校長室より「おこらいえ」

大変なときは「大」きく「変」わるチャンスなんです

36日目

 

今日のタイトル

島本麻衣子さんのすてきな言葉に出逢いました

http://eyes-woman.com/

 

明日から始まる小中学校受け入れに向けて

準備です

 

一年生の教室には

こんなにちっちゃい机と椅子が

運び込まれました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小学生は2階と3階に

上がってもらいますが

階段が吹き抜けになっていて

とっても危険です

急きょネットを張って

落下防止です

 

 

 

 

 

 

今回大人でさえ怖かった地震

小学生はなおのことだったと思います

 

子どもたちの苦しみや悲しみは

はかり知れないものがあります

 

災害を経験した子どもたちが

このつらい時期を乗り越えるためには

我々大人が正しい知識を持ち

子どもたちの傷ついた心を理解して

愛情のこもったケアをしていくことが

大切です

 

今回の地震と火災は

子どもたちから

大切な人

家と部屋

仲良しのペット

お気に入りのぬいぐるみ

大好きな毛布

いろんなものを奪いました

 

子供達の小さな胸は

その時の恐ろしさで

今でもいっぱいです

 

だからこそ

今回高校に小中学校を受け入れることに

踏み切りました

お兄さんやお姉さんと

同じ学校に通えること

少しでも安心できますように

ご家族もきっとその方が安心でしょう

 

災害の後

子どもたちは

「おとなしくて良い子」

のように見えることがあるそうです

 

子どもたちの悲しみや苦しみを

見落とすことのないように

しっかりと寄り添って

いきたいと思います

 

まずは地震と津波のメカニズムを

科学的にそして具体的に

説明する必要があります

何かの罰なんかではないこと

そこを理解させないと

苦しみからは抜け出せません

 

そして東日本大震災の際に

表現されていない感情を表現させる手助けとして

子どもたちに自分の感情や体験を

話し合わせたり

絵を描かせて表現させる

手法が用いられましたが

現在ではこれは

全くの逆効果であることがわかり

やってはいけないこと

とされているそうです

 

ですので

輪島市の避難所では

避難されている方が

被災時を思い出し

精神を不安定にさせることのないよう

マスコミによる撮影や

インタビューは全て

お断りするという姿勢を

貫いてきました

 

岡山学芸館高校のみなさんが

手作りのモリンガ石鹸を

送ってくださいました

 

 

 

 

 

 

モリンガとは二酸化炭素の吸収力が杉の数倍あり

温暖化対策に有効な樹木なんだそうです

 

農業部のみなさんが

一つひとつ手作りして

温かいメッセージも添えてくださいました

水道が復旧したらぜひ使わせていただきますね

何ヶ月先になるかわかりませんが

その日が来るのを楽しみに待っています

 

今日避難生活が長くなったおばちゃんが

金沢から来たボランティアの方に

「へー、あんたんとこは水道出るが?

 都会やねー」

と感心している様子を見て

思わず噴き出してしまいました

一本のかっぱ巻き

35日目

 

水道の復旧にはまだまだ時間がかかるので

1週間に一度

洗濯と入浴のため

妻と両親が二次避難している

金沢方面へ向かいます

 

そのとき、

あちこちに拡がっている

生徒の様子も見に行きます

 

まずは被災した3年生が

お世話になっている

「彩の庭ホテル」さん

とっても静かに学習できる環境です

 

 

 

 

 

 

こちらの支配人はなんと

輪島高校の卒業生

わたしの後輩の橋上さんでした

シャバは狭いなぁ

 

次に

土日の学習場所として

活用させていただいている

 「ハイアットセントリック金沢」さん

まだ生徒は登校前でした

 

 

 

 

 

 

こちらの料飲部長は

わたしの先輩の九内さんの友達の雲井さんでした

クナイのともだちクモイ♪

ラップで韻を踏んでいるようですが

これまたシャバは狭いなぁ

 

統計学には「6次の隔たり」

という言葉があります

人の知り合いの数は平均44人

44を6回かけると世界の人口を超えます

つまり

「知り合いの知り合いを6人たどれば

 世界中の人と知り合いになれる」

というものです

 

最後に

金沢に避難している

1、2年生の学習の場である

文教会館

 

 

 

 

 

 

以前、輪島高校の避難所の女子トイレに

サニタリーディスペンサーを

設置してくださった

大阪大学のProject IMPACTさんが

こちらにも取り付けてくださるそうです

 

男子バレー部は金沢錦丘高校さんと

合同練習です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お昼にはおにぎりと豚汁を

振る舞っていただきました

 

久しぶりに愛情のこもった

あったかい食事に

いつもの親のご飯を思い出した

と言う生徒も・・・

 

私もひさしぶりにおいしいもの食べようと

回転寿司に入るまではよかったものの

こんなに高かったっけ?

怖じ気づいて

これから物要りだしなあ

結局カッパ巻き1皿だけ食べて

店を出ました

「一杯のかけそば」ならぬ

「一皿のカッパ巻き」

 

「美味しんぼ」で

寿司職人の腕を診るには玉子を食べろ

と確か海原雄山が言っていましたが

カッパ巻きだけ食べて職人の腕を見切る

食通と思ってもらえなかったかな?

まさかね

きっと変な客と思われたことでしょうね

今日は節分

34日目

 

今日は節分です

 

避難民の方々の二次避難も進み

小中学校仮校舎開設の準備も

順調に行われています

 

私は今年還暦を迎えます

輪島では還暦の年男と厄年を迎えた男が

神社で豆まきを行います

 

今回火災で失われた朝市通り近くの重蔵神社では

延焼を逃れたものの

鳥居や狛犬が壊れ

拝殿も崩れるなど

大きな被害を受けました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年は豆まきの中止も議論されましたが

こんな中だからこそ

市民を元気づけるために

ぜひやろうということで

賑々しく開催されました

 

授業が本格化してきました

33日目

 

いよいよ

金沢地区へ2次避難している生徒のための

学習支援が文教会館で始まりました

 

 

 

 

 

 

金沢大学さんが全面的に協力してくださり

場所の確保、必要な物資の調達など

スピーディーに準備してくださいました

 

 

 

 

 

 

昼食も全て準備してくださいます

文教会館への交通費は全て

石川県教育委員会が負担してくださいます

落ち着いて学習できる環境が整いました

この後

大学生の学習支援ボランティアも

加わってくださいます

まだ申し込んでいない人は

今からでもオッケーです

 

 

 

 

 

 

無線ルーターの貸し出しも行っています

 

午前中は輪島高校からの授業を

オンラインで受け

午後からは文教会館で

授業を行っています

 

今日は自分も

オンラインで授業に参加してみました

 

 

 

 

 

 

授業は生き物で

同じ空間で空気を感じながらやるもので

オンラインなんかでは

気持ちが通じ合わない

絶対にやってたまるかという

頑ななまでのオンライン反対派だったのですが

やってみると

意外!割といいな!という感じでした

授業感変わりました

 

部活道でも

(本校では部活動を部活道と書きます)

オンラインと対面を上手に併用しています

男子バレー部です

オンライントレーニングの様子です

 

 

 

 

 

 

輪島市の中学校には男子バレー部がなく

全員が高校でバレーを始めたメンバーです

素人軍団であったにも関わらず

今年の総体では県のベスト8に入り

能登地区大会では優勝しました

 

ところが

これからという時に

今回の被災で

主力2名が

転校することになりました

 

今日は転校した生徒も加わり

一緒に自宅でトレーニングです

 

転校先でもぜひバレーを続けてもらいたいです

来年対戦するのが楽しみです

 

文教会館近くのお店には

笑わんけ金沢

がんばらんけ石川

信じとるよ能登

 

 

 

 

 

 

みんなが応援してくれてます

嬉しいですね

全てが一歩ずつ前進していることを実感しつつ

輪島に帰ります

 

のと里山海道はきずだらけです

 

 

 

 

 

 

以前の地震でもこんな感じだったな

それでも立ち上がったんだから

今回だってきっと

新たな、人と人との繋がり

32日目

 

発災から1ヶ月が過ぎ

周辺の学校の様子はどうなっているのかな?

ちょっと行ってみました

 

道中無惨な風景を眺めながら

 

 

 

 

 

 

 

大きな被害を受けた飯田高校に着きました

飯田にはここ数年大きな地震が群発し

図書館の棚を「床」に固定するなど

被害を最小限にする工夫が

なされていました

 

それでも赤本が散乱するなど

さまざまな被害が見られました

 

 

 

 

 

 

「赤本」とは大学受験勉強に使う

大学別に過去問をまとめた本で

そのうちの一冊が昨日紹介した

「落ちない赤本」です

 

輪島高校よりも多くの生徒が

通っていました

飯田は道路事情が

輪島に比べて比較的いいので

車で送ってもらえているようです

 

 

 

 

 

 

 

教室に卓球台を入れて

体育の授業をしていました

早速我が校でも取り入れよう!

いいと思ったことは即マネします

ここは2年前に勤めていた学校で

生徒からは「教頭先生〜!」

覚えていてくれたんだ

「輪島高校のサイトにアップするよ」

「いいよー」とポーズしてくれました

 

 

 

 

 

 

 

グラウンドにも大きな亀裂が

 

 

 

 

 

 

 

帰り道

のと里山空港に寄ってみました

現在、週に3往復

東京便が運行されています

ボランティアの方が来られたり

高齢のご両親を迎えに来られたり

さまざまな人生が交錯します

穴水高校の書道ガールの作品が

それを見守っています

 

 

 

 

 

 

 

ここには

市内各地からの2次避難の方が

一旦集まり

まとまって温泉地などへ向かいます

 

 

 

 

 

 

バスの中には

これまで輪島高校で避難していた方の姿が…

自分に気づき手を振ってくれました

新しい避難先でもどうか健やかに

 

 

 

 

 

 

 

うちの学校では

学校の「中」のことは

大坪教頭先生が先生方をしっかりまとめ

「現在」なすべきことを

責任もってやってくれています

 

ですので

校長である私は

学校の「外」に目を向けて

「未来」に想いを巡らせることに

集中することができています

 

素晴らしい先生方に囲まれていることに

今回の地震を機に気づかされました

輪島の幼小中高を繋ぐプラットホームへ

31日目

 

本校に小学校と中学校の仮校舎を受け入れることが

正式に決まりました

 

対象の学校は

 

輪島中学校

ほとんどの生徒が家族を離れ

市外の施設に集団で移転して

授業を受けていますが

家庭の事情等で輪島に残っている

40名が対象です

 

小学校は

河井、鳳至、鴻巣、大屋、河原田、三井

の6校から180名

 

 

3階には、小さな子どもたちが集うカタリバさんが

トレーニング場や武道場には、避難をされている方が

体育館には、地域を守る自衛隊が

これまでどおりいらっしゃいます

 

まさに幼稚園からお年寄りまで

全ての方が集まる

生涯学習のプラットホームとしての

役割を担うことになります

 

体育館が使えないので

広めの部屋に卓球台を置いて

体育ができるようにしようかとか・・・

 

いろいろ考えています

 

小学校の移転の知らせを聞いた

長崎県立佐世保中央高等学校の

中島数美教頭先生からは

絵本全集を送っていただけることとなりました

 

小中高いっしょに体育をしたり

高校生による読み聞かせや

学習支援をしたり

この機会でないとできない

さまざまな教育をしかける

チャンスと考えています

 

あす

小中の校長先生方と打ち合わせをする予定です

 

いろんなアイデアを出し合って

新しい輪島を創る

未来の力を育てていきたいと思います

 

金沢方面へ二次避難をしている

1,2年生に対しては

石川県文教会館を学びの場として

活用できることとなりました

午前中は輪島高校から配信される

オンライン授業を受け

午後は金沢に詰めている

先生による授業を展開します

金沢大学の学生ボランティアによる

学習支援をしていただけるかもしれません

無料の家庭教師ですね!

 

輪島にいる生徒に対しても

授業のコマ数を増やして

より本格的な授業に近づけていきます

昼食も提供できることになりそうです

帰りにシャワーして帰ることもできます

なんだかわくわくしてきませんか?

 

先生方も智恵を出し合いながら

小中の先生とも協力しながら

よりよいものを目指して

頑張ります

 

飯田高校の校長先生から

いいものをいただきました

飯田高校もやっぱり被災して

校舎の中がひどい状態だったそうです

3階の廊下の本棚にあった赤本が崩れ

生じた亀裂からほとんど2階に落ちたんだそう

ところが1冊だけ引っかかって

落ちなかったんです

それがこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

「落ちない赤本!」

受験生のみんな

縁起がいいから

待ち受けにするんだ!

僕は明日、昨日のきみと・・・

30日目

 

このコラムの冒頭の「〇日目」というカウント

これ実はある映画のオマージュです

その映画は

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」

福士蒼汰さん演ずる美大生、高寿(たかとし)と

小松菜奈さん演ずる秘密を抱えた愛美(えみ)の恋物語

 

ストーリーが進み愛美の秘密が明らかになると

それまで時折見せていた彼女の涙の意味に気づき

何ともいえない切ない気持ちがこみ上げます

 

通常、映画の冒頭にあるタイトルバックが

開始1時間後

ちょうど折り返しのあたりにあるのも

とっても意味深

 

二度観がお薦めです

二度目は愛美に感情移入してみてください

時が遡り

涙腺崩壊必至です

 

単なる恋愛映画に終わらず

今まで出逢ってきた人たちと過ごしてきた

全ての瞬間が愛おしく感じる

そんな映画です

 

自分がこの映画を見たのは

一番下の娘が高校を卒業する直前のことでした

大学を出て就職して結婚して

もうこの家で暮らすことはおそらくない

やがて再び妻とふたりだけの生活に戻っていく

巣立って行く娘にこれまで何をしてあげられたのか

そして限られた時間の中で何をしてあげられるのか

残された時間が

なんだかとても大切なものに

感じられたことを思い出します

 

大切な人と過ごした時間は

いつまでも色褪せることなく

心の中で輝き続けます

卒業生のみなさんは高校生活の中で

いくつの輝きに出会えたのでしょうか

これまで

あなたがそこにいるだけで

ご家族の心の輝きであったことは

まちがいありません

 

そしてこれから先、

いくつの新しい出会いが待っているのでしょうか

自分自身が誰かの未来になれるよう

目の前の人との一瞬一瞬を大切にして

「今」を感じながら歩んでいってください。

 

こんなことを

昨年の卒業式で

生徒と保護者に

お伝えしました

 

今回の震災で

「大切な誰か」を

失ってしまった方も

いらっしゃいます

 

なんて声をかけていいのかも

わかりません

 

映画のカウントは

30日目で終わりますが

我々のカウントは

まだまだ続きます

「燃える男」の思い出

29日目

 

輪島市の「災害ゴミ」の回収が始まります

「災」と貼り紙をして

建物の前にまとめて置いとくのだそうです

 

「災」といえば

昔、野球部にいた元気な選手のことを思い出します

その選手は帽子のつばの裏に

「災」と大きな字で書いていました

どういう意味か尋ねると

「俺は燃える男なんで、『ほのお』っす!」

野球の練習もいいけど

漢字の勉強もせえと・・・

東京でホストやってるって聞いたけど

今頃どうしてるかな?

 

避難所では

この後輪島高校を小中学校としても

利用するため

避難民の方に避難所の移動をお願いしています

多い時で500人いた避難民の方が

今では103人に減りました

コロナ等感染者の方も2名となりました

 

生徒の転学も徐々に進んでいます

ある報道によると

今回の被災によって

現時点で輪島市民の36%が

金沢近辺に変わっていったと

試算されています

 

現在他校への転学が決まった生徒4名

他校からの返事待ちの生徒13名です

うち他校との条件が合わず

転学先の再考を迫られている生徒が

2名います

高校の転学は

やはりハードルが高いようです

 

今後の学校行事についても

検討をしなければなりません

 

直近のことについて言えば

卒業式です

 

体育館は現在自衛隊の駐屯地となっていて

使用することができません

仮に3月までに自衛隊が出られたとしても

体育館の床が傾いてしまっていて

危険でみなさんを入れるわけにはいきません

 

輪島市文化会館大ホールは

現在物資置き場となっていて

3月に使用できる保証がありません

 

そこで

金沢市の音楽堂で行うこととしました

すでに金沢の方へ変わってしまった卒業生が多く

かえってその方が集まりやすいと判断しました

 

音楽堂なら金沢駅の近くでアクセスもよく

思い出に残るものとなるのではないでしょうか

 

輪島からはバスを貸し切ります

卒業生は無料

ご家族の方は有料となります

日程は3月1日(金)

13:30開式の予定です

後ほどバス利用の希望をとりますので

ご計画に入れておいてください

避難所の男の連隊勤務、月月火水木金金

28日目

 

週に一度

二次避難している妻と両親のいる内灘へ

洗濯と風呂のため通っています

 

日中は車が混むため

夜明け前に出発して学校へ帰ります

 

朝早いと冷え込みが厳しく

フロントガラスが凍て付いています

お湯をかけてもすぐに凍ってしまうので

北陸ならではの生活の知恵です

ナイロン袋にお湯を入れて

フロントガラスを撫でるのです

そうすると再凍結させずに

しかもわずかなお湯で

氷を融かすことができます

 

 

 

 

 

 

 

地震の爪痕を眺めながら

慎重に車を走らせます 

 

のと里山海道は

ところどころ崩落していて

残されたガードレールのワイヤーが

なんだか墓標のようです

 

 

 

 

 

 

 

崩れた山肌を見ると

人間が地球を守ろうだなんて

そもそもとんでもない思い上がりで

偉大な地球の上で

単に生かされているだけの存在なのだと

実感します

立ち昇る霧に吸い込まれそうな

神々しさを感じます

 

 

 

 

 

 

 

学校に着くと

今日は簿記の検定です

本校にはビジネスコースがあって

実社会に出て即戦力として

活躍できる人材の育成を目指して

さまざまな資格取得に取り組んでいます

今日は4名の生徒が受検しました

 

 

 

 

 

 

 

おや?きちんと制服を着ている生徒が

なんでもお母さんが

とりあえず制服を持って

逃げてくださったのだとか

お母さんの愛情を感じて

なんともいえないせつなさを感じます

 

 

 

 

 

 

 

大阪大学から支援の方がみえました

避難所の視察を終え

必要な支援を考えてくださいます

 

 

 

 

 

 

避難所にどんなボランティアが必要か?

この問いには即答はできません

状況は日に日に変化しますし

突然にマンパワーが必要になることが

しょっちゅうです

前もって

「こんなボランティアをする!」

万全の準備をして来てくださっても

案外、的外れであったりもします

 

何かあった時のために

そこにいてくださるだけの

ボランティアがあります

「待つのも仕事」です

 

今日はスーパーの移動販売が

来てくださいました

避難民の方が楽しみに

玄関まで来られたのですが

テレビカメラがいるのを見て

「やっぱりやめた」

と帰っていく方がほとんどでした

 

映さないでくれと

自分がしっかり断るべきでした

ごめんなさい

 

避難所には

こんなかわいいメッセージボードが

 

 

 

 

 

 

これならつらい避難所生活も

ちょっぴり楽しく過ごせそうですね

 

最後に防災の知恵です

タンスや棚の上部に

隙間にピッタリ

カラーボックスを置きます

固定しなくてもOKです

今回、グランドピアノが裏返るような

震度7でもびくともしなかったので

実証済み、おすすめです

 

選抜出場おめでとう

27日目

 

金沢のホテルで勉強している

3年生を訪ねました

落ち着いた環境で勉強しています

 

 

 

 

 

 

金沢西高校のお昼休みには

あったかいうどんも

提供していただけるのだとか

 

 

 

 

 

 

 

春の選抜に

輪島市に校舎を構える

日本航空高校石川が選ばれました

おめでとうございます

被災地にとって

大きな希望の光です

 

日本航空高校石川野球部が

創部されたのは2003年

同年初めて公式戦を戦った相手は

当時私が部長を務めていた

町野高校でした

 

その年町野高校は閉校が決まっていて

町野高校野球部の最後の年でした

輪島市に新しくできた学校の

最初の相手が

その年に輪島市から消えてなくなる学校

何か因縁めいたものを感じたものです

 

町野高校は

春の選抜に「21世紀枠」が導入された最初の年に

全国9校の最終候補まで選ばれ

多くの記者に囲まれる中

校長室で選抜報告の電話を

ひたすら待つも

結局かかってこなかったという

さみしい思い出があります

 

ですので今回出場決定の報告を受けた

日本航空高校石川さんの喜びを

自分のことのように嬉しく思います

甲子園ではみんなを元気づける

はつらつとしたプレイを

見せてくれると思います

 

石川県からはもう一校

星稜高校も選ばれました

 

選ばれた瞬間

歓声はあげず

黙祷を捧げてくださったそうです

 

王貞治選手の現役時代の逸話を

思い出しました

王選手は

ホームランを打っても

決してバンザイやガッツポーズは

なさらなかった

それは打たれた相手投手への

最大限の敬意なんだそうです

唯一バンザイをしたのが

ハンク・アーロン選手の世界記録を超えた

通算756号を放ったときだけ

 

野球という競技は

日本人にとって単なるスポーツではなく

他の人への礼儀を重んじる

「道」なんだなと思います

 

そういった意味でも

素晴らしい選手を多く輩出している

星稜高校野球部に

あらためて敬意を表したいと思います

 

星稜高校といえば

数々の名勝負を残していますが

そのうちのひとつに

2014年夏

決勝戦で9回に8点差をひっくり返して

甲子園出場を決めた

神がかったゲームがあります

大逆転の口火を切った最終回の先頭打者

主将の村中選手は現在

今回同じく被災をした輪島市の門前高校で

野球部を率いています

 

当時の星稜高校のモットーであった「必笑」で

この苦境の中

生徒に元気を与え続けていることと思います

 

輪島市からうちも加えて3校

夏の大会で大暴れします