校長室より「おこらいえ」
復興絵巻その2
216日目
早起きして街の様子を見に行きました
河井小学校の運動場に
仮設の校舎が建ちました
小学生は2学期からここで勉強できます
大町から朝市方向を望みます
輪島の朝市は奈良時代の末期
神社で始まった物々交換が
その起源といわれます
つまり千年以上の
歴史があることになります
「勝浦朝市」
「飛騨高山朝市」
と並んで日本三大朝市と呼ばれます
明治43年の大火で
一度焼け落ちてしまいましたが
そこから蘇っていますので
今回ここで終わるわけにはいきません
朝市通りの突き当たりにある重蔵神社は
1300年の歴史を持つ
大国主命をお祀りした神社です
このブログのタイトル
「おこらいえ」は輪島の海女の方言です
輪島の海女の先祖は
その昔福岡県宗像市から渡って来ました
宗像には
沖ノ島に沖津宮 筑前大島に中津宮 宗像に辺津宮
の三社があり
渡って来た輪島にも
その位置関係を模して
舳倉(へぐら)島に奥津比咩 七ッ島に中津比咩 輪島に重蔵
の神社をそれぞれ置いたそうです
舳倉島は昔「重蔵島」とも書かれ
重蔵神社もへぐら神社と呼んでいたそうです
これらは重蔵神社の公式HPからの引用です
興味深いのでぜひご覧ください
春の祭に曳く山車です
収納庫が崩壊したため
シートを被せて屋外に置いてあります
重蔵神社をはさんで朝市の反対側には
観音町があります
昔遊郭があったいわゆる赤線地帯で
現代でも震災前には多くの呑み屋が並んでいました
広い道路の真ん中に立つ
提灯型の街灯がなんともいい風情です
ご先祖さまが心配で墓地にも行ってみました
案の定倒れてしまっていて
ブルーシートを被ったお墓もチラホラ
自分たちが生きることで精一杯で
ご先祖さままでとても手が回らず
申し訳ない気持ちでいっぱいです
こんな様子では今回の地震で亡くなっても
まだお墓に入れない方も
きっといらっしゃるでしょう
近所の民家には
お墓参りに訪れる人に
「水道自由に使ってください」
となんとも大らかな貼り紙が
今日の街巡りの終着は馬場崎
この地域は比較的建物の被害が少ないです
新しい建物が多いからか
あるいはここは昔の駅前通り
馬場という地名にもある通り
もっと昔から交通の要所であった可能性が
だとすると地盤の
しっかりしたところなのかもしれません
雲図鑑と復興絵巻
215日
初夏の空には不思議な雲がいっぱい
写真では確認しづらいですが
真ん中やや右に彩雲
太陽との角度によって見える
虹色に輝く雲です
左下には鉤状雲
釣り針のように曲がった雲
上空の風が大きく曲がっていることが
わかります
こちらは蜂の巣状雲
上空の狭い範囲で
上昇気流と下降気流が
渦巻いています
周囲には天使の羽のような
毛状雲
右上には肋骨雲
飛行機雲が
上空の風に散らされて
魚の骨のようになっています
左下には変わった形
どうしてこんな形になるんだろう
勝手に四分休符雲と名付けます
雲ウォッチャーの私にとって
梅雨明けの空は
興味の尽きない研究対象です
手術後久しぶりに
街の様子を見に行きました
学校のすぐ近くにあった傾いたビル
すっかり撤去されました
小学生も安心して通学できます
お世話になっているティーンラボの建物
中がグチャグチャになっていたそうですが
今では多くの生徒のサードプレイス
ブルーシートで覆われた家
痛々しくもしっかりと
街のために商売再開しています
小路に入れば未だ手つかずの家も
火災のあった街並みです
公費解体が始まってしばらく経ちました
中央通り付近からいろは橋が見えます
間を遮る建物がすっかりなくなりました
高州山の中腹に大きく崩れた
岩肌が痛々しいです
他にもたくさんの
崩れたまま手つかずの家の
生々しい写真を撮ってきたのですが
おうちの方の心情を考えると
とても掲載する気にはなれませんでした
「街プロ」花火グループへのご支援も
引き続きよろしくお願いします
https://camp-fire.jp/projects/view/778271?utm_source=qr_code
見える喜びを被災地に
214日目
私事ですが
白内障の手術を受けてきました
夜運転をしていると
対向車のヘッドライトに
目の前が真っ白になるので
怖くなり決心しました
執刀してくださったのは
金沢医科大学の佐々木洋先生
白内障の研究と治療で
日本をリードする第一人者である先生は
東日本大震災翌年の2012年から
月に一度週末を利用して釜石のぞみ病院を訪れ
白内障を患った患者を治療し続けていらっしゃいます
今年で13年目になります
近くの大槌町や山田町からも患者が訪れ
今でも多くの方が先生を待っています
これまでに5,000人になんなんとする方に
希望の光をくださっています
当時白内障手術のできる施設も被災し
眼科の治療を受けることが困難だった中
最新の医療を提供し続けた先生は
まさに現代の「JIN-仁-」
当時被災地では
避難生活や不自由な仮設住宅での暮らしが
人々の健康に大きな影響を及ぼしていました
白内障は加齢とともに
目のレンズが白く濁る病気です
目がぼやけたまま仮設で暮らしていると
認知機能が衰え認知症が進みます
手術によって目の輝きが変わると
みなさん元気になるそうです
手術は日帰りでもできます
濁ったレンズの内部を取りのぞき
新しいレンズを入れて固定します
スタッフがレーザーを照射したあと
先生の待つ手術台へ
痛みは全くありません
目の前に幻想的な光が輝いています
美しいな
別世界へのトリップを楽しんでいる間に終了
時間にしておそらく10分かかっていません
被災地で将来への希望の光が見えなくなっている方
もしかして白内障かも
こんな身近に「神の手」があるなんて
ゴッドハンドを頼ってみては?
花火を打ち上げたい!!!
213日目
上から降ってくる復興計画に
そのまま乗っかるな
僕らの街は僕らがつくる
「街プロ」では
自分たちが将来住む街をデザインします
花火グループからのメッセージ
はじめまして、僕たちは輪島高校の二年生です。
僕たちは地震で活気を失った輪島市を復興させるために、今年の8月23日に花火を打ち上げたいと思っています。
そこで、資金調達のために募金活動やクラウドファンディングも行っているのですが目標金額にはまだまだ届いていません。輪島を元気にしたいと思い僕ら全力で活動していますので、是非クラウドファンディングなどのご支援やこの活動の拡散をお願いします。
クラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/view/778271?utm_source=qr_code
インスタグラム
https://www.instagram.com/wajima_hanabi_project?igsh=MTBiNGQwZDQydWc3Zw%3D%3 D&utm_source=qr
X
https://x.com/wajima_hanabi?s=21&t=TV7AaXRMZDWcbxC5hrIulQ
Tiktok
https://www.tiktok.com/@wajima_hanabi_project?is_from_webapp=1&sender_device=pc
夏休みの街プロ
212日目
上から降ってくる復興計画に
そのまま乗っかるな
僕らの街は僕らがつくる
「街プロ」では
自分たちが将来住む街をデザインします
まずは
渋谷区立宮下公園 MIYASHITA PARK
の視察
宮下公園は風通しのいい開放的な空間で
ショッピングや食べ歩き スポーツまでできる
“4階建ての公園”カルチャースポットです
空を横切る芝生ひろばは
自由気ままにくつろげる憩いの場として
街に溶け込んでいます
帰って来たくなる街づくりへの
たくさんのヒントをもらって来ました
そしてハーバリウムイベント
岩地さん 出村さん 松谷さん 森さん 上平さんが
テーインズラボのスタッフさんと
一緒に行いました
ハーバリウムとは
ガラスの可愛い小瓶に
お花をオイル漬けしたものです
インテリアフラワーとして大人気です
20人ほどの小学生が来てくれて
一緒に作りました
フルーツ飴も作って
振る舞ってあげました
家で何度も作って練習したそうです
とっても美味しくできました