講座NOW

いしかわ師範塾

令和5年度の講師セミナーが始まりました!

 令和5年度講師セミナーは、4月25日(火)の金沢会場(県教員総合研修センター)を皮切りに、7月1日(土)まで行われる予定です。今年度は全体で128名の受講申し込みがありました。
 第1回の最初となった4月25日(火)の金沢会場では、18時から23名の受講生が参加して開催されました。開講式では、才鴈塾頭から講師の方々の日々の教育活動への感謝とともに、講師セミナーでさらに指導力を磨いてほしいと激励の挨拶がありました。
 続いて「授業のつくり方」の講義では、主体的、対話的で深い学びの実現に向けた授業の工夫・改善について理解を深め、その後、校種、教科別に9グループに分かれ、それぞれ「模擬授業」に取り組みました。
 翌26日(水)には能登会場(穴水高校)で18時から26名が参加して行われ、奥能登教育事務所の板東智管理課長も激励に来場されました。さらに29日(土)には、金沢会場で午前と午後にそれぞれ54名、25名が参加して行われました。
 今後4回にわたるセミナーを通して、なお一層の指導力を身につけられるよう期待しています。

 

塾頭挨拶 講義の様子 受講生の様子

令和5年度 再任用教員研修開催!

 4月20日(木)、4月21日(金)の2日間にわたり、令和5年度再任用教員研修を開催しました。今年度は170名を超える参加者があり、昨年同様3日程に分けて実施しました。本研修は、人生の新しいステージに立った再任用教員の方々が、これまでの経験や知識を十分に生かし、自らの役割を再認識し仕事への意識を高めることを目的としています。
 開講式では、それぞれの日程において、金子教育次長、塩田教育次長が挨拶し、「皆さんの力がこれからの石川県の教育の充実には欠かせない。更なる尽力をお願いしたい。」との言葉がありました。
 講師のジョブカフェ石川 キャリア教育支援グループリーダー 森田 浩氏から、「期待される役割」を果たすために、「手慣れた仕事を新たな目で見直す」ことや「職場での良好な人間関係」づくりについて、個人ワーク、ペアワークをふんだんに取り入れながら、お話をしていただきました。

   
 金子 教育次長  塩田 教育次長

◇受講者からの感想より◇
・再任用教員として、4月のこの時期に大変役立つ研修だった。学校や役職、立場が変わり戸惑うことが多かったが、これからの指針となった。自分にとっての働きがいを再確認していきたい。
・キャリアアンカー自己診断により、自分の特性について客観的に見ることができた。自分の強みを生かすとともに、弱みを修正しながら今の学校現場で何ができるか改めて考えることができた。
・同じ再任用の方と意見交換し、今の様子を伺うことができ、エネルギーをもらえた。皆さんが多くのご苦労をなさりながら、教員としての経験を生かし、第一線で活躍していることがわかった。明日からももう少しがんばってみたい。

講師 森田 浩 氏 ペアワーク

10年先の教育界を見据え、新年度がスタート!

 年度末の人事異動により新たに才鴈塾頭をはじめ5名の師範代・指導員を迎え、令和5年度がスタートしました。新任者を含む21名に辞令が交付され、才鴈塾頭より、「師範塾に託されたミッションを達成するため、指導員全員が互いに協力するとともに関係機関との連携を密にし、これまでの経験を生かし情熱と誇りをもって元気に楽しく職務に当たって欲しい。」と訓示がありました。
 いしかわ師範塾は、関係各位の温かいご指導とご支援、ご協力をいただき、昨年設立10周年を迎えることができました。これからも人間力と実践的指導力を備えた人材の育成に邁進してまいります。

 

小学校で「選択教科別模擬授業-国語・英語・道徳-」に挑戦!

 3月11日、春本番を思わせる陽気の中、今年度最後となる学生クラス標準コース(第8日)が開催されました。

 平成29年告示の新学習指導要領(小学校)において、「外国語科」が新設され、道徳の時間が「特別の教科 道徳」として位置付き、令和4年度から、英語、算数、理科、体育の一部で教科担任制が導入されることになりました。このことを踏まえ、学校現場で必要となる実践的指導力を養成するため、今回新たに、国語、英語、道徳の3教科から受講生の希望を反映した「選択教科別模擬授業」を実施いたしました。

 状況を報告します。

 受講生は、示範授業の先生のやわらかで受容的な姿を参考に、表情豊かに楽しそうに国語の模擬授業をしていました。縦書きの板書に苦労しながらも、国語のキーワードの「言語活動を通して」を意識し、児童が考えを伝え合う場面を工夫しながらつくっていました。

〔受講生の感想〕

 はじめて国語の模擬授業をしてみて、算数とは違う進め方や話し方、動きなどが新鮮で楽しかった。国語は毎日ある教科なので、もっと力をつけていきたい。

「国語」の模擬授業を行う受講生

          

 

 英語の模擬授業では、思い切って体当たりで取り組む受講生の姿が多く見られました。児童に英語やジェスチャーで伝えようとする一生懸命さがひしひしと伝わってきました。英語の模擬授業を行い、もっと英語にチャレンジしていきたいという思いを持ったようです。

〔受講生の感想〕

 私は苦手であった英語を選択して、他の教科と同じように、児童を見たりコミュニケーションをとったりすることの大事さを感じることができた。 

 「英語」の模擬授業を行う受講生
 

  受講生は、はじめての道徳の模擬授業に戸惑いながらも、一生懸命に取り組んでいました。資料を提示して児童に興味・関心を持たせる工夫や、自分がチャレンジしていることを伝えることで、児童の意見を引き出す工夫などが見られました。

〔受講生の感想〕

 大学の教育実習で、道徳の奥深さ、大切さ、そして難しさを学び、道徳を選んだ。今日の道徳の模擬授業で、児童に何を考えさせ、何について学ばせたいのか、そのことを教師がしっかり押さえることが大切だと学んだ。  

 「道徳」の模擬授業を行う受講生

第10期学生クラス短期コース(B・C日程)修了 成長を実感した6日間!

 第10期学生クラス短期コースB日程は2月18日(土)から24日(金)(23日を除く)、C日程は3月2日(木)から8日(水)(5日を除く)のそれぞれ6日間開催しました。両コースとも新型コロナウイルスの感染防止対策のため半日開催としました。また、講座内容の充実と受講者からのニーズを踏まえ、今年度より開催日を1日増やし(小学校では理科実験講座、中・高・養教ではICT活用講座)、6日間の開催としました。
 開講式では、新村塾頭からヤンキースで活躍した松井秀喜選手は7割の失敗から学ぼうと心がけていたことを紹介し、「模擬授業が上手くいかないことは誰もが経験することで、恥ずかしいことではない。失敗から学ぶという思いで積極的に取り組んで欲しい。」と激励の言葉がありました。
 短期コースの主な講義内容は、「授業のつくり方(授業づくりの視点、教師の基本姿勢など)」、「相手に伝わる聞き方・話し方」、「マスター教員による示範授業」、「できる わかる 理科実験!(小)」、「できる わかる ICT活用!(中高養)」、「子どものほめ方・叱り方」などです。

開講式
(挨拶する新村塾頭)

できる わかる 理科実験!
(小)

できる わかるICT活用!
(中高養) 

 模擬授業

小平万里子教諭【英語】
(加賀市立河南小学校)

大橋亜紀子教諭【理科】
(七尾市立朝日小学校) 

熊谷真利主幹教諭【社会】
(金沢市立西南部中学校)

 小原一顕教諭【数学】
(金沢錦丘高等学校)

     「示範授業」(B日程)

 

縄 八江教諭【英語】
(能美市立浜小学校)

瀬川智永子教諭【国語】
(金沢市立小立野小学校)

安江靖子教諭【英語】
(金沢市立泉中学校)

 村田真理子教諭【福祉】
(志賀高等学校)

     「示範授業」(C日程)

 短期コースは標準コースに比べ、模擬授業の回数が少ないものの連続して行うため、塾生は短期間で自分の成長を実感することができたようです。それが自信につながり、教師になりたいという思いをより一層高めたようで、本県教育界に新しい風を吹き込んでくれるよう今後の健闘を期待しています。
<塾生の感想より>
○ 模擬授業では同じ志を持つ他の大学の仲間と意見交流をしながら共に成長していくことができ、とても嬉しかった。
○ 模擬授業で前回できなかったことが次にできるようになった喜びや新たな課題に直面するという大変さがあったが、毎日が充実した6日間であった。
○ リアルタイムで意見を共有することができ、授業をスムーズに進めることができることが分かった。(ICT活用)
○ 発言することが苦手な子どもにとっても発信しやすいという利点があるが、情報がどんどん流れていくため記憶に残らないこともあるので気をつけたい。(ICT活用)