校長室より「おこらいえ」

備前の国にて

地震から329 日目

豪雨から65 日目

 

四国からの帰り

岡山に立ち寄りました

 

環太平洋大学の大池 淳一 准教授が

先日来てくださり

コテコテの岡山弁でご講演されたのを

思い出しました

千鳥の大悟さんが話すのが

コテコテの岡山弁だとも

お話しされていました

 

先日「テレビ千鳥」という番組で 

これまでまともに勉強してこなかった

という大悟さんが

小学校の算数に挑戦するコーナーをやっていました

小1小2の足し算引き算や九九までは

難なくクリアします

 

そして小数分数で早くもつまずき出すものの

図を駆使して思わぬ道筋で

正解に辿り着き始めます

 

相方ノブさんからは

「アホガリレオ」と異名をつけられるまでに

 

その本領は割り算で発揮されることに

割り算の筆算の計算式を見ても???

 

ところが168÷6が

168の中に6が何個あるか

という意味だと気づくと

6×9=54

54を3回足して162

168まで6があとひとつ

だから9×3+1=28

と正解に辿り着くのです

 

九九と足し算

これまでにある知識を組み合わせて

新しい課題を解決する

まさにこれからの時代に求められる力です

 

さすが芸人さんは違います

 

人を怒らせたり悲しませたりするのは簡単です

人を泣かせることもある程度できます

最も難しいのは人を笑わせること

人に笑われるのとは違います

人を笑わせることをお仕事とする芸人さんは

この世で最も尊い仕事のひとつだと思います

 

今回の番組企画を見ても

やっぱりお笑い芸人は頭がいい

痛感しました

 

おそらく

大悟さんが小学校の勉強に苦戦する様子を見て

面白がる企画だったのでしょう

 

ところが最後に

算数の本質を理解した大悟さんは

「勉強は面白いんじゃ!」

 

自分の力で課題を解決し本質を理解した者は

さらに周辺の知識が欲しくなる

そして自分で解決できる課題が増えていく

勉強の本質に迫る素晴らしい教育番組でした


岡山城を訪れ

城主池田光政公の藩政改革を学びました

 

1654年に備前の国は

中心部を流れる旭川の氾濫により

大洪水に見舞われました

光政公は妻の母「千姫」から

現在に換算して数十億円もの支援を受けて

藩の建て直しに着手します

「千姫」は徳川家康の孫にあたります

 

まずは質素倹約

これは当時江戸では

「備前風」と呼ばれたそうです

 

次に医療改革

群に一人ずつ町医者を配置します

 

そして庶民の意見を聞くための「諌め箱」

これは徳川吉宗公による「目安箱」を

70年も先駆けてのものです

 

さらには教育改革による人づくり

地域のリーダーとして活躍する若者を育成するため

「閑谷学校」を設立します

これは全国に先駆けての全く新しい挑戦でした

 

発災以来

日本の各地を訪れる機会が増えてきました

その度にその場所ごとに

さまざまな方が災害を乗り越え

今ある街の再興を果たしてきた事実

そのことに勇気づけられています

 

光政公が築いた旭川の放水路は

現在でも岡山の街を

洪水から守り続けてくださっているそうです


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『ちっこいハマグリ

 でっかいシジミ』

【意味】

人生いろいろ

こんにちは!アンパンマン号

地震から328 日目

豪雨から64 日目

 

讃岐富士を望む綾歌の地で

高文連郷土芸能の宴です

 

 

 

 

 

 

讃岐富士は丸亀市と坂井市のシンボル飯野山

富士山そっくりのフォルムではありますが

火山ではありません

 

山の上部は古銅輝石安山岩でできています

この古銅輝石安山岩は一般的にはサヌカイト

世界中でも香川県以外ほとんど採れない

とても希少な天然鉱石です

地元では「カンカン石」と呼ばれ

金づちで叩くと非常に澄んだ金属音がするため

古来より楽器としても使用されてきました

削ったり磨いたりすることで音色が変わります

東京オリンピック開会式の折に奏でられ

サヌカイトの神秘的な音色は

世界的にも有名となりました

 

山の下部は花崗岩

つまり太古の昔に溶岩が海の底で固まったもの

 

どこから見ても円錐形のシンメトリーは

海水が全くの偶然に作りだしたものです

 

高等学校総合文化祭全国大会が

来年この地で開催されるため

そのリハーサルも兼ねたプレ大会です

 

ここ讃岐はこんぴらさんを擁する

郷土芸能の宝庫です 

 

 

 

 

 

 

「さぬきこんぴらさん」で有名な金刀比羅宮は

古来より海の神様

能登の港の復興と寮の復活を祈願しました

参道口から御本宮までは785段

奥社までは1,368段の長い長い石段があります

参道には旧跡や文化財が多数あります

 

ステージでは

香川県の5つの高校が

素晴らしいパフォーマンスを見せてくださいました

 

 

 

 

 

 


帰路につきます

アンパンマン号が迎えに来てくれました

 

 

 

 

 

 

アンパンマンの生みの親

やなせたかしさんの出身地高知と

岡山をつなぐ列車です

 

やなせたかしさんには従軍経験がおありで

戦中戦後の深刻な食糧事情もあり

「人生で一番つらいことは食べられないこと」

という考えをお持ちだったそうです

売れないころ空腹を抱 えながら思っていた

「食べ物が向こうからやって来たらいいのに」

この思いから

「困っている人に食べ物を届けるヒーロー」

が誕生しました


「僕の顔をあげるよ」

戦う力が落ちると分かっていても

目の前の人を見捨てることはしません

「ほんとうの正義というものは

 けっしてかっこうのいいものでは ないし

 そしてそのために

 かならず自分も深く傷つくものです」

と語って いらっしゃいます

 

さらにはアンパンマン自身

食事をする場面は

一度も描かれていないそうです

常に自分よりも他人の幸せを優先します

 

「機関車トーマス」にも

食事の場面は一度も描かれていません

これはこの物語がもともと作者が

食事ができない病気の

自分の子供に向けて作ったものだから

なんだそうです

 

来年春から

NHKの連続テレビ小説「あんぱん」

がスタートします

やなせたかしさんと妻の小松暢さんが

登場人物のモデルとなっていて

戦前から戦後の激動の時代を生き抜く

夫婦の姿が描かれています

 

「アンパンマン」というネーミングは

赤ちゃんが最も発音しやすい

音の並びとなっていて

「パパ」「ママ」のように

歯がなくても

舌使いがうまくできなくても

唇の動きだけで発音できます

 

うちの娘たちも小さい頃

上手に発音していました

そんな娘たちに

カタカナを苦手とする晴れ女は

「アパマンショップ」や

「ワンマンカー」の看板を見つけては

「ほらほらアンパンマンよ」

読み違いにも程があります


 

 

 

 

 

 

 瀬戸は日暮れて夕波小波


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『おまえは傘をほしがる魚か?』

【意味】

無駄な衝動買いをたしなめる言葉

お遍路の旅その2

地震から327 日目

豪雨から63 日目

 

丸亀へ向かう新幹線の中です

先々週に引き続き四国旅行記です

「かがわ総文祭2025プレ大会」

の視察に来ました

 

「いしかわ総文2027」を控え

その準備のための視察です

輪島高校は郷土芸能部を担当しています

ただ2027年に輪島市文化会館が使える目処はなく

加賀市文化会館に場所をお借りします

 

輪島市は石川県の北端

加賀市は南端

距離にして200kmほど離れているので

準備といっても大変です

 

ただ県外からのお客様にとって

アクセスはよいので

3年後ぜひお越しください


 今日は瀬戸大橋を通って四国に入りました

 

 

 

 

 

 

本当に美しい景色です

 

日暮れに合わせて父母ヶ浜へ寄りました

日本のウユニ塩湖

鏡に映ったような写真が撮れるスポットです

 

 

 

 

 

 

日の入りと干潮が重なった瞬間だけ

奇跡のような写真が撮れるのだとか

今日は残念ながら干潮ではありませんでした

 

なんでもない海岸だけど

工夫してブランディングして

みんなが訪れたくなる

魅力的なスポットにできるんですね

輪島の復興にもぜひ参考にしたいです

 

 

 

 

 

 

かつてここは埋め立ての危機にあったそうです

この浜辺を愛した人たちによって守られました

美しい父母ヶ浜を守るため

当初7人で始めた「ちちぶの会」のメンバーが

清掃活動をされているそうです

 

今は亡き河田速雄さん

毎日当たり前のように浜に立ち清掃をする姿は

多くの人の心に刻み込まれています

 

ちちぶの会の伝説の3人は

その寡黙な後ろ姿で

世代を超えて

勇気と希望を与えてくださっています

 

勇気と希望といえば

なんかアンパンマンのテーマみたいですね

あるゲイバーのママが

悩みを相談する女性客に

「あんたねー

 アンパンマンのテーマを聞いて

 泣くぐらいじゃないと

 本当の悩みとはいわないのよ」

と言っていたのを思い出しました

 

「そうだ忘れないで生きる喜び」

確かに発災時はこれを聞いただけで

泣いていたと思います


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『出世魚も最後は刺身や』

【意味】諸行無常

卒業

地震から326 日目

豪雨から62 日目

 

この絵を見てください

昔SNSで拾った画像です

 

 

 

 

 

 

 

 

どのようにお感じになりますか?

 

下の方から伸びている

無数の階段やはしご 

それらを使って

必死になって登ってきた

登り詰めた先で目にした風景は…

 

この絵のタイトルは「卒業」

 

高校や塾が用意した無数の課題

それらをこなして

必死になって登ってきた

合格した志望校

だけどそこで何をすればいいのか

 

そんな気持ちを表しています

 

そんな思いをされた方

お母さんお父さんの世代でも

結構いらっしゃるのではないでしょうか?

 

大学入学後のミスマッチを防ぐために

今様々な教育改革が行われています

生徒の意識も確実に変わってきており

このようなミスマッチは以前と比べて

少なくなってきているように思います

 

それでも

「僕はいい大学へ行きたいです」

「どんな大学がいい大学なの?」

「偏差値の高い大学です」

「そこへ行って何をしたいの?」

「別にありません」

「じゃあ、どうしてそこへ行きたいの?」

「親がそのほうがいいって言うからです」

今でもこのような光景が見られたりします

 

こんな子はかなりの高確率で

「卒業」の絵のようになってしまいます

 

保護者の方にぜひご理解いただきたいのは

偏差値の高い大学へ入りさえすれば

何とかなったのは

遠い昔の話であるということです

 

輪島の子たちは

階段を登り詰めた後の光景を

無理矢理見せつけられました

土地が4m隆起した

そのおかげで

階段の先にある景色を

ちら見できた感じです

  

明日の事すら見えない

そんな状況に置かれ

それぞれが自分の将来を

真剣に考え始めました

 

「街プロ」の活動を通して

自分がすべきことを見つけたり

「自分はみんなの役に立っている」

自己有用感が高まったり

OECDとの共創を通して

世界との距離が縮まったりしています


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『懐中電灯で懐中電灯探すなよ』

【意味】

無駄なことはすな

発災以来ボランティアの方のお世話になっています

いろんな方がおいでます

「今度ボランティアに行きますから

 その手伝いに生徒何人か貸してください」

なんで被災民がボランティアのボランティアせなあかんねん

江戸の粋

地震から325 日目

豪雨から61 日目

 

なぜか昔から

「最後のひとつが思い出せない」

という悩みを持っています

 

「牛乳 たまご 豚肉 白菜 ちくわ 買ってきて」

と頼まれると4つまでは覚えているのですが

最後のひとつがどうしても思い出せず

 

自分の海馬のスペックが4つまでなのだろう

と思っていると

「玉ねぎ 鶏肉 チーズ」

と3つ頼まれたときに

今度は2つまでしか思い出せません

 

1つ忘れてもいいように

もうひとつ全然関係のないものを

勝手に付け加えればよかろうと

「玉ねぎ 鶏肉 チーズ 洗剤」

と記憶してみると

「玉ねぎ 鶏肉 洗剤」

を買ってきてしまうありさまです

 

忘年会の季節が近づいてきました

酒の席で上司がやってはいけない話題が5つあって

「仕事の話」

「昔の自慢話」

「説教」

「プライベートを根掘り葉掘りきく」

あと1つがどうしても思い出せません

 

吉原遊廓の客を分類した資料があります

稀代の遊び人 藤本箕山が著した「色道大鏡」

野暮な客から粋な客まで順に28

  

無性 恥恐 改粧 宿慢 悔事 瓦智

暫偽 顕名 誇威 去迷 謙退

説諺 振勇 催興 頓行 普属 非常 大偽

背世 等賤 示道 顕徳 抜粋

大秀 玄妙 極尽 明了 大極

 

漢字から大体想像できて面白いです

箸にも棒にもかからない非モテ男「無性」から

恥知らずの「恥恐」と続き

「誇威」はおそらく自慢話をするタイプ

「説諺」は説教をするタイプでしょうか

「催興」はきっとみんなを楽しませるタイプですね

 

私は酔っ払うと気が大きくなって

大法螺を吹くタイプなので

「大偽」あたりかもしれません

 

最高位の「大極」は

別の客と遊女の痴話喧嘩があれば割って入り

双方の言い分をよく聞いた上で

楽しい話で場を盛り上げ

ふたりが前より仲良くなるように

仕向けてくれる客だそうです

 

うーん

私はまだまだその域には達しません

全く遊びが足りないようです

 

モテ男と非モテ男の差は

江戸時代から歴然と存在していたようで

もっといえばこの「色道大鏡」は

宴の席だけでなく

人としての魅力あり方を

説いたもののような気がします

学校の高さを測ろう!

地震から324 日目

豪雨から60 日目

 

数学の宮下琢磨先生の

初任研の研究授業が行われました

 

 

 

 

 

 

冒頭から生徒が活発に発言します

普段から生徒との対話を重視して

授業実践している賜物です

 

三角関数の授業でした

tan(タンジェント)を用いて

校舎の高さを計算します

校舎から観測者までの距離に

仰角(見上げた角度)のtan をかけて

観測者の目の高さを加えると

なんと直接測ることのできない

校舎の高さを求めることができるのです

 

とまあ実はここまでは

多くの先生方が授業で実践されている内容です

 

今日はなんと

今の輪島高校でしかできない授業でした

 

地震で傾いた校舎の元の高さを

余弦定理を用いて求めるというものです

a^2=b^2+c^2-2bccosA

です

 

「正弦定理使えば校舎の傾きも計算できるよ」

と気づく生徒も

 

「宮下先生の数学楽しい!」

「宮下先生の授業最高!」

と授業後に生徒が叫んでいたこと

これが全てを物語っています


午後からは

羽咋高校のSTEAM 教育の研究授業に

お邪魔しました

 

羽咋高校さんも

トイレがまだ使えなかったり

体育館が使えなかったり

地震の被害が大きいです

 

そんな中生徒も先生も

生き生きと活動されていました

 

STEAM教育とは

Science(科学)

Technology(技術)

Engineering(工学)

Arts(芸術・リベラルアーツ)

Mathematics(数学)

の5つの領域を対象とした

理数教育に創造性教育を加えた教育理念です

 

羽咋高校さんではSTEAM教育に加え

DX構想など探究学習に

積極的に取り組んでおられます

 

1年生は

地域活性化に取り組む「交流創出コース」

高齢者対策に取り組む「幸福観想コース」

などの8つのコースに分かれ

トライアルキャンプを実践しています

 

研究授業では

「家庭×英語」

「地理×数学」

「理科×情報」

などの教科横断型の授業を行っていました

 

既存の知識同士を結びつけ

新たな価値観を創出する力の育成を目指す

令和型の学力の育成に

最も求められるカリキュラムであると思います

 

私が最も興味を持ったのが

「国語&音楽」でした

メラビアンの法則に関する授業でした

人と人がコミュニケーションを図る際

言語情報が7%

聴覚情報が38%

視覚情報が55%の割合で

相手に影響を与えるという心理学の法則です

「7-38-55のルール」や「3Vの法則」とも呼ばれます

 

日常生活の多くの場面で役立つスキルで

ぜひ輪島高校の生徒たちにも

聞かせたい内容でした 


輪島高校も羽咋高校も

素晴らしい授業を作り出す

若い先生方のポテンシャルは相当高いです

石川県の教育レベルの高さを物語っています

 

文部科学省が

学力テスト結果の都道府県別公表を

廃止する方向で動いているようですね

とてもいいことだと思います

 

私は小学生の頃

県の読書感想文コンクールで

最優秀賞を貰いました

何度も何度も書き直しをして

最終的に提出したものは

最初に書いたものとは

全く似ても似つかぬものになっていました

 

これって先生の指導力コンテストだな

もっといえば先生の指導に素直に従う子コンテストだなと

全然嬉しくなかったのを思い出しました

 

テストの得点だけで教員の指導力を測ることはナンセンス

そのテストの点を上げるために対策をさせるなんて問題外

このことをテスト結果の悪い県の教員が言っても

単なる負け犬の遠吠えだけど

今年全国一位になった石川県の教員が言うと

説得力あると思いませんか?

 

全国一位といってもそれで測れるのはある側面だけで

他県の優れた実践に学ぶべきところがたくさんあります

 

テストの点を競うのではなく

お互いの良いところを認め合い参考にして

高めあうためのテストになればいいなと思います

 

指導に盲目的に従う子ども育成コンテストでは

自分の力で未来を切り拓こうとする力強さが

育ってはきません

においの記憶

地震から323 日目

豪雨から59 日目

 

人の記憶の中で

最もさやかだけど

最も長く残るのは

匂いの記憶だそうです

 

昔の彼女と同じ香水をつけている人と

ふとすれ違った時

なんともいえない

せつない気持ちになったりします

 

先日奥野先生にいただいたカニを茹でた汁で

鍋をしました

 

今は隆起してしまって

二度と泳げない海

 

その匂いがしました

 

子供の頃の思い出が溢れてきて

 

鍋で泣けるなんて


地震と豪雨の被害

復旧がなかなか進まないこと

先の見通しが不明瞭な

不安の中で暮らし続けること

誰にとっても大きな負担です

 

スクールカウンセラーの

平野美香先生に入っていただき

生徒に寄り添っていただいています

 

メッセージをいただきましたので

ご紹介します

 

「しんどいと感じた時に

 短時間でも過ごすことのできる

 ホッとする居場所をつくること

 

 これに関しては

 ひとつの校舎が使用できない状況で

 ますます手狭になり

 物理的に場所を確保することが難しく

 またやるべきことが多い日の中で

 時間を取ること自体難しいことです

 

 でも今すでに

 保健室と栃木先生が

 みんなをひととき休ませることのできる

 場所になっています

 

 飛び続けて疲れてしまったとき

 ちょっとだけ羽を休め

 また飛び続ける力を得られる場所があることは

 小さなことのようでも

 大きな安心につながると思います

 

 心理職の仕事としては

 「危ない状態か判断すること」

 「必要な支援につなぐ」

 とともに

 そのホッとできる場・休める時間を提供して

 エンパワーすることも大切だと考えています

 お話を聴くことも

 その延長線上にある行為だと思っています

 

(本当は先生方にあてていただいたメッセージだったので

    生徒向けに一部言い回しを変えて掲載しました)


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『無理はせなあかん

 でも無茶はしたらあかん』

【意味】

頑張りすぎてはいけない

ちっちゃい「ぁ」?

地震から322 日目

豪雨から58 日目

 

最近ずっと気になることがあって

 

「ふくちぁん餃子」

なんて読むの問題に直面しています

 

「ふくちぁん餃子」は大阪の餃子専門店で

最近石川県にも急激に店舗数を増やしています

「ちゃん」ではなくて

ちっちゃい「ぁ」なんですよね

きっとなにかこだわりがおありのことと思います

なんて読むのかもっぱらの悩みのタネです

 

そういえば昔

「バャリース」の

ちっちゃい「ャ」にも

悩まされた時期があります

 

きっとBireley's を

それっぽく読ませるための

工夫なんだろうな

と自分なりに結論を出しました

 

気になって検索してみると

今は「バヤリース」

大きい「ヤ」なんですね

知らなかった

しかも「オレンヂ」ではなく「オレンジ」!

文字づかいってこうして新しく

なっていくんですね

 

ベルトをバンド

ベストをチョッキ

特急サンダーバードを特急雷鳥と

ついつい言ってしまう私にとって

ついていくのに精一杯です

 

昔使われていた文字で

現在使わないものに

「ぱ」のように

「さ」にまるをつけた

「さ゜」という文字があります

多くは江戸時代に使われていました

さてなんて読むでしょう

不思議発見!

 

ヒント

「お父さ゜ん」

 

答えは

「いつもすまないねえ」

「それは言いっこなしだよ

 おとっつぁん」の

「つぁ」でした

毎年恒例の

地震から321 日目

豪雨から57 日目

 

毎年この頃になると歯が欠けます

欠けた歯を治しに行くのが

毎年の恒例行事になっています

 

うらやましくないですか?

 

カニの解禁です

 

毎年の反省を活かすこともなく

待ってましたとばかりに

思いっきりガリッとやるもんですから

今年もやってしまいました

 

奥野拓海先生がとれたてのズワイと香箱を

しこたまくださいました

 

 

 

 

 

 

香箱とはズワイガニのメスで

身もさることながら

内子に旨みがギュッと詰まっています

 

子供の頃

料理屋をやっている友達の家へ遊びに行くと

「おやつはゆでたまごとガンチ

 どっちがいい?」

と聞かれたものです

ガンチとは輪島弁でカニのこと

つまり、卵1個とカニ1杯が

同じ値段だったのです

飽きるほどカニを食べていた私たちは

すかさず「ゆでたまご!」

 

それが今では

金沢でもちょっと気の張る料理屋へ行くと

1杯1万円ほどしますから

それで計算すると

今回は数十万円ほどの品を

いただいたことになります

 

錦織圭選手がおいしいとつぶやいた途端

高級魚になったノドグロと同じですね 

 

最近お茶受けとしてすっかり高級感の増した

「枯露柿」も能登のおいしいもののひとつです

昔砂糖が高級だったころ

甘いおやつの代表といえば柿だったので

「菓」はくさかんむりに果と書くそうです

「美味しんぼ」で言っていました

 

 

 

 

 

 

こちらが「枯露柿」を作っている家

家の中全体に柿が干してあります

風通しが良いように窓は取っ払ってあります

じっくりじっくりと渋みを甘みに変えます

 

のと里山海道の柳田から少し北上したところ

下り車線左側に見えます

 

奥野先生のおとうさまは漁師をされています

地震による隆起で海底の地形が変わり

漁場が変わった心配があり

漁ができるか危ぶまれていました

たくさんいただいたので大漁だったのか

あるいはあまり獲れなかった中

貴重なものを分けてくださったのかわかりませんが

おいしくいただきました

 

奥野先生も跡を継いで漁師

という選択肢もあったのですが

教職の道を選ばれました

教員よりもはるかに高収入の道を捨て

未来をつくる道を選ばれただけあって

生徒への熱い想いは人一倍です

 

今回の被災においても

何度も二次避難先を訪ねたり

転校してしまった生徒をずっと

気にかけていらっしゃいます

 

こんな教師の姿を見ていると

この地区の教育は大丈夫!

心強く感じます

パラグラフ・ライティングとは

地震から320 日目

豪雨から56 日目

 

 私は、日本の教育にパラグラフ・ライティング(以下P.W.)を取り入れるべきであると考えます。OECDの調査などで日本の子どもたちの表現力の低さが指摘されています。小さいうちからパラグラフ・ライティングを系統的に教えることにより、多くの場面で活躍する人材を育成することができます。

 P.W.とは、論理的な文章を書くためのスキルです。私も含め多くの日本人は、パラグラフを意識して文章を書いていません。パラグラフがしっかり構成されている文章と、そうでない文章とでは、伝わり方が歴然と異なります。

 英語文化圏の国々では、P.W.を系統的に教えています。エレメンタリースクールからハイスクール、ユニバーシティと発達段階に応じて適切な指導がなされます。こうして論理的で伝わりやすい文章の書き方を身につけていくのです。

 パラグラフとは、数行からなる文章のかたまりのことです。日本でいう段落のようなものですが、そこには一定のルールが存在し、段落とはやや意味合いが異なります。そのルールに則ってパラグラフを構成することによりわかりやすい文章を書くことができるようになります。

 パラグラフの初めには、そのパラグラフで最も言いたい「トピック・センテンス」を書きます。パラグラフの芯となる文章で、パラグラフの要約文という認識で書くとよいです。パラグラフの冒頭文さえ読めば、パラグラフ全体の内容が大まかに分かります。

 「トピック・センテンス」に続けて、その内容を詳しく説明する「サブ・センテンス」を書きます。「トピック・センテンス」のより詳細な言い換え,具体例,根拠など,各話題を補佐する役割を持つ文章を話題文の後に続けます。このことにより読み手はパラグラフの内容をより細かく知ることができます。

 ひとつのパラグラフにはひとつの内容しか書いてはいけません。つまり「サブ・センテンス」は、「トピック・センテンス」をより詳しく説明するものに限られるということです。そうでないと読み手を混乱させるような複雑な文章になってしまいます。

 接続詞を極力使わないのもP.W.の特徴です。「そして」「また」「しかし」などの接続詞を多用すると文章が冗長になります。接続詞がなくても伝わるように書くのがP.W.の目的であるともいえるからです。

 P.W.のルールに則った文章は、「トピック・センテンス」だけを飛ばし読みするだけで、文章の全体像を掴むことができます。お気づきでしょうか。実はここまでの文章は、パラグラフ・ライティングのルールに則って書かれています。どうぞ初めから「トピック・センテンス」だけを拾い読みしてみてください。

 

いかがですか

とはいえ全ての文章を

P.W.で書けばいいかというと

決してそうではありません。

 

最初に「犯人はこいつだ」と

トピックセンテンスを持ってきてある

ミステリーなんて

おもしろくもなんともないですもんね 

 

最初に犯人を明かしておいて

警部補とのやりとりを

おもしろおかしく描く

「古畑任三郎」のような

パターンもありますけどね


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『無人島に何を持っていくか?って

 そもそもなんで無人島へ行かなあかんねん?』

【意味】

ものごとの本質を問い直す言葉

木曜日は探究の日

地震から319 日目

豪雨から55 日目

 

金融教育の出前講座を行いました

講師にお迎えしたのは

”4年後に責任を持つ大学” 環太平洋大学の

大池 淳一 准教授

簿記やシスアドのほか

家庭菜園 岡山検定 ハワイスペシャリストなど

46もの資格をお持ちの魅力溢れる方でした

 

対象生徒はビジネスコース1年生

初対面の生徒の心もがっちりつかみ

岡山県立興陽高校さんと繋げてくださいました

双方の地元の品を使ったバスソルトの開発に

共同で取り組むことになりました

 

 

 

 

 

 


ビジネスコース3年生は

卒業制作を手がけることとしました

被災地の災害ゴミを転生させて

公園のベンチなどを製作します

 

 

 

 

 

 

被災地には多くの瓦 木材 魚網などが

発災時そのままになっています

これらの災害ゴミに新しい命を吹き込みます

粉々に粉砕し成形し直し

生まれ変わらせます

 

 

 

 

 

 

マリンタウンにベンチやテーブルを設置して

市民がくつろげるスペースにします

 

大成建設さんや輪島市さんからの協力を得て

卒業の記念に想い出と共に残していきます

 

今日はファーストアイデア作成と

完成イメージのスケッチをしました


2年生は「街プロ」の振り返りの会

 

 

 

 

 

 

これまでの活動の総括

そしてこれからどうするか

グループごとに話し合いました

 

 

 

 

 

 

これから「街プロ」に取り組む1年生が

先輩の活動の様子を見学します

「フィッシュボール」という

アクティブラーニング(以下AL)の手法を用いました

 

ALとは

生徒の活動主体の授業形態のことで

海外の教育先進国では盛んに行われていますが

日本に取り入れる際に

「言葉だけ先走りして

 活動させることが目的化してしまうこと」

を危惧して

あまり使わないようにしようとされた教育用語です

 

さまざまな授業形態があり

「フィッシュボール(金魚鉢)」はそのひとつです

金魚鉢の中を泳ぐ魚たちを外から眺めるように

活動をする生徒をその他の生徒が観察します

 

 

 

 

 

 

2年生が研究グループごとに話し合う様子を

1年生が気になるグループの周りで

メモを取りながら観察します

興味を持ったらその研究を次年度引き継ぎます

2年生も跡継ぎをつくろうと必死に討論します

 

双方にとって意義のある活動です


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『信号が青になる幸せをもっと味わえ』

【意味】

幸せは日常のあちこちに散らばっている

赤の時間が長いほど青になる瞬間は嬉しい

とくにせっかちな大阪人にとってはひとしお

私は以前一度伊丹空港行きの飛行機に

乗ったことがありますが

着陸した瞬間

飛行機がまだ動いてるのにみんな立ち上がり

上の荷物を降ろして通路に並んだので

さすが大阪やなと感心しました

お引っ越し大作戦

地震から318 日目

豪雨から54 日目

 

出来ない言い訳探す暇があったら

どうやったらできるか考えろ

自分の座右の銘であります

 

先生方も生徒たちもしっかりとそれを

実践してくださっています

 

校舎の1号棟の危険が指摘されたので

なんとか安全に学習できる場所へ移動

できる場所でできることを実践していきます

 

短時間で効率よく引っ越しできるよう

夕べも先生方は遅くまで綿密な打合せです

 

 

 

 

 

 

 

まずは柔剣道場をきれいに空っぽに

ここも教室として使用するためです

 

 

 

 

 

 

 

剣道場は臨時の音楽室となります

 

 

 

 

 

 

 

パソコン室も普通教室にする必要があります

コンピュータおよび配線を一掃

 

 

 

 

 

 

 

パソコンは図書室へ運び臨時のPC室です

配線は支援員の表野さんが大活躍

 

 

 

 

 

 

 

教室への机の移動もスムーズに

 

 

 

 

 

 

 

各自の私物も忘れ物のないようにと

 

 

 

 

 

 

 

一部の部屋には間仕切りを入れて

少人数用の講義室に分割

 

 

 

 

 

 

 

机がそっぽ向いて並んでいる美術室にも

このあと仕切りを入れます

 

 

 

 

 

 

 

廊下をピカピカに磨き上げた

3年生の岩波さんは

「校長先生!おこらいえにアップして!」

 

 

 

 

 

 

たしかにピカピカです

 

受験生は短時間で作業を済ませ

寸暇を惜しんで自習です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなで力を合わせ

予定よりも早く引っ越しが終わりました

午後から授業が再開されます


ALTのマイケル先生のおかあさまが

ケンタッキーから

メッセージを届けてくださいました

 

 

 

 

 

 

To the students:

We are thinking about you.

I really hope things are getting better each day.

Everyday is just a little easier than the day before.

Wishing & hoping for you all to keep looking to a bright future!

Your dreams and your hopes-work toward getting then.

I care. 

Lots of love!

ありがとうございます


吹奏楽部の生徒たちが

小学校の鼓笛隊の指導に出かけました

 

 

 

 

 

詳しくはこちら

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/a2a009d30aa141502977778ea12ca14f?frame_id=210


 

 

 

 

 

 

ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」です

 

この作品はドラクロワ32歳の時の作品で

ナポレオン失脚後の

シャルル10世の権威主義に反抗するため

描かれました

 

中央のフランス国旗を掲げた女性は

マリアンヌ「自由の女神」です

 胸がはだけているのは

「母性」「祖国への愛」

を表現したかったからといわれています

フランス国民の総意として

フランス革命が起こったことを表現しています

 

ここでも化学にまつわる話をひとつ

 

近代化学の父と言われる

ラボアジエはこの頃の化学者です

妻の父が徴税請負人をしていて

税金取立ての仕事を手伝いながら

化学の研究をしていました

 

抜けなく全員から税を徴収するため

パリからの出入りを禁止したりしました

 

そのことをヒントに

外部との出入りがなければ

化学反応の前後で総質量の変化はないはずだと

「質量保存の法則」を確立します

 

厳しい税の取り立てで

民衆の怒りを買った彼は

マリーアントワネットらとともに

斬首されることとなります

 

彼は処刑前に弟子たちに

最後の研究を指示します

 

自分は首を落とされたあと

できる限りの瞬きをするから

それを記録に留めておくように

とのものでした

最期まで科学者を貫きました

 

実際に弟子の手記には

瞬きしたとの記録が残っているそうです

死後の筋肉の痙攣だろうとは

いわれています

 

「自由の女神」 マリアンヌの周りには

社会階級も年齢層もばらばらな

多くの民衆が描かれています

特に彼女の右にいる少年は

「未来の世代」を表しています

 

街の復興を未来の世代に託している

今の気持ちと重なります

 

ちなみに左端のシルクハットの男性は

ドラクロワ自身だといわれています。


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『バケツに穴あいたら

 こぼれんもんを入れんかいな』

【意味】

穴が開いたバケツでも植木鉢として使える

何事も工夫が大事!

なんか今日の引っ越しにぴったりですね

化学の視点で歴史を見ると

地震から317 日目

豪雨から53 日目

 

輪島高校校舎は

1.2年生の教室がある1号棟

職員室がある2号棟

3年生の教室がある3号棟が

コの字型に建っています

 

1月に建物の応急危険度判定

3月に被災度区分判定を行い

その結果2号棟は3度の傾斜が認められたため使用禁止

職員室などの施設を別室に移動して

教育活動を行っていました

 

さらに安全な学校生活を送れるように

時間をかけて

より精度の高い建物基礎調査を行ってきましたが

その結果によると

1号棟の建物下にある基礎杭に

一部損傷が認められました

 

そのため

明日以降1号棟の使用を原則禁止とします

直ちに倒壊などの危険があるわけではありません

安全を期して

1・2年生の教室を3号棟に移動して

授業を行います

 

明日の午前中に一斉に移動をし

午後から通常授業を再開させます

 

限られたスペースですが工夫をして

切り抜けようと考えています

 

保護者のみなさまにおかれましては

なにとぞご理解のほどお願いいたします


1年生の谷内陽斗さんは

総合的な探究の時間「不自由研究」で

被災地における学校のトイレ環境について

研究をしていました

その結果をプレゼンしに校長室に来てくれました

 

 

 

 

 

 

学校のトイレは需要を満たしているのか?

フェルミ推定を用いて試算してみました

男女別に生徒数

1回の使用時間

一日の使用回数などを

抽出によるアンケートを行い

便器の数

休み時間の長さなどのファクターを加え

試算したところ

トイレの数に制限はあるものの

一応需要を満たしているとの結論を得ました

 

ただし今回別の調査により

2号棟の地下の下水にも損傷が認められたため

さらに使用できるトイレの数が減ってしまったのです

 

谷内さんはすかさず試算しなおしたところ

トイレが足りないことがわかりました

 

そこで今度は

休み時間を何分にしたら解決できるかを

シミュレーションしてみました

 

その結果現在10分の休み時間を

15分に延長すれば解決するという

結論にたどりつきました

 

明日から授業を5分短縮して

休み時間を15分にします

生徒の研究結果に基づいた

数学的な時程の変更です


「皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」

 ルイ・ダビッドの作品です

実物はルーブル美術館にあるので

パリ研修に参加する生徒は

ぜひ見てきてほしいです

 

 

 

 

 

 

私は歴史の中の化学を授業中語るのが好きで

ナポレオンにまつわるとっておきのネタがあります

 

鉛筆の芯の材料黒鉛とダイヤモンド

どちらも炭素のみでできている物質ですが

全然別の物質です

このような物質を同素体といいます

 

高校の授業ではこのほかに

赤リンと黄リン

酸素とオゾン

斜方硫黄と単斜硫黄とゴム状硫黄

について学びますが

実はそれ以外にも存在します

 

「スズ」という金属は

柔らかく加工しやすいので

徳利を始め様々な食器に使われています

 

「スズ」には何種類もの同素体が存在します

温度などの条件によって形を変えますが

低温の状態だと非常に脆い形になります

 

ナポレオンは連戦連勝

次々と周辺諸国を制圧していきますが

ロシアとの戦いにおいては敗走しています

 

ナポレオン軍兵士の軍服のボタンは

スズでできていました

つまりシベリアの寒さで

ボタンがボロボロになってしまっていたのです

 

ナポレオンに化学の知識があれば

世界の歴史が変わっていたかもしれません 


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『座る場所変えてみたらどうや?』

【意味】

悩んだときは視点を変えてみる

名画探訪

地震から316 日目

豪雨から52 日目

 

昨日訪れた大塚国際美術館

世界26カ国

190余りの美術館が所蔵する名画約1000点を

原寸大で陶板に模写し焼成した作品が

全長約4kmの展示ルートに沿って

展示されています


 

 

 

 

 

 

クリムトの

「接吻」

 

1873年にウィーン万博に出品された

尾形光琳の「紅白梅図屏風」に影響を受け

金箔を施した作品に仕上がっています

 

ウィーン生まれのクリムトは

26歳の若さで描いた「旧ブルク劇場の観客席」で

第一回皇帝賞を受けました

 

その後受けた

「医学、哲学、法学をテーマに」という

ウィーン大学の天井画の依頼に対し

裸婦や死神を描きやり直しを命じられます

しかしクリムトは

「頭の固いレガシーはだまれ」と一蹴

無視してこの作品を仕上げますが

結局契約は破棄されます

 

クリムトは伝統主義で保守的な

古き良き時代を愛するウィーンに愛想を尽かし

独自の画風を確立させていくのです


 

 

 

 

 

 

 印象派の巨匠ルノワールの

「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」

 

賑やかな舞踏会の様子が

明るい色彩と独特の柔らかな筆致で

表現されています

黒を使わずに鮮やかな純色のみで表現する

「虹色のパレット」と呼ばれる

ルノアールの色づかいが

見事に再現されています

 

フランスの労働者階級に生まれたルノワールは

磁器工房の絵付けで

絵に関する才能を発揮していましたが

産業革命の影響で職を失い

カフェの壁の装飾や

日用品に絵付けする仕事などで

細々と食いつないでいきます

 

貧しい中でも「美しさ」を追求し続けた

ルノワールの作品は

美しいものへの愛情と情熱に包まれています


 

 

 

 

 

 

ルーベンスの名画

「キリスト昇架」

 

フランダースの犬で

ネロとパトラッシュが最後に見た絵です

 

実物はアントウェルペン聖母大聖堂に飾られています

この作品がきっかけとなり

バロック様式の絵画が知られることになります

 

三面鏡のような作りとなっていて

開閉ができる扉の裏側にも

絵が描かれているそうです

 

聖堂のあるアムステルダムの駅は

東京駅のモデルとなりました


 

 

 

 

 

 

ファン・エイクの

「ヘントの祭壇画」です

 

実物はベルギーの古都ゲントにある

聖バーフ大聖堂に飾られています

 

中央には玉座に座るキリスト

その周囲には聖母マリアや

洗礼者ヨハネらが配置されています

細部まで非常に精緻に描かれており

宗教的なテーマが強調されています

 

ファン・エイクは謎の多い画家で

この作品も兄が手がけたものを

引き継いで仕上げたとされていますが

その兄も実在したのか疑問視されているそうです


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『一円を笑う者は百円で大爆笑や』

鳴門紀行

地震から315 日目

豪雨から51 日目

 

鳴門教育大学に招かれて

講演会をしてきました

 

 

 

 

 

 

鳴門教育大学は1981年に創立された

教員養成のための大学で

教員就職率全国トップを誇ります

大学院生の4分の1が現職教員で

今回の講演にも

多くの現職教員の方が参加してくださいました

その学ぶ姿勢に尊敬です

 

 

 

 

 

 

招聘してくださった阪根教授のゼミ生は

今回の被災に際して

現場まで視察と支援に来てくださり

その際設置してくださった

「おもちゃの王国」を

再現展示してくださっていました

 

オンライン授業用のスタジオもありました

 

 

 

 

 

 

奥能登5高校の復興再建には

教員不足の解消といった大きな問題が

立ちはだかっています

物理化学生物地学あるいは

地理日本史世界史

さらには音楽美術書道

全ての学校に

全ての科目の教員を配置することが

極めて困難です

オンライン授業をうまく取り入れながら

その解決を図っていくことが求められます

このようなスタジオを

各校に設置していくことで

新しい時代の教育のスタイルが

構築できると感じました


帰りのバスまでの待ち時間に

鳴門の渦潮を見にいきました

 

 

 

 

 

 

太平洋が満潮になると

紀伊水道を通って

淡路島の北東側つまり

大阪湾に海水が流れ込みます

 

その海水はさらに

明石海峡を通って

淡路島の北西側

つまり瀬戸内海へ

 

ここまで到達するのにおよそ5時間かかります

この頃には太平洋は干潮を迎え

水位が低くなっているので

瀬戸内海に流れ込んだ海水は勢いよく

淡路島の南西

つまり鳴門海峡を通って

太平洋へと還って行きます

 

これが渦潮発生のメカニズムです

 

 

 

 

 

 

春先の潮の干満が大きくなる頃

最も渦の発生が盛んになり

20〜30mのものも見られるそうです

 

 

 

 

 

 

その渦に飲まれてしまったら最後

二度と上がってこれず

なので鳴門海峡の海底が

どのようになっているのか

未だ目にした人はいないのだそうです

 

地震いや地殻変動の時にも思い知らされましたが

自然の力の大きさに畏れるばかりです

 

ナルト巻きってもしかして

ここから名付けられたのかな

気になって調べてみたらビンゴ!


このように潮の流れが速く

また晴天が続くことから

塩分濃度の高い清澄な海水に恵まれた鳴門は

昔から塩づくりの盛んな地でした

製塩業はおよそ400年前の慶長4年に始まったとされ

60年ほど前まで大きな塩田風景が広がっていたそうです

鳴門教育大学も塩田の跡地に建てられたので

液状化が懸念され防災教育にも力を入れているそうです

 

流下式の製塩で能登半島に伝わる揚浜式とは

また違った製塩法ではあります


そのあと大塚国際美術館へも足を運びました

世界中の名画の陶板レプリカを展示してあります

 

 

 

 

 

 

大正時代

製塩業で財をなした大塚武三郎氏が

薬の開発にも乗り出します

点滴液を足がかりとして

オロナイン オロナミンなどの新薬を販売します

大塚製薬の誕生です

 

薬の名前には「ン」で終わるものが多いです

これは次々と日本の新薬が開発された時代は

それまで右から左へ書いていた

日本語の横書き表記を

欧米のアルファベット表記に揃えて

左から右へと変えていた時代なので

消費者が間違えないようにと

最後を「ン」にしたそうです

キャベジン バファリン…なるほど

 

やがて食品部門にも参入し

薬品包装の技術を生かし

レトルトカレーを開発します

ボンカレーです

点滴液を甘く味付けして売り出します

ポカリスエットです

この時食品会社のタブーにも挑戦しています

イメージカラーに青を採用したのです

青い食べ物がないことから

(せいぜいエビの卵くらい)

青は食欲を減退させる色として

食品会社が忌み嫌ったからです

こんなとこにも新しい街づくりへの

ヒントがありますね

 

かくのごとく

次々と新製品を世に送り出した大塚製薬が

社会貢献のためにと造ったのが

この大塚国際美術館です

 

 

 

 

 

 

レプリカとはいえ

圧倒的な迫力です


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『月が欠けてくときに文句言うか?!』

【意味】

つべこべ文句ばっかり言うな

いざ鳴門へ

地震から314 日目

豪雨から50 日目

 

明日開催される

鳴門教育大学の大学祭「鳴潮祭」にお招きいただき

「学校が避難所になったら

 〜能登半島地震からの教訓〜」

と題して講演をさせていただけることとなりました

 

同学の阪根ゼミ

おもちゃの王国プロジェクトの皆さんは

被災地にお越しになり

子どもの居場所づくりのために

レールブロックを寄贈くださり

その使い方もレクチャーしていただきました

「街プロ」のグループのひとつが

活用させていただいています


昨夜は途中大阪で1泊して

OECD「教師生徒サミットinパリ」に参加する

生徒のみなさんと

オンライン会議をしました

 

 

 

 

 

 

ホテルの窓からの景色です

ここも大阪の陣で焼き尽くされた場所です

こんなに見事に復活

 

この景色を

秀吉や淀君がご覧になったら

どんなふうに思うのだろう

被災後日本各地から招待され訪れるたび

こんなことばかり考えるようになりました

 

歴史の大きな流れの中

そこで生きてきた方々に

思いを馳せることが本当に多くなりました

 

歴史を勉強し直したいと

この歳で学ぶことの本当の楽しさを

再認識しています

 

同じことを生徒たちも

一人ひとりがしっかりと考えるように

なってきていると思います

 

発災前は先生方に

「授業中寝ている生徒を起こしていると

 他の生徒の学びの時間を奪うことになるから

 起こす必要はない

 自分が教室に入って起こして回るから

 それよりも生徒が寝ないような

 魅力ある授業作りをしてくれ」

と日頃話していました

 

授業中寝ている生徒を

起こして回るのが校長の仕事でした

 

それだけ実は授業中寝ている生徒が

多かったのです

 

ところが今は授業中寝ている生徒はゼロです

集会でもうつむいている生徒がいません

全員がしっかりと顔を上げて

話す人の顔を見ています

 

発災後しばらく気を遣っているのだろう

と思っていたのですが

もう一年が経とうとする今でも

その様子は変わりません

 

つらい思いをして

学ぶことの本当の意義を

一人ひとりが考えるようになったと

そう信じています


高速バスで鳴門へ向かいます

 

 

 

 

 

 

車窓からは神戸の街並み

ここも奇跡の復活を遂げた都市

犠牲になられた方に心の中で手を合わせ

 

 

 

 

 

 

明石海峡大橋を渡って淡路島に入ります

 

淡路島は洲本市に入りました

 

 

 

 

 

 

どこかで聞いたことのある

懐かしい匂いのする地名だなとしばし熟考

思い出しました

確か私が大学生の頃流行った

ファミコンのRPG「なんとか殺人事件」

の舞台となった場所です

当時家庭教師として勉強を教えていた子が

一生懸命語ってくれました

だから懐かしい匂いがしたんですね

そのゲーム何て名前だったかな?

 

車窓いっぱいに広がる畑

 

 

 

 

 

 

今は時期が違うかもしれませんが

淡路島は玉ねぎの産地

私も一度いただいたことがありますが

本当に大きくて甘いんですよね

播磨灘・大阪湾・紀伊水道

3つの海に囲まれた淡路島

海のミネラルを豊富に含んだ

肥沃な土壌で育てられた玉ねぎは

甘さと栄養分がギュッと凝縮しているそう

 

眼下に渦潮が広がります

 

 

 

 

 

 

もうすっかり日も暮れてよく見えないので

明日帰りにしっかり見ようと思います


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『下向いても地べたしかないぞ』

【意味】落ち込んでもいてもしょうがない

エラーした阪神の選手に向けられた

「さっさと顔上げんかい!

 いつまで甲子園の土見とんねん?

 プロのくせに持って帰る気か!」

大阪のおっちゃんのヤジはおもろいです

ハーバード大の27の落書き

地震から313 日目

豪雨から49 日目

 

高体連 高文連の新人大会が

県内各地で行われています

 

輪島高校は郷土芸能部の担当です

本校和太鼓部の1・2年生部員は4名

そのうち3名が運動部と兼部しているので

今回は演奏できず

残った稲木茉那さんが

生徒委員長として

演奏会全体の運営に携わりました

 

 

 

 

 

 

開会式において開会の言葉を述べました

 

 

 

 

 

 


開会の言葉で思い出したのですが

ハーバード大学の図書館には

27の言葉が落書きされているそうです

 

一部を紹介します

1.今居眠りすれば、あなたは夢を見る

  今学習すれば、あなたは夢が叶う

  If you sleep now, you will be dreaming.

       If you study now, you will be achieving your dream.


2.あなたが無駄にした今日は 

  どれだけの人が願っても叶わなかった未来

  The today that you wasted is  the tomorrow

                that a dying person wished to live.

 

3.物事に取りかかる最適な時期は

  「遅かった」と感じた瞬間

  When you think you are slow,

                you are faster than ever.


そして17条には

17.教育の優劣が収入の優劣

  Education equals to income.

  

震災によって

この子らの将来の収入が「劣」とならないよう

学校の復興をしていかなければ

 

その足がかりとして明日

経済同友会 共助資本主義の実現委員会

能登半島地震支援イニシアティブ

「のとマルチセクター・ダイアローグ」

に本校からも参加します

私は明日徳島で震災に関する講演会の依頼があるので

現在OECDとの共創に中心となって携わっている

岡本夕佳先生が代理で参加します

これまでの輪島高校の取り組みを発表

この地の教育の創造的復興について

提案・要望をお話ししてきます

 

ちなみにハーバード大学へ行っても

実際にはさっきの落書きはありません

SNSで勝手に拡散されたものだそうです


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『とりあえず自動ドア開けるとこから始めたらどうや?』

【意味】できることからやればいい

ところで私は

自動ドアの前に立っても開かないことがあるし

自動水栓に手をかざしても水が流れないことが

しばしばあります

あれっていったい何に反応しているのでしょうか?

存在感が薄いということでしょうか?

昔から不思議でなりません

リアル本屋へ行こう!

地震から312 日目

豪雨から48 日目

 

新人大会が開幕し

各部それぞれ頑張っています


箏曲部です

邦楽新人演奏会に出場し優良賞をいただきました

 

 

 

 

 

顧問の山上先生から次のように報告いただきました

輪島は幾度となく冷酷に無惨に自然災害に襲われましたが

前向きに練習に励んだ生徒たちが結果を出してくれました

人間的に成長した姿を見ることができました

また明日から練習に励みます


先日「未成年の主張」で

「被災地に本屋がない!

 教育長さんなんとかして」

と台本にないことを突然叫んだ彼

 

その叫びに

本当に丁寧に対応してくださり

ヒントのお返事をくださった教育長様

 

オーディエンスからは

「今はオンライン書店で買えるじゃない?」

とのレスポンス

 

リアル本屋を作るなんて時代錯誤も甚だしい

とのご意見もあります

 

「でも本当の本屋がいいんです…」

と言っていた彼

 

そこでリアル本屋の魅力を考えてみようと思います

決してオンライン書店サービスを

否定するものではありません

私も本当によく利用させていただいています

“読みたい本があれば”

24時間いつでも注文できて

翌日にはもう到着ですから

こんな便利なサービスはありません

 

ここでのポイントです

あくまで“読みたい本があれば"

という前提つきなのです

 

リアル本屋はとても魅力的な空間です

それも街の中にある小さな本屋さん

10分ほどで店内一周できるくらいの

 

小さな本屋さんであっても

そこにはさまざまなジャンルの本が並んでいます

店主がこだわりぬいて品定めをしています

 

これまで自分が知らなかった世界もあります

店を一周する10分間でありとあらゆる情報が

目に飛び込んできます

 

タブレットを渡されて

「10分間でいろんなこと調べてごらん」

そう言われてもタカが知れています

 

能動的に情報を捕まえに行くという

限りなくエネルギーを使うプロセスを伴うからです

「おすすめの本」を紹介してくれますが

これもあくまでも

これまでの検索履歴をもとにしたものであるため

自分にとって全く新しい世界に招かれることは

極めてまれです

 

郊外の大型書店だと

書籍の量が圧倒的すぎて

逆に選びきれず

結局何も買わずに出てきてしまう

というのが私の習性です

 

脳のキャパシティが小さすぎるのが

その原因と思われますが

京都の一見はんお断りの店みたいに

両手を広げてそこに収まるお客様に

本当に心のこもったおもてなしをしたい

と言い聞かせています

 

リアル本屋での

「あれ?なにこれ?」

という好奇心をくすぐられる出会いを

ぜひ被災地に取り戻したいです

 

話は少しずれますが

高校を卒業して新生活を始める時に

毎年生徒に伝えることがあります

それはアパートを探す時

近くのコンビニの書籍コーナーを必ず覗け

ということです

いかにもエロオヤジの好きそうな本しかない店の周りは

確実に治安がよくないです


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『逃げんでええやろ追いかけてけえへんのに現実は』

【意味】逃げるな

歌は悲しみを消す

地震から311 日目

豪雨から47 日目

 

まずはいい話

 

1年生の

田方 脩斗さん

平野 唯人さん

舩﨑  養さんの3人が

輪島中学校の自転車置き場に埋もれていた自転車を

掘り出して持ち主に返してあげることができました

 

 

 

 

 

 

輪島中学校は山の上にあり

自転車置き場はその麓にあります

先日の大雨でグラウンドが崩落

大量の土砂が土石流となって流れ

麓の集落を襲ったのです

自転車はそのとき以来土砂の下に

たまたま通りかかった3人が

土砂から除いている自転車の一部を見つけ

その辺に落ちていた木の棒を見つけ

掘り起こしたのです

 

困っているだろうと行動を起こしてくれた

3人に「ここほれワンワン賞」を送ります


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『れんこんの穴にもラッキーセブンがあるちゅうことや』

【意味】幸運はどこに転がっているかわからない

れんこんの穴がたまたまななつ

黙って見過ごすのとラッキー!と思うのでは

その後の人生が大きく変わってきます

小さなしあわせを自分で見つけにいきましょう

 

幸せな気持ちになるには歌を歌うといいです

医学的に証明されているそうです

後頭部から首筋を通り腸まで

「迷走神経」が走っています

「迷走神経」には

心を落ち着かせ

ストレスを解消する役目があります

声の振動で「迷走神経」を刺激することは

神様がくれた心の安定の特効薬なのです

ごきげんだから鼻歌を歌うのではなく

鼻歌を歌っているからごきげんになるのですね


先日の東北研修の様子が

仙台のテレビ朝日系列の局で放映されました

 https://news.yahoo.co.jp/articles/f5e4fb8aaf20c64667f2330945b3efe6a57d6f50

“普通”ということ自体奇跡的

地震から310 日目

豪雨から46 日目

 

先日NHKで

「輪島高校 3年生の夏休み」が放送されました

深夜遅くの番組だったので

それを待つ間別のチャンネルに合わせると

林修先生の「初耳学」に

竹内まりやさんが出演されていました

あまりメディアに露出なさらない方なので驚き

ずっと見入ってしまいました

 

「クリスマスイブ」が実は

まりやさんのアルバム用に作られたけど

ボツになった曲だったという裏話など

興味深い話が満載でした

 

番組の最後には

被災地にも心を寄せてくださり

 “普通"ということ自体奇跡的

とご自身の人生訓について

語っていらっしゃいました


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『傘のことばっかり考えとるから雨が降るんや』

【意味】取り越し苦労や心配性をいさめる言葉

心配事の92%は実際に起こらない

ともいいますしね

SSHと日本の未来

地震から309 日目

豪雨から45 日目

 

金沢泉丘高等学校のSSH発表会にお邪魔しました

 

SSHとはSuper Science Highschool

理数教育に特化した文科省指定の研究校です

石川県では金沢泉丘のほかに

七尾高校と小松高校が指定されています

 

今日は2年生の研究中間発表会でした

どの研究もしっかりと計画を立て

先行研究を充分に踏まえ

自分たちの仮説を検証すべく

すばらしいものでしたし

何より質疑応答がしっかりしたもので

感心しました

 

特に私は「ワインの涙」の研究に

非常に興味を持ちました

ワイングラスに度数の高いワインを注ぐと

内壁を絶え間なくワインが滴り続けるというもので

マランゴニ効果と呼ばれる現象だそうです

身近な題材に興味を持つ着眼点がいいです

 

「未成年の君達がなぜこのテーマに興味を持ったの?」

という聴衆からの質問にはまさか

「普段から嗜んでいるからです」

と答えるはずもないでしょうが…

答えにくそうにしていると

すかさず司会の生徒が

「他に質問はありませんか」

と話題を変えるテンポのよさも見事でした

 

フォトクロミズム現象の研究では

1gあたり100万円する試薬の入手を断念した話題も

SSH指定校とはいえ

予算を無尽蔵に使える訳ではなく…

工夫して実験されている様子が伺えました

 

他校のSSHの予算にまつわる

興味深い話があります

 

テッポウウオの研究をしたい生物班の生徒が

学校にテッポウウオの購入を申請したそうです

ところがやはりとんでもない値段で却下

これで我慢しとけと

代わりにテッポウウオのビデオを買ってもらいました

 

他のグループが着々と実験を進める中

そのグループは来る日も来る日も

ビデオを眺めるほかありませんでした

 

ある日のこと一人の生徒が気づきます

テッポウウオが水を発射する時

必ず水中から発射している

水面から口を出した方がより遠くへ飛ばせるのに?

疑問に思った彼らは徹底的に画像の分析を行います

すると

水中から発射することにより

表層の水も巻き込んで

口に含んだ水よりはるかに大量の水を

噴射しているようなのです

 

彼らは実験の方向性を変更しました

水鉄砲を入手して

どのくらいの水面下から

どのくらいの角度で発射すれば

最も多くの表層水を巻き込むことができるか

どちらかといえば物理に近い研究になりました

油を垂らした水槽の中から

今度はひたすら水鉄砲を撃ちまくります

 

発表会の後

ある企業から

うちの会社で特許化させてほしいと

オファーがありました

その会社はタンカーの海上事故があった際に

漏れ出した重油の回収を手がける会社でした

それまではおがくずを撒いて重油を吸収させ

それを回収するという手法でしたが

重油の層の下から放水するという

これまでにない方法での効率化に成功しました

 

このように実験結果というのは

どこで実用化に結びつくかわからないのです

基礎研究というのはそういうものです

 

すぐに成果が目に見えて現れないような

基礎研究であっても

しっかり予算を計上していただきたい

政府に強く要望します

それが今後の日本の未来を決めます

 

それを担う若い世代は

探究を中心に据えた新しい教育過程で

着実に育ってきています

日本の最大の資源は教育です


昨日大阪の話をしていたら

思い出したことがあって

 

大阪人の言葉に関するおもろい本

たしか昔買ったなー

倒壊寸前の我が家

(まだ公費解体にはなっていない)

に潜り込んで探してきました

 

あったあった

小杉なんぎんさんの

「大阪人の格言」

徳間書店から発刊されています

 

水に濡れてしわくちゃになっていましたが

大切なバイブルです

これから少しずつ紹介していきます

 

苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『ガーッといって

 ダーッといって

 パァーッといったれ』


明日は「街プロ」発表会の代休です

生徒のみなさん

間違えて学校に来ないようにしましょう

車いすバスケがやってきた

地震から308 日目

豪雨から44 日目

 

本校を会場に車いすバスケが行われました

 

 

 

 

 

 

やってきてくださったのは

一般社団法人フォースタートのみなさん

大阪からいらっしゃいました

 

「今日はどんなイベントですか?」

と真顔で問いかける新聞記者に

「クリスマスパーティーです!」

と最初からボケまくっています

さすが大阪人です

笑かそうという力んだところが全くなく

さらっとボケてはります

 

「刺身盛り合わせ遅いな」

「海行ってつかまえてはるわ」

「育ててるかもしれへんで」

とか

「ランチいつまで待たすねん

 ディナーになってまうやろ」

大阪で日常的に交わされるこんな会話も

常に相手の負担にならないように

笑って待つためだそうです

 

アインシュタインも言っているそうです

笑っていると時間の経つのが早くなります

 

もうここまできたら

どこまでボケで

どこまでほんまやわかりまへん

 

私もこれから

「復興遅いなー」

と言われたら

「万博つくってはんねやろ」

と答えたろと思います

 

先日来いろんな被災地を訪れていますが

復興には本当に時間がかかる

実感しています

神戸にも東北にも熊本にも

今でも多くの傷跡が残っています

今でも戦っている方が大勢いらっしゃいます

笑って待とう

その方が時間が早く感じるかも

 

そして東北復興研修旅行で

生徒が学んできたことのひとつの

「考えるよりも動く!」

 その方が復興が早く進む」

このこともしっかりと

胸に刻んで行こうと思います

 

「悩んで考える」ではなく

「笑って動く!」

 

さっきの万博のくだり

実はまんざら嘘ではありません

被災民の我慢の上に成り立つ万博なのです

 

いろんな意見がありますが

だからこそぜひ成功させてほしい

私はそう思っています

 

1970年の大阪万博が

日本の高度経済成長の象徴であったように

 

これまでいろんな災害から

立ち上がってきた多くの方が

力を合わせ再び立ち上がり

このあとやってくる大きな災害に備え

世界をリードしていく立場に

再び日本が返り咲く

そのきっかけとなるような

万博になることを願っています

 

フォースタートのみなさんから

メッセージ入りのタオルをいただきました

 

 

 

 

 

 

Forget can or can't.

Either do or don't.

「できるかできないかじゃない!

 やるかやらないかだ!」

どんな事情かはわかりませんが

思うように足が動かなくなった時

おそらく絶望を味わったのではと

お察しします

そこからこんなに明るく元気に

立ち上がってこられた方の言葉だから

重みがあります


先日七尾高校で行われた

「EUがやってくる」に

本校生徒も参加させていただきました

参加した生徒の感想です

 

椿原 真弘

 今日はパヴェウ・ミレフスキさんの講演を聞いて、とても有意義な時間を過ごせたと感じました。ポーランドの歴史や伝統、EUと日本の関係など様々なことをお聞きすることができました。特にクルスキといったポーランド独自の料理についての話やEUと日本の関係についての話が私にとってとても興味深い話だったなと感じました。特にEUと日本の貿易上の関係の強さが私にとって驚きでした。日本にとってEUは3位、EUにとって日本は8位の貿易相手であり、互いに必要とし合う関係性であることを今回の講演で知ることができました。

 また、ポーランドにおける歴史上の出来事や場所の特徴を日本での出来事や日本の場所を挙げて紹介していただいたお陰で、どのような事が起こったのか、どのような場所なのかがすぐに理解することができました。また、東京で毎年ポーランドの祭りをやっているという事も教えていただき、時間ができれば、行ってみたいなと思いました。

 

坂下 結菜

 わたしは七尾高校でEUについて詳しく話を聞いてきました。講演をしてくださったのは、ポーランド大使館のパヴェウ・ミレフスキさんです。まず初めに、ポーランド語について少し教えてくれました。「こんにちは」は「ジェン・ドブリィ」。「ありがとう」は「ジークイエ」。この言葉を学校に持ち帰って明日みんなに言ってみようと思いました。

 現在、EUには27カ国が加盟しています。そして日本とEUは双方にとって重要な貿易相手のパートナーです。日本はポーランドからワクチン・飛行機などを輸入し、日本からポーランドへ自動車などを輸出しています。今日一番驚いたことは日本とEUの貿易で関税を撤廃していたということです。それほど日本とEUは親密な信頼関係にあるのだと感じました。

 今日、パヴェウ・ミレフスキさんがこれだけは覚えて帰ってほしいと言っていたことがあります。それは、1.人間の尊厳、2.自由、3.民主主義、4.法の支配、5.平等、6.人権です。これらの価値観は日本とEUで同じなのです。

 今日講演を聞いてわたしは、日本とEUの関係がもっと気になりました。これからはこの2国間の関係についてもっと注目していきたいと思ういい機会でした。

 

升井 莉愛

 EU加盟国は全部で27カ国あり、加盟国では「人間の尊厳」、「自由」、「民主主義」、「平等」、「法の支配」、「人権」の6つの価値観が同じだとわかった。また、EU加盟国内ではパスポートを使わずに国を行き来することができると知り驚いたが、パスポートが必要なく色んな国に行けるのはとても便利で羨ましく思った。日本は車等、EUは飛行機やワクチン等を輸出していると知った。貿易の輸出ランキングは日本が3位、EUが7位と日本のほうが多く輸出していると知り予想外だった。他にもポーランド語での挨拶やポーランドの料理を教えてくれた。私は、餃子に似ている「ピエロギ」という料理が1番印象に残った。毎年5月に東京の六本木ヒルズでポーランドのお祭りが開催されており、そこではポーランドの料理も食べれると聞き行ってみたいと思った。また、ポーランドの方がポーランドと能登を組み合わせたロゴを作ってくださっていてとても嬉しかった。

 

簏 吏莉

 EU出張授業を聞き、EUと日本は、貿易や政治面などで欠かせない存在であることを学びました。EUの国旗である12の星には、平和などの意味が込められており、EU加盟国内で深い繋がりがあることを知りました。また、たくさんの興味深い話をポーランド大使館から聞くことができました。ポーランドはいろいろな国と隣接しており、土地も平坦で行き来がしやすいため争いが多かったと知りました。そのような過去がある国だからこそ、平和を実現できたのだと感じました。赤と白が使われているポーランドの国旗が日本と似ているということをおっしゃっており、共通点を見つけて嬉しそうにしている姿が印象に残りました。日本に住んでいるポーランドの方々が能登に寄付をしてくださり、たくさんの人に支援をしていただいているということを改めて感じ、生まれた国が違っても気にかけてくれる優しさに感動しました。
 ポーランドに行く際は、今日習った挨拶を使ってポーランド人に話しかけてみたいと思います。

 

坂角 凜

 私は、七尾高校で開かれた、「EUが学校にやってきた」に参加してきました。講演会で沢山のポーランドのこと、日本とEUの関係について学ぶことができました。

 まず最初に、ポーランド大使の方は「おはよう」と「こんにちは」をポーランド語でどのように言うのかを教えてくださいました。聞き慣れない言語で新鮮さを感じました。

 私が特に印象に残った話が2つあります。

 まず1つ目は、日本はEUに加盟しているので、EU圏内で行き来する際にパスポートが不要かつユーロをどこでも一律で使うことができるということです。

 次に2つ目は、ポーランドには日本と同じ価値観があるということです。ポーランドでは「人間の尊厳、自由、平等、人権、民主主義、法の支配」です。どちらの観点からも日本との良好な関係が築かれていると感じました。

毎年5月にも東京の六本木でポーランドのお祭りも開かれているそうです。

今回の講演で、ポーランドのことをもっと知りたいと思いました。

 

町元 実結

 私は、今日七尾高校にEUを聞きに行ってきました。ポーランド太子館のパヴェウ・ミレフスキさんがお話をしてくれました。ポーランドではピエロギというギョーザのような食べ物が美味しいと聞きました。私も一度食べてみたいです。また、ポーランド語も2つ習いました。1つ目は「ジンクイエ」という言葉です。ありがとうという意味だそうです。もう一つは、「ジェン・ドブリイ」という言葉でこんにちはという意味です。EU加盟国の中で共通している価値観が一緒だというのは6つあります。それは、人権、自由、民主主義、法の支配、平等、人間の尊厳です。この6つは大切だと言っていたので、この言葉はしっかりと覚えたいです。他にも、日本は車などを輸出し、ワクチンや飛行機を輸入している。日本とEUで関税がかからない。それだけ日本とEUは仲がいいのだと思いました。ポーランドの祭りが六本木で毎年5月に行われていると初めて知りました。この学んだことを活かしこれからにつなげたいです。

 

米谷 碧琉

 私は七尾高校にポーランド大使さんのお話を聞きに行きました。ポーランド語のこんにちはとありがとうという言葉を教えてもらいました。私はこの言葉を友達や先生に教えてあげたいなと思いました。ポーランドは経済・面積・人口それぞれ世界3位ということを聞いて私はびっくりしました。たくさんの国があるのにそれぞれ3位を取っているのは衝撃でした。また、ポーランドのピエロギ餃子が人気と聞いて私も食べてみたいなと思いました。形は丸くて、日本とは違うことを知りました。

 EUは27カ国が加盟しており、その中で共通している価値観が一緒だそうです。それは6つあります。人間の尊厳や人権、民主主義、法の支配、自由、平等です。この6つが共通していることを覚えておきたいです。また貿易については、EUからだと日本は貿易国7位だそうです。しかし、日本からだと3位ということが分かりました。日本はEUをとても頼りにしているのだなと感じました。私はこの話を聞くことができて良かったです。

 

志田 心湖 

 この度は、ポーランドのパヴェウ・ミレフスキ大使によるEU講演会に参加させていただきありがとうございました。

 講演ではポーランドの歴史・政治・文化、ポ日関係、欧州連合の概要、欧日関係について学ぶことができました。

 報酬連合と日本の関係では、EUと日本は貿易面で上位に位置する重要な関係であり、EUは、飛行機やワクチンなどを輸出し、日本は、車や機械類を輸出していることがわかりました。また、EUは、「人間の尊厳」「自由」「民主主義」「人権」「平等」「法の支配」という27加盟国共通の価値観で繋がっており、日本と似た価値観を持っていることがわかりました。そのためEUと日本の関係は貿易面でなく基本的価値観を共有する重要なパートナーであることを嬉しく思いました。

 他にもポーランドの魅力や国際関係など新しい学び得ることができてとても貴重な経験となりました。ありがとうございました! 

明日深夜NHK見てね

地震から307 日目

豪雨から43 日目

 

「街プロ」中間発表会が行われました

 

 

 

 

 

 

詳しくはこちら

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/cb69c2638c217fda02b22911fefc5671?frame_id=210

 

来場された方からの感想を掲載します

調べたりまとめたりするだけでなく行動ができる高校生たちはカッコイイ!地域の課題を自分事として捉えていることがよく伝わりました。ちゃんとアンケートをとるなどしてエビデンスを得ていて説得力がある。きちんと反省点もまとめられ次に繋がっていくことが期待できます。

高校生が輪島のことを多方面から色々と考えてくれたことを嬉しく思います。実行までいくグループ、いかないグループどちらもいると思いますが、輪島に残った若い世代が何かできないかと考えたこと自体が「街プロ」の成果であると感じました。高校生たちが楽しい日常を送っていると街の大人も元気になります。

多くの視点からの取り組みがあり、プロジェクトとして素晴らしい成果だと思います。生徒たちが楽しそうに発表しているのが印象的でした。何度もテーマを変更したグループもありましたが、それだけ前に進めようとしているのだなと感じました。輪島高校の生徒が輪島の人たちに与えた影響は大きいと思います。

今後「街プロ」の認知度を上げていくこともひとつの課題であると感じました。「街プロ」を通して高校生の「人を巻き込む力」の大きさを実感しました。一瞬の大風でなく継続して風を起こしていろいろな人を巻き込み、輪島の新しい風になってください。外部の支援者が積極的に関わり生徒の可能性をひろげることのできた一日でした。

 

肌寒い一日でしたが

お越しくださり

本当にありがとうございました


先日

選挙の関係で放送が延期となった

ドキュメント番組

「輪島高校 3年生の夏休み」

放送日程が決まりました

 

一生に一度しか訪れない18歳の夏に

いま伝えたいことや

気持ちに遺しておきたい風景について語ります

震災後テレビ報道されてきた

「被災地としての輪島」だけでなく

自分たちにとって

「大切な思い出の詰まった輪島」を語ります

出演するのは

平さん 田端さん 岩波さん 木戸さん 森田さんです

 

放送は11月3日(日)

NHK「ドキュメント20min.」

の23時45分からの放送です

 https://www.nhk.jp/p/ts/YN5YRJ9KP6/episode/te/K2KVZQJQP6/

明日「街プロ」発表会です

地震から306 日目

豪雨から42 日目

 

2日(土)13:00より河井小学校体育館で

「街プロ」中間発表会が行われます

 

ポスターセッションで

発表する内容をお伝えします

 

ポスターセッションとは

それぞれのアイデアを持った提案者が

各々のブースに

ポスターなどPR材料を準備し

聴衆が興味のあるブースを順番に見て歩き

質疑応答を繰り返します

 

提案者と聴衆が直にやり取りできるので

起業家と出資者をマッチングさせるのに

極めて有効な手段です

 

(1)輪島市民が今求めているもの

 「輪島未来トーク」に参加した生徒が

 医療や福祉について考えています

 

(2)若者と高齢者との交流を増やそう

 高齢者と若者が楽しく会話をしたり

 遊びや運動ができる場所づくりをしています

 

(3)迷子猫

 地震で迷子になった猫を保護し

 飼い主に返す活動をしています

 

(4)被災地記録

 被災地のリアルな現状をSNSで発信し

 支援の輪を広げ復興への関心を高めます

 

(5)リラクゼーションルーム

 学校にヨギボーを置いて

 生徒がリラックスできる場所をつくります

 

(6)わじねことふぐ郎

 かわいいゆるキャラが生み出す経済効果で

 これからの輪島の発展に貢献します

 

(7)やってみる

 地震のせいでやりたいことができない子供達

 自分たちの手で実現させるサポートをします

 

(8)子どもの居場所を作りたい

 特に門前地区に子どもの居場所が少ない

 せめて子ども向けのイベントで楽しませたい

 

(9)輪島の課題

 輪島の課題を福祉と関連づけて見つけます

 課題と解決策を発表します

 

(10)海辺で映画を見よう

 先日解体跡地での最初の上映会実現しました

 いつの日か袖が浜でやりたいです

 

(11)商店街を復興しよう

 馬場崎商店街の復興を進めるために

 何か手伝えることがないか探しています

 

(12)ダンスでみんなを笑顔に

 大好きなダンスを通して

 市民のみなさんを笑顔にします

 

(13)パラリンピックin輪島

 障がい者スポーツを使ったイベントをして

 子どもたちが運動する機会をつくりたい

 

(14)地域スポーツの拠点を

 小学生が運動する場がなくなりました

 輪高グラウンドを地域スポーツの拠点にします

 

(15)お菓子で輪島を元気にしよう

 輪島のお菓子を

 輪島出張朝市に出します

 

(16)能登野菜を使ったポトフ

 能登で育てた野菜を

 自分たちで調理してみます

明後日「街プロ」発表会です

地震から305 日目

豪雨から41 日目

 

本校は2009年から

ふるさと探究に取り組んできました

2020年に「総合的な探究の時間」(以下総探)

がスタートするにあたって

そのさらなる充実をはかり

輪島の「今」と「未来」を見つめて

グループ毎に課題を設定し

その解決策を探る探究を

「WAJI活(輪島活性化プロジェクト)」

と名づけて行ってきました

本年度からはこれまでの取組をいかし

未来の「街づくり」に特化した形での

探究・活動を行っています

 

元日の地震により

輪島市はあらゆる面で大きな打撃を受けました

生活が一変した生徒たちに

「自分たちの住む街の未来」

を自分たちで考えたり

実現に向けて活動したりすることで

前を向いて歩いて行く

意欲と力をもってほしいと考え

「街プロ」をスタートさせました

 

冷静に今の輪島の状況を見ますと

問題が山積みすぎて

何から手をつけていいのかも

わからないほどです

 

「もともと少子高齢化と過疎化が進み

 限界集落も多かった地域に

 多額の税金を投入するのか」

という意見もあります

 

元に戻すだけでは先細りは目に見えており

これを機に持続可能な街づくりを目指す必要があります

それはすぐにできるものではなく

長期にわたる活動が予測されるため

その担い手としての若者の力が不可欠です

 

社会の問題を自分事として捉える

ということは総探の出発点でもありますが

「街プロ」を通して未来の輪島を創造する

意欲と力を育むことは

輪島が欲するものであると同時に

本校に課せられた使命であると考えます

 

「どんな街なら住みたいと思うか」

「どんな街なら戻って来ようと思うか」

「どんな街なら行ってみたいと思うか」

2年生が4月から取り組んできた活動の

中間発表会を

11月2日に

河井小学校の体育館をお借りして開催します

 

皆様にはぜひお越しいただき

よりよい探究となるよう

ご意見やご助言 アドバイスを

いただきたいと思います

 

13:00からポスターセッション

13:55よりプレゼンテーション発表です

 

プレゼンするグループは

 

①新朝市復興計画

 再建が困難となった本町商店街と朝市

 渋谷の「宮下パーク」へ視察に訪れ

 そこで得た知見を元に

 「商店街」「公園」「朝市」が一体となった

 複合施設の建設を提案します

 

②みつばちプロジェクト

 小学生と高校生の交流イベントです

 世代を超えた積極的な協力体制をつくります

 高校生が作った未来への花粉を

 次の世代の花に届けるミツバチさんに

 小学生を例えています

 

③フラワーアレンジメント

 小中高生を対象にした

 花を使ったイベントで

 みんなを笑顔にします

 カフェの要素も取り入れます

 元気あふれる子供達で活気を取り戻します

 

④輪島の「楽しい」を作る

 先日の「未成年の主張」実行グループです

 誰もが言いたいことを我慢している

 そんな中本音を叫べる場所を作りました

 お互いの思いを表面化して

 協力して復興に向かう土台をつくります

 

⑤猫と人間が食べれるお菓子

 被災した時人が食べてるお菓子を

 気軽にペットにあげれなかったことがきっかけです

 動物によってアレルギーがあるからです

 猫が食べて問題のない米粉等を用いた

 シフォンケーキなどを商品化しました

 

⑥花火復興プロジェクト

 祭りに花火を復活させたグループです

 クラウドファンディングで資金を集め

 当日は仕込みから交通整理

 被災地の夜空に咲く大輪の輪に

 泣いて拝んでいるおばあちゃんもいました

 

⑦東北復興研修報告

 先日行われた東北復興研修に参加した生徒たち

 学んできた復興までの道のりを 

 発表します

 

ぜひお運びください

長いものを捲け

地震から304 日目

豪雨から40 日目

 

昔から蛇の類の長いものが苦手で

長い挨拶

長い会議も

その例外ではありません

 

校長就任後の生徒への最初の挨拶で

「日本一の校長を目指すぞ!

 日本一の挨拶の短い校長だ!

 みんなは何の日本一を目指す?

 決まったら校長室に言いに来い!」

と宣言しました

 

「私は日本一やかましいマネージャーになります」

確かに選手よりも遥かにベンチで騒いでいました

 

「僕は日本一足の速い帰宅部員を目指します」

確かに体育祭では日頃鍛えた逃げ足の速さを

遺憾なく発揮していました

 

ちなみに私のこれまでの公認記録は

球技大会での

「ひきょうなまねだけはするな(13文字)」です

 

東北弁の

「け(召し上がれ)」

「く(いただきます)」には

遥かに及びませんがまずまずの短さです

 

会議の冒頭での校長挨拶もしませんが

司会進行の先生にしてみると

どうも座りが悪いようで

「では最初に校長先生ご挨拶をお願いします」

「さっそく議題に入ってください」

が定型のフォーマットになっています

 

この5秒のやり取りも

職員会議 進路会議 PTA会議 もろもろで年間50回

5 × 50 = 250 秒

参加人数が平均30人として

250 × 30 = 7500 秒 ≒ 2 時間

日本の平均時給が 1,249 円だから

1,249 × 2 = 2,498 円

の損益となる訳です

チリも積もれば山となる

 

働き方改革も

このチリ積も作戦で臨みたいものです

 

日本の平均労働時間は昨年度1637時間となり

18年前の調査に比べ9%も短縮されましたが

実は短時間労働の高齢者と女性の就業率が

高まっただけで

正規雇用者の労働時間は変わっていないそうです

 

まずは会議のための無駄な資料の作り込み

私は若い頃会議用の資料を作り

直属の上司に見せたところ

「ダメだ!作り直せ!」

「でもこちらの案の方がいいと思うのですが」

「言うことを聞け」

渋々言われる通りに作り直し見せに行くと

「よし いっしょに校長伺いに行くぞ」

校長先生は

「ダメだな こんな案はどうだ?」

示された案は私が最初に提案したもの

その上司はこともあろうに

「そうですよね!校長先生

 私もそう思っていました

 すぐ作り直せ」

目が点になりました

 

こんな不毛なやり取りが

多忙化改善を妨げます

 

あと就任挨拶もやめませんか

「この度の異動で〇〇に就任しました…」

すみません

失礼ながらはっきり言います

忙しい年度変わりに迷惑なだけです

例えば教科書会社の方

我々は教科書の内容で選んでいます

担当者の交渉力や人柄で選ぶ訳ではありません

 

報連相の徹底も叫ばれるようになって久しいですが

上司が楽をするためだけの報告は

組織の崩壊を招くそうです

 

昔「お辞儀ハンコ」を教えてくださった方がいます

決裁書の捺印欄は右から左へ向かって

だんだん偉くなっていきますが

陰影がまっすぐになるように捺すのではなく

少し左に傾けてお辞儀をしているように

捺すのが礼儀なんだそうですが

これもなんだかなって感じです

 

無駄な上下関係はなくして

できるだけフラットな職場にしたいなと

日頃感じています

 

今一緒に活動させていただいている

OECD(経済協力開発機構)では

たとえ局長と新入りであっても

「アンドレアス!」

「ビン!」

とファーストネームやニックネーム

で呼び合います

高石高校さんいらっしゃい

地震から303 日目

豪雨から39 日目

 

通勤の途中で驚くべき光景を目にしました

 

 

 

 

 

 

水害で流されていた倒木が

一ケ所に集められています

おびただしい量の倒木です

 

これらが一気に流されてきて

橋にひっかかり水を堰き止めたのです

 

地震のあとは街の復旧と同時に

山と川の復旧も進めなければならない

今回得た教訓です

 

これらのほとんどは

前の世代の方々が

次の世代の住宅対策として

雑木林を伐採して

植林を進めたスギの木です

 

でも人工の林は自然の驚異に対して

あまりにももろかった

 

さらには毎年のように

花粉が多くの人を苦しめています

 

子孫のことを考えてやったことが

かえって子孫を苦しめることと

なってしまいました

 

そう考えると

今未来を考えてやっていることが

果たして本当に正しいのだろうか?

怖くなってきます

 

ある週刊誌に次のような論調がありました

「そもそも能登半島は陸の孤島 

 人口が少ないから災害対策がなされないのは当然

 税金を都会の災害対策に分配すべき

 過疎地に住む者はすぐに都会に引っ越せ

 無限に金が湧いてくるとでも思っているのか

 過疎地の災害対策に無駄な金を使う余裕はない

 わかっていて危険な場所に住みながら

 いざ被災したら政府に文句を言うな」

 

発行部数を稼ぐため

このような書きぶりをする週刊誌が

いずれ出てくるだろうと

最初から予想していましたので

特段驚きもしませんが

全ての人が復興支援に好意的ではない

ということを我々被災者は

肝に命じておく必要があります


そんないろんな考えの方がいる中

心優しい高校生たちが

今日来てくださいました

大阪の高石高等学校の皆さんです

公募したら100人以上の希望者が申し出てくださり

その中から選ばれた生徒さん達だそうです

 

 

 

 

 

 

明日から

泥の掻き出しや瓦礫撤去等の

ボランティアをしてくださるそうです

 

今日は輪島高校に立ち寄り

交流をしてくださいました

 

 

 

 

 

 

自己紹介から始まり

一発芸の応酬

さすが本場の芸に

笑かしていただきました

なんかやってって突然言われて

できてしまうところが

さすがです

見習わなければいけません

津波サミットに参加して

地震から302 日目

豪雨から38 日目

 

輪島市復興まちづくり計画検討委員会

第5回目会合が開催されました

  

各種民間団体、行政および公募市民によって

構成される会議で

一刻も早い復興の達成を目指しています

 

今回は

これからのまちづくりの中心となる

高校生のまちづくりに関する活動について

招聘された生徒が提案と意見具申を行いました

 

本校からは

2年生が「街プロ」の活動報告を行いました

 

朝市の復興に取り組んでいる

馬場広和さん

宮下パークへの視察の報告も踏まえて

新しい形の朝市を提案しました

 

 

 

 

 

 

 

こどもの遊び場つくりに取り組んでいる

濱田勢生さんと宮下維織さん

自分たちで自らグラウンドを整備する姿に

委員のみなさんは好感を持たれたようです

 

 

 

 

 

 


放課後の学校の様子です

 

サッカー部は練習場所を使えない日は

ビデオで戦略の研究をしています

 

 

 

 

 

 

 

輪島高校は昨年度

中間テストを廃止し

そのかわり教科ごとの単元テストを

充実させています

明日は英語のパフォーマンステストです

生徒が教室に残って練習しあっています

 

 

 

 

 

 

 

ビジネスコースは日曜日に検定試験を控え

電卓検定の練習です

水害のため前回受験できなかった分

必死に練習しています

 

 

 

 

 

 

 

3年生は受験にむけて補習に取り組んでいます

 

 

 

 

 

 

 

先生方も学びます

若手教員育成プログラム「若プロ」です

テーマは職場での人間づくりです

同僚性の構築や

ネガティブ・ケイパビリティについて

学びました

 

 

 

 

 

 


先日参加した「世界津波サミット」に参加した

生徒の感想を掲載します

 

長井彩綺

 私は、世界津波の日高校生サミットに参加して得た経験から価値のあるものを沢山学ぶことができました。他県の高校生だけでなく、様々な国からの同世代の高校生と交流できたことが何より1番新鮮で、とても思い出深く心に残っています。1日目の分科会では、まず初めに各高校のグループでスライド発表をしました。使用言語がすべて英語だったので英語のリスニングを常に聴いているような感覚でした。発表の英語をすべて理解することは不可能で、難しいことが多かったですが、理解したいという真摯な思いを持ち聞き取る努力をすることが1番大切だと感じました。スライド発表の後は、各高校のメンバーを入れ替え、グループを作り災害について話し合いました。自己紹介から始まり、それぞれに意見を出し合いました。お互いに英語を聞き取ることが出来ず、最初は不穏な空気が漂っていましたが、ジェスチャーなどを用いたり、文にしなくても単語を出したり笑顔で話しかけることに注意を向けたことで少しずつ明るい空気に変わっていきました。英語をうまく話せなくても、私の話を聴こうと真摯に向き合ってくれたことが何より1番嬉しかったです。

 分科会の後の開会式では、輪島高校は災害からの未来についてのプレゼンを発表するという大きな役目が課せられていました。こんなに壮大なステージで、沢山の観客の前で英語で発表することは初めての経験だったので不安もありましたが、私の中では今までで1番良い発表をすることが出来たのでよかったです。しかし、他の高校生の発表を聴いていると、自分たちの発表をもっとこうすればよかった等の、改善点も沢山見えてきました。他校の発表から災害についての知識だけでなく、スライドを作る上での改善点も知ることが出来たので、今後に活かしていきたいです。このサミットを通して、災害についての意識をより深めることが出来ただけでなく、外国人の防災意識の違いなど国の文化の違いを知ることが出来たのも楽しかったです。日本の熊本で行われたサミットでしたが、私の中では世界に行ったような感覚で、国境を超えていろんな人と繋がれたことがとても印象深く嬉しかったです。想像はしていましたが、言語の壁がとても大きくて、改めて英語は難しいなと感じました。もっと英語が話せていたら、話題を広げてより深く、意味のある話を互いにすることができたのだろうなとも思いました。リスニングだけでなくスピーキングも鍛えていくことが大事だと感じたので、もっと英語の勉強に励み、努力していきたいです。

 この価値ある体験を胸に刻み、これからも頑張っていきたいと思いました。

 

稲木茉那

 「世界津波の日」高校生サミットに参加して、改めて防災の大切さと、それに対する国際的な協力の重要性を感じました。仲間と協力して発表を準備する中で、チームワークの重要性を実感しました。意見を出し合い、役割を分担することで、より良い成果を生み出すことができたことが嬉しかったです。この経験は、将来の仕事や学校生活でも活かせる貴重なものでした。

 初日に行われた開会式では、世界40以上の国や地域から集まった高校生たちが様々な意見を交わしました。特に印象に残ったのは、ブラジルの高校生の「命が何よりも大事」という言葉です。豪雨被災地を訪れて実際の被害を目の当たりにしたからこそ、心から感じた重みのある言葉だと感じました。

 また、マレーシアの高校生が「自然災害に対しては国際的な連帯が必要だ」と語っていたのも印象的で、災害への備えは一国だけでなく、世界が協力し合うべき課題だと強く感じました。分科会では、地域や国によって異なる防災対策があることを知り、その多様性に驚かされました。特に、津波だけでなく地震や洪水などの世界で起こった災害も含めて防災を考える視点が強調され、輪島でも取り入れたいアイデアがたくさん見つかりました。各国の対策を知ることで、私たちの地域で実施できる新たなアイデアが浮かび、地域全体の安全を守るための意識が高まりました。

 私自身、能登半島地震を経験した一人として、能登半島地震についての発表と共に、輪島高校で取り組んでいる「街プロ」についても紹介しました。

 たくさんの国の人々に私たちの活動が伝わったことに誇りを感じました。この経験を活かし、今後も地域や世界の防災意識を高めるために、活動を続けていきたいと感じました。

 

邑田達紀
 今回このサミットに参加して、たくさんの新しい刺激を受けることができました。これまでにも海外の方と会話したことがありましたが、簡単な質問や受け答え程度のコミュニケーションでした。このサミットではそもそもの使用言語が英語なので、常に英語に囲まれて一日を過ごすのは初めての経験でした。

 自分の拙い英語をなんとか理解しようとしてくれた海外の皆さんの優しさや、日本人にはない明るさに触れることができました。海外の方、特に同年代程度の方と共に時間を過ごし、コミュニケーションを取ることは自分のとてもいい経験になったので、もし機会があれば積極的に活用してみると自分の見えている視界が変わるきっかけになるかもしれないと感じました。

 また、そのディスカッションの内容も興味深く、世界中の自然災害の課題や、それに対する解決策などを知ることができました。日本では地震や台風の被害が大きいように、海外ではハリケーンなどの被害も大きく、日本にはなかなかない干ばつの被害もあることがわかりました。

 私達は開会式で震災の経験を交えた発表をするという大きな仕事が与えられていました。1000人を超える人たちの眼の前で発表をするのは初めてでしたが、あまり緊張せずに本番を楽しむことができました。

 私は英語があまり得意ではないというところから今まで海外の方と積極的に話したいという思いが強くありませんでした。ですが、今回海外の方とコミュニケーションを取り、一緒に笑いあえたことで今までの私を大きく変えるきっかけとなりました。これらの経験を活かし、様々なことに挑戦していきたいです。

水森かおりさんとともに

地震から301 日目

豪雨から37 日目

 

マリンタウンで

「ふるまい広場」が開催されました

大勢の人で賑わいました

 

 

 

 

輪島吹奏楽団と輪島中学校が合同で

演奏しました

私も一緒に演奏させてもらいました

 

 

 

 

 

 

水森かおりさんが

私たちの演奏をバックに

「上を向いて歩こう」を歌ってくださいました

 

 

 

 

 

 


本日深夜23:45よりNHK総合で

ドキュメント番組

「輪島高校 3年生の夏休み」

が放送されます

 

一生に一度しか訪れない18歳の夏に

いま伝えたいことや

気持ちに遺しておきたい風景について

語ります

震災後

テレビ報道されてきた「被災地としての輪島」

だけでなく

自分たちにとって

「大切な思い出の詰まった輪島」

を語ります

出演するのは

平さん 田端さん 岩波さん 木戸さん 森田さんです

 

選挙で番組予定変わったみたいですね

海辺の映画館

地震から300 日目

豪雨から36 日目

 

先日「らく速読」の講話が開講されました

 https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/fcf983aaf34f4e045da1895d5ec90f88?frame_id=210

 被災した中でも日々の生活の中で

「幸せだな」と思える瞬間のために届けてくださいました

 

そんな講話の中から

 

ウォルト・ディズニーは

「本には宝島の海賊が盗んだ財宝よりも

 多くの宝物が眠っている」

と読書の楽しみを語っています

 

マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ氏は

1週間に1冊

 電子決済の仕組みを作ったイーロン・マスク氏は

1日10時間

 ソフトバンク取締役会長 孫正義氏は

1年で850冊

の読書をしているそうです

 

またアメリカの情報サイトによると

富裕層の88%が一日30分以上読書をしているのに対し

貧困層の人びとは2%しか読書をしていません

 

さらに日本でも

月額書籍購入費用について

年収800万円以上の人は 2.910 円

400万円未満の人は 1,914円

1,000円もの開きがあるそうです

 

時間のない日々に追われ

それでも本を読むための時間を作り出す

ひとつのヒントをいただきました


今朝の北國新聞に興味深い記事が

 

世界農業遺産「白米千枚田」に

これまた奥能登の風物詩「波の花」

が舞ったというものです

 

「千枚田」は奥能登の最高峰

「高州山」の地滑りでできた

山の中腹から

眼下の海岸線に向かって拡がる棚田です

 

「波の花」は

そこからさらに10kmほど

半島の先端部に向かって進んだ所に見られる

厳寒の荒れ狂う日本海で

岩壁に打ちつけられた波が

綿毛のように空を舞う現象です

 

新聞社に情報提供したのは川口喜仙さん

私の高校時代の同級生です

地元の伝統芸能

田の神様を迎え送る「あえのこと」を伝承

新聞を利用してさまざまな地元の情報を

発信しています

 

今回全く別の場所の観光資源

しかも限りなく季節外れのふたつの

思いがけないコラボレーション

新しい観光スポットになりそうです

「波の花わたがし」とか

「ふわふわ波の花かき氷」とか

いかがでしょう?


先日の「未成年の主張」で

「海辺の映画館をつくりたい!」

と叫んだナタくん

いよいよ実現へ向けての第一歩です

 

生まれ故郷のタイで見た

海辺のアウトドアの映画館が忘れられない

と言う彼は

これなら被災者を元気づけられる

とひとりで準備をすすめてきたら

ひとりまたひとりと

協力者が増えてきました

 

 

 

 

 

 

場所は取り壊された家の跡地

馬場崎交流サロンの向い

キロク時計店さんと

コインランドリーてるてるさんの間です

 

14日目のブロクで紹介した

中村輝人さんがこしらえたスペースです

「世界を変える!」と意気込んで

卒業を待たずに

単身オーストラリアへ渡ったものの

震災復興に力を尽くしたいと

急遽帰国してきた彼です

 

せっせと地面を鳴らし

人工芝を敷き詰め

人力で素敵な空間を創りました

 

 

 

 

 

 

日暮と同時に

上映されたのは

東日本大震災を描いた

「北のホタル」

 

 

 

 

 

 

ここまで何度もダメになりそうで

あきらめかけて

それでも歯を食いしばって

ここまできたね

 

小さな映画会だったけど

大きな一歩だね

 

上映後

みんなに

バーベキューが振る舞われました

 

スタッフは

ナタ&テルでした

不自由研究のススメ

地震から299 日目

豪雨から35 日目

 

11月3日に本校体育館で

車いすバスケ体験を行います

申し込み不要でどなたでも参加いただけます

動きやすい服装で

シューズを持ってお越し下さい

12:00~16:00の時間帯で開催しています

ご都合のつく時間にふらっときて

こそっと帰るでもOKです

ぜひ気軽にお越しください

 

 

 

 

 

 

 

 


「上から降ってくる復興計画に

 そのまま乗っかるな

 僕らの街は僕らがつくる」

2年生が「街プロ」に取り組んでいます

 

このあと1年生も参入していきます

今日は1年生の

「不自由研究発表会」が行われました

この間1年生は「不自由研究」に取り組んできました

課題設定→仮説設定→先行事例研究→

 実験計画→分析→まとめ→発表

という一連の流れを体験することが目的です

この中で課題設定の部分には時間がかかるので

その部分だけはまず教員が設定

課題を自分で自由に設定できないので

「不自由研究」です

 

小岩 遥 さんは

「輪島市に移住者を増やそう」

 輪島市に間借り営業できる

フリーススペースを作りたいと考えました

 

大久保 侑 さんは

「輪島でできる遊び」

KANJAMというスポーツを紹介して

みんなで楽しみたいと考えました

 

正角 心音 さんは

「たくさんの人が来てくれる朝市!」

東北研修で見てきた閖上朝市を参考に

食べ歩きのできる新しい朝市を考えました

 

小住 優太 さんは

「なぜ投資が注目されているのか」

金融リテラシーの重要性について調べ

復興に結びつけたいと考えました

 

田中 朝陽 さんは

「隆起した海を取り戻せ」

海底隆起により漁に出れない漁師を懸念し

その対策について考えました

 

徳野 喜仁 さんは

「外国人が訪れる街 No.1にするために」

インバウンドで賑わう街を調べ

輪島も外国人観光客でいっぱいにしたいと考えました

 

坂口 こころ さんは

「イベント企画書」

文化祭の後に後夜祭を企画して

盛り上げたいと考えました

 

山瀬 大喜 さんは

「水温上昇による魚への影響」

地球温暖化による溶存酸素の減少を調べ

輪島沖の漁獲量の変化を試算しました

 

辻 姫花さんは

「ドイツ語について」

ドイツ語の歴史や文法について調べました

徳野さんの研究とコラボできるといいですね

 

前川 翔太 さんは

「輪島大祭復興」

祭りが地域経済にもたらす影響を考え

多くの人が祭りに訪れる取組を提案しました

 

髙橋 惺 さんは

「数学を生活に役立てよう」

フェルミ推定を用い震災の被害を試算

さらに20年後の輪島市の人口を推定しました

 

岸 顕 さんは

「スポーツ科学」

タバタ式トレーニングの効果について検証し

ダイエットや筋トレとの関連を言及しました

 

全員しっかり調べよく考え

素晴らしい発表でした

 

特に質疑応答が活発に行われていて

頼もしく思えました

稲むらの火

地震から298 日目

豪雨から34 日目

 

「津波サミット」の最終日

記念植樹を行いました

 

 

 

 

 

 

屋上からくまモンさんが

見守ってくださっています

 

 

 

 

 

 

植樹の次は除幕式

 

 

 

 

 

 

 そして閉会セレモニーです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石破首相がビデオメッセージで

「稲むらの火」の話をしてくださいました

 

時は安政元年(1854年)

紀伊国広村(現在の和歌山県有田郡)を

安政南海地震による津波が襲います

 

高台に住む庄屋の濱口儀兵衛

地震の揺れを感じたあと

海水が沖合へ退いていくのを見て

津波の来襲に気付きます

 

村人たちに危険を知らせるため

自分の田にある刈り取ったばかりの稲の束(稲むら)に

松明で火をつけました

 

消火のために高台に集まった村人たちの眼下で

津波が猛威を振るいます

儀兵衛の機転と犠牲的精神によって

村人たちがみな津波から守られた

というお話です

 

小泉八雲の英語による作品を

中井常蔵が翻訳・再話したもので

1937年から10年間

国語の教科書に掲載されたそうです

 

その話はエンディングセレモニーの中でも

紹介され演じられました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


熊本県立第一高等学校の

ボランティア同好会の生徒さんが

文化祭で集められた支援金と

応援のメッセージ色紙を

直接会場へ届けてくださいました

 

 

 

 

 

 

第一高校さんは熊本城の敷地の中にある

伝統のある高校です

どうもありがとうございました


フライトまで少々時間があったので

熊本城の復興の様子を見てきました

 

 

 

 

 

 

震災から8年経ってもまだ手付かずの石垣

 

 

 

 

 

 

ようやく始まった補修箇所

20年ほどの計画で

じっくり進んでいくのだそうです

 

 

 

 

 

 

過去にも何度も被災した記録が

その度に立ち上がってこられたのですね

こんにちは!くまモン

地震から297 日目

豪雨から33 日目

 

「世界津波の日」2024

高校生サミットin 熊本に

参加しています

 

11月2日の「世界津波の日」は

津波の脅威と対策について

理解と関心を深めることを目的に

2015年の国連総会において日本が提唱し

我が国をはじめ世界142か国が共同提案を行い

全会一致で採択されました

 

 

 

 

 

 

翌2016年から高校生サミットが

開催されています

 

 

 

 

 

 

今回は40カ国を超える世界各国から

高校生が集い語らい学びました

本校からは

稲木さん

長井さん

邑田さんの3名が参加です

 

 

 

 

 

 

まずは小グループに分かれ

各校ごとに自己紹介と

プレゼンテーションを行いました

 

 

 

 

 

 

同じ分科会の隣の席には

東北ツアーでお世話になった

多賀城高校さん

 

そして通訳を務めるのは

なんと輪島高校の卒業生で

東京で通訳をなさっている

黒江百合子さんでした

 

ご自宅は

「まれ」の実家のシーンが撮影されたお宅で

やはり今回の地震と洪水で

大きな被害を受けたとのこと

 

偶然の引き寄せとはいえ

ご縁のある方が集まるものです


クック諸島は

太平洋に浮かぶ珊瑚礁と火山の島

手付かずの自然を楽しむことのできる

ダイヤの原石のようなビーチリゾートですが

サイクロンや温暖化による海面上昇の影響を

もろに受けています

 

 

 

 

 

 

アンゴラは

アフリカ南部大西洋岸にある

迷路のような河川と砂漠が特徴の国です

異常気象による食糧の不作や

食糧価格の高騰の影響で状況は悪化しています

干ばつの影響を大きく受けている国の一つです

 

 

 

 

 

 

 

オーストラリアは

今年猛烈な熱波に襲われ

大規模な森林火災による被害を受けました

気温が45度に達する都市があったり

メルボルンを含む複数の都市では

火の使用が全面的に禁止されたりしました

 

 

 

 

 

 

 

マレーシアは

台風も地震も少なくのんびりしていますが

1時間ぐらいのゲリラ豪雨の後には

あっという間に洪水と倒木が起こります

熱帯の木の根は表面にしか広がらず

深く張らないからです

 

 

 

 

 

 

 

インドネシアは

その地形的な条件により

地震 津波 火山 洪水 地滑り 干ばつ 森林火災

などの自然災害が数多く発生します

特にマグニチュード4以上の地震が

年平均400回以上発生する地震多発地域です

 

 

 

 

 

 

 

キリバスは

太平洋中部に赤道に沿って位置する環礁の国

ラグーンと白い砂浜の人里離れたスポットです

最も高い場所で海抜3メートル

そのため特に海面上昇の影響を受けやすく

満潮時には土手道を越えて波が押し寄せます 

 

 

 

 

 

 

 

ブルネイは

ボルネオ島にある小さな国で

ビーチや熱帯雨林の生物多様性で知られています

洪水に悩まされて鉄砲水が増加しています

1〜2時間の降水でも洪水が発生し

浸水深が1m 程度に達するケースもあります

 

 

 

 

 

 

 

ペルーは

アンデス山脈の高地に位置し

マチュピチュやナスカ地上絵で有名です

M7以上の大地震が頻発しています

1970年のペルー大地震では死者約7万人

最近では2001年 2007年にも大地震に襲われています

 

 

 

 

 

 

 

トンガは

南太平洋に浮かぶ王国

自然豊かで人々が土地や海に感謝しながら暮らします

昨年海底火山が爆発し大きな被害を受けました

海底ケーブルの損傷により通信障害が引き起こされ

被害状況や安否情報の把握に大きな支障が出ました

 

 

 

 

 

 

 

インドは

インドプレートとユーラシアプレートの境界に位置

中~大規模な地震活動が活発です

2001年の大地震により約1万4千名の死者が出たほか

モンスーン時期に発生する洪水被害も甚大です

逆に干ばつや熱波の被害も多く発生しています

 

 

 

 

 

 

 

ミクロネシアは太平洋に位置する

607の島からなる国です

台風の影響により甚大な被害が発生しました

学校 水道 電気 家屋 漁船等が損壊して

多くの住民が避難する被害が生じました

日本政府としても緊急援助を行っています

 

 

 

 

 

 

 

サモアは

太平洋に位置する島々からなる国で

峡谷や滝のある熱帯雨林が特徴です

毎年のように発生する洪水災害に加え

過去に何度も甚大なサイクロンに襲われています

多くの人々が沿岸部に暮らしていて対策が必要です

 

 

 

 

 

 

 

ソロモン諸島は

南太平洋に浮かぶ数百の島からなる国で

第二次世界大戦に関係する場所が多くあります

気候変動と自然災害の影響を大きく受けており

海面上昇の結果多くの人々が住む家を追われ

職を求めて農村地方から都市部へ移り住んでいます

 

 

 

 

 

 

パプアニューギニアは

南西太平洋地域にあり

生物の多様性とビーチやサンゴ礁で有名です

今年5月地滑りによって

2000人以上が生き埋めになり

建物や農地に大規模な被害をもたらしました

 

 

 

 

 

 

 

スリランカは

インド南部のインド洋に浮かぶ島国です

熱帯雨林 平原 高地 砂浜と多彩な風景が広がります

今年5月24日から降り続いた豪雨により

南西部で洪水及び土砂崩れが発生し

被災者は約68万人に上っています

 

 

 

 

 

 

 

トルコは

東ヨーロッパと西アジアにまたがる国で

国際都市イスタンブールが中心です

昨年シリアとの国境付近で発生した

マグニチュード7.8の地震に襲われ

6万人が犠牲となる甚大な被害を受けました

多くの生徒が現在も避難生活を余儀なくされています

 

 

 

 

 

 


午後からは総合開会式が行われました

 

 

 

 

 

 

輪島高校から参加の3名は

大観衆を前に堂々と発表しました

 

 

 

 

 

 


夜は世界のお友達とレセプションです!

 

 

 

 

 

 

なんとくまモンが遊びに来てくれました

 

 

 

 

 

 

会場は大盛り上がり

単なるぬいぐるみの登場に

そこまで盛り上がる日本の高校生たちに

海外からの高校生たちは

Why ?Japanese???

 

日本人にはぬいぐるみじゃなくて

神様なんですよ

柿の実色した火曜日

地震から296 日目

豪雨から32 日目

 

今日から出張

途中の道すがら

崩れた山肌を見ると

ふと思い出すことがあります

崩れる前

あの辺に確か柿の木があったな

人が分け入らないような高い山の上

なぜあんなところに?

というような場所に

秋になるとたわわに実らせていました

誰も取らないので

それは初雪が降る頃までずっとそのまま

 

そんな風景見覚えありませんか?

実は日本中に見られる風景です

昔の人は山の中にある何本かの柿の木を

「あの柿の木は切ってはなんねえだ

 山の神様が怒って降りてくるだ」

と言って決して切らなかったそうです

 

山の神様の正体とは?

そうクマです

 

近年

山に食料がなくなり

クマが里まで降りてくるようになりました

 

昔の人はクマがそれ以上降りてこないように

あちこちに柿の木を残して

そこでクマを食い止めていたのです

共存していたのですね

 

「神」と「クマ」

どちらもアイヌ語の「カムイ」が

語源となっているという説があります

 

今日からの出張は

「津波サミット」のため

熊本へ行ってきます

神様「くまモン」に逢って

復興をお祈りしてきます


先日のOECDグローバルフォーラムの

「未成年の主張」で

「本屋がないからなんとかしてー」と

教育長に向かって叫んだ本校の生徒

「気持ちはわかったぞー!」

と叫び返してくださった教育長様から

直接にお返事をいただきました

 

教育長様はその後

お忙しい中いろいろ調べられ

アドバイスをくださいました

 

書店のない自治体が社会問題化していること

「無書店自治体 対策」で検索できること

経産省でもプロジェクトチームで対策に踏み出すこと

NHKや読売新聞での報道

富山県立山町での先進事例

県の商工労働部にもはたらきかけてくださったこと

など多岐に渡りアドバイスをくださいました

 

そして高校生に対して次のようにメッセージをくださいました

 

「高校生が実際の書店経営に乗り出すのは難しいと思いますが

 書店が欲しい人は輪島市に一人だけではないと思うので

 志が同じ人を集めて輪島市に要望するとか

 署名を集めるとか

 先生と相談しながら

 高校生でもできることをすることも大事ではないでしょうか

 輪島市に

 書棚に並ぶ本に触れお友達と本を選べるような

 環境が戻ってくることを願っています」

 

たったひとりの高校生の叫びに対して

こんなにも丁寧に向き合ってくださいました

 

高校生にとって新たな一歩を踏み出すための

大きな力をいただきました


「おこらいえ」のルーツを訪ねてきました

「おこらいえ」は輪島の海士町の言葉

海士町の祖先は九州の宗像から渡ってきました

世界遺産である宗像大社を参拝しました

 

さっきまで降っていた豪雨が嘘のように止み

神々しい光が差してきました

 

 

 

 

 

 

こんな時って

神様に歓迎されている時なんだそうですね

 

おみくじをひくと

「神社参拝は神様にお願いする場ではなく

 日頃の努力を神様に報告する場」

とのこと

 

市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)

降臨の場とされる高宮祭場

凜とした空気の中

パワーをいただいてきました

 

 

 

 

 

 

 

鳥居に石を投げ上げると

なんと乗りました

 

 

 

 

 

 

何かこれから

いいことしか起こらない予感です

今日もたくさんのお客様

地震から295 日目

豪雨から31 日目

 

水害から1ヶ月が経ちました

亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします


大成建設さんがお見えになりました

のと里山海道の現場でも

先日ダンプをお見かけしました

能登復興のために尽力してくださっています

大阪万博にも関わっておられ

吉本興業をはじめ

3つのパビリオンの建設を

担当されているそうです

 

輪島高校へは

「転生プロジェクト」で

関わってくださっています

「転生プロジェクト」とは

災害ゴミに命を吹き込み

新しい意味のあるものに

蘇らせるプロジェクトです

 

コンクリート片や割れた瓦 魚網などを崩して

大成建設さんの技術で成形しなおします

生徒からは

マリンタウンの遊具

学校の中庭のベンチ

かつての朝市通りのジオラマ

などのアイディアが出ています

 

アクセサリーなどの小物を作って

販売する計画もあります

どんなものに生まれ変わるのか

夢の膨らむプロジェクトです

 

輪島市にも出向き

小中学生と一緒に何かできないか

担当者と意見交換させていただきました


輪島市バスケットボール協会の方も

来られました

11月3日本校を会場に

車椅子バスケットボール大会が

繰り広げられます

今日はその下見です

バスケ初心者の方でも

健常者の方でもどなたでも

車椅子バスケを体験できるそうです

当日はおにぎりも振る舞われるそうです

ぜひお越しください


新採の木村先生の研究授業があり

担当の指導主事の先生もいらっしゃいました

木村先生は他県のご出身で

しかもいきなりこんな被災地の勤務となったのに

不満や弱音を一切口にせず

被災地の生徒たちに

本気で向き合ってくれています

今日の放課後も生徒をひとり残し

遅くまで勉強を教えていました

残っていた生徒も

今回の地震で被災し

他校から転校を余儀なくされた生徒です

みんなそれぞれの場所で

一生懸命取り組んでいます


輪島市高校魅力プロジェクトの

スタッフさんも来られました

学習支援のほか

探究活動のコーディネートなど

多岐にわたってサポートいただいています 

11月2日に予定されている

「街プロ」発表会に関する打ち合わせのためです

この日は河井小学校の体育館をお借りして

ポスターセッションを行う予定です

こちらもぜひお越し下さい


NHKの取材も入りました

輪島市の漁業に関する番組です

漁師の子供たちにインタビューしました

番組をお楽しみに


多くの方が思いを寄せてくださっています

出会いを大切にして

一歩一歩歩んでいきましょう

イオンかほくでコンサート

地震から294 日目

豪雨から30 日目

 

吹奏楽部が

イオンかほくでコンサートをしました

輪島吹奏楽団と合同です

 

 

 

 

 

 

思えば被災してまもない頃

もしかしてもう楽器を持つことはないかも

とも思っていたのですが

避難所回ろう

みんなを音楽で元気づけよう

そんな話をして

再び楽器を手にした

かけがえのない仲間たちです

 

 

 

 

 

 

輪島吹奏楽団は

現在練習場所が震災でやられてしまったので

生徒が帰った後の夜

輪島高校で練習しています

今回一緒に演奏です

 

まずは「希空」

土屋太鳳さん主演

ご存知NHK朝のテレビ小説「まれ」の

主題歌です

輪島高校もまれちゃんの通う高校として

撮影に使われていました

太鳳さんも

何度も被災地を訪れてくださり

我々を励まし続けてくださっています

 

続いて「東京ブギウギ」

こちらは敗戦の焼け野原から

日本が再び立ちあがろうとしていた時

国民を元気づけてくれた曲です

 

「ゴールデンイーグル」

輪島吹奏楽団の前団長は

世界的な作曲家アルフレッド・リード氏と

懇意にされていました

そんなご縁もあって

石川総体のテーマソングを

リード氏が手掛けてくださることに…

それがこの曲です

「白山の…」と歌われる石川県民の歌が

曲中にフューチャーされています

 

そして「リメンバミー」

ピクサーの映画の主題歌

ギターが大好きな少年が

死後の世界に迷い込む話

死後の世界では

現世の人がその人を忘れてしまった瞬間

その人は消えてしまうのだそう

それを「二度目の死」といいます

だから現世に生きる我々は

亡くなった人のことを

決して忘れてはいけないのです

 

続いて「マジンガーZ」

輪島にゆかりのある永井豪先生

先生の記念館が

焼け尽くされた朝市通りにありました

復興に向けた新しいシンボルとして

きっと生まれ変わって

牽引してくれるものとして

信じています

 

ラストは「銀河鉄道999」

お亡くなりになった松本零士先生

お亡くなりになったあとも

その作品のテーマソングが

ずっと我々を励まし続けてくださいます

 

輪島の街が元通り

そしてそれ以上に生まれ変わる時

自分はこの世にはいない

でもその時のために

今できる精一杯のことを

できるだけたくさんの種を

蒔いておければと思う毎日です

釣りバカ日誌の撮影秘話

地震から293 日目

豪雨から29 日目

 

輪島高校では

生徒の家庭学習時間を調査しています

 

昨年度までは学年ごとに目標値を設定し

達成できたかどうかを調査していました

しかしそれでは

数値を達成することに意識がいってしまい

本来の目的を見失っている状態であったため

今年度より方法を変えました

 

生徒自身で毎週目標時間を設定し

それを達成できたかどうかを

自己評価し

次のモチベーションにつなげる

という方法にしました

 

先週の調査によると達成率は

1年生で54%

2年生で36%

3年生で26%

個人個人の目標値が異なるため

客観的なデータとはいえませんし

これをもって多い少ないも論じることもできません

 

ただ実際の平均学習時間を見てみると

3年生は1年生よりも3時間多いので

学年が進むにつれ

より高い目標値を設定している

ということは言えそうです


美川スポーツセンターで

科学グランプリが開催されました

 

 

 

 

 

 

本校からは

泉豪さん 宇羅央渉さん 大畑瞬星さん

大向莉奈さん 坂口紋彩さん

舩本亮雅さん 前名拓実さん 邑田達紀さん

でチームを作って参戦しました

 

午前中は数学や理科 情報などの筆記競技

午後は実技競技がありました


昨日話題にした「釣りバカ日誌17』について

撮影秘話を

 

夏祭りのシーンでしたが

撮影が行われたのは真冬でした

短パン・半被で

寒空の下2時間ほど待って撮影開始

 

よくよく見ると出演者にはさぶいぼが

 

西田さんは

急性心筋梗塞で倒れられてから

復帰直後の撮影でしたので

スタッフに支えられながら

撮影現場に入られました

拝見していて痛々しいほどでした

ところがカメラが回り始めた途端

別人のように背筋がピンと伸び

天に突き刺さるごとく張りのあるお声で

鬼気迫る演技をなさりました

本物の役者魂を見ました

その衝撃は今でも忘れられません

 

能登の祭りでは

神輿の先導役を務める大きな灯籠

「キリコ」が乱舞します

 

「キリコ」のシーンでは

役者さんのセリフを綺麗に録るため

一切音無しで行われます

祭りの音は編集で重ねます

笛や太鼓・鉦も掛け声も一切なし

「キリコ」の屋根に吊るした風鈴も

ガムテープで固定します

シンと静まった通りを

遠くから「キリコ」が勇壮にやってくる姿は

それはそれで見応えのあるものでした

 

「釣りバカ日誌17」には

地震で壊れる前の輪島の街並みが

美しく残っています

 

まだ直視できそうもないので

いつの日かもう一度観たいと思います


明日は

吹奏楽部が輪島吹奏楽団と合同で

イオンかほくでステージ演奏します

2回公演で

11:00からと15:00からです

15:00からの方には

私も一緒に出させてもらおうと思っています

ぜひお越しください

雲ひとつしかない秋晴れのもと

地震から292 日目

豪雨から28 日目

 

今日は体育祭

 

グラウンドに改修工事が入り

本来なら実施できないところでしたが

 

日本航空学園さんのご好意により

サッカーフィールドを

貸していただけることとなりました

 

 

 

 

 

 

ありがとうございます

 

福岡第一高校の「世界一の体育祭」でも

手渡された輪島塗のカップ

果たして今年はどの団の手に?

 

 

 

 

 

 

 

航空高校の3年生も

参加してくれることになりました

みんなで準備体操

 

 

 

 

 

 

 

障害物競走

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四人五脚

 

 

 

 

 

 

 

借人競争

 

 

 

 

 

 

 

大綱引きには

航空高校の野球部3年生も出場

 

 

 

 

 

 

 

圧倒的な強さを見せつけました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スムーズに進んでいるので

以降の予定を繰り上げます

 

お昼休みです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おそろいのタオルです

 

 

 

 

 

 

 

小綱奪い

 

 

 

 

 

 

男子優勝チームと

航空高校エキシビジョン

ここでも航空チームが圧倒的強さを見せます

力強さだけでなくスピードもあります

 

 

 

 

 

 

 

クラス対抗リレー

 

 

 

 

 

 

 

部活動対抗リレー

これは私が高校生の頃から続く競技です

当時は剣道部は面・胴・小手フル装備で出場

当然毎年最下位なのですが

伝統へのこだわりが垣間見えて尊敬していました

 

 

 

 

 

 

これにも航空高校が参戦

圧倒的速さです

さすが上を目指して引退後も

鍛え続けている肉体です


俳優の西田敏行さんが亡くなりました

実は私と西田さんは何を隠そう

「釣りバカ日誌17」で共演した仲です

 

その年の初め

「今年の抱負は?」

と晴れ女に聞かれたとき

「歌だけじゃなく

 お芝居にも挑戦してみようと思う」

と答えておいたので

ある意味実現したといえます

 

石田ゆり子さんと大泉洋さんが

祭りの街をそぞろ歩くシーンの

後ろでたたずむという

非常に難しい役どころでした

 

わずか1秒ほどですが

私でないとこなせないいい演技ができたと

自負しています

助演男優賞をいただけなかったのが存外でした

 

しかも

石田ゆり子さんのあまりの美しさに

ぼーっと見とれていると

「カット!カット!!

 エキストラさん

 女優さん見ちゃダメだよ!」

とNGまで出すという

大俳優を完全に凌駕する域まで達しました

 

ご冥福をお祈りします

明日の体育祭について

地震から291 日目

豪雨から27 日目

 

学校の復旧工事が始まっています

こちらは傾いた2号棟の基礎検査

 

 

 

 

 

 

2号棟は現在大きく傾いており

もともとあった職員室等は使用できず

安全な棟で緊急的に先生方が執務しています

 

棟の4隅を掘削して

地下の基礎の部分を点検し

異常がなければ

棟をジャッキアップして

まっすぐにするのだそうです

恐るべき技術力です


3年生国語表現の授業(担当丹保亜矢子先生)では

ディベートを行いました

 

 

 

 

 

 

①日本は小売店の深夜営業を禁止すべきである

 是か非か?

②日本は中学生以下のスマートフォンなどの

 使用を禁止すべきである

 是か非か?

③日本は救急車の利用を有料化すべきである

 是か非か?

 

それぞれのテーマに分かれて

肯定派と否定派に分かれて

議論を戦わせます

 

③に関して事例をひとつ

保護者の迎えが遅れがちで

保母さんの勤務時間が終わっても

迎えに来ないのが

日常化していた保育所が

その対策のため

時間外の預かりを有料化したそうです

すると

「お金払っているんだからいいでしょ」

の乗りで

平気で遅れてくる母親が増えたそうです

 

いろいろ難しいですね

 

ディベートの授業が取り入れられた当時は

日本の高校生は議論の経験が乏しかったので

相手を論破することが目的化してしまい

議論ではなく喧嘩になってしまうことも

見受けられたのですが

今ではかなり上手になりました

 

国際的な場面でも

堂々と意見を言える若者は

着実に増えてきていると思います

時代はかなり様変わりしてきました


保護者の皆様にご連絡がふたつあります

 

(1)コロナ等に関すること

 病院でもらった薬剤指示書などの書類は

 処分しないで保管しておいてください

 各種申請に必要となることがあります

 

(2)体育祭に関すること

 日本航空高校石川さんのサッカー場をお借りして

 明日18日に開催します

 送迎等でお手数をおかけします

 なお駐車場はコート手前の駐車場をご利用になり

 ゲートをくぐってすぐ左です

 奥には入らないようにしてください

 

 

みつばちの力

地震から290 日目

豪雨から26 日目

 

学校にスズメバチの巣を見つけました

早速駆除です

 

 

 

 

 

 

蜂の巣ジェットの威力は

すさまじいですね

 

スズメバチ撃退の技で

もっと強烈なのものに

「蜂球」があります

日本ミツバチが持つ必殺技です

ミツバチにとってスズメバチは

幼虫や卵を根こそぎ食べられてしまう天敵です

 

そこで巣に寄ってきたスズメバチを見つけると

総攻撃をしかけます

数百匹のミツバチがスズメバチを覆い包んで

押しくらまんじゅうを始めます

お互いの羽根をこすり合わせ

摩擦熱を発生させます

やがてまんじゅうの中の温度が上がり

スズメバチは死んでしまいます

ミツバチは50℃まで耐えられるので

へっちゃらです

 

小さなミツバチでもみんなで力を合わせて

大きな天敵をやっつけます

 

本校生徒が取り組んでいる

街再生プロジェクト「街プロ」の中に

「みつばちプロジェクト」があります

小さな力でも

少しずつでも

あきらめずに前に進めるといいね

きっと大きな課題でもやっつけることができるよ

明倫のみんな!ありがとう!

地震から289 日目

豪雨から25 日目

 

金木犀の甘い香りが

学校を包んでいます

あんなに酷い目にあったのに

季節がめぐるとちゃんと花を咲かせる

植物の生命力に感動です


野々市明倫高校のみなさんが来校しました

詳しくはこちら

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/145422e62913e7d7fc48edf93092774d?frame_id=210

 

初任で本校に勤務されていた

池田真彬先生が引率されていました

最後に本校生徒に向けてのご挨拶

「かつて自分が住んでいたこの街

 壊れた姿を見て愕然としたけど

 みんなの元気を見て確信した

 この街は生きている!」

この言葉に

また立ち上がる元気をもらいました

ありがとうございました


もう公費解体され

あとかたもなくなった我が家にあった

娘が弾いていたピアノ

家と一緒に壊される運命だったのですが

家が解体する前に何とか運び出し

学校の中でストリートピアノとして

第二の人生?ピアノ生?を送っています

 

生き物を数えるとき

なくなったあとに残る物で数えるのだそうです

ゾウは1頭

にわとりは1羽

サンマは1尾

 

ピアノは1台なので

きっと壊されたあとは

台しか残らなかったのかもしれません

 

では人は?

1名です

そう

人は亡くなったあと名を残すのです

 

この話はある特攻隊員が遺した言葉です

 

今日も生徒がピアノを弾きにきてくれました

 

 

 

 

 

 

彼女は幼稚園の先生を目指していて

今度大学入試でピアノの試験があるそうです

これは災害にも負けなかったピアノ

きっと見守っていてくれるよ

がんばれ!


輪島市学習センターが再開しました

 

 

 

 

 

 

輪島市が高校魅力化プロジェクトのひとつとして

学習する場所を提供してくださっているものです

魅力化スタッフが質問にも対応してくださいます

場所は「ふらっとホーム」の二階

 

「ふらっとホーム」は

旧国鉄七尾線の輪島駅の跡地

駅の数え方は1軒

なくなった駅のあとに

今ではバスのターミナルやお食事処が

軒を連ねています

 

そこの二階を活用して

落ち着いて学習出来る場所が

戻ってきました

 

 

 

 

いろいろ頑張りました

地震から288 日目

豪雨から24 日目

 

東北復興研修や

グローバルフォーラムを終えて

生徒のがんばる様子が

HABのYouTubeチャンネルで

紹介されています

 

【未成年の主張】

https://www.youtube.com/watch?v=marcCbh78S4&list=PLifVGdqsTJWi9DF7nQZHYVtEiB7thUI6b&index=6

 

【東北復興研修(前編)】

https://www.youtube.com/watch?v=0Yh_ZCEE1vo

 

【東北復興研修(後編)】

https://www.youtube.com/watch?v=Qf1xrxwcxy8&t=1s

 

参加した生徒からのレポートを掲載します

 

2年 前名拓実さん

 今回、東北大にてOECDの方々や色んな方と交流させてもらって感じたことがあります。一言でまとめると、「教育」ってすごく難しいことなんだなって思いました。

 どこの学校も様々な面での問題に悩まされているということが分かりました。しかし、他の学校の教育改革の成功例が自分の学校にも当てはめられるとは限らないのも「教育」の難しさを実感しました。例えば学校の統合ですね。地域によって実現可能性は全く違うし、なにより統合前の学校の伝統、校風を完全に変えてしまう可能性が出てくることはある意味すごく怖いことでもあると思うんです。校風が良いと思って入学された生徒、OB、それからOGの方の反対が出るのも当然だと思いました。そうするしかなくなってしまう日本の地方教育の在り方は問題であり、これから議論をもっと重ねる必要があると実感しました。

 しかし、海外の学校の教育改革のアイデアは日本と違った見方も多く、大変興味深かったです。

 せっかくこうして関われたのですから、これからもご一緒にお話しできる機会が増えれば良いと思いました。生徒として、教育について深く考える機会を設けていただけたことを大変嬉しく思います。

 

2年 三中そらさん

今回のOECDグローバルフォーラムに参加し、私自身にとって大きな変化がありました。それは世界が思っていたよりもずっと近い存在だと感じたことです。これまでは「世界」と聞くと、どこか遠い存在のように思い、少し距離を感じていました。しかし、たくさんの外国の方々と交流し、自分なりに英語を使って積極的にコミュニケーションを取ったことでその距離感が一気に縮まりました。世界は決して遠いものではないと実感しました。

特に印象に残ったのは、発表前に緊張していた私に対して多くの方々が優しく声をかけてくれたことです。みほさんや交流会で仲良くなった外国の方々がハグをしてくれたり励ましの言葉をかけてくださったおかげで、少しずつ緊張を和らげることができました。また発表後にも多くの方が褒めてくださり、ハグしてくれたことが嬉しかったです。その瞬間、国境や言葉の壁を越えて人と人が繋がる力を強く感じました。

さらに、「Future of Education and Skills 2030」という場では、さまざまな立場の人々の意見に触れ、自身の視野が広がりました。教育の在り方についての議論は難しいテーマでしたが、他国の教師や教育関係者の意見を聞くことで、教育の役割や未来について深く考えさせられました。このような場に参加し、教育の未来を共に考える一員としての意識を持つことができたことは大きな収穫でした。

貴重な経験を通じて私の視野は広がり、世界は想像以上に近いものであると感じるようになりました。今回のフォーラムで得た学びは私にとって大きな変化となり、これからも積極的に世界との繋がりを深めていきたいと思います。

 

旅の終わりに

地震から287 日目

豪雨から23 日目

 

グローバルフォーラム最終日

多くの方が13年前に辛い思いをされた

東北の地での最後の一日です

 

 

 

 

 

 

 

能登半島の現状をお話しする機会が

幾度となくありました

思い出しながら話そうとしても

言葉に詰まります

涙を堪えていると

ほとんどの方が

泣いてくださいました

 

13年の年月が経っても

深い心の傷は決して癒えることはないのだと

いたたまれない気持ちになると同時に

我々の気持ちを痛いほどわかってくださる

その想いに励まされる思いです


生徒は本当に多くのことを学んでいます

 

戸田市教育長の戸ケ﨑 勤 様からは

夏に輪島高校を舞台に行われた

能登スクールの中で実践された

「おさんぽワークショップ」を

世界に紹介いただきました

参加者に被災地を散歩してもらい

その風景をもとに

それぞれの教科の視点から

どのような気づきがあるか

探しながら歩き回るアクティビティでした

教科書からではなく目の前の現実から

教科と日常生活を結びつける試みでした

 

また

「教師の自己犠牲が当たり前ではない教師像」

とそれに伴う

「新しい教師像への社会的理解」

が提言されました

 

教師という職業が

「子供たちの未来」や

「社会の未来」を担う

重要な職業であるにも関わらず

その知的刺激や挑戦の機会が減少し

信頼や尊敬が揺らいでいる状況を

危惧してのものです

 

さらに文部科学省から

「D-EST」

Disaster Education Support Team

の仕組みをつくることが発表されました

これは現在すでに活躍していらっしゃって

今回の地震で珠洲に支援に入られた

兵庫県教育委員会の震災学校支援チーム

EARTHさんのような活動を

全国的に展開しようとするものです


4日間最後のプログラム

パネルディスカッションに生徒が参加しました

 

 

 

 

 

 

「あなたにとって教師のエージェンシーとは?」

との問いに対して

三中さんは

「一人ひとりに合ったやり方で教え導くこと」

前名さんは

「自身の考えを促すことで自主性を育むこと」

と答えました

 

次の質問

「未来に残すべき教育と変えるべき教育は?」

三中さんは

「部活動などで得られる協力・団結・協調性を残し

 間違いを許容しない土壌をなくしたい」

前名さんは

 「考えを共有しながら進める授業を残し

 もっと世界とつながるように変えたい」と

 

最後の質問

「ティーチングコンパスに採択したいキーワードは?」

三中さんは

「柔軟性」

 多様な生徒への個々に応じた教育が求められるから

前名さんは

「支え合い」

 生徒と先生が支え合えるようになるといいから

そして

「笑顔」だそうです


少し時間を作って

先日「復興研修」で生徒が訪れ

お世話になった場所を訪ねて

お礼を申し上げてきました

 

まずは多賀城高等学校さん

 

 

 

 

 

 

先日生徒が訪れたとき

帰りに吹奏楽部のみなさんが

演奏で送り出してくださいました

 

 

 

 

 

 

ちょうど吹奏楽部が練習してたので

輪島高校の生徒が

「一生思い出に残る風景になった」

と話していたことを伝えました

 

次に閖上(ゆりあげ)朝市へ行きました

 

 

 

 

 

 

先日マスコミの取材を通して

生徒たちに励ましのメッセージを

届けていただいていました

 

 

 

 

 

 

この地区では全てを津波に流されたあと

まず朝市が立ち上がったのだそうです

そしてそれに導かれるように

街が甦ってきたのです

 

 

 

 

 

 

慰霊碑の前では今でも

ひたすら祈りを捧げる方が

いらっしゃいました

慰霊碑の高さは

この地を襲った大津波の高さ

8.3mです

 

 

令和遣欧使節団

地震から286 日目

豪雨から22 日目

 

グローバルフォーラム3日目

今日は舞台を東北大学へ移して

2年生の前名さんと三中さんが参加しました

 

 

 

 

 

 

前名さんは

前日の「未成年の主張」の様子を

三中さんは

2日間のアクティビティを通して

世界が身近に感じられるようになったことを

それぞれ発表しました

 

郡山高校のみなさんとお友達になりました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映像・音響を担当するのは

メディアアトリエさん

なんとあの小惑星探査機「はやぶさ」の

帰還の際にも担当されたそうです

 

 

 

 

 

 

 

昼休みには大学近くの青葉城を訪ね

仙台市博物館を見学してきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慶長遣欧使節について学びました

今から約400年前

仙台藩主伊達政宗が

スペイン国王およびローマ教皇のもとに

外交使節を派遣しました

その際使節長を務めたのが支倉常長です

 

 

 

 

 

 

東日本大震災からちょうど400年前1611年に

東日本大震災の大津波と同規模の「慶長大津波」が

仙台藩を襲った記録が残されています

徳川家の記録である『駿府記』には

この震災により

仙台領だけで5,000人を超える死者を出した

という記録が残っていますし

仙台藩の正史とされる『貞山公治家記録』にも

その様子が残されているそうです

 

この慶長大津波からわずか2週間後

政宗は慶長使節派遣の構想を明らかにし

船を作りはじめ

2年後に使節を出帆させたわけです

 

このような事実を考えると

慶長使節派遣には

大きな災害から立ち直るという意味がある

という気がします

 

使節を派遣した伊達政宗は

未来を作る若者を世界に派遣して

たくさんのことを吸収させて

震災によって大きく傷ついた仙台藩を

より良い国に発展させようとしたのではないか

そう思えてなりません 

 

今回グローバルフォーラムに参加した生徒8名は

12月にパリで開催されるサミットに

派遣される予定です

まさに令和の遣欧使節団

 

輪島をより良い国に発展させるためのヒントを

たくさん学んできてもらいたいと思います

スクールカウンセラーにつなぐには

地震から285日目

豪雨から21日目

 

OECDグローバルフォーラム2日目

「百万石ビブリオバウム」

石川県立図書館で行われました

 

 

 

 

 

 

世界各国における

災害下の取り組みや創造的復興について

プレゼンテーションと

パネルディスカッションを行いました

 

輪島高校からは

前名さんが

AI英会話サービスを活用した

子供が主張しやすい社会を実現する提案を

三中さんが

SNSを利用した被災地の現実の発信

について発表しました

 

 

 

 

 

 

また北野教育長より

震災以降の石川県教育委員会による

学びの継続に向けての支援について

世界の教育関係者に向けて発信しました

 

さらにデンマークからは

創造的復興における

学びを最適化するための

学校施設のデザインについて

 

シンガポールからは心のケアについて

 

アメリカとイスラエルからは

創造的復興に向けての

先端技術の教育への活用について

提言がありました

 

明日は会場を東北に変えて開催されます


洪水による心の傷をケアするため

女性スクールカウンセラー(以下SC)に

学校に入っていただけることとなりました

 

いただいたメッセージをお伝えします

 

『その子のそばにいて

 信頼関係のある人が相談を勧めると

 SCにいちばん繋がりやすいです

 

 相談につながらなくても

 自分を見ていて心を配ってくれる人がいると

 わかること

 いざとなれば

 相談できる場所があるんだとわかることが

 その子を間接的に支えることになります

 

 苦しい人 つらい人ほど

 相談につながらない現状があります

 他の人に迷惑をかけたくない

 向き合いたくない

 他人にはどうせ分かってもらえない

 人を信じられない

 独りぼっちと感じる

 罪悪感(自分には相談する価値がない)など

 トラウマを受けた時に生じてくる

 当然の感情です

 

 出来事の強度や

 支えてくれる人を含むその人を取り巻く環境

 もともとの性格や

 これまでにあった出来事などによって

 助けが必要な生徒がいます

 

 何らかの支援を受けるかどうかは

 その人の思いや環境によるタイミングがあり

 それを尊重するのは当然です

 すぐに支援につながらずとも

 期待した反応がなくても

「あなたを大切に思っている」

「見ているよ」

 のサインを送り続けることが大事です

 

 子どもにとっては

 そばにいる大人がその子どもを理解し

 支えてくれることが一番の資源になります

 ですが今回の災害では

 支える側の大人も深く傷ついています

 子どもは想像以上に

 大人に気を遣い思いやるので

 親子の役割が逆転するなども起きがちです

 子どもの支援で大切なのは

 周りにいる大人を支えることだと思います』

 

どうかお子様をしっかり見守っていただき

また保護者の皆様ご自身も

気になることがありましたら

躊躇なくご相談いただければと思います

叫べ!

地震から284日目

豪雨から20日目

 

第二次大戦後

米国のマーシャル国務長官は

経済的に混乱状態にあった

欧州各国を救済すべきとの提案を行い

「マーシャルプラン」を発表しました

これを契機として1948年4月

ヨーロッパ16か国で

OEEC(欧州経済協力機構)が発足しました

1961年9月にはアメリカとカナダが加わり

新たにOECD(経済協力開発機構)が発足

我が国は1964年に加盟国となりました

ちょうど私が生まれた年なので

加盟60周年ですね

 

OECD主催のグローバルフォーラムが

全国4ヶ所を会場に開幕しました

会場のひとつである輪島高校に

世界各国から教育関係者が来られました

 

このフォーラムでは

これからの時代に求められる

教師のエージェンシー

教師のウエルビーイング

教師のコンピテンシーなどの理解を深め

国際的な指標としての「ティーチングコンパス」

の作成に向けた議論が交わされます

 

うーん日本語で聞いてもよくわからん?

 

エージェンシーとは

「自ら考え主体的に行動して

 責任を持って社会変革を実現していく力」

今回のイベントに際して先生方には

「もしご不明な点があれば

 遠慮せず何なりと

 ご自分で考えて動いてください」

と最低限の情報と指示しか与えていません

被災地ではそうしないと進んでいかないから

街プロの発表原稿を印刷して

掲示してくださったり

スリッパや下足置き場を準備してくださったり

放送設備の準備や後片付け

全て先生方が主体的に動いてくださいました

 

ウェルビーイングとは

「幸福で幸せな人生を送るために必要な

 心理的・認知的・社会的な潜在能力」

今回のイベントに際して

詳細なマニュアルの作り込みなどは

一切指示していません

無駄な事務作業を省いて

真に必要な業務にだけ集中できるよう

先生方の精神的負担を減らしたいから

マニュアルがないと動けないような

教員にはなってほしくないし

被災地ではそうしないと教員自身が

壊れてしまうから

 

コンピテンシーとは

「複雑な社会生活において問題解決し

 成果を上げるために必要な力」

これも毎日被災地で日常的にやってること

 

これなら輪島高校から発信できること

いっぱいありそう!

って感じで第一日目のセッションです

 

We gonna stand up again and again

Because if we give up, the game is over there

文法的に正しいかどうかもわからず

へたくそでもとにかく伝えようとしている

姿勢だけは生徒に見せたい

と通訳を使わずご挨拶

 

 

 

 

 

 

 

そしてアイスブレイク

アイスブレイクとは

カチンコチンに固まった氷を崩すように

初対面の人同士のカチンコチンの心を

少しずつ崩していくためのものです

「トークフォークダンス」をしました

オクラホマミキサーのように二重の円になり

内側の人と外側の人が

お題に沿ってパートナー同士でお話しします

「自分を色に例えると何色?どうして?」

トークが終わると輪が回転し

新しいパートナーと別の話題でおしゃべり

「今までの失敗談を教えて」

 

 

 

 

 

 

 

「未成年の主張」です

校庭に集まったオーディエンスに向かって

自分の夢を

自分の未来を 

大きな声で屋上から叫びます!

県の教育長さんが来られていることを

当日知った生徒が

「被災地に本屋が欲しい!

 教育長さん

 なんとかしてください!」

と台本にないことを叫び出す始末

「気持ちはわかった!」

と教育長さんもレスポンスしてくださいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デンマークのレーネ・ランゲさんも飛び入り参加

デンマークの「ヒュッゲ」について

叫んでくださいました

「ヒュッゲ」とは

世界幸福度ランキング2位のデンマークの言葉

もともとは「暖炉」を表す言葉で

転じて暖炉を家族で囲むような

「居心地がいい空間」

「楽しい時間」

のことをさす言葉です

日本でいうと「kotatsu」ですね

 

 

 

 

 

 

 

明日は会場をビブリオバウム

石川県立図書館に移して行われます


北海道小平高等養護学校のみなさんが

応援メッセージを送ってくださいました

心を込めて歌ってくださった「群青」

YouTubeチャンネルでごらんになれます

 

 

 

 

「わやくそ」な学年

地震から283日目

豪雨から19日目

 

3年生「総合英語」の選択者が

かわい保育園を訪ね

英語絵本の読み聞かせをしました

 

 

 

 

 

 

「ワン・ツー・スリー」

「オー!ノー!」

大きな声で一緒に読みました

 

 

 

 

 

 

こうやって前の世代からバトンを渡され

そしてこのあともずっと続いていく

そう思うと感極まってしまいました


帰り道におもろいもん発見

 

 

 

 

 

 

震災後わずか数日間で

スーパーはおろかコンビニすら開いてない時

そこにあるもんだけで始めた店です

 

店主は私の教え子の「はるみつ」

バトンを渡したひとりです

「渡された覚えなんかない!」

と言われるでしょうが

 

この学年はやんちゃな学年で

毎日必ず誰かが謹慎になっているという

輪島弁で言うと「わやくそ」な学年でした

悪さの山をして

しょっちゅう我々に追いかけられている

そんな学年でした

でもこうして苦境に立たされても

真っ先に立ち上がる

本当の強さを持った連中です

きっと私が死ぬ間際にみる走馬灯に

必ず出演してくれるメンツです

 

他にも床屋で元気を与えている

「まんじゅう」夫妻

 

先日営業再開直後に洪水でやられた

「やぶ新橋」の店主も

高校は違えど同じ学年です

きっと再び立ち上がる!

そう信じています


さていよいよ明日から

グローバルサミットの始まりです

パリに本部を置く国際機関OECD が主催

全国4ヶ所で展開される

教育に関する国際サミットです

 

その会場のひとつが輪島高校です

 

世界各国から教育関係者が日本に集まり

これからの世界の教育の国際的な指標としての

「ティーチングコンパス」を策定する

そのためのイベントです

 

輪島高校には

本部のフランス

紛争で苦しめられているウクライナやイスラエル

大きな地震で傷つけられたトルコや台湾はじめ

エストニア スウェーデン デンマーク シンガポール アメリカから

お客様をお迎えします

 

上から降ってくる復興計画にそのまま乗っかるな

自分たちの街は自分で作る

街創生プロジェクト「街プロ」の成果を

そして自分たちの夢を未来を

屋上からオーディエンスに向かって

さらに全世界に向かって思いっきり叫ぶ

「未成年の主張」を開催します

TBSの人気番組「学校へ行こう」の

コーナーのひとつをマネしました

「街プロ」のグループのひとつが企画立案し 

今回実現します 


今回の豪雨による被害の最も大きかったところのひとつ

珠洲市大谷町の様子の動画をYoutube で見つけました

https://youtu.be/lizFcXuMz5c?si=asqs9ThgrfGgCzRy

ここは晴れ女の生まれ育ったところ

私も田植えや稲刈りで毎年訪れていたところ

 

3分30秒あたりから

画面中央下部

崩壊した岩肌が

苦しむ人の顔に見えます

シミュラクラ現象ですが…

 

どこから手をつけていいかわからない

でも頑張ろう

ここで今頑張っている門寺建設の社長も

「わやくそ」学年のひとりです

込み上げてくる涙を何回拭いたら

地震から282日目

豪雨から18日目

 

地震で叩きのめされ

洪水でも打ちのめされた輪島高校のみんなに

なんとドリカムさんからメッセージが届きました

 

 

 

 

 

 

「何度でも何度でも何度でも立ち上がろう!」

9月23日の本コラムの投稿をお読みになった

ドリカムのファンの方が

ディーシーティーエンタテインメントさんにご連絡

それを読まれたドリカムさんが

今回サインを特別に本校に贈ってくださったのです

本当にありがとうございます

 

「こみあげてくる涙を何回ふいたら

 伝えたい言葉は届くだろう?」

今の自分たちにぴったりの歌詞で始まる

「何度でも」という楽曲は

2005年にテレビドラマ「救命病棟24時」

の主題歌としてリリースされ

東日本大震災のときにも

多くの方を力づけてくれました

 

ドラマは首都直下型地震が発生した設定で

「もし自分だったらどうするだろう?

 仕事をとるのか?家族をとるのか?」

自問自答しながら見ていました

まさか本当にそんな日が自分に来るなんて

そんなこと当時は思いもせずに


「街プロ」グループを紹介するコーナー

【A7】わじねことフグ郎

 上杉さん 中野さん 横地さんらは

 ゆるキャラを自分たちで作って

 輪島を活性化させようと考えています

 可愛いゆるキャラによって

 生み出される経済効果により

 これからの輪島の発展に貢献します

 

【A8】やってみる

 宮腰さんと森谷さんは

 地震が起きて

 言いたいこと

 やりたいことができない子供達を

 心配しています

 そんな子供たちのやりたいことを

 子供たちが自分たちの手で実現させ

 自己肯定感を高め

 明日への楽しみを増やす活動と

 そのサポートを行います

 

【B7】みんなの主張 in 輪島高校

 泉さん 前名さん 邑田さんらは

 「未成年の主張」を企画しました

 10月10日

 本校を舞台に繰り広げられる

 OECDのグローバルフォーラム

 世界中から教育関係者が一堂に会するこの日に

 屋上から校庭に向かって

 思いっきり本音を叫ぶ場をつくります

 

【C7】海辺で映画を見よう

 ナタさんは

 故郷のタイで思い出に残っている

 海辺の映画館をつくりたいと考えています

 隆起してできた新しい海岸に

 夕陽をバックに映画を上映できたら

 それはロマンチックでしょうね

 

成績の上がる覚え方

地震から281日目

豪雨から17日目

 

テネシー工科大学心理学科教授の

バリー・スタイン氏が行なった

興味深い研究があります

 

小学5年生の子どもたちに

次のふたつの文を見せました

1.力持ちの男が、友達がピアノを動かすのを手伝った
2.力持ちの男が、朝食の間に新聞を読んだ

「2つの文のうち覚えやすかったのはどちらか?」

という質問をしたところ

成績のよい子どもは「1」

そうでない子どもは「2」

と答える傾向にあったそうです

 

何となく推測がついた人もいるかもしれません

一見すると文自体が短い「2」が覚えやすそうですが

内容をよく見てみると

前半と後半を関連付けられるのは「1」であることがわかります

成績のよい子は

「力持ちだからピアノを動かすのを手伝ったんだろう」

と意味を持たせて記憶できるため「1」を選びます

それができない子は

単純な文の長さで「2」を選んでしまうようです

 

作業としての暗記は意味がなく

また面白くないので

なかなか身につきません

 

「街プロ」では

自分で決めた好きなことをやっているので

見ていて驚くほど集中力があるし

そして諦めない力強さがあります

未来を託して余りある逞しさを感じます

 

10月10日には

そのうちひとつのグループが企画した

「未成年の主張」を行います

ご存知TBSの人気番組「学校へ行こう」のマネです

 

マネにはいくつかの段階があって

 

①パクリ

自分の利益のために

他人の創作的な表現を盗用しているものです

元ネタがバレると困るし問題になるものです

 

②パロディ

批判や風刺を目的に模倣しているものです

元ネタを知らないとと面白くもなんともないものです

 

③オマージュ

元ネタに対して尊敬・賞賛の念が込められています

元ネタが分からなくても充分面白く

元ネタがわかるとさらに深く楽しめるものです

 

オマージュ目指して頑張ります!

 

生徒が屋上から大きな声で

自分の夢や未来を

輪島の夢や未来を叫びます!

 

オーディエンスには

地震で大きな被害を受けたトルコ

紛争で苦しんでいるイスラエルやウクライナ

世界各国から

OECDが招いてくださった教育関係者のみなさんです


「街プロ」グループを紹介するコーナー

【A6】能登野菜を使ったポトフ

 ダンス部を中心とした7人は

 能登で育てた野菜を

 自分たちで調理してみようとしています 

 

【B6】震災を超えて響く花火の音

 川端さんを中心とする9人は

 市民の活気と笑顔を取り戻すため

 花火の打ち上げを計画し実現しました

 ご存知のように輪島の夏祭りに合わせて

 クラウドファンディングで資金を集め

 当日の準備にも参加しました

 ご協力くださったみなさん

 本当にありがとうございました

 おばあちゃんが泣いて拝んでいた

 という話を聞いています

 

【C6】角刈り グラウンド復興

 野球部を中心とする13人は

 グラウンドの石拾いから始めました

 運動場に仮設住宅が立ち

 遊ぶ場を失った

 子供たちのために

 思いっきり飛び跳ねることのできる場所を

 提供したいと考えています

 

準備ができた人のところに奇跡は起こる

地震から280日目

豪雨から16日目

 

アメリカの著作家

ウェイン・ダイアー氏は

「人間の感情で最も無益な感情を二つ挙げれば

 済んでしまったことへの自責の念と

 これから行うことへの不安である」

と述べています

そして

「準備ができた人のところに奇跡は起こる」

とも

 

「街プロ」について取材を受けると

決まって聞かれるふたつが

①「きっかけは?」

 人を好きになるのに理由などないのと同じで

 やりたいからやる

 ほとんどそれだけです

②「ゴールは?」

 明日の生活すらどうなるかわからない中

 そんなビジョンなどあるわけがありません

 

過去と未来は考えない

あるのは現在のみ

そして準備ができたら奇跡は起こるのです

 

今日は準備ができて奇跡が起こりつつある

ひとつのグループを紹介します

 

「ネコにもあげれるスイーツ」グループです

長井彩綺さん

大向莉奈さん

坂口紋彩さん

濵谷美耶さん

の4名による活動です

 

避難生活の中で

ヒトが食べているものを

気軽にペットにもあげれるといいなと

考えたのがきっかけです

 

ネコにとって

小麦粉がアレルゲンになったり

牛乳によって皮膚疾患が見られたりと

ヒトが口にするものをそのままあげることが

好ましくない場合があります

そこで小麦粉のかわりに米粉と片栗粉を

牛乳のかわりに豆乳を用いたスイーツを開発

スーパー「ワイプラザ」内の出張朝市での

販売にこぎつけました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今後は投資家さんとの

マッチングイベントに参加して

来年の大阪万博での出店を目指しています

 

商品開発にご協力くださったのは

輪島市内に店舗を構える

「アンファン」さんと「ta・mago」さん

 

「アンファン」さんは小さな洋菓子屋さん

 

 

 

 

 

 

フランス北西部のブルターニュ地方に伝わる

伝統的な焼き菓子「ファーブルトン」などが

お店に並びます

 

 

 

 

 

 

 https://notowajima.jp/navi/anfan/

 

「ta・mago」さんはシフォンケーキのお店

 

 

 

 

 

 

店へ向かう橋が今回の水害でこのとおり

 

 

 

 

 

 

でも明るい店主はめげません

 

 

 

 

 

 

しばらくはオンラインで

ふわふわもちもちのシフォンケーキを

お届けします

 https://ta-mago.net/


ほかの「街プロ」グループも紹介します

 

【A5】輪島の課題

 天野さんは現在の輪島の課題を

 あぶり出しています 

 被災地でとられたアンケートなどをもとに

 研究しています

 

【B5】リラクゼーションルーム

   〜学校にヨギボーを置こう〜

 紺谷さんと干場さんは

 生徒が勉強の合間に休めて

 リラックスできる場所をつくるために

 ヨギボーやお菓子を置いた

 場所を設置したいと考えています

 

【C5】商店街を復興しよう

 古戸さんは

 馬場崎商店街の復興を目指して活動をしています