校長室より「おこらいえ」
輪島の『困った』を救え!!
地震から 561 日目
豪雨から 297 日目
震災前から生徒の学習に
ずっと寄り添ってくださっている
輪島市高校魅力化プロジェクトのみなさんが
『地域サミット』を計画してくださいました
全5回の開催で
参加者には
修了時に地域活動探究証明書が発行され
大学入試の総合型選抜の際の
大きな武器とすることもできます
希望者は各自で申込をしてください
最近犯罪の調査において
デジタル・フォレンジック調査が
注目されています
タレントと女子アナの性被害問題においても
LINEなどのデータ20万件を調査し
2000件近くの削除されたメールの
復元に成功し
タレントとテレビ局幹部との
赤裸々なやりとりが明るみにでました
ハードディスクを物理的に壊しても
メモリ部分から復元可能だそうです
豪雨災害や遊覧船の沈没事故現場からの
水浸しで錆だらけのメモリからでも
特殊な機器で洗浄作業を行い
復旧させることができるそうです
私も以前データ復旧を依頼したことがあります
30年以上に及ぶ教員生活で積み上げてきた
全てのデータが入ったハードディスクでした
ネットで検索して一番最初にヒットした業者です
復元できないデータはないという謳い文句に
ころっと信頼しました
依頼してみるとと
前金で20万円
これまでの人生全てともいえるデータだから
安いものだと自分に言い聞かせ依頼しました
万が一1%にも満たない確率ではあるが
データが復元できないこともあるので
一筆書けという
それでも復元できないデータはないという
言葉を信じ
もし復元できなくても文句はいいませんとの書面に
渋々サインしました
教頭3年目のことでした
転勤先で慣れない仕事に
これまでのデータが使えない状態で
3週間ほど右往左往していました・
やがて送られてきた小包には
粉々に分解されたハードディスクと
「壊れても文句はいいません」とサインした紙切れ
完全に騙されました
データ復元に自信があるなら
成功報酬にすればいいのに・・・
みなさん前払いのデータ復元会社は
絶対に信用してはいけません
さて国税庁が7月より
税務調査にAIを導入することにしたとの
報道がありました
過去の不正手口や申告漏れのパターンを学習してあり
それに照らし合わせ脱税の可能性のあるものをリストアップ
国税局に通達されるのだそうです
さきほどの削除してもデータを消せない問題にしても
このAI脱税調査にしても
なんだか自分の全てを監視されている社会ですね
悪いことはしないでおこうと思います
とはいえこれまで数え切れないちょい悪に
手を染めていたことは否定できず
AIに暴露されないように祈るばかりです
小さい頃
蟻の巣に水入れたなあ
オタマジャクシを道端に置き去りにしたなあ
ごめんなさい
野球部は明日2回戦
石川県立球場で14:00から
津幡高校と対戦します
応援よろしくお願いします
暦学のメガネ
地震から 560 日目
豪雨から 296 日目
【今日のDeep Purple】
「紫」をテーマに全ての教科を貫いた
深い教科横断型授業を作り出すコーナー
11日目は
高校の科目ではありませんが
〔暦学〕と繋げてみましょう
『紫』が高貴な色であることは
トランプのカードを見てもわかる
そしてトランプは
4つのマークが四季を
52枚のカードが1年が52週であることを
数字の合計364プラスジョーカーの365が
1年の日数を表すということを
これまで学びました
1年が365日であることも
よくよく考えると
なんだか不思議で
暦に関しては
なぜ2月だけ短いのか?
なぜ7月8月は連続して31日まであるのか?
いろいろな謎があります
何気ない日常を
こういった視点で見つめることは大切です
今日はそのあたりの謎に迫ってみましょう
現在私達が使っている暦は
古代ローマの暦が元になっています
その頃の暦は3月が始まりでした
農耕が基準となっていたからです
月は10しかなく
農業をしない冬の期間には
月日が割り振られていませんでした
古代ローマの軍神マルス (Mars) は
農耕の神でもありました
それにちなんで
農耕のはじまる3月をMarchといいます
行進曲の“march”は
歩くという意味のフランス語『marcher』
からきているので
綴りが同じなのは偶然です
ちなみに『marcher』は
市場を意味する“marche”と同様
『マルシェ』と発音します
花開く4月『April』は
『開く』という意味のラテン語の「aperire」
が由来です
ギリシャ神話の女神アフロディーテは
美と愛そして豊穣や春を象徴
彼女に因んで名付けられたという説もあります
和風月名では
卯の花が咲く『卯月』と呼ばれますね
5月はローマ神話の女神Maia(マイア)
に因んで『May』
日本では『早苗月』が略されて『さつき』
トトロの姉妹が『メイ』と『サツキ』なのは
きっとこのあたりからきてるんでしょうね
ところで『メイ』と『サツキ』が越してきた家は
「病人を療養させるために建てた離れのある別荘」です
日当たりが良い洋間の「離れ」は結核患者のためのもの
入院しているお母さんが退院した際に
空気のいい場所に住めるように引っ越してきた
という設定なのだそうです
6月は結婚と出産の女神ユノ(Juno)
に由来して『June』
「ジューンブライド(June bride)」
6月に結婚する花嫁は幸せになれる
これもユノが由来です
かつてヨーロッパでは農作業の妨げとなることから
3月~5月の結婚が禁じられていました
結婚が解禁となる6月に式を挙げるカップルが多いから
あるいは
6月ヨーロッパは気候がいいので
その時期に式を済ませたい
教会の策略という説もあります
と考えると
ジメジメした梅雨の日本では
あまりお勧めできない言い伝えですね
日本でもかつてのお寺の定休日が『友引』
お宮の定休日が『仏滅』となった
とも言われています
7月はこの月生まれの
ジュリアス・シーザーに因んで『July』
日本では『文月」
梅雨で湿気った書物を
7月7日に夜干しする習慣が
あったからだと
8月もこの月生まれの皇帝
アウグストゥス(Augustus)に因んで『August』
皇帝名を冠した7月8月双方を
大の月にしたため
今でも2ヶ月連続で大の月です
9月は「7番目の月」の意味の『September 』
ラテン語の『Septem』は
フランス語の『Sept』や
英語の『Seven』の語源でもあります
10月は「8番めの月』の意味の『October』
ラテン語で8を意味する『Oct』は
8本足のタコ『octopus』や
8音で一回りする『オクターブ』
の語源でもあります
11月は「9番目の月」の意味の『November』
9を意味するラテン語の『Novem』は
『nine』や第九を意味する接頭語『nona』
さらには10ー9 を表す『nano』としても残っています
このように単位名をひっくり返して
逆数を表す単位とすることは
物理学にはちょこちょこあって
たとえば電気抵抗を表す Ω(オーム)
この逆数の電気の流れやすさを表す単位を
『ムーオ』といいます
記号は Ω を上下ひっくり返して書きます
12月は「10番目の月」を意味する『December』
こちらも10分の1L を表す「dL(デシリットル)」
としても残っています
ある年齢以上の方には馴染みがありませんが
今の教科書では『ℓ』を『L』と書きます
因みに10Lのことを『1デカリットル」ともいい
漢字で書くと『竍』で表します
いろいろ単位について話が広がってきました
昔の授業でありがちでしたが
授業中の先生の話の脱線
実はそっちの方が生徒の頭に残っていたりして
現在では学習指導要領に沿った
指導案にのっとった授業が展開され
そんな場面も少なくなりました
教師の裁量の幅を広げ
指導要領に柔軟性を持たせることも
これから必要であると感じます
『単位』について
面白い話がたくさんあるので
また今度書きます
さてそんな訳で
1月と2月は
3月始まりの暦に付け足された月
2月は1年の最後の月だったのです
なので30日に満たず28日で終わるのでした
応援ありがとうございました
地震から 559 日目
豪雨から 295 日目
1回戦の開幕です
1回裏先制を許しましたが
セカンド二木くんの超ファインプレイで
後続を断ちました
さらに2回には先頭の出塁を許すも
すかさず送りバントを併殺
狭いグラウンドで
徹底的に鍛えたバントシフトです
その後ショートの池くんが
センター前に抜けるかというライナーを好捕
できる場所でできることを愚直にやってきた成果が
充分に発揮されています
先発の宮下くんは2回にMax141km/h を記録しました
4回の無死一二塁のピンチにも
牽制・シフトあらゆる攻撃的守備で
プレッシャーをかけまくり
送りバントを許しません
その後満塁を許すも
スクイズを三振ゲッツー
グラウンドが狭くても
できることはある
そのことを身をもって証明です
向いてきた流れを一気に引き寄せます
5回表には
三塁打で出塁した崖(きし)くんが
あっという間にホームスチール
同点に追いつきます
※写真提供:崖くんのお父さん
続く6回には
連打で出塁した田屋くん二木くんを
宮下くんの中越二塁打で迎え入れ
逆転に成功しました
6回裏からは濱田くんがマウンドに
130km/h 台の速球を武器に
三振の山を築いていきます
8回表には濱田くん 坂口くん 坂本くんの連打で
2点追加です
金沢市民野球場に
輪島高校の校歌が流れました
【今日の「WAJI活」】
2年生が取り組む街づくりプロジェクトを紹介し
協力してくださる方を募集するコーナー
最終回は「カフェ経営を学びオープン!」
〔解決したい課題〕
輪島の人たちの心の落ち着く場所が
震災前に比べ少なくなった
〔目標とする未来〕
カフェのオープン
〔方法・手法〕
落ち着けて
おいしいものを食べて
ストレス解消になる
カフェをつくる
〔これまでの活動〕
カフェ経営をしている人に話を聞き
意見をいただきました
来てくれるとうれしいです
今日で全てのグループの紹介を終わりました
いかがでしたか?
ぜひみなさんのお力もお借りしたいです
輪島高校は地域に開かれた高校を目指しています
毎週木曜日午後
この活動をしています
ぜひふらっと来て
生徒達の活動に気軽に参加していただけると
うれしいです
雲はわき光あふれて
地震から 558 日目
豪雨から 294 日目
和太鼓部が能登復興イベントのため
沖縄に向かっています
令和元年に発生した火災により
首里城は
正殿を含む建物と
収蔵されていた多くの美術工芸品
とともに焼失しました
「巨大な琉球漆器」とも呼ばれる
首里城の復元には
多くの輪島塗職人も携わっていました
首里城と輪島
双方の復旧を願っての今回のイベントです
漆器の展示や販売会
沈金体験のほか
ミニコンサートも行われます
輪島高校和太鼓部が
そこで沖縄三線と共演し
双方の復興を願います
会場は首里城で
12日(土)11:40 13:40 14:40
の3回公演です
どうぞお越しください
高校野球石川県予選の開幕です
今日開会式があり堂々の行進を見せてくれました
本校は明日初戦を迎えます
11:30より金沢市民野球場で
小松商業さんとの対戦です
ぜひご来場そして応援お願いします
高校野球とかけまして
地震予知とときます
その心は
空振りは許されますが
見逃しは許されません
【今日の「WAJI活」】
2年生が取り組む街づくりプロジェクトを紹介し
協力してくださる方を募集するコーナー
第22回目は「イベント・スポーツで小学生と交流」
〔解決したい課題〕
震災の影響で小学生の楽しみが減った
〔目標とする未来〕
小学生にスポーツを楽しんでもらって
好きになってもらう
〔方法・手法〕
授業を通して小学生といっしょに
スポーツをする
〔これまでの活動〕
小学校の先生と話し合いを重ねてきました
2学期実施に向けて準備をしています
木曜日は『街プロ』
地震から 557 日目
豪雨から 293 日目
「僕らの街は僕らがつくる」
木曜日は『街プロ』の日です
今日もたくさんの方々がお見えになり
伴走してくださいました
大成建設さんからは
今年度のプロジェクト開き
大成建設さんは現在
資源循環のベンチャー企業や
金沢大学 慶應義塾大学などとタッグを組み
『TEAM FUKKO』を展開してくださっています
昨年度は『甦生プロジェクト」
昨年一年間で輪島市で出た災害ゴミは151万t
これは60年分のゴミに相当します
被災地の瓦礫や瓦そして魚網を
生まれ変わらせるワークショップで
校庭のベンチを作りました
その支援に対する
石川県教育委員会からの感謝状を
お渡ししました
今年度は
「まちと社会から考えるプロジェクト」
モノが生まれ変わって活躍する社会
人が生まれ変わって活躍する社会を目指します
今日は被災前のマップを用いて
「思い出に残っている風景・場面」
「自分が思う輪島らしい場所」
「こうなったらいいなと思うこと」
それぞれをピックアップしてみました
金沢大学の轟教授
日本生命の北村様が
こちらもタッグを組んで
生徒のために駆けつけてくださいました
轟教授は発災直後
金沢へ避難した生徒の学びの場所づくりに
ご尽力くださいました
北村様は経産省などともコネクションをお持ちで
いろいろなヒントをいただけそうです
こんなグループもあります
AI研究グループです
オンラインでミーティング中です
お相手は青楓館高校さん
いわゆる学校を跨いでの部活動
OECDに繋いでいただきました
AIに詳しい藤原先生にご指導いただいています
生徒減と教員不足の問題をクリアする
新しい部活動の形としての
モデルケースとなりそうです
教員は教員で
仮設校舎の職員室づくり
「職員室ここまで変えて委員会」です
教師のウェルビーイング
一人ひとりが生き生きと働くことのできる
職場環境を整えます
とはいえ現実を眺めると
現在職員室が使えず
会議室に長机を運び込んで
ぎゅうぎゅう詰めに肩を並べ
水道も出ない
物の置き場もない
劣悪な環境で
先生方は生徒のために
文句も言わず働いています
こんな環境を知ろうともせず
「被災地は現状復帰が基本」
「それ以上は贅沢」
としか言わない
頭の固い行政の人間相手に
頭をいためています
養老孟司先生も
「焼け太り いいじゃない」と
おっしゃっているんですけどね
内田洋行さんにお越しいただき
働きやすい職場づくりの
ヒントをいただきました
【今日の「WAJI活」】
2年生が取り組む街づくりプロジェクトを紹介し
協力してくださる方を募集するコーナー
第21回目は「児童福祉」
〔解決したい課題〕
震災後の輪島の子供たちの抱える困難
〔目標とする未来〕
輪島における児童福祉の向上
〔方法・手法〕
福祉について調べたり
ボランティアを行っている方に話を聞く
〔これまでの活動〕
6月14日に行われたこども食堂に参加しました
こどもたちとのふれあいを通して
たくさんのことを学びました
埼玉栄高校さんと共創しました