津幡高校の日々の様子がごらんいただけます。

高校日誌

【園芸系列2年生】晩秋蚕(飼育7日目:2令蚕)「切り桑」

 9月19日(日)、飼育7日目です。※更新が遅くなりまして申し訳ありません。

 さて、昨日から2令蚕の飼育がスタートしましたが、本日はお蚕さんの食糧でもある「桑」についてお話しようと思います。

 『蚕』と『桑』はセットと言っても過言ではないくらいの関係性にあります。ただ、詳しく話しているとドンドン脱線しそうなので、詳しい話はまた機会があればすることにして、今日はどんな桑をお蚕さんに食べさせているのかを説明いたします。

 生まれたてのお蚕さんは体長が2~3mm程度でとても小さく、噛む力も大きくありません。なので、与える桑の葉は先端付近に生えている柔らかい葉が適しています。しかし、そのまま与えても、噛みつく場所(面積)が少なくて、中々全てのお蚕さんが桑にありつけなくなってしまいますので、お蚕さんの体長程の幅に切りそろえた「切り桑」を与えます。こうすることで、噛みつく場所(面積)が増えて均一に桑が行きわたるようにしているそうです。

 本校の養蚕では、2令まで「切り桑」を与えるようにしています。3令以降は、ある程度の大きさにちぎって与えるか、そのまま与えるようにしています。

 

 写真は本日のお蚕さんのお世話をしている生徒たちの様子です。お蚕さんも着実に、日々成長しております。「何だか塩昆布みたい」という言葉も聞きました。笑

 

 

 

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【園芸系列2年生】晩秋蚕(飼育6日目:2令蚕)「引っ越し」

 9月18日(土)、飼育6日目です。※更新が遅くなりまして申し訳ありません。

 朝、確認したところほぼ全てのお蚕さんが2令になっておりましたので、本日より2令スタートです。

 まず、新しい蚕座(お蚕さんを飼育する場所)の準備です。2令になると体も大きくなりますので、もっと広い場所を準備してあげなければなりません。まずは、適当な大きさの容器に、紙を貼り、消毒します。次に、引っ越しに使う網を消毒します。引っ越しには、蚕の性質を利用します。お蚕さんは、基本的に上へ上へと登っていく性質があります。また、約1日ほど絶食していたお蚕さん達は、お腹もペコペコです。なので、この上に登るという性質と、お腹が空いているという状況を上手に活用して、引っ越しをさせます。

<引っ越し手順>

①網を2令起蚕の上に敷きます

②網の上に切り桑を置きます

③しばらく待ちます(お蚕さんが上に登ってきて、桑を食べるまで)

④頃合いを見計らって、新しい蚕座に網ごと持ち上げて移動させます

⑤網の下に残っていたお蚕さんを見つけて新しい蚕座に移動させます

 

以上のような流れで、新しい蚕座での2令がスタートしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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【園芸系列2年生】晩秋蚕(飼育5日目:1令蚕)「2令起蚕」

 9月17日(金)、飼育5日目です。

 昨日の眠蚕が、眠りから覚め、脱皮をして2令になりました。眠からさめたお蚕さんのことを「起蚕(きさん)」といいます。つまり、本日のサブタイトルにあります2令起蚕というのは、眠から覚めて脱皮して2令になったお蚕さんという意味です。

 さて、起蚕が発見されたときに行う大切な作業は、石灰です。石灰には桑の葉を乾燥させるという働きと、お蚕さんの体を消毒する働きがあります。桑の葉をそのまま放置しておくと、先に眠から覚めた起蚕が桑の葉を食べてしまうので、乾燥させて食べれないように石灰を撒きます。

 本日の5・6限目に、説明と作業を行いました。写真はその時の様子です!!ちょっとかけすぎだったので、後ほど除去しました。

 

※写真の赤丸で囲ったお蚕さんは眠蚕です。頭の上に△マークが見えると思います。

※青丸で囲ったお蚕さんが2令起蚕です。頭の下にぶら下がっている黒い粒は、1令時の頭部の殻です。ちなみに、左側に抜け殻が見えます。

※紫丸は脱皮直後のお蚕さんです。まだ頭が黒色になっておらず、白色をしています。

 

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【園芸系列2年生】晩秋蚕(飼育4日目:1令蚕)「眠蚕出現」

 9月16日(木)、飼育4日目です。

 本日、眠蚕(みんさん)が出現いたしました。眠蚕というのは、眠に入った蚕という意味です。では、眠(みん)とは何なのか?と申しますと、お蚕さんが脱皮前に全く動かなくなる状態のことを言います。約半日~1日の間、全く動かなくなり、まるで寝ているように見えることから「眠」と言われているそうです。。。

 ちなみに、この「眠」中は、写真のようにお蚕さんの頭の上に茶色い△の模様が浮かび上がります。この△模様は、眠に入ったかどうかを一番わかりやすく判断する材料となっています。

※写真4枚目に注目してみてください。

 しかしながら、まだまだ眠に入っていないお蚕さんが大多数なので、本日はいつもより気持ち少な目で、切り桑を与えました。

  また、今回の養蚕では、本校の先生方も参加して下さっており、現在は職員室と保健室でも個別飼育されております。最後の写真は、職員室のI先生のお蚕さん!!

 

 

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【園芸系列2年生】晩秋蚕(飼育3日目:1令蚕)「品種について」

 9月15日(水)、飼育3日目です。

 今回の日誌より、タイトルの「 」中に、サブタイトル(本日一番伝えたいこと)を書いていきたいと思います。

 さて、今年度飼育をしております品種は「太平×長安」という品種と。「秋光×竜白」という2つの品種です。どちらも、昭和を代表する名品種です。簡単にではありますが、以下にそれぞれの特徴を説明させていただきます。もっと詳しく調べたい方は、「太平×長安」や「秋光×竜白」と検索してみてください。また、以下の<参考>も拝見していただければ、より深く分かると思います。

 

「太平×長安」

 この品種は、太平洋戦争前に片倉工業株式会社がパラシュート製作という特殊用途を目的に開発した蚕の品種です。パラシュート用に育成されただけに、その糸は強く、細く、長く、また、解じょや小節点が優れているという特徴がありました。これに加えて、当時の品種としては収穫量(収繭量)も多かったことから、戦後の昭和 21 年の 6 月には高級生糸用品種として国から指定されました。

 

「秋光×竜白」

 「太平長安」と同じく片倉工業株式会社が戦後に、国内の団塊世代の晴着需要を満たすために、量産型品種として昭和39年に開発した品種です。「太平長安」が中細繊度系なのに対して、「秋光竜白」は中太繊度系であり、やや太い糸で比較的大型の繭をつくり、内部汚染繭も少ないのが特徴です。

 

<参考>

・シルクレポートNo.63 2019.10月号

・昭和の蚕品種の復活と洋装服地への実用化(飯田のり子、平川嘉一、常山 泉、田中幸夫)

  

 ちなみに、本日のお蚕さんの作業は、朝・昼・夕の給桑作業に加えて、昨日同様に拡座作業も致しました。

 

 

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【園芸系列2年生】晩秋蚕(飼育2日目:1令蚕)

 9月14日(火)、飼育2日目です。

 昨日は黒かったのにもう、とういうかいつの間にか、ほんのり白みを帯びてきました。生徒たちは、これから約1か月に渡って朝・昼・夕に桑の葉を与えます(給桑作業)

 そして、本日は若干厚みを帯びてきた桑の葉を薄く広く広げる拡座(かくざ)という作業を行いました。

<白みを帯びてきたお蚕さん>

 

<拡座前:左、拡座後:右>

 

 

 

 

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【園芸系列2年生】晩秋蚕(飼育1日目:1令蚕)

 9月13日(月)の1・2限目の授業で、本校園芸系列2年生による晩秋蚕(ばんしゅうさん)の飼育がスタートしました。

 夏に刈り込んだ桑の木から新しく芽吹いた桑の葉を収獲し、細かく切って蚕に与えました。この初めて桑の葉を与えることを「掃立て(はきたて)」といいます。生まれたばかりの蚕は、色も黒く蟻(アリ)のように見えるので、蟻蚕(ぎさん)ともいわれています。

 今後は、出来る限り毎日蚕の飼育状況や作業内容等をこのHP上で紹介していきたいと思っていますので、是非ご期待ください。

<この日の作業内容>

①桑の葉の収穫(生まれたての蚕には柔らかい先端部分の葉を収穫する。先端から4枚目の葉が好ましい)

②桑の葉を洗う(どこからともなく飛んできた農薬が付着している可能性があるので)

③水分をふき取る

④桑の葉を切る(お蚕さんの体長2~3mmくらいの幅に切り揃える)

⑤まんべんなく与える

⑥濡れたタオルを飼育箱にかけて、桑の葉の乾燥を防ぐ

 

※今回、飼育を行った品種は以下の2品種です。どちらも、一般財団法人 大日本蚕糸会 蚕糸科学技術研究所より購入させていただきました。

「太平×長安(たいへい×ちょうあん)」約1,000頭

「秋光×竜白(しゅうこう×りゅうはく)」約1,000頭

  

 

 

 

 

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【園芸系列2年生】“養蚕復活プロジェクト”の説明と、晩秋蚕の準備

本校は、大正13年に河北農蚕学校として設立され、以降数々の変遷を経て現在(令和3年度で98年目)に至っています。学校のルーツが養蚕であったことから、創立100周年に向けて8年前(創立90周年の頃)より、学校の農地に桑の木を植え、蚕の飼育を行う“養蚕復活プロジェクト”を立ち上げて、様々な活動を行ってきました。

今まで、蚕の飼育に関しては、本校の園芸部が中心になって飼育を行ってきました。しかし、昨年度に園芸系列2年生30名全員が、「総合園芸」という授業において、約1か月半に渡り、初めて本格的に蚕の飼育に取り組みました。かつて、「部活動」や「課題研究」、「夏休みの研究」等において、少数の蚕の飼育に取り組んでいる高校はありましたが、系列全員が授業において、合計頭数4,000頭もの蚕の飼育に取り組むことは、全国的に見ても珍しい試みだと思われます。

石川県は「加賀友禅」や「牛首紬」等で絹織物の産地として全国的にも有名でありながら、養蚕農家が平成11年度をもって0軒となってしまいました。このような状況でありながら、県内の養蚕に新たな可能性を見出し、広めていこうとして立ち上がった津幡高校総合学科園芸系列の活躍にご期待ください。

 

下の写真は、9月13日(月)からの飼育に向けて、飼育箱の準備をしているところと、郵送にて到着したお蚕さんの卵です。

 

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7月20日(火)店頭選書に行きました。

今日は1学期終業式があり、1学期の締めくくりの1日となりました。

放課後、図書委員を中心に日頃から図書室をよく利用してくれている有志11名で店頭選書に行きました。

行き先は、いつも教科書販売等でもお世話になっているスガイ書店さんです。

 

生徒たちは気になる本を手に取り、出版年度が古すぎないかを確認して、購入する本をどんどん箱に入れていきました。

選んだ本は100冊ほどでしょうか?みなさん、図書室に並ぶのを楽しみにしていてくださいね。

 

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6月25日(金)午後の出来事

今日も3年生はマリン実習、修学旅行へ行っていますバス

3年生は不在ということで、教室棟1階を通ろうと思い階段を降りると・・・

 

雷雨から避難中の野球部員たちがストレッチをしていました!

(ストレッチをしていない人も混じっている?)

早く雨雲が去って、練習開始できますように晴れ

(快く道を開けてくれたので、無事に通ることができました。)

 

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