校長室より「おこらいえ」

モコモコ自販機

地震から 405 日目

豪雨から 141 日目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一面雪と氷の世界です

 

ところでヘブライ語で

氷(コーリ)のことを(ケーラ)といいます

 

ヘブライ語はユダヤ人が話す言語です

ユダヤ人はヘブライ人とも呼ばれていました

ヘブライ語が最も活発に使われていたのは

紀元前13世紀から紀元前2世紀頃

旧約聖書が編纂(へんさん)された時代のことです

それまでは日常生活で使われていました

 

ところが紀元前2世紀の始め以降

ユダヤ人は徐々に激しい迫害を受けるようになり

ヨーロッパ各地への移住を余儀なくされ

ヘブライ語は歴史から姿を消すことになります

 

それでも「聖書の民」と呼ばれるユダヤ人は

聖書を読むためにヘブライ語を学び続け

宗教的慣習を通して書き言葉として残ってはいました

 

そこで19世紀

世界に散らばっていたユダヤ人たちは

自らの祖先の輝かしい過去を通して

希望を見出す手段として

ヘブライ語に注目しようという

新たな運動が起こりました

 

ヘブライ語が歴史の舞台に復活しておよそ150年

現在ではイスラエルを中心に

話者が世界中で約900万人いるとされ

この言葉を通じて

希望や望みを伝え合っています

 

おもしろいことに

日本語とヘブライ語で

意味が共通している単語が3000語以上あり

日本人とユダヤ人の祖先が

同じではないかという説があります

日ユ同祖論といいます

 

例えば

ニクム カバウ ユルス コマル スム
ツモル コオル スワル アルク ハカル

などの動詞はそのまんま同じ意味ですし

ヤケド ニオイ ワラベ ヤマト サムライ

など名詞にも見られます

 

アリ・ガドが「私にとって幸福です」という意味だったり

ヤッホーは「神様」

ヨイショは「神のご加護を」

など意味不明の言葉をヘブライ語で発音すると

意味のある言葉だったりします

ハッケ「撃て」ヨイ「倒せ」ノコッタ「打ち破れ」

ジャン「隠して」ケン「用意」ポン「ドン」

ワッショイ!「神が来た」

 

このワッショイ!

お神輿を担ぐときの掛け声ですが

昔は「ワッ」のときに神輿を威勢よく

天に向かって放り上げ

「ショイ」で降ろす

「ワッ」↑「ショイ」↓「ワッ」↑「ショイ」↓

とゆっくり大きく上下しながら練り歩いていたのが

電線が張り巡らされて

それができなくなると上下運動がなくなり

ワッ→  ショイ→  ワッ→  ショイ→  ワッ→  ショイ→

テンポが速くなり

ワッショイワッショイワッショイ

言い回しも変わって

ヤッソイヤッソイヤッソイ

下町のお祭りの掛け声

「ソイヤ」「ソイヤ」になったんだそうです

 

もうすぐ卒業式

そのときに歌われる「君が代」

これもヘブライ語として聞くと

興味深い意味が浮かび上がるそうです

クム・ガ・ヨワ 「立ち上がり神を讃えよ」
チヨニ 「選ばれし民」
ヤ・チヨニ「神に選ばれし民」
ササレー・イシィノ 「喜べ残された民よ 救われん」
イワオト・ナリタ 「神の印は成就した」
コカノ・ムーシュマッテ 「全地に語れ」

 

ナニャードヤレー 「聖前に主を讃えよ」

ナニャドナサレデア 「聖前に主は逆賊を掃討したまえり」

これは青森県新郷村に伝わる盆踊り歌を

ヘブライ語に訳したものです

 

新郷村の旧名は戸来(へらい)村

「ヘブライ」という言葉から来ているとされています

この村には日本人とユダヤ人の関係を裏付ける風習が

◯赤ちゃんが初めて外へ出るとき

 額に墨で十字架を書いて魔除けをする

◯足がしびれた時につばをつけて

 額に十字を3回書くと治るという習慣がある

◯この地方の方言のアダ(父親)アバ(母親)

 これらはアダムとエバが訛ったものと考えられる

現在輪島高校が国際交流を進めている

トルコのすぐ近くにイスラエルはあり

今なおガザ地区の紛争に苦しんでいます

災害支援や人災支援のために

何ができるのか

しっかり考えていきたいと思います

能登の我慢を日本の前提にするな!

地震から 404 日目

豪雨から 140 日目

 

輪島朝市感謝祭のお知らせです

 

2月9日(日)

ワイプラザの入口前で

鍋が振る舞われます

輪島市朝市組合さんの主催です

時間は11時~13時

限定500食

無くなり次第終了です

 

日頃応援してくださっている市民の皆様

復興にご支援くださっている皆様に

感謝を込めてふぐ鍋の振る舞いです

温かい服装でおこしください

 

本校からも

JRC(ボランティア)部と

吹奏楽部の生徒がお手伝いします

 

ぜひお越しください

お待ちしています


昨日

仮設校舎建設に向けての

打ち合わせが行われました

 

今後詳細について

調整しながら進めてまいりますが

現時点での予定をお知らせします

 

今春竣工予定で

早ければ秋より運用開始となります

 

場所は輪島高校グラウンド

校舎に近い方

現在の野球部の三塁線上です

 

グラウンドではなく

その上のアスファルト広場での建設を

要望したのですが

寸法が足りないことと

仮設校舎と旧校舎の間は

10mの距離を取らなくてはならない

法律上の問題があって

叶いませんでした

 

しかしながら

北野喜樹教育長が

できる限り運動できるスペースを残すようにと

お達しを出してくださっていたおかげで

少々狭くはなりますが

体育や部活道ができるスペースは

確保できそうです

工夫しながら頑張りましょう

 

昨年夏の甲子園で優勝した

京都国際高校は

左翼方向70メートル

右翼方向60メートルほどしかない

校庭のようなグラウンドで

練習試合はおろか

フリーバッティングもできません

そんな環境でも

工夫と努力で栄冠は勝ち取れるのです

 

できない言い訳考える暇があったら

どうしたらできるか考えろ!

 

仮設校舎には

旧校舎の1・2年生の教室があった棟と

生徒玄関があった棟

にあったほぼ全ての部屋が作られます

 

2階建てで

 

1階には職員室をはじめ

事務室・会議室・保健室・相談室のほか

調理室や売店などが置かれます

 

2階には1・2年生の教室を始め

物化実験室・生地実験室・音楽室のほか

講義室や生徒会室が置かれます

 

真ん中に廊下を配置し

その両側に教室を配置した

コンパクトながら

できるだけ多くの部屋を配置できるよう

工夫されたつくりになっています

 

階段は2ヶ所

トイレは1階と2階にそれぞれあります

職員来客トイレは別にあります

温水清浄機付きトイレにするよう

要望していますが

国の政策では現状復帰

つまり災害復旧の場合

もともとあったものよりも

少しでも贅沢なものにしてはいけない

という決まりがあるそうで

なかなか難しいです

とはいえ

「金のことは考えるな!

 できることは全てやれ!」

と岸田元総理が馳浩石川県知事に

電話で要請されているはずですので

柔軟な対応を求めていきたいと考えています

 

島根県の丸山達也知事が

今後他の地域で災害が起こったときに

「能登の時はこうだった」という

前提になることに懸念をされています

 

朝日新聞にはこう書かれています

「今の能登の対応が正しいという前提に立たれると

 他の地域だって同じような扱いを受けるものだと

 宣言されているようなもの

 よその地域のことだからって黙っていられない」

 

このブログには暗い話題は書くまい

そう決めてきたから

呑気にアホ話も書いていますが

本当はやり場のない怒りでいっぱいです

はらわたの煮えくり返るような思いを

たくさんしています

 

被災民が黙って我慢することが

日本の前提とならないよう

言うべきことは言わないといけない

そう思いました

 

立ち退きを余儀なくされた

野球部の練習場所については

テニスコート脇に黒土のダイヤモンド

バックネットと防球用の電柱とネット

ブルペンの設置を要望しています

 

3年生と定時制の教室はじめ

進路指導室と定時制職員室

及び図書室やPC室・美術室については

従来のものをそのまま使用します

ただしビジネスコースが

PC室に近い方が都合がよいようなら

教室の変更もありえます

時間割と相談して決めます 

 

自分が何も努力しないで

支援がないと文句言うのは大嫌いだけど

文句がないからと

他人事のようにないがしろにされるのを

黙っているほどお人好しでもありません

 

でもどうしても要望が通らなかったとしても

そこでなんとかしていこう!

生命の起源

地震から 403 日目

豪雨から 139 日目

 

積もりましたね

 

お車でお子様を送迎の方にお願いです

普段から学校正門前の道路での昇降は

交通の妨げになるので

ご遠慮いただいているところですが

豪雪により状況が悪化しています

 

ご面倒でも

ふらっとホームなど

学校から離れた場所への送迎に

ご協力ください

 

苦情の電話が学校にあります

改善されない場合は

「学校に火をつける」

とおっしゃってます

 

学校が燃えてしまいますと

たいへん困りますので

ぜひともご協力をお願いします


3年生の進路決定者の特別授業

 

 

 

 

 

 

ボランティアのため除雪作業に出ました

 

 

 

 

 

 

なぜか途中から雪だるまづくりや

かまくらづくりになってしまいました

 

 

 

 

 

 

私が子どもの頃は

冬の間ずっとこんな光景だったんですけどね

最近ではめったに見られなくなった雪に

みんな大はしゃぎです


本校和太鼓部でご指導してくださっている

今井昴さんが

「横浜太鼓祭」で優勝を果たすとともに

文部科学大臣賞を受賞しました

おめでとうございます

昴さんが活躍する

「輪島・和太鼓 虎之助」さんには

本校和太鼓部の生徒も所属し

小さいときから

ばちさばきのご指導をしていただいています

今後とも被災地の子どもたちに

夢を与え続けていただきたいと思います 


さて先日

小惑星ベンヌに「アミノ酸」や「核酸塩基」が

含まれていることがわかったとの論文が

英科学誌に掲載されました

 

それがどうした?

という方のために

長くなりますがご説明します

 

我々生物のからだは

主に水とタンパク質からできています

タンパク質とはアミノ酸がつながったものです

 

タンパク質を構成するアミノ酸には20種類あります

アミノ酸の構造を考えるには

メタンからスタートするとわかりやすいです

 

メタンは炭素の周りに4つの水素が結合しています

 

4つの水素のうち

1個はそのまま

1個をアミノ基(アンモニアみたいなもの)

1個をカルボキシ機(二酸化炭素に水素がくっついたもの)

に変えたものが全てのアミノ酸の

基本構造です

4つの水素のうち最後の1個の代わりに

何がついているかによって

20種類の違いが生まれます

 

ところで

地球は空気に覆われています

現在の空気は

80%の窒素と

20%の酸素からできています

 

ところが生まれてまもない頃の地球の空気は

メタンとアンモニアと二酸化炭素と水素から

できていたようです

 

「なんでそんなことわかるん?

 見たんかい!」

という君

いい質問です

見たんです

 

その答えは南極の氷にあります

南極の氷のずっとずっと下の方には

地球が氷河期になる前の空気が

閉じ込められているのです

 

さてそんなふうに突き止められた

氷河期直前の地球大気の組成は

メタン・アンモニア・二酸化炭素・水素

 

これら4つの気体を混合させて

電気をかける実験をします

つまり古代地球において

雷が鳴り響いた時の様子を再現します

 

するとなんと

最も簡単な構造のアミノ酸である

グリシンが合成されたのです

 

このようにして地球に誕生したグリシンは

その後さまざまなアミノ酸に形を変えます

 

アミノ酸のカルボキシ基は酸性

アミノ基はアルカリ性の性質を持つので

中和反応をおこしながら

アミノ酸同士が次々と繋がり

生命の源タンパク質が作られた

とするのがその説です

 

もう一つの説は

我々の祖先が

宇宙からやってきたとする説です

 

その説を裏付けるものとなり得るのが

今回の発見です

 

太古の地球には

小惑星や隕石が降り注ぎ

生命に不可欠な物質が運ばれてきた

という説です

つまり我々の祖先は

宇宙からやってきた

というわけです

 

今回アミノ酸の他に

「核酸塩基」も発見されています

アデニン・グアニン・チミン・シトシン・ウラシル

遺伝子を形作るDNAやRNAの成分です

 

生物の体はたくさんの細胞からできており

1個の細胞には通常1個の核が存在します

(赤血球や筋細胞など例外はあります)

その核の中にDNAが含まれていて

からだをつくる設計図の役割を果たしています

 

核酸塩基のうちアデニンとグアニンを

プリン体といいます

このプリン体が分解されると

尿酸ができ

それが血管内で結晶化すると痛風を起こします

 

痛風で悩む方は

プリン体の摂取を控えなければなりません

 

さて問題です

次のお寿司のうち痛風に最も悪いのはどれ?

①卵

②イクラ

③白身魚

 

プリン体が細胞の核内に含まれていることを考えると

核の数つまり細胞の数が多いものほど

プリン体が多いことになります

 

なんとなく白身魚は健康によさそうで

イクラなんかは悪そうな気がしますが

細胞数を比較してみましょう

 

①卵は白身も黄身も細胞ではなくて

 単なる栄養分です

 細胞は黄身の表面に小さく見える

 白いまん丸い胚という部分だけなので

 卵に含まれるプリン体は

 せいぜい細胞1個分です

 

②イクラも一粒に1個の細胞しかないので

 一貫食べたとしてもせいぜい

 数えきれる程度の細胞しかありません

 

ところでイクラってロシア語って知ってましたか?

ロシア人に「イクラ!」っていうと通じます

 

もうひとつついでに

お笑い芸人「ですよ。」さんのネタで

こんなんありましたね

「ですよ。ですよ。そうなんですYo!

 最近『はい』としか言えない日本人に

 『No』と言うように教えてあげたんですYo!

 そしたら・・・

 そう・・・

 イクラちゃんだったんですYo!

 あーいとぅいまてーん」

 

③白身魚はなんか健康によさそうな気がしますが

 細胞数は数え切れないので

 含まれるプリン体も無限大です

 

したがって一番痛風に悪いのは

③白身魚です

 

これは昔定期テストに出題した問題です

 

単なる三択ではなくて

リード文を読めば解けるようになっています

 

現代社会において

莫大な情報を読み解いて

不要な情報を棄てて

必要な情報だけを選び出す力が求められます

 

そのことを意識しての出題でした 

生徒からの授業評価

地震から 402 日目

豪雨から 138 日目

 

大学入試共通テストの結果を受けて

出願する大学も決まり

いよいよ目標に向けて

最後の追い込みにかかっています

 

被災地のしかも豪雪の中頑張る受験生を応援するため

一般財団法人 藤本育英財団(理事長 藤本 由紀子 さま)より

 

受験生一人ひとりにたくさんの支援金をいただきました 

 

輪島高校だけでなく

奥能登全ての高校からの受験生を支援してくださっています

本当にありがとうございます

 

自分の目標とする学校に合格することが

一番の恩返しです

受験生頑張れ

みんなが応援してくれているぞ!


輪島高校では生徒による授業評価を

年2回実施しています

 

時間は経ってしまいましたが

2学期末に実施したものについて

自由記述の内容を

ご紹介します

 

〇国語表現の授業は満足度が高い(2年ビジネスコース)

〇簿記の授業で判断力が身についた(以下2ビ)

〇矢田先生のペアワークが最高!(2ビ)

〇山元先生に1質問すると10返してくれる(2ビ)

〇マーケティングのディベートがよかった(2ビ)

〇奥野先生は笑いをはさみつつよくまとまっている(2年普通コース)

〇坂下先生は説明と問題のバランスがよい(以下2普)

〇普段の悩みを聞いてくれる先生の授業はやる気が出る(2普)

〇千雅先生の授業は雰囲気がよくてとても楽しい(2普)

〇矢田先生の授業はおもしろくわかりやすい(2普)

〇高森先生の教え方や空気が好き(2普)

〇昭子先生の授業は難しいけど入試に役に立つ(2普)

〇宮下先生は納得いくまで説明してくれる(2普)

〇通先生の丁寧な授業のおかげで意欲が高まった(3年普通コース)

〇伊奈岡先生はいつも楽しそうに授業をしている(以下3普)

〇今田先生は可能な限り自分たちで解かせようとしてくれる(3普)

〇最近先生に言われる「がんばれ」が心に響く(3普)

〇化学はペア学習がいっぱいあって教え合えるのが楽しい(3普)

などなど

 

一方教員が改めるべきものも

〇課題が多すぎる先生がいる

 →これについては「はいそうですか減らします」

  という訳にはいきません

  課題が足りないという生徒もいるのです

  生徒が自分で選べる課題にすると

  いいかもしれませんね

  課題がなくても勉強できるようになるのが理想です

  ただし教員側も中身の吟味が必要で

  単なる作業で終わるような課題は論外です

〇わかりづらい先生がいる

 →校長への報告や相談を聞いていると

  本当に簡潔にわかりやすく

  説明してくださる先生がいます

  そんな先生は

  生徒からの授業評価も高いです

〇声が大きすぎる先生がいる

 →突然大きな声出されると

  ビクッとしますよね

  わかります

  校長室前の廊下を通る時に

  突然奇声を上げる生徒がいて

  ビクってなります

  お互い気をつけましょうね

〇授業の進度の遅い先生がいる

 →シラバスに沿って授業をしているはずですが…

  確認してもらいます

〇わかる人だけで進めようとする先生がいる

 →わかる人の仲間入りする裏ワザを教えます

  正確にいうと

  わかる人でなくても

  先生があなた中心に授業を進めてくれるようになる裏技です

  先生の説明がわかった瞬間

  大きく頷くのです

  先生が「いいですか?」

  と問いかけた瞬間大きく頷くのです

  これを繰り返して

  この子はわかった時に頷く子だと

  刷り込むのです

  そうすると先生はあなたを中心に

  授業をするようになります

  あなたがわからないときは

  ちょっと首をかしげてみてください

  先生は

  今の説明はわかりにくかったかなと

  もう一度説明してくれるようになります

〇ペアワークは楽しいけど定期的に席替えをして欲しい

 →伝えておきますね

〇ひたすらノートに書くだけの授業がある

 →これでは昭和の授業ですね

  世界に先駆けて

  教育のIT化を推し進めたフィンランドでは

  書くことの教育効果を見直して

  アナログ回帰しているようなので

  場面に応じて

  デジタルとアナログを使い分ける

  バランスが大事なのかなと思います

〇ペア活動だけだと限界があるので先生の解説がほしい

 →ペア活動の時は

  教員は喋らないのが基本です

  ヒントを出したくてウズウズしているのですが

  あえて口をつぐんでいるのです

  自分たちでたどり着けそうなペアもあるのに

  それを邪魔してしまうからです

  でも行き詰まるペアもありますよね

  先生方

  わからないペアだけ集めて

  ヒントを与えるとか

  わからないペアはわかるペアのところに

  訊きに行かせるとか

  何も授業中ずっと座っていなければいけないという

  ルールなんてありません

  あるいはヒントカードを準備しておいて

  そのグループに与えるとか

  さまざまな工夫をしてみてください

〇なんでこんなのわからないの?と言われるとやる気なくす

 →そうですね

  先生の一言の影響は大きいですね

  このブログを読んでいる先生は

  もう言わないはずです

愉快な仲間たち

地震から 401 日目

豪雨から 137 日目

 

久しぶりに

輪島高校の愉快な先生を紹介するコーナー

 

今日は春木先生の巻です

 

発災以来ずっと

避難所としての輪島高校の秩序を保つため

ご尽力してくださっていました

 

現在は退職なさって

別の場所で働いていらっしゃいます

 

発災以来

毎朝早く

ホウキを持って玄関に立ってくださり

綺麗に清めてくださっていました

あの劣悪な環境の中

伝染病など蔓延せずに

皆が健康に過ごせたのは

春木先生のおかげと言って

過言ではありません

 

その姿はレレレのおじさんのようでありました

 

あまり知られてはいませんが

レレレのおじさんのモデルは

お釈迦さまのお弟子です

「おでかけですかー?レレレのレー♪」

その名はチューダ

 

チューダはある時申し出ます

「お釈迦さま、私はあまりにも愚かです」と

するとお釈迦さまは

「自らを愚かだと知っている者のことを

 どうして愚か者と言えるだろう

 自分を賢いと思い上がっている者こそ

 本当の愚か者ではないだろうか

 これからは毎日掃除をするがよい」

と一本のほうきを渡します

 

チューダは毎日無心で掃除をする中で

お釈迦様の言葉の本当の意味に気付き

ついには悟りを得ることができるのでした
 

時折やってくる不審者を追い払う先生は

近衛兵のようでもありました

 

それゆえ

来校者には

怖い人という印象を与えていたようです

 

でも春木先生は

むしろ紳士的でユーモアあふれる方です

NHKのFさん

春木先生は怖くないですよ

 

その証拠に

春木先生に習ったうちの娘は

大ファンなんです

授業のノートを一度見せてもらいました

そこには教科の内容はほとんどなく

授業中に春木先生が放った

クオリティーの高いハイセンスな

ギャグのオンパレードでした

 

私が最も大好きなネタは

「さすが春木先生!すごいですね!」

と大絶賛すると必ず

「いえいえ

 ほんの氷山の一角です」

と尊大に謙遜なさるところです 

 

さて

そんな春木先生の専門は生物です

先日このブログで書いた

ヒトデのくだりについて

異議申し立てのお電話がありました

 

私はあいにく不在でしたが

輪島高校のさかなクンこと伊奈岡先生と

話題に花が咲いたようです

 

このブログに書かれている内容は

ほとんど曖昧な記憶によって書かれているので

出典が明らかではありませんレベルのものです

日によっては

10のうち12が嘘という日もあります

 

嘘かホントかギリギリのところを狙う

ということは

私が授業を組み立てる際に

意識していたところではあります

 

聞いている方にとっては

そのラインが最も面白く聞けるラインであって

100%真実だけという授業は

教科書に任せておけばいいのです

 

そうでもないですね

教科書に平然と矛盾が書かれていることがあります

 

例えば私の専門

化学では

①一酸化炭素は極性分子である

②極性分子は水に溶ける

③一酸化炭素は水に溶けない

ということが平然と教科書に書かれています

 

明らかに矛盾しています

このことに疑問を持った生徒が

質問してきた時に

「例外もある 覚えておけ」

と言ってしまうと

たちまちその子は

化学が嫌いになってしまうでしょう

 

このことに徹底的に説明できる力と

深い教材理解が

教師には求められます

 

気になった化学の先生のために種明かしすると

一酸化炭素の電子式を描かせると理解できます

炭素と酸素の結合は三重結合

よく見ると2本の共有結合と

1本の配位結合からできています

つまり

電気陰性度の差により

電子を引き付けていた酸素原子が

配位結合によって電子をお返ししているのです

そのことにより無極性分子のような

ふるまいをしていると考えられます

 

本来であれば双極子モーメントを用いて

説明するべきところでしょうが

高校で習うことがらを用いて

いかにわかりやすく説明するか

そして既存の知識とどう結びつけるか

 

そうすることにより

生徒たちは学ぶことの楽しさを知っていくのです

 

さて春木先生の

ハイセンスギャグコーナーも

このブログに作りたいので

春木先生

よろしければ楽しいネタ教えてください

光陰矢の如し

地震から 400 日目

もう400日ですか

 

月日の経つのは疾いもので

今年も残すところ11ヶ月となりました

年越しの準備にはまだ早いですかね

今年の10大ニュースはもうお決まりですか?

私にとっての昨年は

一日目にしてトップニュースが決まるという

極めて特殊な一年でありました

今年は何事もなく

この何事もなくということに

幸せをかみしめています

 

このブログも398回目

途中嫌になってサボった2回を除いて

毎日更新です

人生で二日までしか日記が続いたことのない

飽きっぽい性格なのですが

自分でも驚いています

 

それもこれも

「読んだよ」って言ってくださる方あってのものです

ありがとうございます

 

思い起こせば

まだ火の手の燻る

火災現場の近くにある

街中の電気が点かない漆黒の校舎で

教頭先生とふたり泊まり込み

 

余震が怖くて石油ストーブも着けれない中

警備も兼ねて玄関先で毛布にくるまって

何かしていないと気が狂いそうで

タブレットで思いを書き綴ったのが最初でした

 

充電切れが怖いので

頭の中で組み立てては

まとまったら一気に書いて

充電が切れたら車で充電

でもガソリンにも限りがあるし

恐怖と闘いながらの執筆でした

 

最初は生徒に対して呼びかけました

電波が届かないところにる生徒がほとんどで

何人が読めるかわからないけど

一緒に頑張ろうと呼びかけました

 

保護者の方への情報提供も意図しました

とにかく情報がないと不安です

学校の様子を逐一報告するつもりで書きました

 

一日の閲覧件数が最も多かったのは修学旅行中です

やはりお子さんが旅先でどうしているか

親御さんの気になるポイントのようです

 

それでも保護者アンケートによると

学校のホームページを

「ほとんど見ない」

「全く見ない」

と回答される方が4割ほどいて

まだまだダメだなと軽く凹んでいます

 

最近「無断アルバイト」が問題化しています

本校では原則アルバイトは禁止

本分である学習に集中してもらうためです

経済的に困っている家庭に限り許可

でも試験で赤点をとると許可取り消し

という方針で指導してきました

 

震災後は

家庭の状況それから飲食店の状況が大きく変わったので

従来の規制を撤廃し

申し出のあったものについては

今のところ全て許可しています

 

そこで保護者の方にお願いです

アルバイトをする場合は申請するよう

お伝えください

 

これまでに無断アルバイトが発覚したケースでは

保護者が

「どうせお前の成績なら許可されんから黙ってやれ」

と言っているようです

 

認識が間違っています!

学校はアルバイトを認める方向で指導しています

親がルールを破ることを

子どもに教えてどうするんですか!

 

このくらいルールを破ってもいいだろうが日常化し

そしてルールを破っても咎められる経験のなかった若者が

自分の心にブレーキをかける術を知らず

スシローの醤油を舐めて償い切れないほどの賠償を求められたり

闇バイトの危険性に気づかず手を染めたりするのです

 

こんな校長の思いを

保護者のみなさまに伝える手段としても

このブログは力を発揮するようになりました

 

今このブログを読んでくださっている

6割の保護者の中に

「黙ってやれ」派はいないはずですので

どうかアルバイトをしている生徒がいたら

許可を取っているか確認しあって

4割の方に伝えていただきたいと思います

 

先生方に話したいことも書いたりします

おかげで職員会議前の校長挨拶は時短でき

毎朝の職員朝礼も必要ありません

 

娘が

「お父さん今までの教員生活で得たもん

 全て書こうと思とるやろ」

さすがよく見ています

その通りです

 

昔は飲み会なんかで

先輩教員の話を若手教員がじっくり聴く

なんてことが日常的に行われ

私もその席で

本当に多くのものを学ばせていただきました

 

コロナ以降その場面もめっきり少なくなったので

若い先生方にぜひ伝えたいということも

盛り込んだりしています

 

実際の飲み会の席だと

ウザがられてしまうような内容であっても

ことばを選びながら書けるし

ウッカリ失言していたら

何度も読み返し削除したりしています


【今週のありがとう】

 

全日本書道教育研究会 髙橋 邦夫 理事長はじめみなさま

素晴らしい書と義援金ありがとうございました

 

里みちこ さま

素敵な字葉書ありがとうございました

 

国際ロータリー第2610地区の皆様

希望の翼奨学金のお申し入れありがとうござうます

 

小坂小学校の久野恭子先生

ストリートピアノ演奏と子供たちの歌声ありがとうございます

 

北陸電力教育振興財団 山田 外史 様はじめみなさま

液晶テレビ大切に使わせていただいております

 

 

※このコーナーではこれまで

 ご支援いただいた方々を

 ご紹介させていただいています

 なにせバタバタしていた中

 記録があいまいで

 「うちの支援の内容違う!」とか

 「うちは支援したのに紹介まだか!」

 といったお叱りございましたら

 お教えいただければと存じます

 このコーナーはまだまだ続きます

おくの寄り道

地震から 399 日目

豪雨から 135 日目

 

昔から繰り返し夢に出てくる

不思議な風景が3つあって

 

行ったことはないのに

なぜか懐かしいような

詳しく思い出そうとすると

フッと頭から消えていく

そんな儚い風景です

 

ひとつめは駅のプラットホーム

ホームを出るとすぐにトンネルがある風景です

 

ふたつめは丘の上の真っ白な住宅街

網目のように整備された道をたどって丘を登ると

一面同じ建物の並ぶ

そんなありそうでなさそうな風景

 

女川原発が見える丘の上に立っています

 

 

 

 

 

 

 3月11日付の朝日新聞「天声人語」

「女川町を見下ろす丘の上で、

 これを書いています。

 いかがお過ごしですか?

 あの日と同じように、

 さっきまで小雪が風に舞っていました。

 あなたたちを忘れぬようにという

 空からのメッセージでしょう。」

 この記事を書いた方と同じ場所でしょうか?

 

 

 

 

 

 

夜が白々と明けてきました

目の前の光景を見て

ハッと息を飲みました

 

ずっと夢で見ていたのは

まさにこの風景です

坂の勾配も

曲がりくねった道の細さも

このまんま

 

 

 

 

 

 

不思議なことに

ずっとこの風景を見続けていたのか

 

今思い出したけど

大きなビルが倒れる夢や

アスファルトの下に大きな穴が空いて

道路が崩れる夢も

そういえば何度か夢に見ていました

 

みなさんそんなものなのでしょうか?

 

丘を降りて女川駅に降り立ちました

 

 

 

 

 

 

JR石巻線の終着駅の女川には

線路が一本

 

 

 

 

 

 

かつて能登半島の終着駅の輪島駅も

こんな感じでした

 

東北の新聞記者の方に

教えていただきました

女川が他の東北の沿岸部の町と違うのは

復興計画を立てる際に

「60過ぎたら口出しするな!」

を合言葉にしたことです

 

若いアイデアで自分たちのまちを

つくりあげたのだそうです

 

駅からまっすぐに港に向かって

道が降りています

 

 

 

 

 

 

他のまちに見られるような

海の見えないような防波堤は

一切ありません

 

 

 

 

 

 

海岸ギリギリまで

素敵な店が軒を連ね

開店前なのにピアノのBGMが流れています

 

 

 

 

 

 

堤防を作らなかったのは

住宅は全て高台に新築して

海岸には商業施設しか

作らなかったからです

店は流されてもまた作ればいい

というコンセプトのようです

 

輪島の朝市も

既存の道路をそのまま活かして

商業施設と生活空間を棲み分けして

などとチマチマやってないで

このくらい思い切ってやればいいのに

ひとつの大きな複合施設にして

ディズニーリゾートに

ファンタジーランドや

トゥモローランドがあるように

輪島塗界隈

朝市界隈

図書館を中心にした学びスペース

マリンタウンをそのまま生かしてスポーツランド

ナタくんの海辺の映画館

観光客も市民も一緒に楽しめるそんな・・・

おっと私は60歳を過ぎていました

黙っています

 

でもこれだけは提案させてください

 

 

 

 

 

 

こちらはトレーラーハウスを利用した

ホテルです

トレーラーハウスとは思えない

おしゃれなつくりになっています

まちの復興を待たずに

これなら今からでも観光客を呼べます

いいアイデアだと思いませんか?


さて一方こちらは高台を築いて

町ごと嵩上げした場所

 

 

 

 

 

 

そしてこれが防波堤です

 

 

 

 

 

 

ベルリンの壁って

こんな感じだったのでしょうか?

 

壁の内側には

住宅はおろか商業施設すらなく

ガランと空き地が広がるだけ

 

 

 

 

 

 

この壁は一体何を一所懸命

守っているのでしょうか


多くのこどもたちが犠牲となった

大川小学校跡に行ってみました

 

 

 

 

 

 

北上川を津波が遡上してきて

学校を呑み込んだのです

 

 

 

 

 

 

 2011年3月11日

いつもと同じ朝でした

「行ってきます」の後ろ姿を見送ったあの日

「寒かったでしょう」とあたたかい手で抱きしめてあげたい

 

 

 

 

 

 

あの日は校長先生が出張で

教頭先生がその指示を待つ間に…

と記憶しています

 

この教訓は今回の震災対応において

私の判断の大きな拠り所となるものでした

とにかく校長は上からの指示を待っていてはいけない

そしていざという時教頭が自分で判断できるよう

普段からコミュニケーションをとらなくてはならない 

 

学芸員の方に訊ねられました

「東日本の教訓は

 今回能登のお役に立てたのでしょうか?」

「はい そのおかげでこうして生きていられます」

とお答えしました


門脇小学校にも行ってみました

 

こちらも津波に襲われて

教室が真っ黒焦げになっていました

 

なぜ津波で火事に?

ここには経験した方ではないとわからない

驚くべき事実があるのです

 

 

 

 

 

 

火事になった家が

燃えながら津波で流されて

学校に火がついてしまったのです

 

学芸員の方はおっしゃっていました

「津波が来たら近くの高い建物に逃げると言うのは

 あくまでも時間がない時の最後の手段

 基本は山に逃げないといけない」


慶長大津波の2年後

仙台藩復興のために遣欧使節を送った

伊達政宗公の御霊を祀った「瑞鳳殿」

 

 

 

 

 

 

政宗自身が遺言でこの地に決めたそうです

 

そして政宗が建立した大崎八幡宮

 

 

 

 

 

 

金彩や色鮮やかな彫刻が施された黒漆塗り

当時輪島塗の職人が

駆り出されたりしてなかったかな?

なんだかワクワクします

全国にはそういう例が見られますので

可能性ゼロではありませんよね

 

政宗公による

慶長大津波からの仙台藩の復興を

見習って

自分ができることをやっていく

そうお誓いしました

「あたりまえ」の反対の言葉は?

地震から 398 日目

豪雨から 134 日目

 

宮城県多賀城高校での

「3.11メモリアル“Re-Dit”ミーティング」

2日目

 

今日はポスターセッションが行われました

北は北海道

南は鹿児島まで

全国から集まった高校生からの発表です

 

 

 

 

 

 

 

北海道室蘭栄高校さんは

津波浸水をコンピュータシミュレーションしました

 

 

 

 

 

 

 

北海道函館西高校さんは

形骸化した避難訓練からの脱却を考えました

 

 

 

 

 

 

 

北海道釧路湖陵高校さんは

建造物の配置と津波による被害の関係について発表しました

 

 

 

 

 

 

 

青森県立大湊高校さんは

下北BOUSAIネットワークに取り組んでいます

 

 

 

 

 

 

 

青森県立名久井農業高校さんは

農村の防災リーダーとなっています

 

 

 

 

 

 

 

青森県立八戸中央高校さんは

東日本未経験世代に向けたポスターを作りました

 

 

 

 

 

 

 

秋田県立由利高等学校さんは

高校での避難所運営について考えました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福島県立白河高校さんは

福島県の風評被害の現在について発表しました

 

 

 

 

 

 

 

福島県立磐城高校さんは

「今」を伝えるをテーマに発表しました

 

福島県立相馬総合高校さんは

震災を風化させない取り組みをしています

 

 

 

 

 

 

 

さいたま市立大宮国際中等教育学校さんは

災害と食や発電との関係について発表しました

 

 

 

 

 

 

 

横浜緑ケ丘高校さんの発表は

「東日本大震災は本当に終わったのか」

 

 

 

 

 

 

 

桜美林高校さんは

災害時に必要な情報について過去から学びました

 

 

 

 

 

 

 

輪島高校にも支援に来てくださった

大阪府立高石高校さんは

その視察で学んだ防災減災について発表しました

 

 

 

 

 

 

簡易トイレキットをみなさんにお配りしていました

公式キャラクター「トイレ小僧」のイラスト入りです

 

 

 

 

 

 

 

大阪府立富田林高校さんは

鋼球免震と心柱制度について検証しました

 

 

 

 

 

 

 

神戸大学附属中等教育学校さんは

継続的な防災学習の必要性について発表しました

 

 

 

 

 

 

 

兵庫県立舞子高校さんは

「みて学ぶ 防災パズル」を作りました

 

 

 

 

 

 

 

高知県立大方高校さんは

「未来を守るために」を考えました

 

 

 

 

 

 

 

鹿児島情報高校さんは

「国際交流を通して学ぶ創造的復興」です

 

 

 

 

 

 

 

宮城県内の高校からも

涌谷高校さん

石巻市弘文館高校さん

 

 

 

 

 

 

 

仙台第三高校さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気仙沼高校さん

 

 

 

 

 

 

 

古川黎明高校さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

からの発表がありました


午後からは

津波伝承まち歩きスタディツアーです

災害科学科の2年生のみなさんが

ご案内してくださいました

 

 

 

 

 

 

関西の高校生と多賀城の高校生が

文化交流をしていました

「ミスド↗︎ ↘︎」か「ミスド→→」か

「スタバ↗︎↘︎」か「スタバ→→」か

喧々諤々楽しそうです

私も百均のダイソーは

「太陽↗︎↘︎」のように「ダイソー↗︎↘︎」か

「代走→→」のように「ダイソー→→」か

ずっと悩んでいます

 

関東では「マック」といいますが

関西では「マクド」と略します

フランスでも「マクド」と略すそうなので

関西はフランス文化圏ですね

 

多賀城の「おはよう靴下」という

言葉も教えていただきました

親指に穴の空いた靴下のことだそうです

 

イオン多賀城店です

店内にも津波が押し寄せ

大変な状況になったそうです

波の到達点を示す表示がありました

 

 

 

 

 

 

電柱には津波の到達点を示すシールを

多賀城高校の生徒さんが貼っったそうです

行政の許可をとったり

住民の理解を得るのに大変だったらしいです

 

 

 

 

 

 

 

駐車場の壁の白い横の筋は

津波によって付けられた傷です

この高さまで波が来たことを示しましす 

 

 

 

 

 

 

 「君をおきて あだし心を わがもたば

 すゑの松山 波もこえなむ」

と歌われたすゑの松山です

(あなたを差しおいて

 他の人に心を移すようなことが

 もしあったとしたら

 波が超えるはずがないといわれている

 末の松山でさえ

 浪が越すことでしょう)

という意味です

東日本大震災の時も

多くの方がこのすゑの松山に

避難されたそうです

 

 

 

 

 

 

 

 発災時に津波が俎上してきた川です

 

 

 

 

 

 

 

最後は祈念モニュメントに手を合わせました

 

 

 

 

 

 

 

多賀城高校の防災科学科のみなさん

どうもありがとうございました

いろいろと勉強になりました

 

多賀城ではこうして次の世代への伝承が

確実に行われています

 

「あたりまえ」

そこにあるのが普通であること

そうじゃなくてそこにあること自体が奇跡的

つまり有り難きこと

それが「ありがとう」です

さとく、ゆたかに、たくましく

地震から 397 日目

豪雨から 133 日目

 

タイトルのことばは

宮城県多賀城高等学校の教育目標です

 

東日本大震災の被災地にある学校として

全国でも2校しかない防災系学科を持ち

防災を学ぶカリキュラムを取り入れています

またユネスコスクールやSSHにも指定され

生徒が主体的に学ぶことのできる

さまざまな教育を実践されています

 

昨年度本校生徒が

東北復興研修旅行で訪れた際は

お別れの時に

全校生徒で見送って激励してくださり

生徒にとって

一生忘れることのできない光景となりました

 

私は今日「3.11メモリアル“Re-Dit"」

に参加するため

そして生徒の皆さんに

直接顔を見てお礼を申し上げるために

多賀城高校を訪れます

 

3.11の順序を変えた1.31に開催されるのは

何か意図のあってのことでしょうか

 

今の高校生にとって2011年は

もしかすると記憶にない

覚えていたとしても

なんとなくいつもとは違う幼稚園の風景

あるいは誰かがが覆い被さって守ってくれた

そのくらいでしょう

 

こうして災害の記憶を後世に残すため

生徒のみなさんが活動し続けています

この姿は

能登の高校がこれから見習っていくべき姿です

 

我々に何ができるかしっかり学んで帰ります

 

冬の日本海とは打って変わって

雲ひとつない関東平野の冬の風景

富士山を車窓から望みます

 

 

 

 

 

 


基調講演では

国土交通省の日野口 厳 様から

「『公助』から考える自助・共助」

と題してお話をいただきました

 

東日本大震災の際は

津波警報が発令されていたにも関わらず

沿岸部にまだ助かる命がたくさんあるとして

出動命令が出されたそうです

 

さらに発災翌日から

「くしの歯」作戦を決行します

とにかく車が通れるだけのルートを

くしの歯のように切り啓く作戦です

余震や津波の再襲来の危険がある中

建設会社の現場責任者と道路管理者は

使命感と地域を思いやる心から

この命懸けの作戦を実行しました

ご遺体の措置に当たった

自衛隊や警察など関係機関との連携により

早期に決行できたそうです

 

非常時には通常のルールを超えた

現場の責任者の決断が求められます


私は以前

のとはやさしや土までも

地震さえやさしくて

子供が親と一緒にいる時間に起こってくれる

とこのブログで書きました

平成19年春休み中

令和5年GW中

令和6年元日

 

ところが

能登半島だけでなく

実は平成になって

日本に起こった震度6以上の地震は

全てそうなんだそうです

 

平成15年宮城県沖土曜日未明

平成15年新潟沖土曜日夕方

平成15年中越沖祝日

平成20年宮城沖土曜日朝

平成23年東日本の余震は全て深夜または未明

平成28年熊本地震は余震も含め全て夜

ほかにもありますが

起こったのは全て深夜または未明です

 

唯一平日の昼間に起こったのが

東日本大震災の本震なのだそう

 

これだけ一致すると

なんだか気味悪いですね

 

さらには地震の後に

洪水に立て続けに襲われるなんて

なんて運の悪いことと思っていたのですが

 

東日本大震災の時も

熊本地震の時も

やはり半年ほどして

洪水に襲われているそうです

 

後世に伝えていく責任を

ひしひしと感じます

Momojiro

地震から 396 日目

豪雨から 132 日目

 

総合英語の授業で幼稚園(保育園)に出向き

園児さんたちと交流を行っています

第1・2弾は英語の絵本の読み聞かせをしましたが

今回は第3弾

桃太郎のオリジナルストーリー(英語劇)を披露しました

 

 

 

 

 

 

以下に生徒からのPRを掲載します

 

私たちは先日、総合英語の授業で海の星幼稚園へ行きました

幼稚園では誰もが知っている「桃太郎」の劇を英語版で演じました


私たちがこの活動を通して目的としていることはなんだと思いますか?


それは

「楽しく英語にふれてほしい」「輪島高校って楽しそう」

と思ってもらうことです

 

私たちはこの日のために限られた練習時間の中で

園児も一緒に楽しめるよう熱心に練習に励みました

 

迎えた当日、私たちは海の星幼稚園へ出発しました

園に着くと子どもたちの元気な声が聞こえてきました

その声を聞いて

私たちも楽しんでもらえるように頑張ろうという気持ちになりました

 

劇の中には園児も参加できる工夫がされており

高校生が作ったトンネルの中を桃次郎と桃子と一緒に歩き

鬼ヶ島へ向かったり

 

 

 

 

 

 

桃次郎・桃子・犬・猿・キジと協力してボールを投げて鬼退治をし

奪われた宝箱を取り返してくれました

 

 

 

 

 


そして最後には協力してくれた園児のみんなに

生徒手作りメダルを首にかけました

笑顔で大きな声で「ありがとう」と言ってくれて

とても嬉しい気持ちになった


帰る際には

園児とハイタッチをし「see you」と言って帰りました

 

 

 

 

 

 

次回は和光幼稚園での発表なので

今回の反省点を活かして

より良い演技ができるように努力したいです

 
〜生徒の感想〜

桃次郎役(中山さん)
私は一生懸命セリフを覚えたり、それに加えて動きをつけたりなどをして園児を楽しませることが出来ました。桃子と声を合わせて言うところは何回練習したのか覚えてないくらい大変でした。そのおかげで本番ではミスなく言えることが出来ました。それでもセリフに合わせた動きなどがスムーズに行かないことが多々あったので次の発表では一連の流れとして進めることが出来たらいいと考えています。

 桃子役(谷内さん)
園児の皆さんを楽しませるために自分も楽しんで演技ができるよう努めました。練習のときにうまく言うことが出来なかったり、振る舞うことが出来なかったりしたけれど、本番では桃子らしく振る舞うことが出来たと思っています。次の幼稚園でも、桃子らしさを忘れずに園児の皆さんを楽しませられるように頑張ります!!

 鬼代表(岩波さん)
私たち鬼役は園児のみんなが楽しく劇を見てもらうために様々な工夫をしました。鬼を倒すときに高校生だけで戦うのではなく、園児も一緒に戦えるように新聞紙でボールを作ったり、一人一人鬼のお面を書き、新聞紙でハリセンを手作りして鬼だと分かりやすいように工夫しました。園児のみんなが楽しんでもらえるように工夫をする時間はとても楽しかったし、自分の成長にも繋がりました。

次の幼稚園では、恥ずかしがらずに演技をしたいです!

 
次回は来週5日に和光幼稚園に伺う予定です

輪島の走り嘘

地震から 395 日目

豪雨から 131 日目

 

昨晩「マツコの知らない世界」で

 「チェーン店朝食は

 主婦たちの救世主(メシア)」

の特集をしていました

 

日本経済新聞によると

2023年の朝食にかかる費用は402円で

自炊でもこれだけかかるのなら

外食の方が

と考える方が増えています

 

「なか卯」さんの

「こだわり卵定食」に

「鶏小鉢」をトッピングする

NEO親子丼が紹介されていました

 

早速今朝「なか卯」さんに直行です

「今朝はそのメニューを注文する方ばかりなんですよ」

と店員さんに笑われてしまいました

みなさん同じようなことを考えているようで

新しもん好きの

輪島市民性丸出しで

自分でも笑ってしまいました

 

「輪島の走り嘘」という名物があるくらい

輪島の人間は噂が大好きです

しかも大袈裟に話を盛って伝えるので

誰かが朝くしゃみをしたら

夕方には入院していることになってたりします

 

あるとき東大に合格した方がいて

「あんたんとこの息子さん東大受かってんて?

 できるねー

 何食べたらそんな頭いいなるが?」

「そやねーネギや好きやったかねー」

あくる日朝市のネギが売り切れました


先日

日本の「TOKKATSU」教育のおかげで

阪神淡路大震災の時に秩序が保たれていた

と書いたら

それを読んだ阪神淡路経験者から

情報が届きました

「報道されへんかったけど

 強盗ようさんおったで

 そのかわり地元のヤンキーが

 みんなでボコボコにしとったわ」 

だそうです

ヤンキーも正義感を学んでいるようです

恐るべし日本の「TOKKATSU」


ところで

NEO親子丼

めっちゃおいしかったですよ

ヒトデと星の不思議な関係

地震から 394 日目

豪雨から 130 日目

 

二枚貝の殻に

時折小さなまんまるい穴が空いているのを

見かけたことはありませんか?

 

あれはヒトデが貝を食べたあとです

貝にしがみついて

ザラザラの舌で1週間ほどかけて削り続け

開けた穴からエキスを吸うのだそうです

 

そこまでして食いたいか?

笑ってしまいますがヒトデにしてみたら

たぶん真剣そのものなんだと思います


私たちは

いつどうやって日本人になったのか?

6歳児は世界のどこでも同じようだけれど

12歳になる頃には

日本の子どもは“日本人”になっている

 

山崎エマ監督の

「小学校〜それは小さな社会〜」

という映画が

教育大国フィンランドで拡大公開されたのをはじめ

世界各国で注目されています

 

イギリス人の父と日本人の母を持つ山崎エマ監督は

アメリカの大学へ進学した後

ニューヨークに暮らしながら

自身の“強み”はすべて

日本の公立小学校時代に学んだ

“責任感”や“勤勉さ”などに由来していることに

気づきます

 

一年間のべ4000時間に及ぶ

小学校での密着撮影と

その後一年間をかけて編集された

ドキュメンタリー映画です

 

日本の小学校では

児童自らが学校生活を運営する

さまざまな役割を担います

その役割を全うすることで

集団生活における協調性を身につけます

 

教室の掃除や給食の配膳などを

子どもたちでする

私たち日本人にとっては当たり前の風景が

世界の国から見ると驚きの光景なのです

 

以前NHK「クローズアップ現代」でも

「TOKKATSU」として

世界に広がりを見せつつあることが

特集されていました

 

アメリカからは

「掃除の教育は『自分のことは自分でする』

 ことを学ぶための最高の見本だ」と

 

ドイツからは

「小さい頃から周りと協力する意識が

 自然と身についてくる」と

 

ギリシャからは

「子どもたちの責任感

 そして信頼する先生の姿がすごい」と

 

映画のホームページには

各国からの称賛の声が

 

阪神淡路大震災の際に

あの悲惨な状況の中

殺人・強盗・強姦などの凶悪犯罪が

ほとんどなかったことが

多くの海外メディアの間で

絶賛されました

 

このことは知らず知らずのうちに

「TOKKATSU」で身についたものなのです

 

今回の能登半島地震でも見られました

「自分よりももっと困った人がいる」

多くの方が口々にそうおっしゃって

ものや支援を分け合いました

 

一方で

 

私の家は火災のあった朝市地区の

一番端っこでポツンと燃え残りましたが

1週間ほどして潜入していると

お正月用に準備していた

ビールやお酒が全て飲み干され

床に空き缶空き瓶が散乱しているのでした

 

どうやら

「TOKKATSU」を学んでいない

ヒトデが潜入して

1週間かけて飲み干したようです

そうまでして呑みたいか?


ところで

ヒトデがクルッとまるまって

つまりパーがグーになって

周りにトゲが生えたのが

ウニです

その証拠に

ウニには精巣や卵巣が5つあって

口は五角形をしています

 

ウニのトゲが抜けて

ヒョロヒョロと長くなったのがナマコです

その証拠に

輪切りにしたときに

中心の穴は五角形をしています

能登半島の内浦

七尾湾ではナマコからつくられる

コノワタやクチコが名物ですが

震災後どうなっているのでしょう?

 

ナマコが陸に上がって

光合成を始めたのがオクラです

私説ですが学術的根拠はありません

 

この5という数字は

生物学的に非常に意味のある数字です

 

1,2,3,5,8,13,21・・・

フィボナッチ数列といって

前のふたつの数字の和を順に並べたものです

自然界に存在するものは

ほとんどがこの数字に当てはまります

 

4本足の獣?

2本の手足です

 

6本足の昆虫?

2組の3種類の足です

 

10本足のイカ?

8本の足と2本の生殖器です

 

パイナップルの皮の網目

8本と13本の渦からできています

 

ひまわりの種の数と模様もこの法則に

したがっています

 

なぜそうなるかというと

どうやら細胞の分裂と成長に

関係があるようです

 

1時間毎に分裂し

生まれたばかりの細胞が

分裂できるようになるまでに1時間かかる

そんな細胞があったとしましょう

 

1時間目

細胞Aが分裂し新しい細胞Bが生まれます

2時間目

Aが分裂しCが生まれ

Bは分裂能力を持たずそのままです

3時間目

ABが分裂し新しい細胞DEが生まれます

Cは成長のため分裂できません

4時間目

ABCが分裂し新たな細胞FGHを

DEはそのまま

・・・

このようにして

この不思議な数列ができあがるのです

 

ヒトデが空に昇って輝き出したのが

お星様です

これは本当です

昔洞窟に壁画を描くときに

ヒトデを貼り付けて

星を表現したのだそうです


【今週のありがとう】

 

大浦運輸株式会社様

うちのピアノ運び出してくれてありがとうございました

 

MPCピアノメンテナンスのみなさま

そのピアノの調律ありがとうございました

 

高知県教育委員会のみなさま

遠いところようこそ視察に来てくださいました

 

日本教育公務員共済会石川支部様

助成金と高圧水洗スプレーとても役立っています

 

高知県「こうて屋」矢野逸子さま

見事な生姜 体も心も温まりました

 

※このコーナーではこれまで

 ご支援いただいた方々を

 ご紹介させていただいています

 なにせバタバタしていた中

 記録があいまいで

 「うちの支援の内容違う!」とか

 「うちは支援したのに紹介まだか!」

 といったお叱りございましたら

 お教えいただければと存じます

 このコーナーはまだまだ続きます

麻雀は人生だ!

地震から 393 日目

豪雨から 129 日目

 

麻雀ほどその人の

人となりが現れるものはなくて

打ち方を見ると

その人の人生までが見えるようで

だからこそハマる人が多い訳で

 

かく言う私は

ことのほか麻雀が弱いです

人生の成功者とは程遠い打ち方をします

 

コンピュータ相手ならそこそこ戦えますが

対人間となると

たちまち弱点を露呈してしまいます

 

理由はふたつあります

 

まずは

気が小さくて「ロン!」と言えない問題

 

誰かが当たり牌を切っても

「ここでそれを切るとは

 勝負に来たな

 かなりいい手なんだろうな

 索子で染めてるな

 混一色あるいは清一色

 もしかして緑一色もあるな

 それに引き換え

 自分は断么平和

 なんてしょぼい

 こんな手で上がったら

 気を悪くするだろうな」

うだうだ考えているうちに

次の人がサッサとツモりだし

「あ…上がれなかった」

 

もうひとつは

手を広げすぎ問題

 

昔から目の前に転がるチャンスには

なんでも飛びつくタイプで

回転寿司では

流れてくる寿司を全て食べたくなります

最近では回転寿司でも

タッチパネルで注文するシステムなので

重宝しております

 

なので気がつくと

三色一通二盃口を本気で狙って

結局上がれないパターンがいつもです

 

熟考の上スパッと決断するのが

麻雀の猛者であるなら

何も考えずに決断して

あとからグジグジ考える私は

限りなくギャンブルには向いていない人間です

 

「石橋を叩いて渡る人」

入念な準備をして

決断したら思い切って行動する

こうありたいものです

 

「石橋を叩いても渡らない人」

諦める勇気を持っている人です

ときにはこんな決断も大事です

 

「石橋を叩きすぎて壊す人」

何にでも否定的な意見を言う人

ちょっと苦手なタイプです

 

「石橋を壊して造る人」

既存のものをぶっ壊して

自分で新しいものを造る人

何人かこんな校長先生にお仕えしてきましたが

自分は到底その域に達することはできません

 

私は

「石橋に気づかず泳ぐ」

タイプです

石橋があるか確認もせずに

勝手に泳ぎ出して

あとから

「あ!?あんないい石橋あったんや」

 

向こう岸まで辿り着いていればいいのですが

大概は流れに戻され元の場所にいる

なんのために泳いだんや?

こんな感じです

 

でも自分で決断して泳ぎ出して

そんな中でいろんな困難にぶつかって

たとえ元の場所に戻されても

流されている間に

ぶつかってきた

ゴツゴツの岩や流木のことは

決して忘れません

 

新しい学習指導要領で重視されている

「探究」の狙いはこんなところに

あると思っています

 

先日講演をしていただいた

三谷産業様から提案がありました

 

質疑応答の際に質問をしたふたつのグループ

ひとつめは

「ジムを造りたい」

ふたつめは

「再生可能なエネルギーでまちを照らしたい」

 

今日その解決策のアイデアをいただきました

「ジム」でのトレーニングの運動エネルギーを

電気エネルギーに変換することを考えては?

 

全く異質のふたつを組み合わせるだけで

新しいイノベーションを生み出すことができる 

素晴らしい発想です

日本ちゃちゃちゃ

地震から 392 日目

豪雨から 128 日目

 

MUFG ALL STAR GAMES 2024-25

バレーボールのオールスター戦が

石川県を会場に開催されました

 

 

 

 

 

 

会場は「かほく市総合体育館」

通称「とり野菜みそ BLUECATS ARENA」

とり野菜は石川県のソウルフード

ちなみに「とり野菜」の「とり」は

「鶏」でも「鳥」でもありません

野菜や栄養をたっぷり摂るという意味

つまり「摂り野菜」なのだそうです

 

かほく市のまつやさんの製品で

江戸時代に北前船の廻船問屋を営んでいた

初代当主が船上食として考案した鍋みそがルーツです

 

そしてこのアリーナは

バレーボール女子Vリーグディビジョン1の

「PFUブルーキャッツ石川かほく」の

ホームアリーナとしても使用されています

 

 

 

 

 

 

昨年度体育館が使えない本校の

球技大会の会場としてお借りした場所でもあります

 

 

 

 

 

 

会場内にはスモークが焚かれ

ボルテージは最高潮に

 

 

 

 

 

 

本校男子バレーボール部員が

大会運営のお手伝いをしました

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

生で見たオールスター選手は

空を飛んでいるように見えました

 

チャレンジも生まれて初めて生で見ました

 

チャレンジと聞くとどうしても

悔やみきれない思い出があります

 

地震による建物被害認定の

チャレンジ制度の思い出です

 

今回の能登半島地震では

被害の大きい方から

「全壊」

「大規模半壊」

「中規模半壊」

「半壊」

「準半壊」

「一部損壊」

の6段階で判定されました

 

判定によって

義援金や補助金の額が

大きく変わります

 

迅速に判定しなければいけないので

判定士の方がとりあえず外見で判断していきます

ところが見た目は大丈夫でも中に入ると

被害がとてつもなく大きいケースがあります

 

そのときにチャレンジするのです

 

そうすると建物内部に入り込んでの

再検査になります

 

チャレンジ成功すると

段階が引き上げられます

ただし再検査にはかなりの時間を要します

 

チャレンジ失敗して

段階引き下げのケースもあるので

何でもかんでも

チャレンジすればいいものではありません

 

我が両親の家は「半壊」の基準を受けました

ただし内部はポッキリと二つに割れ

四方の壁も割れて

どう見ても「全壊」状態でした

 

ただし隣の家に一部寄りかかった状態でしたので

隣人からは一刻も早い解体を迫られていました

それで泣く泣くチャレンジを諦め

早期公費解体したのでした

 

解体した家には

価値のある昭和32年発行の十円玉があったはずで

せめてそれだけでも潜り込んで拾っておけばよかったと

昨日放送されていた高価な硬貨に関する番組を見て

思い出しました

 

みなさん

令和に発行された一円玉は

一個3000円で取引されるそうですよ

お財布の中チェックしてみては?

戦後と被災後のサツマイモ畑

地震から 391 日目

豪雨から 127 日目

 

日本航空高校石川さんが

春の選抜出場を果たしました

おめでとうございます

 

お祝いを申し上げに

グラウンドを訪ねました

こんなに雪深い地です

さまざまなハンデを乗り越え

勝ち取った栄冠です

本当におめでとうございます

被災地を元気づけるプレイ期待しています

 

 

 

 

 

 

今日は

徳島の独立リーグで

プロ野球選手を何人も輩出しているコーチを招いて

講演会をしていました

輪島高校からも投手陣が参加していました

 

19世紀のイギリス

パブリックスクールで

ラグビーを通した

自治の精神と自己規律化を目指した教育が行われ

スポーツが娯楽から教育活動に引き上げられました

 

このような内容を含め

まずは心の持ちよう

人としてのあり方について

じっくりとお話をなさっていました


JRC部の3人がこども食堂のボランティアをしました

JRCとは青少年赤十字(Junior Red Cross )

いのちと健康を大切にし

地域社会や世界のために

奉仕することを目的に活動しています

 

 

 

 

 

 

今日はサツマイモを使ってのスイーツです

これは毎年老人ホーム慰問に

持って行っているものです

サツマイモは

地震によってヒビが入ったり傾いたりした校庭で

自分たちが育てたものです

 

場所はふれあい健康センター

火災のあった朝市地域の我が家に

最も近い避難所のあった場所です

私の両親も足の踏み場もないこの場所で

しばらくお世話になっていたなと

 

すっかり綺麗に片付いた部屋を見ると

遠い過去のような

現実と夢の狭間を行ったり来たりしていたような

不思議な感覚です

 

一昨年本校は創立百周年を迎えました

その際いろいろ歴史を調べたのですが

戦時中

グラウンドをサツマイモ畑にして

地域の人のために役立てていたそうです

 

およそ80年の時を超え

同じようなことをしていることに

なんだか感慨深いものがあります


おもしろい早口言葉を見つけましたよ

「蛸が鷹と闘ったが(たこがたかとたたかったが)
 蛸が勝ったか(たこがかったか)
 鷹が勝ったか(たかがかったか)
 わからなかった中(わからなかったなか)
 歯がガタガタな方が(はががたがたなかたが)
 鷹が勝ったと(たかがかったと)
 片言で語った(かたことでかたった)」

「脳に効く早口言葉」(サンマーク出版)より

 

「東京特許許可局から
 京都特許許可局へ来た客は
 よく柿食う客だ」

「坊主が屏風に上手にボーっとしたポーズの
 ヌードの坊主の絵を描いた」

こんなのも昔ありましたね


I think that that that that that boy wrote is wrong.

(あの少年が書いたあの that は間違っていると思う)

花火三部作

地震から 390 日目

豪雨から 126 日目

 

昨日紹介した作曲家 弓削田健介さんの

合唱曲「フェニックス」

動画が届きましたので

みなさまにも共有させていただきます

https://youtu.be/5sJy0mpps_g

 

「フェニックス」は

長岡と輪島の小学生の言葉を紡いで

つくられた詩に曲がつけられたものです

長岡の日本一の花火と

輪島高校生が打ち上げた復興の花火

そんなご縁もあります

 

弓削田健介さんは「能登地震」を受け

3曲の合唱曲を作曲しました

「フェニックス」「ゆめはなび」「HANABI」

https://yugemusic.com/special-hanabi/

 

珠洲でも夏祭りに花火を打ち上げたそうです

そのとき地震で亡くなった方への

メッセージを書いた紙を貼り付けて

夜空に大輪の花を手向けたのだそうです

真っ暗な夜空に光る花火の真ん中が

なんだか

大切な人のいる向こうの世界への入口にも見え


「僕らのまちは僕らでつくる」街プロ

当初から活動している2年生に1年生が加わり

新たな展開を見せています

 

様々な企業様からの援助もいただいています

たとえば大成建設様の支援を受けて進めている

「転生プロジェクト」

被災地の瓦礫に新たな命を吹き込むプロジェクト

当初は何をしていいかわからず

右往左往しているかに見えましたが

今では1年生や3年生も巻き込んで

卒業制作にまで広がっています

 

未来のお花を咲かせるために

世代を超えて花粉を運ぶ

ミツバチプロジェクト

これまでたったひとりで頑張ってきましたが

MROの原田幸子アナが

絵本でつながろうと寄り添ってくださることに

頑張る人のもとには

人が集まってくるんですね

これが探究活動の醍醐味です

 

さて今日も新たな企業様が

学校にいらっしゃいました

生徒たちの思いと

企業様の思いの

シナジー効果に期待します

 

 

 

 

 

 

まずは会社の概要を説明していただきました

この会社ではどのようなことをやっているか

そしてどのように未来に繋がっていくのか

生徒たちは真剣に耳を傾けていました

 

 

 

 

 

 

自分たちの活動において

どういった部分にご支援いただけるか

あるいはどのように共創できるか

生徒から活発な質問がされました

 

「僕たちは

 ジムを作りたいんです

 被災民が元気になるための

 力になりたいんです

 何かアドバイスをいただけますか?」

 

「私はジムが嫌いです

 あんな狭いところで走って何が楽しいのか

 外で走った方がよっぽどいい」

とガツン!

 

地震で壊された道路は危険で

とても走れる状況ではありません

だからこそ室内で走れる施設をつくりたい

それなのに…

 

被災地の状況が正しく伝わっていない

新たな社会課題に生徒は気づきます

 

さらには

自分たちがジムを作れば

みんなが喜んでくれると思っていたけど

そうじゃない人もいる

これも新たな視点です

 

じゃあそんな人を巻き込んでいくにはどうすればいいか?

それを考えるのが探究活動の狙いです

決して目に見える結果だけで評価してはいけません

 

「僕たちはエネルギー問題に取り組んでいます

 今輪島のまちは街灯が全て倒れ

 夕方5時を過ぎたら真っ暗です

 太陽光パネルで

 まちを明るくしたいんです

 何かアドバイスをいただきたいです」

 

「太陽光パネルには耐用年数があって

 今運用しているのは寿命がきていて

 その処分に困っている

 だからただ作ればいいというものではない」

とふたたびガツン!

 

処分しなくていい太陽光パネルを作ればいい!

あるいは不要になったパネルを活用できないか

誰もできていないのならチャンス!

生徒のみんなにはそう考えて欲しいのです

 

そんなさまざまな気づきのある

とても有意義な時間でした

群青のフェニックス

地震から 389 日目

豪雨から 125 日目

 

その曲との出逢いは

確か教頭として輪島高校に赴任した年だったような

  

「ああ 

 あの街で生まれて君と出会い

 たくさんの想い抱いて

 一緒に時を過ごしたね」

 

合唱大会で3年生が歌ってくれました

 

「今旅立つ日

 見える景色は違っても

 遠い場所で 君も同じ空

 きっと見上げてるはず」

 

歌詞を気に留めることもなく

美しく懐かしい旋律に

引き込まれていきました

 

「またねと手を振るけど

 明日も会えるのかな

 遠ざかる

 君の笑顔今でも忘れない」

 

あとで調べてみたら曲名は「群青」

 

「あの日見た夕日

 あの日見た花火

 いつでも君がいたね

 当たり前が幸せと知った」

 

東日本大震災の時に作られた曲と知りました

 

「自転車をこいで

 君と行った海

 鮮やかな記憶が

 目を閉じれば

 群青に染まる」

 

そう思って聴きかえすと

歌詞のひと言一言が

胸に突き刺さってきます

 

「あれから二年の日が

 僕らの中を過ぎて

 三月の風に吹かれ

 君を今でも想う」


この曲が生まれたのは、福島第一原子力発電所から半径20km圏内にある福島県南相馬市。

南相馬の子どもたちが東日本大震災によって離ればなれになってしまった仲間を思って、つぶやいたり、 書き留めた言葉を、小高中学校の小田美樹先生がまとめて、曲をつけた作品だそうです。

震災後、全国に避難していった友だちが原発事故で小高に戻れないなど、たくさんの不安が生徒たちにのしかかり、わずか6、7名の2年生も、心を痛め、音楽の授業では歌が歌えなくなっていたそうです。音楽の小田美樹先生も・・・。

ある日、小高中を離れた生徒がどこにいるのか、大きな日本地図に生徒の顔写真を貼り付けながら、子どもたちが「遠いね」「でも、この地図の上の空はつながってるね」など話しながら、詩づくりが始まったそうです。子どもたちの思いを綴った日記や作文、他愛もないおしゃべりから、小田先生は子どもたちの想いを書き留めていき、それをつなぎあわせて、「群青」ができあがったそうです。

(以上、合唱作曲家弓削田健介さんのブログより)

 

「響けこの歌声

 響け遠くまでも

 あの空の彼方へも

 大切な全てに届け」

 

子どもたちが

離ればなれになったともだちを思って

作られた曲だったんですね

 

「涙のあとにも

 見上げた夜空に

 希望が光ってるよ

 僕らを待つ群青の街で」

 

曲のクライマックスでは

感情が

例えは悪いかもしれませんが

津波のように押し寄せてきます


「ああー

 きっとまた会おう

 あの街で会おう

 僕らの約束は

 消えはしない

 群青の絆」

 

群青はスクールカラーだそうです

 

「また

 会おう

 群青の街で」

 

 

 

弓削田健介さんが先日学校にいらっしゃって

生徒の気持ちを

生徒の想いを

訊いていってくださいました

 

その言葉を一つひとつ紡いだ

新しい合唱曲ができあがりました

 

「フェニックス」

 

地震に叩きのめされ

洪水に打ちひしがれ

それでも立ち上がる

今の自分たちを象徴する

そんな曲に仕上がっています

 

「ほしのシャワーにつつまれて

 きみはよみがえる

 こころのそらで

 よぶこえがする

 さみしさにたちむかう

 ゆうきとひびきあって

 ひとりじゃないよ

 おもいだして…」

CSH研究発表会

地震から 388 日目

豪雨から 124 日目

 

SSH・NSH研究発表会が行われました

 

SSHとはスーパーサイエンスハイスクール

理数教育に特化した高校で

文部科学省から指定されています

石川県では

金沢泉丘・七尾・小松の3校が指定されています

 

NSHとはニュースーパーハイスクール

国際的に活躍する人材の育成を目指して

石川県教育委員会から指定された高校で

SSH3校に

金沢二水・金沢桜丘を加えた5校です

 

今日の発表会は

全国の中学・高校の先生方をお招きし

合同でその成果を発表しあうものでした

 

今回はそこに

クリエイティブリカバリースーパーハイスクールCSH

(勝手に名付けました)

輪島高校からも「街プロ」代表の生徒が

特別に参加して発表しました

 

代表生徒は2年生の宮腰さんと邑田さん

「高校生観光大使&都会留学」

のアイデアについて発表しました

 

 

 

 

 

 

現在「地域みらい留学」

という枠組みは既に存在します

 

130校を超える

日本各地にある魅力的な公立高校から

住んでいる都道府県の枠を超えて

自分の興味関心にあった高校を選択し

高校3年間をその地域で過ごす

国内進学プログラムです

 

美しい自然や豊かな文化に溢れた魅力ある地域で

立場や世代を超えた多様な人々に囲まれながら

高校生活を過ごします

 

少人数かつ地域に開かれた教育の中

多様な経験と挑戦の機会があることで

高校生ひとりひとりの個性と自立心が

育まれるプログラムです

 

現在能登高校がこのシステムを利用して

全国からの入学生を受け入れています

 

今回ふたりが提案した「都会留学」は

この逆の発想です

 

能登の高校生が都会の高校生活を体験し

地域と都会の交流を深め

漠然とした都会への憧れを

明確にする狙いがあります

 

都会で活躍する場を見つける生徒もいるだろうし

あるいはもっと世界へ羽ばたく生徒もいる

生まれ故郷の良さを再認識し戻ってくる生徒

あらゆる可能性を広げるプログラムです

 

ふたりが

スポンサーとなり得る地元企業への

ヒアリング調査を行なったところ

「都会留学に賛同する

 一口◯◯万円出す

 見返りは必要ないので

 将来地域のために還元してほしい」など

6割以上の賛同が得られました

 

数値計画として

3名採択された場合の

交通費・宿泊費・広告費・通信費など

◯◯◯◯万円の必要経費を試算し

そのための資金繰り計画

賛同企業からの出資や

テレビ局制作企画料など

具体的にまとめ上げました

 

同じ会場では

七尾高校さんから

能登半島地震による海底隆起の影響で増えた

ウニを利用した炭の開発の発表がありました

 

ウニが増えるんなら

美味しいウニをたくさん食べれていい

と考えるのは早計です

ウニはそのへんの海藻を食べ尽くし

いわゆる磯焼けという現象を起こす

実は厄介ものです

磯焼けを起こすとサザエやアワビが姿を消します

 

しかも増えるのはほとんどがムラサキウニ

さほど美味しくないウニです

ムラサキウニ100匹に1匹の割合で

バフンウニが取れますが

これが美味しいんです

さらにさらに

バフンウニ100匹に1匹の割合で

あかがぜが取れますが

これがたとえようのないくらい

最高の味です

 

がぜというのは方言でウニのこと

つまりあかがぜは赤ウニのこと

能登半島だけでなく日本各地の半島に残る方言です

 

言葉は中心部から地方へと

時間をかけて

まるで池の真ん中に石を投げ入れると

その波紋が周りに広がっていくように

伝わっていきます

 

だから日本の半島の先端の言葉を調べると

昔の京言葉がわかります

 

たとえば能登半島の先端

珠洲の方言「げっさんな」

一度聞くと「ゲスの穴」に聞こえて

なんだか汚い言葉に感じますが

本来の意味は感嘆の言葉

「げに さ あらんや」という雅言葉です

 

輪島の海士町では

「おしっこをする」ことを

「ションベンまる」といいます

「おまる」の語源がここに見られます

 

また海士町の言葉には鼻濁音がありません

鼻濁音とは鼻に抜ける「がぎぐげご」

通常の「ガギグゲゴ」とは違い

nga ngi ngu nge ngo って感じで発音します

「午後」と発音してみてください

最初の「ゴ(go)」が鼻濁音じゃないほう

続く「ご(ngo)」が鼻濁音です

 

日本語では一般的に

語頭の「ゴ」は鼻濁音じゃない方で

たとえば「五円玉」の「ゴ」

 

語中の「ご」は鼻濁音

たとえば「仕事」の「ご」

 

と使い分けています

 

九州弁には鼻濁音がありません

海士町の祖先は九州から来られた方なので

その言葉を受け継いでいるものと思われます

 

さてさて話をあかがぜに戻して

 

私は一度だけあかがぜをいただいたことがあります

 

ご主人自ら漁もされ

採れたばかりの美味いもんを食べさせてくれる

輪島の「連」という居酒屋での経験です

 

おすすめの店です

今は工房長屋の仮店舗でやっています

全国の皆さん

是非是非お越しください

 

金沢二水高校さんからは

色弱者に配慮した授業の工夫について

発表がありました

 

聴衆の高校生からの質疑応答も

大変しっかりしていました

 

県立工業・大聖寺・野々市明倫・羽咋からも

ポスターセッション発表がありました

 

どの学校もしっかりした発表で

各校の探究学習の成果があらわれています

日本の未来は明るいです!

とちあいか

地震から 387 日目

豪雨から 123 日目

 

見てください

この驚きの大きさのいちご

 

 

  

 

 

 

とちぎの「とちあいか」

500円玉と比べて見てください!

こどもの拳ほどの大きさがあります

 

送ってくださったのは

栃木県の「ひとみいちご農園」の

人見(旧姓石田)峰洋様

 

彼は私が七尾高校に勤めていた頃

3年間担任をさせてもらった生徒です

進学校での指導経験がなく

右往左往する頼りない担任でしたが

担任が誰だろうが関係なく

自分達でしっかりと考えて行動する

なんともたくましいクラスで

その中心となって活躍してくれた生徒です

 

「街プロ」の生徒とコラボして

何かできないかなと考えています


本日NHKの「うたコン」で

紅白歌合戦で

坂本冬美さんが

輪島から歌ってくださったときの

舞台裏をお見せします

19:57 からの放送です

ぜひご覧になってください


おかげさまでこのブログ

多くの方にご覧になっていただけるようになりました

 

輪島高校では多くの先生方が

自らの生活を犠牲にしてまで

生徒のためにはたらいてくれています

 

そんな先生方の奮闘ぶりを

シリーズでお伝えしていきます

 

第1回は家庭科の山上佳織先生

自らお子さんを守りながら

学校の中心となって奮闘してくださっています

なぜ被災地で働くのか 山上佳織.pdf


夏に花火を打ち上げた「街プロ」グループ

おばあちゃんが涙して喜んでくれたりしました

まだまだみんなを元気づけたいと

新たな計画をしました

 

イルミネーションイベントを企画しています

生徒からの話をご覧になってください

 

「輪島高校二年生の花火グループです。8月に打ち上げた花火に続き、私達は、3月20日輪島マリンタウンでイルミネーションイベントを開催します。

 今回のイベントは他の「街プロ」やBEYOND the BORDERSとのコラボイベントとなっています。

 そこで資金調達のために現在クラウドファンディングを行っていますが、目標金額にはまだまだ届いていないのが現状です。

もう一度、ふるさと輪島を照らし、明るくするために是非クラウドファンディングのご支援やこの活動の拡散をお願いします。

クラウドファンディング

https://camp-fire.jp/projects/812485/view?list=search_result_projects_popular

インスタグラム

https://www.instagram.com/wajima_hanabi_project?igsh=MTBiNGQwZDQydWc3Zw%3D%3%20D&utm_source=qr

今回のイベントには

海辺の映画館を企画しているナタくんも

コラボしています

新幹線の秘密

地震から 386 日目

豪雨から 122 日目

 

新幹線の座席は

2席のシートと3席のシートが並んでいます

これはあらゆる人数の団体客が

まとまって座れるようにしてあるそうです

4人=2席+2席

5人=2席+3席 つまり横並びに1列

6人=3席+3席

7人=2席+2席+3席

というふうにです

細かい心配りですね

 

3席シートの真ん中の席が

他のシートより広くなっている気がしたので

計ってみたら

両側席が45cm に対して50cm と

確かに5cm広くなっていました

こちらも細かい心配りですね

 

 

 

 

 

 

3席シートのドリンクホルダーの位置は

左側のシートから順に

右右左と1ヶ所だけ逆になっています

これはなぜでしょう?

ちなみに2席シートは右左です

つまり両席の内側についています

おそらく終着駅で

進行方向に座席を反転させる時に

つっかえないように

内側につけてあるのでは?

私の仮説です

 

座席番号に関する私の仮説に

もうひとつあって

飛行機に座席に関するものです

例えば7席シートの場合

AC DEG HK

と謎の飛び飛びアルファベット問題です

 

これは飛行機にはいろいろな大きさがあり

例えば1番小さな4人掛けだと

AC HK

大きさによって

座席の位置が変わるとややこしいので

一番大きなジャンボジェットの

ABC DEFG HJK

を基準にし

機体が小さくなるにつれ

不要な席番号を抜くことによって

例えば

C席は進行方向左通路側

K席は進行方向右窓側

というふうに固定させているのでは?

と飛行機に乗るたびひとり納得しています

Iがないのは数字の1と混同しないためです 

たぶん・・・

 

生活のいろんなところに

探究の「ネタ」はころがっています

何でも無い日常に深い観察眼を持って

見て欲しいと生徒には語っています

ちなみに「ネタ」というのは

「種」をひっくり返した言葉なんだそうです

福男福女

地震から 385 日目

豪雨から 121 日目

 

大学入試共通テストの2日目です

 

 

 

 

 

 

全員体調もよく控室で開始を待ちます

 

 

 

 

 

 

被災地の劣悪な環境の中

頑張ってきた生徒たちだから

きっと落ち着いて力を発揮できると信じています

 

 

 

 

 

 


私は昨日

西宮神社でみんなの合格祈願をしました

 

1月10日の午前6時に大太鼓が鳴り響き

「赤門(あかもん)」が開かれると同時に

本殿を目指して走り出す参拝者たちが報道される

あの神社です

 

こちらがスタートとなる赤門

 

 

 

 

 

 

 そしてゴールの本殿

 

 

 

 

 

 

受験生のみんな

福男福女目指して駆け抜けろ!


阪神・淡路大震災30年

NVNAD被災地交流会に参加しました

 

 

 

 

 

 

阪神・淡路大震災や東日本大震災のほか

中国四川地震 などを通して繋がってきた

ボランティアの方々のシンポジウムです

 

主催者の大阪大学大学院 渥美公秀 教授は

能登半島地震の現状について

新聞社のインタビューで語っていらっしゃいます

「石川県は当初

 受け入れ態勢が整っていないとして

 来県の自粛を呼びかけ

 春になっても取り下げなかった

 ボランティアの力を信じていないのか

 活動を制限し

 単なる労働力として統括しようとした

 個人ボランティアが行きにくい状況が長く続き

 人手不足は継続している

 行政は行政の仕事に専念するためにも

 市民の力を信じてほしい」

 

さらには

これまでに築き上げてきた

かつての被災地が現在苦しんでいる被災地を救援する

「被災地のリレー」

今回の能登半島地震のボランティア不足により

途切れることを危惧なさっています

 

「東日本大震災の被災地で

 津波で流された写真を拾い

 きれいにして返すボランティアがいた

 こうした活動は

 行政や企業ではできない

 行政はボランティアをルールで縛りつけるのではなく

 自由に活動できる環境を整えるべきである」

と結んでいらっしゃいます

 

全く同感です

 

今回輪島高校の避難所には

パンの配給だけと言う状況が長く続き

自衛隊の炊き出しが入るまでに

かなりの日数を要しました

その間民間のボランティアによる

炊き出しが活躍してくださいました

その多くが

行政を通しても行けないから

直接行っていいかと

学校に申し出をしてくださった方々です

許されることではないかもしれませんが

「輪島高校の校長の要請だと言って

 検問を突破して来てくれ!」

とお願いをしました

 

そうやって力づくで来てくださった

ボランティアの力に

輪島高校避難所は支えられていたのです

 

風呂も同じです

自衛隊のお風呂が設置されない

輪島高校を支えてくださったのは

ドラム缶風呂やシャワーを用意してくださった

民間のボランティアの方々なのです

 

東日本大震災を経験された方が

こうおっしゃっていました

「一回きりの物資の支援はボランティアじゃない

 長い間住民のそばにいてくれて

 一緒になってずっとオロオロしてくれる

 それが本当のボランティアだ」


提案です

 

ボランティア団体には

真のプロと言えるような団体が存在します

そんな方々の力を

行政の都合で活用しないのは

本当にもったいないです

 

そこでボランティア団体を

被災地の関係者が評価するのです

ミシュランのように星をつけます

 

三つ星ボランティアには

緊急車両の通行証を付与するのです

 

本当に実力のあるボランティア団体は

煩雑な手続きなしに

即座に被災地に入れる仕組みづくりです


ボランティアに関する問題点についても

赤裸々な報告がありました

 

丹波水害では

カレーの炊き出しが

雨で中止になったとき

食材を買い取るよう被災者に迫る

ボランティアがいたそうです

 

東日本大震災の野田村では

さらにその奥地の現場に届けられるべき支援物資が

この先へは行けないという理由で

置き去りにされたそうです 

 

中国の四川大地震のときは

80,000人の方が亡くなり

今でも30,000人の方が行方不明なんだそうです

規模が違いますね

あれから30年

地震から 384 日目

豪雨から 120 日目

 

30年のタイムスリップ

震災で壊滅的被害を受けた地が

30年後にどんな世界になるのか

見にきました

 

もし私が90歳まで生きたとして

そのとき輪島のまちは

どこまでこの光景に近づいているのか

 

西宮で開催されるシンポジウム

NVNAD2025プロジェクトに

招待していただきました

日本災害救援ボランティアネットワーク

NVNADさんが主催です

阪神・淡路大震災をきっかけに発足した

西宮ボランティアネットワーク(NVN)を前身に

日本全国の災害現場で

支援活動をなさっています

 

まず今日は慰霊碑などを視察させていただきました

 

 

 

 

 

 

「厳寒の暁 地鳴りとともに

  大地は震え 街を沈めました

  こよなく愛された西宮を

  安心して暮らせるまちに

  希望に満ちた美しいまちに

  再び築き上げることを

      お誓いいたします」

の言葉が

 

 

 

 

 

 

亡くなられた多くの方のお名前

「不思議なことにここにたくさんいた

 外国人のお名前はひとつもないんですよ」

と教えてくださる方がいらっしゃいました

 

そういえば関東大震災のときも

多くの朝鮮人が

「井戸に毒を入れた」

などの根も葉もないデマのせいで

虐殺される事件が起こりました

 

普段くすぶっている差別や偏見が

被災に起因するストレスによって

顕在化することがあります

 

このへんにいらっしゃった

在日外国人の方々は

当時身の危険から

警察署の中の避難所に匿われたそうです

 

 

 

 

 

 


傍らには

「火垂るの墓」誕生の地の碑もありました

 

 

 

 

 

 

舞台がここ西宮なんですね

 

「火垂るの墓」のこのポスター

 

 

 

 

 

 

 

 

宙を舞う光

全てが蛍の光ではないこと

ご存知でしたか

よく見ると光の形が2種類

ぼんやりまんまるなのが蛍

少し細長いのは実は焼夷弾です

その証拠に真っ暗な空に目を移し

よくよく目を凝らすと

そこには爆撃機B29の機影が

うっすら描かれているのです

 

だから「蛍」の墓ではなく

「火垂る」の墓なのですね

 

昔は終戦記念日の頃には

毎年のようにテレビ放映されていましたが

今では地上波では放送できないそうです

劇中登場するサクマ式ドロップ

その登録商標に絡む問題が原因のようです


大学入試共通テスト

今日の結果はどうだったかな?

 

こちらは前日の様子

 

 

 

 

 

 

栄養たっぷりつけて

体調も万全のようです

 

 

 

 

 

 

夕食後もラウンジに集まって

最後の勉強会をしたようです

 

 

 

 

 

 

 

こちらはおそらく会場の金沢学院大学

3年生学年主任の奥野先生からの報告です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国際サミットの昼食場みたいな感じです

 

2日目も落ち着いて頑張れよ

30年前のこの日

地震から 383 日目

豪雨から 119 日目

そして阪神淡路大震災から30年目

 

当たる確率がそれぞれ20%と60%の占い師

あなたならどちらに診てもらいたいですか?

私なら20%の占い師を選びます

 

私には化学教員として誇るべきスキルがあって

大学入学共通テストの直前に

出題される問題を夢に見るというものです

しかもかなり詳細かつ具体的に見えるのです

ただし驚くべきことに

それが当たったためしは

未だかつて一度もありません

 

私はそれを逆手に取り

「今年はこの問題は出ないよ」

という予言に使って絶大な信頼を得ていました

 

20%の占い師の言うことの逆をすれば

80%の確率で当たりです

 

いよいよ明日から

共通テストが始まります

本校からの受験生は

みんな揃って今日バスで出発し

片道2時間以上かけて 

会場のある金沢市へ向かい

ホテルで宿泊します

 https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/75e1ed120d5bf4b4a1f9353d3ff01b94?frame_id=210

 

思えば昨年度は

緊急車両扱いの通行証を

教育委員会を通じて発行してもらい

それで何とか受験できたのでした

 

みんな頑張れ!


今週の【活動性を高める授業づくり】

 

このコーナーは

久留米大学の安永悟教授に学んだ

授業づくりのポイントを

お伝えするものです

 

生徒の活動主体の授業に欠かせないのが

生徒同士の対話の時間です

 

ところがありがちなのが

生徒のグループでの議論が白熱し

教員が一言コメントをしたくても

だれも話をやめない

そんなパターンです

しびれを切らして話を始めても

話を聞いてない生徒が何人もいて

あとで、もう一度同じ話をする羽目になる

そんな悪循環です

こんな経験ありませんか

私は何度もあります

 

こんな時

一瞬で教員の話に集中させるためのテクニックです

 

最初にこんな決まり事を作っておきます。

①先生が喋りたいときには黙って手を挙げるので

 気づいた人は話を止めてを手を挙げて

 先生の方を向いて座り直すこと

 ②誰かが手を挙げているのに気づいたら

 やはり手を挙げて

 その人と同じ方向を向いて座り直すこと

 

こうすると

大きな声で指示を出さなくても

一瞬のうちに生徒の聞く姿勢が整います

 

アルフィーのファン

いわゆるアルフィー中毒(アル中)の

決まり事にもあります

「ノルときはノル 聞くときは聞く」

 

やはり話すときと聞くときの

けじめが大切です

 

私はかつて授業中に

「パフ」って鳴るラッパ

(笑点のテーマソングの最後に鳴る)

あるいは

「チン」って鳴るベル

(ホンマでっか!?TVで使っている)

を採用していましたが

それよりも「お手挙げ作戦」の方が

徹底できそうです

高校生ガイドの話

地震から 382 日目

豪雨から 118 日目

 

年の初めには

県立学校の校長全員が集まる会議が開かれます

今日はその会議に出席しました

教育次長からは

次のようなお話がありました

 

昨年度のこの会議は震災の関係で

一部オンラインで行われたこと

その席上で地震からの復興に向けて

教育委員会は全力で取り組むつもりでいること

そして被災していない学校の校長も

全力でサポートするよう指示したこと

そしてそれは今年も全く変わらないこと

 

私はその会議にオンラインで出席しているはずですが

実はそのことを今思い出そうとしても

正直全く思い出せません

本当に参加したのかも定かではないほどです

 

でもこんなお話をしてくださっていたのですね

全ての高校の校長先生が

生徒の転学や一時通学に対して

本当に親身になって受け入れてくださったのは

こんなお話があってのことだったのだと

あらためて感謝の気持ちでいっぱいになりました


ビジネスコースの3年生が

高校生ガイド交流会に参加しました

現在石川県では

高校生によるツアーガイド活動を推進しています

今年度は輪島でのツアーガイドはできませんが

今後は被災地見学や防災教育に特化した

ツアーなども高校生が主体となって計画していきます

 

 

 

 

 

 

今日は松任高校の生徒さんたちと

交流会を実施しました

パリサミット報告会

地震から 381 日目

豪雨から 117 日目

 

報告会に先立って

未来を創る会社EQUMENOPOLISさんを訪問しました

 

 

 

 

 

 

12ヶ国からの方によるグローバル企業です

AIを活用した英会話教材を開発されています

輪島高校では今後授業の中に取り入れていくことで

その技術開発に積極的に協力していく予定でいます

 

 

 

 

 

 

パンダさん オガケンさん モモさんが

フレンドリーにお世話してくださいました

 

EQUMENOさんが開発している

AI英会話教材はLANGXといいます

1 能力を引き出す対話インタラクション技術

2 人の成長を促す診断技術

3 対話シナリオパーソナライゼーション技術

をコンセプトとしています

 

まずはグループに分かれて

LANGXのキャラクターであるインテラさんと

実際にお話ししてみました

 

インテラさんは積極的に質問してくれて

その回答を聞くことで

生徒の英会話レベルを即時に判断し

次の質問のレベルを調整してくれます

 

 

 

 

 

 

 こちらのグループはカフェスタイルで

 

 

 

 

 

 

AI技術を活用すれば

今後英語の授業は

どのように変わっていく可能性があるか

アイデアを出し合いました

 

 

 

 

 

 

グループごとの話し合いの結果を

シェアしあいました

 

 

 

 

 

 

英語以外の言語も開発してほしい

「ゆっくり話して」に対応してくれたり

自分好みにアバターを変化できるといい

など開発への希望を出し合いました


引き続き

「令和6年能登半島地震から1年

 阪神淡路大震災から30年に想いを馳せる会」

 

 

 

 

 

 

ご挨拶をさせていただきました

「あの日からもう1年が経ちました

 7階建のビルが倒れるような揺れと

 関東大震災をはるかに超える地面の隆起

 5mを超える津波

 そして街を焼き尽くす炎に

 私たちは大切な家族

 かけがえのない思い出を

 奪われました

 

 終戦後の焼け野原に子供達を集めて

 教科書も筆記用具も何ない中

 それでも学ぶことを止めてはならないと

 授業をし続けた先生がいらっしゃいます

 その姿を目標に

 我々教員の戦いが始まりました

 数ヶ月間は私は学校に泊まり込み

 今日いらしゃっている山崎先生は

 ずっと車の中で寝泊まりしてお仕事をされました

 

 災害現場には

 その場で判断のできる責任者を派遣する

 そしてできることは全てやれと指示する

 仮にそれが法に触れるようなことであれば

 法改正する

 それが一国の首相の責任

 このようなことが東日本大震災の際に言われました

 

 この言葉の通り

 支援を待つだけでは何も進まない

 自分たちで行動を起こさないといけない

 そう思って今日まで歩いてきました

 

  『上から降ってくる復興計画には

  そのまま乗っかるな  

  自分たちの街は自分たちで創る

  そんな気持ちを持て』

 生徒たちにはそう語りかけています

 

 今被災地ではさまざまな教育の課題が

 浮き彫りになっています

 教育格差の問題であったり

 教員不足の問題であったり

 しかしこれは何も災害が原因で起こったことではなく

 日本全体さらには世界全体に

 潜在している問題です

 

 これらの課題に主体的に取り組む生徒の育成に

 今一番力を入れています

 その中の柱と言える取り組みが

 OECDとの共創なのです」 

 

そのあと

2年生の長井さんが

「これからの輪島に思うこと」

同じく上野さんが

「OECD国際サミットの報告」

岡本先生が「未来へ向かう想い」

について報告をしました

能登はいるわいね

地震から 380 日目

豪雨から 116 日目

 

紅白歌合戦で輪島から歌ってくださった

坂本冬美さんからお便りが届きました

 

  

 

 

 

 

心のこもった

たいへん美しい文字でしたためられています

みなさまにもご披露申し上げます

 

「地元の皆様にも大勢お集まり頂き

 温かい拍手で盛り上げてくださいましたこと

 心より感謝申し上げます

 度重なる困難を乗り越えられた

 力強い握手と

 何事にも挫けない笑顔に触れ 

 逆に私の方が希望や勇気を頂きました

 さらには御陣乗太鼓保存会の皆様の

 魂のこもった素晴らしい演奏で

 『能登はいらんかいね』を

 全国の皆様にお届けすることが出来

 私にとりましても

 忘れられない紅白となりました

  ・・・

 三十四年前

 ミュージックビデオ撮影で

 輪島から珠洲の町を歩かせて頂き

 その素晴らしい風景や

 町の皆様の温かさに感動したことが

 鮮明に思い出され

 改めて目を覆うような光景に

 地震の凄まじさ

 水害の恐ろしさ

 自然の脅威を痛感致しました

  ・・・

 それではまた

 輪島で歌わせて頂けます日まで

 私も精進を重ねて参ります」

 

素晴らしい歌声と

その優しいお人柄に魅了されたこと

思い出しました

 

放送のあとに歌っていただいた「風に立つ」

冬美さん自身

悲しくてつらくてどうしようもないときに

つくっていただいた大切な曲だそうです

「朔風が吹いても 

 向かい風吹こうとも

 たじろがずくじけずに

 前だけ見つめ行くがいい

 泥にまみれて涙流しても

 こころに錦の花をもて

 そうさ人生やるっきゃないさ」

 

以前このブログで

演歌は好きになれない

みたいなこと書きましたが

とんでもない

心に響きました

音楽にはジャンルなどない

すばらしいものはすばらしい

心からそう感じた瞬間でした

 

外では

御陣乗太鼓を思わせる

冬の雷が鳴り響いています


今日の【商売ことはじめ】

昭和23年

戦災で焼け野原となった博多の街に

小さな食料品店が生まれました

お店の名前は「ふくや」

戦時中の幼少期を韓国で過ごした店主は

そこでの庶民の食べ物「たらこのキムチ漬」

その味が忘れられず

味を再現し売り出します

 

なんだか祖国タイで見た

海辺の映画館が忘れられなくて

被災地の皆に見せてあげたいと

がんばっているナタ君みたいです

 

タラコとはすけとうだらの卵

中国が明(みん)と呼ばれていた頃

その近海でよく獲れたことから

すけとうだらのことを

「明鯛(みんたい)」

と呼んでいました

「明鯛」と書いて「すけそう」とも読みます

もう漢検一級レベルですね

 

こうやって作られた「明鯛子」

店主は細々と商売をしながら

その製法を惜しみなく

博多の人々に伝えました

 

昭和50年

新幹線が博多まで延伸されることになったとき

博多名物として何を置こう?

そうだ!明太子だ!

こうして爆発的なヒット商品となるのでした

 

逆境の中でこそ新しいものが生まれます

今「街プロ」で生徒たちが作り出しているもの

この先どんな進化を遂げるか楽しみです

商売ことはじめ

地震から 379 日目

豪雨から 115 日目

 

NHK大河ドラマ「べらぼう」

昨日は蔦屋重三郎と平賀源内の

出会いのシーンが描かれていました

 

平賀源内といえば

エレキテルを作った人と

学生時代に学びましたが

そもそもエレキテルが何かもわからず

ピップエレキバンみたいなものだろうと

勝手に解釈していました

 

当時は今みたいに

Google先生とかYahoo先生がいないので

自分で調べる術もなく

 

そこで40年以上ぶりに調べてみると

なるほど発電機なのですね

しかも源内オリジナルではなく

西洋にその原型がありました

しかも西洋では

電気治療機として使用されていたとか

エレキバンもあながち

間違いではないなと

 

エレキテルを現在の生活で使っている方は

皆無かと心得ますが

源内が始めたことで

現在もなお続いているものがあります

 

あるお店の店主から相談を受けます

「こんなに暑くちゃ商売あがってりでぃ」

「じゃあよ こうするのはどうだい?

 昔から丑の日にゃ「う」のつくもんを喰うと

 からだにいいって云うじゃねえか

 そしたらよ

 土用の丑の日に「ウナギ」を喰えば精がつくって

 世間に宣伝すりゃいいんだよ

 べらぼうめ」

 

源内は江戸時代にすでに現代の

「恵方巻き」商戦や

「ブラックフライデー」商戦のようなものを

仕掛けていたんですね 

 

源内のアイデアで始まった

土用の丑の日のウナギ喰いの習慣

今でも脈々と続いています

 

このように今は当たり前であっても

その発祥を調べてみると

意外な物語が流れていたりします

 

「街プロ」の参考にもなるので

これから少しずつ紹介してみようと思います

調理室に水が来た!

地震から 378 日目

豪雨から 114 日目

 

先日一年ぶりに調理室が通水しました

 

家庭科の山上先生からの報告です

 

 

 

 

 

 

水が出た瞬間「おおーぉ〜」という歓声があがりました

当たり前のことができる喜びを生徒たちと分かち合いました

 

 

 

 

 

 

 

 

この間いろいろ工夫して調理した経験は

彼らにとって生きる力になると信じています

授業後「先生〜ありがとう〜」と笑顔に去る後ろ姿に

教職のやりがいを感じました

 

これまで長い間調整してくださった

教育委員会の方々

本当にありがとうございました


今日は成人式2日目

今年成人になられた方々です

 

私が校長になって

初めて卒業証書を手渡した生徒たちです

教頭時代1年生の時に授業を担当しました

明るくて元気で楽しい学年でした

2年生になる時に転勤となりますがその時

「校長になって来年帰って来てね」

と言ってくれた生徒たちです

約束どおり卒業式の日に

送り出すことができたのです

 

 

 

 

 

 

みんな凛々しいイケメンですね

「先生俺約束守ってます」

と声かけしてくれた生徒が…

彼は卒業時に

「俺ユーチューバーになります!」

頑張ってます

「時事ネタれいれい」で検索を

 

輪島高校の当時の担任の担任の先生方からの

ビデオメッセージも流れました

 

 

 

 

 

 

みんなとっても綺麗です

 

今日も昨日に引き続き

プリプリの京子ちゃんと

TUBEの角野さんと一緒に演奏です

 

 

 

 

 

 

演奏前に京子ちゃんから

「頑張ろうね」ってメンバーにガッツポーズ

 

被災地に来てくださる著名人の方は

どの方も偉ぶったところが全くなく

皆さん本当に優しくお声をかけてくださいます

一年越しのおめでとう

地震から 377 日目

豪雨から 113 日目

 

輪島市では今日から二日間にわたって

「20歳の集い」が開催されます

 

今日は

本当は昨年開催されるはずだった方の分

一年越しの開催となりました

 

 

 

 

 

 

式典前のアトラクションで

輪島高校吹奏楽部が

輪島吹奏楽団や市内3つの中高と合同で

お祝いの曲をプレゼントしました

 

TUBEのベーシスト角野秀行さん

プリンセスプリンセスのドラマー富田京子さんが

一緒に演奏してくださいました

今回繋いでくださったのは「海さくら」さんです

本物の演奏をバックに

新成人たちが

「ガラスのメモリーズ」と

「ダイヤモンド」を歌いました

 

 

 

 

 

 

写真右奥が角野さんと富田さんです

私もクラリネットで参加しました

 

式典後は場所を変えて

おふたりと海さくらさんから新成人に

お酒が振る舞われました

 

 

 

r

 

 


成人式が初めて行われたのは

終戦の翌年昭和21年(1946年)のこと

国全体が敗戦による混乱と虚脱感で

明日への希望を見いだせずにいた中

次代を担う若者たちを

勇気づけ励まそうと企画した「青年祭」

その催しのオープニングセレモニーが「成年式」

つまり「成人式」なのです

このことは

蕨市公式ウェブサイト

「成人式発祥の地のまち蕨」に詳しいです

 

一昔前「荒れる成人式」が問題となっていました

飲酒運転で暴走したり

市長挨拶の途中でステージに乱入したりと

上から押し付けの式典への反発なのか

単に目立ちたいだけなのか

 

北九州市はド派手成人式が有名ですが

ド派手にしてから

成人式が荒れないようになったそうです

逆転の発想ですね

あるレンタル衣装さんの発想だそうですが

素晴らしいアイデアです

当初は周囲から眉を顰められたそうですが

今では世界四大コレクションのひとつ

「ニューヨーク・ファッション・ウィーク」

で紹介されるほどに

 

荒れた成人式とはいえ

盗んだバイクで走り回り

校舎の窓ガラス壊して回った世代に比べると

かわいいもんです

 

若者の犯罪数

感覚的には増えているような気がしますが

実は激減していて

逆にパワハラが圧倒的に多いのは

60代の盗んだバイクで走り回った世代だったり

カスハラが圧倒的に多いのが

70代のヘルメット被ってデモしていた世代だったりします

 

それでもそんな無茶しても髪を切れば

今のようにエントリーシート何枚も書く必要もなく

当時はちゃっかり就職できたわけです

 

就職氷河時代に不採用を連発していたのが

当時人事権を握っていたヘルメット世代の方なので

何か理不尽さを感じます

 

年金が少ないと新幹線に火をつけた老人もいましたね

テレビのインタビューで

「年金が全てローンに消えてしまって足りない」

と嘆く老人を見ましたが

未分不相応の買い物して

勝手にローン組んだのはあなたでしょ

現役時代に自分が収めた分より多くの金を

一生懸命働いている若者から搾取しておいて

何を言う

という気がします

 

これから年金を受け取る入口に立っている私は

こんなこと考えています

自分は命があって寝る場所があって食べ物があれば

他には何の贅沢も要りません

1年間の被災地での家のない暮らしを経験して

今そのことを実感しています

 

だからご同輩

自分たちの年金少しだけ我慢して

子育て世代への手厚い支援

あるいは教育や研究にもっと予算を回しませんか

 

こういった世の中の理不尽に向かって

対策に取り組むことのできる

そんな若者を育成したい

これも「街プロ」の目的だったりします

 

12日(日)は

今年度成人を迎える方をお祝いします

求められるアナログ思考

地震から 376 日目

豪雨から 112 日目

 

上から降ってくる復興計画にそのまま乗っかるな

僕らの街は僕らが創る

輪高生による街づくりプロジェクト「街プロ」

 

昨日のNHKさんも含め

最近多くのマスコミの方に

取り上げていただくことも増え 

 

生徒にとって大きな励みとなっています

ありがとうございます

 

このブログをしっかり読んでくださっていると見えて

具体的な質問をしてくださる方が多く

一つひとつ丁寧にお答えしなければと思い

誠心誠意対応させていただいております

 

一方で

「おい この輪島高校の『街なんとか』取材して来いよ」

「なんすか?それ?」

「知らねえよ よそで扱ってるからさ

 うちだけ載せねえ訳にいかねえだろ」

「わかりましたよ やれやれ」

そんな会話があったのか知りませんが

明らかにテンションの低い取材の方もチラホラ

 

そんな方が決まってする質問ふたつ

(1)始めたきっかけはなんですか?

その答えはこのブログにずっと書いてますが

たくさんありすぎて一言では言い尽くせません

あえて一言で言うなら

「やりたいから」

(2)何を目指していますか?

あらかじめゴールを設定してしまっては

生徒の可能性を奪います

あえて一言で言うなら

「何も目指していません」

 

本日の毎日新聞に

石井洋二郎東京大学名誉教授の

インタビュー記事が掲載されていました

 

「求められるアナログ思考」

と題したその記事には

『思考方式がデジタル化している』

若者たちの思考の移り変わりを

まず心配していらっしゃいます

 

前述の

マスコミのふたつの質問は

まさにそのことを象徴しています

『ある情報が役に立つか立たないか

 二項対立で物事を捉える』

とりあえず「きっかけ」と「ゴール」を聞けば

それで記事にはなりますもんね

下調べもせずにとりあえず取材に来て

短時間で切り上げたい

そんな意図が見え見えで

一気にインタビューに応じる気の失せる

質問なのでした

 

とはいえ多くの取材の方は

しっかり被災地に寄り添って

今でも記事にしてくださり本当に感謝です

 

氏は続けます

『デジタル時計は

 1時から急に1時10分になるけど

 そこに“間”がない

 0でも1でもない“間”が思考の本質で

 ものを考えるとは“間”を埋めること

 0と1の間で迷ったりためらったりする

 粘り強いアナログ的な思考が

 今は求められている』と 

 

考える過程を省く

世の中に関心を持つことなく諦める

こうした態度を乗り越えて

「自分たちでも社会は変えられる!」

ということを実感させること

これが「街プロ」を

始めたきっかけであり

目指すゴールです 

凡人・賢人・達人と偉人

地震から 375 日目

豪雨から 111 日目

 

家をなくして

学校の設備もほとんど使えなくて

それでも前を向いて

不平不満を口にせず

いますべきことに取り組む生徒がいます

 

目指せ冬休み◯◯時間!

自分で目標を定め

それに向かって学習する取り組み

今日その目標達成者への

表彰式が行われました

 https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/9959523fbda00092380ec3585d525546?frame_id=210

最高の生徒で80時間

大晦日やお正月も含めて

1日7時間ほど頑張ったことになります

 

本当によく頑張りました

こんな言葉を贈りました

「凡人は不満を嘆く

 賢人は不満に学ぶ

 達人は不満を活かす

 偉人は不満すら楽しむ」


今日は木曜日

今年も木曜日は「街プロ」の日です

 

今日はNHKの撮影も入りました

放送をお楽しみに

 

 

 

 

 

 

写真はナタくんです

海辺の映画館をつくろうと

ひとりで頑張っています

何度も諦めかけながら

それでも確実に前に進んでいます

昨年末に公費解体後の空き地での

上映会を実現

そして今回ついに

マリンタウンでの上映会にこぎつけました

 

現在悩んでいるのは

ブルーシートを敷いたとしても

お客さんのお尻が痛いこと

クッションや座布団を大募集しています

壊れた家の中に不要になったものないですか

ぜひ輪島高校までお持ちください

あるいはご連絡くだされば取りに伺います

ナタくんの夢の実現のために

どうかお力をお貸しください


ビジネスコース3年生の卒業制作です

被災地の瓦礫を転生させて

校庭に置くベンチを制作しています

お世話になった

でも傷だらけの校舎に

自分たちの心のこもった置き土産

1年生からも希望者が加わっています

 

 

 

 

 

 

大成建設さんのご支援を受けながら進めています

前回3つのグループごとにデザインしたベンチの

1/20スケールのモデルが届きました

今日はそれを手に

どんなコンセプトで設置するのか

キャッチーなコピーを考えました

 

 

 

 

 

 


NHKで

能登半島地震1年 被災地からの声 復興の行方

が放送されます

10日(金)午後7:30 <東海北陸7県向け>

の予定です

ぜひご覧ください


【今週の6ケ国転校生ナージャの発見】

ナージャにとって

昼食時間も驚きの発見の連続です

 

ナージャは日本の給食の大きな欠点を指摘します

それは多様性を許さないこと

彼女はベジタリアン

肉エキスさえ許されないので

日本の給食で口にできるのは牛乳だけ

一年間お昼は牛乳だけで過ごしたそうです

 

私も今回の震災で

小学校の給食制度のあり方に

疑問を持ったことがあります

 

輪島高校校舎に市内の小中学校

全ての生徒が通っていた頃

ヤクルトさんが

差し入れを持ってきてくださいました

ヤクルト1000

全員×1週間分です

私はありがたく受け入れたのですが

小学校からは拒否

乳製品アレルギーが問題のようです

 

結局高校生と先生方にお配りしたものの

捌ききれず大量廃棄処分に

 

ヤクルトさん

私の無知が故に

せっかくのご好意が悲しい結果となり

申し訳ありません

 

実はこの謝罪

本ブログに一度アップしたのですが

せっかくくださったヤクルトさんを

がっかりさせるような記事は

わざわざアップする必要がないのでは?

というある先生からのご指摘を踏まえて

即刻削除したものではあります

 

持って帰らせて

おうちの人の監督の下で飲むとか

何か方法がなかったかな?

ずっと悩んでいます

 

でもきっとこれまで

いたたまれない事故などがあって

今の制度になっているはずなので

よくよく調べてから

提案すべきことがらなのかなと

感じています

 

しかしながらこのあたりも

多様性を許さない日本の給食制度に

問題があるのかもしれません

 

フランスでは

小学校にカフェテリアがあるのですが

利用する生徒はほとんどなく

みな家へ帰って家族と一緒に

食べるのだそうです

両親にも長い昼休みがあって

その時間は家に帰ります

 

イギリスでは弁当と給食を選ぶことができ

アメリカではメニューを見て

給食を食べるか食べないか選択できるのだそうです

 

昼食ひとつ見ても

各国の事情が垣間見れて楽しいです

コミュニケーションあれこれ

地震から 374 日目

豪雨から 110 日目

 

豪雨からはや110日目ですか

 

ところで

警察の電話番号を110番に

消防署の電話番号を119番にした理由

高校生のみんな

どうしてだと思いますか?

 

ヒントは今の電話とは違う

昔のダイヤル式電話に関係があります

 

 

 

 

 

 

 

 

これ

地震でダメになった我が家にあったので

拾ってきました

どなたか欲しい方おいでます?

高くお譲りします

 

さてどうやって使うかわかります?

高校生諸君に説明してあげるね

 

1から0まで数字が丸く並んでいる内側に

大きな円盤がついているよね

これをダイヤルというんだ

ダイヤルには10個の穴が空いていて

それぞれ1から0に対応している

穴に指を入れてダイヤルを回転できるんだ

 

スマホだとかけたい番号に

タッチするだけでいいけど

ダイヤルでかけるには

その番号の穴に指を入れて

時計回りに回す

 

おーっと

時計回りがわからないか

デジタル式の時計しか目にしたことないと

仕方ないね

 

時計回りって右回りのことだよ

上のある物が右の方へ来るように回転させる

それが右回りすなわち時計回り

 

えっ

右ってどっち?

広辞苑を調べてみろ

確かちゃんと左の逆って書いてあるはずだ

左を調べると右の逆って書いてある

 

とにかくダイヤルの右下には

ストッパーがついていて

そこで止められるまで

ダイヤルを回して指を離す

そうするとバネの力で

ダイヤルは元の位置に戻る

 

1はストッパーまで距離が短いのに対して

9や0は遠いよね

つまり戻るまでに時間がかかるんだ

 

警察や消防に連絡する時は

一刻を争う時だから

まずはすぐに戻る1を二つ並べて

最後の一つは

戻るまでに時間のかかる0や9

かけた人が一息ついて落ち着くように

してあるんだって

 

ふー

 

いかがです

育った年代が少し違うだけで

当たり前と思っていることが

相手にとっては

必ずしも当たり前ではない

 

これが授業の難しさ

一般的にいうと

コミュニケーションの難しさです

 

活字になるとさらに

ややこしくなったりします

 

私の苦い経験です 

友達と遊んでいた娘から

「少し帰りが遅くなる」とメール

返信のメールの最後に

あんまり遅くならないように

と言うつもりで軽く

「はよ帰って来いや」

と付け加えました

「や」にアクセントを置いて

読んでもらうつもりでした

 

ところがまもなく娘が帰宅して

カンカンに怒っています

「せっかく楽しく遊んでいたのに」

どうやら「来い」にアクセントを置いて

読んでしまったようです

 

「あなたが悪いんじゃない」

このフレーズも

読み方を変えるだけで

全く意味が変わります

語尾を下げて読むと

あなたは悪くないと

庇った意味になりますが

語尾を上げて読むと

あなたが悪いと

責める意味になります

 

部活動の練習で

「やる気のないやつは出て行け!」

やる気を出せと言う意味で叱っても

受け取る方にしてみたら

「出て行け」と言われたことだけ

心の傷となって残ります

保護者は当然不信感を抱きます

 

家庭と学校のトラブルは

ほとんどがこのような

ささいなすれ違いから生じます

 

末娘が輪島高校を卒業するのと入れ替えに

私は教頭として赴任しました

先生方が職員室で生徒のことを話すとき

「あいつら」「やつら」

と呼んでいるのを耳にしました

18年間大切に育ててきた娘がこんなふうに

「やつら」呼ばわりされていたのかと思うと

悲しくなりました

 

でもよく考えてみると

自分も若い頃は

「あいつらバカだよねー」

確かに口にしていました

決して悪気はありません

親しみを込めてのものです

でもたとえ生徒との間に

信頼感が生まれた後であったとしても

保護者がそれを耳にしたら

やはり違和感を覚えます

 

自分で子供を育ててみて

はじめてわかった事でした

 

我々教員は

普段から言葉遣いに

細心の注意を払う必要があります

 

今日の昼休み

先生方を臨時に招集して

このような注意喚起をしました

あんまり偉そうに

他人のこと言える立場ではないのですが 

 

若い頃先輩の先生から 

こんなことを教わりました

「生徒を殴りたいと思うほど

 怒りがこみ上げてきたら

 その生徒を

 校長先生の子供だと思いなさい

 よくぞ殴ってくれたと

 あとで校長先生に感謝されると思ったら

 その時は遠慮なく殴れ」

今は決して殴ってはいけませんが

この教えは今にも通じるものがあります

 

どうか先生方

よくぞ言ってくれたと

校長に感謝されるような

叱り方をしてください

今日から新学期

地震から 373 日目

豪雨から 109 日目

 

私は3年前

校長に就任した最初の1学期始業式で

生徒に約束しました

「日本一挨拶の短い校長になる!」

 

始業式のあとで

今の3年生の入学式が行われたので

このときの約束を知る生徒は今はいません

 

その後震災が起こって

何が何やらてんてこまいしている間に

いつの間にか約束もうやむやになってしまい

なんだか徐々に話したいことも増えたりして

 

これではいけないと思い直している昨今


あけましておめでとうございます

今日は3学期の始業式が行われました

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/6921a6bf7e08a8e1aebf1f98354b437a?frame_id=210

校長挨拶

「今年はきっと去年よりいい年になる!

 だから元気に笑顔で!

 終わり!」

(31文字:びっくりマーク含む)

どうだ!

約束思い出したぞ


課題テストのあとは

さっそく授業です

 

ビジネスコース1年生は

木村先生の商業

 

 

 

 

 

 

先生どこにいると思います?

生徒をいっしょに着席して

一緒の方向を向いて

生徒に寄り添いながら説明しています

これだと生徒が何しているか

しっかり把握できます

わからなくて手が止まった生徒にも

すぐフォローできます

ICT機器をうまく活用すれば

教師は必ずしも黒板の前に

張り付いている必要はないということです

 

実は別の教室では残念な授業も・・・

先生が黒板の前から一歩も動かず

一方的に説明するもんだから

パソコンを開いて

やっているふりをしながら

「春高バレー」の動画を見て

楽しんでいる生徒がいました


普通科1年生

この普通科って言葉

問題になっているようですね

じゃあそのほかの科は普通じゃないのか?

って話です

「普通て何?」

いずれ呼称が改変されると思います

 

 

 

 

 

 

山下先生の保健では

カードを使ってグループごとに

活動していました


普通科2年生は奥野先生の社会

奥野先生は楽しく授業を進める研究に

本当に熱心です

 

 

 

 

 

 

「2025年 今年はどんな年?」

クイズ形式で近代史を学びました

今年は阪神タイガース創立何年でしょう?


こちらも普通科1年生

山﨑先生の情報です

今年から大学入試共通テストに

教科「情報」が課せられるということで

1年生のうちからしっかり対策です

 

 

 

 

 

 

おやおや

おやすみモード ZZZ の生徒がひとり・・・

教室に潜入

起こしてあげました

なんでも昨晩テスト勉強のために

オール(徹夜)したのだとか

7限目で力尽きたのですね


数年前はお恥ずかしい話

教室にじっと座っていることができず

授業中トイレに立つ生徒が後を絶たず

奇声を発する生徒もいて

一生懸命学習する生徒が

かわいそうな状態でした

 

今日は教室を一回りしても

さっきのふたりだけ

 

「春高バレー」さんは

気づかない(あるいは黙認している?)

教師側に問題があるし

「おやすみ」さんは

昨晩がんばりすぎ

 

震災後の生徒の授業に対する姿勢の

変わりようには正直驚かされています

 

まさに Posttraumatic Growth です


時事通信社さんが

本校の東北復興研修ツアーの様子を

報道してくださいました

 https://www.jiji.com/jc/article?k=2024122800089&g=soc


【今日のありがとう】

 

名古屋市立西陵高等学校のみなさん

かわいい支援物資送ってくれてありがとうね!

 

株式会社「鳳山」の 丹羽 昭尋 様

みんなの図書館のご提供ありがとうございます

 

芸術家 大志 様

万博オープニングイベントに向けて着々ですね!

 

株式会社「楽ドラ」代表取締役 山田かれん さま

速読の本の提供と講演会ありがとうございました

 

中川 泰 校長先生はじめ熊本県立第一高等学校のみなさま

津波サミットでお会いできて嬉しかったです

 

大阪府立高石高等学校の村田先生 北岡様

水上バス 生徒大喜びでした!

 

丹野 純一 校長先生はじめ福島県高等学校長協会の先生方

メッセージ集 大きな力となりました!

 

国際文化フォーラムの 長江 春子 さま

ダンスのご指導それから本校へのご来校ありがとうございました

 

フォースタートのみなさん

迫力満点の車いすバスケ 勇気をもらいました

 

上越教育大学の 浦野 結太くん

卒論がんばって!期待してるよ!

 

※このコーナーでは昨年1年間で

 ご支援いただいた方々に

 年始ご挨拶を兼ねて

 順にご紹介させていただいています

 なにせバタバタしていた中

 記録があいまいで

 「うちの支援の内容違う!」とか

 「うちは支援したのに紹介まだか!」

 といったお叱りございましたら

 お教えいただければと存じます

 このコーナーはまだまだ続きます

全ての現象には理由がある!

地震から 372 日目

豪雨から 108 日目

 

今朝ほど穴水から輪島へ向かう県道の

熊野トンネル付近で11台が絡む

追突事故がありました

今朝は放射冷却で

かなり温度が下がっていました

被災地支援のため全国からいらっしゃっています

お気をつけてください

 

我々雪国のドライバーがこんなとき

減速しているポイントを3つ

 

ずっと凍っていると

注意してゆっくり走るので

さほど事故は起きませんが

気をつけるべきは

他は全然凍っていないのに

突然そこだけ凍っているスポットです

 

①橋の上

 下を冷たい風が通っているので

 他のところはなんともなくても

 突然橋の上だけ凍っていることがあります

 

②トンネルの出口

 出口が風下にあると

 トンネルを吹き抜けてきた風が

 断熱膨張でいきなり温度が下がるため

 路面がそこだけ凍結していることがあります

 

③南に山

 陽があたらず一部だけ突然凍っています

 

今日の事故現場はこの三つを全て満たす上に

大きなカーブの下り坂

新聞取材に応じた地元の方が

「ここはよく事故が起こる」

とおっしゃっていました

そう聞くともしかして呪われている?

なんていう人もいますが

すべての現象には科学的な理由がある

福山雅治さんの「ガリレオ」みたいですね

 

とにかくゆっくりゆっくり

時速30kmでも止まらない時は止まりません


今日は石川県立高校の志願者心得が発表される日

地元中学校に配布して回ってきました

 

最近能登半島の外浦を繋ぐ国道249号線が

なんとか通行できるようになったので

ついでに現状リポートをします

 

現在は工事関係者と地元住民しか通れないので

どのマスコミにも公表されていないリアルな現場です


まずは町野方面

以前私と一緒に町野高校にお勤めだった方に

特別お贈りするつもりで写真貼ります

 

まずは歓迎会でお世話になりました

「のとかん」です

 

 

 

 

 

 

 隣の川には上流から流れてきた流木の山

 

「垂水の滝」も崩れて

こんなに低くなってしまいました

 

 

 

 

 

 

 

 「今新」から「八世乃洞門」を望む

映画「忘却の花びら」の舞台です

 

 

 

 

 

 

 

新しく隆起してできた砂丘

こんなに広くなりました

 

 

 

 

 

 

 

これ元窓岩です

ハート形のでかい岩がバランスよく乗っかって

これはこれで人気が出そうです

 

 

 

 

 

 

 

どこかわかります?

よく採点合宿などしましたね

曽々木館のあったところです

 

 

 

 

 

 

 

そして町野高校跡地

今では災害ゴミ置き場です

 

 

 

 

 

 

 

隆起海岸に造った新しい道

美しく気持ちのいい

天につながっていくような感覚がします

 

 

 

 

 

 


続いて門前方面

地震のあとようやく開通した中屋トンネルが

水害でふたたび壊滅的被害に

昔の林道を整備してようやく通れるように

 

 

 

 

 

 

こんな山道分け入っていきます

まるでまんが日本昔ばなしです

 

 

 

 

 

 

左右に崖崩れ 路面はでこぼこ

まるでビッグサンダーマウンテンです

 

 

 

 

 

 

路肩には倒れた電柱がのしかかり

手に届くほどに

 

開通したとはいえ大変な状況です

 

それにしても

よくここまで通れるまでになったものだと

工事関係者に心の底から敬意です


親しくさせていただいている

MROの原田幸子アナウンサーから

素敵な写真をいただきました

メタセコイアの種でこしらえた

自作アートだそうです 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこちらは金澤神社

すがすがしいお正月です 

 

 

 

 

 

 

 

 

原田さんは

先日紅白歌合戦でキャスターを務めた

高畠菜那さんの

アナウンサー学校時代の恩師だそうで

教え子の晴れ姿を

感動しながら

ごらんになっていたそうです

 

自分は「教師」は

未来を創る仕事だと誇りを持っていますが

アナウンサーも同じです

こうして新しい世代に

希望を託していくんですね

TSUTAYA

地震から 371 日目

豪雨から 107 日目

 
29日からの紅白の準備と中継

撤収作業の後そのまま学校で

NHK別のクルーの元旦の撮影

その後発熱した家族の看病

挙げ句の果てに自分も知恵熱

なんとも退屈しない年越しでした

今は胃と背中以外はどこも痛くない

いたって元気な明日の仕事初めです


さてさて紅白といえば

あのときのネクタイがおしゃれだ

どこで買ったのだと

さまざまな方面から

お問い合わせいただいているので

ご紹介させていただきます

 

私としては

ブラウン管の向こうで誰か気づくか

試してやれと遊び半分でやってみたのですが

さすがファッションに敏感な方は

見てくださっているものです

 

 

 

 

 

着用したのはこんな感じ

イオンのシャツ屋さんで買った

リング込みで1,800円くらいの

とてもリーズナブルな

白とゴールドのおめでたい感じのものです

本来こんな感じで

結ばずにリングで留めるタイプのものです

 

卒業式とか入学式とか

おめでたい日にいいかなと買いました

 

 

 

 

 

 

実は結び方に工夫があって

エルドリッジノットという

ちょっと特殊な結び方をしていたのでした


NHKといえば

今日から新しい大河ドラマ

「べらぼう」が始まりましたね

 

写楽や歌麿を世に出した

横浜流星さん演じる江戸のメディア王が主人公

 

自分が生まれ育った吉原

そこをなんとかしようと

知恵と工夫でなんとかしようとする

蔦重こと蔦屋重三郎の物語です

 

最近は何でもかんでも

被災地で踏ん張っている

自分たちに重ね合わせて見てしまいます

 

現代のTSUTAYAはその血筋か?

と思って調べてみたのですが

どうやら直接関係はなさそうです

でも社名をつける時に

あやかりたいという思いは

あったかもしれませんね

 

今日のシーンでは

老中田沼意次に蔦重が直接

吉原を救う懇願をするシーンが

 

私たちが中高生の頃は

田沼意次といえば

賄賂ばっかりもらっている

天下の悪老中と習いましたし

今日も賄賂を受け取るシーンが描かれていました

ところが最近の調査では

その評価が大きく変わりつつあるそうです

非常に優れた経済観念に基づいた政治手腕が

高く評価されています

本作品では渡辺謙さんが演じています

 

今日のシーンでは

蔦重が意次に吉原を救うよう懇願しても

けんもほろろに断られます

その理由はと聞くと

吉原だけでなく江戸の町全体の繁栄を願った

それはそれはスケールの大きなものでした

そして

「他人に物を頼む前に

 お前は自分で何かしたのか!」

 

この言葉は我々被災者が

常に心得ておくべきことでもあります

私が偉そうにいう前に

多くの方がこのことを実行なさっています

だからこの街はきっと大丈夫

 

さてこの言葉を浴びせられた蔦重は

何か閃いたようです

 

次週以降が楽しみですね

Grande Maison Paris

地震から 370 日目

豪雨から 106 日目

 

私にはちょっとした特技がありまして

映画館に入るとモノの数分で

熟睡モードに入れるということです

しかも目を覚ますのは測ったように

ちょうどエンドロールが流れる頃

 

どの映画を見ても覚えているのは

Pixerのカメラの顔した人が走り回って

「盗撮は犯罪です!」

とやっているシーンだけという

悲しくももったいない結果に甘んじています

 

「グランメゾン・パリ」見てきました

 

一瞬たりとも寝落ちしなかった映画は

人生で4本目です

 

絶望の縁に立たされても諦めないこと

 

世界中の人がそれぞれの文化を尊重し合い

新たなものを創造する素晴らしさ

 

被災地にとって大切なことが

壮大な音楽と共に散りばめられていて

勇気づけられました

 

実際のアジア人初の三つ星シェフ小林圭氏が

料理監修をされているだけあって

嗅覚や味覚まで目覚めさせられるような

感動的な映画でした

 

なんとエンドロールでも泣きました

紅白歌合戦で

わずか数分の中継を生み出すために

大勢のスタッフが時間をかけて

協力している姿を目の当たりにしていたので

次から次へと流れてくるお名前を見ているだけで

映画の中で木村拓哉さんが

スタッフの信用を取り戻すシーンが甦ってきました

 

一本の映画を創るのに

本当にたくさんの方が関わって

それぞれのお立場で活躍していらっしゃるのだなと

 

改めて

ひとりじゃたどり着けそうに見えない

はるか遠い道のりであっても

みんなで力を合わせると叶う

そのことを実感しました

 

だからみなさん

「盗撮は犯罪です」

懲役1年罰金10万円でも安いくらいです

 


【今日のありがとう】

 

「全国商い甲子園」の藤原美江さま

大会での復興支援活動誠にありがとうございます

 

「東北ボランティア有志の会香川」の藤井節子さま

避難所での足湯サービスみなさん和みました

 

杉村美穂さまはじめ「ほくりくキッチンカー協会」のみなさま

文化祭でのキッチンカー生徒みんな大喜びでした

 

成田光我様はじめ金沢大学「ボラさぽ」のみなさん

瓦礫の撤去ありがとうございました

 

本校OBの山岸佳昭様

受験指導のお申し出ありがとうございました

 

DREAMS COME TRUE のみなさま

何度でも何度でも立ち上がります

 

作曲家の弓削田健介様

素敵な合唱曲ありがとうございました 

今日のありがとう

地震から 369 日目

豪雨から 105 日目

 

武蔵野音楽大学の全日本音楽教育研究会のみなさま

被災地を元気づけるのに音楽の力は大きいです

 

今井久美さまはじめカタリバの皆さま

発災当時からずっと寄り添ってくださりありがとうございます

 

岩手県立盛岡商業高等学校のみなさん

また一緒に販売実習したいですね

 

読売新聞大阪本社の小国美弥子さま

本ブログのご紹介ありがとうございました

 

埼玉県の書道家の みつだ きみよ さま

卒業式にの言葉を書にしたためてくださいました

 

興伸製作所様

スポットクーラー夏場に本当に重宝しました

 

いしかわあかちゃんプロジェクトの金田様

子どもたちそしてお母さんへご支援くださっています

 

横浜の青葉フィルのみなさん

素敵な定期演奏会でした

 

会津北嶺高等学校の 新田 恭平 先生

大好きな贈り物ありがとうございました

 

帝京安積高校和太鼓部の皆さん 坂本 雄一 先生

富士山では本当にありがとうございました

リベンジ

 

地震から1年と2日目

豪雨から104 日目

 

昨日

昨年のあの日あの時と同じ

あの場所へ行ってきました

 

 

 

 

 

 

氣が多く集まる場所「気多大社」

 

 

 

 

 

 

古くは奈良に都があった時代から

北陸の大社として鎮座

 

 

 

 

 

 

大伴家持が能登を巡行したときに詠んだ歌

「之乎路(しをぢ)から

  直超え(ただこえ)来れば

   羽咋(はくい)の海

  朝凪ぎ(あさなぎ)したり

    船楫(かぢ)もがも」

が「万葉集」に収められています


リベンジに行ったところで

それがどうした?

って感じですが

心理学的にいうと

嫌な思い出というのは

上書き保存ができるそうです


今日の「ありがとう」

 

株式会社おもれいの大亀靖治様

支援のお申入れありがとうございました

 

フリーランス・ライターの福永文子さま

受験生指導の提案と書籍のご寄付ありがとうございました

 

育英金沢予備校の背戸江美子校長先生

自習室活用と質問対応支援ありがとうございました

 

大京株式会社様

たくさんのご寄付本当にありがとうございます

 

寺井町の中西書店の 池上のりこ さま

教材支援や入試対策のお申入れありがとうございました

 

兵庫県立夢野台高等学校の岩川真美さま

受験生宿泊へのご支援申し出ありがとうございました

 

蒼開中学高等学校のみなさま

義援活動「蒼海縁日」の開催ありがとうございました

 

東京の柳澤美樹子さま

受験生宿泊へのご支援申し出ありがとうございました

 

神戸高校の星野智英実先生

迅速な文房具等のご支援ありがとうございました

 

長崎県立佐世保中央高校通信制の中島数美教頭先生

いただいた絵本全集 市内合同小学校に贈りました


店先に門松が飾られています

3本の竹の先は斜めに切り落とされていますが

 

 

 

 

 

 

元々はまっすぐだったらしいですね

 

 

 

 

 

 
1572年12月三方ヶ原の戦いで

徳川家康が武田信玄に敗れた年の正月

信玄は家康に

「松枯れて 竹たくひなき あしたかな」

という句を送ります

当時はかなには濁点をつけず

読み手が想像してつけたので

それを受け取った家康は

「竹たぐひなき」と読みます

つまり松平家(当時家康は松平家康)が滅び

明日は類なき武田家の天下である

と読み解き激怒するのです

それを目にした家康の優秀な家来が

門松の竹の頭を斜めに切り落とし

「竹だくびなき(武田首なき)」と読むのです

 

以来先を斜めに切り落とした門松が

日本中に広まりますが

信玄の故郷山梨だけは

先が平らな門松を飾るそうです


土屋太鳳さんが輪島を訪ねてくれたときの

「まれ旅」

3日(金)18:10よりNHKで

再放送されます

ぜひご覧になってください

あけましておめでとうございます

地震から1年目

 

1月1日の午前1時

除夜の鐘の鳴らない年明けです

この辺のお寺の鐘撞堂は

軒並み倒れてしまい

本当に静かな年越しです

 

あの日から1年

あっというまの

 

何をしていたのか

思い出そうとしても

ほとんど思い出せない

 

でも何かやっていたんだろうな

 

こうして生きているのが不思議

 

たくさんの方に支えられたことだけは

決して忘れてはならないことです

 

東京の森真悠子さま

真っ先に教材の支援を申し出てくださいました

 

Humanity First のみなさん

温かいチャイとゆで卵本当においしかったです

 

愛知の小島量子さま

温かい励ましのメールありがとうございました

 

東京の毛利泉先生

地震よけステッカー被災民の心の支えになりました

 

釜石商工高校の金澤広利 元校長先生

先生からのノウハウは本当に役立ちました

 

manabo の笹倉めぐみさま

新しい時代の教育への提案ありがとうございました

 

1年間で支援してくださった方を少しずつ

ご紹介させていただきます


さて昨夜の紅白歌合戦

目の前に感動のステージが

繰り広げられました 

 

 

 

 

 

 

こちらは最終リハ

カメラ4台

スタッフも40名程いたでしょうか

 

実は冬美さん

今回のオファーを受け

引き受けるべきか

ずいぶん悩まれたそうです

 

東日本大震災の際の

ご自身の支援のあり方に疑問を持たれ

また

石川さゆりさん

水森かおりさんなど

能登にまつわる曲を歌う方々の中で

ご自分が本当にふさわしいのか

 

それでも私たちを元気づけてくださるために

お引き受けくださいました

 

 

 

 

 

 

天の川を思わせる螺鈿の施された

紅掛空色の上品な生地に

銀の七宝繋ぎの刺繍をあしらった

艶やかなお召し物でした

 

能登の海と空をイメージして

こしらえたお着物もお持ちで

本当はそれにするおつもりだったそうです

津波で被害を受けた方に配慮して

今回のものにされました

細やかな心遣いがこんなところにも

 

スタッフの方によると

会場へと繋ぐ渡り廊下で

ずっと緊張されていて

会場入りの直前に

「今日は私のコンサートじゃない!

 能登の人のために歌うんだ!」

と自分に言い聞かせておられたといいます

 

出場36回の大ベテランにとっても

紅白というのは特別なもののようです

 

 

 

 

 

 

輪島からの中継キャスターは

ニュースかがのとでお馴染み

NHK金沢放送局の高畠菜那さん

アイドルグループ「ジャンピン」でも

ご活躍されていました

 

とっても透明感のある方で

あまりにもキラキラと輝いていて

目を合わせることもできないほどでした

 

本番が終わった後

堪えきれずに号泣

紅白の舞台に大抜擢され

そのプレッシャーの中

やり切った充実感

抑えきれなかったのだと思います

とっても素敵な司会でした

 

ちなみに「ジャンピン」には

本校生徒の和奏(わかな)ちゃんもいました

 

 

 

 

 

 

最後に会場の皆さんと一緒に撮影です

 

スタッフの皆さんもお疲れ様でした

朝早くから夜遅くまで

西村チーフプロデューサー?

がテキパキと取り仕切り

前説も大爆笑でした

NHKホールでは

1000人を超えるスタッフが

いらっしゃるそうです

 

ひとつ勉強したことが…

 

灯油ストーブに灯油を入れる

キュポキュポってするこれ

 

 

 

 

 

 

何ていうか知ってます?

ドクター中松氏が発明されたこれです

スタッフの方から教えていただきました

「おしょうゆちゅるちゅる」

ひとしきり爆笑したあと調べてみたら

確かに正式名称でした

 

最後に和歌山ご出身の冬美さんから

観客スタッフ全員に

南高梅の「冬美梅」をプレゼント

 

 

 

 

 

 

 

ボランティアの先生方も

ありがとうございました

紅白歌合戦

地震から366 日目

豪雨から102 日目

 

 

 

 


 

 

こんな神秘的な虹に迎えられて迎えた

今年最後の日

 

現在大晦日の夕方6時

今年が終わるまであと6時間

あの日がまたやってきます

 

もうすぐ紅白歌合戦が始まります

今年は輪島から中継で

坂本冬美さんが

「能登はいらんかいね」を

歌ってくださいます

とここまでは

既に報道発表されていることですが

場所については当日の混乱を避けるために

公開はされていませんでした

 

もう大丈夫だろうということで

このブログをご覧のみなさんだけに

ちょこっといい情報をお知らせします

 

会場は輪島高校です

 

昨日会場設営をすませました

 

冬美さんの楽屋は校長室の隣

ずっと声出しをなさっています

 

 

 

 

 

 

仕事をしながら

隣の部屋から聞こえてくる

生歌にうっとり

決して妥協はなさいません

プロってこんなものなのだと感心しきり

冬美さんの「恋の予感」

最高でしたよ

 

リハーサルでは本番さながら

 

 

 

 

 

 

昨日座席を少々追加しましたので

事前受付をされていない方でも

お入りになれます

よろしければお越しください

 

注意事項

1.お車でお越しの際はJAもしくは市役所をご利用ください

2.上履きをご用意ください

3.防寒対策をなさってください

4.受付は19:45~20:30 体育館で行います

  途中入場はできません

5.会場内での飲食は禁止です

  お茶お水のペットボトルは持ち込みになれますが

  ゴミはお持ち帰りください

6.体調の悪い方 熱のある方はご遠慮ください

7.撮影・録音機器は持ち込まないでください

8.キャラクターやブランド名が大きくプリントされた服装はおやめください

9.テレビに映る可能性があります

  あらかじめご了承ください


卒業生の親御さんからこんなメールいただきました

「卒業生の親です。

 12月29日土曜日の午後3時頃に北国銀行前の歩道でお財布を拾いました。

 中身をATMに居た方達で確認したところ、現金とスイカのカード1枚入っていました。

 大人なら他にもカードや免許証など入れているような気がして

 学校も近いし何となく生徒さんなのかな??と思いました。

 もし探している方がみえましたら、輪島警察署に届けてあるので、お伝え下さい。

 黒のファスナーの折りたたみ財布です

PS⋯兄の祐将は矢田先生にお世話になって福井工業大学に合格させていただき有難うございました。

 先日北国新聞の発行するアクタスという雑誌の8月号に

 福井工業大学の生徒、輪島高校の卒業生として掲載していただきました

 輪島図書館にもあったので良かったら見てみてもらえると嬉しいです」

 

ご親切にありがとうございます

能登はいらんかいね

地震から365 日目

豪雨から101 日

 

紅白歌合戦の中継のため

輪島入りされた坂本冬美さんを

ワイプラザ内の仮設朝市へご案内しました

 

 

 

 

 

 

本当に気さくな方で

みなさんへお声かけくださり

握手やサインにも快く応じてくださいました

明日の紅白歌合戦で

さらに元気をいただきたいと思います


先日このブログで

大人の学力検査で日本は世界2位だ

という話題に触れたら

金沢大学の轟亮教授が賛同してくださり

よくぞ書いてくれたと

 

教授曰く

これは大谷翔平の活躍に匹敵する

世界に誇るべきものである

しかも日本国民全体で勝ち取った賞だから

日本全体で提灯行列や

親子三代橋の渡り初めをするくらい

祝福すべきものである

とのことです

 

教授がその一例を挙げてくださったのは

日本の小学校で

クラスで話し合って合唱の曲を決めている場面

子どもだけでこんなことができるのか

海外の教育関係者は驚くそうです

 

TOKKATSU(特活)という言葉も

世界に広まりつつあるらしいですしね

 

私が前任校で

シンガポールの高校と交流していた頃の話です

オックスフォードやケンブリッジに

多くの合格者を出す超エリート校です

しかし集会の様子なんかを見ていると

正直だらしない感じでした

 

その高校が

日本の規律ある式典

つまり入学式や卒業式の指導を

取り入れたのです

すると生徒の生活様式が

みるみる変わっていくのが

外から見てもはっきりと

みて取れました

 

OECDとの共創をしていると

日本の教育の素晴らしさをさらに感じます

 

子どもの意見を取り入れる場面を

多く取り入れていることに

多くの国の方が驚かれます

 

掃除指導により

身の回りを綺麗に保つこと

物を大切にする公共心が育つこと

 

東日本大震災の際に

あんなに酷い状態にも関わらず

譲り合いの心を持っていることに

世界中が驚愕しました

 

今回の能登半島地震においても

そのことは同じです

皆が口に出したいことを口にせず

黙って一歩ずつ進んでいるのです

 

この事実とともに

先述の日本の教育の素晴らしさを

マスコミの方は

もっともっと伝えていただきたいと

思うのです

 

日本の先生は

かくの如く

尊いお仕事をなさっているのです

そのことを誇りに思ってもいいし

その仕事を目指す学生が増やすために

教育予算を上げて

教員の給料をその仕事に見合うだけ上げると同時に

教員が授業に集中できるように

それ以外の仕事を担う方の雇用を

推し進める必要があります

 

熱心でない

ごくごく一部のふしだらな教員のせいで

教員全体の世間の風当たりが強くなることを

非常に腹立たしく感じます

今時忘年会

地震から364 日目

豪雨から100 日

 

昨日の近江町市場での販売会

担当の山上先生からおたよりが

 

 

 

 

 

 

今日は小雪が舞う中、遠くはるばる岡山県立興陽高等学校、IPU環太平洋大学の学生、教員のみなさんと共同販売を通して交流することができ相互に貴重な経験となりました。
寒さに震えながらオリジナル商品を販売したことは参加した皆の記憶にしっかりと残り、今後の課題の発見や解決に役立っていくだろうと感じました

 

 

 

 

 


帰り道、輪島高校の生徒と歩きながら、より良い方法を出し合いました。活発に自分事として意見を次々に出す生徒がとても頼もしく、県の枠を越えた新しい教育がはじまった実感がありました。
もっと「より良く」という思いが通じ合えた一日となりました。

 

 

 

 

 

 

あたたかいコロッケとても美味しかったです
ありがとうございました


それから昨日は忘年会がありました

と言ってもお酒はなしです

高校生の忘年会だからです

 

お店の予約もなしです

オンラインの忘年会だからです

 

公用語は英語です

なぜならパリサミットに参加した生徒たちの

忘年会だからです

世界中から参加です

 

なんて令和な忘年会でしょう

 

ところで日本以外に

忘年会ってそもそもあるのかな?

気になって調べてみました

 

英語でなんていうんだろ?

ありました

Year-end Party

 

今度はYear-end Party で検索

ヒットするのは日本のサイトばかり

日本ならではの伝統を伝えるための

訳語のようです

 

さらに調べると

台湾の尾牙(ウェイヤー)

中国の年会(ニィェンフゥェイ)

韓国の送年会(송년회〈ソンニョネ〉、送年會)

(韓国では「会」を「え」と読むんですね

 日本でも「会釈」と言いますもんね) 

東アジアには似たような風習がありました

 

We wish a merry Christmas 

and Happy New Year 

クリスマスと正月を

いっしょくたにしているこの曲

昔から違和感を持っているのですが

欧米とアジアでは新年に対する感覚が

全く違うんでしょうね

 

そうそう

オーストラリアのクリスマスツリーには

てっぺんに

星ではなく太陽が飾ってありました

 

諸説ありますが忘年会は

鎌倉時代に貴族が和歌を詠む行事として

始まったとされています

優雅ですな

 

飲み会形式の忘年会が始まったのは

明治時代以降だそうです

企業での忘年会が一般的になったのは

昭和になってから

 

忘年会になると

やたら高いスペックを発揮する先生って

いましたね

 

「マジックをします

 シルクハットの中に

 卵を入れまーす

 そしてかぶると…」

本人は鳩を出すつもりでも

酔っているのでグダグダです

 

顔を生卵がタラー

 

「それマジックやなくて

 単なる我慢やないかい!」

と突っ込まれて終わりです

 

忘年会といえば「無礼講」

これどこで切れると思いますか

無礼+講

つまり無礼が許されるという意味ではありません

無+礼講

です

「礼講」とは

神様に捧げたお神酒を偉い人から順番にいただくこと

そして神事が終わった後に開かれる宴を

"無礼講"と言うそうです

 

若い頃無礼講は何してもいいと勘違いして

調子に乗って

髪の薄い校長先生に

「さすが校長先生!

 ただ禿げてませんね!」

(「ただ」は輪島弁かな?「だてに」の意)

となでなでしたのは私です

覚えはないのですが

同席していた先生が後で教えてくれました

その校長先生は

今でもお逢いすると

「おー ビン」

(ビンは私のニックネーム)

と言って声をかけてくださいます

スケールの大きな方です

 

忘年会といえば景品がつきものです

景品のルーツは江戸時代にその記録が残されています

もともと景品というのは

商品やサービスを宣伝するアイテムのことです

その原型は元禄時代

駿河町「越後屋」がはじめた貸し傘サービスです

にわか雨が振ると

店章入りの傘を多くの客に無料で貸し出しました

「江戸中を 越後屋にして 虹が吹き」

という川柳が残されているほどです

 

「越後屋」は

今でいうところの

三井アウトレットパークの三井グループです

そのサービス精神は

脈々と引き継がれているのですね

 

さて今回のオンライン忘年会

新型コロナの影響で一気に広まりましたね

 

私は一度も参加したことがありません

「何が楽しいんだか」という思いを持っていたからです

 

でも今はそれも楽しいかなと

思いはじめています

 

というのも現在

輪島と金沢のニ拠点生活をしていて

夜ひとりで呑みながら

このブログを書くことが増えてきたからです

 

iPad相手にひとりで呟いていても

案外面白いなと感じはじめています

 

酔ったときの特徴分かりますか?

 

まず話が長い!

そして話題があちこちへ飛ぶ

 

実は自分で後で読み返して

面白いと思うこともあります

ほとんどが酔っ払って書いたときのものです

 

翌朝読み返して

「やばいやばい」と

慌てて消去することもあります

 

さて今日はどっちでしょう?

チーム桃太郎

地震から363 日目

豪雨から99 日目

 

岡山と輪島から1日限りの共同出店

興陽高校さん

環太平洋大学さんといっしょに

協力しながら開発した

バスソルト

近江町いちば館広場で販売しました

 

 

 

 

 

 

興陽高校さんが開発した

「玉ねぎドレッシング」と「辛子味噌」

輪島高校「街プロ」で開発した

「猫も食べられるお菓子」

各校オリジナル商品も販売しました

 

 

 

 

 

 

たくさんの方が買ってくださいました

売上の一部は

復興支援に充てさせていただきます

 

遠く岡山からありがとうございました

岡山から来てくださった高校生は

寒い中大変だったろうなと声かけすると

降りしきる雪に

「こんなの初めて!」

と大はしゃぎでした

 

岡山といえば桃太郎

 

教育研究家の妹尾昌俊氏は

チームとして機能していない学校組織を

面白く例えています

 

犬「桃太郎さん どの鬼退治したらいいんすか?」

猿「きび団子ぐらいでこき使いやがって」

雉「サルがどっか行っちゃいました」

 

指示待ちの犬

やる気ゼロの猿

そして傍観者評論家の雉

 

これでは上手くいきません

 

おかげさまで輪島高校では

発災以降

先生方一人ひとりが

それぞれの強みや個性を活かしながら

リーダーシップを発揮し

お互いによい影響を与え合って

一年間を終えようとしています

 

通常業務以外の仕事が

通常業務以上に押し寄せる中

不平も漏らさず愚痴も言わず

私の耳に入っていないだけかもしれませんが

少なくとも耳に入る前に

みなさんで処理してくださり

感謝の心で一年を終えようとしています

 

今日から年末休暇

どうかご家族そして大切な方と

ゆっくりお過ごしください

 

とはいっても大晦日のしかも深夜に

何人かにボランティアをお願いしている

ブラック校長でした

 

ブラックにまつわる小咄を一席

「俺の仕事ブラックやねん」

「何ゆうてんねん

 仕事があるだけマシやないかい」

「せやな

 そういやおまえムショクやったな」

 これ文珍師匠がおっしゃっていました

 

ところで桃太郎伝説にはネタ元があって

吉備(きび・岡山県)に伝わる

温羅(うら)伝説がそれです

一説によると

温羅とは百済(くだら)の王子で

吉備へとやってきて

製鉄などの技術を伝え

一帯を支配した一大勢力の首領です

 

対抗勢力の崇神(すじん)天皇が

征伐のために派遣したのが

吉備津彦命(きびつひこのみこと)と

その家来の豪族

犬飼県主

鳥飼臣

猿女君です

 

温羅が拠点としていたのは鬼ノ城

鬼ヶ島ではなく山の上のお城でした

この城は50年ほど前に発見された城跡で

それまで土に埋もれていたものです

 

鬼ノ城めがけ吉備津彦は2本の矢を同時に放つと

うち1本が温羅の目に命中

流れる血が川となりました

それが今も岡山県を流れる血吸川

今は透き通った水が流れているそうですが

当時は温羅が営む製鉄により

酸化鉄が流れて

真っ赤な川だったのかもしれません

 

石川県には金腐川(かなくさりがわ)

という川がありますが

こちらはどうなんでしょうか

金属が錆びる酸性の水が流れていたのかなと

勝手に想像しています

 

温羅は地元の女性と結ばれて

幸せに暮らしていたそうですが

その妻・阿曽媛(あぞめ)が

得意としていた料理が

きびだんごだったとか

 

吉備津彦にはお姉さんがいて

倭迹迹日百襲姫命

やまと・ととひ・ももそひめのみこと

という非常にややこしい名前です

一説によると

彼女こそ卑弥呼ではないかと言われています

 

となると卑弥呼と桃太郎は姉弟

ロマン溢れる話です


今日の【活動性を高める授業づくり】

 

グループ分けができたら

自己紹介による仲間づくりをします

 

私はたまにこんな意地悪をします

「それではペアになって

 いまからお互いにひとり1分間の

 自己紹介をしてもらいます

 順番を決めてください

 ではひとりめ

 いいですか

 1分間計ります

 ではスタート」

 

自己紹介が始まります

1分経っても終わりませんが

「はいストップ

 1分経ちました

 自己紹介をやめてください」

 

「次にふたりめ

 自分の自己紹介の前に

 今相手が話してくれたことを

 1分間で復唱してください

 ではどうぞ」

 

30秒も経たないうちに

シーンとなってしまいます

 

つまり

ひとりめが自己紹介をしている間

聞いているようで

実はほとんどの人が

次の自分の番には何を話そうか

考えているのです

 

安永先生の授業では

そんな意地悪なしに

全員が他の話を聞くための

仕掛けがしてありました

 

自己紹介の後→

紹介した人が誰かを指名する→

指名された人が復唱する→

間違いがあれば修正する→

情報交換する

 

といったルールを

最初に徹底させます

 

そのことにより

他の人の話を聞くことに

意識を向けさせることができるのです

人が繋がらないとバレーボールじゃない!

地震から362 日目

豪雨から98 日目

 

紅白歌合戦の曲順が発表されました

坂本冬美さんが被災地輪島から

「能登はいらんかいね」を

歌い上げてくださいます

 

「冷で五合 ぬくめて五合

 しめて一升 酒ありゃ楽し」

能登の人間どんだけ酒呑みや

まあ嘘じゃないけど

 

御陣乗太鼓との共演です

24番目の登場なので

21:15 頃からになります

ぜひご覧ください

 

「紅白歌合戦は演歌ばかりでつまらん」

と言っていた私の同年代の友人が

「若いもんの歌ばかりでつまらん」

と文句をたれています

 

結局自分の好きな歌聞きたいだけやないかい

 

私も若い頃は

歳とったら演歌好きになるんかな

と思っていたけど

一向に好きになりません

演歌好きの方ごめんなさい

 

結局若くて多感な頃に心に響いた歌を

一生愛し続けるのですね 

きっと

 

自分の好きな歌ばかりでなく

おじいちゃんやおばあちゃん

子どもや孫みんなで楽しめるのが

紅白歌合戦の醍醐味です

決して年代の違う歌を毛嫌いせず

いっしょに楽しみたいものです


遊学館高校

北陸大谷高校

金沢北陵高校の

男子バレーボールの皆さんが

練習試合に

わざわざ遠く集まってくださいました

 

 

 

 

 

 

昼休みには

激励動画を披露してくださいました

遊学館高校の福田圭一監督が中心となって

作成してくださったものです

 

「今までただ勝てればいいと思っていた」

「ライバルチームのことなんて考えたこともなかった」

「人が繋がらないとバレーボールじゃない」

 

https://drive.google.com/file/d/1Sp0KxRQIC15suTpX6SPlQ0fIacN1owgz/view

サイズが大きいので

一旦ダウンロードする必要があるかもしれません

ぜひご覧ください

 

 

 

 

 

 

横断幕も送っていただきました

いろんな高校のバレー部のみんなから

書いてもらったものです

金沢錦丘高校の森校長先生も

書いてくださっていました

 

今日は輪島高校のメンバーからも

ひとことを書いて

小松大谷高校さんに託しました

小松大谷高校さんは

春高バレーに出場します

ひとつでも多く勝ち進んで

元気をください!

 

福田先生が

本校顧問奥野先生のことを

「今どき珍しい熱い男」

と大絶賛でした

たしかに暑苦しいほどに熱い男ですが

輪島の宝です

 

さらに副顧問

震災のあった今年

新採となった宮下琢磨先生も

それに次ぐ篤い男です


今日の【活動性を高める授業づくり】

 

「学びの場」づくりのポイントです

活発な活動が展開されるには

グループづくりが重要です

 

グループ活動には

3~4人くらいが適切ですが

構成メンバーは

できるだけ異質にするのが望ましいです

所属・性別・年齢・専門・学力など

 

同質な集団だと

同じような発想しか出てきません

 

私がよく使っていた手法は

グループ分けに

簡単な性格診断を使う方法です

 

例えばこんな質問をします

「平和な日曜日の午後

 子どもがゲームの取り合いで

 喧嘩を始めました

 あなたが親ならどうしますか?」

 

① 取り上げる または もうひとつ買い与える

② ルールを示して(例えば15分ずつ)守らせる

③ 仲良くしたらご褒美をあげると約束する

④ 二人で話し合ってどうするか決めさせる

 

どれが正しいかではありません

直感的にあなたに近いと思うものを選んでください

 

① スピード重視で短期決戦が得意な

 仕事師(Agent)タイプ

② 慎重で決まり事を重んじる

 管理者(Regulator)タイプ

③ 中長期的な視野を持ち結果を重視する

 起業家(Creator)タイプ

④ 柔軟な発想をもちプロセスを大切にする

 調整役(Uniter)タイプ

 

いかがですか?

①~④のタイプがばらばらなグループほど

多くのアイデアが飛び出し

活動が活発になるのです

活動性を高める授業とは

地震から361 日目

豪雨から97 日目

 

 羽咋高校にお邪魔して

「活動性を高める授業づくり

 〜協同教育の理論と方法〜」

について学んできました

久留米大学の安永悟教授による研修です

 

震災直後に1月2日の本ブログで紹介した

その時からずっと今でも私の心の支えとなっている

終戦直後の何もない広場に子どもたちを集めて

学びを止めるなと呼びかけた先生の逸話

思えばあれが活動性を重視した授業の

原点なのかもしれません

 

今日の研修の冒頭でご紹介いただいた言葉

「集えば始まり

 共にいれば進歩し

 共同すれば成功する」

これを目にした瞬間

こんなことをふと考えたのでした

 

戦後日本の復興を支えた

GHQ指導のもと推し進められた

生活体験を重視した教育

 

それこそが被災地に求められる教育である

という信念に従い

1年間「街プロ」をはじめ

さまざまな教育活動を展開してきました

 

これが将来この子たちにとって

どんなふうに結びついていくのか

全く正解も

なんの確証もないまま

走り続けた一年でした

 

今日は

今までやってきたことは間違いではないぞ

と背中を押された気持ちになったり

まだまだこんなこともできるぞ

と大きなヒントをいただいた研修となりました

 

今日の研修に参加できなかった先生にも

ぜひお伝えしたいと思い

安永先生の許可をいただき

研修内容の共有をしようと思います

 

私は実は急遽検査入院をしていまして

今日の研修は欠席の届けをしてあったのです

ところが今朝早くに看護師さんから

「もう出ていってもいいよ」と言われたので

どうしても研修を聞きたくて

当初の予定通り駆けつけた次第です

 

それでも遅刻してしまったので

おそるおそる扉を開き

空いている席にこそっと座って

合流するつもりでいたのですが

 

先生は大切なお話を止めてまで

私を最前列の席に招き入れてくださったのです

 

後になって徐々に気づくのですが

それこそが

誰一人取りこぼすことなく

共同に巻き込んでいく手法のひとつなのです

 

おかげで遅刻したという負い目を感じることが全くなく

研修に入っていけるのでした

 

内容が盛りだくさんで

とっても有意義な内容だったので

明日からちょこちょこと紹介します 

メリークリスマスの方程式

地震から360 日目

豪雨から96 日目

 

まずは数学の問題から

y = loge ( X/m − as ) / r2

これを解いてみましょう

 

両辺に r2 をかけて

r2y = log( X/m − as )

rry = loge ( X/m − as )

 

log28 とは

「1 に 2 を何回かけたら 8 になりますか?」

という意味なので

log28 = 3 と 23 = 8 は同じ意味

つまり

erry = X/m − as

両辺に m をかけて

merry = X−mas

 

メリークリスマス!


もうひとつ驚くべき数学の問題を

Newtonで見つけました

 

「GAKKOU」を構成するアルファベットを

並び替えてできる文字列を

英和辞書に登場する

アルファベット順に並べた時

100番目に現れる文字列を答えなさい

 

駿台予備学校の先生が考えられた問題のようです

 

解いてみてください

驚きの結果になりますよ


能登半島にある

これまた被害の大きかった穴水町に

素敵なクリスマスの

イルミネーションスポットがあります

まるおかクリニック

小児科のお医者さんです

うちの娘たちもよく通いました

この辺の子は

大概お世話になっていると思います

 

 

 

 

 

 

年々豪華になってきて

震災直前にはこの写真の数倍の規模の

光のシャワーを浴びせてくれる

ロマンチックで夢のある

知る人ぞ知るスポットでした

 

今年は

街灯のつかない真っ暗なまちの中で

いっそう幻想的です

 

チョウチンアンコウの灯りに引き寄せられ

パクッとやられた

深海のプランクトンだった頃の

前世を思い出しました


先日完成したバスソルト

岡山の企画外のキュウリと

能登の塩をコラボさせたもの

私も使ってみましたが

マスカットの香りがなんとも落ち着きます

 

 

 

 

 

 

 

 

28日(土)

近江町市場で販売します

ぜひお買い求めください


パリの教師生徒サミットに参加した生徒が

馳浩知事のもとを表敬訪問しました 

 

 

 

 

 

 


ここから個人的な業務連絡です

ただいま iPad のOUTLOOK が

Authenticator によって制限がかかって見れません

しばらく出張が続くので

学校に帰るまで

出先からのメールのチェックができません

急用の際は携帯電話までご連絡願います

 

誰か Authenticator の使い方教えてください

アナログ人間なので往生してます 

Saint Nicholas

地震から359 日目

豪雨から95 日目

 

クリスマスイブ

 

昨日

冨水先生と毛利先生が

「サンタはいるか?」で

盛んに議論をしていました

冨水先生は

「今日という日は

 これからの人生の中で

 一番若いんだ!

 だからサンタはいる!」

なんでそれが根拠?

相変わらず訳がわからないけど

妙に説得力のあるプレゼンでした


高校生になっても

「サンタはいる!

 だからサンタにはこれをもらって

 パパからはあれ!」

とプレゼントの二重取りを画策していたのは

うちの長女です


有名な話ですが

ニューヨークの新聞社の

世界一の社説の話

 

8歳のバージニアちゃんからの

「サンタはいるの?」という質問に対して

 真剣に答えてくれたものです

 

「こんにちは、しんぶんのおじさん。

 わたしは8さいのおんなのこです。

 じつは、ともだちがサンタクロースはいないというのです。

 ほんとうのことをおしえてください。

 サンタクロースはいるのですか?」

 

「ヴァージニア

 それは友だちの方がまちがっているよ

 見たことがないと信じられないんだね

 じつはね

 ヴァージニア

 サンタクロースはいるんだ

 愛とか思いやりとかいたわりとかがちゃんとあるように

 サンタクロースもちゃんといるし 

 そういうものがあふれているおかげで

 ひとのまいにちはいやされたりうるおったりする

 目に見えない世界には

 どんなに力があっても 

 どれだけたばになってかかっても 

 こじあけることのできないカーテンみたいなものがかかってるんだ

 すなおな心とか

 よりそう気もちや

 だれかを好きになる心だけが 

 そのカーテンをあけることができて 

 そのむこうのすごくきれいですてきなものを

 見えたりえがいたりすることができる

 これだけはほんとうのことなんだよ」

 

目に見えない大きな力に打ちのめされ

開かないカーテンをこじ開けようと

何度ももがき続けてきた今

もう一度読み返してみると

本当に心に染みる文章です

 

すなおな心

よりそう気もちをを忘れずに

来年も一歩ずつ進もう

きれいですてきな未来をえがくために

そんな思いにさせてくれました


子どもにとってサンタが特別なものであるように

親にとって

プレゼントを開くときの子どもの笑顔は

かけがえのないプレゼントです

 

こんな話昔読んだことがあります

 

クリスマスの1週間前

ある少年の元にサンタから手紙が届きます

「今年から君へのクリスマスプレゼントはなしだ

 もうお兄ちゃんだもんね

 その代わり

 君をサンタの仲間に入れてあげよう

 最初の任務だ

 妹の欲しいものを探るんだ

 直接聞いてはいけないよ

 君がサンタであることは

 絶対に知られてはいけない

 わかったら手紙で知らせてくれ

 では幸運を祈る」

その時から少年は妹の一挙一同に

目を光らせるように

そして任務を遂行します

 

クリスマスの朝

欲しかったプレゼントを手にして

大喜びする妹のそばには

嬉しそうに

そして誇らしげに微笑む

お兄ちゃんの姿があるのでした 


今週の「福島から能登 未来へ」

 

【ふるさと】

ふるさとが

天災によって壊され

大切な人を亡くし

心通わせた人々が離れていくことは

本当につらく耐えがたいと思います

それを乗り越えるには時間が必要で

どのくらいかかるかわかりません

ふるさとが元に戻るかわかりません

でも

ふるさとを愛情持って作っていくのは

やはり皆さんしかいません

福島も乗り越えつつあります

福島から応援しています

4月1日生まれの秘密

地震から358 日目

豪雨から94 日目

 

今日は2学期最後の日

終業式が行われました

体育館への通路は未だ通行止め

生徒は寒い屋外を通って

遠回りして入らねばならず

教室で放送を用いて行うことにしました

 

詳しくはこちら

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/06eb856bd39d00abfc4410366a1f843b?frame_id=210


サンタが来てくれました!

 

 

 

 

 

 

詳しくはこちら

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/72b2d6e042876c6c0f9079cd635e5479?frame_id=210


今週の「6カ国転校生ナージャ」

 

発達段階に応じて5歳〜8歳の間で

小学校の入学年度を自由に決めることができる

そんなロシアで小学校に入学したナージャの目に

6歳になる歳に一斉に小学校に入学する日本の制度は

奇異に映るのでした

 

ところで日本では4月1日生まれの子は

1年上の学年に入れられるって知ってましたか?

5〜6歳児にとって1年の発達の差は大きいです

身体的にも精神的にも発達した

1歳年上の学年に入らざるを得ない

4月1日生まれの子を不憫に思い

4月2日に生まれたことにして

届出をする人もいるということを

耳にしたことがあります

 

でもどうして日本の学年の境目は

4月1日生まれと2日生まれの

間にあるのでしょうか

 

それは小学校入学を規定する法律によります

学校教育法第17条第1項には

「満6歳に達した日の翌日以後の最初の4月1日」

に小学校に入学するという規定があります

それでは満6歳に達する日とはいつでしょうか?

 

「年齢計算ニ関スル法律」第1項には

「年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス」

と規定されています

つまりその生まれた日を第1日目として

年齢を計算することになっています

これは明治時代に制定された

わずか3条からなる法律です

  

令和6(2024)年4月1日生まれの子どもは

令和12(2026)年の4月1日ではなく

3月31日が終わる瞬間をもって満6歳になり

翌日の4月1日から小学校に入学する

ということになります 

 

それでは定年はどうなのでしょう?

公務員の定年を規定する法律には

「定年に達した日以後における

 最初の3月31日に退職する」

ということは???

100日で死ぬワニ

地震から357 日目

豪雨から93 日目

あと100日

 

震災後

日常ではない日常が続いていて

通常の学校運営ではありえないことが

次から次へとおこって

そんな中

先生方は

生徒の学びのために

できることを

一人ひとりが真剣に考え

そしてやがて一年が経とうとしています

 

若い先生方もずいぶん成長してきました

そんな自慢の先生方を

これから少しずつ紹介したいと思います

 

まずはは商業の木村先生

ご出身は福井です

今年新規採用で全く知らない土地

それも被災地への勤務

被災地の子たちに

できる限りのことをしてあげたいと

ビジネスコースの生徒達を中心に

寄り添ってくれています

生徒も真剣に応えようとし

資格取得に向けて前のめりにがんばっています

「今はわからなくていい

 難しくかんじてもいい

 でもいつの日か

 このことを言っていたんだなと

 伏線回収できる日がくるような

 そんな授業をしていきたい」

とレベルの高い授業を展開しています

 

「伏線回収」いい言葉ですね

私も授業をしていたころは

この「伏線回収」を意識した

授業づくりをしてきました

 

授業の中にところどころ伏線を張っておき

授業の最後の方にそれらが

網の目のようにつながって

生徒の目が輝くような

そんな授業を目指していました

 

木村先生は

将来において回収する

さらにスケールの大きな

「伏線回収」を狙っているのですね

 

それとは逆に

結論を先にバラしておき

そこに向けて展開していく

手法もあります

 

少し前に

「100日で死ぬワニ」という4コマ漫画が

SNSで話題を呼んだことがありました

1匹のワニの

なんでもなくて

それでいてかけがえのない

毎日の記録

100日後に死ぬことが明らかにされて

カウントダウンで進んでいきます

日本中が見守った100日間でした

金魚以下???

地震から356 日目

豪雨から92 日目

 

金沢大学の「ボラサポ」チームさんが

朝から本校の災害処理のボランティアに

あたってくださっています

どうもありがとうございます

 

 

 

 

 

 


東北復興研修ツアーに参加した生徒たちが

お世話になった多賀城高校さんが主催する

「震災伝承プロジェクト」に

オンラインから参加しました

 

 

 

 

 

 

自己紹介では

「無人島へ持っていくとしたら

 何を持っていくか?」

がお題として与えられました

 

多賀城から参加した中学生の中に

ippon!

と唸らせてくれる名回答が

「自動運転の船です!

 なぜなら帰りたくなったら帰れるからです!」


輪島市本町周辺地区まちづくり協議会設立会

が開催されました

これは大規模火災により焼失した

本町と大町の住民による協議会です

代表 副代表 世話人を選出しました

 

 

 

 

 

 

「まち」の骨格について

現状の道路状況と

今後の計画道路について説明がありました

 

本校からも

「街プロ」で朝市復興に取り組んでいる

馬場さんと水上さんが出席しました

若者の意見を反映させるため

これからがんばります


OECD(経済協力開発機構)による

国際成人力調査(PIAAC)

の結果が先日発表されました

これは大人が社会生活を送る上で必要な能力

を測るものです

 

日本は大人の学力も世界トップレベル

「読解力」と「数的思考力」で2位

「問題解決能力」で1位で

トップ水準を維持しました


この調査は16~65歳が対象で

今回は31カ国が参加しました

3分野ともフィンランドが1位を獲得しました

(問題解決能力は日本と同点)

では問題に挑戦してみましょう

 

幼稚園のルール

○お子さんを午前9時までに連れてきてください

○お子さんに楽な服装をさせてください

○朝食は午前7:30まで用意しています

【問題】

子供は遅くとも何時までに幼稚園に入ればいいですか?

 

少し問題文を端折ってはありますが

難なく解けますよね

ところがそれは

日本の教育水準が高いことの証であって

必ずしも世界では

この問題をほとんどの人が

難なく解けるわけではないということです

 

さて全ての項目で1位のフィンランドですが

一部で脱デジタル化が進んでいるといいます

 

世界に先駆けて

教育のデジタル化を推進したフィンランドですが

「学習成果が低下している」

と指摘されるようになり

紙と鉛筆への原点回帰が起こっているというのです

 

紙かデジタルかという二項対立ではなく

なんでもデジタル化すればいいというものでもなく

目的と場面に応じて使い分ける必要がありそうです

 

紙に文字を書くということは

視覚 触覚 運動神経などフル稼働する必要があり

記憶の定着に力を発揮します

 

現在はネット検索で

知らないことをすぐ調べられるので

知識は以前ほど重視されなくなってきていますが

知識があると

新しく調べたことに関して

「そういえばあれと関係あるかな?」

というように結びつけて考えることができます

思考の幅が拡がります

 

人がひとつのことに集中できる時間は平均15秒

だからコマーシャルの長さは15秒です

このことに関する研究によると

2000年の時点では12秒に落ち込み

2015年マイクロソフト社の研究では

ある先進国の成人の集中力は8秒しか持たず

金魚の9秒に負けたそうです

 

このことは私は笑えません

なぜなら私の集中力も

金魚どころか金魚のえさのぼうふらレベルだからです

 

特に苦手なのがオンライン会議です

誰かの発言を7秒くらい聞いていると

もう別のことを考えていたりします


明日またMROラジオ

「Tad Mitani's Innovation Now」

に出演させていただきます

 

前回の放送を自分で聴いて軽くへこんでいます

録音した自分の声って

どうしてこんなに気持ち悪いんでしょう

不思議ですね

 

それから

「あのー」

「えっとー」

の多いこと

耳障りったらありゃしない

 

その点

Tadさんも原田アナもさすがですね

短く端的な言葉で

適切に伝える力をお持ちです

 

前回は震災後生徒が

どんなふうに頑張ってきたか

お話ししたのですが

次回は

時間軸を未来にフォーカスして

これから目指していくもの

についてお話しできればと思います

 

15:30からのオンエアです