講座NOW

いしかわ師範塾

NEW 第1回指導員全体研修会を開催しました

 第12期学生クラスの開講にむけ、第1回指導員全体研修会が招聘指導員を含む約40名が参加して、7月12日(金)午後、石川県教員総合研修センターにおいて開催しました。
 冒頭、才鴈塾頭からは、即戦力として学校現場で活躍できる若き優秀な教員人材の育成という当塾の果たすべき使命や今後の方向性について挨拶があり、石倉師範からは第12期学生クラス講座計画の要点について説明がありました。
 全体会では、石川県教員総合研修センター基本研修課 早川実宝 担当課長をお迎えして「初任者研修について」と題して、初任者研修講座の現況の理解を深めるとともに、当塾指導員が模擬授業指導にあたる上で心得ておくべき事項等について、様々な視点からわかりやすくお話ししていただきました。
 参加者からは「初任研と師範塾での指導が繋がっているという視点で大変参考になった。」「質疑応答では初任者の様子についても知ることができ、師範塾の指導の参考にしたい。」等の感想が多くありました。
 分科会は、小学校部会、中高・養護・栄養部会に分かれて研究協議を行いました。
 小学校部会では教員総合研修センター リーダー養成研修課 橋村由希子 担当課長より「算数指導の今」と題して講義をいただき、その後「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図るための授業改善について研修を深めました。
 中高・養護・栄養部会では、教員総合研修センター教育相談課 高野真一 担当課長より「生徒指導の今」と題して講義をいただいたのち、各教科ごとに、生徒指導の視点を生かした模擬授業の進め方等を中心に情報共有を図ることができました。
 全体会、分科会をとおして指導員一同、第12期学生クラスの開講に備えて若き教員人材の育成に意欲を新たにしました。

挨拶 才鴈 塾頭 全体会  講師 早川 担当課長
小学校部会 講師 橋村 担当課長 中高・養護・栄養部会 講師 高野 担当課長

 

NEW 第11期学生クラス標準コース 閉講式

 第11期学生クラス標準コースは、6月29日(土)に最終回を迎えました。
 閉講式では、才鴈塾頭から「能登半島地震で多くの県民が苦境に立つ、こんな時だからこそ皆さんに教師になってほしいと思っている。これからの社会をリードする皆さんに、石川の子どもたちの健やかな成長をしっかりと支え、創造的な復興をめざすいしかわの未来を一層明るいものにしてほしい。近い 将来、本県教育の若き担い手としてご活躍されることを心から期待し、応援している。」との励ましの言葉がありました。
 また、来賓としてご臨席いただいた県教員委員会の塩田教育次長からは、「“教育は人なり”といわれる。個別最適化や協働的な学びの実現に向けて、今まさに教育改革が進んでおり、皆さんには、この師範塾での学びを糧に教育的愛情を備え、高い指導力・実践力を有する石川の教師をめざし、本県教育の担い手として活躍してくれることを期待している。」との激励をいただきました。

 塾生の代表挨拶では、この1年を振り返るとともに、次のような感謝の言葉がありました。

「いしかわ師範塾では、豊富な経験を積んだ先生方から、教師としての心構えや実践的な指導技術を学ぶことができた。講義では、他者と意見を交流させることで、自分の考えを深めたり、新しい視点を発見したりすることができたし、毎回の模擬授業では、先生方の丁寧なご指導のおかげで、自分の得意な部分を伸ばし、苦手な部分を克服することができた。いしかわ師範塾での多くの学びを踏まえ、将来は子ども一人ひとりの気持ちに寄り添うこと、常に向上心を持って授業を改善し続けることを心がけ、子どもと共に成長していくことができる教員を目指したい。」(小学校グループ代表)
 「学校実習では、多くの収穫を得ることができた。先生方が試行錯誤を重ねながら、生徒にわかりやすく伝えようとする姿を見て、人に教えることの難しさや理解してもらえた時の喜びを知るきっかけになったし、先生とお話しする中で、実体験を交えて説明すること、生徒の思考力を高めることの重要性を学ぶことができた。この一年間、師範塾の先生方のサポートや共に学ぶ学生との関わり合いを通じて、大きく成長することができた。いしかわ師範塾で学んだことを生かして、教員採用試験に臨み、その先は、現場で働く教員として励んでいきたい。」(中高校グループ代表)

<塾生の感想より>

  • 自分の色が出せるように理想の教師像や学級のイメージをふくらませたい。
  • 授業を楽しくする工夫をたくさん考えていきたい。子どもと向き合う姿勢を大切にしたい。
  • 12回を通して、授業のむずかしさをたくさん感じることがあったが、それ以上に授業の深さ、魅力を感じることができた。
  • この一年間で、「子どもはどう考えるのかな」と一歩引いた目線で考えることができ、成長を感じた。
  • いしかわ師範塾を受講して実践的指導力や知識を得ることができた。学びのある充実した一年だった。

挨拶する才鴈塾頭             塾生を激励する塩田教育次長

閉講式 塾生代表挨拶

小学校グループ代表           中高校グループ代表

塾生を激励する指導員

   

 

今年度もオープンスクールを開催!

 梅雨入りが間近に感じられる中、今年度の大学生対象のオープンスクールは、第11期学生クラス標準コース11日目に合わせて、6月8日に開催しました。
 当日は、県内外から41名の大学生の参加があり、まずは、小学校、中高等学校と校種別に分かれ、それぞれ「理科実験」と「ICT活用」の講座を参観しました。どちらの講座も実践的な内容で、高い関心をもって参観する姿が多く見られました。
 開講式では、才鴈塾頭が「毎年、多くのいしかわ師範塾出身者が、新卒・新規採用者として教壇に立ち活躍している。今日のオープンスクールの参加が、皆さんにとって、教員志望について真剣に考えるよい機会になることをお祈りするとともに、一人でも多くの方がここ師範塾に入塾されることを心から期待する。」と挨拶しました。
 その後、指導員による「児童・生徒とのコミュニケーションづくりの基礎・基本」の講義では、ロールプレイ形式の演習をとおして、「児童生徒とのコミュニケーションには、傾聴することがいかに大切であるか」について体験しました。
 続いて、各班に分かれ第11期生の模擬授業を参観しました。塾生の授業の様子や、指導員が助言する内容を、熱心に参観する姿が見られました。最後に「いしかわ師範塾DVD」を視聴し、師範塾の取組について学びました。
 その後の質疑応答では「塾生の模擬授業のレベルが非常に高いと思ったが、授業プランの作成にどれくらいの時間をかけているのか?」「学校実習が60時間となっているが、どのような研修なのか?」「石川県の教員採用試験を受けるかどうか迷っているが、標準コースに申込みはできるのか?」(石川県の教員採用試験を受ける可能性のある人は、是非お申し込みください)などの質問が相次ぎ、参加者の関心の高さを窺うことができました。
 また、参加者のアンケートからは、「模擬授業や講座は、どれも実践を通しての学びであり、実際に教員になった時に役立つ内容だと感じた。」「少人数制の模擬授業であるため、指導員の先生からたくさんのアドバイスをもらい、自分の授業に自信をもてるようになると思った。」「先輩の模擬授業の完成度が高いのに驚いた。自分も入塾し、授業レベルを上げたいと強く思った。」「明るく楽しそうな雰囲気で、学生同士が共に学ぶ姿勢が印象的だった。是非入塾しようと思った。」などの声が寄せられました。

講座参観の様子 開講の挨拶(才鴈塾頭)
講座体験「児童・生徒との
コミュニケーションづくりの
基礎・基本」

 

模擬授業参観の様子

 

教育実践課題への理解5「Let’s try“考え深め合う探究活動”」

 学生クラス標準コース第10日目は、石川県立金沢二水高等学校副校長の石尾和彦先生を講師としてお招きし、中高・栄養・養護教諭志望者向けに、教育実践課題への理解5「Let’s try“考え深め合う探究活動”」を行いました。

 石尾先生はご自身の豊富な指導経験に基づき、探究活動をとおして生徒が身につけるべき力、探究活動の実践による生徒の変容、活動のプロセスの中で行う評価の方法、そして指導にあたる教員の役割や立ち位置について、グループ協議や受講生との対話をとおして、わかりやすくお話になりました。教育現場に立ち探究活動を指導するときに十分に活用できる内容であったと、受講生からも大変好評でした。

 将来塾生が、石尾先生の言われる「正解のない問いに向き合い、多様な他者と協働しながら“納得解”“最適解”を導く力」を生徒の中に育んでいけるよう、探究活動の指導力を身につけていくことを期待しています。



令和6年度講師セミナー開講!

 令和6年度講師セミナーが4月24日(水)に開講しました。今年度は土曜午前の部、土曜午後の部、平日夜間の部の3部に分かれて、いずれも県教員総合研修センターを会場に、7月6日(土)まで行われる予定です。
開講式では、才鴈塾頭から講師の方々の日々の教育活動への感謝とともに、講師セミナーでさらに指導力を磨いてほしいと激励の挨拶がありました。
 続いて「授業のつくり方」の講義では、主体的、対話的で深い学びの実現に向けた授業の工夫・改善について理解を深め、その後、校種、教科別にグループに分かれ、それぞれ「模擬授業」に取り組みました。
1月1日の能登半島地震を受け、今年度は能登会場(穴水高校)での講師セミナーの開催は見送ることとなりました。しかし、能登地区から20名を超える参加があり、学びへの熱い思いを感じました。今回から4回にわたるセミナーを通して、なお一層の指導力を身につけられるよう期待しています。

    開講式での塾頭挨拶