんだと共に、多くの課題があることに気づかされた。自分の強みを活かし、反省点は改善できるよう意識して頑張りたい。
・他大学の学生と交流ができ、違った意見や考えを聞くことができ、大変勉強になった。 等

第9期学生クラス開講に備えて、指導員研修会を開催!

第9期学生クラス開講に備えて、指導員研修会を開催!

 

 7月20日(火)午後、石川県教員総合研修センターにおいて、第1回指導員全体研修会が招聘指導員を含む40名が参加して実施されました。
 開会挨拶では、新村塾頭よりいしかわ師範塾のこれまでを振り返ると共に、時代の動きも見据えながらこれからの有り様について考えていかなければならないなどとの話がありました。また、第9期生を迎えるに当たりコロナウイルス防止対策に万全を期すよう求められました。
 続いて、京都精華大学メディア表現学部教授鹿野利春氏より「未来に向かう学び」と題して講演をいただきました。
 知識・情報・技術をめぐる変化の早さが加速度的になり、情報化やグローバル化といった社会的変化が、人間の予測を超えて進展するようになってきている現在、情報を主体的に捉えながら、何が重要かを主体的に考え、情報を活用しながら他者と協働し、新たな価値の創造に挑んでいける児童・生徒を育成することの重要性など、示唆に富むお話をしていただきました。
 全体会終了後、小学校部会、中高部会に分かれ、第9期学生クラスに向けての研究協議と打ち合わせが行われ、指導員一同、次世代を担う人材の育成に意欲を新たにしました。

参加者の感想より
・先を見据えてこれからの情報教育などについて誠に有意義で重要な学びとなりました
・近未来の姿とそれに対応しなければならない教育についていろいろ考えさせられました
・最新の状況をわかりやすくお話しくださりありがとうございました

 

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講師 鹿野利春 先生 講演の様子 研究協議会の様子