校長室より「おこらいえ」

富士山麓太鼓鳴く

209日目

 

和太鼓部が

「富士山太鼓まつり」で演奏するため

御殿場は富士山樹空の森へ来ています

 

 

 

 

 

 

富士の麓 御殿場市は市制70周年

 

記念に行われた富士山太鼓まつりは

今年で第37回を迎えます

第1回は五合目で行われたそうです

 

全国から集まった若い太鼓打ちたちが

熱いバトルを繰り広げました

 

 

 

 

 

 

 

大阪高校さんは私たちのために

義援金を届けて下さいました

演奏の方も一糸乱れぬバチ捌きで

圧巻のステージでした

 

目標としているのが

東日本大震災から見事に立ち上がり

一昨年全国一に輝いている

帝京安積高校さんです

 

 

 

 

 

 

これまでの演奏活動で

集めてくださった義援金を

届けて下さいました

 

 

 

 

 

 

内訳は

 活動報告会

 根本石油マルイチグループイベント

 開成山公園リニューアル記念イベント

 大町商店街おおまち笑show商イベント

 ふくしま県の物産展イベント

 郡山自動車学校創業祭イベント

 福島県中小企業家同友会イベント

 福島県守成クラブ商談会イベント

実にたくさんのイベントをこなされ

地域にとってなくてはならない

和太鼓部になっているんですね

 

みなさまのお気持ち

確かに届けていただきました

 

 

 

 

 

 

帝京安積高校さんのここまでの復活は

たったひとりの部員から始まったのだそうです

津波で何もかもさらわれた中で

「先生 みんな太鼓の音に涙していたよ

 自分も太鼓でみんなを元気にしたい!」

後輩たちが

しっかりとその思いを受け継いでいます

 

御殿場市からも

いっぱい食べて元気づけてくださいと

コシヒカリ1俵をいただきました

ありがとうございます

 

さてさて肝心の輪島高校和太鼓部はといえば

昨夜ホテル入りした時に

「ドアはオートロック

 キーカードを持たずに出ると入れません

 去年やらかした人がいます」

と注意喚起したその直後S君が

「先生、キーカード部屋に忘れて入れません」

「お前、何聞いとったんや!」

と注意したK君が翌朝朝食券を忘れて

「お前こそ、何聞いとったんや!」

とやり返されているのを見て

コソコソと部屋に戻っていく I さんを

見逃しませんでした

I さんも忘れてきたのでしょう

実は校長もそのあと部屋に取りに

さらには同宿の他校の女の子に

キトキトになって

(これ方言です意味はご想像に)

「黄色いTシャツのコ可愛い!」

でも声を掛けれないシャイな男子に

「ここに可愛いコいるのに」

とでも言いたげな女子

先述のK君はジュースを4本も買って

全部ホテルの冷蔵庫に忘れてくるわの

新喜劇状態です

テレレレッテレ テレレレッテレ テレレレッテレ テ

ホンワカワッカ ホンワカ ホンワカ ホンワカホンワカワ

 

でも半被を着てバチを握ればキリリ

 

 

 

 

 

 

 「今年輪島で祭りができるかわかりません

 でも今日は輪島の祭りの賑わいを

 全国の皆さんに届けたくて

 今できる演奏を精一杯します」

これがあのドタバタ新喜劇か?

と思わせるカッコよさ

 

 

 

 

 

 

なんと3等賞をいただきました

自分たちの思いが

聞いてくださった方に届いたんだと

うれしい気持ちになりました

 

 

 

 

 

 

その他の学校の演奏も

本当に素晴らしいものでした

明日に向かって歩く

大きな元気をいただきました 

命と時間

208日目

 

全ての動物の寿命は30年でした

 

ある日人間が寿命の神様を訪ね

「子どもが心配で死ねません

 なんとか寿命を延ばしてください」

 

神様は馬を呼び

「人間がこんなことを言っている

 お前の寿命を分けてやってくれんか?」

と言うと馬は

「いいですよ

 30年もこき使われるのはまっぴらです

 20年あげてください」

それ以来馬の寿命は10年となりました

 

人間がまたまた神様の元に

「孫の顔が見たいです

 なんとかなりませんか?」

 

神様は犬を呼び同じことを言うと

「主人に仕えて泥棒の番をするなんて

 夜もおちおち眠れません

 15年で結構です」

それ以来犬の寿命は15年になりました

 

またまた人間が

「孫が大きくなるのを見たいです」

 

今度は猿を呼ぶと

「こんなしわくちゃな顔はもういいです

 20年で十分です。」


そんな訳で人間は75年の寿命をもらいました

だから最初の30年は気楽な人生ですが

馬にもらった次の20年は馬車馬のように

犬にもらった次の15年は犬のように用心深く

猿にもらった最後の10年はしわくちゃの顔で

暮らすのだそうです

 

いつかお坊さんから聴いた話です

 

アニメ作家の宮崎駿先生は

「どうして雨の中を飛ぶミツバチは

 雨に打たれて落ちないのでしょうか?」

という疑問を提起しています

 

ミツバチにとっての雨粒は

人間に例えるとおそらく

バスタブ1杯ほどの水量になります

そんな雨粒が次から次へと落ちてくる中

確かに不思議です

 

アニメーションでは

1秒を24枚の絵で表すそうですが

人間の子どもが歩く姿を

それらしく見せるには

一歩を12枚の絵で

つまり1秒で2歩歩くように見せると

よいそうです

 

それに対して象の歩く姿は

1歩を48枚の絵で

つまり2秒で1歩歩くように見せます

 

 普段から

こんなコマ割りの仕事をされているうちに

「虫に比べたら人は百倍長生きする

 虫は人間の1秒を100秒に感じている」

と思いついたそうです

 

「ゾウの時間、ネズミの時間」

生物学者の本川達雄先生が

お書きになった本があります

 

この本によると

鼓動の速さは

体重の1/4乗に比例するそうです

つまり

体重が重いほど

心臓はゆっくりとドックンドックンします

そして哺乳類の心臓は

種類によらず

ほぼ一生に20億回鼓動します

そしてこれも種類によらず

4回鼓動するたびに1回呼吸をします

 

ということは小さい生き物ほど一生が短く

その短い一生を我々の一生と同じくらいに

感じているとしたら

先ほどの

「虫は人間の1秒を100秒に感じている」

という話も納得のいく話となります

 

ただし人間だけは

医療の発達で

この原則には当てはまらないのだそうです

 

話を戻して

宮崎駿監督はミツバチのくだりについて

「我々を1秒を100秒に感じる

 ミツバチの目に雨粒は

 ゆっくりホニョホニョ

 落ちてくるように見えるはずだ」

と確信を持ちます

 

今日の後半のミツバチの話と

ゾウの時間の話は

私が校長就任の年に

先輩の校長先生から紹介いただいた

小栗洋先生の「ことのは」という

講話集に載っていたものです

 

先生は既存の知識に

新たな知識を重ね合わせて

新しい発見をなさっています

まさに現在の探究活動の基本となる

物の捉え方をされています

 

校長の話は退屈なもの

というこれまでの私の概念を

根底から覆してくれた1冊です 

 

和太鼓部の

「全国高校生太鼓甲子園」

が明日富士山の麓

御殿場で行われます

 

 

英語の迷宮

207日目

 

中学3年生向けの体験入学を実施しました

 

中でも英語の授業が

中3生に大人気だったのでご紹介します

 

English Dungeon 

〜英語の迷宮から抜け出そう〜

 

最初の部屋に通されると

優しい先生だと思っていた人が

実は異世界の第一のボス

 

 

 

 

 

 

ボスからの謎を解くと

次の場所への指示が

 

指定された場所に行くと

そこには第二のボス

 

 

 

 

 

 

謎を解いて秘密のアイテムをゲット

 

そして最後はラスボスの待つ第三の部屋へ

 

 

 

 ー

 

 

これまでに集めたアイテムを組み合わせて

ついにラスボスを倒します

 

 

 

 

 

 

このゲームは

松本千雅先生が考案されたもので

英語を話すようになりたいと思わせる

さまざまな仕掛けが

 

楽しみながら英語を学びました

 

教室を示す看板は

高校生の手作りです

 

 

 

 

 

 

「街プロ」ゆるキャラグループがつくった

「ふぐ郎」と「わじねこ」が

デザインされています

 

その他の授業の様子はこちら

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/078ed27994f7d80e521c12d164163c09?frame_id=210

至急!お詫び

本日の体験入学について

 

申し込み受付について

中学校からと高校からの案内に

齟齬がありましたので

至急確認してお詫び申し上げます

 

今年度の申し込みは個人からオンラインで

直接高校へすることとしてあります

 

ところが高校からその案内を出す前に

中学校から

輪島高校への申し込みは

中学校から一括でという

案内が出されていたことが判明しました

 

確認不足のため

混乱させてしまいご迷惑をおかけしました

お詫び申し上げます

 

オンライン受付をしていない生徒さんにつきましても

本日受け付けますのでその旨おっしゃってください

 

ではお待ちしています

梅雨と雷と鬼伝説

206日目

 

昨日までの猛暑とはうって変わり

今朝から雷をともなう大雨

雷がなると梅雨明け間近

などと昔から言われます

梅雨明けしたと思ったけど

どうもまだのようです

梅雨には陰性梅雨と陽性梅雨

そして蝦夷梅雨があります

 

梅雨は

オホーツク海高気圧と太平洋高気圧が

ぶつかるところで発生します

 

オホーツク海高気圧の影響を大きく受け

東日本や北日本に多いタイプの陰性梅雨は

気温が低く弱い雨や曇りの日が続きます

蝦夷梅雨は毎年あるものではなく

正式な定義でもないのですが

北海道でまれに見られる

日差しがなくなる梅雨です

例年の能登半島は

この両者の中間といったところでしょうか

 

そして

太平洋高気圧の影響を大きく受け

西日本によく見られる陽性梅雨は

強い雨が降ったと思えば晴れの日もある

変化の激しい梅雨です

まさに昨日から今日に見られる気候です

 

太平洋高気圧の影響を受ける

梅雨前線の南端には

急激な上昇気流が発生し

雷がなります

 

太平洋高気圧が

オホーツク海高気圧を押し上げて

梅雨明けとなりますので

言い伝え通り

雷は梅雨明けの前兆なのです

 

ところで

雷の多い年はお米が豊作

という言い伝えを知っていますか?

 

雷の放電により

空気中の窒素が

アンモニウムイオンとなり

土の中に多く溶け込みます

窒素、リン、カリウムは

植物の3大栄養素といって

これらが豊富に含まれる土では

植物がよく育ちます

このようなしくみにより

雷が多い年は稲がよく育ち

豊作となるのです

 

雷の光や音を

稲光 稲妻と呼ぶのは

このことに由来していますし

 

注連縄(しめなわ)の下に垂らした

紙垂(しで)も

雷を象った(かたどった)ものです

 

北陸地方は

世界的に見ても類を見ない雷の産地です

それも冬に多いという特殊な場所です

 

しかも北陸の冬の雷は

他の雷とは全く異なる特徴を持ちます

 

空気が急激に暖められると

激しい上昇気流となります

昇って行く過程で

湿った空気が分子同士で衝突し

静電気を生じます

これが雷のもとで

積乱雲(雷雲)の雲底

つまり地面に近いところには

マイナスの電気がたまります

この電気が地表に向かって落ちていくのが落雷です

 

ところが北陸の積乱雲は

大陸からの強い季節風によって

上下がひっくり返ります

つまり雲底にはプラスの電気がたまっています

これに向かって地面のマイナスの電気が

昇っていくのが北陸の雷です

 

つまり北陸の冬の雷は

落ちるのでなく昇るのです

実際にそれを捉えた写真もあります

 

また青白い稲光が特徴で

それゆえに北陸地方には

赤鬼伝説よりも青鬼伝説や白鬼伝説が多く残ります

 

そして雲頂にたまったマイナスの電気は

宇宙に向かって昇っていく

「スプライト」と呼ばれる雷となります

太平洋側にお住まいのみなさん

冬の天気のいい夜に

北の空を見上げて見て下さい

運がよければ

北陸から宇宙へ昇っていく雷を観測できますよ

 

学校では今

夏期補習を行っています

 

インターンシップに出かけている生徒もいます

お世話くださっている企業のみなさま

ありがとうございます

 

明日は中学生向けの

体験入学が行われます