校長室より「おこらいえ」
新たなステージに向けて
195日目
野球部が最後の夏を終え
インターハイに出場する
陸上部の岩波さんを除いて
全ての運動部の3年生が
そして残された12年生が
それぞれ新たなステージへ
相変わらず活動場所を求めての
ジプシー生活ではあります
ジプシーとは
パリにやって来た
エジプト人(エジプシャン)から来た言葉で
定住地を持たない人という意味です
その点現在私自身ジプシーではありますが
調べてみると
日本では放送禁止用語となっているようで
以後使わないようにします
ジプシーと同じ人々を指す言葉に
ボヘミアンがあります
こちらは
ボヘミアの方から来た人
が語源です
ボヘミアンは
アブサンという度数が極めて高いお酒を
こよなく愛したといいます
幻覚作用があるということで
現在は製造禁止になっています
カクテルを作る際には
ペルノーというお酒で代用されます
ペルノーは
水を加えると白濁する不思議なお酒です
とまあこれらの知識は
昔アルコールをこよなく愛でていた頃に
仕込んだ知識ではありますが
震災後は口にすることも滅多になくなり
呑まなきゃ呑まないで
別にどうってことないもんだなと
新たな気づきです
ジプシー(ボヘミアン)は
迫害されながらも
ヨーロッパの中に溶け込んでいく過程で
フラメンコやベリーダンスのような
新しい文化を創りだします
輪島高校の部活道も
今はつらいかもしれないけれど
いろんな人との交わりの中で
新しい自分に出会えるに違いありません
男子バレー部は金沢西高校で
多くの高校が集まり
交流戦です
ソフトテニス部は金沢泉丘高校で
合同練習です
部員が2人しかいないので
一緒に練習してくださって
本当に助かります
バドミントン部は羽咋体育館で
羽咋高校さん 七尾東雲高校さんと
練習試合です
実は羽咋高校さんの体育館には
電気がまだ戻って来ていなくて
使えないのだそうです
お互い辛いけど頑張りましょうね
3年生の就職戦線もスタートです
産業展示館で開催された
企業ガイダンスに参加しました
野球の全校応援
194日目
今日は高校野球1回戦
全校生徒で応援です
朝6時
現在金沢は雨が落ちています
輪島は晴れているようですね
以前このブログでもお知らせした
石川県にありがちな梅雨の天気です
この後雨は上がりそう
試合の様子をリアルタイムで配信します
8時
雨は小降りになりましたが
グラウンド状況が整っていません
この後2時間予定を遅らせて試合開始です
応援バスの出発も2時間遅らせます
9時
選手が球場入りしました
気合いの入った顔をしています
球場には
「能登の高校球児応援プロジェクト」
にご寄付をくださった方々のお名前が
本当にありがとうございます
10時
応援の生徒が学校を出発しました
大会の運営は
各校顧問の先生方の献身的な支えにより
成り立っています
今朝も朝早くから整備をしてくださり
試合が開催できそうです
審判員の皆さんも
お仕事をお休みして
やりくりしてくださっています
12:50プレイボールです
全校生徒が応援に駆けつけました
試合の方は残念ながら敗れてしまいました
これまでご支援くださったみなさん
ありがとうございました
思い切り練習する場所を
確保してあげることのできなかった
責任を痛感しています
感謝の心
193日目
主体的な人は幸せであるという
研究結果があります
何かをいやいややっている人は
幸福度が低く
自分で進んで行動する人は
幸福度が高いのです
そもそもなんでも嫌がるから
幸福度が低いのか
幸福度を感じにくいから
何に対しても嫌になるのか
因果関係はわかりません
松下幸之助さんは
ご自分の会社の面接試験で
たった一言
「あなたは運がいいですか?」
と訪ね
「運がいい!」
と答えた人だけ採用して
世界のナショナルを作りあげたそうです
単に会社を運任せにしたという
行き当たりばったりな話ではなく
実は奥深い理由があるのです
「自分は運が悪い」と考える人の思考は
「自分は本当は実力があるのに
それを発揮できないのは
メンバーが悪い
環境が悪い
社会が悪い」
一方「運がいい」と考える人は
「自分が実力以上の力を発揮できるのは
周りに助けられているから」
という感謝の気持ちを持っているからなのです
そういった考えの人が集まった組織は強いですよね
さすがそれを見抜いていたのです
松下幸之助さんといえば少年時代
大阪の町工場で勤めていた時に
二股ソケットを発明したことで知られています
この二股ソケットを商品化するために
支援してくださったのが
当時工場の横に住んでいらっしゃった
徳川光圀の末裔の方でした
幸之助少年はその方に
「僕大きくなったらおっちゃんに恩返しがしたい
何がええ?」
と尋ねると
「せやな
うちの先祖はんの物語でも作ってくれんか?」
と答えたそう
世界のナショナルを作り上げた幸之助少年は
約束を果たします
それがナショナル提供の人気番組
「水戸黄門」です
ご支援ありがとうございます
192日目
今もいろんな方からご支援の手を
差し伸べていただいています
1月にもご支援くださった
ライターの福永文子さま
ご友人の田中和子さまとご一緒に
図書カードと書籍を贈ってくださいました
福永さまは学研の「進学情報」で
「小論文ブックポート」を執筆なさっており
お薦めの書籍をご紹介くださいました
進路指導室に置いておきます
東日本大震災のとき
小学校にお勤めだった徳水博志先生からも
著作である「震災と向き合う子どもたち」を
送っていただきました
自分の体験と照らし合わせながら
一気に読ませていただきました
「わたしはわすれない」
当時5年生だった女の子が書いた詩に
心が震えました
マニュアルが機能しない大災害の下で
自主的判断力で学校運営を行ったこと
そんな中で被災した子供達にとって
真の「教育課程」とは何かを問い続けたことが
生生と綴られていました
徳水先生は
たった1本の花を植えることから始まった
「雄勝ローズファクトリーガーデン」を
復興のシンボルとして
現在運営なさっています
球技大会観ながら考えたこと
191日目
ひとが外部からの情報を処理するには
いくつかのパターンがあります
たとえば視覚優位派と聴覚優位派
私は圧倒的に視覚優位で
目で見たものは
割とスッと頭に入るのですが
ひとの話だけを聞いていると
???はてなのオンパレードです
頭の中で図示したりグラフ化したり
なんとか理解しようと試みるものの
話が15秒を超えると
もうパニックです
ですので
最近大嫌いなもののひとつが
オンライン会議です
これまで何度となく
会議していますが
白状します
もうお気づきかもしれませんが
全く頭に残っていません
ごめんなさい
「この人の部屋オシャレやなー」とか
「この人カメラに近づきすぎ」
「眉間のシワ怖いよ」
とかどうでもいいことばっかり
気になって
肝心の話はさっぱりです
もう一回聴こうと
巻き戻しボタンを探してもそんなのないし
そもそも「巻き戻し」なんて
言葉を使う時点で
世の中の進化についていけてない
カセット世代丸出し
オンライン会議をするたびに
落ち込んでいるのでした
言語を理解する時に
その言語によって
脳のはたらく部位が
異なるんだそうです
たとえば
日本語を聴いたり話したりする時は
側頭部つまり両耳の上の部分が
最も活発にはたらきますが
英語のときには
後頭部つまり両目の裏側あたりが
最もよくはたらくのだそうです
側頭部には聴覚野
音の情報を処理する部分が
後頭部には視覚野
光情報を処理する部分があるので
英語を理解する時には
視覚情報と合わせて理解していると
考えられています
口元を見ないで日本語を聞いても
さほど理解度は下がらないのですが
英語の場合は
極端に聞き取れなくなったり
聞き間違いが増えるのだそう
そう考えると
英語ネイティブの方が
表情豊かだったり
ボディランゲージをよく用いることも
納得がいきます
興味深い実験があります
「ba」と発音する口元の動画を見せながら
「da」の音を聞かせると
「ba 」にしか聞こえません
今日のこれらの話は先週
1年生の
「総合的な探究の時間」に
生徒に話したものです
現在2年生が取り組んでいる
「街プロ」を
1年生にも拡げていきます
1年生がまず取り組むのは
夏休みの「不自由研究」
いくつかのグループに分かれて
それぞれ教員からテーマを与えられます
テーマを自分で決めることができないので
「不自由研究」
先行研究を調べ
仮説を立てて
情報を集め
実験計画を立てて
実験する
データを解析し
考察して
結論を導く
検証し
新たな疑問を見出し
次の探究につなげる
探究活動における
こうした一連の流れを
体験するのが
「不自由研究」の目的です
校長も指導教員のひとりとして加わりました
私が設定したテーマは外国語
興味を持った6名の生徒が
集まってくれました
新しく生まれ変わる輪島を
世界中から人の集まる
街にしたい
そんな妄想を抱いています
さしあたっては
世界ではさほど注目もされていない
今回の能登半島地震について
世界中の人にまず知ってもらいたい
この「おこらいえ」を
英語 仏語 独語 西語 伊語 露語
宇語 漢語 한국어 比語 泰語など
いろんな言葉で発信したいな
と考えているのですが
微妙なニュアンスをどう伝えるか
頭を悩ませています
どなたか
訳語をそれぞれの言語で
添削できる方
いらっしゃいませんか