校長室より「おこらいえ」

釣瓶落としの謎

地震から 636 日目

豪雨から 372 日目

 

【今日のDeep Purple】

教科を超えた授業実践を紹介し

深い教科横断型授業を作り出すコーナー

今日は国語と理科の教科横断です

 

3日間にわたった

阪神淡路復興研修ツアー

帰りのバスの中

夕暮れ空を見ながらこんなこと考えました

「秋の日は釣瓶落とし」

他の季節に比べて

秋は急速に日が暮れる

ということを表すことわざです

 

釣瓶とは

井戸で水を汲み上げるための道具で

桶を縄の先にとりつけたものを

滑車に掛けて使用します

井戸に落とすと素早く一気に落ちる様子に

秋の日暮れを例えています

 

これは単に

「日が短い」ということを表しているのではなく

「一気に暗くなる」ということを表しているようです

言われてみれば確かに

日が沈むと容赦なく暗くなる気がします

薄明るい時間が短いような気がします

 

科学的に検証してみる価値がありそうです

 

以前にこのブログでも紹介した

「天高く馬肥ゆる秋」

の科学的な根拠

夏の小笠原高気圧に比べ

秋の移動性大陸高気圧の

空気中に含まれる水分の違いから

実際に秋の雲の標高は高い

と言う事実

 

このことに関係があるのではと

考えてみました

 

空気中の水分量が多いと

そこを通る多くの光が散乱します

つまり明るく輝いて見えます

 

震災による停電で真っ暗なときに得た智恵ですが

懐中電灯を立てて

その上に水を入れたペットボトルを立てると

光が散乱されて

ランタンのように照らしてくれます

 

 

 

 

 

 

つまり空気中の水蒸気量が多い春や夏は

日が水平線に沈んでも

しばらくは散乱した光によって

空全体がぼーっと明るく見えるけど

空気が乾燥している秋はそれがなく

太陽が水平線に沈むと同時に

あたりが真っ暗になる

 

という仮説を立ててみました

 

単なる気のせいかと思い

実際に日没後の明るい時間帯の長さについて

調べてみました

 

すると

上空の大気が太陽光を散乱して光り

日の入後もしばらくは暗くならない現象をさす

「薄明」ということばがあることを知りました


「薄明」の長さを調べたサイトを見つけました

それによると

最も長いのは6月で1時間49分

それに対して

9月のそれは1時間25分

30分近くの違いがありました

 

どうやら仮説はある程度合っていそうです

 

実際に

湿度と「薄明」時間を測定して

調べてみるとおもしろそうです

温度によって差が出るのか?

緯度によって差がでるのか?

興味は尽きません

 

以前こんなこと研究している生徒がいました

「二階から目薬」

本当にそんな難しいのか?

実験と計算により検証しました

 

こうした諺や古くからの言い伝え

これらを科学的に検証する教科横断型の学習は

ものごとを複眼的に捉える力を育てます

 

「それがいったい社会の何に役立つのか?」

いいんです

本人がおもしろければ

「災害復興は現状復帰が原則」

としか言わない

頭の固い役人のようなこと言わないでください

 

日本人として5人目となるノーベル化学賞を受賞した

海洋生物学者である下村 脩 氏は

子どもの頃に見た光るクラゲが不思議で不思議で

その発光の仕組みを生涯追い続けました

そして「GFP」とよばれる光るたんぱく質を発見したのです

「それがいったい社会の何に役立つのか?」

 

のちに医学の発展に大きな役割を果たすことになるのです

細胞を生きたまま観察するための「光る目印」として活用され

がん細胞をマーキングしたり

難病治療のための新薬開発などに大きく貢献するのです

 

基礎研究とはこういうものです

 

そのときは何の役にもたたないように見えても

その後思わぬところで

大切な何かに結びつくのです

だから

基礎研究に関わる国家予算を

ふんだんに研究機関に回していただきたいと思います

日本の失われた30年を取り戻すために 

 

長い目で復興のことを考えている毎日を送っていると

コスパやタイパばかり追い求めず

目に見える成果ばかりにとらわれず

真に大切なことは何なのかを

本気で考える大切さを日々感じています

  

 


【30-55  時間の旅】vol.3

30年前 55年前と時を遡った復興研修旅行

生徒の学びを紹介するコーナー

 

〔辻 姫花〕〜2025 万博会場にて

ポルトガルパビリオンに行きました

パビリオンのテーマは「海洋:青の対話」

海が私たちに話しかけるような口調で話している様子が

スクリーンに映し出されてました

海の氷を溶かすと海は私達の家を沈め

ゴミを流せば海は私たちにそれを返し

資源を奪い尽くせば海はもう

私たちは資源をもたらすことはない

海は決して危険な存在ではなく

真に危険なのは人間である

私はその動画をみて

自分たちが環境にしたことは自分たちに返ってくる

と改めて知り

環境を大切にすることの重要性を実感しました

復興は極めて重要ではあるが

環境を思いやって進めていくことが

真の復興だと思いました

 

〔濵高一朗〕〜2025 万博会場にて

国が

大阪府が

私たち輪島の特色である輪島塗を

全国または世界各国に伝え

輪島への興味関心が薄れないよう

輪島という町の価値を再確認してもらうよう

努めてくださっているということが

心に残りました

「夜の地球」輪島塗で作られた地球儀に対し

多くの方が足を運ぶ様子が

輪島市がまだ忘れられていないことを

強く象徴していると感じました

復興研修最終日

地震から 635 日目

豪雨から 371 日目

 

今日は阪神・淡路災害復興研修最終日

最後にとっておきの危機対応研修を

準備していました

題して「初めての置いてけぼり」作戦

出発時刻に遅刻した生徒を待たずに

バスを出発させるのです

 

途中で追いつくのか

それともあきらめて帰宅するか

自分でルートを設定させて

行動させる訓練です

 

この子たちがいずれ親元を離れて

一人暮らしになったとき被災したら

自分で考えて行動しなければなりません

 

そんな思いも込めての作戦だったのですが

 

さすがみなさん時間厳守で集まりました

 

帰り道

北陸自動車道が交通事故のため

通行できなくなりました

運転手さんのとっさの機転で

8月31日に開通したばかりの

東海環状道を通って

東海北陸道経由で

帰ることとしました

さすがの危機管理能力です

 

さて問題です

実際に知り合いが体験した

北陸新幹線がまだない頃の話

東海地区に近づいてきた台風のため

午後2時頃

新幹線が運転を見合わせました

東京にいた彼は

夜の9時までには

大阪に入らなければいけませんでした

航空機をとろうとしましたが

その日の東京大阪便は全て満席

レンタカーだと

ぶっ通しで運転してギリギリ

渋滞でもあれば確実アウトです

ましてや台風に向かって運転するのは危険です

とっさの機転で

彼は夜の9時までに

大阪に入ることができたのですが

どんな方法を使ったのでしょう?

 

答えは次のコーナーのあと

 


【30-55  時間の旅】vol.2

2025 大阪・関西万博で未来の姿を

1995 阪神淡路大震災の姿を

1970 未来を夢見た大阪万博の姿を

30年前 55年前と時を遡る今回のツアー

 

今日は最終日

「万博記念公園」を訪れました

 

 

 

 

 

 

 

先々日

今年の万博のレポートより

 

〔大北 琉絆〕〜2025 万博会場にて

ポルトガル館での展示

「あなたは水から生まれたが

 あなたたちが海や川に資源を捨てるなら

 私達もあなたたちに

 水として襲い掛かるだろう」

復興をする際に雨や地震による水害をよく考えたり

海辺や川などの整備をし

ゴミを拾うなどの清掃をして

その場所を大切にするようなところ

そんなまちづくりをしようと思いました

 

 〔北村篤太郎〕〜2025 万博会場にて

防災に地域コミュニティは切っても切り離せない存在です

そして万博は「コミュニティの形成」に最も適しています

「コミュニティの形成」には交流が不可欠であり

このようなイベントに防災を盛り込んだら

様々な国の人達の防災意識が高まると考えました

 

〔小住 優太〕〜2025 万博会場にて

輪島塗の「夜の地球(Earth at Night)」を見ました

沢山の人が来てくださっていました

子供が楽しめるような遊び場が多くありました

定期的に地面から霧が出たり

トランポリンを置いたりして

遊ばせていました

輪島にもそういう場はありますが

全て買い物できるとこからは少し離れており

親が安心していられる場所ではありません

復興させる時は

商業施設の一部に

遊び場を作れたらいいなと思いました

 

 

先ほどの答え

羽田空港から千歳空港を経由して

伊丹空港に入ったのでした

 

 


【夏を詠む】最後の句

五七五に込めた生徒の夏を

紹介するコーナーの最終回

 

最後の一句は

「朝焼けに 染まる君いて 言葉なく」

 

我が家の公費解体が終了しました

 

高校で国語を教えていらっしゃる

大工髙志先生より

こんなメッセージをいただきました

 

「解体してありましたね。

 大火を塞き止めた家でしたね。

 お疲れ様でした。

 

 ウチも倒壊を免れた家でしたから

 地震の後

 いろいろ会話できたんですよ。

 家と。

 

 1月に地震があって、

 家と会話したけど

 

 3月頃から

 

 声が聞こえなくなって。

 

 家って

  

 少しずつ死んでいくのだなと

 思いました。」

 

これを読んで

 

生まれて初めて

 

本当に人生で初めて

 

嗚咽

 

ってものを経験しました

 

 

「あさやけに そまるきみいて ことばなく」

復興研修2日目

地震から 634 日目

豪雨から 370 日目

 

昨日の万博では

多くの学びがありました

 

《本手 蒼瑶》

ROBOT&MOBILITYSTATIONブースで見た

不整地の荷物搬送などに活用可能な

六脚ロボット「ハルモニウム」

それからAIスーツケース

「人に優しい」をテーマにした

こうしたロボットを

積極的に取り入れることで

被災地復興に

新たな可能性が生まれると思いました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《宮下 ほのか》

多くの国のパビリオンが

その国の文化や自然を活かしていました

能登でも豊かな自然や観光地を活かして

世界に伝えられたらいいと思います

コモンズパビリオンでは

1つの国ではなくコモンズで協力しよう

という考え方を知りました

これは能登でも同じで

他の地域と協力することで

復興につながると感じました

他の地域とのつながりを大切にしていきたいです

 

《中野 舞星》

アラブ首長国連邦のパビリオンで

とある文を見つけました

「再生可能エネルギーと先駆的技術を

 戦略的に採用し活用することで

 気候変動に対応できる

 未来の創造を目指した取り組みを続けています」

「環境変化に対応できる

 未来の創造と革新を目指し

 伝統に根ざした取り組みは

 地球とそこに暮らす人々 

 そして将来の世代のために

 生命を守る原動力となる

 私たちはそう信じています」

輪島の復興も

このような思いを持って

そこに暮らす人々や将来の世代の生命を

守る行動をしていくべきだと思いました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《橋浦 千秋》

阪神淡路大震災から30年、

前回の万博から55年

とても長い時間が経って

ようやく神戸や夢洲などの地域が

元に戻ってきて開催できた万博

長い時間が経って戻ってきたのは

道路や水道などのインフラ

ビルやマンションなどの建造物だけでなく

人と人との心の繋がり

国外の人との交流関係

新しい出会いや経験を身につけるきっかけなど

様々なことが戻ってきたのだと思います

輪島は未だ復興途中

30年前の阪神・淡路と同じような状態

万博に行った身として

輪島の復興に少しでも貢献できるような

考え方や見方で成長していきたいと思いました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《宮腰 花歩》

入場した瞬間

テレビで見た時とは違う

物凄い迫力に圧倒されました

ヨーロッパなどの人気のパビリオンには

入れなかったけど

コモンズなどの

小さな国々がたくさん入っているパビリオンや

ロボットの展示をしてるパビリオン

大屋根リングなど

万博でしか出来ない体験ができたことを

とても嬉しく思いました

輪島と大阪で違うと思ったことは

ふたつありました   

ひとつ目は観光客の数です

今の輪島には外国人観光客

日本人の観光客すらほぼいません

観光客を呼ぶこと=輪島全体の活性化

に繋がるのではないかと思いました

ふたつ目は

観光資源が震災前と比べて

圧倒的に少なくなったことです

朝市は焼け

千枚田は割れ

窓岩は崩れてしまいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《浅野 琉衣》

ポルトガルパビリオンで

海洋資源や排他的経済水域など

海に関する記録の展示を見ました

巨大なスクリーンに映し出された

海から人間に対する

強いメッセージが印象に残りました

また万博会場では

外食パビリオン「宴」や

各地に点在するキッチンカーのように

全国から来るたくさんの企業や飲食店が

交代制で出店するブースがいくつか見られました

このシステムは地域活性化にもつながります

調べてみると

歴代開催された万国博覧会でも

災害を取り上げた国がいくつかありましたが

どちらかといえば防災・減災が目的であり

日本のように

復興支援として万国博覧会で災害を取り上げる国は

珍しいのだと気づきました

日本の手厚い災害支援は

捉え方を変えれば「チャンス」になります

そのためには

今日実際に見てきたパビリオンのように

強いメッセージ性が必要なのだと思います

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなそれぞれに思うところがあって

期待していた以上に

いろんなことを吸収しています

 

今回のツアーで生徒が学んだこと

明日からシリーズ化してお伝えします

 

 


「AI部」の活動でご一緒している

明石にある青楓館高等学院さんを訪ねました

 

 

 

 

 

 

通信制の学校で新しい時代の教育を

実践されています

例えば「AI部」の他には

「起業部」

「デザイン部」

「投資部」

など特徴的な部活動

 

 

 

 

 

 

青楓館高等学院は

「子どもの未来を守る」ための高等学院で

①社会と学校とのギャップがあること

②子どもたちの未来か真っ暗なこと

を変えるために生まれました

 

そのあとは

「人と防災未来センター」を訪れました

 

 

 

 

 

 

背景の建物

写真では切れている

さらに上方に

「南海トラフで予測される

 津波の高さ→」

の表示があります

衝撃の高さです

何もかもひとたまりもありません

 

こちらの様子も少しずつ

お知らせしていきます

 

 


【夏を詠む】無題

五七五に込めた生徒の夏を

紹介するコーナー

 

それぞれの想いをのせて夏が過ぎ行きました

今日はいろんな夏を集めてみました

ただ想像力の乏しい私にとっては

どんな情景を詠んだ句かわからなかったので

みなさんで味わってみてください

 

「掌に ビー玉ひとつ 月を抱く」

 

「氷山や かき氷めく 地の悲鳴」

 

「夏夕べ 君と竿振る 肩ぬくし」

復興に向けて学ぼう!

地震から 633 日目

豪雨から 369 日目

 

阪神・淡路復興研修に出かけています

 

今回の研修はとにかく自分たちで動くこと

お客様じゃなくて自分たちで旅を組み立てる

これが大きな目標です

 

バスの中も自分たちで順番にもりあげます

 

トップバッターは2年生の辻姫花さん

万博にまつわるクイズ大会です

 第1問ジャカジャン

  世界初の万博開催地は?

   ① パリ

   ② ニューヨーク

   ③ ロンドン 答は最後に

 

 

 

 

 

 

 

続いては1年生の宮腰花歩さんと橋浦千秋さん

イントロクイズです

とっても進行が上手でアナウンサーみたいです

震災復興FM「まちのラジオ」に

出演しませんかと

思わずオファーしました

 

それから1年生の

本手蒼瑶さんと宮下ほのかさんと中野舞星さんによる

水平思考クイズ

 第2問ジャカジャン

 「4人は仲が良いだけでなく

  結婚や家を買うタイミングも

  全て同じだった なぜ?」

  『4人は家族?』

 「いいえ」

  『4人は就職のタイミングも同じ?』

  「はい」

  『4人は車も同じ?』

  「はい」

 

2年生の浅野琉衣さんのスピーチ

今日はこのあと万博を訪れますが

彼女は実は万博2回目

「ネコにあげれる避難食」を商品開発し

以前その販売実習をしました

ネタバレにならない程度に

万博見学のポイントを

レクチャーしてくださいました

 

2年生の谷内陽斗さんと正角奏音さん

大阪について調べて来てくれました

 第3問ジャカジャン

  新世界百周年公式キャラは?

   ①キン肉マン

   ②サザエさん

   ③グリコマン

 第4問ジャカジャン

  次のうちハミゴは?

   ①イモ

   ②アメ

   ③いなり

 

2年生の小住優太さん

昨年の東北復興研修に続いての参加です

その時得た防災に関する知識を教えてくれました

 第5問ジャカジャン

  地震が起こった時

  とりあえず避難するのに適切な場所は?

   ①デパート

   ②木造家屋

   ③ガソリンスタンド

  

ファシリテーターの北村篤太郎さんが

満を持しての登場です

全員がオンラインで参加できる

早押し型のクイズを企画しました

今どきの高校生の修学旅行の形ですね

 

みんなで力を合わせて盛り上げてくれました

 

午後からは大阪万博

 

 

 

 

 

 

何かヒントになるものがないか

復興の視点で見てきてねと

送り出しました

 

大屋根リング

閉幕後一部を残すそうですが

撤去する部分を

能登半島地震被災地に

分割して設置してくれないかなと

思っています

輪島では朝市に生まれ変わります

 

大阪・関西万博を飾った輪が

能登半島を大きく囲む希望の輪となって

残るのです

どうでしょう?

この案

 


【今日のDeep Purple】

教科を超えた授業実践を紹介し

深い教科横断型授業を作り出すコーナー

 

2年生の普通コース物理選択者を対象に

物理の岡田成満先生が

「数学」とコラボした

教科横断型授業を行いました

 

前の授業で

気柱共鳴の実験を行いデータを測定し

今日の授業は

そのデータを処理・分析し検証するものでした

 

 

 

 

 

 

データを分析する上で

「数学I」で学んだ用語を

全員で思いつくままたくさん挙げました

 

その中から

今日のデータの分析では

「偏差」「分散」「標準偏差」

などを使いました

数学で学んだ内容を確認するとともに

一つひとつの用語の意味を

丁寧に振り返り

データ分析の意義を深く理解します

 

 

 

 

 

 

続けて測定誤差をオーダー(桁数)で検証

3~5名のグループでデータを処理・分析し

①実験で得られた近似値と誤差により

 自分たちの実験の成否を評価し

②実験結果とチューナーを用いた測定結果を比較し

 誤差が大きくなった場合にはその原因を考察しました

 

途中で煩雑な計算がありましたが

Chromebookを活用すると

計算処理はスムーズでした

データ処理はChromebookに任せて

人の頭脳で考察・検証することが

生きる力につながります

 

 


【夏を詠む】晩夏の候

五七五に込めた生徒の夏を

紹介するコーナー

 

どうしてこんなにせつないのでしょう

今日は夏の終わりの句を集めてみました

 

「夏休み 補習の窓に 秋の風」

 

「すず風の 知らせに夏を 惜しみけり」

 

「青空に 音なき風が 心ほどく」

 


クイズの答え

第1問 ③ ロンドン

第2問 4人で人生ゲームをしていたのでした

第3問 ① キン肉マン

第4問 ② アメ

   ハミゴとは仲間はずれのこと

   おいもさん おいなりさん

   アメちゃんだけちゃん付け

第5問 ③ ガソリンスタンド

   そもそも危険なガソリンスタンドは

   厳しい基準をクリアして造ってあるから

   ものが落下してくるなどの恐れがない

イグノーベル賞と春夏コレクション

地震から 632 日目

豪雨から 368 日目

 

人を笑わせ

そして考えさせる

ユニークで独創的な研究に送られる

イグノーベル賞!

「不名誉な」という意味の「ignoble」と

ノーベル賞(Nobel Prize)を組み合わせた造語です

ネーミングからして洒落てます

「洒落」の「洒」は「酒(さけ)」ではありません

ついでに「祟り(たたり)」も「崇(たかし)」ではありません

もひとつ「柿落とし(こけらおとし)」も

「柿(かき)」とは別の字です

 

それはさておき

今年のイグノーベル賞に

日本人チームが選ばれました

パチパチ!

 

賞金はなんと10兆ドル!

今日の為替相場は1ドル148円だから…

と興奮してたら

ドルはドルでも

ジンバブエドルだそうです

全く笑かしてくれます

 

さて注目の受賞研究はというと

「牛の毛を染めてシマウシにすると

 ハエにたかられない」

だそうです

「しょーもな」と笑うなかれ

牛はハエにたかられると

体重が増えにくかったり

お乳の出が悪くなったり

その経済的損失は

かなり深刻なのだそうです

 

さて高校生諸君

批判的思考力を高めましょう

 

ここまで読んで

この実験

問題点はないですか?

 

「ハエは縞模様を嫌ったのではなくて

 染料の成分を嫌ってよりつかなかったのでは?」

と気づいた君

素晴らしいです!

 

実はこの研究グループ

同じ成分の黒染料を使って

見た目縞模様には見えないシマウシも

同時に実験に用いていたのです

 

これを「対照実験」といいます

 

これによると

白黒のシマウシはハエにたかられなかったけど

黒黒のシマウシはたかられまくったそうです

 

明らかにハエは縞模様を嫌っているようです

 

さてさて高校生諸君

ここで新たな仮説を立ててください

 

「水玉模様ならどうだろう?」

「縦縞と横縞の違いは?」

などと気づいた君

これまた素晴らしいです!

 

ところでシマウマって縦縞なの?それとも横縞?

 

正解は横縞!

えっ?てなりそうですが

シマウマの立場に立って

ボーダーのシャツを着ている気分になると

確かに横縞ですね

 

もひとつところで

縦縞ボーダーと横縞ボーダー

太って見えるのはどっちだと思いますか?

横縞は太って見える

よく言われていましたが

全く逆ですよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうです?

下の横縞の方が

引き締まって見えませんか?

 

これは

「ヘルムホルフ」の正方形といいます

正方形の中に横縞を入れると

縦長に見えるというものです

 

これはこれまで平面にのみ言えることと

思われていたのですが

ヨーク大学の研究チームが

立体においても成り立つことを

実験により示しました

 

これを受けて今年の夏

プラダ

ルイ・ヴィトン

シャネルに

クリスチャン・ディオール

2025春夏コレクションには

全てのブランドに

ボーダーが取り入れられました

 

 


【夏を詠む】星祭の候

五七五に込めた生徒の夏を

紹介するコーナー

 

夏は夜 いとをかし

今日は夜空に輝く句を集めてみました

 

「夏の夜 空に咲きたる 紅の夢」

 

「汗ひかる 頬をなぞれる 夜の火花」

 光った瞬間

 照らされた好きな人の頬の汗が

 見えた一瞬を捉えた句ですね

 それにしても花火そっちのけで

 好きな人の顔ばかり

 見つめていたんですね

 可愛い句です

 

「手をつなぐ 音にまぎれて 好きと言う」

 これも可愛いですね

 面というのは恥ずかしくて

 花火の音にまみれて

 聞こえるか聞こえないか

 言ってみたのかな?

 

 昔聴いた小話を思い出しました

 「好きな男を膝枕していた若い娘

  気を許した瞬間ぷっ

  恥ずかしくて恥ずかしくて

  目をつむっていた男が

  寝てくれていたらよかったけど

  ちょっと試してみよう

  『ねえねえおまえさん

   さっきウグイスが鳴いたよ

   聞こえた?』

  『いや聞こえなかったなあ』

  よかった寝てたんだ…

  『ところでウグイスが鳴いたってのは

  屁の前かい?後かい?』」

 

 せっかくの素敵な句なのにごめんなさい

 ムードもヘチマもないですね