校長室より「おこらいえ」
非凡?平凡?役不足?
地震から 534 日目
豪雨から 270 日目
詩人の 里みちこ さまから
被災地に心を寄せた詩をしたためた
「詩作品」をいただきました
(1)希望
捨てられるはずのアイスの棒でこしらえました
(2)アイン スタイン(ein stein)
曽々木海岸に打ち上げられた
玉石を使いました
(3)ありがとう ごめんなさい
団扇を使った「詩作品」です
昨日のブログを読み返してみて
語句の誤用をしているのを見つけました
「非凡」です
たいした能力のないこと
の意味で使ったつもりだったのですが
「凡」に非らずだから
全く逆の意味でしたね
この他にも言葉使いの間違いをして
恥ずかしい思いをしたことが多々あります
まずは「役不足」
「私には役不足です」
謙遜の意味で使ったりしていました
でもよく見てみると
不足しているのは「役」の方なので
「立派な儂にこんな簡単な仕事なんかさせるな」
という尊大な意味になってしまうのですね
「綺羅星の如く」
(きらぼしのごとく)と読んでいましたが
(きら・ほしのごとく)なんだそうですね
「間髪を入れず」これも
(かんぱつをいれず)ではなく
(かん・はつをいれず)です
日本語って面白いですね
「フラダンス」も本当は奇妙な言葉です
「フラ」自体がダンスの意味なので
日本語にすると「踊り踊り」になります
「チゲ鍋」も「鍋鍋」
「サハラ砂漠」も「砂漠砂漠」です
職員室変えちゃって委員会
地震から 533 日目
豪雨から 269 日目
ポルトガルのスクールクラスターを
視察して驚いたこと
職員室に対する考え方です
職員室は職員の休憩場所
これが徹底されています
置いてあるのは
バーカウンターと
エスプレッソマシン
そしてソファー
授業から帰ってきた教員が
エスプレッソを飲みながら
子どもたちの授業の様子について
情報交換をします
考えてみたらそうですよね
教員の仕事場は
教室であり体育館であるはずで
日本のように
授業以外の文書作成に追われ
教員が黙ってパソコンに向かっている
職員室は
彼らにとっては異様な光景として
目に映ることでしょう
さて本校では仮設校舎の建設が始まりました
グラウンドの片隅に
とは言っても3分の1ほど
ドスンと鎮座ましまする
秋頃から運用が始まりその後
本校舎のジャッキアップ作業が始まります
あんな大きなものを
ジャッキアップするなんて
驚くべき技術です
仮設校舎が完成すると
引っ越しとなるわけですが
職員室には
あの大きくて重い灰色のデスクを
全員分運び込む必要が生じます
業者がそこまでやってくれるはずもなく
限られた教員で運ぶとなると
負担が大きく
とすれば生徒のみんなに
手伝ってもらう必要が生じます
私が若い頃教えていただいた
先輩の先生からの言葉で
心に残っているもののひとつに
こんなのがあります
「生徒にものを頼むことを
躊躇しなくなったら
教員としてはおしまいだ」
ずっとこの言葉は心に残っていて
管理職になって赴任した学校では
職員室と職員トイレの
生徒による掃除を
ことごとく廃止してきました
自分のことは自分で責任持ってやる
そのことを教えるべき教員が
自分の場所を生徒に掃除させることは
もってのほかだという思いからです
というわけで
仮設校舎に職員用の従来の机を運ぶことをやめ
これを機に
職員室のフリーアドレス化を
一気に推し進めようと画策しています
教員が毎日同じ場所に座るから
そこには書類が山積みになってきて
毎朝出勤するたびに
その書類の山を目にして
やる気が失せ
そんな悪循環を断ち切りましょう
ただ中には
書類をサグラダファミリアのように
芸術的に堆く積み上げ
「先生あの書類どこですか?」
と尋ねると
「確かこの辺に」
とか言って一発で探し当て
しかもその書類の山が
地震でも微動だにしなかったという
驚くべき耐震構造を備えている
こんな先生もいらっしゃいました
このような名人級の先生はさておいて
非凡な教員は日々の整頓が大切です
そんな訳で
「職員室こんなに変えちゃって委員会」
再結成です
教員一人ひとりが働きやすく
しかも生徒も訪れやすい
そんな職員室を目指してのプロジェクトです
再結成というのは
すでに一度立ち上げたことがあった委員会だから
あれは6年前
私が教頭時代の頃の話です
その時は
これまでのやり方をかえることをよしとしない
一部の先生の抵抗に遭い
名前の割にさほど変わらなかったのですが
今はまずはやってみようという
考えの先生が増えてきているはずなので
ある程度前へ進むことができると思われます
教育の万博
地震から 532 日目
豪雨から 268 日目
この土日を利用して
NEW EDUCATION EXPO 2025
いわば教育の万博に
大阪まで来ています
大阪の先生はちょっと出かけると
こういった機会に恵まれているのに
我々地方の人間にとっては
何万円という大枚を叩かないといけないので
こういったところにも
教育格差を感じます
とはいえ
自腹を切った研修は
それだけ貪欲に学ぼうという気になります
教育の第一人者である
鈴木寛先生のお話を聴くことができました
現在輪島高校も連携させていただいているOECD
そこが主催していて今年本校も参加予定の
学力検査PISA
前回の調査結果を踏まえ
現在実施されている教育施策について
お話ししていただきました
日本の子どもは学力が世界一なのに
ウェルビーイングが37位と
参加国中最低レベル
つまり幸福度が低い
詳しく分析してみると
学校生活には9割の子どもが満足しているけど
家庭からのサポートへの満足度が
世界最低なのだそうです
このことは家庭だけでなく
会社 社会 地域全体で取り組むべき課題です
まずは輪島高校ではこうしましょう
お子さんのいる教員は
最低週一回は定時に帰る
そしてお子さんと一緒に夕食を食べる
なんでもない一緒にいる時間を作る
それから
自分で学習する自信のない子どもが6割と
これまた世界最低
学習内容よりも学習のしかたを教える必要があります
中間テストを廃止して取り入れた
本校の「学びウイーク」の理念と一致します
期間中の行事をこなすだけでなく
どう学びに結びつけていくかを
追求する必要があります
教科書の内容が50年前の3倍と
カリキュラムオーバーロードの問題もあります
授業時間内で内容全てを教えることに無理があり
勉強のしかたを教えることの重要性が
ますます重要になっています
最近は通信制高校が
それも通学制の通信高校が人気だそうです
従来の通信制は
大勢の中にいるのが苦手な子
ひとりで学習したい子の受け皿だったのですが
今通学制の通信高校に通っている生徒が求めるのは
友達との協働学習なんだそうです
さらに学校の授業についていけない生徒は少なく
むしろずば抜けて優秀な生徒が増えてきています
このことは教科の内容を教えるのはAIで十分
たまに学校に来て
既習内容を協働学習によってさらに深める
そんな未来の学校の姿が見えてきます
何も月曜日から金曜日
週に5日も学校に来る必要などない
ということです
個々の生徒の認知特性にも配慮した
公正な個別最適化を意識した教材の提示も
工夫していく必要があります
ある調査によると
日本人成人における認知特性は
聴覚優位 67.4 %
視覚優位 13.4 %
身体優位 17.2 % だそうです
これはほとんどの人において
耳から入る情報が
頭に入りやすく残りやすいことを
示しています
しかしながらこれまでの教育で行われてきた
教科書と板書中心の授業は視覚中心です
勉強が苦手と感じている人は
勉強ができないのではなくて
これまでの学校教育における
インプットのさせかたに
問題があったということなのです
先生の話を聴くのに集中するのに
視覚情報を遮断するために
目を閉じて聴いていて
寝るなと叱られる理不尽な経験のある方
いるんじゃないでしょうか
ある建設業界では
視覚情報中心のマニュアルをやめたところ
驚くほど作業パフォーマンスが上がったそうです
教科の見直しも求められます
ある進学校に勤めていたころ
英数国は主要教科
その他は枝葉末節の枝葉教科
などと言われましたが
これからの主要教科は家庭科と保健体育です
家庭と体育は
教科横断型の合同科学の宝庫です
料理はまさに化学だし
食材の産地は地理
運動力学は物理だし
スコア分析は統計学
今多くの教員がイメージしている
「知識を身につけてから
それを活用して探究活動を行う」
からの脱却が求められます
今後は部活動型の探究活動が求められるでしょう
送りバントが完璧にできるようになってから
練習試合に出すのではなく
練習試合で失敗させて
送りバントの練習の重要性を身をもって知る
自分が好きなことをとことん突き詰める中で
それに必要な知識を身につける
というスタイルです
そのためには
劇的変化を遂げている
教育AIの効果的な活用も
大きなポイントとなります
例えばテストの問題を作成する際に
問題集の問題文を読み込ませておいて
「〇〇な出題方法に書き換えて」
とお願いするだけで
オリジナル問題を作成することができます
これまで莫大な時間を要していた
テスト問題づくりの時間を
劇的に削減することができます
このことで捻出できた時間を
生徒に寄り添う時間に費やすことができます
AIがどんなに進化しても
教員にはなれないといいます
教員の最も大切な仕事は
「寄り添う」ことと
「勇気づける」ことだからだそうです
今回の震災で
私は痛いほどそのことを実感しました
「学校にどんな支援が必要か?」
と尋ねられた時に迷わず
「授業をしてくれ」
とお願いしました
被災地の教員にしかできない仕事は
「寄り添う」ことと
「勇気づける」ことだからです
このことを私は
一言も口にしたことはありませんでしたが
先生方一人ひとりが
実践してくださっていました
支援される側から支援する側へ
地震から 531 日目
豪雨から 267 日目
一昔前アメリカであった話です
ある国道沿いに
チキン料理が美味しい
こじんまりとした
レストランがありました
ところがある日この町に
新しいバイパスが作られる計画が
浮上しました
これまで
国道を通るドライバーによって
支えられていたこの店は
廃業のピンチに追いやられます
年老いた店主は
バイパス沿いに新しいお店を構える
資金も気力もありません
そこで考えた店主は
新しくバイパス沿いに出店する店に
持ちかけます
「うちのレシピを提供します
その代わり
売り上げあるごとに
その◯%をいただけませんか」
新しいレストラン側にしてみても
これまで人気だったこの地方の料理を
そのままメニューに加えることができることは
大きなメリットです
世界初のフランチャイズ制の誕生です
この年老いた店主の名は
カーネル・サンダース
さて学校では
「臨時子ども食堂 in 輪島」
の下ごしらえが始まりました
さいたま子ども食堂ネットワークさまの
ご協力によります
まず、炊飯からです
9つの電気釜をフル稼働させるため
調理室以外に空き教室などに
分散させて炊いています
一気に一部屋で炊くと
ブレーカーが落ちるからです
避難所運営で得た知恵です
最初のご飯が炊きあがりました
美味しい匂いが漂っています
続々と応援に来られるボランティアの方々は
案内しなくても匂いにつられて調理室へ
炊きあがったご飯は
チキンパエリアになります
ケンタッキーフライドチキンさまの
協力を得ているそうです
本日
普通コースの3年生は模擬試験をしています
何人かお手伝いしたい生徒もいたのですが…
模擬試験を受けに来る3年生にも
振る舞っていただけることとなりました
学校での準備を終えいざ会場へ
中心となっている岡本先生からのレポートです
「さいたま栄高校さんの
総合探究部の生徒さん6名と
引率の小野先生も
お手伝いに来てくださいました
さいたま市子ども食堂ネットワークの本間さまをはじめ
たくさんの方が来てくださり
マリンタウンが大賑わいでした
物資を運んでくださったデコトラや
大きなはしご車もに集結していました
輪島高校生は
セッティングから参加させていただき
物資の配布をしたり子どもたちと遊んだり
力持ちたちは荷物の運搬
そして片付けまで携わらせていただきました
11時の開始後は
『輪島にこんなに子どもたちがいたのか!』
と思わず口から出てしまうほど
子ども連れのご家族や小中高校生でにぎわっていました
そんな様子を見た生徒からの感想をいくつか紹介します
子どもたちとの遊びの補助をした3年生
(田中さん 上田さん 吉浦さん)
『いつもはお世話してもらう側だったけれど
今回お世話する側だったので
周りのことを注意深く見たり
何が必要かを考えたりすることができた』
物資の配布をお手伝いした2年生
(谷内さん 上田さん 大岩さん 川口さん)
『とても楽しかった!
今度は自分たちでも
このようなイベントを企画したい!
たくさんの方々が支援に来てくれて
うれしいしありがたい
輪島市外の方々に
いつもこういった企画で
輪島を元気づけてもらっているので
市内にいる自分たちも
中心となって輪島を盛り上げたい
ありがとうと言ってもらえたのが
とてもうれしかった』
などなど
有志のメンバーに加え
練習後の男子バレー部もかけつけてくれ
総勢25名の生徒と4名の教員が参加しました
ネットワークの本間さまから
企画のコツやアドバイスもいただきました
自分たちでも輪島を元気づけられるような
企画を考えていきたいと思います
そして何よりも
いつもたくさんの方々に
支援していただいているということが
とてもありがたく感じています
色々な経験をさせていただき
輪島からさらに日本を元気づけられるような
活動ができたらいいなと思います
キリコ太鼓を演奏してくれた小1の男の子と
高校生のコラボの写真です
授業の感想 なぜ書かせるの?
地震から 530 日目
豪雨から 266 日目
朝日新聞の投稿欄
ある女子大生が
「授業の感想なぜ書かせるの?」
と問題提起していらっしゃいました
授業の内容に対する意見なら
考えを整理する意義を見いだせる
だけど単なる感想であるなら
書いても意味がないと
疑問に思っていらっしゃいます
私も大学時代そんな教授に出逢ったことがあります
毎回
「私の講義に対して建設的に意見を述べよ」
と感想を課されました
国語がからっきし弱い私は
「建設的」の意味がわからず
勝手に「批判的に」という意味と勘違いして
講義の悪口を延々と書き続けていたのでした
しかも
講義内容には大学生が反論できる要素などなく
仕方ないので
「先生があの場面で飛ばしたギャグは
全く笑えませんでした」
のようなどうでもいい感想に
ならざるを得ないのでした
おかげさまで
皆出席で試験もそこそこできたはずなのに
「不可」つまり不合格
教授はよほど腹に据えかねていたものと
思われます
あとで友達に相談して
ようやく「建設的」の意味がわかり
後悔したのでした
国語は大事です
彼女は続けます
「感想は個人の気持ちであり
正解がないものなので
書いても評価されにくく
形だけの作業になってしまいます」
なるほど
私自身振り返ってみると
感想文に本心を書いたことが
一度もないことに気づかされました
こんなことを書いておけば先生が喜ぶだろうと
そして点数が上がるだろうと
でもなんか
そのときの経験が
このブログに役立っているような気もします
このブログはほぼ本心を適当に書いてはいますが
言葉選びには細心の注意をはらっています
改行の位置とか
漢字にするかひらがなにするかとか
特に読み手が不快にならないように
このことについては
びくびくしながら何度も読み返しています
彼女は
書き方指導の必要性にも言及したあとで
こう結びます
「なぜ感想を書くのか
どんな力を身につけさせたいのか
目的をきちんと伝えるのが大切です」
すばらしいです
ぜひ教員になっていただきたいと思います
きっといい先生になると思います
日本語の使い方あれこれ
地震から 529 日目
豪雨から 265 日目
朝一番に学校に着くと
機械警備の解除から始まります
操作を完了すると
「解除になりました」
と機械のアナウンスが・・・
この日本語に
ずっと違和感を持っておりまして
「解除」ってなるものか?
「解除しました」あるいは
「解除されました」じゃないのか?
「なりました」を使いたければ
「解除状態になりました」
じゃないとおかしくないか?
自分の日本語力がおかしいのか?
朝から悶々としています
同じようなことが以前にもありました
化学の教科書には
「安定な電子配置」という文言が
当然のように使われていますが
「安定した電子配置」の方が正しくないか?
気になって国語の先生に質問したところ
「これは形容動詞の〇〇化といって
♯※〒△☆♂だから文法的に正しいのだ」
と教えていただいたのですが
何をおっしゃているのやら
という感じでいまだに???です
「万博会場を訪ねた人は・・・」
という記事を最近目にしましたが
これもおかしくないですか?
「訪れた」の間違いでは?
ひらがなひとつでもやもやしています
Google先生に尋ねてみました
「訪ねる」は
訪問する おとずれる
「訪れる」は
訪問する たずねる
えー?
国語辞典の
「右」= 左の逆
「左」= 右の逆
と同じやないかい
さらに調べてみると
「訪ねる」はある場所へ行く
「訪れる」はある目的があってその場所へ行く
とありました
なるほど
「万博が見たい!」という目的があるから
「万博会場を訪れた人」の方がしっくりきたのですね
でも特段目的もなく来る人は
「万博会場を訪ねた人」になるのか
まんざら間違いでもないのですね
「春が訪れる」とはいいますが
「春が訪ねる」とは言いません
ということは
春は明らかに目的を持って来ている
ということなんですね
もうひとつ
「春が訪れる」は自動詞的用法です
立ち位置が自分にあります
自分に向かって「来る」イメージです
一方で
「春が訪ねる」は他動詞的用法です
違和感を生じるのでは
どこそこへ「行く」イメージだからです
「春が来た」とは言うけど
「春が行った」とは言わないのと同じです
外国語でもよく似た例があって
フランス語では例えば
「遊びに行くよ」って言うとき
「Je viens(I come)」と言って
「Je vais (I go)」とは言いません
立ち位置が相手にあるのです
もひとつ
武田鉄矢さんが「今朝の三枚おろし」の中で
こんな話をされていました
武田さんの曲に
「思えば遠くへ来たもんだ」
という曲があります
これは中原中也の
「思へば遠く来たもんだ」
のオマージュなんだだそうです
「遠く来た」
はこれまでの道のりにフォーカスがあって
出発点はさほど重視されていない
鉄矢さんは
出発点の博多を強調したくて
「遠くへ来た」
と「へ」を入れたんだそうです
「に」を使い
「遠くに来た」にしてしまうと
到達点がフォーカスされて
旅が終わった感が出てしまいます
「遠くへ来た」には
旅がこの先どうなるかわからない
そんな寂寥感があります
本日
教育実習生の研究授業が行われます
指導教員の中野智貴先生も
日本語の使い方に気をつかっています
「本日実習生の研究授業があるので
お手すきの先生は
参観の上ご指導よろしくお願いします」
中野先生の気づきは
「そもそもお手すきの先生なんているのか?」
とてもいい視点です
これまでのフォーマットを前例踏襲せず
どうすれば多くの先生に見ていただけるか
しっかりと考えています
どんなふうにアナウンスしたのでしょうか?
たくさんの先生が観に来ました
放課後に生徒を呼び出すとき
「〇〇さん
校内にいましたら
◇◇まで来てください」
と校内放送される先生もいますが
そもそも校内にいなければ
放送を聞いているはずもないので
なんか無駄なフレーズです
それどころか聞いた方としては
「校内にいなければ行かなくていいのか
たいした用事じゃないな」
来ない可能性まであります
今日の授業
地震から 528 日目
豪雨から 264 日目
なんやかんやで外に出ることが続き
今日は久々に丸一日学校にいます
授業の様子をゆっくり見に行きました
1年1組「情報Ⅰ」山﨑先生
1年2組「現代の国語」山本先生
1年3組「地理総合」竹田先生
2年「数学Ⅱ」習熟度別 端谷先生
橋元先生
今田先生
ビジネスコース3年「国語表現」松本先生
岡本先生
3年「英語」習熟度別 加藤先生
櫻庭先生
お気づきになりましたか
教室を半分に仕切って
勉強しているクラスがあります
震災で危険判定を受けた教室を使えないので
工夫を凝らして授業を組んでいるのです
もうひとつ
生徒の取り組む姿勢見てください
全ての生徒が背筋を伸ばし
緊張感を持って授業に臨んでいる様子
校長がカメラを向けたから・・・
ではありません
発災以降
生徒の学習に取り組む姿勢は
明らかに変わってきています
特に1年生は
授業中の発言も活発で
学びに向かう姿勢が素晴らしいです
震災で中学校で勉強できなかった分を
しっかり取り戻せると思います
伸びしろが充分です
1年生は実は
OECD(経済協力開発機構)による
PISA の学力テストの抽出対象となっています
「日本の高校生の数学スキルは高いが
自己肯定感に劣る」
など世界の子どもたちの学力等を調査して
各国の教育施策の指針となるテストです
7月23日に実施予定です
抽出された生徒のみなさんはがんばって・・・
いやがんばらなくていいので
いつもの調子で協力をお願いします
震災が学力や生活習慣にどのような影響を与えたか
そしてこの先どのような支援が必要か
重要なデータとなりうると思います
今日は
ビジネスコースの2・3年生および
普通科の専門学校志望者を対象に
進路ガイダンスが行われました
専門学校や企業の方をお招きして
生徒たちと直接質疑応答できる機会を持ちました
お世話になっているアナウンサーの原田幸子さま
いつもすてきなお便りをくださいます
「庭では蜘蛛の赤ちゃんが卵からかえり
まさに蜘蛛の子を散らした状態です
一つ一つが命なのだと思うと愛おしいです
この世であえて嬉しいよ
一匹一匹に声をかけたい気分です」
小さな生き物が大好きなんですね
観察眼も素晴らしいです
私はこんなの見つけたことないです
ついでに自然にいる「たつのおとしご」も
見てみたいです
どこにいるかご存じの方
どうか教えてください
リピーターをつかまえる
地震から 527 日目
豪雨から 263 日目
国内客の「金沢離れ」に関する
新聞報道がありました
昨年
県内のインバウンド宿泊者数が
100万人の大台を突破した一方で
国内からの宿泊者数が前年度比3割減で
下落幅が全国で最も大きかったようです
大幅な減少の原因として
これまで五年間にわたって行われてきた
コロナや地震に対する旅行支援が
なくなったことを挙げていました
それに加えて
被災地への配慮もあるのでは?
と私は考えます
「復旧に大変なのに
遊びに行っていいのか?」
日本人は気を遣ってくださっているのでは?
東日本大震災の際に
造り酒屋の店主が
「自粛しないでくれ
東北の酒を呑んでくれ」
と叫んでいたのを思い出します
全国のみなさん
観光に来てください
被害の大きいのは能登の方で
金沢はこれまで通り安全に泊まれます
ほとんど被害はありません
遠慮は要りません
ですからどうぞお越しになってください
今だからこそ行ける
能登の現状と組み合わせるコースもありです
以前
旅行ジャーナリストにお聞きした話です
「能登半島で
最もリピーターの獲得に成功したのは和倉温泉
最も失敗したのが輪島朝市」
だそうです
リピーターになりやすいのは女性客
男性客は常に新しい刺激を求めるのに対して
女性客は旅行に心の安らぎを求めるからです
ですので一回気に入った旅行先へは
女性客は何度も訪れるようです
和倉温泉はその辺を理解していて
徹底的な女性客獲得の戦略を打ち出してきました
最も大きいのは
男性客が好むようなお色気関係のお店を
徹底的に排除したことだそうです
一方で朝市は
地元の馴染みの客には安く売るのに
観光客と見るやべらぼうな値段をふっかけるのです
せっかくの美味しい魚介類が
わざわざ遠出してまで食べたいと感じさせる
お得感が全くないのです
ただしこれは私が子供の頃のこと
かなり昔の話です
今はかなり変わってきてはいます
能登のさいはてまで足を運ぶのは一生に一度
そんな時代ならそれで大丈夫なのですが
その頃の商売方法そのままの店が
今でも見られます
つい数年前に
値切ってくるお客さんに対して
ブチギレて「帰れ!」と怒鳴っている
おばあちゃんがいました
値切って交渉するのも旅の楽しみのひとつ
パリのお店で
「日本人は値切ってこないからつまんない」
と店員さんが言っていました
その辺を理解して
値切られたフリして
観光客に気持ちよく帰っていただく
そんな技術も新しい朝市に必要だと思います
金沢のお店で飲食している観光客が
「こんな値段で食べられるなんて信じられない」
と話しているのを聞き
「こんな値段を取るなんて信じられない」
と能登の民は常日頃思ってはいたのですが
先日築地へ行って
1杯4万円の海鮮丼を見て納得しました
いくら外国の富裕層はお金を持っているからといって
こんなことしていいのかな
リピーターの獲得に失敗した朝市を見てきた私は
要らぬ心配をするのでした
ところで今日の写真はAIくんに
描いてもらいました
火星の夕焼けは青いってホント?
地震から 526 日目
豪雨から 262 日目
野球部が自分達のグラウンドを
自分達でこしらえようとしていたことは
何度か発信しましたが
陸上部も負けていません
壊れてつかえなくなった
走り幅跳び用の砂場を
自分達で作ってしまいました
県庁の方
「県の施設に勝手なことするな」と
どうか叱らないでください
NOTO,NOT ALONE 応援団の
森﨑 理恵 さまが
本校の吹奏楽部にと
ご支援をくださいました
能登半島地震と豪雨災害が
今も深い爪痕を残していることに
深いご理解を示してくださり
「まだまだ皆様の力が必要です」
と呼びかけてくださっています
本当にありがとうございます
これは中庭の風景
つつじのピンクに夕焼けのピンク
林家ペーパー子師匠のような
幻想的な風景が拡がっています
でもどうして夕焼けって赤いのでしょう
空は青いのに
これは太陽の光の散乱によります
太陽の光は白く
というか無色に見えますが
実は色々な色の光が混じっています
空気中の水分に反射したりすると
それらの光が
バラバラに見えたりします
赤橙黄緑青藍紫
それが虹です
これらの光は全て電気と磁力の波で
波長の長い
つまり大きい波が「赤」
徐々に波長が短くなって
一番波長の短い
つまり小さい波が「紫」です
つまり光は電波の一種です
波長が「赤」より長くなると
「赤外線」になり
我々の目には見えなくなります
さらに長くなると
スマホやラジオ テレビの電波になります
逆に「紫」より波長が短いのが
「紫外線」です
お肌の大敵ですが
もっと短くなると
生命の大敵となります
「X線」そして「放射線」
となるのです
さて話を「光」に戻して
光が空気中を進むとき
空気の分子にぶつかって一部が散乱します
波長の短い青っぽい光ほど
多く散乱します
昼間に空を見上げると青く見えるのは
そのことによります
これをレイリー散乱といいます
一方で夕方になると光は横から差します
道路を横断するとき
まっすぐ横断するよりも
斜めに横断すると距離が長くなる
そんなイメージです
長い距離大気中を進んだ光は
青い光が散乱され尽くし
残った波長の長い赤っぽい光だけが
我々の目に届き
夕焼けは赤く見えるのです
さて火星ではどうでしょうか?
火星はその表面に多く含まれている
酸化鉄の細かい粒子が大気中を舞っています
火星にはほぼ二酸化炭素からなる
大気が存在しているのです
この酸化鉄粒子は
独特の光の散乱を引き起こします
波長の長い光を多く散乱させるのです
ですので火星で空を見上げると
赤く色付いて見え
夕方になると逆に
青い夕焼けを見ることができるのです
AIに挨拶文を作ってもらうと
地震から 525 日目
豪雨から 261 日目
AIの教育への活用講座に参加しました
上手な質問をすればするほど
より適切な文章や動画を
作成してくれます
学級だよりを実際に作成してみました
⚪︎いつ発行するものか?
⚪︎対象は何年生か?
⚪︎どんな内容を盛り込むか?
⚪︎どんな口調で語るか?
⚪︎文字数はどれくらいか?
質問が具体的であるほど
より適切な回答が得られます
内容が説教くさかったので
「ちょっと説教くさいよ」
と伝えたらすぐさま上から目線を
修正してくれました
相手が人間だったら
とても口にできない言葉ですよね
でもAIさんはどんな質問にも怒らず
丁寧に対応してくれます
このあたり少し怖いのは
小さい頃からAIとしか会話する機会がないと
「こんなことを言えば
あるいはこんな口調で言えば
相手が気を悪くする」
ということを学ばずに大人になる人が
増えやしないかということです
さて学級だよりの件ですが
まず
「保護者が読んで激怒するような内容で」
と注文したらかなり過激な内容
「ではそれを炎上しないよう書き換えて」と
注文したら
内容的には厳しく
なすべきことを漏らさずきちんと押さえながら
なおかつ保護者の逆鱗に触れることなく
素直に読んでいただけるような
なかなかの挨拶文ができました
でもなんか
私はそれをそのまま使おうという境地には
まだまだ至ることができません
新しもん好きのくせして
意外なところで古臭く頑固です
引っ込み思案な目立ちたがりなので
仕方ないところではあります
【被災地に電気が灯るまで】第40回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
今日はさまざまな二次電池
つまり充電式の電池について
学んでみましょう
発明された順に
ニカド電池
ニッケル水素電池
リチウムイオン電池
について
特性と使用上の注意点について
説明します
まずはニカド電池
電極に使われている金属は
何だと思いますか?
ヒント
ニクロム線はニッケルとクロムでできています
答え
ニカド電池はニッケルとカドミウムを使います
ニカド電池はメモリー効果が大きいです
これは小刻みな充電を繰り返すと
電気容量が小さくなってしまうことです
ですので使い切ってから充電するのがおすすめです
掃除機や電動ドライバー
ヘッドホンステレオなどに利用されています
また長期間使用しない時は
空っぽにしてから保管するとよいです
次にニッケル水素電池
メモリー効果もありますが
過放電に弱い特性があるので
使い切る前に継ぎ足し充電することがおすすめです
できれば電池残量が3分の1を切らないように
デジカメやノートパソコンに利用されています
長期間使用しない時は
フル充電してから保管する必要があります
そしてリチウムイオン電池
メモリー効果がないので
定期的にフル放電フル充電をする必要がありません
継ぎ足し充電を繰り返しても問題ありません
スマホや iPad に利用されています
長期間使用しない時も
どんな状態で保管してもかまいません
それぞれの電子機器にあった充電をしましょう
ペットボトル症候群にご注意を
地震から 524 日目
豪雨から 260 日目
野々市明倫高校の男子ソフトボール部の
応援に行きました
被災地支援のため
自ら手を挙げて
一年間輪島高校に赴任してくださっていた
坂下先生が顧問をしていらしゃいます
感謝の気持ちを伝えてきました
「のとから共に未来を救おう」
石川・能登未来知図さんが運営する
ワークショップが
アルプラザ平和堂内の「ブロム金沢」
で開催されました
医療・観光・建築・心理学・法律
の5つの分野に分かれて
「あの時こうだったら…」
「あの時こんなふうに思ってた」
共に話し合いました
輪島高校からの生徒の参加はありませんでしたが
能登からは七尾高校さんや飯田高校さんから
参加があり
「能登の復興」
「次の災害にどう備えるか」
話し合いました
さて高校総体も本校の出番を終え
何よりも熱中症の報告を
1件も受けなかったことにまずはほっとし
先生方のご指導に感謝します
今年は10年に一度の暑さに見舞われる
との予想もありますが
水分補給の大切さと同時に
飲み過ぎによる
「ペットボトル症候群」
というリスクにも注意が必要です
正式名称は
「清涼飲料水ケトアシドーシス」
急激な血糖値の上昇によって引き起こされる
急性糖尿病合併症です
スポーツドリンクには多くの糖分が含まれます
500mlあたり角砂糖5個〜10個分が含まれます
かなりの量です
糖分の多くは六角形の構造をしていますが
温度によって酸素と水素の位置が置き換わります
温度が低くなったときの構造は
人の舌の味覚芽に反応しにくい形となります
簡単にいうと冷たい飲み物は甘味を感じにくいのです
なのでスポーツドリンクは
かなり大量の糖分を入れないと
不味くて売れないのです
ですので水分補給は
スポーツドリンクを水で薄めて飲むことを
お勧めします
総体奮闘中2
地震から 523 日目
豪雨から 259 日目
和太鼓部です
今日は芸術村で講習会を行います
輪島高校には石川県高文連郷土芸能部の
専門委員会が置かれていて
大会運営を担っています
朝からその準備に大忙しです
JRC部です
Junior Red Cross (青少年赤十字)
ボランティア活動などを行います
こちらに招かれて講演会をしてきました
「大切な人を守るために」
と題して180名を前に
お話をさせていただきました
ソフトテニス部です
昨日の団体戦では
1回戦は穴水高校さんに勝利し
2回戦進出しました
今日は個人戦です
昨年はたったふたりで活動していましたが
今年は新入部員がたくさん入ってくれました
壁にヒビが入りすきま風が入り込む
冷凍庫のような真冬の体育館で
たったふたりで黙々と打ち合っている姿を
ずっと見てきました
おかげで後輩たちが活躍できる場を
残すことができたね
今日は残念ながら敗れたけど
これからまた頑張れるね
ところでテニスって
独特の得点の数え方をしますね
1点増えるごとに
0(ラヴ)
15(フィフティーン)
30(サーティー)
40(フォーティー)
これって昔得点板に
時計を使っていたからなんだそうですね
1点取るごとに針を90度ずつ進めて
だから
0→15→30→45→60
ひとまわりでゲーム
フォーティーファイブが長ったらしいので
省略してフォーティー
0は卵に似ているので
フランス語で卵を表すl'œuf (ルフ)
これが訛ってラヴになったのだとか
とはいえ今の高校生は
もしかしてデジタル以外の時計を目にしたことがなく
イメージしにくいかもしれませんね
もしかして「時計回り」って言っても
それが右回りを指していると
想像つかない人もいるかもしれませんね
時計は右回りですが
これは日時計が北半球で発明されたことによります
時計の針は
上→右→下→左→上
と回ります
これが時計回り
これは日時計が
北半球で発明されたことによります
もし南半球で発明されていたとしたら
時計回りは逆になっているはずです
北半球と南半球にまつわる面白い話に
「コリオリの力」というものがあります
詳しくはいつかこのブログでも紹介しますが
端的にいうと
真っ直ぐに進んでいるつもりでも
北半球では右側に
南半球では左側に
曲がってそれていくという現象です
これは地球が自転していることによります
この影響で
台風の渦巻きは
北半球では反時計回りに
南半球では時計回りになるのです
以前日本科学未来館を訪ねた時
インストラクターのお姉さんが
「だから北半球では
お風呂の水を抜いた時に
北半球では左回りの渦になるんですよー」
とちびっこに教えていましたが
お姉さん
残念ながらそれ間違っています
その場で教えてあげようとしたのですが
見失ってしまいました
お風呂の排水は
確かにコリオリの力も働きますがそれよりも
湯船の形状や排水口の位置による影響が大きく
一概にはいえないそうです
私が現在お借りしている家のお風呂は
実際右回りの渦を作ります
総体奮闘中!
地震から 522 日目
豪雨から 258 日目
高校総体
熱戦が繰り広げられています
男子バスケットボール部
対戦相手は大聖寺高校さん
率いるのは
了舟(旧姓新谷)文弥先生
かつての輪島高校バスケ部の顧問です
いきなりスリーポイントで先制しました!
男子バレー部
こちらもかつての顧問
山崎瑞稀先生が応援に来てくださり
インスタでライブ配信してくださいました
相手は金沢向陽高校さん
3つのA
「Aきらめない Aいさつできる Aいされる」
をモットーとする男子バレー部には
保護者をはじめOBたち
転校して行った選手とその新しい友達
多くの方が応援に駆けつけてくださいました
箏曲部は「邦楽合同発表会」
「Kのための斗為巾」を奏でました
豊かな響きを活かした繊細で美しい旋律でした
沢井忠夫氏が愛娘へ深い愛情を込めて作られた曲です
顧問の山上先生から報告です
「本日の邦楽合同発表会は優良賞でした
厳しい環境下でも
調理室や体育館で研鑽し続けた
彼女らの努力の賜物でした
今回初めて参加した一年生は
『繊細さもあるが力強さもある演奏だった
自分たちも先輩たちと同じステージで
きめ細やかな演奏ができるよう練習していきたい』
と言っていました
3連続入賞のバトンを
次に繋いでいけたらと思います」
卓球部は個人戦を戦っています
全員高校に入ってから始めた生徒ばかりでしたが
本当に上手になりました
これまでご指導くださいました林平さんは
今回までとなります
震災でお住まいをなくされ
避難先の金沢から輪島まで通って
ご指導してくださいました
本当にありがとうございました
お酒は二十歳になってから?
地震から 521 日目
豪雨から 257 日目
日本では2022年に
成人年齢が18歳に引き下げられましたが
お酒や煙草は二十歳未満はNGです
なぜお酒は二十歳になってからなのでしょう?
実は世界的に見ると
日本のように二十歳までお酒を禁じている国はまれで
多くは18歳になるとお酒を飲めるようです
ヨーロッパには16歳で飲める国も多く
ドイツなんかでは
保護者同伴であれば14歳から飲めます
なぜ未成年はお酒を禁じられているのか
考えてみましょう
まずは法律で禁じられているから
『20歳未満の者の飲酒の禁止に関する法律』1条1項には
「満20歳未満の者の飲酒を禁止する」とあります
それはなぜか?
飲酒開始年齢とアルコール依存症には
明らかな相関関係があるからです
お酒を飲み始める年齢が若いほど
将来的にアルコール依存症になる確率が
極端に高いと報告されています
アルコール依存症といえば
避難所で毎晩酒を飲んで周りの人に絡む
とんでもない迷惑な大人がいましたが
年齢よりもそんな人の飲酒を禁ずる
法律はないものかと思います
また子供のうちに飲酒をすると
脳の中で記憶を司る部分である海馬が
萎縮してしまうという報告があります
ではドイツではなぜ親が一緒なら
14歳から飲んでよいのでしょう
おそらく自分でストップをかけられない年齢の子供に対し
大人が分別のある飲み方を監督すれば
適量のお酒ならば
健康面においても問題ないと
されているのでしょう
ところで日本人が海外に行ったとき
法的にはどうなるのでしょう?
それはその国の法律に従うことになります
つまり16歳から飲酒ができる国においては
16歳の若者は飲酒できることになるのです
逆に公共の場での飲酒が禁じられている国では
例え成人であっても
公共の場で飲酒すると
罰せられることとなります
海外旅行する時は
その国の法律をしっかりと学ぶ必要がありそうです
現在本校には二十歳を超えた生徒も在籍しています
法的に飲酒が認められることはもちろん
自動車免許も持っていますが
高校生が同席する場面での飲酒や喫煙
および自家用車での登校に関しては
自粛してもらっています
さあいよいよ高校総体が始まりました
陸上やサッカーなど一部の競技は
既に始まったり終わったりしています
またほとんどの種目は明日開幕ですが
バドミントンが一足早く本日開幕です
今日は応援に行ってきました
地震で体育館が使えない中
工夫を凝らしながら
場所を探しながら
これまで頑張ってきました
小学校の体育館もお借りしました
本当にありがとうございました
悔いの残らないよう
思いっきりプレイしてください
初戦は女子が野々市明倫高校さんと
男子が七尾高校さんと
それぞれ対戦しました
第51回全国高等学校総合文化祭
2027いしかわ総文
石川県実行委員会設立会が
開催されました
「彩る」「もてなす」「結ぶ」
の大会基本方針をもとに
高校生が主体となって
準備を進めています
大会を彩る「五彩」は
輪島塗や山中塗の「朱色」
金沢金箔の「金色」
加賀能登の里山の「若草色」
白山の雪解け水の「水縹色」
これらをつなぐ「墨色」
野々市明倫高校書道部の皆さんが
素敵なパフォーマンスを
披露してくださいました
類は友を呼ぶ
地震から 520 日目
豪雨から 256 日目
「類は友を呼ぶ」
① 愚痴ばかりの人には
愚痴でしか会話できない人が集まる
② 自慢話ばかりの人には
プライドの高い人が寄ってくる
③ 非を認めない人には
言い訳上手な人が寄ってくる
④ 変化を恐れる人には
挑戦を避けてきた人が寄り添う
➄ 批判ばかりの人には
行動せずに語るだけの人が集まる
⑥ 先延ばしする人には
やらない理由で慰め合う人が集まる
⑦ 学びをやめた人のそばには
成長したい人は残らない
⑧ 成長を続ける人には
刺激をくれる人がやってくる
⑨ 謙虚な姿勢の人には
智慧を分けてくれる人が歩み寄ってくる
⑩ 他人の成功を喜べる人は
器の大きな人が歩み寄ってくる
⑪ 志ある人のまわりには
夢に本気な人が惹かれてくる
まさに「引き寄せの法則」ですね(^_-)-☆
この記事は「学校のミカタ 松下教育事務所」
松下 浩一 様からいただいたものです
松下様は小学校の校長先生を退職なさったのち
「松下教育事務所」を立ち上げになりました
発災前に本校をお訪ねになり
以来メルマガ「マツケン通信」を
配信してくださっています
教育にとっていろいろ参考になることが
もりだくさんなメルマガです
教育関係者の方ぜひおすすめです
引用文中の最後の絵文字もそのまま引用です
絵文字といえば
ドコモが「ドコモ絵文字」を
6月下旬以降に販売する機種から
順次廃止すると発表しましたね
ひとつの時代が終わったような
さみしい感があります
今日は三谷産業さんと
オンラインで会議をさせていただきました
三谷産業さんには
生徒の探究活動「街プロ」にご支援いただいています
現在ふたつのグループに寄り添って
伴走してくださっています
「食品開発班」
食品会社をご紹介くださり
現在食品づくりのヒントをいただいています
「スポーツ健康班」
プロスポーツチームや
パーソナルトレーナーを紹介くださっています
まさに
志ある生徒のまわりには
夢に本気な人が惹かれてくる
です
岡本先生の「総合英語」の授業にお邪魔しました
ふたつの発表がありました
①「トルコとの共創」
トルコの高校生とオンラインで交流している
川口はるひさんと山下ソフィアさん
「いっしょにやろうよ!」という
お誘いのプレゼンでした
②「ポルトガルツアー」
ポルトガルへ研修旅行に行ってきた
髙橋惺さんと崖顕さん
OECDでの発表の様子などプレゼンしましたが
聴衆が最ものってきたのは
エスカルゴの話でした
風至小学校校歌アインツバイドライ
地震から 519 日目
豪雨から 255 日目
男子バレー部からおもしろいお知らせ
「金沢錦丘高校さんで
錦丘高校と野々市明倫高校と練習試合を行いました
両校には地震によって輪島高校から転学した生徒がいます
旧友とのゲームでお互いに切磋琢磨し
よい雰囲気で終わることができました
その帰りに校舎から出る途中
鳳至小学校校歌を口笛で吹いていた不届者がおり
偶然そのメロディーを聞いていた方が
中学校の職員室から出てこられました
注意されると思っていたところ
『フルコーラスで聞けて
懐かしい思い出をありがとう』
その方は音楽の先生で
鳳至小出身であり
輪島高校の卒業生でもあり、
校長先生の同級生でした
まさか校内で口笛を吹いて
感謝されるとは思いませんでした(笑)
口笛が生んだ偶然な出会いから
輪島高校頑張ってくださいと応援の言葉もいただきました
今週から始まる総体に向けて頑張っていきたいと思います」
えみちゃんありがとう!
IPU環太平洋大学の大池 淳一 准教授
以前に岡山県立興陽高校さんと繋いでくださり
共働で「きゅうりのバスソルト」を開発しました
おかげさまで関係各所から大人気で
さらなる販路拡大に向けて取り組んでいます
今日はさらに
岡山県立和気閑谷高校さんが
ぜひ「能登の塩」を使った
新商品を開発したいということで
「家庭基礎」の授業時間に
オンラインでミーティングを行いました
ビジネスコース1年生のアイデアで
素晴らしい商品ができそうです!
バスソルトご希望の方は
学校までご連絡ください
マスカットの香りと
緑のお湯でくつろげる商品となっております!
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は1月26日「日本チャチャチャ」を読んで
「家屋の被害判定には私も思うところがあります
外見だけで判定しても
中に入るととても住めない状況であることがあるということ
そして同じ輪島同じ市営住宅であっても
判定の迅速さに差があるということです
我が家に「Not Enter」の紙がようやく貼られたのは
震災後3ヶ月を過ぎてのことでした」
《匿名希望》
つい先日知り得た情報をひとつ
例えば「半壊」の判定があったとしても
「公費解体」した場合には「全壊」扱いとなり
支援金などの差額が支払われるということです
先日輪島市役所に行った際に
ボランティアの方が教えてくださいました
広島からいらっしゃった
とても気さくで親切な方でした
該当する方でご存知なかった方
申請は簡単です
・罹災証明(写)
・公費解体報告書(写)
・解体前の家と解体後の更地の写真
以上を持って市役所まで
全国のみなさん
もしものことがおこったときは
とにかくあらゆる写真を
撮りまくっておくことを
強くお薦めします
意味づけとストーリー性
地震から 518 日目
豪雨から 254 日目
テネシー工科大学心理学科の
バリー・スタイン教授が行なった
興味深い研究があります
彼らは小学5年生の子どもたちに
次のふたつの文を見せました。
1.力持ちの男が、友達がピアノを動かすのを手伝った。
2.力持ちの男が、朝食の間に新聞を読んだ。
「ふたつの文のうち覚えやすかったのはどちらか?」
という質問をしたところ
成績のよい子どもは「1」
そうでない子どもは「2」
と答える傾向にあったといいます
何となく推測がついた人もいるかもしれません
一見すると文自体が短い「2」が覚えやすそうですが
内容をしっかり見てみると
前半と後半を関連付けられるのは
「1」であることがわかります
成績のよい子は
「力持ちだからピアノを動かすのを手伝ったんだろう」
と意味を持たせて記憶できるため
「1」を選びます
それができない子は
単純な文の長さで「2」を選んでしまうのです
何事も丸暗記ではなく『意味づけ』が大切なようです
さて発災以来
日本各地を訪れることが多くなり
さまざまな観光地を
何か復興のヒントとなるものはないか
探し歩く日が続いています
賑わう街に共通していること
それは歴史と伝統に『意味づけ』をしていること
さらには新しく創造したものに
『ストーリー』を持たせ
新たな歴史と伝統を
つくり続けていることです
キーワードは「〇〇と云われている」であり
必ずしも「〇〇である」必要はないのです
例えば
ベルギーといえばチョコレート
本当に?
ベルギーにカカオ豆は取れませんよ
地域にないものを他から持ってきても
ストーリーを持たせ意味づけさせてあげれば
立派な特産品となる好例です
国内に目を移すと博多の明太子
もともとは韓国のすけとうだらのキムチ漬け
韓国の言葉ですけとうだらは
「明(中国)」の鯛という意味の「明太」
戦後まもなくその味を忘れられないある調理人が
博多でその味を再現し
新幹線が博多まで延伸されたときに
お土産として売り出したら
爆発的ヒットになリました
それから仙台の牛タン
こちらも戦時中の話
それまで焼き鳥中心だった和食職人が
誰にも真似されないものをコンセプトに
試行錯誤の上作られた名物です
いずれにしても昔から
引き継がれてきたものではなく
苦境の中新たに作られたもの
しかも材料はご当地では手に入らないものです
先日訪ねた川越の神社でも
地元の方が考案して手作りした
「さつまいも掘りおみくじ」や
「金魚すくいおみくじ」など
外国人観光客に大人気でした
どうですか?
生徒のみなさん
柔軟な発想で未来の残る名産づくり
夢が広がりますね
ところで牛タン
果たして食用として耐えれるものか
当時は恐る恐る提供していたようです
ちっちゃい子供にはどうなんでしょう?
厚生労働省の「離乳食ガイドライン」を調べてみました
赤身の肉を与え始めるのは
「カミカミ期」と呼ばれる
離乳食後期(9~11カ月頃)からが良いそうです
牛たんは独特の食感があり
そのまま与えると噛み切りにくく
喉に詰まらせる危険もあるそうです
細かく刻んだり
柔らかく煮込んだりする必要があります
生後9カ月から鉄分が不足しがちになるので
牛たんには鉄分が豊富に含まれお薦めだそうです
ほかの肉については?
鶏肉は離乳食中期(7~8カ月頃)
牛肉・豚肉は離乳食後期(9~11カ月頃)
からが好ましいそうです
ただしすりつぶすか挽肉にして
「焼き牛たん」になると
奥歯が生えそろう2歳半~3歳以降が適しています
【被災地に電気が灯るまで】第40回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
横蝶へようこちょ
地震から 517 日目
豪雨から 253 日目
震災による火災で燃え尽くされた
朝市が立っていた本町通りと
それと平行に走る大町通り
そのふたつの通りを結ぶ
与右衛門(よも)小路
御蔵(おくら)小路
風呂屋(ふろや)小路など
昔ながらの小径
その中に「朝市横蝶」はあります
ここも一歩ずつですが
復興への歩みを進めています
「町家の庭」と「里山」
それぞれをテーマとした
ふたつのゾーンからなります
輪島高校職員の谷川さん
輪島高校同窓会役員の尾坂さんも
庭づくりに携わっていらっしゃいます
こちらは谷川さんが丹精込めて育てられた
準絶滅危惧種のヤマユリ
9年前に植えて4年目に初めて花を咲かし
これまで毎年咲いているそうです
こちらは被災した家から拾われてきた
漆桶を再利用した寄せ植えです
輪島塗職人はこの桶を使って
漆の売買をしています
内部が漆黒に染まっています
こちらも被災家屋から拾われてきた火鉢
震災を経て新しい庭に生まれ変わりつつあります
全国の高校生のみなさん
被災地見学や復興支援にいらっしゃる際には
ぜひご連絡ください
一緒に新しい庭づくり体験してみませんか?
お繋ぎします
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は3月3日「卒業式」を読んで
「卒業生が退場する前に
親に感謝の言葉を言ってから退場していったのは
すごく素敵でいいなと思いました
コロナの影響などで
これまで卒業式の経験がありませんでしたが
いろんな人が感動する素敵な式なんだなと
初めて思いました
仲良くしてくれた
先輩であり友達である3年生が卒業したのは
とても寂しかったです
卒業するまでの残りの高校生活を
悔いのないよう過ごしたいと思いました」
《匿名希望》
小江戸川越の魅力
地震から 516 日目
豪雨から 252 日
朝市はじめ能登の復興のヒントが
日本全国あらゆる場所に
散りばめられています
今日は
江戸の情緒を今に残し
明治・大正・昭和・平成・令和と
の5つの時代を体験できる
歴史的建造物や文化財が建ち並び
小江戸ともよばれる
川越の街をご紹介します
まずは「川越八幡宮」
境内に足腰健康の神様を祀る
民部稲荷神社があることから
スポーツ選手の必勝祈願の聖地となっています
各部活動の総体での活躍を
祈願してきました
境内には2本の銀杏が寄り添い
1本に結ばれた御神木
「縁結びの木」があります
続いては
写真左手に写る門の扉に
みつば葵の御紋が見られます
こちらは
日光・久能山と並び三大東照宮と称される
「仙波東照宮」です
徳川家康の御霊を祀っています
日々被災地でもがいているだけの身からしてみると
あれだけの江戸の街を築いた家康公は
どんな方だったんだろうかと
畏敬の念しかありません
続いては合格祈願の「三芳野神社」
この細道はどこの細道かわかりますか?
天神様の細道じゃ
そうこれは「とおりゃんせ」で歌われた
細道だそうです
これは「時の鐘」
江戸時代初期に当時の藩主が建てたものが
明治の川越大火で焼失したのち
再建されたもので
「残したい日本の音風景百選」
に選ばれています
そして「蔵造りの町並み」
川越の中心にある趣深い町並みです
こちらも大火に後に採用された
耐火建築群です
「大正浪漫夢通り」
震災前の輪島朝市に似てると思いませんか?
最後は「川越氷川神社」
古墳時代の創建された1500年の歴史ある神社
地元の方が創意工夫した様々なおみくじ
歴史にあぐらをかくのではなく
現在の人々が常に新しいものを
作り続けている
それがこの町の魅力でした
あんたがたどこさ
地震から 515 日目
豪雨から 251 日目
九州復興研修隊からの報告です
昨日は熊本城を散策したあと
城下町で食べ歩きをしました
教頭先生に教えていただいたわくわく座では
プロジェクションマッピングと
ジオラマのコラボレーションで
熊本城の復旧を学びました
その後新幹線で福岡に戻り
太宰府に行く予定でしたが
バスの関係で断念し
福岡タワーに夜景を見に行きました
地上110メートルからの夜景は
とても美しかったです
なかなか計画通りにはいかず
かなりのギリギリを攻めている旅ですが
昨夜から生徒たちはかなり疲れている様子ですが
体調不良などはなくホテルを出発しました
今日はこれから昨日断念した太宰府天満宮に行き
帰路につきます
私はといえば
全国高等学校長会議で大宮に来ています
さすが全国の交通の要
津々浦々から最も集まりやすい場所で
毎年設定されています
以前講話をさせていただいた兵庫県の校長先生
以前筑波の教頭研修でご一緒させていただいた先生
懐かしいお顔にご挨拶させていただきました
兵庫県立伊川谷北高校の神戸秀夫校長先生
兵庫県立須磨友が丘高校の塙守久校長先生
兵庫県立西脇北高校の佐藤太校長先生
兵庫県立篠山東雲高校の富田尚美校長先生
兵庫県立西宮苦楽園高校の宮本美枝子校長先生
茨城県立日立商業高校の菊池幸惠校長先生
兵庫県立西宮高校の谷口聡校長先生
兵庫県立川西緑台高校の牧野徹校長先生
兵庫県立香住高校の森澄実校長先生
兵庫県立播磨農業高校の岩本義裕校長先生
兵庫県立阪神昆陽高校の桑田耕治校長先生
静岡県立富士宮北高校の小谷和之校長先生
静岡県立藤枝東高校の森谷幹子校長先生
兵庫県立東播磨高校の志摩直樹校長先生
どうもありがとうございました
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は7月12日「野球の全校応援」を読んで
「野球の全校応援に来てくださって
ありがとうございました
普通では体験できない貴重な体験ができました
初めての夏の大会の試合ということで
試合前はとても緊張していましたが
スタンドを見上げると
全校生徒が応援してくれていて
どんな結果になろうと必ず最後まであきらめないで
全力で戦おうという気持ちになりました
でも実際には自分のエラーで失点したりして
チームに貢献できずに後悔や悔しさが強かったです
その後悔や悔しさは夏の大会でしか返せないと思います
そのためにどんなにきつい練習にも耐え
今出せる自分の全力のプレイをするよう心がけています
次の夏の大会では
前回よりもっと良い姿を見せれるように頑張ります
今年も応援よろしくお願いします」
《匿名希望》
TAIIKUSAI in the Night
地震から 514 日目
豪雨から 250 日目
昨晩は
福岡第一高校さん
第一薬科大学附属高校さんからのご招待を受け
生徒会役員の生徒たちといっしょに
「夜の体育祭」を見学させていただきました
熱中症が心配なら夜にやっちゃえ!
と始まった企画だそうです
今年度のテーマは「限界突破」
うちの生徒たちも
一緒に競技させていただきました
アンパンマンのキャラに扮装しての
パン食い競争
工夫を凝らした競技が盛りだくさんです
毎年1週間ほどで準備するそうです
生徒の皆さんの集中力と実行力
そして先生方の指導力に驚かされます
仮装パレードにも参加しました
福岡第一高校さんと
第一薬科大学附属高校さんには
全国でもトップクラスの部活動のほかに
「パラマ塾」という
生徒が好きなことをとことん突き詰める
活動があります
その部活動と「パラマ塾」ごとに
創意を凝らした見応えのあるパレードです
フィナーレを飾るのは花火です
さらに今年度はスペシャルゲスト
「限界突破」のテーマにちなんで
「KIINA.」さんが歌ってくださいました
実は「KIINA.」さんは
福岡第一高校の卒業生であり
「パラマ塾」の第1期生です
ロックの塾に入りたかったのですが
訳あって演歌の塾へ
そこで才能を見出され
「氷川きよし」としてデビューすることに
そういった意味では
今回の改名とイメージチェンジ
本来ご自分がやりたかったところへ
戻って来れたのではないでしょうか
ご本人もMCの中でおっしゃっていました
「この高校があったから今の自分がある」
校是である
「生徒一人ひとりの個性を伸ばす」
をまさに体現されています
生徒会の生徒たちはもう一日九州に滞在
被災地復興研修に向かいます
引率の岡本先生からの報告です
まず市電に乗り熊本県防災センターに伺いました
熊本県庁に隣接している建物ですが
県庁前にはかの有名なルフィ
(作者の方が熊本出身だそうです)
の像がありそちらで写真を撮りました
防災センターでは
地震と豪雨の被害から現在に至るまでの
復興の様子を見学することができました
プロジェクターを使った映像やパネル
VRを使った疑似体験などをさせていただきました
歌丸様はじめ職員の方々に説明していただきながら
自分たちの経験を思い出しながら
見学させていただきました
復興の先輩から
「輪島も必ず復興しますよ!」
と力強いお言葉をいただきました
防災センターから徒歩で水前寺公園に行き
美しい庭園を巡りました
そして
西南の役で焼け野原になった
熊本のまちを発展させ
戦いで荒んだ人の心を安定させようと建てられた
出水神社を巡りました
お昼をとり
現在熊本城を散策中です
熊本城(石垣含む)全体の完全復旧は
なんと27年後だそうです!
築地にあって豊洲にないもの
地震から 513 日目
豪雨から 249 日目
昨日から全国校長会が東京で行われています
会議の後
時間があったのでウロチョロしてみました
まずは日本科学未来館
「チ」とのコラボ特別展をやっていました
「チ」は
自らの命をかけてまで
宇宙の真理を追い求めた人々の情熱が
描かれたアニメです
「神がその姿を写した人間が住む地球こそ
宇宙の中心なのだ」
という教会の教えが当時の真理でした。
「地動説」を唱える者は
拷問や火あぶりという厳しい迫害を受けます
この物語には唯一の主人公が存在しません
強いて言えば「地動説」が主人公
多くの人々が命を落としながら
真理を受け継いでいく物語です
命と引き換えに残してくださった災害に対する教訓を
次の世代に引き継ぐ責任を思い出させてくれます
今や周知の事実となった「地動説」
それでも認められるまでに
300年という膨大な年月を必要としています
災害復興と防災教育
こちらも長い目が必要です
「チ」には
「地」「血」「知」の意味が込められています
タイトルの「チ」の特殊なフォントに隠された秘密?
最終巻の8巻だけなぜか表紙が真っ暗?
第1巻で亡くなったはずの少年が?
第7巻の表紙にこれまで登場していない人物が?
さまざまな謎が散りばめられた名作です
常設展示には
能登半島地震のシミュレーションも
あの時こんなことが起こっていたんだと
新たな気づきです
発災以来すっかり信心深くなった私が
次に訪れたのは明治神宮
おみくじには
「ひとしれず 思ふこころの よしあしを
照らし分くらむ あまつちの神」と…
誰にも見られていなくても
正しくあれということかと読み解きます
続いて「MIYASHITA PARK」にも行ってみました
3年生の馬場くんが
「朝市復興の参考にしたい」
と研究している施設です
2階には飲食店が入り
屋上にはみんながくつろげるスペース
学校帰りの高校生が勉強したりしています
ビーチバレーの施設もありました
「風の人」も「地の人」も
みんなで楽しめる朝市にしたいですね
輪島弁でよそから来る人を「風の人」
輪島に住んでいる人を「地の人」
といいます
せっかく来た出張
空き時間の一瞬たりとも無駄にするものかと
今朝は早起きして豊洲市場へ
マグロのセリをしていました
輪島の朝市に卸す魚のセリも
こんなふうに公開すると
いいかもしれませんね
江戸の風情を感じさせる街並み
ゆったり過ごせる飲食スペース
日帰り温泉もありました
ただ朝の5時に行ったのですが
お食事処はほとんど閉まっていました
警備員さんに聞いてみたところ
「昔は開いてたんだけどね
今じゃ客が来ねえから
10時になんなきゃ
みんな開けねえよ
シャッター通りになっちまった」
東京でもそんなことがあるのかと驚いていると
「みんな売り上げは
築地にいた頃の3分の1くれえだよ
家賃も高くてどうしようもねえや
なんで中央区より台東区の方が
家賃高えんだっつうの」
江戸っ子弁丸出しで教えてくれました
築地はどうなっているんだろう?
気になって行ってみました
築地はみんなお店を引き払ったとばかり
思っていたんですが
結構残っているんですね
それに昔ほどではないにしろ
賑わっていました
築地にあって豊洲にないものに気づきました
それは匂いです
築地は1軒進むごとに
卵焼き専門店の匂い
鰹節専門店の匂い
ぬか漬け専門店の匂い
包丁専門店の金臭い匂い
違った匂いが迎えてくれました
ガラス越しのセリ見学とは
やはり伝わるものが違います
匂いって大事ですね
ポルトガルを訪ねた崖くんが言っていました
「ポルトガルと輪島の海の匂いが違う」
匂いも含めて五感で感じるのが旅なんですね
豊洲と築地
もう一度訪れたいのは?
と訊かれると…
朝市を復興させる時に
大事な視点になりそうな気がします
しるもしらぬもあふかたのせき
地震から 512 日目
豪雨から 248 日目
発災以来ずっと寄り添ってくださっている
福岡第一高校さん
世界一の体育祭「夜の体育祭」に
今年は生徒会の生徒を連れて
行ってまいります
以前お伺いした際に
校長先生から未来の教育について
お話を伺いました
「数学や理科など生徒の得手不得手の激しい教科は
全て選択制にしてレベルの高い教育を施し
全員に学ばせるのは
真に全ての生徒に必要な教科に絞るとよい
その教科は国語・英語・歴史である」
歴史や古典を嫌いな生徒から
「なんで昔のこと学ぶ必要があるのか?」
という声を聞きます
私は発災以来
歴史を学ぶことの大切さを
身をもって知ることができました
たとえば
江戸時代の新井白石の随筆『折たく柴の記』
「この日の午時雷の声す
家を出るに及びて
雪のふり下るごとくなるをよく見るに
白灰の下れる也
西南の方を望むに
黒き雲起こりて
雷の光しきりにす。」
これは何のことを書いていると思いますか?
富士山「宝永の大噴火」の様子です
最初の火山灰は白灰であったが
やがて黒灰に変わっていることで
火山灰の成分の変化を読み取ることができます
ここで地学のメガネ
東京大学の発掘調査によると
薄い白い灰の上に黒い火山灰が約2cm積もっていることが
確認されています
ここで物理のメガネ
黒い灰が後から降り積もったということは
黒い灰の粒子は細かく
長時間にわたって大気中を飛散していたことがわかります
ここで保健体育のメガネ
この頃多数の住民が
呼吸器疾患に悩まされていた記録が残っています
再び古典のメガネ
当時の狂歌でこのように歌われています
「これやこの 行も帰るも 風ひきて 知るも知らぬも おほかたは咳」
これは何のパロディかおわかりになりますか?
百人一首にある蝉丸の
「これやこの行くも帰るも別れてはしるもしらぬもあふさかの関」
です
奈良県大和郡山市教育委員会の「豊田家史料」には
宝永噴火の際に採取された火山灰が
紙に包まれて保管されているそうです
そのほか噴火が10日間にわたって続いたこと
火山灰が用水に詰まって水の供給が絶たれたこと
も記録に残っています
このように歴史を紐解くことによって
未経験の災害であっても
どのような準備が必要か予測することができるのです
噴火が収まった後は
富士山への参詣客が殺到したそうです
漁師や百姓が観光業に転職して
収集がつかない状態になりました
もともと参詣客を相手にしていた元締めが
転職に制限を加えるようになったそうです
輪島に例えると
朝市復興後多くの店が乱立し
既存の朝市組合との間にいざこざが起こる
みたいなことでしょうか
そんな日がいつか来るといいなとは思いますが
以前本校で「車いすバスケ」をしてくださった
フォースタートさんがまた来てくださいます
6月20日(金)13:50~です
どなたでも参加できますので
どうぞお越しください
【被災地に電気が灯るまで】第39回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
充電のできる電池「鉛蓄電池」
のしくみについて学び
鉛と酸化鉛
どちらが負極つまり電池のマイナスか
考えてもらう宿題を出しました
それぞれが起こす反応は
Pb + SO42- → PbSO4 + 2e-
PbO2 + 4H+ + SO42- + 2e- → PbSO4 + 2H2O
これを見るとPb の式の右辺に
新たな電子 e− が2個生まれているので
Pb が負極ということになります
「鉛蓄電池」は
低温環境への強さと制御の容易さに加え
メモリー効果がないのが最大の特長です
メモリー効果というのは
充電を繰り返すと容量がだんだん小さくなる現象です
携帯電話なんかでも
あんまり充電が減っていないのに
小刻みに充電すると
バッテリーの寿命が短くなってきますよね
あれです
私は人間のバッテリーも同じであると
最近しみじみ感じており
どんなに夜遅く寝ても
朝の4時には目が覚めて
それから眠れなくなるのです
つまりフル充電までの時間が
極端に短いのです
電気容量が限りなく小さくなっているようです
その証拠に朝の10時頃に充電が切れ
大事な話の最中にコクっと
いきなりブラックアウトすることがしばしばです
困ったもんです
その度に目を閉じて考えていたふりをしていますが
きっとバレていると思います
「鉛蓄電池」は自動車において主流でしたが
現在ではEVの普及に伴って
リチウムイオン電池の方に注目が集まっています
次回から
もっとさまざまな電池について
学んでいきましょう
今日は東京で校長会
その後福岡へ向かいますが
車窓から富士山が見えました
日曜日の死刑囚
地震から 511 日目
豪雨から 247 日目
日曜日
ある死刑囚に言い渡されました
「おまえの死刑執行が今週に決まった
土曜日までに執行される
何曜日かは伝えない
ただし条件をやろう
もし死刑執行の朝に
その日執行されることを言い当てたら
おまえを無罪放免としてやろう」
しばらく考えた死刑囚は
「ありがとうございます
無罪放免ですね!」
その言葉のとおり死刑囚は無罪放免となりました
なぜか?
死刑囚はこう答えたのです
「土曜日に執行されることはありえません
なぜなら土曜日まで執行が伸ばされたら
わたしはその日の朝に
言い当てることができるからです
土曜日の執行があり得ないのであるなら
金曜日もありえません
なぜなら金曜日の朝に
言い当てることができるからです
同じように木曜日水曜日そして今日も
死刑執行はありえません」
先日火災避難訓練を行いました
より実践的な訓練とするため
時刻を伏せて行いました
さらに出火想定場所も予め示さず
放送を聞いて
避難経路を各自で判断するよう指示しました
実施後の生徒アンケートでは
99.5%の生徒が
積極的に取り組むことができたと回答しました
訓練時刻を伝えずに実施したことについても
「実際の火災はいつ起こるかわからないから」
「危機感を持って臨むことができた」
「判断力をつけるのによい訓練だった」
「自分達で考えて動くことができた」
「事前に避難経路をシミュレーションしていた」
など肯定的意見が91.5%を占めました
ただ一方で
「着替え中だったらどうするのか?」
「いつ実施されるのかわからず授業に集中できなかった」
という課題も見つかりました
さらには
「6限目にならなかったから
7限目にあると予想できてしまった」
とさきほどの囚人の話のような感想も
そのほかの感想では
「ベルで放送が聞こえなかった」
放送機器そのものが使えない設定も
考える必要があります
「休み時間にやるのはよくない」
休み時間だからこそ意味があるのです
各自で考えて動く必要があるからです
「時間をちゃんと知らせて欲しいと思った」
時間を知らせないからこそ意味があるのです
次回はその日にやることすら知らせず実施します
正常化バイアスがかかっていたことに
気づいた生徒もいて
意味のある避難訓練になりました
今後もより実践的な避難訓練を計画していきます
511日前のあの日
私が最初にした仕事は
「学校には参集するな!」
規則に反した職務命令を
職員に一斉メールすることでした
危機管理マニュアルには
「震度6強以上の地震の際には
全員学校に直ちに参集すること」
とあります
ところがこれには重大な視点が抜けています
「職員も被災者である!」
ということです
今回の地震はいつもと違う
そう直感した私は
「自分の命と家族を守れ」
このことを最優先するよう指示したのです
間違ったことをしたとは
微塵も思っていません
集まっていたら
最悪誰かが命を落としていたでしょう
「学校に行くべきか迷っていた」
という先生の話を後から聞きました
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は2月9日「ゆでたまごを科学する」を読んで
「イタリアの研究チームが
最適なゆでたまごの作り方を
科学的に解明したという文章に
とても目を惹かれて記事を読みました
温度の伝わり方を
コンピューターシュミレーションするなど
大掛かりな研究をされているようで
完成したゆでたまごにどれほどの費用がかかり
どれぐらいの価値のあるものに仕上がったか
聞いてみたくなりました
さらにリーダーは卵料理が嫌いだと知って
本当に驚きました
「好きこそものの上手なれ」と言う言葉もあり
私は好きな人にしか辿り着けない何かがある
とこれまで信じてきましたが
考え方が大きく変化しました
嫌いな人だからこその
別の目線や視点で見ることの大切さを
学べた気がします
《匿名希望》
和倉温泉に咲く花
地震から 510 日目
豪雨から 246 日目
発災以来ずっと気になっていた場所が
いくつかありまして
今どうなっているのか
今日はそのひとつ和倉温泉にある
とあるお店を訪ねてみました
和倉温泉街も被害が大きく
多くの宿が傾き崩れ解体されていました
そんな中でお目当てのお店は Blossom
私が七尾高校に勤めていた時の生徒
野球部にいた黒川恭平さんが
ご家族で経営されているお店です
和倉温泉でお泊まりする時に
よくお世話になり
美味しいワインとお料理をいただいていました
被災後3ヶ月で壊れたお店を修理して
水道の復旧とともに営業を再開されたとか
あまりに美味しそうで食べるのに夢中で
写真を撮り忘れ
デザートを食べ終わる頃にようやく一枚
デザートはお姉さんの手作りガトーショコラ
これも絶品でした
以前特別にホールのクリスマスケーキを
作っていただいたことを思い出しました
被災後も料理コンテストに挑戦
本当に美味しいお料理でした
店先には多くの方々からの
激励メッセージが飾られていました
能登半島のあちこちで
それぞれの人が
それぞれの場所で
復興に向けて歩んでいます
【被災地に電気が灯るまで】第38回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
充電のできる電池
「鉛蓄電池」を学んでいます
発明以来さまざまな工夫が重ねられ
電極には鉛と酸化鉛
電解液には希硫酸を用いるようになりました
今日は「鉛蓄電池」の仕組みをもとに
化学反応式の書き方を練習してみましょう
鉛の化学式は Pb
酸化鉛は PbO2
希硫酸は H2SO4 です
電離すると
H2SO4 → 2H+ + SO42−
鉛は硫酸イオンとくっついて硫酸鉛となります
Pb + SO42- → PbSO4
電子 e− を加えて両辺の電荷をそろえましょう
Pb + SO42- → PbSO4 + 2e-
酸化鉛も硫酸イオンとくっついて硫酸鉛となります
PbO2 + SO42- → PbSO4
PbO2 の O は水になります
PbO2 + SO42- → PbSO4 + 2H2O
Hはどこからきたのかな?
硫酸が電離した水素イオンです
PbO2 + 4H+ + SO42- → PbSO4 + 2H2O
電子 e− を加えて両辺の電荷をそろえましょう
PbO2 + 4H+ + SO42- + 2e- → PbSO4 + 2H2O
さてここで問題です
PbとPbO2
どっちが正極でどっちが負極かわかりますか?
知識がなくても式を見ればわかりますよ
電子が生まれている方が負極です
答えは次回
白米扇枚田
地震から 509 日目
豪雨から 245 日目
本校の「街プロ」
まなちゃんの「みつばちプロジェクト」
に寄り添ってくださっている
アナウンサーの原田幸子さまより
素敵なお便りをいただきました
21世紀美術館で開かれている
見立て作家である田中達也さんの
ミニチュアライフ展を
見に行かれたそうです
ご当地をテーマにしたミニチュア作品も
輪島をテーマにした「白米"扇"枚田」
扇の蛇腹状の部分を棚田に見立てた作品
見事ですね
ぜひ見てこようと思います
輪島高校野球部は
これまでに二度
夏の大会で決勝戦まで
コマを進めたことがあります
一度目は昭和57年度
決勝戦の相手は星稜高校
2-4で敗れました
そのときのチームのメンバーは
毎朝自主的に学校に集まって
自分たちで朝練をしていたと
聞いています
今朝のグラウンド
朝から元気な声が響きます
春の大会星稜高校に2-3
最後に逆転を許した弱さを克服するため
生徒が自主的に集まって練習しています
地震前までは
稲舟グラウンド(旧輪島実業)で
練習をしていたのですが
震災を機に直していただいたグラウンドに
帰ってきました
輪島まで鉄道が走っていた頃
当時の輪島駅の駅舎は
現在「ふらっと訪夢」として
お店などが入る複合施設となっています
バス停の名称は相変わらず
「輪島駅前」なのはなぜでしょう
ここの二階に
「輪島市学習センター」があります
生徒たちが放課後に集って
学習に励んでいます
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回「どんでん返し」とタイトルがつけられています
「とてつもなく目をひかれた文章がふたつありました
ひとつ目が震災から38日目の記事です
使い捨てのOne Dayコンタクトを
1月1日からの約1ヵ月間
つけっぱなしだったと言うものです。
僕もツーウィークコンタクトのユーザなのでわかるのですが
ワンデイコンタクトは目に張り付いてくるので
とても1ヵ月なんて無理だと思っているし
健康面でも何か問題が生じるのではと思ってしまいます
ですが校長先生曰く
使い捨てコンタクトは1ヵ月問題なく使えるとのことでした
ところがそれから2日後
『ごめんなさい嘘つきました』と言うタイトルから
何があったのか気になって見てみると
『38日目のブログでとんでもない大嘘をつきました』
とあり僕はもしやと思いました
案の定コンタクトレンズのことで
目の調子が悪く
目医者に行ってみると結膜炎を発症していたそうです
結論
やはりコンタクトレンズは
用法守って正しく使いましょうとの事だそうです
不謹慎かもしれませんが
こんな時でも賑やかで面白い人だなと感じました」
《匿名希望》
生徒に「賑やか」と褒められる校長も珍しいですね
でもありがとうございます
最高の褒め言葉です
ずっと校長室に籠っている校長には
なりたくないと思っていますので
読書タイム
地震から 508 日目
豪雨から 244 日目
江戸時代中期の江戸の人口100万人
そのうち成年男子の識字率は70~80%
当時のロンドンの人口86万人で識字率20%
パリの人口54万人に対し識字率10%
寺子屋の果たした役割の大きさについて
以前このブログでも紹介しました
そして江戸末期
開国を迫る欧米諸国は
普通の庶民が本屋で立ち読みしている姿を見て
「この国は植民地化できない」
と植民地化を早々に諦めたそうです
「自国を統治できないような
無能な庶民に替わって
我々が統治してやる」
というのが植民地化の大義名分であったからです
このように日本を植民地化から守り
独立国家としての資質素養を欧米諸国に知らしめたのは
お上ではなく
ほかならぬ一般庶民だったのです
さて今はどうでしょう?
被災地では本屋が姿を消し
立ち読みする場がなくなりました
これは被災地に限ったことではなく
全国においてもみられます
20世紀末2万店あった本屋の数は
今年は半数以下の1万店を切ってしまいました
輪島高校では毎朝の読書タイムを設定しています
何を読んでもいいです
この時間によって
1時間目の授業に
非常に落ち着いた態度で
向かうことができています
今のところ校長の妄想ですが
お昼の後
午後の授業が始まる前にも
実施したいなと考えています
【被災地に電気が灯るまで】第37回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
2種類の金属を導線で繋ぎ液体につけると
電気が流れ出す
これまで学んできたことを
一言で表すとこのようになります
金属や液体を変えることにより
様々な機能を持った電池を作ることができます
今日は世界初の充電式電池
「鉛蓄電池」について学びましょう
鉛蓄電池は
1859年フランス人のガストン・プランテが発明しました
2枚の薄い鉛板と希硫酸を用いたものです
日本でいうと
ハリスがやってきて
「日米修好通商条約」が締結された3年後になります
日本が開国するかすったもんだしている頃
フランスではすでに自動車で用いられる電池が
作られていたわけですね
その後様々な改良が加えられますが
それについてはまた次回
MOTTAINAI
地震から 507 日目
豪雨から 243 日目
ポルトガル研修旅行のオンライン振り返り会
今日はさといちゃんの気づきです
「もったいない文化」が全くない
ホームステイ先のお宅では
大量に料理を作って
大量に廃棄することに
全く躊躇しないのだそう
レストランでも次の料理が運ばれてくると
前の料理が残っていようがいまいが
容赦なく皿が下げられます
「まだ食べてるんですけど」
と言う暇すら与えてくれません
乗り込んでくる客がいようがいまいが
容赦なく閉まってくる地下鉄の扉と一緒です
さて「もったいない」について調べてみました
「勿体(もったい)」という仏教用語があります
今では重々しいとか風格や品位という意味ですが
本来「物のあるべき姿や本来持つ価値」
というような意味でした
この本質的な価値が失われてしまうことを
「もったいない」というのです
つまり本来尊い食べ物であるはずなのに
その価値を無くし
ゴミとなってしまうのが
「勿体ない」です
唯一日本人だけが持っていた
「もったいない」の心
ケニアのノーベル平和賞受賞者
ワンガリ・マータイさんは
2005年に初来日した際に
インタビューの中で出会った
「もったいない」という言葉に感銘し
この美しい日本語を
世界共通語「MOTTAINAI」として
広めることを提唱しました
Reduce(ゴミ削減)
Reuse(再利用)
Recycle(再資源化)という3Rに
かけがえのない地球資源に対する
Respect(尊敬の心)を込めて
「もったいない」
あの頃は
お米一粒
水1滴にも
「MOTTAINAI 」
この気持ちをもっていたことを
思い出しました
ぜひ全世界に広めたいですね
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は3月6日「ひさびさの調理実習」を読んで
「調理室は地震からずっと水が出ていない
と聞いていました
私たち2年生も
まだ一度も調理実習をしたことがなく悲しいです
3年生が授業で調理室を使っても水が出ないから
玄関先でお皿を洗ったり
そこから調理用の水を運んだりしていました
今では当たり前のように水が使えるようになったことに
感謝したいと思います
水だけじゃなく
電気が通っていること
電波がしっかりあること
道がまっすぐなことなど
日に日に良くなっていっている輪島で
毎日頑張ろうと思います
調理室の水が出るようになったということで
全校のみんなで調理室を
きれいに使おうと思いました」
《匿名希望》
企業が求める人材とは?
地震から 505 日目
豪雨から 241 日目
ポルトガル研修ツアーの振り返り会が
オンラインで昨日行われました
まずはあきらくんの学び
パリの交通事情に驚きました
渋滞の中
車線と車線の間を
バイクがスピードを緩めることなく
超高速で走り抜けていきます
車が車線変更する際も
おそらく動きを察しられないように
いきなりウインカーを出すと同時に
ギュンって割り込みます
いずれも日本でやったら
いきなりドアが開いて
「こらおまえ!なんぼのもんじゃ!」
とケンカになるような運転です
凱旋門の周りにまん丸い道があります
信号のないロータリー式の交差点です
日本でも最近増えてきました
先日名古屋に行った時
駅前に造っていました
パリでは
エッフェル塔の周りのロータリーを
走れるようになると
一人前のドライバーとして認めてもらえるそう
石川県産業教育振興会の総会に参加し
企業が求める高校生像について
お話を聞くことができました
カナカン(株) の芝田様からは
「部活動をしている生徒
挨拶のできる生徒」
株式会社繊維リソースいしかわの飴谷様からは
「みんな金沢に出たがって
地元に残る生徒がいないという悩みを
能登地区の企業からは聞く」
との情報をいただくとともに
求める人材については
「コミニュケーション能力の高い生徒」
澁谷工業株式会社の澁谷様からは
「ものづくりに興味を持つ生徒」
ホクショー(株) の北村様からは
「製造業に魅力を感じている生徒」
(株)タガミ・イーエクスの吉田様からは
「自分を出せる生徒」
北菱電興株式会社の小倉様からは
「新しい価値観を持ち新しいものを生み出す生徒」
橘建設株式会社の橘様からは
「はたらく厳しさを知っている生徒
人生の楽しみ方を知っている生徒」
なんか「街プロ」で育てている力と
一致していますね
【被災地に電気が灯るまで】第36回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
これまでに
ボルタ電堆
ダニエル電池と
電池の原型について学び
人類がさらなる電池のパワーアップ
そして充電ができないかと
夢が広がってきたことを学びました
今日は充電式電池の発明までの歴史を
学びましょう
科学者たちは
電気を溜める方法がないか
探究を深めて行きます
そんな中
オランダのミュッセンブルークは
水を入れたガラス瓶に真鍮の棒を入れると
電気を貯められることを発見しました
1746年
世界初の蓄電地となる「ライデン瓶」を発明しました
電気を貯めたあと
棒の先に触れると強烈な静電気が流れました
ミュッセンブルーク自身
誤って実験中に触ってしまい
意識を失うほどの衝撃を感じて
丸2日間痛みが残ったと記録が残っているくらいです
電気は怖いですよ
私も昔やらかしたことがあります
「写るんです」使い捨てカメラ
一時期そのレトロさが受けて
再発売されていたようですが
私はなぜフラッシュが光るか不思議に思い
分解して調べてみました
フラッシュのボタンを押すと
内部のある端子が別の端子に一定時間触れて
電気を貯めているようでした
ちょっと触ってやれと思って触れた瞬間
「ドカン!」と耳をつんざくような爆発音
「今何か爆発したよな!?」
とそばにいた友人に聞いたらポカン?
「なんのこと?」
どうやらその爆発音は
私の耳にしか聞こえなかったようです
しかも
「おまえ今一瞬浮いたぞ!」
と友人が
強烈な電気が体内を流れると
聴覚が勘違いするほどの電気信号となり
飛び上がるほどの筋肉の収縮が起こることが
わかりました
よいこのみなさんは
決してマネしないでください
ミュッセンブルークのライデン瓶は
今でも静電気の実験で使われています
その後摩擦起電機とライデン瓶を組み込んだ
箱型の装置「エレキテル」が
オランダから江戸幕府に献上され
「べらぼう」で先日壮絶な死を遂げた平賀源内が
その修復に成功しました
読むラジオ読んでね
地震から 505 日目
豪雨から 241 日目
大谷翔平選手のユニフォームが
学校に届きました
以前これをいただいたといいう
金沢市で銀杏塾という学習塾を経営されている
川岸達 塾長様がくださいました
川岸先生は輪島のご出身で
週末などを利用して
実家の片付けにいらっしゃっています
このユニフォームについては
ご自分で所有しているよりも
若者たちの目につく場所に飾った方が
はるかにみんなに元気を届けられる
そう判断なさって
こころよく輪島高校にくださいました
玄関先の賞典ケースに飾ってあります
今日の授業のようすをどうぞ
ビジネスコースの1年生
とにかく元気です
加藤先生の「英語コミニュケーション」
大きな声で復唱しています
勉強の中身を教えるよりも
勉強のしかたに主眼を置いた
普通コース1年生の「数学Ⅰ」
今田先生は「見直しノート」のつくりかた
「見直しノート」はつまづきを集めた
いわば「宝の山」です
通先生は
「エビングハウスの忘却曲線」を用いて
復習の大切さを説きます
普通科2年生は中野先生の「保健」
今日から教育実習生が来て
みんなで自己紹介をしました
にしても
みんな自己PR力の低いこと
このへんが輪高生の弱さです
打たれんくらい出る杭になれ!
ビジネスコースの2年生は
「ソフトウエア」
こちらは部屋がなくて
急遽図書室の中にこしらえた
共用パソコンスペースです
先日出演させていただきました
MROラジオの
「Tad Mitani's Innovation Now」
読むラジオとしてアップしていただきました
どうぞご覧ください
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は2月22日「尊い仕事に就くみなさんへ」を読んで
「自衛隊の方々へのお話でした
私もたくさん助けられていたなと
記憶がよみがえってきました
私の家は地震が起きてから水が出るのに
半年ぐらいかかったと思います
もちろん家で入浴もシャワーもできないので
結構精神的にきていました
周りで避難している人もみんな体を洗えず
ウェットシートで体を拭いている人もいました
そんな中
『自衛隊の人がお風呂を作ってくれた』
という母の言葉を聞いて
私は母についていきました
中に入ると
受付で自衛隊の方々が優しく迎えてくれたのを
今でもはっきりと覚えています
ストーブもあり
お風呂に入るまでの待ち時間を暖かく過ごせました
お風呂も広々としていて
中でおばあちゃんたちがたくさんお話をしていたりと
ひとつのコミュニティーだったと思います
そしてみんなが自衛隊の方々に感謝していました
私と同じように
まだ家に水が出ていない友達もたくさんいて
その子たちと会うこともありました
友達と一緒に温まったり
他の人たちと会話したり
気分も癒されました
それから
自衛隊の方々がお風呂を閉めるまで通い続けましたが
いつも温かくみんな優しくて楽しかったです
感想ノート的なものが置いてあって
私も書かせてもらいました
中には自衛隊の方々への感謝が
たくさん書いてありました
本当に良い思い出です」
《匿名希望》
ウルトラマンAの最後の言葉
地震から 504 日目
豪雨から 240 日目
輪島市を国道249号線沿いに
半島の先端に向かって走ると
御陣乗太鼓の里
南志見があります
「なじみ」とよみます
石碑の左後ろ
折れた鳥居に象徴されるように
地震に引き続き洪水でも
大きな被害を受けた地です
こちらは隆起してできた新しい海岸線
これが全て海の底だったなんて
信じられますか?
洪水で流されてきた木がうずたかく
洪水の凄まじさを物語っています
御陣乗太鼓を奉納していた神社も
なすすべもなくそのままの状態です
それでもそこには
復興に向けて力強く歩き出している
人々の営みが確実にありました
ここは南志見市場
今日はここでフェスティバルを
行っていました
本校からもダンス部の生徒達が
ステージで盛り上げました
「街プロ」のカフェグループが
コーヒーを振る舞っていました
能登高校さんの
書道パフォーマンスの作品も
展示されていました
こちらは「リラク&カイロ眠明」の
山下明美さま
被災民はもとより
支援の方にも
ここちよい安らぎを提供されています
そしてなんと
ウルトラマンA(エース)の北斗星司隊員
高峰圭二氏のトークショーがありました
私の子供時代ドンピシャの
ウルトラマンシリーズです
諸星弾がウルトラセブンに
郷秀樹が帰ってきたウルトラマンに
変身するのとはちょっと異なり
ウルトラマンAは
北斗星司と南夕子の男女ふたりが
リングを併せることによって変身するという
子供ごころになんとも
照れくさいような嬉しいような設定でした
ウルトラマンAは
地球での任務を終え
M78星雲に帰っていくとき
「やさしさを失わないでくれ
弱い者をいたわり
互いに助け合い
どこの国の人達とも
友達になろうとする気持ちを
失わないでくれ
例えその気持ちが何百回裏切られようと
それが私の最後の願いだ」
と言い残します
そのことを髙橋氏の言葉で
今日は直接聞きました
もしかして
知らず知らずのうちに
こころのどこかに
すりこまれていたのかもしれない
そんな思いになりました
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は3月5日「怖い話」を読んで
「地震からもう430日も経っていることがわかり
月日が過ぎるのはとても早いと思いました
『〇〇万円を全生徒にお配りしたい
我々は指定された金融機関に直接振り込む』
と申し出があったことが書かれていました
お金をもらえるのだったら自分も即申し込むし
すぐ騙されると思います
地震があって
空き巣に入られてるところもあったし
家まで来て
『鉄など売って欲しい』
などと言われたこともあります
少し怖いと思いました
『人生に対する感謝』という言葉が
私はすごくいいと思いました
これまで当たり前と思っていた
授業や友達と遊ぶこと
地震が起きてはじめて気づきました
それは当たり前じゃないことがわかりました」
《匿名希望》
生徒とAIと先生とAIと
地震から 503 日目
豪雨から 239 日目
高坂 健彦 様はじめ
一般社団法人社会応援ネットワーク
のみなさんが取材してくださった模様が
ようつべにあっぷされました
ぜひごらんあそばせ
AIは正解を知るためのツールではなく
それっぽい文章を作るツール
先日そのことを学んだ生徒が
AIの有意義な活用について
試行錯誤を繰り返しています
課題の提出がありました
どう見ても前半と後半の書き振りが異なる
そのことに気づいた担任が確認したところ
やはり後半はAIに作ってもらったとのことでした
書き直して提出された課題
何か違和感がある
担任が国語の先生に確認したところ
「この部分とこの部分はAIっぽいね」
との指摘
担任は考えました
「AIに見てもらおう!」
生徒が使用しているものとは別のAIに
「この文章は高校生が書いたものですか?
それともAIが書いたものですか?」
AIの回答は
「AIが書いたものを
高校生が手直ししたと考えられます
手直しした部分はこことここです」
国語の先生の指摘とピタリ一致するのでした
AIと人間のコラボをめぐる
生徒と先生の知恵の出し合いは
ますます面白くなってきています
【被災地に電気が灯るまで】第35回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
これまでにダニエル電池の仕組みを説明して
この電池をどう改良したいか?
生徒のみなさんに答えを募集しました
集まった答えは
(1)溶液がこぼれるのが嫌だ
そう
当時の人たちも同じことを考えました
液漏れしないように改良されたのが
乾電池です
その仕組みについては
ここでは触れませんので
各自で調べてみてください
(2)繰り返し使えるようにしたい
そう
当時の人たちも同じことを考えました
充電できるように考えられたのが
鉛蓄電池
車のバッテリーに使われています
この仕組みについて
次回から学んでいきましょう
世界平和
地震から 502 日目
豪雨から 238 日目
輪島高校には中間テストがありません
一回のテストよりも
日々の単元テストを重視して
できないポイントを早く見つけ
その改善に繋げて行きます
今日はビジネスコース1年生で
簿記の単元テストが行われました
これは朝の風景です
全員朝早く登校し
しっかりと準備に取り組んでいます
中間テストや期末テストなど
定期考査を廃止する動きは
全国的にも少しずつ増えています
岐阜県美濃市では
小学校1・2年生の通知表を廃止するそうです
「低学年の子にはもっとのびのび育ってほしい」
とのことです
私自身振り返ってみると
小学校の頃の思い出の中に
通知書は出てきません
動物や植物を育てたり
自然の中で飛び回っていたことばかり
あるいはアホなことしたり言ったり
先生に叱られたことばかり
走馬灯のように駆け巡ります
クラス内の順序を伝えることに
なんの意味があるのかなと思っていますので
美濃市のご英断に拍手を送ります
子どもの序列を知りたい
とお考えの保護者も
いらっしゃるかもしれませんが
できないことを責める社会から
できることを褒める社会へ変わるため
ご理解いただきたいと思います
トルコのエルドアン大統領が
「地域や世界的な危機を解決するため
トルコは支援や仲介を求められている」
と述べ
仲介外交において
世界的に存在感を高めています
これまでも
ウクライナとロシアの交渉の舞台を
イスタンブールなどで
何度となく提供したり
アサド政権崩壊後のシリアにおいて
米国から制裁解除を引き出すなど
「和平外交の中心」としての
役割を果たし続けています
輪島高校では現在
トルコの学校あるいは教育機関との共創を
OECDの協力のもと推進しております
大地震で被災した同じ経験を持つ高校生たちと
災害対策や世界平和のため
協力して行きたいと考えています
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は10月29日
「高石高校さんいらっしゃい」を読んで
「昔の人が次の世代の住宅対策として
植林を進めスギを植えましたが
今となっては
花粉によって多くの人が苦しめられています
子孫のためを思って行動を起こしたとしても
かえって苦しめるだけなのかもしれません
でも大事なのは結果ではなく
その行動に込められた先祖の思いだと思います
僕自身も花粉は辛いし
昔の人何やってくれたのと思ったりもしますが
それは自分たちの時代を
少しでも良いものしたいと思ってのことならば
嬉しいことだし心が温まります
僕も将来の日本のためにやれる事はしたいし
その行動が良い結果になるか
悪い結果になるかはわからないけど
少しでも良くしたいと思う気持ちが
伝わってくれれば嬉しいです」
《田中琉碧》
私も今
能登地区の将来の高校の在り方について
いろいろ行動を起こしています
それが本当に最適な選択肢なのか
かえってこの地区の教育を
グチャグチャにしてしまうのかわかりません
それでも前を向いて進んでいます
とても力づけられる感想でした
ありがとう!
強いぞ!ビーバーですぞ!
地震から 501 日目
豪雨から 237 日目
5月15日
輪島高校の創立記念日です
大正12年設立以来102年の時が流れました
設立当時の学校はどんな様子だったのか
調べてみました
当時の新聞は
「同郡ハ県下ノ第三位ヲ占メル大郡デアルガ
ソノ低位ニアル自治ノ振興
殖産興業ノ発展ヲ図ルニハ
中等教育機関ヲ完備セネバナラズ
シカルニ実情ハ郡民ノ一部
資産階級者ハ子女教育ノタメ
郷里ヲ捨テテ
金沢市へ移住スルモノサヘアリ」と
高校がないから
お金持ちはどんどん金沢に引っ越していくと
高等学校設立の必要性を伝えています
住民の熱烈な要望に応える形で
輪島高校が産声をあげました
当時の時間割を見てみましょう
[修身][公民]
[修身]は現在の「道徳」に相当します
身を正しくし立派な行いをすることを教えます
戦前の日本においては
教育勅語を基に
忠君愛国や家族愛などを教える教育として
特に重視されました
[国語][漢文]
[国語]では「講読 」「書取」「作文」「文法」「習字」
の五科目を学びます
[歴史][地理]
[英語]
「読方」「解釈」「聴方」「話方」「発音」「綴字」
「書取」「習字」「作文」「文法」「暗唱」
かなりたくさんの科目があります
戦時中は敵国語として学ばないもの
と思っていましたが
敵国の情報を入手するために
特に力を入れて教育されていたようです
[数学][代数][幾何][三角法]
[一般理科][博物][物理][化学]
博物は生物と地学を合わせたような科目です
こうしてみると理科は今と変わりません
[図画][作業][音楽]
作業は園芸や工作を学びます
[体操][教練][武道]
[教練]とは軍事教育で
射撃や手旗信号のほか戦史などを学びます
[農業][商業][簿記]
先生方の指導方針も示されていました
「予習復習ヲ奨励シ以テ
自学自習ノ習慣ヲ養成ス」
「教材ハ『分量ヨリハ徹底』ヲ期シ
之ヲ精製シテ
基礎的知識ノ徹底ヲ期ス」
「教師間ノ打合会ヲ徹底シ
教材研究教授方式ノ統一ヲ図リ
以テ教授効果ヲ最大ナラシム」
教える内容は変わっても
教師の教える姿勢については
普遍のようです
「他教科トノ連絡ヲ
常ニ密接ニ保ツ」
と現在の教科横断につながる記述もありました
[生徒心得]をみると
当時の風俗が見えて面白いです
「金銭ノ募集ヲスルコトヲ禁ズ」
学校でそんなことする生徒がいたんですね
「劇場及ビ寄席ニ立チ入ルコトヲ禁ズ」
劇場や寄席が
不良の溜まり場だったのでしょうか
それにしても寄席なんかあったのか?
調べてみたらなんと
震災で公費解体した我が家の敷地に
寄席がありました
「眼鏡ヲ使用セントスルトキハ
予メ許可ヲ受クベシ」
眼鏡が許可制って???
目が悪くないのに
おしゃれでする生徒がいたのでしょうか?
現在の
バイク禁止とか
スカート折り曲げて穿いたりとか
きっと未来の高校生からは
「変なの」って思われるんでしょうね
そもそも高校生そのものも
なくなっているかもしれません
現在の学年制が廃止されて
それぞれの子が
それぞれ最も最適な時期に学ぶことのできる
個別最適な学校の時代が
すぐそこまで来ているような気がします
商業教育研究会が行われ
北越製菓株式会社代表取締役
髙﨑憲親氏のご講演を
聴かせていただきました
髙﨑氏は
北越製菓が数年連続業績悪化している時に
26歳で代表取締役社長に就かれ
経営を建て直した方です
「新しいことにチャレンジするとき
何をするにも社内に3%は仲間がいる
残りの97%は決して敵でも反対派でもない
『無関心』や『重い一歩を踏み出せない』だけ
だからまずは3%の仲間で実績を叩き出す
それが97%の興味を引き彼らの背中をそっとおす
これが仲間づくり
経営者にとって最も大切なことは
自分の心と直感を信じる勇気を持ち続けること」
私も先日神戸での講演会の際に
お土産にビーバーを持って行ったら
大喜びされました
さすがの知名度でした
鳳凰の舞う里から
地震から 500 日目
豪雨から 236 日目
今日は地震からちょうど500日目
今年創立102年目を迎える輪島高校
その設立当時
輪島市はまだなく
鳳至郡輪島町に
次の世代を担う若者が集いました
伝説の鳥
鳳が降り立つ地
風至
麒麟・竜・亀とともに
霊獣視された瑞鳥(ずいちょう)
雄を鳳
雌を凰とよびます
首は蛇
尾は魚
あごは燕
くちばしは鶏
背は亀に似て
五色の模様の羽根をもちます
鯤(こん)という大魚が化身した幻の大鳥
「鵬」とは別物のようです
鳳凰は好んで桐の木にとまるといわれます
本校の中庭には大きな青桐の樹が植えられており
校章にも桐があしらわれています
鳳凰の雛をあらわす「鳳雛」という言葉には
輝く希望に溢れた子どもたちという意味があります
「鳳雛」が集う本校に
合唱曲「フェニックス」が届けられました
「フェニックス」はエジプト神話の霊鳥
500年に一度自ら焼かれ
そのたびに幼鳥となってよみがえる
不死の鳥です
各テレビ局でその模様が放送されます
18:00 北陸朝日放送「ふむふむ」
18:09 石川テレビ「石川さんパレット」
18:15 北陸放送「Atta」
18:30 テレビ金沢「テレ金ちゃん」
NHKは未定
ぜひご覧ください
つくば市立みどりの学園義務教育学校
のみなさんとオンラインでつなぎ
一緒に歌いました
輪島市の小学生も集まってくれました
生徒会長の田中さんと
副会長の波座さんがメッセージを
送ってくれました
最後は輪になって大合唱です
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は3月14日「地震から一年」を読んで
(ただしこの記事は諸事情により削除してあります)
「この日のブログには
あっという間に月日が過ぎたことに対する心情や
たくさんの人に支えられた感謝が綴ってありました
そして紅白歌合戦のステージについても詳しく書かれていて
坂本冬美さんの能登に対しての思いや
歌の裏側などについてたくさん書かれていました
一人ひとりに感謝の気持ちを綴ってあるのが
素晴らしいと思いました
自分も一人ひとりに対して感謝の気持ちを
伝えていこうとと思いました
最後に質問です
ネタがつきないんですか?」
《匿名希望》
ネタがつきかけたら
こうして生徒のみんなからの感想をもらえるので
助けられています
これからは校長個人のブログではなくて
先生方や生徒のみんなから湧き上がった声も
どんどん伝えたいと思いますので
言いたいことがあったら
校長室まで訴えにきてくださいね
みんなで「おこらいえ!」という気持ちを
発信していきましょう!
明日のフェニックス
地震から 499 日目
豪雨から 235 日目
3つある建物のうち
現在2つが危険判定を受けていて
残りの1つの建物に
3学年が集まって授業をしています
図書室を利用したり
パソコン室を普通教室に転用したり
工夫を凝らしてやっています
こちらは
1つの教室を2つに区切って
利用しています
狭いですが
生徒たちは集中して頑張っています
震災後
生徒たちの授業に取り組む姿勢は
驚くほどに変わってきています
居眠りしたり
ボーッとしていたり
そんな生徒はまずいません
数年前は
授業中じっと座っていることができず
廊下に飛び出す生徒が相当数いたのですが
全く見ぬ光景となりました
特に1年生は受験の時期の集団避難により
落ち着いて学習できなかった経験がありますが
その分伸び代は未知数です
乾いたスポンジほど水をよく吸います
どんどん知識を吸収していきましょう
合唱作曲家
弓削田健介さんが
被災地の子どもたちの声を紡いで
つくってくださった合唱曲「フェニックス」
いよいよ明日
お披露目会を行います
輪島の小学生たちも一緒に
全国のお友達ともオンラインで繋いで
今日はその最終リハーサルがありました
昨年の音楽堂での卒業式で
歌のプレゼントをしてくださった
ソプラノ歌手の仲谷響子さん
炊き出しで牛丼を振る舞ってくださった
保護者の崖ご夫妻にもご指導いただき
感動的な歌声となりました
明日は13;15より始まります
ぜひお越しください!
【被災地に電気が灯るまで】第34回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
前回はダニエル電池の仕組みを学びました
中央を仕切った容器の
片方には
硫酸亜鉛水溶液に金属亜鉛を浸し
もう一方には
硫酸銅水溶液に金属銅を浸し
亜鉛と銅を導線でつなぐ
すると
金属亜鉛 Zn が溶け出し
その時生じた電子が導線を伝って銅へ
溶液中の銅イオンがそれを受け取って
銅に変わる
ではこの電池をパワーアップするには
どうしたらいいか?
というのが宿題でした
(1)硫酸銅水溶液についてはどうでしょう?
溶液中の銅イオンが無くなった時点で
電池は寿命ですから
答えは濃い方が良い
(2)硫酸亜鉛水溶液についてはどうでしょう?
金属亜鉛が溶け出すので
初めから亜鉛イオンがたくさんあったのでは
溶ける勢いが弱まるので
答えは薄い方が良い
(3)電極の種類については
ふたつの金属の
イオン化傾向の差が大きいほど
反応が起こりやすいです
イオン化傾向は
Li > K > Na > Mg > Al > Zn > Fe > Cu > Ag
なので
例えば亜鉛 Zn を アルミニウム Al に変える
銅 Cu を銀 Ag に変えるなどです
さて今日の宿題です
この電池の弱点は?
改良を加えるにはどうする?
今日の宿題は化学の知識は必要ありません
例えばこの電池がケータイの電池だとしたら
困ることは何?
という日常生活レベルの宿題です
ぜひチャレンジを
このブログを読んで
考える力を養って欲しいので
解けた人にポルトガルのお土産をあげましょう
答えを紙に書いて
校長室前の封筒に入れておいてください
締切は明日の午後4時です
ポルトガルの思い出
地震から 498 日目
豪雨から 234 日目
石川県の高等学校の校長会が行われ
その席で
今回のポルトガルツアーの報告をしました
「輪島高校は震災を機にOECDと共創しています
OECD(経済協力開発機構)は
ヨーロッパ諸国を中心に
日・米を含め38ヶ国の先進国が加盟
国際経済や貿易そして開発援助など
加盟国間の分析・検討を行い
さまざまな提言を行っている
パリに本部を置く国際機関です
PISAという学力テストの結果を踏まえ
日本の子供は数的リテラシーは高いが
読解力が低いとか
各国の子どもたちの学力をもとに
教育施策についての提言も行なっています
今被災地では
多くの教育課題が浮き彫りになっています
しかしこれらは地震によって起こったものではなく
地震の前から潜在していたもので
奥能登に限らず日本全国で
さらには今後世界中に広がってくる
大きな課題です
例えば少子化
今の小学校1年生は奥能登全区域で200名弱
4クラスから5クラス分の子どもしかいません
馳浩石川県知事は
奥能登5公立高校を全て残す方針を
打ち出されていますので
何らかの方策が必要です
それから教員不足の問題
能登地区の教員の中には
住むところを失い
金沢加賀地区へ異動を余儀なくされた方が
多くいらっしゃいます
代わりに転勤してくる教員を確保することも難しく
新規採用の先生方が
その役目を担ってくださっています
そういった課題をOECDに相談したところ
ポルトガルの小さな街にそのヒントがある
そういう助言をいただき
今回の研修旅行に繋がったわけです
ポルトガルのモメンタ・ダ・ベイラ
首都リスボンから車で4時間以上揺られる
地方の小さな街
そこでは幼小中高特支が一体となり
地域のHUBとして機能していました
(1)シチズンシップ教育
単なる主権者教育といった枠組みでなく
教科横断型の学習で地域課題の解決を目指します
日本の次期教育課程に盛り込まれることになりそうです
(2)スクールクラスター
幼小中高支の垣根がありません
小学生が中学校で学んだり
高校の先生が中学校で教えたり
さらには高校生が小学生に教えたり
校長室はひとつの部屋に
全校種の校長先生が在室し
情報の共有と
迅速な意思決定を図ります
(3)ウエルビーイング
職員室は教員の休憩の場として徹底しています
バーカウンターとエスプレッソマシン
そしてソファーが設置されていて
授業から帰ってきた先生が一堂に会し
雑談しながら情報共有する場として
機能しています
考えてみるとそうですよね
教員の仕事場は本来
教室でありグラウンドであるはずで
職員室にこもってパソコンに向かうことが
教師の本務ではないはずです
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は8月23日「綿密用意周到派と行き当たりばったり派」を読んで
「地震や洪水などのつらかった記憶や
学校行事やイベントなどの楽しい思い出を
思い出しました
人生史上最も強烈な一年でした
本当に苦しい思いをした一年だったけど
一番楽しい一年でもありました
日常生活のありがたさや
友達の大切さを見に沁みて実感しました
僕たちは「街プロ」で花火を打ち上げました
この日のブログを読むと
とても懐かしく感じたり
昨日のことのように感じたりします
あの時は
花火を打ち上げるためにお金を集めたり
広報することに必死でした
当日を迎えて
打ち上がった花火を見て
頑張ってきてよかったという達成感と
成功してよかったという安堵の気持ちが
こみあげてきてとても感動しました
去年を振り返ってぼくは
最高の一年にすることができたと感じます」
《匿名希望》
熱烈ファンからの「喝!」
地震から 497 日目
豪雨から 233 日目
野球部が富山県へ練習試合に出ています
発災時から本校に寄り添ってくださって
定期的にご自分で焙煎したコーヒー豆を
先生方のためにと届けてくださっている
富山県にお住まいの北島嘉孝様が
観戦に駆けつけてくださったようです
お便りをいただきましたので
ご紹介させていただきます
「輪島高校野球部を生で拝見させて頂きました
試合前後の監督さんの
高校球児張りの挨拶そして相手や味方選手への声掛け
などなど
この監督のもと高校時代過ごせる選手達
幸せだなと感じました
また女子マネさんのノック
とてもかっこよかったです
監督さんやコーチがするノックと
同じ気持ちで捕球していない選手数名居たのは
喝!ですが(^_^;)
観戦中に選手の家族さん同士の
仮設住宅に住む近況報告を耳にして
選手達の元気な姿を見て
野球ができる事が当たり前でなく有難き事
改めて感じました
一日ひと時大切に過ごしたいと思いました
皆様の健康と共に
輪島高校野球部三年生が
一日でも長く高校野球生活送れるよう
夏の大会勝ち進む事を祈願致します」
ありがとうございます
これからも応援よろしくお願いします
選手の何人かに「喝!」があったぞ
しっかりやれ!
【被災地に電気が灯るまで】第33回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
これまでに
金属には電子を与えやすい順番
すなわちイオン化傾向があること
Li > K > Na > Mg > Al > Zn > Fe > Cu > Ag
さらに
銅と亜鉛を導線で繋ぎ酸に浸けると
亜鉛から銅に向かって電子が流れること
ただしこれでは
水素の泡が銅を覆ってしまい
すぐ寿命が尽きること
それを解決するために
液を希硫酸から硫酸銅水溶液に変えて
水素の発生をなくすアイデアがあること
しかし今度は
銅イオンが直接亜鉛から
電子を受け取るようになり
電子の流れが生じなくなることを説明し
この問題を解決する方法を
宿題としました
生徒のみなさん
いかがですか?
いいアイデアはありましたか?
ひとつの答えです
銅イオンが亜鉛の方へ
行けないようにすれば良いのです
銅と亜鉛の間を仕切って
銅側にだけ硫酸銅を入れます
亜鉛側はとりあえず電極に合わせて
硫酸亜鉛でも溶かしておきましょう
こうすることによって銅イオン Cu2+ が
亜鉛版に近づくことを防ぎます
この電池の仕組みを説明するとこうです
(1)イオン化傾向の大きな亜鉛が
電子を失って陽イオンとなる
Zn → Zn2+ + 2e−
(2)電子が導線を伝って銅へ流れる
(3)銅イオンが電子を受け取って
金属の銅に変わって銅板に付着する
Cu2+ + 2e− → Cu
(4)銅には水素の泡が発生しないため
電子が流れ続ける
この電池をダニエル電池と言います
では今日の問題です
この電池のパワーをアップする
あるいは寿命を伸ばすには
どんな方法が考えられますか?
3つあげてみましょう
ヒントは
①硫酸銅水溶液の濃度について
②硫酸亜鉛水溶液の濃度について
③電極となっている金属について
EARTHからD−ESTへ
地震から 496 日目
豪雨から 232 日目
輪島沖浮体式洋上風力発電の特集番組が
5月10日(土)20:54~
テレビ朝日/サタデーステーションで放映されます
21時15分~25分または
21時40分~50分のいずれか10分程度
となりそうです
輪島の復興のひとつ
浮体式洋上風力発電に焦点を当てた内容です
https://www.nedo.go.jp/fuusha/haikei.html
この方式だと
地震が起こったときにも
安定した電気の供給が期待できるとともに
新たな雇用の創出にも繋がりそうです
それに向けて本校では
電験技師の資格取得に向けての
特別講座も開始しています
その様子も報道されるかもしれません
是非ごらんください
昨日
兵庫県立学校の校長会のお招きを受け
「EARTHからD−ESTへ」と題して
講演をさせていただきました
「傷ついた神戸を
元の姿に戻そう
支え合う心と
明日への希望を胸に
響き渡れ僕たちの歌
生まれ変わる神戸の街に
届けたい私たちの歌
幸せ運べるように」
今年1月17日
この地を訪れた時に初めて耳にした
阪神・淡路大震災の時につくられ
今なお歌い継がれているこの歌を
最初に歌わせていただきました
あの時亡くなった方々が
ご自分の命と引き換えに
残してくださった多くの教訓と
あの時生き延びた方々が
今なお差し伸べてくださる
温かい手
そのお陰でこうして
今なお私は生きている
このことは発災以来
片時も忘れたことがありません
その感謝の思いを込めて
お話をさせていただきました
EARTHというのは
Emergency And Rescue Team Hyogo
被災地における学校の早期再開と
子どもたちの心のケアを支援する
兵庫県教育委員会の組織です
今回の能登半島地震においても
発災後すぐに珠洲市に入り
被災地に寄り添った支援を
してくださいました
一方で避難所にもなった本校には
発災後すぐに
災害派遣医療チーム
DMAT(ディーマット)さん
Disaster Medical Assistance Team
が入ってくださいました
医師や看護師そして業務調整員で構成され
大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に派遣される
専門的な訓練を受けた医療チームです
阪神・淡路大震災で
災害医療について多くの課題が浮き彫りとなり
平成17年4月に発足した組織です
今回本校にも
およそ3週間のサイクルで
全国の医療関係者が
入れ替わり立ち替わり入ってくださり
本校校舎内に
輪島市全避難所内で罹患した
コロナやインフルなどの患者を
一手に収容する病棟をいち早く設置し
あの劣悪な環境の下で
日の罹患者総数が20名を超えることがないという
奇跡的な医療行為を実践されています
それを日々目にしていた私は
教育にもこのような全国的組織があれば
との思いから
DEAT(ディート)
Disaster Educational Assistance Team の設立を
東北大学さんを通して提言させていただきました
それを受けて動き出したのが
D−EST(ディーエスト)
(Disaster Education Support Team)です
EARTHさんのようなチームを
全都道府県で設立し
連携を図りながら
災害があった際には
協力して被災地の教育的支援を行います
いわゆるEARTHの全国展開です
現在EARTHさんのような組織は
兵庫県の他に熊本県など5つの県で
組織されています
南海トラフのような
広範囲において被害が想定される地震においても
子どもたちの学びを止めないために
こうした枠組みづくりが急務です
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は3月7日「半島の最先端から世界の最先端へ」を読んで
「地震から一年が過ぎ
能登半島地震のことを取り上げるニュースが
今ではほとんどありません
ニュースで取り上げて欲しいわけではありませんが
復興のための何か力が欲しいと思っています
そんなとき「おこらいえ」で
「半島の最先端から世界の最先端へ」
と言う記事を見つけました
「新しい芽吹きはいつでも枝の先端から始まる」
といった内容のもので
素敵な考え方だなと感銘を受けました
これまでは自然災害の影響で
自分たちで何か行動を起こさなくても
話題性がありましたが
これからは自分たちで新しい芽吹きを
作っていただければならない
それが今の輪島に求められている
ということを考える
良いきっかけとなりました」
《匿名希望》
自芯を持つ
地震から 495 日目
豪雨から 231 日目
大阪の小津中学校さんへ
学校訪問させていただきました
OECDの2030ティーチングコンパス策定に向け
共創しており
先日のポルトガル研修旅行も
ご一緒させていただきました
とっても魅力的な教育活動をされていて
生徒も先生も生き生きと
輝いていたので
ぜひ紹介させていただきます
まず最上位の方針「学校のコンパス」
に沿って教育活動が行われています
これは生徒が中心になって決めたものです
校長先生やリーダーとなる先生が
異動して方針が変わることのないよう
『仕組み』を作ろうということが
きっかけとなったようです
年度はじめの職員会議では
ふつう校長の挨拶から始まるものですが
ここでは
生徒代表が
「学校のコンパス」つまり
基本方針を説明するのだそうです
学校評価において
「学校の方針を理解している」
と回答される先生が100%です
「学校のコンパス」に沿って
「先生のコンパス」などがつくられます
このほかにも教科ごとにつくられる
「教科のコンパス」もあります
こちらは「先生がワクワクすると木」
生徒から見て先生がワクワクしているとき
先生が実際にワクワクしているとき
このようにして
生徒と教師がわかりあえる
そんなしくみがあります
学校のレイアウトも生徒が考えます
こちらは図書室
落ち着いて学習のできる雰囲気が
個別にくつろげるスペースもあります
漫画コーナーがあったり
熱帯魚が泳いでいたり
これも生徒の探究グループが
地元の業者さんの支援を受けながら
自分たちで設置したものだそうです
職員室は真ん中を廊下が横切り
生徒が訪れやすくなるような
工夫がなされています
そしてフリーアドレス制です
先生方は朝来たら荷物を各自のロッカーに入れ
代わりにパソコンを持って
思い思いの席に着きます
その日の日程によって
関係の先生が集まって座ることができます
「床に物を置かない」など
最低限のルールが守られており
仕事のしやすい空間が実現されています
机の上にものが積み上げてあるのを目にするだけで
忙しそうな気がして気が滅入りますもんね
こちらはもともと職員室でしたが
壁を取っ払って
学習空間に転用した場所です
ストリートピアノが何気なく置いてある教室で
今授業中です
グループで話し合ったり個人で集中したり
それぞれのスタイルに合った
学習空間が実現されています
【被災地に電気が灯るまで】第32回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
前回から時間が経ちました
これまで学んだことの復習をしましょう
亜鉛と銅を導線で繋いで希硫酸に浸すと
亜鉛が陽イオンになって溶け出して
そのとき放出した電子が
導線を伝わって銅へ流れ出すh
これが電池の原型である
ボルタの電堆という装置である
ところがこの装置では
銅へ流れてきた電子を
溶液中の水素イオンが受け取って
水素の泡が銅にくっついてしまい
すぐに寿命が尽きてしまう
じゃあ溶液中から水素イオンをなくしちゃえ!
ということで
溶液を希硫酸 H2SO4 から
硫酸銅水溶液 CuSO4 に変えるといい
ところがこの装置には問題があって
それはどういう問題でしょうか?
というのが前回の宿題でした
生徒のみなさん
このコーナーでは思考力がつくように
問題を出しているので
飛ばし読みしないでぜひ考えてみてくださいね
そして
「えっ本当に?」
といった疑いの目を持って
読んでくださいね
この装置の困ったところ
それは銅イオンが
直接亜鉛から電子を受け取ってしまい
電子が流れないということです
Zn → Zn2+ +2e−
Cu2+ + 2e− → Cu
この問題をどう解決したらよいか
考えてみてください
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は1月16日「もうすぐ学校に来れるよ!」を読んで
「私は『おこらいえ』を
2024年の1月3日から読み続けています
私たちは県外や外国の方を含め
様々な支援を受けていたことを改めて知り
輪島に住み学校に通えていることに
よりいっそう感謝をしようと思いました
支援してくださった方々へ
感謝の気持ちを伝えたり
何か恩返しできるようにしたいです
この日のブログには
18日の登校日に向けて準備していることが
書かれていました
震災後少し連絡ができていても
対面で友達と会えなかった時間は
すごく寂しかったです
先生方は生徒が学校に通えるように
片付けをして机椅子などを並べて
準備を進めてくれたのには感謝しかありません
久々に友達に会えた感動を忘れられません
スクールカウンセラーの浅井先生と
話した生徒の話も載っていました
一人ひとりの生徒の話を読むと
前向きな気持ちになれました
進路実現まで残り1年もないので
ここに載っていたみんなのように
前向きに勉強したいと思います
一年経った今は
倒壊した家も解体され少なくなり
新しい家が立つようになってきたり
道路も整備されてきたことで
いろんな人々に支えられていると実感しています
今後いろいろなことに感謝し
恩返しできるような大人になりたいと思います
《匿名希望》
本当にその通りですね
私も最近は
支援の車両に頭を下げたり
道を譲ったりしています
これくらいしかできませんが
感謝の思いを伝えたいと思っています
イヤーワームが…!
地震から 494 日目
豪雨から 230 日目
おんなじ音楽が
ずっと頭の中をグルグルする現象を
ear(耳)worm(虫)現象といいます
ずっと虫がゴソゴソいる感じです
何にでも名前がついているもんですね
他にも…
《ファントム・バイブ・シンドローム》
幻想振動症候群ともいいます
携帯のバイブがなったので
着信かな?
と思って見ても
あれ?かかってない?
これもあるあるですね
《シミュラクラ現象》
3つの点が集まった図形が
人の顔に見える現象です
(∵)←これが顔に見える
《セルフ・ハンディキャッピング》
テスト勉強中に部屋の大掃除をしたくなる
しまいには部屋の模様替えまで始める現象です
万一成果を出せないときに備えて
前もってハンディをつけておくことで
心理的安心を図ろうとしているのだそうです
私もこの歳になっても
何か重大な決断を迫られている時に限って
無駄に掃除をしています
さて今回のイヤーワームは
「My Heart Will Go On」
パリからの帰りの便で見た
「タイタニック」のテーマ曲です
今にも落ちそうなほどに揺れる
飛行機の中で見たので
恋愛感情に似たドキドキ感で
心に残っているのでしょうか
これも「吊り橋効果」と名前がついています
ところでタイタニック沈没には
会社ぐるみの保険金詐欺事件という
見方があります
タイタニック号沈没にはさまざまな
不自然な点があります
事故のあった処女航海時に
(1)氷山があるのに
かなり高速で航行していたこと
(2)出航直前にオーナー始め関係者が
突如下船していること
(3)出港前に緊急救助要請をしていたこと
(4)燃料である石炭を
予定航行日をはるかに下回る7日分しか
搭載していなかったこと
しかもリンや硫黄の不純物を含む
粗悪石炭であったこと
(5)報告されている氷山との衝突箇所が
潜水調査結果と齟齬があること
(6)出航直前に多額の保険に加入していること
ところでタイタニック号には
姿かたちのそっくりな姉妹船
オリンピック号があります
このオリンピック号
タイタニック号に先駆けて
運行を開始していたのですが
数回事故を起こしていて
もう使い物にならないくらいでした
衝突事故も起こしていて
その衝突箇所が
沈没している
タイタニック号と言われている船の
傷跡と一致しているのです
これらのことを総合して考えられることは
タイタニック号出航の直前に
オリンピック号とすり替えて
初めから氷山に衝突して沈没させるつもりで
航行したということです
これならば
定員をはるかに下回る人数分しか
用意されていなかった
救命ボートに
船長が我先に乗った理由もわかります
ただ唯一の誤算は
要請していた救助隊の到着が
4時間もかかってしまったことでした
ただ
乗客に支払う補償金の額
この後運行会社が倒産していること
などを考えると
あまり信憑性のない説である
とは言われています
とはいえ
興味深いストーリーではあります
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は3月5日「怖い話」を読んで
「震災が起きたときに
いろんな方法でお金を騙し取ろう
としている人がいることが恐ろしいです
去年の地震が起きたときにも
不審な人物を見かけたと言う情報がありました
なぜ地震が起きて
被災地の方は困っているのに
助けてあげようという気持ちではなく
人を騙そうとするのかがわかりません
どんな情報でも鵜呑みにするのではなく
少しでも疑いを持つことが大事だと
改めて気づきました
そして発災後
各学校が教育委員会を中心にして
情報共有していたこともわかりました
これを真似することも大事だと思いました
例えば地域住民で小さなコミュニティーを作って
そのコミュニティーをどんどん大きくして
震災が起きた際には
不審者などの情報を
全体で共有していくことが
これからは必要になっていくと思います
普段から地域住民とコミニケーションを取ったり
地域の行事に参加したりする事が
災害時には役立つと思うの
地域の方に挨拶することから始めてみようと思います
《立野 一樹》
雲ひとつない五月晴れ
地震から 493 日目
豪雨から 229 日目
改修の終わったグラウンドで
思いっきり体育の授業ができるようになりました
今日はハンドボール投げの測定です
震災でボロボロになっていた中庭も
少しずつ整備されてきています
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は令和6年1月3日「立ち上がれ!輪高」を読んで
「地震当初電波がつながらなくて
それまで学校の状況がわからず心配でした
3日にようやくスマホが見れるようになり
友達と連絡を取り合い「おこらいえ」を読みました
その時初めて学校の状態を知って
現状と酷さに絶句しました
輪島全体がそんなことになったかと思うと
悲しく言葉が出ませんでした
私は3月半ばまで学校に行けず
金沢で過ごしていたので
学校の状況が全然わからず
この先が不安でしたが
「おこらいえ」を通して知ることができ
とても助かりました
1月3日の投稿では
「生徒の皆さんは学校再会のその日まで
自分で学び続けてください」
という言葉がありとても印象に残りました
初めてこんなに長い期間学校に行けず
勉強を自分でやらなければならない
という状態になって
学び続けることが
気持ちの面などで難しくなった時期がありました
その時にこのブログの中の
「決して学ぶことを止めてはならない
自分で学び続ける」
と言う言葉を思い出しました
地震が起きて自由な時間が増え
だからこそ勉強することが億劫になり
学習することを怠っていましたが
この言葉を見て勉強しようと思えるようになりました
高校生が勉強する事は当たり前だと思うけど
その当たり前のことや
日常がなくなったとき勉強しようと思えたことが
良かったと感じています
どんな状況の中でも
自分のやるべきことを見つけ
実行することが大切だと思えた瞬間でもあります
地震が起きて
私たちの日常は大きく変わって
これまでのようにいかないことが
本当にたくさんできました
でもこれからもいつも通りに
勉強して生活していきたいと思います
《浜谷 美耶》
グラウンドが帰ってきました
地震から 492 日目
豪雨から 228 日目
グラウンドの改修工事が終わり
野球部の練習が再開されました
関係の方々に心からお礼申し上げます
私が研修旅行中に行われていた
春の北信越大会
星稜高校さん相手に8回まで2−1でリードしながら
最後逆転負けしてしまいました
その後星稜高校さんは
強豪校をコールドで破るなど快進撃を続け
夏のシード権を獲得しています
練習場所がなくても
工夫しながらできることをしっかりやれば
ここまで戦えるということを
身をもって証明してくれました
最後にひっくり返された
自分たちの弱さがどこにあったのか
夏に向けてしっかりと考えて
帰って来たグラウンドへ感謝の心を持ち続け
戦って欲しいと思います
実はこれからが本当の厳しい戦いです
夏の大会で不甲斐ない戦いをしようもんなら
あの改修は何だったんだ?
世間の風は一気に逆向きに吹いてくるでしょう
帰国してから聞いた話では
星稜−輪島戦に関して
新聞報道は
「星稜本調子出せず!」
といった書きぶりだったそうですね
たかだか地方大会の2回戦なので
取材バリューはさほど高くはないでしょうが
結果のみで論ずることなく
調子が出なかったのではなく
調子を出させなかった要因は何だったのか
そのあたりをしっかりと取材していただけると
新聞社への信頼度が一層高まります
飛行場の4つのライト
地震から 491 日目
豪雨から 227 日目
何回も飛行機に乗っていた1週間を過ぎ
飛行機に関して
おもしろい小ネタを思い出したので
この写真中央右寄りに映る
4つの紅白の丸いあかり
これ何かわかりますか?
飛行機の安全な着陸に欠かせないものです
これは上から見るか下から見るかによって
見える色が変わるライトを
微妙に角度を変えながら4つ設置してあります
着陸の際に進入する角度によって
赤く見えるライトと白く見えるライトの数が
異なって見えます
適切な角度で進入すると
赤と白が2個ずつ見えるようになっています
今度モニターのついている旅客機に乗った際に
確認してみてください
赤いライトが0個から4個の間で変化します
そしてちょうど2個になる角度を探しながら
着陸する様子を見ることができます
ところでポルトガルに起こった大停電の影響で
アムステルダム経由になったことを長女に話したら
「じゃあお父さん大麻体験してきた?
オランダは大麻合法らしいよ」
いらん知識だけは本当に豊富な娘です
食べ物の中に盛られていなくてよかったです
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は1月29日「輪島の走り嘘」を読んで
「私も地震のあと会食に行く回数が増えて
いろいろなところに食べに行きました
『なか卯』さんも何回か食べ
いつも親子丼に
卵をトッピングして食べていたけれど
『NEO親子丼」があることを初めて知りました
私自身も
新しいコンビニやお店に行っても
『期間限定』『数量限定』『新作』
というポップを見るだけで
気になって足を止めてしまうので
いつも家族からも笑われています
輪島の人たちが噂が大好きだと聞いて
納得しました
出所がわからない噂に流されたり
どうしてもそんなことが噂になっているのか
輪島の人たちの日常には噂が溢れています
例えば何年か前に
『8番ラーメン』さんが潰れる
と言う噂が流れていました
ラーメンを作る人がいなくなったなど
信憑性のある噂だったので
多くの人に知れ渡っていたと思います
潰れた後は空き地に新しいお店ができるなど
いろいろな噂が流れていて
正直どれが本当かわかりませんでした
結局『8番ラーメン』さんは潰れず
地震後も大盛況です
他にも他人の恋愛事情を親が知っていたりと
噂は一度出てしまったら
流れる速度も早くて少し怖いです
輪島の『走り嘘』に気をつけて
これからを過ごしていきたいです
《匿名希望》
羽田へ帰国
5月4日(日)18:00
14時間のフライトを終え
日本に帰ってきました
常に学ぶ姿勢の我々旅行隊は
帰りの航空機の中でも
「お散歩メガネ」です
日常のあらゆる場面に転がっている
学びの種を
教科のメガネで見て掘り起こします
非日常の場面だと種はさらに拡がります
往路つまり羽田からパリへ向かう便は
北極を通ったのに
帰りは中国を横切るように飛びました
これはなぜでしょう?
おそらく偏西風を避けるあるいは
利用するためではないでしょうか
往きは逆風となる偏西風を避けるように
しかも
これもおそらくロシア上空を避けるように
ベーリング海峡上空を飛びました
帰りは偏西風に乗って飛ぶために
中国上空を通ります
速度を見ても
往きは平均時速数百キロだったのに対し
帰りは時速千キロを超えていたので
ある程度当たっていると思います
ただ女性機長が離陸前に
「出発が1時間遅れたけど
飛ばしていくから大丈夫よ!」
とアナウンスしていたので
もしかして本気を出して
飛んできたのかもしれません
ただフランス語のアナウンスだったので
聞き間違いの可能性は大いにあります
いずれにせよ偏西風に揺られながらの
高速飛行だったので
揺れること揺れること
機内で「タイタニック」の映画を
見ていた私にとっては
シーンに合わせて座席が前後左右上下に揺れる
「4DX」最新の体感型上映システム体験でした
しかも乗客全員が氷の海に投げ出され
亡骸が静かに漂うシーンになると
揺れがぴたりと止む念の入れよう
実は私がタイタニックを見るのは初めてでした
映画館で見れずビデオそれもVHSを買ったものの
当時忙しかった私は定年になったら見ようと
そのまま置きっぱなし
それが地震で倒壊した家の下敷きになり
もう観ることはないのかなと
思っていた今日この頃
本来定年になっていたはずのこの日に
偶然に乗った飛行機の中で
観ることになろうとは
地震の中を生かされてきた私にとって
一つひとつのシーンが痛いほど心に突き刺さり
まさに今の自分でないと感じることのなかったであろう
不思議な感覚で映画の世界に入って行くのでした
羽田空港に能登半島地震への
自動寄付自販機が
ありがたい話だなと
純粋に感謝の気持ちで見てみましたが
輪島市だけ寄付先からは
外れていました
設置責任者を見てなるほどと思いました
パリでトランジット
日本時間 3日(土)5:00
フランス時間 2日(金)22:00
シャルル・ド・ゴール空港で
トランジットです
着陸前の機窓から
エッフェル塔が見えました
これから13時間のフライトです
夜の10時なのにこの明るさ
ヨーロッパの地下鉄は
乗客が乗り込もうとしようがしまいが
容赦なく閉まります
扉に挟まれること4回
ギネス記録を更新した私は
出発直前にもやらかします
パスポートと搭乗券がない!?
おかしい?
絶対今まであったのに??
「俺のことはいいからお前らだけでも
親の待つ日本へ帰れ!」
そんなシナリオが頭の中を駆け巡りながら
カバンの中をひっくり返したり
トイレに探しに走ったり
搭乗が終わりそうです
あとふたり
あとひとり
その時です
一番最初に探したはずにポケットに
パスポートが戻ってきたのは…
ポルトガル発
日本時間 2日(金)23:55
ポルトガル時間 15:55
ポルトガルを発ちます
リスボンの港にて
日本時間 2日(金)17:00
ポルトガル時間 9:00
モメンタ・ダ・ベイラからリスボンへ
航空機の出発までの時間
リスボンの港町を散策しました
パリとはまた違ったたたずまい
汐の香りが漂います
どこをみても映画を観ているようです
ありがとうございました
日本時間 2日(金)1:00
ポルトガル時間 1日(木)17:00
お世話になった先生方に感謝のお別れ
ハグ文化っていいですね
中世のお城を訪ねて
日本時間 2日(金)2:00
ポルトガル時間 1日(木)18:00
中世の町
Castelo de Penedono(ペネドノ城)
を訪ねました
10世紀に建てられたものを
15世紀にリノベイトしたものだそうです
タイムスリップしたような不思議な感覚
関係者の方へご連絡です
現在私は研修旅行中です
「binbin@…」へのメールは
海外では開けない設定になっているようです
お急ぎの場合は「satobin77@…」
または学校代表メールまで
ご面倒でもご連絡をお願いします