校長のつぶやき
校長からの冬休み宿題
今年の10月末、野口聡一さんら4人が乗り込んだ宇宙船が、国際宇宙ステーションに向けて旅立ちました。そして、彼らはこの宇宙船に名前をつけました。その名は、「resilience(レジリエンス)」。日本語訳すると、「回復力」「復元する力」。彼らは、なぜこんな名前をつけたのか?
コロナで大変なことになった世界に、困難な状況に陥っても心が折れることなく、しなやかに立ち直れるように願いを込めたメッセージなのかなと、私は想像しています。
2学期を終え、冬休みに入る北陵生の皆さんに望みたいのは、この「レジリエンス」、つまり、簡単には折れない、しなやかな心を持つことです。皆さんの中にも、自分の生き様を振り返って、順風満帆だったと言い切れる人はほとんどいないはず。何かしら、挫折したり、苦しんだりしてきたはず。我が身に辛いことが起きた時、まともに風(批判)を受けて「ポキッ!」と折れるのではなく、「しなやか」にかわして、少しずつ幹を太くしていく。この「しなやか」に生きる力が、今の時代、特に必要なんだなと感じます。でも、ボーッとしていては身に付きません。
そこで、冬休みにやってほしいこと。12月上旬に言ったことの繰り返しになります。
1つ目。周りの人のお手伝いをして下さい。些細なことでいいです。誰かが見てくれています。感謝してくれる人はいます。こんな自分でも役に立っているんだという気持ちを持つことです。
2つ目。本(特に紙の本)を読みましょう。みんなの、想像力、共感力(相手を推し量る力)を高めたいからです。
私からの冬休み課題は、「お手伝い」と「読書」。そこから身に付く自己有用感と共感力を鍛えることが、しなやなに生きる力、レジリエンスをつける近道と考えます。なお課題提出は、Google Classroomを使って行います。
ちなみに、今回飛び立った宇宙船は、アメリカの民間企業が、我々一般人も乗せられるように開発した宇宙船で今回が本格デビュー。半年後には、野口さんたちを地球に連れて帰り、その後も繰り返して使われるそうです。まさに「レジリエンス」、回復力ですね。
12月はお手伝いと読書
今週で期末考査が終了しますが、この後から冬休みを通して、生活上のお願い。
コロナ感染拡大が収まらない中、生徒の皆さんには、お手伝いと読書を求めます。
手伝いは、自分以外の人や思いやる心を付けてほしいからです。掃除、洗濯、ご家族のお世話、何でもいい。自分の身の周りでやれることをやりましょう。
読書は、小説なら作中人物に、随筆なら筆者に、自分の心を投影する力、共感力を身に付けて欲しいからです。現在、本校の先生方に「おすすめ本アンケート」を書いてもらっています。紹介された本は出来るだけ校内に提示しますので参考にして下さい。
12月のテーマは「お手伝い」と「読書」。
祝 県青少年ボランティア賞受賞
今年度の石川県健民運動青少年ボランティア賞に
本校が選ばれ、昨日、県庁にて表彰式が行われました。
本校の、東原町へのボランティア活動が評価されてのことですが、
その奉仕精神は、徐々に学校の中に浸透し出しています。
知事からもお話しがあったように、「継続」がキーワードです。
価値ある仕事
新人大会、お疲れ様。
本日、全校集会が無くなったので、生徒諸君には朝礼でメッセージを渡しました。
その中で、特に言いたかったこと。
「誰もが、どこかに、自分の立ち位置を持っている」。
単なる金儲けでなく、自分に価値のある仕事を見つけ出したいね、北陵生ならできる、
と思いつつ、今日も校舎を回っていたら、NC旋盤部屋で足が止まりました。
ひたむきに作った成果物が、右の、丸い加工金属品。
この時期の北陵は、黄葉と影のグラデーションが見事です。
チームで働く
1年「産業社会と人間」の体験活動、2,3年の「テーマ研究」、いよいよ深まってきました。
11月は県新人大会、そして、期末試験に向けての勉強が待ち構えている。
そこで、大切なのは「チームで働く力」。
部活は、たとえ個人戦でもチーム力が勝敗を左右するし、日頃の勉強も、高みを目指すのなら周りの人からの刺激が必要。そもそも、会社で働くことはチームで働くこと。
だから、今のうちに、チームで物事を進めるトレーニングをして、自分の意見をいう力、相手の意見を聞く力、相手の立場を理解する力、約束事を守る力を身に付けよう。
よって11月のテーマは「チームで働く」。生徒諸君も先生方も、皆で意識していきませんか。
下は、工業実習と福祉の授業の様子。チーム力を要する授業になっています。
石川県金沢市吉原町ワ21番地