校長室より「おこらいえ」

四国巡礼

地震から 614 日目

豪雨から 350 日目

 

四国災害ボランティアネットワーク様主催の

「情報共有会議 in かがわ」

にお招きいただき

災害発生に備える体制の構築について

講演及びパネルディスカッションを

させていただきました

 

会場は「かがわ国際会議場」

 

 

 

 

 

 

駅前にある複合施設『サンポート』

の6階にあります

 

 

 

 

 

 

窓からは美しい瀬戸内海を望む

素晴らしいロケーションです

 

 

 

 

 

 

 

講演の後はパネルディスカッションです

パネラーのみなさんは

 

ヒューマンシールド神戸代表

 吉村 誠司 様

阪神淡路大震災から活動を始め

災害支援NGOを立ち上げられた後

全国各地で支援活動を行っていらっしゃいます

今日のステージの最中にも

静岡県で起こった竜巻の支援に来てくれと

依頼が入るほど活躍中です

能登半島地震では

翌日に輪島市に入り

自衛隊と協力して

救助・救援活動をしてくださいました

本校野球部と一緒にも

活動してくださいました

「いい奴らだった!」

とベタ褒めでした

 

公益財団法人日本財団

 寺田 歩 様

ヒューマンシールドさんのような

実働ボランティアに対して

資金的な援助をしてくださっています

 

香川県議会議員

 山本 悟史 様

基本のんびり時々頑固だそうです

香川県では

防災マップの被害想定の見直しを

図っているそうです

 

高松市議会議員

 中村 秀三 様

能登半島地震の経験を活かした

法改正の必要性を訴えてくださいました

 

高松市社会福祉協議会

 兵頭 大祐 様

自分たちの暮らしの復興は自分たちで…

決意の大切さを語ってくださいました

 

夜には情報交換会も行い

多くの方と交流を深めることができました

 

災害支援TEAM B-DASH の

 藤丸 剛 様

ご自身17歳の時に阪神淡路で被災

以来活動を続け

能登半島地震でも

輪島高校の生徒玄関前に陣を構え

空き家の水道の元栓を全て閉めて回るなど

水道関係の支援をしてくださっていました

遅刻指導の冨水先生の毎朝の

「3分前〜!」

の声が忘れられないと…

 

私が知らないところで

本当にいろんな方の助けがあってのことだったんだなと

改めて感謝です

 

南海トラフ地震が起こったら

四国は陸の孤島となり

外部支援が期待できない懸念があります

国の支援や自衛隊は

まずは被害の甚大な大都市に入り

地域には手が回らない懸念があります

自分たちの町は自分たちで

その意識が大切であると

「四国災害ボランティアネットワーク」様は

考えていらっしゃいます 

 

東日本大震災の数日後に

石巻消防署長に任命された星氏による

就任訓話の一節を教えていただきました

「一.当たり前のこと。と判断したものは、報告だけでよい。

 一.今一番やってはいけないこと。それは、考えすぎて何もしないこと。

 一.想定以外のことばかりの事象ですが、今いる署員で、

   何か方法がないか、それぞれ知恵を絞って行動してみてください。

 行動を起こしての失敗は、私なり組織で責任を取ります。」

探究から研究へ

地震から 613 日目

豪雨から 349 日目

 

今日は

関西国際空港とディズニーシーが

誕生した日です

同じ誕生日だったんですね

 

同じ誕生日パラドクス

AさんとBさんの誕生日が異なる確率は

364/365で99.7%ぐらいです

まず同じ誕生日にはなりません

 

ではもう一人Cさんが加わり

3人の誕生日が全て異なる確率は

364/365×363/365で

99.1%となります

 

このように考えていくと

23人になった時点で

その確率は50%を切ります

 

さらに40人のクラスで全員が違う誕生日になる確率は

およそ11%となります

つまり逆に言うと

40人のクラスで同じ誕生日の組がいる確率は89%

9割方誰かと誰かが同じ誕生日ということになります

意外な感じがしますね

 

 


今日は石川県立看護大学で開催された

「探究から研究につなげる初年次教育学会」

に参加しました

 

 

 

 

 

 

今回のシンポジウムの目的は

高校で本格化している探究学習を

大学ではどう捉えるべきか

このことを考えることです

 

 

 

 

 

 

探究学習の目指すもののひとつに

『創造性』『独創性』を育むこと

があります

 

このことについて

医療関係の方から以前に

このようなことを言われたことがあります

「医療は

 過去の知見あるいは臨床データに

 基づいて行われるべきものであり

 “この薬とこの薬を組み合わせれば

  効きそうな気がする"

 といった思いつきに基づいた

  『創造性』や『独創性』を持った学生は

 迷惑この上ない」

実際のところどうなんでしょう?

 

ドイツの医師ドーマクにまつわる話です

彼は細菌の化学療法を研究していました

レンサ球菌を殺傷する能力を持つ染料を発見しました

レンサ球菌による感染症は当時死に至る病でした

そんな時ドーマクの娘がレンサ球菌感染症に罹患します

他の治療がすべて効果を発揮しない娘に

その染料を投与することを決心します

平たく言えば

死を待つ娘に絵の具を飲ませて治そうという決意です

ただ投薬によって逆に死期を早めることもあります

どんな思いだったでしょう

 

結果娘は完治するのです

 

この知見が現在処方されている

サルファ剤の製薬へとつながりました

 


午後からは

高校生による活動報告がありました

本校からは

「地震被災後における

 高齢者の人身の健康支援と

 地域のつながりづくり」

2年生の

髙橋惺さん

岩崎月希乃さん

山村百華さんが発表しました

 

 

 

 

 

 

石川県立看護大学さんのご協力のもと

今夏アメリカ医療研修に参加した3人です

 

 

 

 

 

 

たくさんの方に話を聞いていただき

アドバイスや意見をいただきました

奨励賞をいただきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今朝あんなに高く飛んでいたツバメが

今は低く低く飛んでいます

台風が近づいて来た証拠ですね

 

昔から「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」

と言われます

これは餌になる虫たちが

気圧が低くなると

高く飛べなくなるからです

 

ちなみに蚊なんかは

気圧の高い秋晴れの日であっても

3階の高さぐらいまでしか

飛べないそうです

 

ということは

飛行機が飛ぶ時も

雨の日よりも晴れの日の方が

燃費が良いということでしょうか?

 

 


石川県の高松から

香川県の高松に向かっています

 

明日は14:00よりかがわ国際会議場において

「情報共有会議 in かがわ」

にお招きいただき

講演をさせていただく予定です

 

お世話くださっている

代表の藤井節子さまはじめ

四国災害ボランティアネットワーク様は

本校の避難所においても

足湯のボランティアサービスをしてくださるなど

今回の能登半島地震に

ずっと寄り添ってくださっています

NEVER ENDING SUMMER

地震から 612 日目

豪雨から 348 日目

 

この暑さホントに終わるんかい

と突っ込みたくなるような毎日ですが

それでも朝の日差しと夜の虫の声に

夏の終わりを感じます

 

夏の終わりに聴きたい曲は何ですか?

 

私は杉山清貴&オメガトライブの

NEVER ENDING SUMMER Ⅰ〜Ⅳ です

3枚目のアルバム

NEVER ENDING SUMMER のB面まるごと

(当時はLPというレコードでした)

同じタイトルの4つの曲

 

1曲ずつ聴いても

それぞれ魅力的な曲ですが

4曲が組曲仕立てになっていて

第1楽章から第4楽章まで

順に聴くとひとつのストーリーになっているのです

 

ぜひ聴いてみていただきたいです

 

まずはプロローグ

「きみの肩抱くように街に秋の風」

このメロディーライン覚えておいてください

 

第1楽章

夏の回想シーンです

ふたりの出逢いそして

ふたりの夏物語

屈託のない笑顔の彼女に惹かれていくのです

 

第2楽章

夏の終わりとともに

ふたりの関係に微妙な風が…

彼女の笑顔の裏側には

忘れられない過去の恋の傷が・・・

このまま甘えるわけにはいかない

彼の元を去る決心をするのでした

 

第3楽章

あれから半年が過ぎ

彼の元に彼女からの手紙が届きます

あのときどうして

無理にでも引き留めなかったのか

胸が痛みます

 

そして最終楽章

ふたりの恋のゆくえは?

そして

エピローグに流れるメロディーラインの意味は?

 

https://www.youtube.com/watch?v=4gf_6QOB30M

こちらのYouTube 動画が

途中CMが入らなくておすすめです

ただ20分近い曲ですので時間のある時に

スキップや早送り再生をせず

ぜひじっくりと聴いてください

 

 


地震に引き続き豪雨災害の大きかった町野地区

災害復興ラジオでみなさんに

安らぎのひとときと情報の提供を

おこなっていらっしゃいます

 

 

 

 

 

 

先日町野出身の宮腰さんといっしょに

出演させていただきました

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は9月30日出演の予定です

実はこの日

町野地区にある東陽中学校において

高校生がこれまで行ってきた

海外研修の報告会をする予定で

その足でスタジオにお邪魔しようと考えています

 

今回の出演はポッドキャストにも公開されました

 

 


仮校舎の建設もピッチが上がってきました

グラウンドの3分の1を使って建てています

部活動の練習は空いたスペースで行っています

道路に面していますので

球が出て行かないように

野球はバッティング練習を行っていません

何とかしたいということで

防球ネットを建てていただけることとなりました

電柱を立てる関係で

桜を切らなければなりません

枯れかけているものを中心に何本か切ります

 

 

 

 

 

 

せっかくの桜を

というお気持ちもおありかと思いますが

生徒の活動のため

震災後におけるやむを得ない対応ということで

ご理解ください

 


OECDとの共創で

いつもお世話になっている草野みらいさんが本日

品川区の荏原第五中学校で震災講話をされました

本校卒業生の細谷彩香さんが助太刀いたしました

 

 

 

 

 

 

 

 

細谷さんはお正月に遊びに行っていた

おばあちゃんちで被災

道路が寸断され電波もなく孤立状態でした

本校の中で一番最後まで安否がわからなかった生徒です

おばあちゃんちに行ったという友達情報があったので

大丈夫であってくれと望みをかけていたところ

7日目に自力でいくつもの山を越えて学校に顔を出し

なお孤立していたおばあちゃんたちへの

救助のヘリを要請したという

とんでもない経験をもっています

 

フリートークがとっても上手で

どんな質問にも臨機応変に答えたようです

中学生も飽きずに最後まで聞いたとか

 

震災を経て強くなったね!

生物の子育て戦略

地震から 611 日目

豪雨から 347 日

 

定期的に『はなし方講座』を開催していただいている

原田幸子アナさんから

またまた素敵なメールをいただきました

 

原田さんは小さな生き物がお好きなようで

繊細な観察眼で見つけた

なにげない日常を

ときおりこっそり教えてくださいます

 

「この1ヶ月くらい

 庭に巣を作っている

 ニホンヒメグモという

 4ミリくらいの小さなクモの

 観察をしています

 

 子育てするクモと言われ

 子グモがかえった後も

 一緒に住んで面倒を見るんです

 

 先日

 役目を終えた母さんグモが天に召され・・・

 子どもたちが

 小さな小さな巣を近くに張って

 頑張ってます

 

 子グモは1ミリに満たないので

 携帯にマクロレンズを取り付けて撮影します

 こんな小さな中にも宇宙がある

 そんなふうに感じます

 

 

 

 

 

 

 

 

 写真は

 オレンジ色の母ちゃんグモが

 獲物(黒い虫)を捉え

 それを隠れ家の葉っぱから見守る

 子グモ達(黄色いつぶつぶ)

 可愛いです」

 

「ファーブル姉さん昆虫記」

よければ連載化しますので

また情報お待ちしています

 

 


さてさて学校の方はというと

新学期が始まりました

 

まずは始業式

蒸し風呂のような体育館に集まるのもな

って感じでオンライン始業式です

 

カメラに向かって

「みんなどんな夏休みだった?

 校長先生は韓国へ行ってきたよ」と

 

お土産をひとつひとつ紹介して

抽選で希望者に配ることにしました

 

生徒玄関に応募BOXを設置したら

あっという間に満杯に

 

ノリのいい子たちです

 

夏休み中

いろんな方が訪ねて来てくださいましたが

みなさん口を揃えておっしゃるのが

「生徒さんが元気に挨拶してくれて気持ちいい」

 

 


そして12年生は課題テストです

 

 

 

 

 

 

 

3年生は課題テストなんかなくても

勉強するだろうということで 

さっそく授業の開始です

 

伊奈岡先生の生物にお邪魔しました

 

 

 

 

 

 

伊奈岡先生は魚が大好き

輪島高校の「さかなくん」です

とっても面白くて思わず教室に乱入しました

 

生存曲線の話です

生物には「早死形」「平均型」「晩死型」の3つがあるとか

 

生まれてすぐに他の生物に捕食される「早死型」

魚類や両生類がこの型です

 

生まれた個体がほとんど捕食されず

多くが天寿を全うするのが「晩死型」

大型哺乳類や社会的昆虫がこの型です

 

そしてその中間が「平均型」です

 

ここで伊奈岡先生からいい問いが…

「ネズミはどれかな?」

 

生徒らはディスカッションの上

自分たちはなぜそう判断したのかも含め

発表し合います

 

ネズミは一度に5〜6匹の子を産みます

そこに妊娠期間の長さなどの

データを組み合わせると

どの型なのか正解に近づけそうです

 

単に「ネズミは平均型です」

と知識の一方的な伝達ではなく

生徒の思考のプロセスを大切にする

最近の授業スタイルでした

 

ではさっきの原田さんの

ニホンヒメグモの生体曲線を描いてみなさい

こんな質問もありですよね

 

 

 

 

 

 

 

さらに伊奈岡先生の授業では

シュモクザメの話に

 

ニモにも登場する

頭がトンカチみたいなアレです

 

 

 

 

 

魚のくせに卵じゃなく赤ちゃんを産みます

一度に30匹くらいの赤ちゃんを産みます

痛くないんかな?

鼻から地球が出るくらい痛そう

実際には頭の出っ張りは

柔らかいようです

しかも尻尾から出てきます

人間でいうと「逆子」です

 

タツノオトシゴも独特です

メスがオスのお腹の中に

卵を産みつけます

オスはそこに自分で精子をかけて受精させ

お腹の中で子を育てます

「イクメン」ならぬ「イクギョ」です 

「する」「やる」問題 続編

地震から 610 日目

豪雨から 346 日目

 

先日議論した「する」「やる」問題

うちの三女から新しい知見が

「やる気」とはよく言うけど

「する気」とはあまり言わないから

本人の意思の強さの問題では?

 

なるほど確かに

 

否定文にするとさらに明らかに

「やる気が出ない」ですが

「する気がしない」ですもんね

 

マイケル君からも新たな知見が

スポーツは全て play を使えばいいものではない

観客を楽しませることに主眼をおく種目は play だが

自己を高めることを主眼とするものは do だ

play baseball と do karate

なんだそうです

 

楽器の場合

play the guitar 

なぜtheが入るのか尋ねると

play guitar

も言うよと

ただし

the が入るとまさに実際に演奏するイメージ

入らないと

「ギターやってます」みたいな

たしなんでます感があるそうです