校長室より「おこらいえ」

遠くに行くには?

129日目

 

「早く行きたかったらひとりで行きなさい

 遠くへ行きたかったらみんなで行きなさい」

というアフリカのことわざがあります

 

はるか昔アフリカで生まれた我々の祖先は

みんなで遠くへ向かって歩き出し

子孫を増やしながら

世界中へと拡がっていきました

 

「鳴かぬなら自分で鳴くわホトトギス」

私は昔から他人の話を

全く聞かないタイプの人間でした

 

でも今

みんなで行くことの大切さを

この年になってはじめて

しみじみと感じています

 

他の人の意見を聞くのは

時間がかかります

反対意見が出てきたら

説得するためにさらに時間がかかります

まして反対に説得されることばかりです

 

だから

ひとりでする方がはるかに早いです

 

以前

尊敬する先輩の先生から

「一番間違いなく確実な

 仕事のやり方を教えてやる」

と云われたことがあります

 

それは

「誰にも頼らずひとりでやれ」

 

以来

大事な仕事は誰にも頼らず

ひとりでやっていたつもりでしたが

結局誰かが尻拭いをしてくれ

結果として迷惑をかけることが

多かったような気がします

 

いろんな人の意見を聞けば

いろんな角度から検討できますし

よりよいやり方が見つかったりもするし

だからこそ

遠くへ遠くへ行けそうな気がします

 

木曜日の7限目は「街プロ」の時間

みんなで話し合って

遠くへ遠くへ行きましょう

 

2年生は多くの生徒が

自分が取り組む

まちづくりのテーマを決め

動き出しています

 

 

 

 

 

 

近いうちにグループごとに

活動資金調達のための

コンペを行う予定でいます

 

多くの皆さまからいただいた

貴重なお見舞い金は

この活動に使わせていただきます

差し当たって必要なモノを買うより

「人づくり」

長岡藩の「米百俵」の精神です 

 

1年生はオリエンテーションです

 

 

 

 

 

 

これから1年間どんな活動をしていくのか

イメージを膨らませました

 

話し合いにポジティブな生徒もいれば

ネガティブな生徒もいます

 

数学者マルシャル・ロサダは

「3対1の法則」を提唱しています

ビジネスチームに成功をもたらすためには

「メンバー間の

 ポジティブな相互作用と

 ネガティブな相互作用の比率」が

最低でも「2.9013:1」でなければならない

というものです

 

一つのネガティブな意見や行動の

悪影響を打ち消すのに、

3倍の量のポジティブな

意見や行動が必要になるそうです

 

ポジティブとネガティブの割合が

このラインを下回ると

チームの仕事ぶりは急速に落ち込みます

 

上機嫌を周囲に振りまいて

みんなの機嫌を良くしてくれる人には

感謝をしましょう

 

逆に自分の感情のままに

不機嫌やイライラを振りまいている人は

チームに対して

大きなマイナスを及ぼしています

 

ネガティブとまではいかなくても

辛くて悲しくて

まだ動き出す気になれない

という人もいるでしょう

そんな人は

無理しなくていいよ

ゆっくり

自分と向き合う時間にしてください