校長室より「おこらいえ」

つくつくぼうしのサビ

221日目

 

つくつくぼうしのなく一本松公園の中に

ちびっ子たちの集う海の星幼稚園があります

吹奏楽部が輪島中学校と合同で

演奏会に訪れました

 

 

 

 

 

 

くまさんの顔に見える切り株が迎えてくれます

 

つくつくぼうしって

「ツクツクボーシ」と歌うAメロ

「ツクツピーヨー」のサビを3回リフレインして

「ツクツピー」とエンディングを迎えます

なかなか歌心ありますね

 

ところでピヨで思い出しましたが

横断歩道に流れるピヨは

南北方向に渡る 横断歩道に流れます

東西方向はカッコウです

 

カッコウは

卵を産んだばかりの他の鳥の巣に

自分の卵を産みつけて

その鳥に温めさせるという

なんともあつかましい子育てをします

 

まあ騙される方もどうかと思い

調べてみると

驚くべき巧妙な仕掛けがあることが

わかりました

 

まずカッコウは

留守を見計らって卵を産みます

自分が産んだ卵と同じ数の

家主の卵を落として割ります

そして巣の近くに身を潜め

家主が帰ってきたら

鷹の鳴き真似をするのです

かくしてパニック状態になった家主は

卵がすり替えられたことに

気づかないという訳です

 

さて演奏会の方はというと

ゾウさん カエルの歌 きらきら星など

園児たちのお馴染みの曲で

楽器紹介をしたあと

ドラえもんと

ジャンボリーミッキーを演奏しました

 

 

 

 

 

 

きらきら星で思い出しました

流れ星にまつわる

おもしろい話があるのですが

長くなりそうなので

明日にします 

逆境は優れたリーダーを創る

220日目

 

作家の橘玲氏は

著書『事実VS本能 目を背けたいファクトにも理由がある』の中で

【1】日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない(正しく読解できない)

【2】日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない

【3】パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない

という驚くべき調査を発表して話題になりました。

この「日本語が読めない日本人」という現実は

広告業界では20年以上前から話題になっているそうです

 

この結果を見て驚くあなたは富裕層だそうです

 

最愛の親との離別であったり

虐待を受けていたり

父親から母親へのDV

さまざまな理由で

辛い思いをしている子供達

そんな子供たちもいます

子供たちには何の罪もありません

 

そんな子供たちに優しく寄り添う団体があります

ビヨンドトゥモロー

一般財団法人教育支援グローバル基金さんが運営する

人材育成事業です

 

そのビヨンドトゥモローさんが本校を訪れ

自身のつらい生い立ちを乗り越えて

前に進もうとしている全国の高校生や大学生と

今回の震災を乗り越えて

歩き出そうとしている本校の生徒との

交流の場を設定してくださいました

 

ビヨンドさんは

〜逆境は優れたリーダーを創る〜

を理念に

次世代を担う人材輩出に向けて

さまざまな取り組みをされています

 

 

 

 

 

 

まずは被害を受けた本校の様子を

見ていただきました

 

生徒同士の交流では

僕らの街は僕らが創る

「街プロ」で取り組んでいる内容を

紹介し新たな視点でのアドバイスなどを

いただきました

 

 

 

 

 

 

以下に生徒たちの感想を記します

まずは「海辺で映画を流したい」グループ

「聞けば聞くほどおもしろそうで映えそう」

「最初の想いを大事にして達成してほしい」

 

次に「復興の花火をあげたい!」グループ

「できないかもしれないでなくとにかくやってみよう

 その考え方が素晴らしい!」

「熱いパッションが見えて刺激をもらいました!」

「自分たちでクラファンしているとかすごい!」

クラウドファンディング募集中です

よろしくお願いします

https://camp-fire.jp/projects/view/778271?utm_source=qr_code

 

次のグループ

「どれだけ人を巻き込めるかが勝負なので頼って!」

「 横浜と違って時間の流れがゆっくり感じた

 人の表情が豊かに感じた

 窓から差し込む光が輝かしく感じた」

素敵な感性をお持ちですね

 

そして「子供の交流場所を増やす!」グループ

「プロジェクトの斬新さを感じました」

 

いろんな立場からの意見を聞くことができ

全てのグループが

これからの活動の勇気をもらったと感じました

ありがとうございます 

 

最後に一緒にお昼を食べました

生成AIを学びました

219日目

 

「生成AIにおける日本の教育現場の今とこれから」

Google For Education の日本総括 小出 泰久 氏から

お話を聞く機会をいただきました

変動性 不確実性 複雑性 曖昧性 の時代を生き抜くための

力強いご講演をいただきました

 

続いて活用支援をしていらっしゃる上原 玲 氏から

AIとは?

 人間の知能を模倣するよう訓練されたコンピュータ

 AIは第一世代から順に

 「考えるのが早いAI」

 「ものしりなAI」

 「データから学習するAI」

 と進化してきたそうです

 

今では全国の学校でも教育に取り入れられ

例えば

 カリスマきゅうり農家ばあちゃんの

 きゅうりの等級分けに活用したり

 

 呑んだアルコール量を測定して

 じいちゃんが飲みすぎないようにしたり

 

 開いたページに合わせたBGMが流れる

 図書館を作ったり

 

生徒たちの様々なアイデアを具現化する

多くの取り組みがなされています

 

現在Googleでは

生成AIツール「Gemini」の提供を始めています

しょーもない質問には

テキトーな回答しか返ってこないけど

活用の仕方によっては

無限大に可能性の拡がるツールです

 

Google には

AIの活用に求められる

 ①学習データ

 ②データを検索するエンジン

 ③生成AIモデル

 ④生成AIを動かす端末

 ⑤データを処理するプロセッサ

の5つの要素を全て自社で準備することができる

という強みがあります

 

さらには

 ①社会にとって有益であること

 ②不公平なバイアスの発生、助長を防ぐ

 ③安全性を念頭においた開発と試験

 ④・・・

など7つの理念に則った開発が推進されています

 

今後教育の場面で活用するとしたら

 ①議論やまとめの過程で足りない視点を見つけ議論を深める場面で

 ②英会話の相手やより自然な英語表現の改善を図る

 ③自ら作成した文章をよりよいものへ昇華させる目的で

 が主として考えられるものです

 

質の高い回答を得るには

 ①ペルソナ

 ②タスク

 ③フォーマットトーン

 ④コンテキスト

 ⑤例 

を意識するとよいそうです

 

今回被災して困ったことで

最新テクノロジーでこんなことができたら

助かったのに

ということが少なくありません

 

創造的復興にどう活かしていくかを追求しながら

長期的展望に立った

未来の教育への提案を被災地からできればな

と思います 

岐阜総文レポート(2)

218日目

 

岐阜の中心部を

自動運転のライドシェアバスが

実装実験をしています

 

 

 

 

 

 

オンラインで予約して乗ります

 

 

 

 

 

 

窓の横のモニターに

周辺の交通事情が映し出されます

乗客はこのタッチパネルで

行き先バス停を選びます

 

 

 

 

 

 

家庭用ゲーム機と同じコントローラーで

操縦することもできます

 

 

 

 

 

 

自動車会社ではなく

フランスのITベンチャー企業による

製品だそうです

 

 

 

 

 

 

岐阜市では

自動運転レベル4

ドライバーフリーでの

特定条件下完全自動運転を目指しています 

 

生まれ変わる輪島市での

新しい市民の足としても活用できそうです


和太鼓部が土岐市文化ホールで行われた

全国大会に出場しました

 

 

 

 

 

 

輪島大祭のキリコ太鼓を

ステージ用にアレンジした曲です

 

 

 

 

 

 

最優秀賞 優秀賞に次ぐ

優良賞をいただきました

お客様からも

一段と大きな拍手をいただいていました

岐阜総文レポート(1)

217日目

 

2027年

第51回全国高等学校総合文化祭が

石川県を舞台に開催されます

3年後に迫った大会の準備を

石川県の高文連で進めています

その下見のために

「清流の国ぎふ」文化祭に来ています

 

 

 

 

 

 

 

まずは関ヶ原古戦場の巡見をして来ました

関ヶ原の戦いとは

豊臣家を守りたい石田三成軍と

新しい世を創りたい徳川家康軍との戦い

天下分け目の戦いと言われるほどの

日本の歴史において大きな意味を持つ戦いです

 

 

 

 

 

 

それほどの戦いであるなら

何ヶ月何年にも及ぶ戦いであるような印象を

勝手に持っていましたが

意外や意外わずか6時間で勝敗の決した戦です

 

勝敗を決するには

3人の武将の心の葛藤があったということを

今回学びました

 

ひとりめは小早川秀秋

三成軍の小早川秀秋は

合戦が始まって4時間後

突然家康軍に寝返りました

秀秋は秀吉の養子

かつては秀吉の後継者として

将来を嘱望されていたのですが

秀吉に待望のお世継ぎ秀頼が産まれてからは

ないがしろにされて

挙句の果ては小早川家に

養子に出されてしまいます

こうして見ると裏切りというより

寝返るには余りある理由があるなという気がします

人の心は時代を超えても変わりません

 

ふたりめは島津義弘

義弘は合戦前夜

奇襲を仕掛けるよう三成に進言します

ところが三成は

その作戦をけんもほろろに相手にしないどころか

義弘を罵倒します

結果翌朝合戦が始まっても

義弘軍は動こうともせず三成の指示に従いませんでした

このことは現代にも通じるものがあると思います

部下がいろいろ考えて提案したことに対し

どんな稚拙な提案であっても

決して頭ごなしに否定してはいけません 

動かない義弘軍は結局

他の軍が壊滅状態になって孤立し

撤退を余儀なくされます

そのとき単に逃げるのではなく

敵の真ん中を突っ切って逃げます

つまり敵陣を正面突破して退却します

これは後に戦法「捨て奸」(すてがまり)とよばれる

味方を犠牲にして追撃隊を食い止める壮絶な策でした

 

3人目は毛利秀元

家康軍の背後に位置された秀元軍

元々は家康軍に動きがあった時に

挟み撃ちにするための軍でした

ところが家康軍が最初の陣から

三成軍に攻めに入っても

一向に動きがありません

秀元が動かなかったのを見て

小早川が寝返ったというのが

最新の学説だそうです

秀元が動かなかったのは

その前に陣を敷いていた吉川広家が

動かなかったのも一因です

秀元が広家に出陣命令を出しても

「今お昼食べてるから!」と

ほんわかした理由で断ったそうです

 

かくして天下分け目の戦いは

わずか6時間で幕を下ろしたのでした

 

ここで登場した秀秋 秀元 広家は

毛利元就「三矢の訓え(おしえ)」の

3人の息子のそれぞれ息子です

 

関ヶ原で家康が勝利したのは

毛利元就の

「3本の矢が束なれば決して折れない」

との訓えがあったからにほかなりません

しかし毛利一族の功績はさほど家康から

取り立てられることはありませんでした

 

250年の時を経て

一族の末裔の長州藩が

討幕を企てたことを考えると

人の恨みの恐ろしさ

人の評価の大切さを

しみじみと考えさせられます