校長室より「おこらいえ」

ドウロ渓谷クルーズ

日本時間 2日(金)0:00

ポルトガル時間 1日(木)16:00

 

スペインとポルトガルを結んで流れるドウロ河

川沿いに整然と整えられた葡萄畑は

世界遺産に認定されています

 

 

 

 

 

 

今日はクルーズに出かけました

 

 

 

 

 

 

周囲の緑が映り込んだ河の色は

吸い込まれるほどの深い緑色ですが

実際に組み上げてみると

限りなく透明です

 

 

 

 

 

 

天空のホテル

日本時間 1日(木)14:00

ポルトガル時間 6:00

 

緑のホテル HOTEL VERDEAL の朝です

 

 

 

 

 

 

 眼下にラピュタの世界が

 

 

 

 

 

 

シータとパズーが堕ちて壊した家も

 

 

 

 

 

 

本当にここが舞台だったような

大停電の原因

先日の

スペインポルトガルを襲った

大停電

 

その原因についてフランスの人たちは

「俺らがスペインとポルトガルに

 電気売ってやってんねん

 途中に山火事起こして

 電気止めたったわ」

 

なんか滋賀県の人が

京都府民や大阪府民に向かって言っている

「琵琶湖の水止めたろか」

にそっくりです

 

やっぱりフランスは関西文化圏です

おにぎりパリりん

シャルル・ド・ゴール空港の売店で

おにぎりを売っているのを見つけました

海苔はなく表面に胡麻がふってあります

お値段は驚きの9ユーロおよそ1500円です

パリではおにぎりが大人気だそうです

 

こちらは別のルートで入手したおにぎり

 

 

 

 

 

 

カップに入っています

こんなふうに作ります

 

 

 

 

 

食べる直前にむすぶので

具もふんわりしていて

パリだけに海苔もパリパリ

正直日本のコンビニおにぎりより

美味しかったです

とっても良いアイディアです

日本でも高級おにぎりとして

けっこういいお値段取れそうです

ホストファミリーとご対面

日本時間 1日(木)6:00

ポルトガル時間 30日(水)22:00

 

パリを出て13時間後

日本を出て4日後

ようやく目的地に入りました

パーティーでお迎えをしていただきました

 

 

 

 

 

 

ダンスで盛り上がります

 

 

 

 

 

 

バンドネオンの生演奏と歌で

 

 

 

 

 

 

 ホストファミリーが迎えにきてくださいました

 

 

 

 

 

 

地中海性気候

日本時間 1日(木)1:30

ポルトガル時間 30日(水)17:30

 

リスボンから車でモイメンタまで

 

 

 

 

 

 

見渡す限りのオリーブ畑が広がっています

 

なだらかな丘陵地帯をひたすら行きます

 

 

 

 

 

 

 

石灰岩質の岩肌が続きます

 

 

 

 

 

 

この岩質が与える水はけの良さこそ

美味しいポートワインになる

良質のぶどうを育みます

と昔漫画で読んだことがあります 

 

石畳の道が姿をあらわし

いよいよモイメンタ到着です

 

 

空路リスボンへ

日本時間 1日(木)0:30

ポルトガル時間 30日(水)16:20

 

航空機から窓を覗きました

 

 

 

 

 

 

オランダは運河と風車の国

見事に張り巡らされた運河です

伝統的風車は見つけられませんでしたが

風力発電の風車ならありました

 

フランス上空を横断します

 

 

 

 

 

 

さすが農業の国

モザイク画のように区画された

農地が地平線まで拡がっています

 

いよいよポルトガル上空へ

 

 

 

 

 

 

海岸段丘がくっきりと見えます

 

海辺の小さな街

なんて街かは分かりませんが

ポルトガルに来たなという感じです

 

 

 

 

 

 

「魔女の宅急便」の舞台

もしかしてここでは?

調べてみると実際には

スウェーデンのウィズウィーが

舞台なんだそうです


いよいよリスボンに到着しました

これからタクシーで

目的地モイメンタ・ダ・ベイラに向かいます

4時間かかります

まだスキポール空港にて

日本時間 30日(水)20:20

オランダ時間 13:20

 

出発時刻を1時間過ぎたのに

未だ出発する気配がありません

 

また何かあったのでしょうか?

 

スキポール空港にて

日本時間 30日(水)19:20

オランダ時間 12:20

 

窓の外にはオランダの田園風景 

 

 

 

 

 

 

 

 

国土の4分の1が海面より低いところにあり

水路や運河が多く

堤防やダムを使って

水とうまく付き合いながら生活をしています

風車とチューリップが思い浮かびますね

 

Amsterdam Airport Schiphol でトランジット

 

 

 

 

 

 

もともとトランジット時間が

40分程度しかない上に

一番後部座席

間に合うかハラハラドキドキでした

 

 

この飛行機誰んだ?

日本時間 30日(水)17:10

フランス時間 10:10

 

 いよいよパリを発ちます

 

 

 

 

 

 

登場するのは KLMオランダ航空

エールフランスの系列です

 

 

 

 

 

 

パイロットさんが手を振ってくれました

 

 

 

さといの大冒険

日本時間 30日(水)16:40

フランス時間 9:40

 

さといちゃんは

マカロンをお買い上げ

 

 

 

 

 

 

そのあとスタバで抹茶フラペチーノを嗜み

すっかりパリジェンヌしてきました

法の網をすり抜ける男

日本時間 30日(水)16:30

フランス時間 9:30

 

フランスでは

16歳でお酒が買えるということを知った彼は

本当かどうか試してみました

 

 

 

 

 

 

どうやらゲットできたようです

(ちなみにこれは飲んだフリ

 実際にはお土産に持って帰りました)

さらばパリの灯

日本時間 30日(水)15:30

フランス時間 8:30

 
航空機の予約がようやくとれ

これからアムステルダム経由で

リスボンへ向かいます

 

 

 

 

 

 

自分でチェックイン!

 

停電のおかげで

期せずして

オランダにも

立ち寄れることとなりました

OECDでオンライン

日本時間 29日(火)23:00

パリ時間 16:00

 

予定では今日はポルトガルにいる予定でしたが

ヨーロッパを襲った大規模停電の影響で

パリに留まっています

 

OECD本部をお借りして

ポルトガルとオンラインで繋ぎ

交流を深めます

 

まずはOECD本部内を

見学させていただきました

 

 

 

 

 

 

 

加盟国の国旗が出迎えてくれます

現在加盟国は38カ国だそうです

 

 

 

 

 

 

 

 まずは主要スタッフの皆さんにご挨拶

 

 

 

 

 

 

 

続いて災害復興の建築関係部署の方と懇談

開放的なオフィスでゆったり会議ができます 

 

 

 

 

 

 

クリエイティブなアイデアが

湧いてくるような空間です

 

 

 

 

 

 

 

国際会議場にも入らせていただきました

 

 

 

 

 

 

 

来賓をお招きする応接室です

お城の中のようです

 

東日本大震災で残った桜の木

 

 

 

 

 

 

根のついた植物の輸出入は

禁止されているため

枝を持ってきて桜科の植物の根に

接木をしたそうです

40本ほど持ってきた中で

1本だけ根付いたんだそうです

 

午後からオンラインで繋いで

ポルトガルの高校生と交流する予定でしたが

現地はまだ混乱しているようで繋がりません

 

 

 

 

 

 

こちらでZoom会議を立ち上げ

録画して後日見てもらうことにしました

災い転じて福と為す

日本時間 29日(火)19:00

フランス時間 12:00 

 

リスボンに向かう便が明日しか取れず

今日はパリのOECD本部をお借りして

ポルトガルとオンラインで繋ぎます

 

時間ができたので

パリの街に繰り出しました

 

 

 

 

 

 

大都会だけど緑の多い街です

 

 

 

 

 

 

すべての建物が統一された建築様式で

街全体が芸術作品のようです

 

 

 

 

 

 

 「Arc de triomphe de l'Étoile」

この凱旋門を中心に

Champs-Élysées(シャンゼリゼ)をはじめ

12本の通りが放射状に延びています

その形が地図上で光り輝く

「星=étoile」のように見えることから

この名称で呼ばれています

シャンゼリゼ通りの地下入口から

地下道をくぐって広場に入ります

この広場は「Place Charles-de-Gaulle」

シャルル・ド・ゴール広場と呼ばれます

Charles-de-Gaulle は

1940年5月のナチス侵攻を受けた後

自由フランスを樹立して最初の首相となり

後に最初の大統領に就任した

絶大な尊崇を集める救国の英雄です

パリ空港も彼の名をとって

シャルル・ド・ゴール空港と呼ばれます

 

 

 

 

 

 

Métro (地下鉄)を乗り継いで

Musée du Louvre(ルーブル美術館)へ

 

 

 

 

 

 

ルーヴル美術館はルーブル宮殿を活用した美術館で

フランス王フィリップ2世が

12世紀に要塞として建築したものです

幾度となく増改築が繰り返されて

現在の建物となっています

歴代フランス王の王宮として使用されていましたが

1682年ルイ14世が

自身の王宮にヴェルサイユ宮殿を選んだことから

王室美術品コレクションの収蔵場所となりました

 

 

 

 

 

 

 

次に向かったのは

(エッフェル塔)

マックを「マクド」と略したり

エスカレーターでは右側に立ったり

上沼恵美子さんのようなジェンヌがいらっしゃったり

しまいに通天閣みたいなんがあったりと

ほんま大阪の街に似ておます 

 

クイズです

 

 

 

 

 

 

ここはどこでしょう

どなたかが亡くなった場所です

 

有名な方です

 

そんなに大昔の話ではありません

 

原因は自動車事故です

 

最終ヒント「パパラッチ」

 

答えは

 

「ダイアナ妃」でした

緊急時こそみんなで知恵を

日本時間 4月29日(火)13:00

フランス 6:00

 

ご心配をおかけしています

 

少し落ち着きました

ことの顛末を

 

昨日OECDパリ本部への訪問を終え

リスボン行きの航空機へ搭乗しました

 

タラップには何人もの Police de Paris が

「誰か護送でもするんですかね」

と同行のオギーさんこと

東京学芸大学 荻上健太郎 先生と笑いながら搭乗

 

ところが定刻になっても

一向に飛び立つ気配もなく

よく見るとコックピットのドアが開いたまま

操縦席が丸見えです

 

生徒とお散歩メガネ

「何が起こっていると思う?」

「機長が寝坊したとか」

「急にお腹痛くなったとか」

「副操縦士が喧嘩して出て行ったとか」

少々時間が遅れても楽しみ方はあります

想像が膨らみます

 

やがてキャビンアテンダントが

何やら叫びながら客席をウロチョロ

「何言ってると思う?」

「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」

「お客様の中に看護師さんは?」

「医学生の方は?」

「お医者さんになりたかった人は?」

「お医者さんごっこが好きな人は?」

「それなら先生手挙げよかな」

この時点ではまだ笑っていられました

 

やがで数人の乗客が

荷物を持って降りて行きます

預かりラゲージも

機体のお腹から取り出しています

 

その時です

緊急ニュース

スペインとポルトガルで大規模停電

交通が麻痺

サイバーテロの可能性も

 

別便で先に

リスボン入りしているパーティーからも

空港で足止めを食らっていると連絡

 

時間が1時間2時間と過ぎて行きます

オギーさんに相談です

「今リスボンに向かっても

 電気も来ないところに

 生徒を連れて行くことになります

 今日はキャンセルして

 パリに泊まりましょう」

「今キャンセルすると

 何の保証もありません

 航空機会社からの

 キャンセルアナウンスがあるまで

 待ちましょう」

冷静な判断です

 

生徒にその旨告げると

「自分達は行きたい

 自分達は電気も水道もない中

 それでも何ヶ月も生きてきた

 だからこそ伝えられるものがある

 みんなを勇気づけたい」

なんてたくましい子たちでしょう

逃げようとしていた自分が

恥ずかしくなりました

 

日本にいる保護者にも連絡を入れます

私のレンタルWiFiも

繋がりにくくなっています

唯一繋がったのが崖くんの

Docomo海外通信プラン

今回のようなケースを考えると

そちらの契約の方が良いかもしれません

 

崖くんのお母さんから返信が

「うちの子は

 電気や水道のありがたさを

 痛いほど知っています

 なくても何とか生きていく術も

 知っています

 サバイバルな生活を

 不自由な生活を

 彼は楽しんでいました

 他の場所への避難の道を選ばず

 家族と共に家に残り

 傷ついた自分の故郷を

 この目で見続けていくんだと

 山から水を汲むことも

 彼の仕事でした

 炊き出しも喜んで楽しんで

 やってくれました

 彼の存在は

 私たちの生きる希望でした」

予定変更

日本 1:30

パリ18:30

 

航空機が飛べなくなりました

Air France が用意してくれたホテルに泊まります

慌ててキャンセルした客にはその保証がないので

落ち着いて待って正解でした

サイバー攻撃の可能性は低い

日本23:30

パリ16:30

 

動きはありません

様子を見ています

生徒の体調管理だけ気をつけて

とにかく今は待つしかありません

 

こんなときは慌てて動いても

いいことはありません

シャルル・ド・ゴール空港で足止め

日本時間 28日(月)20:15

 

ポルトガルとスペインで大規模停電

現在パリにて様子を見ています

 

私のWiFiもつながりにくくなっています

小刻みに情報発信します

OECD本部訪問

日本時間 28日(月)16:30

フランス時間 9:30

 

OECD(経済協力開発機構)の

パリ本部を訪ねてきました

 

 

シャルル・ド・ゴール空港着

日本時間 28日(月)13:00

フランス時間 6:00

  

エールフランス便でパリに着きました

 

 

 

 

 


飛行機の中のウィーフィーは

(Wi-Fi をフランス語でこう読みます)

すぐ繋がってくれるくせに

全く役に立ちません

なんでも安請け合いして

それでいて成果の出ない

まるで自分自身を見ているようで

身につまされます

 

キャビンアテンダントさんも当然フランス人

さあお飲み物の提供にまわってきましたよ

 
(よしフランス語の力を試そう!

 どんな飲み物があるのかな?)

「Quest que vous avez?」

『#¥&*’!%/+』

(うーん何言っとるか聞き取れん…とりあえず…)

「Je voudrais du jus d’orange,s’il vous plaît」

『€§? ne ¥”,=/ pas 』

(ne pas と言ったぞ否定文だ

 オレンジジュースないんか)

「Du jus de pomme,s’il vous plaît」

『*…%^_^@/?』

(わーもっと早口になってきた

 もう一回聞いてみよう)

「Vous pouvez répété,s’il vous plaît?」

『*…%^_^@/?』

(やっぱりわからん

 ゆっくり言ってもらおう)

「Vous pouvez parler plus lentement s’il vous plaît?」

『* …  % ^  _ ^ @ / ?』

(ダメだゆっくり聞いてもわからん

 でも出てこないところを見ると

 リンゴジュースもないのかな?

 しかたないワインのボトルがあるから)

「Du vin rouge,s’il vous plâit」

『ëi=%¥“』

(わー通じない…もうヤケクソで知ってる単語総動員)

「Du vin blanc,s’il vous plaît 」

「Un caffe, s’il vous plaît 」

『£§^~\”』

(もうわからないって正直言おう)

「Je ne comprends pas.」

 
めちゃくちゃ凹んでいると

私が言っていたことは通じていたらしく

テーブルに

オレンジジュース

リンゴジュース

赤ワイン

白ワイン

コーヒー

とずらり勢揃い

カオスな状態になるのでした

 
きっと

『そんなにお飲みになるんですか?』

『大丈夫ですか?』

と訊いていたんでしょうね

 
このぐだぐだ感が旅の醍醐味です

 
次のお客さんは英語で対応

耳を立てていると

「Chicken or Pasta?」

(なんや食べたいもん訊いてたんか)

 
牛肉や豚肉ならわかったんですけど

今度は鶏肉も勉強しとこ

 
牛は英語で cow フランス語で bœuf

豚は英語で pig フランス語で porc

日本では

生きていれば英語

お亡くなりになったあと

つまり戒名であるビーフやポークは

フランス語を使ってるんですよね

さすがグルメの国フランス

でも鶏さんの戒名であるチキンだけは英語由来

ここが盲点でした 

羽田を発ちます

日本時間 27日(日)22:05

 

いよいよ日本を発ちます 

 

 

 

 

 

 

ふたりとも元気です

 

 

 

 

 

 

シャワーも浴びてリフレッシュ

 

 

 

 

 

 

税関も無事通過しました

 

 

 

 

 

 

これから14時間のフライトです

飛行機の中では

発表の準備をして過ごします

 

 

 

 

 

 

羽田空港に着きました

日本時間 27日(日)11:45

 

お昼は日本を離れる前に名残の和食の

出汁茶漬け

普段食べるかといえば

そうでもないくせに

日本を離れるとなると食べたくなるのはなぜ?

 

 

 

 

 

 


東京で時間ができたので

東京都復興記念館へ行ってみました

 

 

 

 

 

 

関東大震災そして東京空襲から

いかに人々が立ち上がってきたのか

 

 

 

 

 

 

復興への険しい道のりと

それでもその向こうにある希望と

 

 

 

 

 

 


さらに近くにある北斎美術館にも

足を運びました

 

 

 

 

 

 

大河ドラマ「べらぼう」でお馴染み

蔦屋重三郎ゆかりの人物

「富嶽三十六景」で知られる

葛飾北斎にまつわる美術館です

 

 

 

 

 

 

蔦屋重三郎は稀代のプロデューサーで

瀕死の吉原を

持ち前のポジティブ思考とアイデアで

復興させていくその様は

被災地の中で工夫を凝らしてやっている

先生方や生徒のみんなの姿と

どうしても重なって見えます

 

 

 

 

 

 

「べらぼう」といえば

最初の頃に出ていた絵の上手な子ども

川に落ちて亡くなったかのようですが

私は絶対に「◯◯」だと思っています


野球部が星稜を相手に

8回まで2−1でリードしている

との情報を聞き心躍っています

ポルトガルへ行ってきます

日本時間 27日(日)10:40

 

旅をすると

これまで教科書で

ちょこっと読んだことしかなかった程度の知識が

壮大なストーリーとなって

心の中で渦巻きはじめます

 

今日からポルトガルへ研修旅行

生徒ふたりを連れて行ってきます

 

ポルトガルの北のはずれ

モイメンタ・ダ・ベイラという小さな町に

スクール・クラスターがあります

 

これは学校をハブとして

地域を有機的に結びつけたものです

 

思えば震災から数ヶ月後

輪島高校の中に

幼稚園・小学校・中学校・高校・病院

そして避難所と

あらゆる施設が集まって

クラスターを形成していました

 

少子高齢化と過疎化が進む地域においては

このような考え方がこれから

大切になってくると思います

 

震災からの復興

地域創生に向けて

いろんなものを見て学んできます

 

 

 

 

 

 

この青い空が

ポルトガルまで繋がっているんだなと

ワクワクしてきます

 

 

 

 

 

 

地震の後の能登半島を

初めて上空から見ました

傷だらけの岩肌が痛々しいです

 

 

 

 

 

 

春高バレー

地震から 482 日目

豪雨から 218 日目

 

男子バレー部が春の大会に臨んでいます

3つのA

Aきらめない

Aいさつのできる

Aいされる

のバレー部

 

 

 

 

 

 

OBたちもたくさん応援に来てくれました

被災した時に県内の仲間からもらった

横断幕も掲げてます

 

 

 

 

 

 

敗れてしまいましたが

少ないメンバーでしかも

高校から始めたメンバーばかりなのに

実に堂々とした闘いぶりでした

 

思いっきり練習できる環境を

整えてあげることのできない

校長の責任をひしひしと感じました

 

明日は野球部が星稜戦に挑みます


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月3日「立ち上がれ!輪高」を読んで

 

「私は地震当初電波がつながらなくて

 1月3日にようやくスマホが見れるようになりました

 それまで周りの状況や学校がどうなるのか心配でした

 周りの人と連絡を取り合い

 「おこらいえ」を読みました

 その時に初めて学校の状態を知って

 私もこの現状や酷さに絶句しました

 輪島全体がこんなことになっているのかと思うと

 悲しく言葉が出ませんでした

 私は3月半ば頃まで学校に行けず

 金沢で過ごしていたので

 学校の状況が特にわからず

 この先が不安でしたが

 「おこらいえ」を通して知ることができ

 とても助かりました

 この日の投稿の中で

 「生徒の皆さんは学校再開のその日まで

 自分で学び続けてください」

 という言葉があり

 とても印象に残りました

 初めてこんなに長い期間が学校に行けず

 勉強を自分でやらなければならない

 という状態になって

 気持ちの面などで難しくなった時期がありました

 その時にこのブログの中の

 「決して学ぶことを止めてはならない

 自分で学び続ける」

 という言葉を思い出しました

 地震が起きて何もできない時間が増え

 かえって勉強することが億劫になり

 学習することを怠っていましたが

 この言葉を見て勉強しようと思うようになりました

 高校生が勉強する事は当たり前だと思うけど

 その当たり前のことや日常がなくなったとき

 勉強しようと思えたことが良かったと感じています

 どんな状況の中でも自分のやるべきことを見つけ

 実行することが大切だと思えた瞬間でもあります

 地震が起きてから私たちの日常は大きく変わって

 これまでのようにはいかないことが

 本当にたくさんできたけど

 これからもいつも通りに勉強して

 生活して行けたらいいなと思いました」

          《浜谷 美耶》 

フェニックス練習始めたよ

地震から 481 日目

豪雨から 217 日目

 

合唱作曲家の弓削田健介さんが

能登半島地震で傷ついた子どもたちの

声を紡いで作ってくださった

合唱曲「フェニックス」

5月14日(水)の大合唱に向けて

練習を始めました

 

ソプラノ・アルト・バスの3部に分かれて

パート練習です

 

先に歌えるようになっている

吹奏楽部と野球部の生徒が引っ張ってくれます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


教員生活を長くやっていると

この時期にはこんなことが起こりがち

問題行動についてサイクルがあることが

わかってきます

 

ゴールデンウィーク明けから1学期中間テストの頃

盗難事件が起こりがちです

特に1年生に多いです

4月からの緊張が緩んでくること

入学お祝いを使い果たした子とまだ持っている子

人間関係が変わり

大事な友達の持ち物という意識がまだ低いこと

さまざまな要素が引き金となります

 

ご家庭におかれましても

不要なお金を学校に持っていかないよう

また部活動等で集金があるときは

登校してすぐに提出するよう

貴重品の管理はしっかりするよう

ご指導いただけると幸いです

 

学校は警察ではありませんので

万が一盗られても捜査や取り調べはできません


【被災地に電気が灯るまで】第31回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回までに

亜鉛と銅を導線で繋いで希硫酸に浸したボルタ電池

希硫酸の水素イオンが電子を受け取ってしまうため

すぐに寿命が尽きてしまうことを説明しました

 

これを防ぐには

水素よりも電子を受け取る力の強いもの

を加えてやりましょう

イオン化傾向

つまり電子を与える力の順番というと

 H > Cu > Hg > Ag ・・・

とりあえず Cu イオンを加えてみましょう

希硫酸の代わりに硫酸銅 CuSO4 水溶液を用います

溶液中には H のかわりに Cu2+ が存在しています

 

 

 

 

 

 

 

 

ところがこの装置には問題があります

それはどういうことでしょうか?

何が問題なのでしょうか?


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2月11日「いろいろの沈黙」を読んで

 

「主体的で対話的な学びの実現には

 学びの活動を円滑に進める役割を受け持つ人

 が必要だと感じました

 『熟考のための沈黙』と言う部分を読み

 授業中の対話活動の中で

 私も話しながら考えていないか気をつけよう

 と思いました

 対話は構成論的な活動であるからか

 言葉に喋らされているようなことになりがちだな

 と言うことを私も感じたことがあります

 沈黙の中にも対話の助けとなるものと

 未然に防ぐべきものがあることに

 このブログを読んで気づくことができました

 沈黙するという事は

 対話に参加していないということではなく

 むしろしっかり考えながら話している

 ということであるとわかりました

 対話中に限らず人に何かを伝えるときには

 しっかりと責任を持ち慎重にならなければなりません

 そこで熟考のための沈黙がとても大切になります

 根拠と自信を持って発言し

 周りの人が話しやすいように

 日頃の対話的な学習から

 意識していきたいと思いました」

           《天野 匠》

初任研レポート

地震から 480 日目

豪雨から 216 日目

 

木曜日は初任者研修の日です

 

 

 

 

 

 

本校には初任者が5名

 

 

 

 

 

 

金沢にある教員総合研修センターで

 

 

 

 

 

 

各教科ごとに師範授業を試聴しました

 

 

 

 

 

 

5人全員が採用前は金沢での生活

久々に金沢に帰って

人々が何事もなく

普通の生活を送っていることに

きっと驚いていることと思います

 

「なぜ自分だけこんな境遇に…」

そんな思いになっても不思議じゃない環境です

輪島に戻る時に気分が滅入ることでしょう

 

「ただただ生徒のために」

そんなことしか言えないので心苦しいのですが

今日学んだことをきっと活かして

生徒のために頑張ってくれるものと信じています


【被災地に電気が灯るまで】第30回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回はボルタ電池は寿命の短い電池であること

その原因は水素の泡が銅にくっついて

電子のやり取りができなくなってしまうこと

であることを学びました

そしてそれを解決するにはどんな方法があるか

宿題としました

 

いかがでしょう?

 

発生した泡を取り除けばいいですね

 

でもどうやって?

 

誰かつきっきりになりますか?

あまり現実的ではありません

 

銅を自動的に振動できるようにして

泡がつかないようにしますか?

でもそれには別の電池が要りますね

ダメか?

 

アイデアに行き詰まったら

そもそも論に戻るといいです

 

そもそも水素が発生するからいけないんです

そもそも水素イオンが電子を受け取るからいけないんです

 

では水素イオンが電子を受け取らないようにする

にはどうすればいいか?

 

水素イオンよりも電子を受け取る力の強いものを

投入すればよいのです

 

当時の人はいろいろな薬品を試してみました

そして二クロム酸カリウムという物質が

有効であることを突きとめました

「分極」を防ぐこのような物質を

「減極剤」といいます

 

でもみなさん

「電子を受け取る力の強いもの」

といえば何かピンときませんか?

以前に電子を与える力の強い順番を学びましたね

そう

電子を与える力の強い順番

「イオン化傾向」です

 

「減極剤」を使わなくても

「分極」を防ぐ方法がありそうです

 

さあ

新しい電池の発明です

 

続きは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月7日「半島の最先端から世界の最先端へ」を読んで

 

「ヨーロッパ諸国の地図で見ると日本は世界の端っこで

 能登半島は

 かつて高度成長時代には裏日本と呼ばれた日本海側に位置し

 今回のような災害時には道路が存在され

 陸の孤島となるような場所という言葉に共感しました

 地震の時私は輪島にいなくて

 家に帰りたかったけど道がなくて帰ることができませんでした

 道路が寸断されてしまうと

 能登半島は孤立してしまうなと思いました

 日本海側がかつて海運で栄え1877年に

 加賀藩の人口が日本一になっていたことと

 年収ランキングの歴代日本二位が加賀藩前田家であり

 現在に例えると馳知事が

 トランプ大統領の7倍貰っている計算になることに驚きました

 

 『街プロ』の発表会では

 門前高校の商品開発チームがいいなと思いました

 震災で作られなくなったお菓子

 『ごらいくん』を復活させて全国展開して

 イベントでも完売させていたのですごいなと思いました

 発表の時どら焼きの写真が出てきて食べたくなりました

 ポスターセッションは少し緊張したけど

 他の学校の人たちが何をしているのか

 知ることができてよかったです」

                 《匿名希望》


実は今日の電池の話

一昔前の教科書に記載されていた内容であり

現在の研究では

実はもっと複雑な反応が起こっている

ということが明らかになっていて

参考程度の記載に留める

という教科書が増えています

 

歴史の教科書でも同様なことがあり

新しい発見があるたびに

教科書の内容はアップデートされています

 

ただ私は

当時の科学者の思考過程を追体験することも重要であり

そのことにより

新しい時代を創りだす力が育まれる

と考えています

 

「化学を教える」ではなく

「化学で教える」を意識してきました

全員を化学者にしたいわけではないからです

 

「事実はひとつしかないけど

 真実は人の数だけある」

『ミステリと言う勿れ』の中で

久能整さんが確かおっしゃっていました

 

ボルタの電池で本当は

一体何がおこっているのか?

気になる人はぜひ自分で調べてみてください

ティーチングからコーチングへ

地震から 479 日目

豪雨から 215 日目

 

県高体連の研修会が行われ

流通経済大学ラグビー部アドバイザーの

松井 英幸 氏のお話を聴く機会をいただきました

 

松井氏は全国大会の花園に

21年連続23回出場を果たしたラグビー部を育てられた

名監督です

 

2019年ワールドカップ躍進の

基礎をつくられた方でもあります

 

しかしながら選手の成長を願うが上に

選手の心を傷つけた経験を持ち

その経験を

「パワハラで人生をしくじった

 元名監督に学ぶ変わる勇気」

に著していらっしゃいます

 

「怒り」「不安」「虚しさ」

どん底から立ち上がったお話は

鬼気迫るものでした

 

日本にいられなくなり

渡ったニュージーランドで

「ボス」と「リーダー」の違いについて学び

これまで正しいと思っていたものが

そうではないことに気づかれたそうです

 

正しいと思い込んでいることのぶつかり合いで

コミュニケーションのズレが生じます

自分が正しいと思っている方向に

質問 詰問 誘導していないか

見つめ直す必要があります

 

チームの中で一番合わないと感じる人

その人との価値観の違いを確認する

スキルも教えていただきました

 

「他人を変えることはできない

 だけど関わり方を変えることはできる」

これこそが

ティーチングからコーチングへの実践です

 

ティーチングとコーチングは両輪です

ティーチングは答えを伝えるアプローチ

コーチングは相手が持つ答えを引き出すアプローチです

そして相手の自発的行動を促進させる技術です

ティーチング7:コーチング3から始め

ティーチング3:コーチング7へ進むのが理想です

 

コーチングに必要なのは

「洞察」「傾聴」「質問」「承認」です

 

「聴」は

耳+目と心です

 

Goal → Reality → Options → Will 

頭文字をとって「GROWモデル」といいます

 

成功と失敗の共通点は?

それは「挑戦」です

 

「気づき」の語源は

「傷つき」だそうです

失敗からこそ学ぶべきことがある

 

たくさんのことを学ばせていただきました 


【被災地に電気が灯るまで】第29回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

今日から電池の開発者になったつもりで

考えながら読んでください

 

亜鉛と銅を導線で結んで希硫酸 H2SOに浸けます

希硫酸の中には水素イオン Hが存在しています

 

 

 

 

 

 

 

 

「イオン化傾向」の大小つまり

陽イオンのなりやすさすなわち

電子を他に与える強さは

 Zn > H > Cu 

です

 

大阪のおばちゃんに例えると

亜鉛おばちゃんは

「あんたあめちゃんあげるわ持って行き」

銅おばちゃんは

「せっかくの自分のあめちゃん誰にもあげたないわ

 別に他の人の欲しいとも思わんけど」

こんな感じでしょうか

 

亜鉛おばちゃんは

「水素ちゃん電子あげるわ持って行き」

 Zn → Zn2+ + 2e

「ほなおばちゃんここに電子置いて泳いで帰るからな」

亜鉛イオンになって泳ぎだすのでした

 

ところが水素ちゃんが電子をもらおうとしても

泳ぎだすおばちゃんが邪魔で近づけません

 

そうこうしているうちに

たまった電子は導線を伝わって

銅の方に流れるのでした

この電子の流れこそが

電気の正体です

 

導線の途中を

めっちゃ細くしたり

クルクルにして電子を通りにくくすると

とうせんぼされた電子がイライラして

熱を放ったり光りだしたり

 

そんなこんなで

銅にたどり着いた電子を見つけた水素ちゃんは

「なんやこっちに電子あるやん」

と近づきそこで電子を受け取ります

 2H+ + 2e → H2

水素の泡となるのでした

人魚姫みたいですな

 

さてここで困った問題が

今度は水素の泡が邪魔で

それ以上水素イオンが近づけなくなるのです

この現象を「分極」といいます 

 

この間数秒から数分

(文献によって数時間とするのもあります)

かくのごとくこの電池は実は

寿命が限りなく短いポンコツ電池なのでした

 

さあ開発者のみなさん

この課題を解決するには

どうしたらいいでしょうか?


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月5日「怖い話」を読んで

 

「自分ひとりで判断するのではなく

 周りと情報を共有することの大切さを知った

 災害に限った話ではないが

 世の中には人の弱みにつけこみ

 悪事をはたらく人がいる

 普段は慎重に情報を判断できていても

 危機的状況に立っているときには

 正しい判断ができなくなり

 不安を紛らわせるために

 誰かに頼ってしまう

 この心理を利用されるのを防ぐためには

 自分が自分自身を客観視することが必要だ

 私自身客観視すると見えてくるのは

 人を素直に信用してしまうことだ

 自分の性格がわかると

 自分なりの対処法を見つけることができる

 私が発見した自分なりの対処法は

 まず人に相談することだ

 ブログには

 発災後情報を共有しながら前へ進んでいる

 と記載してあったが

 地震があったにかかわらず

 情報共有する事は大変大切だと感じた

 自分を自分で分析し見つめて

 価値観が異なる周りとの意見交換により

 自分自身変容し良い刺激を受けていくのも面白い」

            《匿名希望》

あいさつの達人

地震から 478 日目

豪雨から 214 日目

 

輪島高校の朝は

いつも元気な挨拶で始まります

 

 

 

 

 

 

「おはようございます!」

「ありがとうございます!」

「はい!」

クラスみんなで大きな声を揃えて

唱和します

もう何年も前から続いています

 

 

 

 

 

 

今年の1年生は例年にも増して元気です

大きな声が学校中に響き渡ります

 

挨拶日本一というスローガンは

いろんな学校で聞きますので

とりあえず

「日本の挨拶百選」

を目指しましょう


【被災地に電気が灯るまで】第28回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第27回では

これまで学んだことに関する

大学入試問題に挑戦してもらいました

 

リチウムイオン電池の電解液に

水ではなく有機溶媒を使うのはなぜか?

という問題でした

 

有機溶媒という専門用語が飛び出しましたが

これは水と混じり合わない

簡単にいえば油だと思ってもらっていいです

問題はそこではなく

なぜ水を使ってはいけないかということですが

 

昨日の説明文の中にありましたね

イオン化傾向が Li 〜 Na の金属は

水と激しく爆発的に反応すると

 

つまりリチウムイオン電池に

水を使用すると爆発するのです

 

この問題

どこの大学だと思いますか?

 

東京大学です

 

単に

「水と爆発的に反応する金属を答えよ」

とか

「リチウムと水はどう反応するか」

と問うのではなく

日常生活や研究に

どう応用できるかを問うてきます

 

こと理科に関しては

私は若い先生に

受験する生徒がいなくても

必ず東大と京大の入試問題は解いてみろ

と薦めています

 

国の事業に関わっていらっしゃる方が多く

両校の入試問題を見ると

数年後の科学技術施策を

ある程度垣間見ることができるからです 


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は8月31日「人間がAIに負けないこと」を読んで

「最近はAIに仕事を取られたり

 イラストをAIに描かせたりしているけど

 人間でもAIに負けないことがあることを知って驚きました

 でもそれよりも

 将棋の名人が2017年にAIに敗れていた

 ことの方が驚きでしたが…

 たくさんの対局をしてきた名人が

 ほぼ新参のAIに負けるとは

 AIが凄さがわかります

 どうやってAIが学んでいるかわからないけれど

 ちょっとうらやましいです

 小学生の頃児童クラブで友達と将棋をしていましたが

 私がAIと戦ったら即ボロ負けで

 泣いていたと思います

 敵陣に入った「歩」が「と金」にならない事は

 今までの私にはあり得なかったことなので

 同じように「不成の手」を使われて

 脳がバグったボロ負けしているだろうな

 と思いました

 AIは想定外のことや未経験のことについては

 今のところ案外脆いものだそうですが

 「不成の手」を経験してしまったAIは

 もう誰も負けない

 最強のものではないかと気になりました

 もしそうならAIすごすぎます

 教育現場でAIを導入する際

 最も力を発揮できるのが

 知識を注入する場面ということですが

 想定外や未経験のことに立ち向かう人間の教員が

 AIと協力したらすごいことになると思います

 この最強なコンビを

 社会の課題解決に結びつけていけると楽しみにしています」

                 《匿名希望》

地震予報のむずかしさ

地震から 477 日目

豪雨から 213 日目

 

興味深い資料を見つけました

2006年度

今から19年前の資料です

30年以内に震度6弱以上の

揺れに見舞われる確率を示しています

これによると

奥能登は

最も低い 0.1% 未満となっています

 

 

 

 

 

 

 

 

私もこのころは

輪島に地震7の地震が起こるなどとは

夢にも思っていませんでした

 

地震安全地帯と信じ切っていて

首都圏の主要な施設を能登半島に

移転すべきとまで本気で考えていましたので

愚かなものです

 

長年地震が起こっていない土地は

地震が起こらない場所ではなくて

逆にひずみが溜まっている場所

と理解した方がよさそうです


【被災地に電気が灯るまで】第27回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでに

人類と

金属や酸そして火との出逢い

一件無関係に見えるこの3つが

「電子」をキーワードに

全て結びついていることを学んできました

 

長くなりましたが

これらの本質を理解することが

エネルギー問題の解決に深く関わってくるのです

 

今日は第19回で学んだ

「金属のイオン化傾向」について

もう少し詳しく見てみましょう

 

金属にはイオンになりやすい順番があります

金属がイオンになるときには

電子を放出するので

電子を放出しやすい順番と言い換えることができます

 

ごくごく代表的な金属を

「イオン化傾向」の順に並べると

Li > K > Ca > Na >Zn > Fe > Cu > Ag

これは反応の激しさを表したものでもあります

 

たとえば

Li ~ Fe までは酸と反応して水素を発生しますが

Cu ~ Ag は全く反応しません

 

Li ~ Na は単なる水とでも

爆発するほど激しく反応するのです

 

さてこのコーナーでは

大学入試に使える化学の知識にまで

高めたいいうことは先日お知らせしたとおりですが

 

このへんで一回大学入試問題にチャレンジしてみましょう

 

次の文章を読んで問いに答えなさい

リチウム電池は、リチウムを一方の電極とし、

その酸化還元反応を利用する電池である。

リチウム電池では、電解質として LiBF4 などの塩が用いられ

(ア)電解質溶媒には、ある種の有機溶媒が用いられる。

一般にリチウム電池の起電力はマンガン電池の起電力よりも大きい。

問い:下線部(ア) について、電解質として水を使えないのはなぜか?

 

いかがでしょう?

おわかりになりましたか

 

答えは明日 


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2023年10月31日

「授業にお邪魔します」を読んで

 

「冨水先生の授業にお邪魔をして

 その授業の内容を伝えるブログを読みました

 輪島高校の先生方の

 『ここだけは何も負けないという授業を

 まずはひとつつくろう』

 と言う合言葉を見たときに

 先生方一人ひとりの授業の中で

 他の先生にはない特徴

 (たとえば生徒間でのコミニュケーションを大切にする)

 があるのはこの合言葉があるからだと感じました。

 授業力日本一を目指していることは

 日々先生方が一生懸命教えてくださる姿勢を見ると

 どれだけ本気で向き合ってるのかが伝わります

 私は意思が弱く

 やる気もそこまでないような人間なのですが

 自分で大きな目標を立てて

 その達成のためにはどうすればよいのか

 教えてほしいです」

      《匿名希望》

ずっと見つめていられるもの

地震から 476 日目

豪雨から 212 日目

 

ずっと見ていて飽きないもの

いつまでもぼーっと見つめていられるものに

「火」「水の流れ」「子どもの寝顔」

があるといわれます

 

今日はぼーっと音楽を聴きに

石川県吹奏楽連盟

フレンドシップコンサート2025へ

行ってきました

 

 

 

 

 

 

本校の吹奏楽部も参加しました

といっても奥能登5校の合同楽団です

どの学校も生徒減が激しく

部員はそれぞれ数名のみ

5校合わせても金沢の高校1校より少ないです

それでも心のこもった演奏を届けました


【被災地に電気が灯るまで】第26回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでに

シュタールのフロギストン説

ラボアジエの酸素結合説などの

「火」に関する研究の歴史を紹介し

しかしそれ以降研究が行き詰まったこと

をお話ししました

 

ラボアジエの発表の1783年から100年以上経った1897年

トマソンが電子を発見します

発見の歴史については私は詳しくないので

物理の先生に聞いてください

 

ともかくこのような新たな知識の目で

過去に解決できなかった問題を見つめると

新たな発見があるものです

 

これまでの「燃焼」に関わる

事実や実験結果

それらを電子のメガネで見てみると

全て綺麗に説明がつくではありませんか

 

マグネシウムが空気中で燃える時は

それまでマグネシウムの中にあった電子が

空気中の酸素に移っています

 

酸素のない塩素ガスの中で銅が燃える時は

それまで銅の中にあった電子が

塩素に移っています

 

二酸化炭素中のマグネシウムの燃焼も同様です

 

一度止まった「燃焼」に関する研究が

百年ぶりに再び動き始めた瞬間でした

 

さてこのように新たな知識を

一見無関係に見える別のものに結びつけて考えること

実はこれこそがAIにはできない

人間にしかできないことです

なぜならAIは過去に誰かが結びつけた事例を

頻出の多い順に並べるだけのツールだからです

 

さあ「燃焼」つまり

ものが燃えるというのはどういうことだったのか

まとめてみましょう

 

ものが燃える時には

必ず電子の移動が起こっています

つまり「火」とは

電子がそれまで暮らしてきた故郷を離れ

新たな場所へ旅立つ時の心の叫びであるといえます

 

だからひとは「火」を見つめると

奮い立たされたり

あるいはせつなくなったり

いつまでもずっと

見つめていられるのかもしれません


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月31日「さとく ゆたかに たくましく」を読んで

 

「私は輪島高校に入学してから震災があるまで

 校長ブログを読んだことがありませんでした

 たまに輪島高校のホームページを見るときに

 タイトルを見るくらいで

 校長先生が書いているんだな

 くらいにしか思っていませんでした

 能登半島地震があったとき

 最初に津波が来ると言うニュースを見て

 とにかく逃げることに必死で

 周りを見ていませんでした

 被害の大きさがわからず

 またすぐに元の生活に戻るだろうと思っていました

 今思えばそう思っていた自分が馬鹿すぎます

 日を追うごとにもう前の生活には戻れないと分かり

 この先の未来が不安で仕方なかったときに

 母が「おこらいえ」を見せてくれました

 私が初めて見た「おこらいえ」は

 「落ちない赤本」でした

 少し明るい話題だったので勇気をもらいました

 それから母は毎日「おこらいえ」を見ていて

 私も時々母と一緒に見ていました

 とある学校の校長先生のブログが

 被害者を勇気づけています

 毎日の励みになっていたので感謝しています

 だからこのブログをもっと他県の人や

 いろんな世代の人に見て欲しいです」

         《干場ひなた》

いろんな部活道

地震から 475 日目

豪雨から 211 日目

 

小松商業高校の野球部の生徒さんが

自家用車で田んぼに転落した方を助けた

という新聞記事を目にしました

人として成長できるよう心がけて

これまで野球の練習に励んでこられたとのこと

選手そしてご指導されている監督さんともども

素晴らしいなと

気持ちのいい朝になりました


輪島高校でも人として成長できるよう

熱心に部活“道”の練習に励んでいます

 

 

 

 

 

 

吹奏楽部です

現在3年生部員が0です

少ないながら

音楽大好きな子が集まって楽しんでいます

 

 

 

 

 

 

今年は1年生が5人入ってきてくれました

20日(日)正午より

金沢歌劇座で演奏会があります

ぜひお越しください

 

男子バレーボール部は

七尾高校さんに来ていただき練習試合です

 

 

 

 

 

 

 

バドミントン部は

小学校の体育館をお借りしての練習です

こちらは全校生徒数の割に部員が多く

活気ある練習をしていました

 

 

 

 

 

 

シャトルランをしています

バドミントンのゲーム中に必要な

いろんな動きを組み合わせて走っていました

いろんな練習があるものですね


練習場が隆起して使えない卓球部は

視聴覚室に卓球台を運び込んでの練習です

工夫を凝らしてできることをやっています

 

 

 

 

 

 


野球部のダイヤモンドに黒土が入りました

待ちに待ったグラウンドでの練習が

もうすぐできます

 

 

 

 

 

 

仮設校舎を建設する関係で

ダイヤモンドの位置が変わります

 

実はこれまでのダイヤモンドは

県予選が行われる

石川県立野球場や金沢市民野球場に

方角を合わせて作られていました

 

たとえば第一試合では

セカンドとライトの真正面に太陽が来るなど

大会直前では試合時間に合わせて

本番さながらの練習ができていたのですが

それができなくなります

 

とはいえ贅沢も言っていられないので

関係の方々に感謝です

 

ちなみに

公認野球規則2.01では野球場の方角について

「本塁から投手板を経て二塁に向かう線は

 東北東に向かっていることを理想とする」

と規定されています

これはバッターにとって

西陽が目に入らないように配慮してのことです


【被災地に電気が灯るまで】第25回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回

「火」の正体は物が酸素と結びつく時に出る

光と熱だとするラボアジエの説を紹介しました

 

ところがそれを覆すような事実が見つかります

塩素ガスの中に加熱した銅を入れると

銅が燃えるのです

酸素が無いにもかかわらずです

https://www.youtube.com/watch?v=SsfNzaGmA0s

 

さらには

火をつけたマグネシウムを

二酸化炭素の中に入れると

なんと燃え続けるのです

酸素が無いにもかかわらずです

https://www.youtube.com/watch?v=uYattEoxhfk

 

「ラボアジエさん燃えてますけど」

「酸素ないですよね」

「これおかしいでしょ」

当時の科学者たちは多分こう言ったはずです

 

「ほな塩素と結びつくのも燃焼ってことにしよう」

「えっ?じゃあ二酸化炭素は?」

「うん!それも燃焼っちゅうことで」

「なんでもありですやん そんなんあかん」

(ラボアジエさんはフランス人で

 大阪人もフランス人も

 マクドナルドを「マック」でなく

 「マクド」と省略するので

 大阪弁に訳してあります)

 

「なんやめんどくさなってきたわ」

「酸素でも塩素でもええやん」

「なんや燃えとるっちゅうことにしとこ」

 

こんな経緯で燃焼に関する議論は

当時の科学者の研究対象から外れるのでした

 

そのおよそ100年後

あるものが発見されるまでは

 

さあそのあるものとは?

続きは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月27日「麻雀は人生だ!」を読んで

 

「私はこの記事を読んで校長先生の考えに共感した

 私もたまに遊びで麻雀をするが

 安い手で上がってもしょうがないと思い

 大きい役を狙って上がれず毎回負けてしまう

 そして終わってから後悔する

 私は古典の授業で

 「なんぞ必ずしも利と言はん」

 と言う話を読んだ

 その話に書かれていたのは

 「目先の利益に飛びつくのはよくない」

 と言う内容だったが

 ときには何も考えずにやったほうが

 うまくいくこともあるので

 勝負の世界は難しいと思った

 しかしそうは言っても

 物事を俯瞰して考える事は大事なので

 そのような力を身につけたいと思う

 たとえそのようにして決断した結果

 失敗してもその失敗を次に生かすことができ

 そのサイクルを繰り返すことで

 今までになかった新たなものが生み出されるので

 私は考えて行動できる人間になりたいと思う」

             《匿名希望》

 

何か高校生とは思えない

人生を達観された方の文章みたいですな

運命が用意してくれた大切なレッスン

地震から 474 日目

豪雨から 210 日目

 

奥能登の入口にある穴水

元向洋中学校の跡地に建てられた

教員仮設住居での暮らしが続いています

 

生活の目処がつかず転出する教員が多く

新たに来る先生は新採の先生がほとんどです

 

そんな先生方のために新たな棟が建てられ

今では60部屋となりました

 

 

 

 

 

 

我々住むところを失った者にしてみたら

寝るところがあるだけで感謝なのですが

新たに来られる先生方にとっては

慣れない暮らしを強いられることとなっています

 

昨年度

ずっと車中泊をしていた本校の若い先生が

「教師としての誇りだけで耐えていました」

と言ったように

 

一年我慢してすぐにでも金沢への異動を希望していた先生が

「被災地で頑張っている生徒の姿を見て

 もっと自分にできることがあるはず!」

と残留を希望してくれるようになったように

 

きっとこの苦しい教員一年目の体験は

将来素晴らしい教員になるための

運命が用意してくれた

大切なレッスンになるはずです


生徒が登校してきます

登校に合わせて

合唱作曲家 弓削田健介さんがつくってくださった

「フェニックス」をBGMに流しています

 

 

 

 

 

 


【被災地に電気が灯るまで】第24回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

ちょっと本題からそれて

「火」の正体について考えています

第23回では

「火」の正体はフロギストンであるという

シュタールの説を紹介し

そこには明らかな矛盾があることを説明しました

 

フロギストン説に変わる理論を打ち立てたのが

ラボアジエです

化学の教科書に載っているので

ヒゲを描いたりちょんまげにしたり

いたずら描きした人も多いかと思います

 

 

 

 

 

 https://clickmica.fundaciondescubre.es/conoce/nombres-propios/antoine-lavoisier/

 

彼はルイ15世の元

徴税請負人の仕事をしながら

週に1回大好きな化学の実験をしていました

もれなく税金を取り立てるには

パリから人の出入りをなくせばいいと

日頃考えていた彼は

その考えを化学にも応用します

すなわち

外部との出入りがなければ

全体の重さが変わることはないという

「質量保存の法則」を確立するのです

 

物が燃えたときに重さが増えるのは

空気中のある物質がくっつくからであるとし

その物質が酸素であると考えました

 

その後酸素と呼吸の関係にまで

実験を深めていった彼ではありますが

やがて仕事柄パリ民衆の怒りの的となり

マリーアントワネットとともに

ギロチンにかけられるのでした

 

処刑が決まっても最期まで科学者でした

「ギロチンでクビを落とされても

 できる限り瞬きをするから

 その様子を記録にとどめるように」

と弟子達に言い残し

実際に瞬きし続けたとの伝説が残っています

 

彼の

「燃焼は酸素との結合である」

という説は現在でもある程度正しいのですが

実はこのあと

彼の説を覆すような事実が見つかるのです

 

続きはまた明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月11 日「やるっきゃない」を読んで

 

「私にとって15年の間3月11日は

 東日本大震災があった日でしかありませんでした

 その当時私は2歳でした 

 なのでお母さんからは

 『あなたが2歳だったとき急にでかい地震が来て

 公民館に段ボールで生活していたんだよ

 ほんとに怖かったの

 ももはまだ小さいから泣いたりして大変だったの

 あんな思いははもうしたくない』

 と言われたけどあまりピンと来てはいませんでした

 2024年1月1日に震度7の能登半島地震が来て

 私は地震の怖さを実感しました

 2027年3月11日黙祷の時

 これまで以上に犠牲者のことを思いながら

 ご冥福をお祈りしました

 こんなことがもうないように

 今は祈ることしかできません

 東日本大震災から14年経っても

 30,000人近くの人が避難生活をしていると知り

 私も今後何か力になれるように

 自分自身を力をつけれるようがんばります

 日本全体の問題も

 『誰かが考えればいいでしょ』

 としか思っていませんでしたが

 自分も日本に住んでいるから

 みんなで考えていこうという気持ちになりました」

           《白崎萌々子》

能登半島はアルファベットの "F" の文字

地震から 473 日目

豪雨から 209 日目

 

ポルトガル研修旅行のための

パスポート取得に

パスポートセンターを訪れました

松任谷由美さんからのメッセージボードが

飾られていました

 

 

 

 

 

 

 能登半島はアルファベットの"F"の文字

    Forever,Friends,Furusato

  目に見える姿形はたとえ失われたとしても、

  心に刻まれたふるさとや大切な人を、

   何ものも奪うことはできない。

 

     今はどんなに苦しくても、

あなたを育てたその場所は、やさしく美しい風土

      であるのを忘れないで。

 

                  私も決して忘れないから。

 

                             松任谷由美


3年生の卒業アルバム用の写真を撮影しました

 

 

 

 

 

 

バックの桜は散り始め

葉桜となりはじめています

 

「ソメイヨシノ」は花が散ってから

葉が茂ってきますが

花の盛りがやや遅い山桜は

葉の方が先に茂ってきます

「山桜 花より葉がさき出でにけり」

 

鼻よりも歯がさきに出ている馬の肉を

「桜肉」と呼ぶのは

このことに由来しているそうです


今年迎えた5人の新採の先生方

毎週木曜日は初任者研修の日です

会場である金沢までの道が危険であるため

オンラインで受講できるよう

県教委に配慮していただいています

 

 

 

 

 

 

フレッシュな今年の職場の平均年齢は34歳

昨年の37歳に比べ3歳も若返りました

 

以下新採の先生方の今日の感想です

 

加藤 幹陽 先生(英語)

We learned a lot about this job.

I'd like to improve my teaching skills

through this seminor.

 

濵田 雅大 先生(国語)

カメラが追いつけない教師になります

 

岡田 成満 先生(理科)

相手の反応をしっかり見た上で

対話するように授業を行い

授業に対する生徒の興味のベクトルが

正であり続けるようにしたいです

 

竹田 悠月 先生(地歴)

話すより伝える

伝えるより態度で示す

態度で示すより生徒の心に火をつける

教師を目指します

 

櫻庭 雅明 先生(英語)

教師は児童・生徒に「安全・安心」と「夢」

を与えることのできる職業だと学びました

「夢」を与えるとはもはやサンタの領域

研修を通じて

「夢」や「知識」というプレゼントを

与えられる教師を目指します


【被災地に電気が灯るまで】第23回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第22回では「フロギストン」が登場しました

これはドイツの医師シュタールの理論です

「フロギストン」は「燃素」と訳されていますが

「原神」というゲームのアイテム名として

ゲーム好きの人は聞いたことあるかもしれませんね

 

当時シュタールは「燃える土」の中には

燃焼をつかさどる元素としてフロギストンが含まれ

それが勢いよく出て行く時に

炎となって見えるのだとしました

 

ところがマグネシウムのように

燃えた後重くなる物質もあるのです

 

これに対して

「フロギストンは負の質量を持つのだ」

と苦し紛れに言うもんだから

「適当なこと言うな!」とばかりに

一気に炎上するのでした

 

このことをを踏まえて

「燃焼」の定義として

新しいものができるのですが

それについてはまた明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2月23日「屋根の上に軽四7台」を読んで

 

雪の重みで家屋が倒壊してしまうこともあることから

実際に実験をするのがおもしろいと思いました

計算方法を見てみると結構難しくて

あまりわからなかったけれど

今年降った積雪量が

屋根の上に軽四自動車7台分

7トンの重みがかかっていることを知りました

そしてまだ解体していない家が

7トンの重さに耐えたのかと思い驚きました

今年は雪での転落事故や窒息などで

亡くなってしまう方が多かったように感じます

私は雪が降って嬉しいとが楽しいと思うけど

結構危険なんだと改めて実感しました

私も以前県外の方から

「屋根が真っ黒で驚いた」

と言われました

そこで初めて伝統的なものだったと知りました

伝統の真っ黒で重たい瓦を使うのか

雪や自然災害から身をを守るために

軽い瓦を使うのか

私だったら真っ黒で軽め瓦を使うかなと思いました

           《匿名希望》

夢を託して

地震から 472 日目

豪雨から 208 日目

 

生徒会役員の新旧引き継ぎの会が行われました

 

昨年の生徒会の役員たちは

本当によく頑張ってくれました

様々な制限ある中

自分たちで工夫を凝らしてやり遂げました

 

学校の施設も

市内の施設全てが使えない中

かほく市の体育館での

球技大会を企画・開催しました

 

グラウンドが使えない中

日本航空高校石川さんにお願いして

グランドを借り体育祭を開催しました

日本航空高校の生徒さんにも参加していただき

交流を深めることができました

 

水道が復旧していなくて

学校での調理ができない中

文化祭にキッチンカーを招いて

ご馳走を振る舞ってもらいました

 

「震災があったせいでできない」

ではなく

「震災があっても工夫を凝らす」

このことを身をもって示してくれた

生徒会の皆さんでした

 

 

 

 

 

 

そんな旧生徒会の役員の夢と思いを

新役員に託しました

 

「誰かがやらなければいけないけど

 できれば誰もやりたくないこと

 でも誰かがやらなければ

 誰もが困ること」

そんな仕事に自ら身を置いてくれた

生徒会に立候補してくれたみんなには

本当に頭の下がる思いです 


【被災地に電気が灯るまで】第22回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第21回から「火」について考えています

ギリシャ時代に考えられていた

この世のものを形作る4元素

「土 」「水 」「火 」「風」

このうち「風」

今で言うところの気体には

さまざまなものがあることが知られてきました

 

ブラックは

当時薬や漂白剤さらには壁材として使われていた

石灰石の性質を調べました

石灰石を焼くと泡が出て重さが40%も減ります

石灰石に酸をかけても同じことがおきます

ところが石灰石を焼いたあとの物質に

酸をかけても発泡しません

ブラックはこれを

石灰石の中に固定されていた「風」が

加熱や酸によって放出されるからと考えました

この「風」は木炭の燃焼や発酵から得られる「風」と同じであり

石灰水を白濁する性質があることも見つけました

今でいうところの二酸化炭素ですね

 

この

燃やすとなにかが出て行って

元の物質は軽くなる

この発見がフロギストンという考えに繋がります

 

フロギストンって何でしょう?

 

続きは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月28日「ヒトデと星の不思議な関係」を読んで

 

「日本人の協調性や責任感について考えました

 これらが身に付くからくりは

 私たちが知らずに受けている

 日本の教育に組み込まれた

 特別活動(TOKKATSU)にあります

 特別活動とは

 学校行事や委員会活動など

 協調性や課題解決力を育むことを目的にしたものです

 しかし特活による学びを得ていない人がいるのは

 確かであると感じます

 特活によって得られる力は近年

 より重要視されています

 総合的な探究など様々な視点から学ぶことで

 社会はより良い方向へ動き出すと考えました」

               《邑田達紀》

 

ウクライナに隣接するモルドバ共和国では

「BUNKASAI」という学校行事が

大きな教育的効果をもたらしているそうです

言わずと知れた日本の「文化祭」です

このように日本の優れた教育実践は

世界に広がりつつあります

今晩18:15 「ふむふむ」見てね

地震から 471 日目

豪雨から 207 日目

 

2年生の授業風景です

ビジネスコースは情報処理の授業です

Exell の関数について学んでいました

 

 

 

 

 

 

 

普通コースの古典探究は

2クラスを3つの習熟度に分けて

個々に応じた内容を学んでいます

 

 

 

 

 

 

山本先生は寺子屋スタイル

あるいは禅問答スタイルです

生徒との対話を重視した

まさに職人芸です

 

 

 

 

 

 

 

一方こちらは新採の濱田先生

ICT機器を活用して

生徒の興味関心を引き出しながら

丁寧に説明しています

 

 

 

 

 

 

 

そしてこちらが高森先生の少人数精鋭クラス

学校の中でも生徒からの授業評価が

トップクラスの先生です

 

それぞれの先生がそれぞれのスタイルで

多様な学びを展開させています


昨日

「奥能登における高校魅力化構想説明会」

が行われました

この会には

県教委と

奥能登5高校の校長及び担当教員が集まり

魅力的な高校づくりに向けて話し合いが持たれました

 

奥能登5高校の統廃合はしない方針であるとの

知事による表明が先日ありましたが

今後は5校のネットワークを構築し

(1)各校の持つそれぞれの魅力をさらに充実させること

(2)生徒個々のニーズに応えうる学力向上

(3)外部機関との交流活動を充実させること

に対して協力していくことが求められます

 

今被災地で顕在化している教育の諸問題は

全国各地で現実に潜在していること

今その課題に否応なしに

立ち向かわなければならない我々には

今後の日本における教育に対して

ある程度の指針を示す責任があります


【被災地に電気が灯るまで】第21回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第20回までに

電池のしくみについて

ごくごく基本的なしくみを説明しました

 

そして今日から

すこし本題からはずれるように見えますが

「火」について考えてみたいと思います

 

ギリシア哲学では

土・水・火・風を

万物を構成する4元素と捉えていました

やがて果実の発酵の際に生じる「風」や

鉱山で発生しろうそくの炎を消す「風」など

普通とは若干性質の違った「風」の存在も

知られるようになりました

ヘルモントはこれらの存在を

ギリシア語の「混沌(カオス)」にちなんで

「ガス」と名付けました

 

そしてこの「風」と「火」の関係について

さまざまな実験と考察が繰り広げられることとなります

つづきは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は8月31日「人間がAIに負けないこと」を読んで

 

「最近ではニュースやSNSだけでなく

 教科書にもどんどん出てくるようになったAI

 いつかは仕事を奪うだけでなく

 脳にマイクロチップを埋め込む可能性もあることに

 驚いています

 校長先生のブログに

 AIは想定外のことや未経験のことについては

 今のところ案外脆いと書いてあり

 人間がAIに勝てるものは感情ぐらいしかないのか

 人間が作るものに人間が支配されてしまうのか

 と考えていた自分は少し安心しました

 しかしいつかは未経験のことにも

 強くなりそうなので

 自分はAIに絶対に負けたくない

 と言う気持ちを持って

 もっといろいろなことに挑戦をしたり

 新しいことをしたいです

 しかしAIを少しも使わないとなると

 作業効果などが下がってしまうので

 AIと人間が共存して

 今までよりもより良い生活を

 していきたいと思いました」

          《匿名希望》


先日行われた

大阪万博オープニング関連セレモニー

「銀河のMATSURI」

本校生徒の活躍の模様が

今晩18:15 からのHAB北陸朝日放送

「ふむふむ」の第2部で放送されます

是非ご覧ください

カルシファーの謎に迫れ

地震から 470 日目

豪雨から 206 日目

 

8日の入学式以来初めて学校での勤務

さっそく授業の様子を見て廻りました

今日は1年生の授業の様子を報告します

 

まずはビジネスコースです

16名の生徒が入学しました

こじんまりとしたクラスですが

英語の授業では

ALTのマイケル先生

新採の加藤先生といっしょに

英語で自己紹介をしていました

 

 

 

 

 

 

 

普通コースの数学は

2クラスを3展開した

習熟度別クラスです

 

 

 

 

 

 

こちらも少人数のクラスで

それぞれの理解度に応じた

きめ細かな指導が行われています

 

 

 

 

 

 

地震で使えない教室が多く

3つめのクラスは

調理室での授業です

ちょっと変わった光景です

 

 

 

 

 

 

それでも目を輝かせて

高校の授業に臨んでいました


先日被災地を訪れてくださった

石川地区町内会長会の松田 博光 会長様より

報告書を送っていただきました

被災地の情報を伝えていただいて

ありがとうございます

1214_輪島市震災洪水被災地の視察研修.pdf 


【被災地に電気が灯るまで】第20回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第19回では

金属には陽イオンになりやすい

わかりやすく言えば錆びやすい順番があり

それを「イオン化傾向」という

ということを学びました

 

「イオン化傾向」の小さい金属たとえば

金・銀・銅・プラチナなどは

錆びにくいので価値が高い

すなわち貴金属と呼ばれるわけです

 

またこれまでに学んだことを

簡単にまとめると

食塩水や酸のように電気を通しやすい液体に

「イオン化傾向」の違う金属を浸けて

導線をつなぐと電気が流れるということです

 

どうです?

電池の仕組みは単純でしょ

なんだか作れそうな気がしてきますね

 

明日から少し横道にそれて別の話をします

「火」の正体です

よく考えてみると

「火」って不思議じゃないですか?

あれ何?

気体?液体?

絶対個体じゃないですよね

 

さあ君は誰?

カルシファーに訊いてみましょう

 

 

 

 

 

 

https://www.ghibli.jp/works/howl/#&gid=1&pid=12


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月10日「それでも正解がある問い」を読んで

 

「まずタイトルに惹かれました

 問いに答えがある事は当たり前であるのに

 なぜ「それでも」がついているのか

 この記事はすごく現代的な問題であり

 情報を扱う上で

 大切にしていかなければならないことであると思いました

 「ごんぎつね」の感想にまつわる25年前の思い出

 と言う投稿に触れられており

 小学生であった投稿者が

 「殺さなければもっと栗や松茸を食べれたのに」

 と述べたことに先生が

 「がっかりです もっとしっかり読みなさい」

 とコメントしたことに対し

 SNSで炎上してしまったそうです

 一見すると先生が悪いように思えますが

 そこへ至るにはちゃんと背景があった

 と書かれていました

 現代でも充分起こり得ることであり

 情報を鵜呑みにせず

 正しく判断することが大切だと思いました」

             《谷内結人》

春なのに寒い一日でしたね

地震から 469 日目

豪雨から 205 日目

 

【被災地に電気が灯るまで】第19回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第18回では

Zn  H  Cu を

電子を受け取る力の強い順に並べる

宿題を出しました

 

亜鉛 Zn は陽イオンになるとき電子を2個出して

 Zn  →   Zn2 +  + 2e

水素イオンに渡しているので

 2H + 2e → H2

H の方が電子を受け取る力が強いと言えます

一方銅 Cu ではこの反応が起こらないので

H よりも Cu の方が

電子を受け取る力が強いと言えます

 

したがって電子を受け取る力は

 Zn < H < Cu

の順に大きくなります

 

逆に言えば電子を渡す力は

 Zn > H > Cu

の順に小さくなるとも言えます

陽イオンになるときには

他に電子を渡しているので

この順番は

金属を陽イオンになりやすい順番に

並べたものということになります

 

金属を陽イオンになりやすい順に並べたものを

「イオン化傾向」と言います

Li(リチウム)

K(カリウム)

Ba(バリウム)

Sr(ストロンチウム)

Ca(カルシウム)

Na(ナトリウム)

Mg(マグネシウム)

Al(アルミニウム)

Mn(マンガン)

Zn(亜鉛)

Cr(クロム)

Fe(鉄)

Cd(カドミウム)

Co(コバルト)

Ni(ニッケル)

Sn(スズ)

Pb(鉛)

H(水素)

Cu(銅)

Hg(水銀)

Ag(銀)

Pt(プラチナ)

Au(金)

化学を選択している皆さんは気づいたでしょう

教科書には載っていない金属も含まれています

そうこれは私が独自に授業で使っていた

「ハイレベルイオン化傾向」です

 

よく生徒からは

「覚えないといけないんですか?」

と質問されましたが

「覚えなくていいよ

 でも覚えておくといいことあるかも」

ちょっとプレミア感を醸し出すと

生徒はみな競って覚えていました

 

強制的に覚えさせられるとイヤなものです

言い方ひとつです


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は10月30日「長いものを捲け」を読んで

「長い挨拶や長い会議が苦手という主張に

 すごく共感しました

 最近よくSNSなどで見るのが

 会社での強制飲み会を廃止したい

 などというものです

 私自身はまだ社会人でもないので

 体験したわけでもないのですが

 私も絶対に嫌だと思います

 この記事とこの話題と関連付けたのは

 どちらも多くの人にとっては無駄だと感じたからです

 多くの人にとってという事は全員ではないです

 だから少しの人には有意義なのだと思っています

 私は片方しか得をしないことが無駄だと思っています

 なのでこのブログの

 無駄なことについて触れているのにとても共感しました」

                                                       《匿名希望》

 

飲み会の席で上司がしてはならない話題は5つ

とよく言われます

「自慢 説教 仕事の愚痴 プライベートを根掘り葉掘り」

もうひとつが何だったか思い出せません

 

昔は先輩教師と飲みながら

教育にかける思いなどを聞かせていただいたものです

 

今はその機会もめっきり少なくなったもので

たまにこのブログ

若い先生に伝えたいことなども

呑みながらグダグダ書いています

 

ただ現在寝食している教員仮設住居は

隣との壁が薄く

缶ビールをシュポッと開ける音が

隣の部屋に筒抜けで

(私はジョッキ生派なので特に音がデカイ)

何本呑んだかすべてバレているようです

万博開幕25時間前

地震から 468 日目

豪雨から 204 日目

 

先日教職員の集合写真撮影の一コマ

「主体的な生徒を育てるべき教員が

 指示されないと整列できないようでどうする!」

生徒指導の冨水諒一先生から叱責が・・・

おっしゃるとおり!

一番行動の遅い校長が

コソコソと隠れるように着席するのでした

 

失敗を恐れず行動する組織を目指して

年度当初の校長挨拶は

「おもろい学校にしましょう!」

ひとことだけ

あとは先生方が考えて動いてくれるでしょう

 

さらに第1回の職員会議では

髙橋潤也教頭先生から

「新規に何かするときは

 そうれんほうの徹底をお願いします」

一般的には「ほうれんそう」と言いますが

「相談・連絡・報告」の順番も

意識するようにとの言葉です

なるほど!うまいこといいます


 大阪万博連動企画

「銀河のMATSURI in NOTO 」

 

 

 

 

 

 

全国各地からの太鼓の響きで

 

 

 

 

 

 

大阪万博の夢洲会場の地底に眠る

 

 

 

 

 

 

岡本太郎の傑作『太古の太陽』を

復活させる「MATSURI 」

 

 

 

 

 

 

場所は能登半島の最先端

震源地近く

 

 

 

 

 

 

聖域の岬 青の洞窟

 

 

 

 

 

 

18時23分の日没前から

 

 

 

 

 

 

万博の大屋根リングの中心にある

「輪島塗の地球儀」に向けて

 

 

 

 

 

 

輪島高校の箏曲部と

 

 

 

 

 

 

和太鼓部が

太古の太陽を復活させます 

 

 

 

 

 

 

 空にはフェニックスを思わせる雲

 

 

 

 

 

 

太平洋と日本海を桜でつなぐ歌

地震から 467 日目

豪雨から 203 日目

 

「桜で霞む兼六園

 お殿様も見てたっけ

 天守閣より微笑んで」

私が小学生の頃

輪島の河井小学校の校庭に

桜を植えながら歌った歌です

「太平洋と日本海を桜でつなぐ歌」

 

名古屋と金沢を結ぶ国鉄バスの車掌さん

その沿線に桜を植えて

太平洋と日本海を花で結ぶことを夢見て

一本一本植えられました

今も沿線に見事な花を咲かせる桜並木

その日本海側の終着点が

輪島の河井小学校の校庭だったのです

 

今夜夜10:30よりNHK「時をかけるテレビ」で

当時のフィルムが蘇ります

ぜひご覧ください


昨年12月に参加した

パリのOECD本部での

OECD Education2030プロジェクト∞無限大の

「生徒教師国際サミット」

「体験・感想報告」がまとまりました

https://docs.google.com/presentation/d/1cXlsLPuJBHT1Ybu2mVLVVwwTOGgWJO1hcmj668-JxCo/edit?slide=id.p#slide=id.p

https://docs.google.com/presentation/d/10flmRS-7LG0hjF4QqewcGQPpn6QSVbeTcrD5Muy2Pkc/edit?slide=id.p#slide=id.p

本校生徒からの提言もまとめられています

ぜひご覧ください


私の方はといえば

火曜日お昼に輪島高校全日制の入学式

夜には定時制の卒業式を終え

夜行バスと新幹線を乗り継いで

福岡第一高校さんの入学式

帰ってきて昨日は商業教育研究会

そのまま今日は校長会と

ずっと学校へは顔を出していませんが

先生方がそれぞれご自分の持ち場で

活躍している様子を

ホームページで確認しています

 

一昨日は対面式や部活動紹介

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/0e4c32a727ec19f7060f794497ed2d0f?frame_id=210

合唱「フェニックス」のお披露目会がありました

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/%E8%BC%AA%E5%B3%B6%E9%AB%98%E6%A0%A1%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC/%E6%A0%A1%E5%86%85%E5%A4%96%E3%81%AE%E6%B4%BB%E5%8B%95%E8%A8%98%E9%8C%B2?frame_id=210

自走する組織輪島高校の本領発揮です


今日の校長会では

塩田教育次長から

学校の課題の早期把握とその解決に向けて

というお話がありました

その上で

「課題」を「のびしろ」と捉えろ

とも

 

なるほど

これなら何かしてやろうという気になりますね

そういった意味では

のびしろだらけの奥能登の高校

何を仕掛けようか

ワクワクしてきます


明後日から

大阪万博が始まります

開会セレモニーは

明日の夕方

つまり1日前からスタートです

震災で何もかも失った輪島高校和太鼓部が

震源地の奥能登珠洲から

復活の太鼓を打ち鳴らします

震源地近くには禄剛崎灯台

通称「狼煙の灯台」があり

まさに「復活の狼煙」です

 

その後全校各地を25時間オンラインで繋ぎ

最後は万博会場でのフィナーレの花火と

私たちとも交流のある帝京安積高校さんの

東日本大震災からの復活の太鼓に繋げます

 

なんだかオープニング前から

いろんな問題点が指摘されていますが

「なんでもいい

 前を向くための元気になるなら」と

一生懸命がんばっている被災地の高校生の気持ちを

感じてもらえたらと思います


【被災地に電気が灯るまで】第18回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第6回で

亜鉛や鉄などの金属は塩酸に浸けると

水素の泡を出しながら溶ける

ということを学びました

 

今日はこの反応を化学反応式で表してみましょう

金属が液体に溶けるなんて

なんだか信じられませんが 

日常的によくみられます

例えばカルシウム分や鉄分を多く含む温泉などです

液体に溶ける時には

金属は陽イオンの形になっています

水は

イオンのように電気を帯びたものを溶かすからです

 

亜鉛 Zn は電子を2個放出して陽イオンになります

化学反応式で表すと

 Zn  →   Zn2 +  + 2e

この時放出された電子は

水の中に溶けていた水素イオンが受け取って

 2H + 2e → H2

発生する水素の泡はこれです

 

一方銅 Cu ではこの反応は起こりませんでしたね

 

以上のことを踏まえて問題です

Zn  H  Cu を

電子を受け取る力の強い順に並べてください

 

答えは明日



【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2月26日「自然は不思議の宝箱」を読んで

 

「氷が溶けると水になります

 では雪が溶けると何になるでしょう?」

 このなぞなぞは「おこらいえ」を見た

 奥野先生が授業中に話してくれて

 (奥野先生 授業のネタに使ってくださったんですね)

 私はなぞなぞになると

 なぜか「絶対に解きたい!!」

 という気持ちが沸いてきます

 必死に考えましたが

 全然わかりませんでした

 どこかから「春じゃない?」

 という声が聞こえて

 それでもなお???だったけど

 先生が

 「冬が終わり暖かくなって

 雪が溶けると春になります」

 と解説をしてくれてやっと意味がわかりました

 それを聞いてすごくスッキリしました

 私はあまり勉強のやる気を持っていないのですが

 このなぞなぞの答えを必死に探す熱量を

 勉強に持っていけたらいいな

 考える→スッキリ→楽しい

 のループができればいいなと気づきました

 仮設に入ってから

 本当の家から離れてしまいましたが

 人目が気にならない広大な散歩道を手に入れたので

 植物の周りの雪や空を見上げて

 雨雲をしっかり見てみたり

 自然に着目して散歩してみようと思いました」

              《匿名希望》

勇気の蒟蒻芋

地震から 466 日目

豪雨から 202 日目


【被災地に電気が灯るまで】第17回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第15回で

原子に電子が入ってくると

『マイナスイオン』を生じるということを学びました

 

この『マイナスイオン』という言葉

よく耳にしませんか?

『マイナスイオン』発生機能付きの

空気清浄機やエアコンそしてドライヤーなどです

 

そして

「『マイナスイオン』が多くなると

 人体の生理作用が快調となり

 自然治癒力が高まって細胞を活性化します

 緑の多い高原や田園地帯などで療養すると

 病気が治るのはそのためです

 この場合の『マイナスイオン』とは

 大気中の原子に電子が付いて

 マイナスに帯電したものを指しています」

 

とっても素敵なものらしいのですが

「え?その電子どこから来たの?」

とずっと私の頭の上には

「?」がいっぱい浮かんでいます

 

なんか騙されているような気もするのですが

 

ノーベル物理学賞を受賞した

レナード博士によって実証された

『レナード効果』によるものなのだそうです

 

と言われるとどうやら私の無知のようです

よし調べてみよう

 

「滝や海の水しぶきが衝突して細かい水滴になると

 その過程で空気中に電子が放出され

 マイナスイオンが生成されます」

とのことですが

放出した方はプラスイオンにならないのかな?

 

また別の説明では

「水が細かく粉砕される時に

 空気分子からプラスの電気が奪われて

 マイナスに帯電する現象を指します」

プラスの電気?

陽子のこと?

そういえば陽電子って言葉も聞いたことがあるな

 

最近ではググると

「AIによる概要」 と表示された説明が

真っ先にヒットするので

お陰様でなんでも疑る習慣が

身につきつつあります

 

お!?

ようやく納得できる説明が

「水が急激に微粒化した時に

 大きい水粒子はプラスに帯電して落下し 

 小さい水粒子はマイナスに帯電して

 周りの空気をマイナスに帯電させる」

 

ということは

滝の周りは

「マイナスイオン」いっぱいで

身体にいいけど

滝壺は「プラスイオン」だらけで

身体に悪いのか?

なら滝行はどうなる?

 

新たな疑問です   


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月6日「久々の調理実習」を読んで

「豚汁は老若男女問わず大人気ですよね

 私も豚汁が大好きです

 豚汁は家庭や地域によって材料が違うらしいです

 私の中での豚汁の具材は

 豚肉 糸こんにゃく(または長方形のこんにゃく)

 ネギ(小さい時もあれば大きい時もあります)

 ごぼう 人参 玉ねぎ えのき 里芋 大根 白菜です

 味付けは出汁入りの味噌にしています

 豚汁について歴史とか場所とか

 少し興味があったので調べてみました

 豚汁に入れたい定番具材7選

 豚肉大根人参蒟蒻長葱里芋牛蒡です

 豚汁の起源には諸説ありますが

 平安時代から存在していたり

 鹿児島の郷土料理がルーツだったりする説があります

 薩摩藩で食べれていた牛肉入りの味噌汁薩摩汁である

 と言われています

 豚汁の読み方は地域によって

 『とんじる』と『ぶたじる』に分かれます

 地方によって具材も違います

 北海道はバター

 島根県は酒粕

 高知県は生姜

 宮崎県は柚子胡椒と地方の特産品を入れるそうですよ

 また関東は赤味噌 関西は白味噌違うことが多いそうです

 最近サツマイモを入れたら

 もっと美味しくなることに気づきました

 サツマイモの甘さが豚汁にすごく合っています

 豚汁は寒い季節の時に食べるのが好きです

 体から心までポカポカと温まります

 お母さんが作ってくれる豚汁が大好きです

 一緒に買い物してワイワイとお話ししながら

 豚汁を作るのが大好きです

 今度ひとり作って

 いつも頑張っている人たちに

 まかないできたらいいなと思っています

 おいしいと思ってくれますように」

             《匿名希望》

 

エッセイ風にまとめ上げてくれました

ところで蒟蒻ってすごい食べ物ですね

「初めてナマコ食べた人って勇気あると思うわ」

という話をよく聞きますが

私は蒟蒻の方がすごいと思います

 

とても苦くて食べられない蒟蒻芋

食べると痛みを伴い

最悪呼吸困難で死に至る毒芋

すりおろして水にさらして

灰をまぶして固めて

そんなものどうして食べようと思ったでしょう

しかも特段味がするわけでもないのに

 

蒟蒻芋の苦味の成分はシュウ酸カルシウムです

他の芋にも含まれます

山芋が唇や手に触れるとかゆくなるのは

針状に結晶化してチクチクするからです

 

「山芋にかぶれたら酢で洗え」

というおばあちゃんの知恵があります

これはなぜか化学選択者のみなさんはわかりますか?

「弱酸の遊離」ですね

酢酸よりも弱い酸の塩であるシュウ酸カルシウムが

水溶性のシュウ酸に変わったからです

 

ところで「かぶれる」を漢字で

「気触れる」と書きます

確かにかゆいかゆいと掻くさまは

気が触れたようであります

 

蒟蒻芋の主成分は「マンノース」です

「マンナンライフの蒟蒻畑」です

これは「グルコース」などの糖分の仲間です

ところが人間は「マンノース」を吸収できないので

食べても太りません

それどころか「グルコース」などと結合する性質があるので

無駄に食べた糖分をいっしょに排泄させてくれます

ダイエット食品として重宝している理由です 

フェニックス再び

地震から 465 日目

豪雨から 201 日目

 

昨夜

定時制の入学式を夜に終えて

夜行バスで京都に来ました

 

 

 

 

 

 

これから新幹線で博多に向かいます

昨年ご支援くださった

福岡第一高校さんの入学式で

お祝いの言葉を述べさせていただくためです

 

 

 

 

 

 

それにしても京都の街は

千年以上もその美しさを留め続けるなんて

きっと地震の起こらない土地を選んで

造られたのだろうと勝手に想像し調べてみると

大間違いでした

 

平安時代の記録には

827年 887年 938年 976年と

立て続けに死者が出る地震が起こっています

平家滅亡の1185年にも大地震に襲われ

平家が寄進した大寺院がことごとく倒壊しました

まさに諸行無常の響きです

この時の様子は鴨長明の「方丈記」に詳しいです

「山はくづれて河を埋

 海は傾ぶきて陸地をひたせり

 土裂けて水涌き出で

 巌割れて谷にまろび入る」

 

だとすると現存している神社仏閣の

耐震技術は驚くべきものだということになります


「フェニックス」

作曲家の弓削田健介さんが

被災地の子どもたちの声を紡いで

合唱曲をつくってくださいました

 

そのお披露目を輪島高校で本日行います

健介さんに加え

金沢大学アカペラサークル「メロメロ」から

リンゴちゃんとみらいちゃん

そして吹奏楽部と野球部の生徒による合唱です

 

「フェニックス」まさに「不死鳥」を思わせる

そんな讀賣新聞の記事を目にしました

 

輪島塗製造販売「輪島キリモト」の

桐本 泰一 さんが

金沢市内のホテルで講演会を行ったという記事です

 

泰一さんは私の二歳年上

中学のときはライバル校の野球部で一塁手

高校のときは陸上部のエースで

当時野球部だった私も駅伝大会にかり出されて一緒に走りました

そして大学を卒業してそれぞれ地元に戻ってからは

別のバンドで音楽活動をやって

いっしょにライブなんかをやった関係です

のびやかなハイトーンボイスで

スターダスト☆レビューや

SING LIKE TAIKING の曲が印象的です

 

輪島塗を世界に発信する活動をなさっていて

震災後も

「地震なんかに負けるな!」と

先頭にたって輪島市民を鼓舞されていて

その力強さに多くの人が支えられていました

地震で機械・道具・商品が被害を受けた工房も修理し整理して

さあこれからというとき

豪雨で浸水し再び打ちのめされてしまいました

 

そんなとき

泰一さんの同級生で高校の校長先生をされた方から

「あの泰一がな・・・

 『今度だけは助けてください・・・』

 ってテレビで言っとった・・・」

と教えていただきました

 

それを聞いて私も

「あの泰一さんが・・・まさか」

と力を落としてたんですが

 

廃棄されそうになった朱色の漆器を

透き溜という色に生まれ変わらせて

今の暮らしで使える表情にしたり

傷んだ器に漆絵や蒔絵を施して付加価値を高めたり

これまでの輪島塗になかった取り組みを

されているそうです

 

『一度死んでいる』と言っても

過言ではないほどの打撃を受けた輪島塗について

「素材や技法を守りながらも

 今の暮らしの中に入り込むような

 開発をする機会が来た」

と新機軸の商品展開に向けて

不死鳥のように立ち上がったようです

 

「星のシャワーに包まれて

 いま生まれ変わる

 心の空で呼ぶ声がする

 寂しさに立ち向かう

 勇気と響き合って

 一人じゃないよ

 思い出して

 燃える翼で 夜を翔けて 君は蘇る

 過去のヴェールを解き放って

 いま生まれ変わる

 あの日の涙 強さに変えて

 さあ限りない空へ

 もう一度

 未来を描こう」


【被災地に電気が灯るまで】第16回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 私にとっては懐かしの授業のつもりで

 最終的には東大の入試問題の解説まで進もう

 そう考えて連載しています

 ですので大学進学を目指す諸君はぜひとも理解しながら

 そこまで必要でない人は理解できる回だけ

 読み物を楽しむ感じで軽く読んでいただけると…

   今日は化学反応式について

 

第15回までに

原子から電子が出ていくと陽イオンに

電子が入ってくると陰イオンになることを学びました

 

ナトリウム原子から電子が1個出て行って

陽イオンになる様子を化学反応式で書くと

 Na → Na+ e-

e- は電子を表します

 

酸素原子に電子が2個入って来て

陰イオンになる様子は

 O + 2e- → O2-

入学おめでとう!

地震から 464 日目

豪雨から 200 日目

 

入学式へ向かう朝

のと里山海道からの風景です

大きく波打った道路の眼下に

幻想的な雲海が広がっています

 

 

 

 

 

 

タイトル「天空の地獄路」


「街プロ」の取り組み

一つずつひとつずつ身を結んでいます

 

桂木智哉くんが取り組んできた

子供の居場所づくりプロジェクト

いよいよイベントの開催が決まりました

20250408_バドミントン体験会.pdf

ぜひお越しください


今日は入学式

77名の入学生を迎えました

道路の寸断が解消され

より広い地域から集まってくれました

 

こんな挨拶しました

 

「年齢を3で割った数字が

 人生を一日に例えたときに

 その人が何時頃を生きているかを

 表す時間となります

 入学生のみなさんは15歳

 3で割って5

 今つまり朝の5時を生きています

 2年生は5時20分

 3年生は5時40分です

 

 3時頃コロナが襲ってきて

 ベッドから出るな!

 と無理矢理押し込められたり

 

 4時過ぎには地震で起こされ

 こっちのベッドはダメだから

 あっちの布団で寝ろ!

 大好きな家族と離ればなれになって

 集団移転しなければならなくなって

 

 本当にいろいろありました

 

 ともあれ今は朝の5時

 これからだんだん明るくなっていきます

 少しずつ温かくなってきます

 

 3時と4時に起こされたからといって

 二度寝しちゃダメですよ

 

 布団の中でスマホいじっていないで

 飛び起きて布団を蹴飛ばしましょう

 

 覚醒ホルモンつまり目覚めのホルモン

 というものがあります

 このホルモンは朝目が覚めると同時に分泌されます

 そして一日ぱっちり良い目覚めをもたらしてくれます

 ただし分泌されるのは目覚めてからの20分間だけ

 しかもその20分間に身体を動かさないと

 そのホルモンは分泌されません

 つまり目が覚めてから

 20分間布団の中でゴロゴロしていると

 日がな一日眠たい状態が続くのです

 

 朝の20分間つまりそれは今日からの1年間になります

 

 みんなの一日つまりみんなの人生は

 この瞬間からの1年間の過ごし方で変わってきます

 

 どうぞ布団から飛び出してください

 身体を動かしてください

 そして頭を使ってください」

 

今日の入学式にはまたまた

フラワースクールミュゲ主宰の水上詩子さんから

お花の飾り付けとコサージュの

プレゼントをいただきました

 

 

 

 

 

 

新入生の胸にはエアリーフローラのコサージュ

 

エアリーフローラは

石川県で8年の歳月をかけて開発した

フリージアの新品種です。

 

 

 

 

 

 

日本人の好みに合う中間色と

全国でも類を見ないカラーバリエーションの豊富さが

特徴です

2012年春に7色でデビューし

その後2017年に3色

2020年に1色

2024年に2色が追加され

現在13色となっています

キャッチフレーズは『旅立ちを祝う花」

花言葉は『希望』です

※ 以上「いしかわ百万石食鑑」より(写真も)

https://ishikawafood.com/foods/227/

 

能登の農家も積極的に栽培しています

東京の方が高く買い取ってくださるらしく

ほとんどが東京へ流通してしまうそうです

詩子さんはさらに高く買い取って準備してくださいました

本当にありがとうございます


青森県の伝法利高さんも来てくださいました

伝法さんは昨年日本一周の旅の途中

立ち寄った金沢で

春の大会を戦っている本校野球部の試合を観戦

感動されて以後応援してくださっています

詳しくは野球部インスタで

 https://www.instagram.com/wajima_hs_baseball?igsh=MXRheml4aDhhMnIzMA%3D%3D&utm_source=qr


【被災地に電気が灯るまで】第15回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第14回では

マイナスの電気を持った電子が出ていくと

残った原子はプラスの電気を持った

「陽イオン」になることを学びました

 

反対に電子が入ってくると

マイナスの電気を持った

「陰イオン」「マイナスイオン」になります

 

ところでこの「イオン」という言葉

「ion」と書きますが英語では「アイアン」と発音します

「イオン」というのはドイツ語読みです

 

「陰イオン」は「anion」

日本語では「アニオン」と発音しますが英語では「アナイアン」

不定冠詞をつけて「An anaion」「アナナイアン」

鉄が陰イオンになると「An iron anaion」「アナイアナナイアン」

鉄が陰イオンになることはほとんどないのでよかったです

明日は入学式

地震から 463 日目

豪雨から 199 日目

 

暖かくなり

電線の復旧工事も本格化してきました

 

 

 

 

 

 

とはいえほとんどの電柱は

まだ傾いたまま放置されています

 

こちらは輪島の桜の名所

一本松公園です

 

 

 

 

 

 

手前に写る傾いた電柱を尻目に

お花見用の提灯が下げられました

でもまだ蕾は固く

満開になるとこの山全体が桜色に染まるのですが

もう少し時間がかかりそうです

 

そんな桜前線の到来を心待ちにしている

輪島ではありますが

輪島高校の桜だけは

一足お先に満開となりました

 

 

 

 

 

 

まるで明日の入学式を

心待ちにしているかのようです


【被災地に電気が灯るまで】第14回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第13回では陽子や電子など

原子のつくりについて学びました

 

陽子の数によって原子の種類が決まります

そして陽子の数と電子の数は

どの原子でも同じです

例えば陽子を11個持つ原子はナトリウムですが

電子の数も11個です

 

陽子1個が持つプラスの電気の大きさと

電子1個が持つマイナスの電気の大きさは同じなので

原子全体としてはプラスマイナスが打ち消しあって

電気を帯びていない状況になっています

 

ところがなんらかの理由で

原子から電子が出ていくと

マイナスの電気が出ていってしまうので

原子全体としては

プラスの電気を帯びた状態になります

このような原子を

「陽イオン」「プラスイオン」

などといいます

 

実はこの電子の出入りこそ

電気が起こるしくみに関係があります

 

いよいよ発電の本質に迫ってきましたよ

 

では原子になんらかの理由で

電子が入ってきたとしたら 

どうなるでしょうか?

 

答えは明日



【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月23日「群青のフェニックス」を読んで

 

「群青という曲がどういう意味でつくられたのか

 初めて知ることができました

 私も校長先生と同じで

 能登半島地震後に

 『群青』は東日本大震災後に

 子供たちが作った歌だということを知りました

 それから私は

 この曲は亡くなってしまった同級生が

 今でも天国から見守ってくれている

 そして今でもことを君を忘れないという

 そんな思いが込められた歌詞なのではないか

 と思いながら聞いていました

 しかし校長先生のブログで読み本当は

 離れ離れになった友達や同級生に向けて

 書かれたものだったと知り

 歌は聴く人によって

 いろいろな受け取り方ができるのだなと思いました

 そして本当はどういう意味で書かれたかを知ったとき

 その歌はより美しく聞こえるような風に思いました

 私は昔歌の歌詞などを考えながら聞いていませんでしたが

 歌に込められた意味を知る機会が増えたことで

 最近は歌を聴くとき毎回

 歌詞を検索したり見ながら聞くようになりました

 歌詞の意味を理解しながら歌を聞くことで

 心が引き込まれ

 今までよりずっと楽しみながら音楽を聴いている気がします

 昔の流行っていた歌やよく聞いていた歌を今聞き返すと

 その歌をよく聞いていた時に悩んでいたことや

 その時の気持ちや匂いみたいなものを思い出し

 いつも心がぎゅっと押しつぶされるような感覚になります

 でもその感覚は嫌なものではなく懐かしいみたいな感覚です」

 《匿名希望》

のと里山海道情報

地震から 462 日目

豪雨から 198 日目

 

今日はほぼ一年ぶりに

「のと里山海道」の復旧の様子を

お知らせします

 

「のと里山海道」は

金沢と能登半島とを直結する大動脈です

途中で能越自動車道が分岐し

七尾 高岡方面へ伸びています

 

たしか日本海博覧会が開催された頃

金沢-羽咋間が「能登海浜道路」として

開通しました

日本海博覧会の会場はその後

西部緑地公園として整備され

野球場や陸上競技場などの

複合施設として利用されています

 

昭和57年に穴水まで延伸

「能登有料道路」として全線開通し

通行料は全線片道 1,180 円

大型車になると数千円に跳ね上がるので

野球部で練習試合に出る時は

毎回通行料だけで一万円近く払っていました

 

その後平成25年に無料化され

『のと里山海道』として今に至ります

 

羽咋にある柳田インターを過ぎると

景色は一変します

 

 

 

 

 

 

2007年(平成19年)に発生した

能登半島沖地震の際にも大きく崩れ

長年かけて復旧していたのですが

 

 

 

 

 

 

今回の地震で再び崩れてしまいました

なんとか通れる箇所を活用し

迂回路をつけるなど

現在では全線通れる感じにはなっています

 

 

 

 

 

 

それでも悪路が続くので

車と運転手への負担は

並大抵のものではありません 

 

 

 

 

 

 

道路状況をよく知らない

金沢加賀地区にお住まいのみなさん 

「輪島高校の帰りに能登高校に

 これ届けて帰ってきて」などと

軽い気持ちでお遣いを頼むなどということは

決してしないでください

 

大袈裟な話ではなく

命懸けの運転を強いられているのです 


【被災地に電気が灯るまで】第13回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第12回では

電池の仕組みを知る上で必要な

原子について学び

説明文の中におかしなところがないか

問題提起しました

 

説明文を繰り返すと

「原子は

 プラスの電気を持った陽子がくっついた原子核のまわりを

 マイナスの電気を持った電子が飛び回っている

 異なる電気同士は引き合うので

 電子は原子核にひきつけられている

 一方同じ電気同士は反発し合うので

 電子はお互いに反発し合いながら飛び回っている」

 

いかがですか?

毎年この問いかけをすると

数人の思考力のある生徒が気づくのですが

 

「なぜ同じプラスの電気を持った陽子が集まった原子核は

 バラバラにならないのですか?」

 

日本で初めてノーベル物理学賞を受賞した

湯川秀樹博士もこのことについて気づき

「中間子」の理論にたどり着いたのです


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は卒業式の日のブログを読んで

 

「3月3日に先輩方の卒業式がありました

 正直自分が卒業しない卒業式は

 退屈なものだろうと構えていました

 案の定次から次へと先輩方の名前が呼ばれるたびに

 意図せずまぶたが落ちてきました

 この後も長い話が続くんだろうなと心の中で思っていたとき

 校長先生の式辞になりました

 するとみんなが少しざわざわしてきて

 どうしたんだろうと背伸びをして前の方を見てみると、

 校長先生がギターを持っていました

 校長先生にとって思い入れのギターだと言うことを知りました

 何を歌い出すのかなと思っていたら

 玉置浩二さんのメロディーを歌っていました

 校長先生の歌声や込めた思いは

 先輩方により伝わったと思います

 私もきっとあの瞬間を忘れる事はないと思います

 なんてったって歌を歌う校長先生に

 私は今までで会った事はなかったので

 その後の志田さんの答辞はすごく心に響きました

 高校生活の一瞬一瞬を心に刻みながら

 3年間歩んでこなければ出てこない言葉の数々でした

 私ももう高校3年生になりますが

 一緒一瞬を大切にしようと思いました」

 《匿名希望》

鉄砲伝来

地震から 461 日目

豪雨から 197 日目

 

ゴールデンウィークに計画している

ポルトガル教育視察

2名の2年生が行くことに決まりました

 

ポルトガルといえば

日本に鉄砲をもたらした国として知られます

 

1543年

インドから中国へ渡ろうとしていた西洋の船が

嵐にあって種子島に漂着します

乗り合わせた中国人を見つけた

種子島地頭の西村織部之丞は

咄嗟に砂浜に漢字を書いて

筆談を始めるのでした

そしてこの船はポルトガルから商売に来たことを

理解します

 

さっそく島主の種子島時堯に報告したところ

血気盛んな16歳の若き島主は

その持ち物の鉄砲に興味を示します

2挺の銃を2000両でお買い上げ

1両は今のお金に換算すると10万円なので

しめて2億円

なんというボンボン息子という気もしますが

日本の歴史を大きく変える買い物だったことを考えると

安いものかもしれません

現在年間2000億円ずつトランプに払い続けている

思いやり予算に比べると端金(はしたがね)ですね

 

買い上げた2挺のうち

1挺は藩主島津家を通して室町幕府へ献上

もう1挺は

刀鍛冶の八板金兵衛に渡しその複製を命じます

卓越した技術を持つ金兵衛は

たちまち複製に成功しますが

実際に撃ってみると暴発して使い物になりません

当時日本にその技術がなかった

「ネジ」に秘密があることまではわかるのですが

その製法がとんとわかりません

1年後再来日したポルトガル人に

その製法を尋ねたところ

教えてもいいが

代わりにお前の美しい娘を妻によこせという

1年間父親の苦しむ姿を見続けていた娘若狭は

自ら進んでポルトガルへ嫁ぐのでした

 

なんか大河ドラマになりそうな展開です


さて日本の歴史に欠かすことのできない種子島

科学的にも非常に重要な意味を持ちます

ご存じJAXAのロケット発車台がある場所でもあります

 

種子島には世界最大の〇〇として

ギネスブックに登録されている施設があります

それは「世界最大の一枚扉」です

 

 

 

 

 

https://www.khi.co.jp/rd/technologies/infra/infra2.html

ロケットを組み立てた後

発射台までそのまま運搬するために

必要な扉です

高さ67mあります

 

私はこの施設を見に

種子島を訪れたことがあります

夕食に入った料理屋で

地元の漁師と意気投合し

ひとしきり盛り上がりました

 

そこでトビウオの刺身を生まれて初めて食べたのですが

その美味しかったこと

地元の漁師曰く

種子島には独特のトビウオ漁があるそうです

漁師が甲板に仁王立ちになり

そのまま船を走らせる

すると飛び跳ねているトビウオが

仁王立ちの漁師の胸板に勝手にぶつかり

足元にボタボタと溜まるのだそう

 

酔っ払いの話なので

どこまで本当かわかりませんが 

 

ところでロケット発車台

どうして日本では種子島にあるのでしょう?

単に土地があるからではなく

科学的な理由があるのです

 

発射台は垂直に建てられているのではなく

少し東へ傾けて建てられています

それは地球の自転による遠心力を利用して

発射にかかるエネルギーを節約するためです

室伏選手のハンマー投げをイメージするとわかりやすいです

 

遠心力は赤道に近いほど大きくなります

なのでできるだけ南にある種子島に

発射台が設けられているのです

アメリカのNASAの発射台も

フロリダにありますしね

 

娘若狭の決断もあり

ネジを作る技術を手に入れた金兵衛は

やがて西欧の技術を上回る

高品質の国産鉄砲を作り出します

 

当時西欧では融点の低く脆い青銅でしか

鉄砲を作ることができなかったのですが

日本に古来から伝わる刀鍛冶の技術を生かし

西洋の鉄砲をはるかに技術的に上回る

鉄砲の製作に成功するのです

 

トランプが関税をかけてきやがっていますが

報復措置を考えるのではなく

高くても買いたくなる

高品質の製品をつくりつづけることが

日本の生きる道であり

そして使命であると

あさはかな素人考えを巡らせています

キワニスさんありがとうございます

地震から 460 日目

豪雨から 196 日目

 

いよいよグラウンドの整備が始まりました

今のところ4月いっぱいで

使えるようになる見込みです

 

 

 

 

 

 

グラウンドの3分の1ほどには

仮設の校舎が建つ予定で

いろいろ制限はありますが

待ちに待ったグラウンドでのプレイです

 

これまで色々ありました

行政には他に優先すべきことがありすぎて

自分たちで

不要になった人工芝を持ってきて

敷こうとしたけどとても重くてダメで

自分たちで石拾いから始めても

せいぜいキャッチボールができる程度の

スペースを確保するのがやっとで

日本航空高校さんのグラウンドをお借りしたり

ボールを使わなくてもできるトレーニングを工夫したり

 

単に自分達が野球をしたいだけじゃなくて

行き場をなくした子供たちに

遊び場を作ってあげたくて

身体を動かす機会を失った

お年寄りに動ける場所を提供したくて

一生懸命活動してきました

 

そんな選手達を応援してくださる方が

今日学校においでくださいました

 

金沢キワニスクラブ会長の石動博一様

同じく次期会長の松崎充意様です

 

キワニスは世界各地に広がる社会奉仕団体で

地域社会に貢献しています

子どもたちへの奉仕を目的としており

「Serving the Children of the World」

を合言葉としています

 

全国のキワニスクラブ様からいただいた

たくさんの支援金を持ってきてくださいました

 

 

 

 

 

 

グラウンドやネットなどの施設は

県の予算で今整えていただいているので

そのほかの設備の充実に活用させていただきます


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は「街プロ発表会」を読んで

 

私が選んだブログは3月13日に投稿された記事です

震災が起こる前から輪島高校には

高校生が主体となって輪島市が直面している課題の解決に向けて取り組む

「WAJI 活」という授業があるということを姉から聞いていました

入学当初は楽で楽しいイベントしよう

友達と遊びながら行うことができる活動をしよう

と正直思っていました

しかし震災後「WAJI活」が

復興をメインとした「街プロ」となり

私のこれまでの考えもがらりと変わりました

復興の話を小学生をターゲットとして広げるために

自分ひとりで「カタリバ」さんにアポを取り

イベントを開催することができました

入学当初の私からは考えもつかない行動力でした

このおかげで高校生活で大きな成長を感じることができ

自己肯定感も上がりました

もし震災がなかったら

ひとりで行動してイベントを開催するという機会も

なかったと思います

なぜ先生が高校生の私たちに

「街プロ」をしようと声をかけてくれたのか

今なら理由がわかる気がします

自分のように震災があったけど成長できたこととか

自分を少しでも好きになれたこととか

震災の「せい」でではなく震災が「あっても」という

次のステップを示してくれた先生方には

とても感謝しています

輪島高校に入学できて

「街プロ」に参加できて

本当に良かったと改めて感じました

          《稲木茉那》

 

「みつばちプロジェクト」に取り組んでいる

以前にも紹介したまなちゃんです

てんやわんやって

地震から 459 日目

豪雨から 195 日目

 

4月3日

先生方は新年度の準備にてんやわんやです

 

 

 

 

 

 

てんやわんやって何?

不思議なことば

気になったので調べてみたら

「てんやわんや」の語源は

「手に手に」を意味する「てんでん」と

関西方言で「むちゃくちゃ」を意味する「わや」

が結合した言葉です

江戸時代からある言葉ですが

獅子文六の新聞小説によって

広く一般に使われるようになったそうです


昨年の文化祭の際に

軽トラ市でお世話になった

舩坂木工株式会社の代表取締役社長

舩坂 誠司 様が再び学校を訪れてくださり

たくさんの支援金をくださいました

生徒の「街プロ」の活動費として

有効に活用させていただきます

本当にありがとうございました

 

 


 

 

 


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は「人生を一日に例えると」

 

「自分の年齢を3で割った数が

 人生を1日に例えたときに

 何時ごろを生きているのかを表している

 と書かれた校長先生のブログを見ました

 私もやってみたところ今は17歳

 3で割ると5.66…なので

 大体午前5時半ごろを生きていることになります

 こう考えてみると

 私はまだ始まったばかりなんだなと思います

 これから時間が経つにつれ

 とうとう私にも受験といった

 人生が大きく変わるであろうイベントが近づいてきます

 その頃にはもう18歳なので

 1日に例えると午前6時

 まもなく目覚めようとしている時間です

 輝かしい気持ちで

 目覚めることができたらいいなと思います

 そのためにも受験までに自分にできることを精一杯やります

 今から始めても受験までは人生の1日にしたら

 あと30分もないので

 人生の1分1秒を大切に生きたいと思いました

 1日は24時間ですが

 私の人生は1日では収まりきらないくらい

 長生きして健康で充実した生活を送りたいです

 24 × 3 = 72 72歳

 時間が経つのはあっという間なので

 すぐにその時が来てしまうかもしれません

 良い体作りのためにもまず散歩でもしてみようかな」

 

私は60歳

3で割ると20つまり夜の8時

仕事を終えて帰ろうとしたけど

やり残したことがあって

学校に戻ってきた感じでしょうか

 

働き方改革でいうと

あまり推奨されませんが

未来を創る仕事のアディショナルタイムをいただき

多忙ではありますが多忙感は全くありません

 

大河ドラマ「べらぼう」に登場する田沼意次

賄賂政治のイメージがありますが

最近の研究ではその評価が変わりつつあります

 

大変仕事に熱心で

1ヶ月のうち20日間は

江戸城に泊まり込んで

仕事をしていたほど

身を粉にして江戸幕府の財政の立て直しに

奔走していたそうです

 

でも発災直後の能登地区の役場の方々は

それ以上でしたね


【被災地に電気が灯るまで】第12回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第11回までに

「ボルタの電堆」の発見の歴史について

説明しました

 

今日からしばらく

「ボルタの電堆」では何が起こっているのか

化学的に説明します

頑張って説明するので

化学嫌いのみんなもついてきてね

 

この世の全ての物質は原子からできています

原子は中心にある原子核と

その周りをうろちょろしている電子からなります

 

原子核の中には

プラスの電気を持つ「陽子」があります

「陽子」を何個持つかで

その原子の種類が決まります

 

たとえば陽子を1個持つ原子は水素原子

陽子を6個持つのが炭素原子という具合にです

 

原子核の周りをウロチョロしている電子は

マイナスの電気を持っています

 

電気的には「同じもの同士」は反発しあい

「違うもの同士は引き合います

 

マイナスの電気を持つ電子は

プラスの電気を持つ原子核に引きつけられています

と同時に同じマイナスの電気を持つ電子同士は

お互いに離れようとしながらウロチョロしています

 

さて今日の説明の中に

明らかにおかしい部分があるのですが

気づいた方いらっしゃいますか?

この指とまれにとまれない子

地震から 458 日目

豪雨から 194 日目

 

今日は石川県高等学校長協会の会議がありました

協会の会長は金沢泉丘高校の岡橋勇侍校長先生

岡橋先生の初任校は輪島高校

発災以来ずっと被災地に心を寄せてくださっています

とにかく話題が豊富な方で

いつも涙あり笑いありのご挨拶をくださいます

 

今日最も心に残ったのは

「この指とまれにとまれない子」

を大切にしようというお話

 

「この指とまれ」と言ったとき

輪に入れずにポツンといる子

 

私が教師を志した気持ちを思い出させてくれました

 

大学生の時

塾の講師のバイトをしていた頃の話です

いわゆる進学校を受験する中三生の担当は

優秀な医学生のバイト

私は勉強も部活も好きではない

親に言われてイヤイヤ来ているような

学校に行くのもイヤな

この指にとまれない子たちのクラスでした

それでも

「先生ちょっと勉強好きになったよ」

とか言ってくれるようになって

受験の2日前

「高校行ったら部活にも入ってみようかな」

「先生明日も塾来るね」

「最後まで教えてね」

と別れたのでした

ところがその子たちとは

二度と会うことができませんでした

あくる日塾へ行くと

「その子たちのクラスは今日は休みにしました」

家で勉強しなさいと帰したみたいです

受験前日はいわゆるトップクラスの子に

全勢力を注ぐのが塾の経営方針でした

それ以来

指にとまれない子のために何かしたい

教職の道を志すようになったのでした


【被災地に電気が灯るまで】第11回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第10回では

「ボルタの電堆」が人類初の電池であるとして

掲載している教科書があること

しかしそれには問題があるということを書きました

 

今日はどこに問題があるのか学んでいきましょう

 

「オーパーツ」

 

それは時代や文化に合わない

「場違いな遺物」や「人工物」のこと

 

たとえば

ボリビアのエルフェルテ遺跡にある

UFOの発射基地らしき遺跡

 

 

 

 

 

 

 https://corona.shin-dream-music.com/participation-alien/

実際には宗教施設ではないかと言われています

 

たとえばラスコー洞窟の壁画

 

 

 

 

 

 

https://newt.net/fra/mag-887644122960

壁画自体はこの時代にあったとしても

特段不思議はないのですが

謎その1は

洞窟の奥深く酸素の薄いところに描かれていること

酸素不足の朦朧とした状態で描いたから

これだけ芸術的な作品に仕上がったのだ

という説もありますが

謎その2は

洞窟の奥深く真っ暗な場所に描かれていること

すすが全くついてなくて

火を焚いた痕跡がないのです

電気でもあれば別ですが

いずれにせよ

外に出て狩りをしてなんぼの時代に

真っ暗な洞窟にこもってこの作品を仕上げた人は

人類初の引きこもりでは?とも言われています

「3年寝太郎」のように

大器晩成の物語もあることだし

同じ内容を同じ学年で学ぶ今の教育システム

見直してもいいんじゃないかなと

個人的には思っています

 

たとえばツタンカーメンの黄金のマスク

 

 

 

 

 

 

 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/2318/

金箔を叩いて薄くして貼り付けたと思われますが

電気を使って金メッキしたような美しさです

この時代に電気があったはずもないし…

電気がないと無理なような

 

たとえばピラミッドの中から見つかったこれ!

 

 

 

 

 

 

陶器製の器に銅と亜鉛の棒が突っ込んであります

賢明なみなさんはお気づきですね

まさに「ボルタの電堆」ではありませんか 

でもテレビも冷蔵庫もない時代になぜ電池?

何に使うの?

 

あ!?

 

これがあれば

ツタンカーメンの謎も

ラスコー洞窟の謎も

一気に解けるではありませんか

 

これこそが「ボルタの電堆」が

人類初の電池ではないという根拠です

 

また

坪村 宏 大阪大学名誉教授は

「ボルタ電堆」は

実際には非常に複雑な現象を含むものであり

また安定した起電力を保つことも難しいものであるから

従来の教科書の「ボルタ電堆」の説明には誤りが多く

化学教育上必要のない末梢的な記述が多いとして

高校化学の教科書に掲載することに反対されています

 

ただ私は面白いので

今日の話を

電池の単元の導入に利用していました

野球が繋ぐ笑顔の輪

地震から 457 日目

豪雨から 193 日目

 

岡山から金光学園高校の野球部のみなさんが

来てくださいました

 

6月に岡山まで招待してくださり

それ以来の再会となります

 

 

 

 

 

 

被災地の様子を案内しました

 

 

 

 

 

 

保護者のみなさんが

肉まんをごちそうしてくださいました

 

 

 

 

 

 

明日は遊学館高校さんと星稜高校さんと練習試合

そしてあさって輪島高校と練習試合です


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は卒業式の日のブログを読んで

 

「私は卒業式の時にこの話を聞いてとても感動しました

 東日本大震災で新一年生たちの新しいランドセルは

 一度も使うことなく津波に流されてしまって

 そんな一年生たちには新しいランドセルが贈られたのに

 お母さんが土砂の中から見つけた傷だらけのランドセルを

 六年間使い続けたこの子は

 本当に家族思いで純粋なんだと思いました

 私は正直地震なんて他人事にしていました

 自分たちのところには

 そんな大きな地震なんてこないだろうと思っていたし

 輪島は地震が少ない街ではないので

 少し位の揺れなんで何十回も経験してきて

 地震をなめている部分もありました

 でも実際に自分たちが経験して

 たくさんのものを失って

 自然災害の恐ろしさを知りました

 だからこそ

 ご飯が食べれる嬉しさや

 水が出るありがたさに気づけたんだと思います

 能登半島地震を経験していない私だったら

 ランドセルの話を聞いても

 ただ聞き流すだけだったと思います

 この地震を経験したからこそ

 この子の気持ちが本当にわかるし

 経験した人だけに得られるものもあると思うし

 この得たものが今後何かにつながっていくんじゃないかな

 と思いました

 これからももっと一日一日を大切にして

 過ごしていきたいと思いました」

 

卒業式の校長式辞

ちゃんと聴いていてくれたんですね

ほんとうに感想にも書いてあるように

地震を経験したからこそ得られた

心の成長ですね


【被災地に電気が灯るまで】第10回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第9回では人類がそもそもどのように

電気の存在を知り得たかという話をして

ガルバーニのカエルの実験の話をしました

  

今日はイタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタの話

彼が研究を始めた頃

人々は電気についてよくわかっておらず

動物の体の中にあるものと思われていました

ガルバーニの実験で

2種類の金属を繋いだものを死んだカエルに繋ぐと

電気が発生して筋肉が動いたからです

 

ボルタはカエルの代わりに鶏肉で試してみました

亜鉛の板と銅の板で鶏肉を挟み

ふたつの金属を線で繋ぐと

やはり電気が発生しました

 

ボルタは今度は自分の舌で試してみました

やはり結果は同じ

しかも金属が溶けたような味がしました

 

そこでボルタが考えたことは

動物ではなく金属が電気を起こす原因ではないか

ということです

 

今度は肉の代わりに塩水にひたした紙で試すと

やはり電気は起こりました

電気を起こすのは金属と塩などの成分だったのです

 

このことは「ボルタの電堆」として

教科書には世界初の電池として紹介されていますが

そのことに異を唱える学者さんも少なくありません

 

それはなぜか?

また次回