いしかわ師範塾
令和5年度教員採用内定者採用前研修(第2日)に291名が参加!
令和5年度の県公立学校教員採用内定者を対象とした「ウォームアップセミナー」第2日は、3グループに分かれ、1月21日(土)28日(土)29日(日)の3日間にわたって行われました。
この研修は、内定者の方々が、4月から石川県の教員として円滑にスタートできることをねらいとして実施したもので、「著作権と情報モラル」「職場に生きるコミュニケーション力」「赴任にそなえて」の三つの講義・演習を行いました。
「著作権と情報モラル」では、法令に基づいた知識と留意点、児童生徒を取り巻くICTの状況と問題解決について、具体的な事例を交えながら研修を行いました。
また、「赴任にそなえて」においては、小学校、中高等学校、特別支援学校、養護教諭、栄養教諭に分かれて、職種に応じた指導のあり方、子どもたちとの接し方、社会人としての心得等について研修しました。
参加者からは、「赴任してからうまくやっていけるか不安だったが、明るく素直に学ぶ姿勢を大切にして頑張ってみようと思った。」「様々な事例を挙げながら解説してもらい、曖昧だった部分の知識を深めることができた。」などの感想が寄せられました。
なお、第1日は、12月1日(木)~9日(金)の7日間(土日を除く)にわたって、県内公立学校25校にて学校参観を実施しました。ご協力いただいた関係の学校の皆様に感謝申し上げます。
4月から教壇に立つ内定者にとって、この研修が学校現場での実践に役立つとともに、教員としての心構えを自覚する上で、実り多いものとなったと思われます。
「著作権と情報モラル」 | 「職場に生きるコミュニケーション力」 | 「赴任にそなえて」 |
第10期学生クラス標準コース5日目 選択教科別模擬授業の実施に向けて(小学校コース)
久しぶりの青空がのぞいた12月3日(土)、第10期学生クラス標準コース5日目を開催しました。この日は、「教育実践課題1・2」の講座を実施しました。
小学校は、「Let's try ”考え議論する道徳!”」と「Let's try ”Speaking English!”」、中高等学校は「Let's try ”考え議論する道徳!”」と「子どもを育てる指導と評価」の講義が行われました。
小学校では、今年度初めて、塾生が国語、英語、道徳の3教科から1教科を選んで模擬授業を行う選択教科別模擬授業を計画しています。選択教科別模擬授業は来年3月に実施予定です。
小学校の塾生からは、「道徳科の目標や目的、授業での大切なポイント等をわかりやすく教えていただき、これからの授業づくりに活かしていけそうだと思った。また、ビデオを通して模擬授業のやり方を実際に体験することができ、良かった。」「Small talk で、どのように言語活動を広げ、深めていくのかが明確にわかった。児童側として受けてみたことで、こんなふうにすると児童にとって楽しい授業になるということを学ぶことができた。」等の感想がありました。
中高等学校では、「授業や行事、日々の学校生活の中にたくさん道徳性を養う機会があること、大切なのは生徒に身に付けさせたい道徳性は何かをよく考え、指導の中に組み込んでいくことだということを学び、納得した。」「授業をつくっていく過程でねらいや評価規準をしっかりと確認していくべきだと思った。目的をもった指導と適切な評価が大切であることが理解できた。」等の感想が多くみられ、教科化された道徳と指導と評価についての理解が深まりました。
「小学校・道徳」講師 野々市市立御園小学校教頭 大塚 なぎさ |
「小学校・英語」講師 内灘町立白帆台小学校教頭 濵中 美咲 県教員総合研修センター ALT イアン・ローレンス |
「中高・道徳」講師 小松市立東陵小学校校長 柴田 和美 |
「中高・指導と評価」 野川 徹 指導員 (報告 松浦) |
第10期学生クラス標準コース4日目 ベテラン教員の技に学ぶ!
爽やかな秋風が心地よく感じられる中、第10期学生クラス標準コース4日目を11月5日(土)に開催しました。この日は、令和3年度マスター教員の先生方6名を講師としてお招きし、「ベテラン教員に学ぼう」の講座を実施しました。小学校は理科と社会、中高等学校は理科と英語の示範授業が行われました。
塾生は児童生徒役として授業を受けながら、ベテラン教員の卓越した指導方法を体験し、自身の授業づくりの参考になるポイントをつかむことができたようです。その後の講義では、子どもたちの実態に応じた対応や学級づくりの工夫などを通して、教師としての使命感や情熱に触れることができ、更なるレベルアップを図ろうという思いを強くしました。
北野 靜江 主幹教諭 社会 |
東山 麻由美 教諭 社会 |
別宗 美幸 教諭 理科 |
村田 祐美子 教諭 社会 |
熊切 道人 教諭 理科(地学) |
西 佳織 教諭 英語 |
<塾生の感想より>
○ 流れがつかみやすく、集中力の続く、素晴らしい授業だと思った。生徒の実態を把握することの大切さ、ねらいの設定など学ぶことがたくさんあった。
○ 勤務されている学校の生徒を想定し、簡潔かつ丁寧に手順を示しながら授業を進められており、生徒の実態に沿った授業計画の必要を強く感じた。
○ 板書の見やすさに驚かされた。また、授業を構成していく中で、既習に使った資料が本時で使う資料に関係を持たせるという工夫が素晴らしいと思った。
○ 自分の専門教科の指導力を上げていくことに加えて、自分の専門外のことにも興味を持つことが深い授業を進める上で大切だとわかった。
○ ペアワークや「ロイロノート」を通して考えを共有し、生徒自らが考えをまとめ深めていくことの大切さを知った。
○ 自己肯定感や完璧主義が学習の妨げになっている生徒に対し、成功体験を積ませるとか、失敗しても良いという安心感を与えることの大切さを知ることができた。
(報告 中本)
いしかわ師範塾 設立10周年記念事業 無事終える!
いしかわ師範塾は、平成25年4月設立以来、本年度で10周年を迎えたことを機に、7月10日、ホテル金沢にて記念式典・教育実践発表を開催したほか、8月3日には塾の講義概要や特徴をまとめた広報用DVDを作成・公開しました。また、9月30日にはこれまでの足跡をまとめた成果報告書を発刊しました。
これら3つの記念事業を滞りなく終えることができましたことに対し、関係各位の皆様に深く感謝いたします。今後とも教員をめざして仲間と切磋琢磨し合える環境を大切にしながら、人間力と実践的指導力を備えた人材の育成に邁進してまいります。
○ いしかわ師範塾 設立10周年記念式典・教育実践発表
新村塾頭による挨拶、来賓としてお招きした馳知事、石田 県議会議長からお祝いの言葉をいただき、長年にわたり師範塾の指導員として本県の教育に尽力された47名の代表者に感謝状が授与されました。なお、式典後、卒塾生2名が教育実践発表を行いました。 |
○ いしかわ師範塾 広報用DVD作成
学生クラスの講義・演習や模擬授業、学校現場で活躍する卒塾生や馳知事の視察等の様子を撮影し、いしかわ師範塾の特長をまとめた紹介動画として編集しました。作成したDVDは、県内外の大学、および、県内の全ての公立学校等に配付するとともに、短縮版をYou tubeで配信しています。
いしかわ師範塾の指導員や卒塾生のインタビューを多く取り入れることにより、教師をめざす若い人たちに学んでいただき、教員となって活躍してもらいたいという想いや願いが伝われば幸いです。
○ いしかわ師範塾 設立10周年記念成果報告書
成果報告書の内容は、当塾の研修事業10年間の変遷、講義録(抄)、大学関係者との教育懇談会、指導員全体研修会の概要、11名の新旧指導員による座談会の記録などを115ページにわたって掲載しています。
なお、成果報告書の中から、「いしかわ師範塾『学生クラス』のあゆみ」をホームページ上に転載しています。
第10期学生クラス短期コース(A日程)熱く学んだ6日間!
第10期学生クラス短期コース(A日程)は、8月26日(土)から31日(水)までの6日間、秋の気配が感じられる中での開催となりました。新型コロナウイルスの感染が高止まりであることから、半日開催としました。
開講式では、新村塾頭から「GIGAスクール構想や主体的・対話的で深い学びの実現といった教育界の動き対応するために、新しい知見や技能を積極的に身につけられることを期待する。」と激励の言葉がありました。 なお、当日は、教員総合研修センターが現職の教員を対象とした基本研修(3年目研修)を行っており、若い先生方が真剣に受講する様子を見ることで、大いに刺激を受ける機会になりました。 短期コースの主な講義内容は以下の通りです。 |
開講式の様子 ( 挨拶する新村塾頭)
(教員総合研修センター) |
できる わかる 理科実験!(小) | できる わかる ICT活用!(中高養) | 「示範授業」(谷内上教諭) |
また、各講義の後に行われた6回の模擬授業では、指導員や塾生が指摘した改善点について翌日の模擬授業で改善しようと努力する姿が見られ、短期間で日を追うごとにステップアップすることで塾生は達成感を得たようです。
6日間の日程を終えた塾生に対し、新村塾頭は閉講式で「教員に求められる資質や指導力は一朝一夕で身につくものではなく、たゆまぬ修養と経験などを積む中で身につくものであり、今後も学び続けるという思いや姿勢を忘れず、向上心を持って研鑽に努めて欲しい。」との言葉を贈りました。
なお、次回の短期コースB日程は来年2月18日(土)~24日(金)、C日程は3月2日(木)~8日(水)の開催を予定しています。(受付期間は12月5日(月)~1月20日(金))