校長室より「おこらいえ」

越後を後に山を越え

地震から 628 日目

豪雨から 364 日目

 

今日は新潟での「商業研究大会」を終え

明日の「創造的復興サミット」のため

山を越え神戸へと来ました

サミットは明日ですが

今日は

「人と防災未来センター」を訪ねました

来週生徒たちが復興研修で訪れることになっていて

その事前研修をオンラインで行いました

 

 

 

 

 

 

副センター長様からご講義をいただいたのですが

生徒の「なんで校長がそこにいるんだ?」感が

おかしかったです

 

お話の中で心に残ったのは

「災害が起こると時間が10年進む」

今能登半島で起こっている出来事は

もし地震がなかったとしても

10年後には起こっていたこと

という意味です

人工流出や地価下落

10年後の日本の姿を映し出しているのが

今の能登半島です

 

目の前のことに一生懸命取り組んでいる

能登半島の高校生たちは

きっと10年後には

このノウハウを活かして

日本中で活躍しているはずなのです

それを目指してさまざまなことに

挑戦しています

 

 


学校では昨日より

地理情報システムGISを用いての

不自由研究が始まっています

位置情報に様々なデータを地図上で統合し

視覚的に分析する手法を学びます

 

イントロダクションに続く第2回は

『マップ』

地図上にさまざまな情報(レイヤー)を

重ね合わせる手法を学びました

 

重ねる基礎となるベースマップには

「地形図」

「衛星画像」

「起伏図」

「キャンバス」

などがあります

「マップ」アプリでお馴染みですね

 

さてそこに重ねるレイヤーとして

農林水産省による「耕作地」

基盤地図による「建物」や「標高10m」

国土数値情報による

「河川」やその「流域界」

「学校」やその「校区」

「バス停」や「バスルート」

さまざまなものがあります

 

地図に情報を重ねるだけで

いろんなことが見えてきて楽しいです

 

 


【夏を詠む】灼炎の候

五七五に込めた生徒の夏を

紹介するコーナー

 

補習も終わりいよいよ夏真っ盛り

今日はそんな頃を謳った句を集めてみました

 

「夏の風 肌にまとわる 熱の息」

 今年の夏も暑かったですね

 多くのお嬢さんが持っていた

 ハンディ式の扇風機

 あれすら熱風が当たるだけから危険

 とまで言われていました

 

「炎天を 食べて笑って 越えにけり」

 夏になると無性に食べたくなるものって

 ありますよね

 子供の頃の夏休みの思い出と

 リンクしているものが多いです

 みなさんの夏の思い出の食べ物は何ですか?

 私は『しただめ』です

 

「かき氷 勝負のあとに 歯がうなる」

 歯に染みるし頭もキーン

 この頭キーンは

 顔の感覚を司る三叉神経が

 冷たさを痛みと勘違いするからです

 

 


三叉神経はよく勘違いする神経で

お酒を飲むと

赤くなる人と青くなる人

頭が痛くなる人とそうでない人がいますが

これも三叉神経の勘違いに関係しているといいます

 

アルコールは体内でアルデヒドに変わります

アルデヒドには血管を拡張させる作用があります

血管が拡張すると顔が赤くなると同時に

三叉神経を刺激します

三叉神経はそれを氷キーン同様痛みと勘違いします

 

アルデヒドを分解する酵素を持つ人には

それが起こりません

そのかわり次の作用がより大きく現れます

 

アルコールが脳下垂体後葉に作用すると

バソプレシンというホルモンの分泌が抑制されます

バソプレシンには

血圧を上げる作用があります

分泌が抑制されると血圧が下がり

顔が青ざめることになります

 

またバソプレシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれ

腎臓での水の再吸収を促進して

尿量を減らす作用があります

お酒を飲むとトイレが近くなるのは

これができなくなることによります

 

 


ところでかき氷の頭キーン

天然氷よりも人工氷の方が

起こりやすいんだそうです

 

人工氷は一気に冷やして作るのに対して

天然氷はゆっくり冷やされてできます

すると不純物が入りにくいのです

不純物が混じると凝固点降下という現象が起こり

0℃より低くても溶け始めます

つまり人工氷は

温度が低いまま一気に削らないと

すぐに溶けてしまうのです

 

このため人工氷から作ったかき氷は

天然氷から作ったものに比べて

温度が低いのです

 

俳句から

生物や化学への教科横断に繋がりましたね

夏を詠む

地震から 627 日目

豪雨から 363 日目

 

夏休み俳句コンテスト開催中

生徒玄関に作品を展示してあります

一人ひとりにいろんな夏があったようです

毎日少しずつ紹介します

 

夏のはじまりに胸躍る

今日はそんな句を紹介します

 

「夏の海 きらめく先に 七ツ島」

 

七ツ島は輪島の沖合の小島です

輪島市名舟町に属します

北の島群(大島 狩又島 竜島)と

南の島群(荒三子島 烏帽子島 赤島 御厨島)

からなります

もともとは能登半島と陸続きでしたが

1万4千年前に別れたと考えられています

7つの峰を有し南西部に噴火口のある

大きなひとつの火山であったようです

 

 


「天高く馬肥ゆる秋」

 

 

 

 

 

 

夏の湿った太平洋高気圧とは異なり

秋の移動性高気圧は大陸から来る乾いた空気なので

雲のできる高さが高くなります

夏は雲底が2000m程度の積乱雲が中心ですが

秋は5000m付近でようやく高積雲

8000mを超えて巻雲ができるなど

実際に雲の高さが違うのです

それを昔の人は「天高く」と表現したのですね

さらには空気中の水蒸気が少ないと

青い光が散乱されず地表に届くので

空自体の青が深く澄んで見えます

 

ところでこの

「天高く馬肥ゆる秋」

美味しいもの食べて馬も太るよ

などと呑気な諺ではなく

本来は古代中国で

「北方騎馬民族が肥えた馬に乗って

 秋に侵攻してくる」という

敵襲への警戒を促す意味合いで

使われていた物騒なものです

 

講談社の近藤大介氏は

著書『ほんとうの中国』の中で

多くの国に囲まれ

常に周辺異民族との侵略に晒されていた中国人と

周りを海に囲まれ

侵略から守られてきた日本人では

考え方がまるで違うと指摘なさっています

 

 「常に周りに気を遣って同調しなければならない」

日本社会と

「周りはいつ敵になってもおかしくない」

中国人は

どうも相性が悪いような気がしますが

日本にやってくる多くの中国人は

社会保障制度やセーフティネットが脆弱で

政府や周囲の人間を信用できない

カネだけが唯一の拠り所である

そんな社会に疲弊しているそうです

 

 


【科学と歴史】vol.4

20世紀のマッドサイエンティストを紹介し

科学の発展と人類の幸せを考えるコーナー

 

実は日本にもマッドサイエンティストが存在します

名前は伏せます

 

先日とあるテレビ番組で

ある歴史上の人物を批判的に描いたところ

その子孫の方から名誉を貶められたと

局が訴えられていたからです

 

第二次世界大戦中

生物兵器の研究に携わっていた

陸軍731部隊の初代隊長が

捕虜に対して細菌を注射する

生きたまま解剖して感染細胞を取り出す

手足を切断するなどの

人体実験を繰り返したという

記録が残っています

 

このことは

中国で本日封切りとなる映画

「421」にも描かれているそうです

 

中国では政権が不安定になってくると

反日感情を煽って国民の目を逸らすのが

常套手段ではありますが

 

中国が「抗日戦争勝利80年」を謳う今年は

記念式典や軍事パレードが大々的に行われるなど

これまでとは違って穏やかではなさそうです

 

そんな中

南京での日本兵の残虐を描いた映画「南京大虐殺」

が7月25日に公開されるや空前のヒットとなり

8月15日にはアメリカとカナダでも上映され

中国国民のみならず

全世界に拡がりを見せているそうです

 

さらには8月8日公開の「東獄島」に続き

本日封切りの「421」

反日三部作ともいうべき作品が揃います

本来7月に封切りされる予定でしたが

中国共産党の意向で

本日に延期されています

9月18日は満州事変の発端となる

柳条湖事件が起こった日で

中国はこの日を「国恥日」としています

 

「421」のキーワードは

『馬路大』

「マールーター」と読みます

人体実験の実験台にする中国人を

「木材のような扱い」ということで

隠語で「丸太」と呼んでいたそうです

その中国語読みが『馬路大」です

 

戦争が落とした傷跡は大きいです

80年経っても癒えません

 

それでも世界中の人が

お互いを認め合って暮らせる社会の実現に向けて

歩みを止めてはいけません

 

 


北信越地区商業教育研究大会のため

先々週に引き続き

新潟の朱鷺メッセに来ています

 

イベント告知

地震から 626 日目

豪雨から 362 日目

 

本校男子バレー部が体験入部を行います

体験入部2025.pdf

輪島市の小中学校には男子バレーのチームがないので

全員が初心者です

それでも

 Aきらめない

 Aいさつできる

 Aいされる

みっつのAをモットーに

県ベスト8以上を目指して

頑張っています

 

9月21日(日)13:00~16:00

本校体育館で行います

 

希望者は

 

チラシのQRコード

あるいはこちらのリンクから

 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScauqjzKS8o42UtUZ8x-KR4wDOvpAZPfc1Ea_1HZD05Cv3h5Q/viewform?usp=header

お申し込みください

お申し込みのデータをもとに

こちらで傷害保険に加入します

 

 

もひとつ耳寄りな情報です

私の尊敬する『口田 圭』氏による

トークライブ「なんやかんやで」

が開催されることとなりました

 

 

 

 

 

 

 

 

10月26日(日)15:00 より

金沢市湯涌温泉はCafé Lente において

 

かつて「ナンチャッテ教師」として

高校で英語の教鞭をとられ

今や

「口だけおじさん」として名を馳せる

口田 圭(くちだ けい)氏による

笑いながらなぜか元気になる

渾身の30分授業が繰り広げられます

 

ワンドリンクオーダー制ですが

「『おこらいえ』見てきたよ!」

と言っていただけると

店員さんの「怪訝な顔」のサービスがつきます

 

竹久夢二が生きていたら

きっと最愛の人と訪れたであろうトークショー

秋の湯涌温泉へぜひどうぞ

 

 


【科学と歴史】vol.3

20世紀のマッドサイエンティストを紹介し

科学の発展と人類の幸せを考えるコーナー

 

ハンガリー系アメリカ人数学者

『ノイマン』

ナチス時代にドイツからアメリカに渡りました

現代のコンピュータにつながる

多くの業績を残しましたが

彼が発見した

「爆弾による被害は

 地上に落ちる前に

 爆発したときの方が大きくなる」

という理論は

広島と長崎に落とされた原子爆弾にも応用されました

また投下の目標地点を選定する際には

「日本国民にとって最も大きな痛手を与えるために

 深い文化的意義をもっている場所に落とすべき」と

京都への投下を進言しました

このような側面を持つ彼は

スタンリー・キューブリックによる映画

『博士の異常な愛情』の

主人公のモデルとされています

本当に京都に落とされていたら

今頃の日本はどんな世界だったでしょう

 

 


三谷産業さまのお力添えで

本校を会場に

卓球イベントを開催していただけることとなりました

 

企画運営は

石川県のプロ卓球チーム『金沢ポート』様

本日挨拶に来てくださったのは

執行委員で経営企画部長の 堀 祐巳 様

なんと私の七尾高校時代の教え子でした

久しぶりの再会に驚きです

 

慶応義塾で化学を学ぶ彼が

教育実習で来たときに

慶応の実験書見せてくれと頼んで

それを参考に

ハイレベル実験書を作ったのを

思い出しました

 

 


陸上部が新人戦に向けて出発しました

 

 

 

 

 

 

世界陸上に負けない熱戦を

繰り広げてくれるでしょう

明日から3日間

西部緑地公園陸上競技場で繰り広げられます

ぜひ応援にお越しください

 

 


学校では明日〜明後日と

GISを用いての探究学習が行われます

全15回の『不自由研究』の第2〜5回です

 

GIS(地理情報システム)とは

位置情報に様々なデータを地図上で統合し

視覚的に表示・分析するシステムです

地図上に複数の情報を重ね合わせることで

これまで見えなかったデータ間の関係性や傾向を把握し

効率的な情報管理や業務の最適化を可能にします

商圏分析やインフラ管理など

幅広い分野での応用が可能です

 

いよいよ明日から実践編です

高校生と一緒に学んでみたい方は

ぜひお越しください

 

18日(木)は14:00から2時間

19日(金)は 9:30から2時間行います

受講料は無料です

お気軽にお越しください 

レモン彗星の日

地震から 625 日目

豪雨から 361 日目

 

朝日新聞の記事から

 

AI開発や活用で世界に遅れをとっていることは

政府も認めるところです

 

総務省の調査によると

個人的に生成AIを使ったことのある人の割合は

日本では27%なのに対し

中国では81%にのぼります

 

またスタンフォード大の調査では

2024年のAI分野への投資額は

米国が1091億ドルなのに対して

日本は9億ドルと

100分の1にも届きません

 

経済産業省の推計では

このままでは

海外のデジタルサービスに伴う日本の赤字が

30年後に原油の輸入額を超えるとしています

 

しかしながら

AIに対する認識が

「AIを使いこなす」から

「AIをパートナーとしてみなす」

に変わってきているところから

日本のAI技術が世界のモデルになる時代が

これからやってくるように思います

 

 


さて本日

和歌山大学から

くわ 将倫 客員准教授

此松 昌彦 教授

太田 和良 アドバイザー

のお三方が学校を訪れてくださいました

 

和歌山大学災害科学・レジリエンス共創センターでは

孤立集落における情報発信システムについて

研究なさっています

 

和歌山県は半島に位置する

少子高齢化が進む地域として

能登と同じ条件下にあることに加え

近い将来発生が懸念される

南海トラフ地震により

孤立集落が多く発生する危険性があります

 

和歌山大.pdf

 

今回我々が得た知見をお伝えさせていただきました

 

また和歌山大学さんでは

内閣府の主導のもと

「Q-ANPI」

の活用にも携わってこられました

これは衛星安否確認システムです

 

阪神淡路大震災の頃は

ちょうど携帯電話が

東日本大震災の頃は

電子メールが

熊本地震の頃は

インスタなどのサービスが

それぞれ普及し始めた時でした

いずれもその活用が期待されたのですが

電波がなければただの箱

結局最後は避難所を回って安否確認したといいます

今回の能登半島地震も同じ

最も有効な手段は

紙とマジックそしてガムテープでした

「ANPI 」のような安否確認システムの

普及が待たれます

Q-ANPI.pdf

 

 


ところでレモン彗星がやってきていますね 

今年1月3日に

アメリカ・アリゾナ州の

マウントレモン天文台で発見されました

緑色をした彗星で

10月後半に向けて接近しています

 

北斗七星のひしゃくの柄を伸ばしていくと

アークトゥルスという

オレンジ色に輝く全天で4番目に明るい星に

ぶつかりますが

その近くに現れます

4等星ぐらいに輝くそうですが

その頃は新月と重なり

観測には最適なようです

さらには流星群とも重なり

1時間に数十個の流れ星も見られるそうなので

天文ファンでなくても

ワクワクなイベントになりそうです

 

マウントレモンは植物学者のレモンさんが

初めてその山に登頂したことにちなんでいるそうです

 

なんとも可愛い

そしてちょっとお間抜けなネーミングです

 

可愛くお間抜けといえば

最近全国的に

可愛くお間抜けな名前の幼稚園が

増えているようです

これは幼稚園の風紀を乱すような子の親は

えてしてそんな名前の幼稚園にやりたがらず

結果として落ち着いて活動できる雰囲気を

保つことができるからだそうです

空気からパンをつくる

地震から 624 日目

豪雨から 360 日目

 

【科学と歴史】vol.2

20世紀のマッドサイエンティストを紹介し

科学の発展と人類の幸せを考えるコーナー

 

前回は第二次世界大戦中に活躍した

原子力開発に関わる3人の科学者を紹介しました

 

今日はもう少し遡って

第一次世界大戦の頃の話をします

 

ドイツの物理化学者

『ハーバー』

 

人口増加に伴う食糧危機が叫ばれていた

19世紀末期のヨーロッパでは

アンモニア合成が喫緊の課題でした

カリウム・リンと並んで

植物の成長に欠かせない3元素のひとつ

窒素を含む肥料が不足したからです

 

特にドイツにおいてそれは深刻でした

それまで窒素肥料は硝石から作っていたのですが

硝石の輸入国チリとの関係が悪化し

手に入らなくなっていたからでした

 

1902年に同じくドイツのオストワルトが

アンモニアからの硝酸の合成に成功しました

その時用いた白金(プラチナ)の

触媒としての有用性も確認できました

 

硝酸さえできてしまえば

そこから窒素肥料を作るのは簡単です

あとはアンモニアをどうするか?

 

アンモニアは窒素と水素の化合物

窒素は空気中にたくさんあります

そこに水素をくっつける方法を

ハーバーは探ります

 

オストワルトに倣い

白金を触媒として鉄製の装置を用いて

その合成に成功します

しかしその実験には再現性がありませんでした

つまり他の科学者が同じように

白金触媒で実験してもうまくいかないのです

 

しかしその後ハーバーは

国家予算を受けて数千にも及ぶ触媒を試し

ついにその触媒を探し当てるのです

その触媒とは…

 

 

つまり最初に成功した実験に用いられた

実験装置そのものが触媒だったのです

鉄を触媒にして高温高圧にすると

空気中の窒素から

アンモニアを作ることができるのです

 

ところがその実験結果に

ネルンストが「測定値がおかしい」と酷評します

ハーバーが行った条件では合成できない

成功させるにはさらに高温高圧条件が必要である

そうすると費用対効果が低く

とてもじゃないが実用化はできない

 

ちょうどその頃

東京大学を卒業してハーバー研究所に入った

日本人研究者がいました

田丸節郎です

「死ぬほどはたらく人」

とハーバーに言わしめた田丸は

アンモニアの生成熱と反応ガスの比熱を正確に測定し

ハーバーの正しさを証明しました

 

田丸はハーバー研究所に入る前は

ネルンストの研究所にいましたので

恩師の反論を見事論破したことになります

 

こんなところにも日本人の繊細で根気強い

研究の成果が生かされているのですね

 

かくして空気中の窒素をアンモニアに変えて

それを硝酸そして肥料に

つまり空気からパンを作ることに成功したのでした

 

そのはずでした

 

ところが硝酸は肥料の原料となると同時に

爆薬の原料ともなるのです

 

ハーバーの理論が実用化され

実際に硝酸の大量生産が開始されたのが1913年

その翌年1914年にドイツが

フランスやロシアに宣戦布告しているところを見ると

ドイツ国家は国民の飢えへの対策ではなく

軍事への応用を

最初から狙ってのものだったのでしょう

 

ハーバーがその後

塩素ガスを用いた大量虐殺の研究に手を染めていることを見ても

そのことは明らかです

 

科学の発展は人々を豊かにします

しかしそれを用いる者が

「命」を蔑ろにした瞬間

それは破滅の道を転げ落ちることを意味します