校長室より「おこらいえ」

2学期成績赤点続出のわけ

2学期の保護者懇談が始まります

その際、成績表をお渡しします

   

今回、2年生の「公共」で赤点続出です

そこに込められた学校の意図を説明します

   

「公共」とは

現代の諸課題を

追及したり解決したりする活動を通して

平和で民主的な社会の形成者としての資質を

育成することを目指す科目です

 

いわば、未来を生きる若者にとって

今回の教育改革の内容を

最も踏まえるべき科目なのです

 

①     最初のメッセージ

 「定期テストだけで成績は決まらない」

  今年度より中間テストをなくしました

  1学期の期末テストで得点できなくても

  普段の提出物や小テストなどを加味し

  ほとんど赤点をつけませんでした

  ただ、提出物の内容を見ると

  他者の考えをコピーしただけのものが多く

  課題を残しました

 

②     続くメッセージ

 「授業で学んだことをもとに考察する力」

  2学期の期末テストでは

  パソコンと授業プリント持ち込み可とし

  紛争やコロナ対策など

  現実に起こっている問題に対して

  解決に向けた取り組みを考察させました

  ただそれでは

  生成型AIに回答させる恐れもあるため

  授業で学んだことを踏まえないと

  AIに質問できない工夫をしました

  普段の授業に対する取り組みも

  同時に評価できるテストにしたため

  2学期はテストの比重を高く評価しました

  その結果、赤点の生徒が多くなっています

 

今回のテストの前後で

生徒の授業に対する取り組みに

変化が見られるようになりました

 

これまでノートをとらなかった生徒が

ノートをとるようになりました

 

ノートをとっていた生徒も

ただ書くだけでなく

重要な視点や考え方のポイントなど

自らの考えを記述するようになりました

 

輪島高校では

成績表を

生徒に優劣をつけるツールではなく

生徒が自らの立ち位置を確認し

次の成長に向けた指針となるもの

と捉えています

 

今回赤点がつかなかった生徒は

新しい時代に求められる学力が

身についてきていると

ぜひ自信を持ってください

 

今回の赤点は

あくまでプロセスを評価したものです

評価の観点が変わったことも

改めて生徒に説明し指導してまいります

 

保護者のみなさまには

以上の点をご理解いただき

見守りくださいますよう

お願いいたします