校長室より「おこらいえ」
修学旅行が結ぶ縁
150日目
よく修学旅行なんかで
多くの高校が利用させていただいている
日本旅行さんより
以下のようなプロジェクトを立ち上げたとの
ご報告をいただきました
【能登笑顔プロジェクト】
能登震災の被害を受けた
学校と生徒を応援したい! |
クラウドファンディング - つなぐむ (en-jine.com)
リンク先はこちら
https://nta.en-jine.com/projects/nta-notoegao?p_token=d5229fd1a7f040c8bb5250f2876dd1aa
21美にまつわるエトセトラ
149日目
MROの原田幸子アナから
またまた素敵なお便りをいただきました
金沢21世紀美術館へ行ってこられたとのこと
新世界『透明標本展』が開催されていました
まるで鉱物のような標本が
不思議な光を放ちます
また現在
「第44回石川県高等学校総合文化祭
高等学校総合美術展」
が開催されています
本校から出品した
寺下りなさんの作品が
なんと最優秀賞を獲得しました!
タイトルは
「ネクストステージッ!!!」
最新テクノロジーの結晶と
絶滅危惧種の動物たち
AIの進化は我々に何をもたらすのか?
鑑賞する者の心のありようによって
いろいろな解釈のできる
不思議な作品です
中央左に大きく描かれた手相にも
秘められた意味があるそう
手相占いの本を片手に鑑賞すると
作者の真意がわかるかも
この作品は来年度のポスターの図案として
採用されるそうです
作品は5月31日(金)までご覧になれます
将来に備えるお金の話
148日目
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の
岡元 慶介 氏と 井上 正吾 氏をお迎えして
金融教育の特別授業を行いました
本校は今年度
金融教育の研究指定を受けています
1970年の金利は 8% でしたが
現在の金利は 0.02%
わかりやすくいうと
100万円預けた場合
昔は1年後に108万円になっていたものが
現在では100万200円にしかならないのです
さらに言えば
預けたお金が2倍になるのに
昔は9年だったのに
今は3600年かかるそうです
もっと身近な例で言うと
千円で16個買えたハンバーガー
今は5個しか買えません
そんな時代だからこそ
お金について
正しい知識を身につける必要があります
講義のあとは投資体験ゲームを体験しました
とあるゲーム会社の実際の株価を用いて
10万円を元手に株を売買してみました
大切なのは投資はギャンブルではないということ
情報と予測でリスクを下げることが可能です
金融商品を選ぶときの
(1)預けたお金げ減ったりしないか
(2)どれだけ利益が期待できるか
(3)預けたお金を自由に引き出せるか
などのポイントについても学びました
また投資に適したお金の条件
〇 時間をかけてでも増やしたいお金
✕ 生活に必要なお金
✕近いうちに使う予定があるお金
も教えていただきました
私自身
高校生の時こんな授業受けたかったな
と思いました
朝のホームルームでは
輪島警察署の方がお見えになり
生徒に直接
交通安全について
その遵守を求めて行かれました
やはり専門家に話していただくと
生徒の心に沁みますね
学校の教員が全てを担うには
無理があるので
場面に応じて
外部の方のお力を
積極的にお借りしたいと思います
放課後には
Colaboさんがワークショップを
開いて下さいました
東京を拠点に10代女性を支える活動を
していらっしゃる団体で
今回被災後4回も本校を
訪れてくださっています
今回はモール人形とアロマワックスサシェ作り
カフェスペースでのんびりくつろぎながら
素敵な作品を仕上げていました
なつかしすぎる未来へ
147日目
平日は輪島高校での勤務
週末前後は内灘高校での勤務と
2拠点生活が続いています
金沢駅と内灘の間は
「浅電」によって繋がれています
大正14年に開業された
浅野川電気鉄道を前身とする
この北陸鉄道浅野川線は
来年100周年を迎えます
江ノ電のような懐かしさのある
浅電には
昔東京を走っていた車両が
今でも走り続けているということで
多くの鉄道ファンの
撮影スポットとなっています
昔は現在の終着駅「内灘」駅の
その先の「粟ヶ崎海岸」駅まで延びていて
夏の間だけそこまで運行していたそうです
途中駅はホームが単線ですが
中ほどの「三ツ屋」駅だけ複線なので
そこでのみ上り下りの
列車がすれ違います
下り列車が
終着ひとつ手前のホームを離れると
車内には
松任谷由実さんの
「acacia[アカシア]」が流れます
砂丘の上にたつ内灘町には
防風と防砂のために植林された
アカシアの林が広がり
アカシアという名のまちもあります
かつてこの地を訪れたユーミンさんが
その美しさに感動して
つくられた曲だそうです
イントロのアルペジオが流れ
そこにユーミンさんの歌声が重なると
不思議なくらい懐かしい気持ちに
山下達郎さんが
「最高の楽器は人の声だ」
とおっしゃっていましたが
まさにそんな感じです
♪今は見えない未来に
たったひとつの道しるべ
なつかしすぎる未来が
たったひとつの探しもの
被災地に 響け織りなす 箏の調べ
146日目
本校の格技場に
今も避難生活を続けている方のために
箏曲部の生徒が
お琴の演奏を届けました
本校箏曲部は
4名の3年生と5名の2年生で
活動しています
ところで
昔から思っているのですが
「琴」という漢字
『ほっと一息ついている人の顔』
に見えませんか?
一度そのように見えると
次からそのようにしか見えなくなる
呪いにかかったようです
ほかにも
「益」という漢字も
『酸っぱい顔』
に見えてくるので
おもしろいです
同じ呪いに
カーネルサンダースおじさんネタもあります
『顔の下のリボンは実は手足・・・』
どうです?
そのようにしか見えなくなりませんか?
先日
中国のネット左翼の間で
「茶」という漢字は
『靖国神社の拝殿』にみえる
と騒ぎになりました
そう言われてみると
見えなくもないけど
中国も北朝鮮も韓国もロシアも
みんな仲良くできる
平和な世界が来ないかなと
神様に祈りたくなります
神様といえば
「汁」という字が
『十字架が光り輝いているよう』
に見えるとのことで
海外の日本通キリスト教信者の方に
人気があるそうです
最後に今日出逢った素敵な言葉
なぜか運のいい人の特徴は
「クシャクシャの笑顔」
「言葉が綺麗」
「程よくテキトー」
輪島高等女学校からの縁
145日目
本校は昨年度
創立100周年を迎えました
前身の輪島高等女学校からの歴史も
数えてのものです
本日
都築学園グループ総長 都築 仁子さま
福岡第一高等学校及び
第一薬科大学付属高等学校の青沼 聡一郎 教頭先生
生徒会役員の福島 心愛さんと宮岡 祐太さんが
遠くから震災のお見舞いにお越しくださいました
寒い中
何度も何度も福岡市内に立って集めてくださった
たくさんの支援金を持って来てくださいました
福岡のみなさん
ほんとうにありがとうございました
学校法人 都築学園グループの
創始者でいらっしゃる
都築 貞枝さまが
最初に教鞭をとられたのが
輪島高等女学校だったそうです
そんな縁から本日の訪問となりました
生徒会役員のおふたりから
本校の生徒会役員が受け取りました
学園の母 貞枝さまの足跡を記した書籍
「和して流れず」もいただきました
できたばかりの輪島高女に
東京からひとり赴任されたこと
強制的に入れられた寮の中で
それでも毎日を楽しく過ごされたこと
ご結婚を機に輪島を去られた日のこと
20年ぶりに輪島を訪れた時に
ノボリを立てて当時の教え子に
迎えられたことなど
その足跡が生き生きと
描かれていました
きっとそんな頃の苦労に比べたら
今の復興は
いろんな方に支えられながら進んでいるし
ほんとうに幸せだなと感じます
それから
能登応援コーラスプロジェクトが行われました
仕掛け人は早稲田大学の金山光一教授
事前に動画を提出し
当日は編集した動画を皆で見た後
皆でコメントしあいました
参加者は呼びかけ人の金山教授
アシスタントの秋山さん
輪島高校和太鼓部
輪島市内の小学校5校
神奈川県相模原市若草小学校
ロンドン大学日本語科教授
ロンドン日本人学校の先生
オーストラリアのモナシュ大学の
バオバンドの方等です
編集された動画鑑賞では
小学生の歌声に癒され
海外からの歌声に勇気づけられました
ほかにも
韓国 中国 アメリカ タンザニア
からのメッセージや
相模原市長のコメントもいただきました
生徒たちは
世界中から応援されていることを実感でき
英語で突然話を振られても
しっかり対応できていました
たいへん良い経験となりました
炊き出しの思い出
144日目
全国校長会があって
1泊2日で
大宮まで来ています
昨夜は天ぷら周平さんへ行ってきました
発災後真っ先に
炊き出しに駆けつけてくださいました
直接お会いして
お礼が言いたくて
思い出せばあの時
1日1枚の食パンが食べれればいい方で
そんな中温かい天丼を作っていただいて
みなさん大喜びだったのを思い出します
全国各地から取り寄せた
厳選された素材を
目の前で一つひとつ揚げてくださいました
揚げたてを美味しいうちにいただくので
皿の上には常に天ぷらひとつ
美味しい天ぷら屋さんで
インスタ映えする写真を撮るのと
おいしくいただくことの両立には
無理がありました
花陽浴(はなあび)というお酒も
紹介していただきました
パイナップルの香りがする日本酒
ウソやろと思いながらいただくと
ほんとに
しかもしっかり日本酒の味わい
何これ?と思いながら
絶対お土産に買って行こうと思ったら
滅多に手に入らない逸品とのこと
あの時の感謝を込めて
おいしくいただきました
肝心の校長会の方はというと
北海道函館西高等学校の
古御堂 徹 校長先生が
〜学校経営における防災のあり方〜
と題して発表されました
昨年2023年は北海道南西沖地震から
30年目の節目の年でした
あの時も奥尻島を中心に
大きな津波の被害がありました
その地震の際かどうか忘れましたが
確かトンネル崩落事故も
あったように記憶しています
崩落したトンネルのあった場所
アイヌ語で「もろい岩」という意味だと聞いて
ゾッとしたものです
地名の語源を調べると
防災に役立つとの研究もなされています
例えば大阪の「梅田」
田んぼを埋め立てて造ったので
「埋め田」が由来です
いざ地震がおこれば
脆いことが予測されます
注意が必要です
今回の古御堂先生のご発表によると
北海道内のいくつかの高校が連携して
既存の避難訓練の見直しや
防災教育の体系化などされているそうです
2019年には
「世界津波の日」高校生サミットが
北海道で開催されました
今年度は熊本で開催されますが
本校からも参加する予定です
みなさんからいただいている
お見舞いや義援金を
その旅費など生徒の学びのために
充てさせていただきます
壊れた備品の修理や買い替えに
使う方法もありますが
レーガン元大統領の言葉を借りて
「教育は我が国最大の天然資源です」
私自身被災してから
物欲が全くなくなった
ということもあります
今までは新しいものが出るたび
真っ先に飛びついていたのですが
今では何か買おうとしたときに
どうせ地震が起こったら
姿形なくなるし
そんなことにお金を使いたくないな
と二の足を踏みます
でも
人を育てることに使ったら
それは確実に次の世代に何かを
残してくれる
こんな有意義な使い道はありません
北海道の高校さんからは
たくさんのことを
学ぶことができそうです
ぜひ交流させていただきたいと
考えています
よろしくお願いいたします
ダルビッシュ選手の逸話
143日目
パドレスのダルビッシュ有選手が
日米通算200勝を達成しました
おめでとうございます
ダルビッシュ選手の逸話で
私がちょこちょこ生徒に話しているものがあります
それは
20歳の時
不甲斐ない登板の後
ホテルで落ち込んで
40歳になった自分がホームレスになって
お金もない
ご飯も食べられない状況を
想像した話です
その時
神様がいきなり現れて
『20歳の時のことを覚えてるか?
あの頃に戻りたいか?
1回だけチャンスやる
その代わり
できること全部やらなかったら
またここに戻すぞ』
それ以来
自分は神様のお陰で
未来から戻って来たことに
そして
その時自分がやらなければならないことを
全てやるようになったのだそうです
その気持ちが
今回の偉業に繋がっているのですね
WBCに時に見せた
若手を惹きつけるリーダーシップも
手本にすべきものでした
スケールの小さな話にはなりますが
私自身このことを実行しています
例えば夏休みに入る前
一旦夏休みの最後の日を
想像するのです
「あれもすべきだった
これもできなかった
あーあ
明日から夏休みにならないかな
夏休みの初日に戻りたいな」
ふと現実に帰ると
実際に夏休みの初日!
目の前がパッと薔薇色に
でもまた同じことを繰り返して
結局本当の最後の日に
さらに落ち込むことには
なるのですが
ここがダルビッシュ選手とは違うところです
でもまあ
今日という日は
これからの人生の中で
一番若くてなんでもできる日です
毎日そう言い聞かせて
できることを精一杯やっています
被災地のみなさん
何かひとつできたら
その日の自分を
褒めましょうね
県の復興計画
142日目
能登半島地震からの復興計画が
県により示されました
「能登が示す、ふるさとの未来」
をスローガンに
「創造的復興の実現に向けた羅針盤」
と位置付けられています
「創造的復興」とは
「単に被災前の姿に復元するのではなく
元々あった課題を踏まえ
未来思考に立って
以前よりも良い状態へ持っていく」
こと
13の分野で
プロジェクトが立ち上げられましたが
そのうちのひとつ
「能登に誇りと愛着が持てるような
『学び』の場づくり」
に着目しました
国内外の生徒と課題解決型学習を進める
創造的復興計画の推進を目指します
まさに「街プロ」で取り組んでいるもので
今後一層前向きに進んでいく
大きな支えとなりそうです
東日本大震災の復興計画では
結果的に被災地から都市部へ出た人たちを
復興の主体として巻き込めなかった
という反省があるそうです
私が卒業式でいつか帰って来いと呼びかけた
「一旦輪島を離れるみんな」の
力が必要なようです
復興プランには
関係人口の拡大を視野に
「都市と地方を行き来する
2地域居住の推進」
なども盛り込まれています
今日は
避難訓練を行いました
例年だと
時刻や被災箇所を直前まで知らさずに行うなど
より実際を想定した訓練を
目指していましたが
今年はそんなリアルは追及しませんでした
何よりも自分達自身
イヤというほど体験しているし
悲しいことを思い出すかもしれない
形通り避難場所の確認に留めました
とはいえ
余震の心配はまだまだ続くし
学校の危険箇所の修繕も進んでいません
一人ひとりが自分の命を守る
意識が必要です
最後にいいお話
先日3年生の岸野望さんが
崖の下に倒れていた方を発見
動けなくなっていたところを
助け上げて避難所まで
連れて行ってあげたそうです
崖に落ちて2時間以上経過
警察犬も出動準備しており
倒れた方も
このまま誰にも見つけられずに…
との思いもあったそうです
元気になられた今日
お礼に学校までお越しくださいました
おかえり!まれちゃん
141日目
高校総体総文の壮行式を行いました
練習場所もままならぬ中
それぞれの部活動で
工夫を凝らしながら
練習を重ねて来ました
運動部で出場するのは
陸上 男子バレー 男子バスケ
ソフトテニス サッカー 卓球
バドミントン 剣道
です
一方文化部は
吹奏楽 美術 箏曲 和太鼓
アントレプレナー同好会の
みなさんです
それぞれに力を発揮して来てください
野球部が力強いエールを送ってくれました
そしてなんと
そんなみんなの激励に
今日はドラマの設定では本校卒業生
まれちゃんがかけつけて下さいました
お姉さんの土屋炎伽さん
弟さんで声優の土屋神葉さん
といっしょに
3人姉弟でおこしくださいました
ありがとうございます
質問に丁寧にお答えくださり
握手してもらった男子生徒はメロメロ
女子生徒も「かわいい~」の連発でした
まれちゃんはドラマの設定では
祭り好きで太鼓の名手
和太鼓部の生徒といっしょに
見事なばちさばきを披露してくれました
話題のフォトブック「たおリズム」に
メッセージを書いて
贈ってくださいました
正面玄関に
大切に飾らせていただきます
昨年誕生した赤ちゃんも
連れてきてくださいました
さすが大物の片鱗です
可愛い笑い声で
女子高生たちを
とりこにしていました
選手たちは大きな力をいただきました
きっと活躍してくれることと思います