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2022年6月の記事一覧

3年生から1年生への素敵な贈り物

6月1日(水)

3階3年生のフロアに、3年国語科の授業で取り組んだ「1年生に贈る論語」のファイルが置かれています。各自が選んだ論語を解釈し、自分の経験を振り返りながら、1年生へ心温まるメッセージを贈っています。3年生のみなさん、ありがとう。

いくつか紹介します。※内容は抜粋してあります。

「君子は周して比せず 小人は比して周せず」

1年生の時期は初対面の人がほとんどで、緊張してしまったり、なかなかいろんな人と話せなかったりしがちです。しかし、それは本当にもったいないことだと思います。皆さんのまわりにいる人たちは、それぞれ目標や意思をもって共に入学し、これから3年間を共に過ごしていく大切な仲間です。自分と違うところがあっても、お互いから学べることが本当にたくさんあります。偏見は捨て、まだよく知らないたくさんの仲間に勇気を出して声をかけてみませんか。そこから素敵な出会いが待っているかもしれません。

「苗にして秀でざる者あり。秀て実らざる者あり。」

小学校の頃とは違う環境に不安を隠せない人もいると思います。私もそうでした。難しい授業内容。頭を抱えるテスト。何もかもが今までとは大きく変わり、戸惑っていました。また、周りのみんなが成長していく中、自分だけが取り残されているように思うこともあるかもしれません。

結果があまりでないこともあると思います。しかし、諦めず粘り強く努力してほしいと思います。なぜなら、いつの日か必ずその努力が報われると思うからです。報われるタイミングはひとそれぞれだとは思うけれど、決して自分を見限らないでほしいです。そして、早いうちから努力してほしいです。その分だけ、あなたの力になると思うからです。辛いときはどうかこの言葉を思い出して頑張って下さい。

「性相近く、習い相遠し」

私が自分なりに解釈すると、「もともとの歩む人生に差はないが、努力(習慣)によって一人ひとりの人生が変わる。」という意味もあると思います。私は小学校の頃、体力がありませんでしたが、中学校で運動部に入り、運動するという習慣ができてから体力が徐々に付きました。私はまだ体力がとてもあるというわけではありませんが、習慣を付けるということで今まで自分ができなかったことを身に付けることができ、これをきっかけに新しく始めることもできます。習慣は運動だけでなく、学問や日々の生活など様々な場面で重要になってきます。皆さんもなかなか慣れない中学校生活で、不安なこともありますが、何事も粘り強く続けることであらたな発見もあると思います。是非この言葉を胸に輝かしい中学校生活を歩んでください。」

 

後ほど、1年生のフロアに置かれる予定です。1年生の皆さん、ぜひ3年生からのメッセージを受け止めて下さい。慌てず、急がず、比べず、見限らず、自分のペースで進んでいきましょうね。