校長室より「おこらいえ」

日曜日

地震から329 日目

豪雨から65 日目

 

四国からの帰り

岡山に立ち寄りました

 

環太平洋大学の大池 淳一 准教授が

先日来てくださり

コテコテの岡山弁でご講演されたのを

思い出しました

千鳥の大悟さんが話すのが

コテコテの岡山弁だとも

お話しされていました

 

先日「テレビ千鳥」という番組で 

これまでまともに勉強してこなかった

という大悟さんが

小学校の算数に挑戦するコーナーをやっていました

小1小2の足し算引き算や九九までは

難なくクリアします

 

そして小数分数で早くもつまずき出すものの

図を駆使して思わぬ道筋で

正解に辿り着き始めます

 

相方ノブさんからは

「アホガリレオ」と異名をつけられる始末

 

その本領は割り算で発揮されることに

割り算の筆算の計算式を見ても???

 

ところが168÷6が

168の中に6が何個あるか

という意味だと気づくと

6×9=54

54を3回足して162

168まで6があとひとつ

だから9×3+1=28

と正解に辿り着くのです

 

九九と足し算

これまでにある知識を組み合わせて

新しい課題を解決する

まさにこれからの時代に求められる力です

 

さすが芸人さんは違います

 

人を怒らせたり悲しませたりするのは簡単です

人を泣かせることもある程度できます

最も難しいのは人を笑わせること

人に笑われるのとは違います

人を笑わせることをお仕事とする芸人さんは

この世で最も尊い仕事のひとつだと思います

 

今回の番組企画を見ても

やっぱりお笑い芸人は頭がいい

痛感しました

 

おそらく

大悟さんが小学校の勉強に苦戦する様子を見て

面白がる企画だったのでしょう

 

ところが最後に

算数の本質を理解した大悟さんは

「勉強は面白いんじゃ!」

 

自分の力で課題を解決し本質を理解した者は

さらに周辺の知識が欲しくなる

そして自分で解決できる課題が増えていく

勉強の本質に迫る素晴らしい教育番組でした


岡山城を訪れ

城主池田光政公の藩政改革を学びました

 

まずは質素倹約

これは当時江戸では

「備前風」と呼ばれていたそうです

 

次に医療改革

群に一人ずつ町医者を配置します

 

そして庶民の意見を聞くための「諌め箱」

これは徳川吉宗公による「目安箱」を

70年も先駆けてのものです

 

さらには教育改革による人づくり

地域のリーダーとして活躍する若者を育成するため

「閑谷学校」を設立します

これは全国に先駆けての全く新しい挑戦でした

 

発災以来

日本の各地を訪れる機会が増えてきました

その度にそこに住む

 

 


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『ちっこいハマグリ

 でっかいシジミ』

【意味】

人生いろいろ

こんにちは!アンパンマン号

地震から328 日目

豪雨から64 日目

 

讃岐富士を望む綾歌の地で

高文連郷土芸能の宴です

 

 

 

 

 

 

讃岐富士は丸亀市と坂井市のシンボル飯野山

富士山そっくりのフォルムではありますが

火山ではありません

 

山の上部は古銅輝石安山岩でできています

この古銅輝石安山岩は一般的にはサヌカイト

世界中でも香川県以外ほとんど採れない

とても希少な天然鉱石です

地元では「カンカン石」と呼ばれ

金づちで叩くと非常に澄んだ金属音がするため

古来より楽器としても使用されてきました

削ったり磨いたりすることで音色が変わります

東京オリンピック開会式の折に奏でられ

サヌカイトの神秘的な音色は

世界的にも有名となりました

 

山の下部は花崗岩

つまり太古の昔に溶岩が海の底で固まったもの

 

どこから見ても円錐形のシンメトリーは

海水が全くの偶然に作りだしたものです

 

高等学校総合文化祭全国大会が

来年この地で開催されるため

そのリハーサルも兼ねたプレ大会です

 

ここ讃岐はこんぴらさんを擁する

郷土芸能の宝庫です 

 

 

 

 

 

 

「さぬきこんぴらさん」で有名な金刀比羅宮は

古来より海の神様

能登の港の復興と寮の復活を祈願しました

参道口から御本宮までは785段

奥社までは1,368段の長い長い石段があります

参道には旧跡や文化財が多数あります

 

ステージでは

香川県の5つの高校が

素晴らしいパフォーマンスを見せてくださいました

 

 

 

 

 

 


帰路につきます

アンパンマン号が迎えに来てくれました

 

 

 

 

 

 

アンパンマンの生みの親

やなせたかしさんの出身地高知と

岡山をつなぐ列車です

 

やなせたかしさんには従軍経験がおありで

戦中戦後の深刻な食糧事情もあり

「人生で一番つらいことは食べられないこと」

という考えをお持ちだったそうです

売れないころ空腹を抱 えながら思っていた

「食べ物が向こうからやって来たらいいのに」

この思いから

「困っている人に食べ物を届けるヒーロー」

が誕生しました


「僕の顔をあげるよ」

戦う力が落ちると分かっていても

目の前の人を見捨てることはしません

「ほんとうの正義というものは

 けっしてかっこうのいいものでは ないし

 そしてそのために

 かならず自分も深く傷つくものです」

と語って いらっしゃいます

 

さらにはアンパンマン自身

食事をする場面は

一度も描かれていないそうです

常に自分よりも他人の幸せを優先します

 

「機関車トーマス」にも

食事の場面は一度も描かれていません

これはこの物語がもともと作者が

食事ができない病気の

自分の子供に向けて作ったものだから

なんだそうです

 

来年春から

NHKの連続テレビ小説「あんぱん」

がスタートします

やなせたかしさんと妻の小松暢さんが

登場人物のモデルとなっていて

戦前から戦後の激動の時代を生き抜く

夫婦の姿が描かれています

 

「アンパンマン」というネーミングは

赤ちゃんが最も発音しやすい

音の並びとなっていて

「パパ」「ママ」のように

歯がなくても

舌使いがうまくできなくても

唇の動きだけで発音できます

 

うちの娘たちも小さい頃

上手に発音していました

そんな娘たちに

カタカナを苦手とする晴れ女は

「アパマンショップ」や

「ワンマンカー」の看板を見つけては

「ほらほらアンパンマンよ」

読み違いにも程があります


 

 

 

 

 

 

 瀬戸は日暮れて夕波小波


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『おまえは傘をほしがる魚か?』

【意味】

無駄な衝動買いをたしなめる言葉

お遍路の旅その2

地震から327 日目

豪雨から63 日目

 

丸亀へ向かう新幹線の中です

先々週に引き続き四国旅行記です

「かがわ総文祭2025プレ大会」

の視察に来ました

 

「いしかわ総文2027」を控え

その準備のための視察です

輪島高校は郷土芸能部を担当しています

ただ2027年に輪島市文化会館が使える目処はなく

加賀市文化会館に場所をお借りします

 

輪島市は石川県の北端

加賀市は南端

距離にして200kmほど離れているので

準備といっても大変です

 

ただ県外からのお客様にとって

アクセスはよいので

3年後ぜひお越しください


 今日は瀬戸大橋を通って四国に入りました

 

 

 

 

 

 

本当に美しい景色です

 

日暮れに合わせて父母ヶ浜へ寄りました

日本のウユニ塩湖

鏡に映ったような写真が撮れるスポットです

 

 

 

 

 

 

日の入りと干潮が重なった瞬間だけ

奇跡のような写真が撮れるのだとか

今日は残念ながら干潮ではありませんでした

 

なんでもない海岸だけど

工夫してブランディングして

みんなが訪れたくなる

魅力的なスポットにできるんですね

輪島の復興にもぜひ参考にしたいです

 

 

 

 

 

 

かつてここは埋め立ての危機にあったそうです

この浜辺を愛した人たちによって守られました

美しい父母ヶ浜を守るため

当初7人で始めた「ちちぶの会」のメンバーが

清掃活動をされているそうです

 

今は亡き河田速雄さん

毎日当たり前のように浜に立ち清掃をする姿は

多くの人の心に刻み込まれています

 

ちちぶの会の伝説の3人は

その寡黙な後ろ姿で

世代を超えて

勇気と希望を与えてくださっています

 

勇気と希望といえば

なんかアンパンマンのテーマみたいですね

あるゲイバーのママが

悩みを相談する女性客に

「あんたねー

 アンパンマンのテーマを聞いて

 泣くぐらいじゃないと

 本当の悩みとはいわないのよ」

と言っていたのを思い出しました

 

「そうだ忘れないで生きる喜び」

確かに発災時はこれを聞いただけで

泣いていたと思います


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『出世魚も最後は刺身や』

【意味】諸行無常

卒業

地震から326 日目

豪雨から62 日目

 

この絵を見てください

昔SNSで拾った画像です

 

 

 

 

 

 

 

 

どのようにお感じになりますか?

 

下の方から伸びている

無数の階段やはしご 

それらを使って

必死になって登ってきた

登り詰めた先で目にした風景は…

 

この絵のタイトルは「卒業」

 

高校や塾が用意した無数の課題

それらをこなして

必死になって登ってきた

合格した志望校

だけどそこで何をすればいいのか

 

そんな気持ちを表しています

 

そんな思いをされた方

お母さんお父さんの世代でも

結構いらっしゃるのではないでしょうか?

 

大学入学後のミスマッチを防ぐために

今様々な教育改革が行われています

生徒の意識も確実に変わってきており

このようなミスマッチは以前と比べて

少なくなってきているように思います

 

それでも

「僕はいい大学へ行きたいです」

「どんな大学がいい大学なの?」

「偏差値の高い大学です」

「そこへ行って何をしたいの?」

「別にありません」

「じゃあ、どうしてそこへ行きたいの?」

「親がそのほうがいいって言うからです」

今でもこのような光景が見られたりします

 

こんな子はかなりの高確率で

「卒業」の絵のようになってしまいます

 

保護者の方にぜひご理解いただきたいのは

偏差値の高い大学へ入りさえすれば

何とかなったのは

遠い昔の話であるということです

 

輪島の子たちは

階段を登り詰めた後の光景を

無理矢理見せつけられました

土地が4m隆起した

そのおかげで

階段の先にある景色を

ちら見できた感じです

  

明日の事すら見えない

そんな状況に置かれ

それぞれが自分の将来を

真剣に考え始めました

 

「街プロ」の活動を通して

自分がすべきことを見つけたり

「自分はみんなの役に立っている」

自己有用感が高まったり

OECDとの共創を通して

世界との距離が縮まったりしています


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『懐中電灯で懐中電灯探すなよ』

【意味】

無駄なことはすな

発災以来ボランティアの方のお世話になっています

いろんな方がおいでます

「今度ボランティアに行きますから

 その手伝いに生徒何人か貸してください」

なんで被災民がボランティアのボランティアせなあかんねん

江戸の粋

地震から325 日目

豪雨から61 日目

 

なぜか昔から

「最後のひとつが思い出せない」

という悩みを持っています

 

「牛乳 たまご 豚肉 白菜 ちくわ 買ってきて」

と頼まれると4つまでは覚えているのですが

最後のひとつがどうしても思い出せず

 

自分の海馬のスペックが4つまでなのだろう

と思っていると

「玉ねぎ 鶏肉 チーズ」

と3つ頼まれたときに

今度は2つまでしか思い出せません

 

1つ忘れてもいいように

もうひとつ全然関係のないものを

勝手に付け加えればよかろうと

「玉ねぎ 鶏肉 チーズ 洗剤」

と記憶してみると

「玉ねぎ 鶏肉 洗剤」

を買ってきてしまうありさまです

 

忘年会の季節が近づいてきました

酒の席で上司がやってはいけない話題が5つあって

「仕事の話」

「昔の自慢話」

「説教」

「プライベートを根掘り葉掘りきく」

あと1つがどうしても思い出せません

 

吉原遊廓の客を分類した資料があります

稀代の遊び人 藤本箕山が著した「色道大鏡」

野暮な客から粋な客まで順に28

  

無性 恥恐 改粧 宿慢 悔事 瓦智

暫偽 顕名 誇威 去迷 謙退

説諺 振勇 催興 頓行 普属 非常 大偽

背世 等賤 示道 顕徳 抜粋

大秀 玄妙 極尽 明了 大極

 

漢字から大体想像できて面白いです

箸にも棒にもかからない非モテ男「無性」から

恥知らずの「恥恐」と続き

「誇威」はおそらく自慢話をするタイプ

「説諺」は説教をするタイプでしょうか

「催興」はきっとみんなを楽しませるタイプですね

 

私は酔っ払うと気が大きくなって

大法螺を吹くタイプなので

「大偽」あたりかもしれません

 

最高位の「大極」は

別の客と遊女の痴話喧嘩があれば割って入り

双方の言い分をよく聞いた上で

楽しい話で場を盛り上げ

ふたりが前より仲良くなるように

仕向けてくれる客だそうです

 

うーん

私はまだまだその域には達しません

全く遊びが足りないようです

 

モテ男と非モテ男の差は

江戸時代から歴然と存在していたようで

もっといえばこの「色道大鏡」は

宴の席だけでなく

人としての魅力あり方を

説いたもののような気がします

学校の高さを測ろう!

地震から324 日目

豪雨から60 日目

 

数学の宮下琢磨先生の

初任研の研究授業が行われました

 

 

 

 

 

 

冒頭から生徒が活発に発言します

普段から生徒との対話を重視して

授業実践している賜物です

 

三角関数の授業でした

tan(タンジェント)を用いて

校舎の高さを計算します

校舎から観測者までの距離に

仰角(見上げた角度)のtan をかけて

観測者の目の高さを加えると

なんと直接測ることのできない

校舎の高さを求めることができるのです

 

とまあ実はここまでは

多くの先生方が授業で実践されている内容です

 

今日はなんと

今の輪島高校でしかできない授業でした

 

地震で傾いた校舎の元の高さを

余弦定理を用いて求めるというものです

a^2=b^2+c^2-2bccosA

です

 

「正弦定理使えば校舎の傾きも計算できるよ」

と気づく生徒も

 

「宮下先生の数学楽しい!」

「宮下先生の授業最高!」

と授業後に生徒が叫んでいたこと

これが全てを物語っています


午後からは

羽咋高校のSTEAM 教育の研究授業に

お邪魔しました

 

羽咋高校さんも

トイレがまだ使えなかったり

体育館が使えなかったり

地震の被害が大きいです

 

そんな中生徒も先生も

生き生きと活動されていました

 

STEAM教育とは

Science(科学)

Technology(技術)

Engineering(工学)

Arts(芸術・リベラルアーツ)

Mathematics(数学)

の5つの領域を対象とした

理数教育に創造性教育を加えた教育理念です

 

羽咋高校さんではSTEAM教育に加え

DX構想など探究学習に

積極的に取り組んでおられます

 

1年生は

地域活性化に取り組む「交流創出コース」

高齢者対策に取り組む「幸福観想コース」

などの8つのコースに分かれ

トライアルキャンプを実践しています

 

研究授業では

「家庭×英語」

「地理×数学」

「理科×情報」

などの教科横断型の授業を行っていました

 

既存の知識同士を結びつけ

新たな価値観を創出する力の育成を目指す

令和型の学力の育成に

最も求められるカリキュラムであると思います

 

私が最も興味を持ったのが

「国語&音楽」でした

メラビアンの法則に関する授業でした

人と人がコミュニケーションを図る際

言語情報が7%

聴覚情報が38%

視覚情報が55%の割合で

相手に影響を与えるという心理学の法則です

「7-38-55のルール」や「3Vの法則」とも呼ばれます

 

日常生活の多くの場面で役立つスキルで

ぜひ輪島高校の生徒たちにも

聞かせたい内容でした 


輪島高校も羽咋高校も

素晴らしい授業を作り出す

若い先生方のポテンシャルは相当高いです

石川県の教育レベルの高さを物語っています

 

文部科学省が

学力テスト結果の都道府県別公表を

廃止する方向で動いているようですね

とてもいいことだと思います

 

私は小学生の頃

県の読書感想文コンクールで

最優秀賞を貰いました

何度も何度も書き直しをして

最終的に提出したものは

最初に書いたものとは

全く似ても似つかぬものになっていました

 

これって先生の指導力コンテストだな

もっといえば先生の指導に素直に従う子コンテストだなと

全然嬉しくなかったのを思い出しました

 

テストの得点だけで教員の指導力を測ることはナンセンス

そのテストの点を上げるために対策をさせるなんて問題外

このことをテスト結果の悪い県の教員が言っても

単なる負け犬の遠吠えだけど

今年全国一位になった石川県の教員が言うと

説得力あると思いませんか?

 

全国一位といってもそれで測れるのはある側面だけで

他県の優れた実践に学ぶべきところがたくさんあります

 

テストの点を競うのではなく

お互いの良いところを認め合い参考にして

高めあうためのテストになればいいなと思います

 

指導に盲目的に従う子ども育成コンテストでは

自分の力で未来を切り拓こうとする力強さが

育ってはきません

においの記憶

地震から323 日目

豪雨から59 日目

 

人の記憶の中で

最もさやかだけど

最も長く残るのは

匂いの記憶だそうです

 

昔の彼女と同じ香水をつけている人と

ふとすれ違った時

なんともいえない

せつない気持ちになったりします

 

先日奥野先生にいただいたカニを茹でた汁で

鍋をしました

 

今は隆起してしまって

二度と泳げない海

 

その匂いがしました

 

子供の頃の思い出が溢れてきて

 

鍋で泣けるなんて


地震と豪雨の被害

復旧がなかなか進まないこと

先の見通しが不明瞭な

不安の中で暮らし続けること

誰にとっても大きな負担です

 

スクールカウンセラーの

平野美香先生に入っていただき

生徒に寄り添っていただいています

 

メッセージをいただきましたので

ご紹介します

 

「しんどいと感じた時に

 短時間でも過ごすことのできる

 ホッとする居場所をつくること

 

 これに関しては

 ひとつの校舎が使用できない状況で

 ますます手狭になり

 物理的に場所を確保することが難しく

 またやるべきことが多い日の中で

 時間を取ること自体難しいことです

 

 でも今すでに

 保健室と栃木先生が

 みんなをひととき休ませることのできる

 場所になっています

 

 飛び続けて疲れてしまったとき

 ちょっとだけ羽を休め

 また飛び続ける力を得られる場所があることは

 小さなことのようでも

 大きな安心につながると思います

 

 心理職の仕事としては

 「危ない状態か判断すること」

 「必要な支援につなぐ」

 とともに

 そのホッとできる場・休める時間を提供して

 エンパワーすることも大切だと考えています

 お話を聴くことも

 その延長線上にある行為だと思っています

 

(本当は先生方にあてていただいたメッセージだったので

    生徒向けに一部言い回しを変えて掲載しました)


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『無理はせなあかん

 でも無茶はしたらあかん』

【意味】

頑張りすぎてはいけない

ちっちゃい「ぁ」?

地震から322 日目

豪雨から58 日目

 

最近ずっと気になることがあって

 

「ふくちぁん餃子」

なんて読むの問題に直面しています

 

「ふくちぁん餃子」は大阪の餃子専門店で

最近石川県にも急激に店舗数を増やしています

「ちゃん」ではなくて

ちっちゃい「ぁ」なんですよね

きっとなにかこだわりがおありのことと思います

なんて読むのかもっぱらの悩みのタネです

 

そういえば昔

「バャリース」の

ちっちゃい「ャ」にも

悩まされた時期があります

 

きっとBireley's を

それっぽく読ませるための

工夫なんだろうな

と自分なりに結論を出しました

 

気になって検索してみると

今は「バヤリース」

大きい「ヤ」なんですね

知らなかった

しかも「オレンヂ」ではなく「オレンジ」!

文字づかいってこうして新しく

なっていくんですね

 

ベルトをバンド

ベストをチョッキ

特急サンダーバードを特急雷鳥と

ついつい言ってしまう私にとって

ついていくのに精一杯です

 

昔使われていた文字で

現在使わないものに

「ぱ」のように

「さ」にまるをつけた

「さ゜」という文字があります

多くは江戸時代に使われていました

さてなんて読むでしょう

不思議発見!

 

ヒント

「お父さ゜ん」

 

答えは

「いつもすまないねえ」

「それは言いっこなしだよ

 おとっつぁん」の

「つぁ」でした

毎年恒例の

地震から321 日目

豪雨から57 日目

 

毎年この頃になると歯が欠けます

欠けた歯を治しに行くのが

毎年の恒例行事になっています

 

うらやましくないですか?

 

カニの解禁です

 

毎年の反省を活かすこともなく

待ってましたとばかりに

思いっきりガリッとやるもんですから

今年もやってしまいました

 

奥野拓海先生がとれたてのズワイと香箱を

しこたまくださいました

 

 

 

 

 

 

香箱とはズワイガニのメスで

身もさることながら

内子に旨みがギュッと詰まっています

 

子供の頃

料理屋をやっている友達の家へ遊びに行くと

「おやつはゆでたまごとガンチ

 どっちがいい?」

と聞かれたものです

ガンチとは輪島弁でカニのこと

つまり、卵1個とカニ1杯が

同じ値段だったのです

飽きるほどカニを食べていた私たちは

すかさず「ゆでたまご!」

 

それが今では

金沢でもちょっと気の張る料理屋へ行くと

1杯1万円ほどしますから

それで計算すると

今回は数十万円ほどの品を

いただいたことになります

 

錦織圭選手がおいしいとつぶやいた途端

高級魚になったノドグロと同じですね 

 

最近お茶受けとしてすっかり高級感の増した

「枯露柿」も能登のおいしいもののひとつです

昔砂糖が高級だったころ

甘いおやつの代表といえば柿だったので

「菓」はくさかんむりに果と書くそうです

「美味しんぼ」で言っていました

 

 

 

 

 

 

こちらが「枯露柿」を作っている家

家の中全体に柿が干してあります

風通しが良いように窓は取っ払ってあります

じっくりじっくりと渋みを甘みに変えます

 

のと里山海道の柳田から少し北上したところ

下り車線左側に見えます

 

奥野先生のおとうさまは漁師をされています

地震による隆起で海底の地形が変わり

漁場が変わった心配があり

漁ができるか危ぶまれていました

たくさんいただいたので大漁だったのか

あるいはあまり獲れなかった中

貴重なものを分けてくださったのかわかりませんが

おいしくいただきました

 

奥野先生も跡を継いで漁師

という選択肢もあったのですが

教職の道を選ばれました

教員よりもはるかに高収入の道を捨て

未来をつくる道を選ばれただけあって

生徒への熱い想いは人一倍です

 

今回の被災においても

何度も二次避難先を訪ねたり

転校してしまった生徒をずっと

気にかけていらっしゃいます

 

こんな教師の姿を見ていると

この地区の教育は大丈夫!

心強く感じます

パラグラフ・ライティングとは

地震から320 日目

豪雨から56 日目

 

 私は、日本の教育にパラグラフ・ライティング(以下P.W.)を取り入れるべきであると考えます。OECDの調査などで日本の子どもたちの表現力の低さが指摘されています。小さいうちからパラグラフ・ライティングを系統的に教えることにより、多くの場面で活躍する人材を育成することができます。

 P.W.とは、論理的な文章を書くためのスキルです。私も含め多くの日本人は、パラグラフを意識して文章を書いていません。パラグラフがしっかり構成されている文章と、そうでない文章とでは、伝わり方が歴然と異なります。

 英語文化圏の国々では、P.W.を系統的に教えています。エレメンタリースクールからハイスクール、ユニバーシティと発達段階に応じて適切な指導がなされます。こうして論理的で伝わりやすい文章の書き方を身につけていくのです。

 パラグラフとは、数行からなる文章のかたまりのことです。日本でいう段落のようなものですが、そこには一定のルールが存在し、段落とはやや意味合いが異なります。そのルールに則ってパラグラフを構成することによりわかりやすい文章を書くことができるようになります。

 パラグラフの初めには、そのパラグラフで最も言いたい「トピック・センテンス」を書きます。パラグラフの芯となる文章で、パラグラフの要約文という認識で書くとよいです。パラグラフの冒頭文さえ読めば、パラグラフ全体の内容が大まかに分かります。

 「トピック・センテンス」に続けて、その内容を詳しく説明する「サブ・センテンス」を書きます。「トピック・センテンス」のより詳細な言い換え,具体例,根拠など,各話題を補佐する役割を持つ文章を話題文の後に続けます。このことにより読み手はパラグラフの内容をより細かく知ることができます。

 ひとつのパラグラフにはひとつの内容しか書いてはいけません。つまり「サブ・センテンス」は、「トピック・センテンス」をより詳しく説明するものに限られるということです。そうでないと読み手を混乱させるような複雑な文章になってしまいます。

 接続詞を極力使わないのもP.W.の特徴です。「そして」「また」「しかし」などの接続詞を多用すると文章が冗長になります。接続詞がなくても伝わるように書くのがP.W.の目的であるともいえるからです。

 P.W.のルールに則った文章は、「トピック・センテンス」だけを飛ばし読みするだけで、文章の全体像を掴むことができます。お気づきでしょうか。実はここまでの文章は、パラグラフ・ライティングのルールに則って書かれています。どうぞ初めから「トピック・センテンス」だけを拾い読みしてみてください。

 

いかがですか

とはいえ全ての文章を

P.W.で書けばいいかというと

決してそうではありません。

 

最初に「犯人はこいつだ」と

トピックセンテンスを持ってきてある

ミステリーなんて

おもしろくもなんともないですもんね 

 

最初に犯人を明かしておいて

警部補とのやりとりを

おもしろおかしく描く

「古畑任三郎」のような

パターンもありますけどね


苦しいときこそ笑わなあかん!

今日の「大阪人の格言」

『無人島に何を持っていくか?って

 そもそもなんで無人島へ行かなあかんねん?』

【意味】

ものごとの本質を問い直す言葉