校長室より「おこらいえ」
奥尻島も忘れないで
地震から 663 日目
豪雨から 399 日目
佐賀で開催された
全国音楽教育研究大会
フィナーレでふたたび
全員でフェニックスを大合唱しました
全国の多くの先生方から
励ましのお声をかけていただきました
北海道からお越しの
今金中学校の 清水 桃子 先生
奥尻中学校の 塩原 祐馬 先生と
お隣になり
いっしょに歌いました
奥尻島といえば
平成5年に発生した
北海道南西沖を震源とする
マグニチュード7.8の
地震によって発生した津波が
わずか2分後に到達して
奥尻町だけで 198人もの
死者・行方不明者が出た場所です
先日も別の機会に
奥尻島ご出身の先生とお会いしましたが
「世間は阪神淡路大震災以降
東日本大震災や
熊本地震などよく取り上げるけど
阪神淡路の2年前に起こった
私たちを襲った悲劇のことも
忘れないでほしい」
とおっしゃっていたのが
心に残っています
【今日のDeep Purple】
教科を超えた授業実践を紹介し
深い教科横断型授業を作り出すコーナー
今日は国語と商業の教科横断です
授業者は
電話が鳴る前に
かかってくることを予知できる
高森まどか先生
テーマは
「メールの書き方を学ぼう!」
書き方を学ぶ前に書いたメールを
全員で見ながら
良い点と良くない点を考えました
「件名」はあったほうが良いことや
長すぎると見ずらいこと
また最初に名乗ったほうが良いことに
気づきました
そのあと
商業と国語表現の教科書を
見比べながら
ビジネスにおけるメールの
一般的なルールについて学びました
その後日程調整のメールを例に
スムーズなやり取りにするには
どうすればよいか考えました
【今日のMAJIでWAJI活】
11月1日に開催される
探究学習「WAJI活」発表会
その内容を告知し
繋がってくださる方を見つけるコーナー
(9)高齢者といっしょ
〜心も身体も健康に〜
75歳以上を後期高齢者
65歳以上を前期高齢者
と呼ぶそうですが
初期高齢者の私は
後期高齢者並みの記憶力が自慢です
最も得意とするのは
用事があってある場所に来たのに
着いた途端用事を忘れてしまい
思い出そうと元の場所に戻ってみても
用事があったことすら忘れてしまうことです
これが私が心身共に健康である
元気の源となっています
周りは迷惑していると思いますが
(10)こども食堂について
子どもが一人でも安心して利用できる
無料または安価な食堂です
食事の提供だけでなく
子どもたちの「第三の居場所」として
学習支援や多世代交流の場としての
役割も担っています
(11)らくして防災
〜防災 × AI〜
防災が大切なのはわかっていても
なにを準備していいのか?
食品の消費期限が気になったり…
そんな不安や面倒を
一気に解決するアプリを開発中です
今回の発表会は
オンラインでもご覧になれます
お楽しみに
呼子の朝市
地震から 662 日目
豪雨から 398 日目
朝日新聞さんから
本校卒業生のその後を追った
ドキュメンタリー動画の
リンクを送っていただきました
デジタル版記事もあります
https://www.asahi.com/articles/ASTBM12QNTBMDIFI01FM.html
呼子(よぶこ)の朝市に行ってきました
佐賀県にある100年の歴史のある朝市です
港に隣接していて
水揚げしたての海の幸を扱います
輪島朝市も港と直結して
セリ体験などやってもいいですね
堤防も利用して釣り体験とセットにして
自分で釣った魚をその場で食べるとか
港にはズラッとイカが干してあります
輪島でこれやると
たちまちトンビにやられるかも
ここにはトンビいないのでしょうか
透き通ったイカ刺しが名物です
今朝は水揚げがなかったので
メニューの看板を見て我慢
輪島でもできそうですね
おそらくこれは水揚げしたイカを
生かしておくための生け簀
買った海産物を焼いて食べる
バーベキューコーナーもありました
アワビ250円〜
サザエ200円など
結構リーズナブル
ただし土日のみの営業なので
こちらも断念
道端でおばちゃんがサザエを焼いています
特大のもので1個 850円
これは結構なお値段ですね
こちらはイカの天ぷらを揚げたてで
8個ほど入って 500 円
観光客は「いろんなものを食べたい」
と考えているはずなので
ボリュームを落として
価格も下げるべきだと思います
昔ながらの土壁の家屋が続きます
クジラ漁の親方の屋敷を見つけました
この辺は昔はクジラ漁がさかんでした
漁の時期は12月から始まり春先まで
出漁の前に親方の家に集まり
酒を酌み交わしたのだそう
建物を活用して
中は資料館になっていました
輪島朝市にも震災を伝える
資料館があるといいですね
火災で消失する前は
輪島塗職人の伝統的な家屋が
あったんですけどね
阪神淡路大震災の時には
「しあわせ運べるように」
東日本大震災の時には
「群青」
傷ついた子供たちを励まし
未来に向かって歩き出すための
素敵な合唱曲が生まれました
私たちにも合唱曲が欲しい!
生徒や保護者の皆さんから
声が聞こえるようになりました
そんな時です
合唱作曲家の弓削田健介先生が
能登を訪れて
「被災地の子どもたちの
心の声を紡いで
合唱曲を作りたい」
とお申し出があったのは
そうして生まれたのが
合唱曲「フェニックス」です
今日は佐賀で
全日本音楽教育研究会全国大会
平たく言えば
日本中の音楽の先生方が集まる会で
弓削田先生の講演会
というよりコンサートがありました
最後にフェニックスを会場で大合唱
その時にステージの上から
指揮をさせていただきました
全国の音楽の先生の
会場を震わせる歌声に感動しました
会場では録音撮影が
禁じられていましたので
雰囲気をお伝えすることができず
残念です
【今日のMAJIでWAJI活】
11月1日に開催される
探究学習「WAJI活」発表会
その内容を告知し
繋がってくださる方を見つけるコーナー
(6)能登のまいもんを広めよう
「まいもん」とは「美味しいもの」
海の幸山の幸からスイーツと
美味しいものの宝庫です
どんな「まいもん」を
紹介してくれるのでしょう
(7)タービンで輪島に灯を
被災地の子供達にとって
何日も電気が来ないことは
大きなストレスでした
ですので
今年の研究発表には
エネルギー問題についてのものが
多くあります
(8)災害による栄養状態の変化を改善したい
被災地では
お年寄りがトイレに行くのを億劫がり
飲食をしなくなるケースが多くあります
また若い世代においても
仮設住宅での調理が
困難極まることから
適当に済ますことも増えます
そんな状況に解決策を提案します
英語の研究授業を研究する
地震から 661 日目
豪雨から 397 日目
生徒と雑談しました
「7時間全部奥野先生の授業ならいいのに!」
「どうして?」
「だって奥野先生
授業のゴール示してくれるし
ゴールしたらそこで授業終わるし」
「他の先生は?」
「2分ほど余ってもいきなり
小テスト入れたりして
時間ギリギリまで引っ張る」
「最大限に学んで欲しいんじゃ?」
「でも授業の内容終わっとるし
集中力切れとるし
全く意味ないと思う」
「じゃあそれ先生に伝えてみたら?」
「ダメやと思う」
「どうしてかな?」
「俺らうるさくするから?」
自分たちでもわかっているようです
私も現役時代は
この生徒たちと同じことを考えていて
終了のチャイムが鳴っても
授業のまとめをしている先生を
「アホちゃうか
生徒が早よ終われ思てんのに
意味ないやろ」
とどんなに話が途中でも
チャイムと共にサッと終わって
生徒の貴重な休み時間を
1秒たりとも奪わない
そんな努力をしていたものです
キレイに授業をまとめたいのは
教員のサガではありますが
生徒が聞いていないのでは意味ないのです
最近では
「教師がなにを教え込んだか
ではなく
生徒が何を学んだかが大切」
という考えが主流になっています
生徒が言うように
授業の目的達したんだから
そこで授業終わればいいようなものの
「教員は給料もらって働いているのだから
授業をサッサと切り上げて
給料分働かないのは
契約違反だ」
といった問題も絡んでくると
ややこしくなってきます
こういった社会の問題について
生徒と教員とで
じっくり議論する時間も
必要なのかもしれません
しかしながら
教育と経済は
必ずしも相容れないものであって
例えばアメリカの研究で
こんなのがあります
アメリカは結構思い切った
教育に関する実証実験をするお国柄で
ある州で
教員の給料を完全出来高払いにしたそうです
進学実績に基づいて
教員の働きぶりを査定し
結果を出した教員を優遇したそうです
教員のモチベーションが上がり
優れた教育効果をもたらすと
期待されていたのですが
結果は
アメリカの教育施策上
最大の失敗のひとつとなりました
なぜか?
学校がこれまでにないほど
荒れ出したのです
教員の指示に対して
「へん!どうせ自分の成績上げたいだけだろう」
「俺たちに言うこと聞かせれば
自分の給料上がるからな」
全く従わないようになってしまいました
教育の世界に
費用対効果だとか
経済の原理だとかは
決して持ち込んではならないという
教訓とすべきです
【今日のMAJIでWAJI活】
11月1日に開催される
探究学習「WAJI活」発表会
その内容を告知し
繋がってくださる方を見つけるコーナー
(3)ヤマメ大捜査線 in 輪島
環境DNAを調査して
輪島の川にヤマメがいないか
調査しています
生物は体表から剥がれた細胞や糞を
環境中に放出します
河川水中に含まれるDNAを分析することで
そこにどんな生物が住んでいるか特定できます
捕獲する必要がないので
生物や環境への負荷が少ない技術です
(4)神戸震災学習ツアー
かつての被災地神戸を視察して
30年間どのように復興してきたのか
自分の目と足で学んできました
30年経った今だからこそわかる
復興の成功と失敗
その教訓を能登の復興に活かします
(5)スポーツで健康 〜訪問型ジム〜
スポーツが大好きなのに場所がない
このグループでは
自分たちでジムを作ろうと
行政にかけあうなど
さまざまな活動を行い
多くの困難にぶつかってきました
そして今
訪問型ジムという
新しいスタイルのジムを考えました
発表会では
落成したての仮設校舎の
内見会も予定しています
内田洋行様にご支援いただいた
フリーアドレス制の職員室も
ご覧になれます
ぜひのお越しを
【今日の震災新採5】
震災の地に赴任となった
5人の新採者を紹介するコーナー
外国語科の加藤先生の
初任者研修の研究授業が行われました
授業はAll English でテンポよく
教師と生徒のトークが繰り広げられました
こんな授業ならもっと英語好きに
なっただろうなと思いました
特にいいなと思ったのは
教師から日本語の例文が提示され
即座にペアで英語に直す活動
ただ今回の授業では
教員が指名したひとりの生徒の英文しか
全員でシェアできず
その他のペアは
自分たちが作った英文について
合っているのか間違っているのかわからず
モヤモヤするのではと思います
そこで
AIを活用したこんなアプリどうでしょう
もし既にあったら教えてください
全ペアで話している例文を
マイクで拾います
現在門前高校とのオンライン授業で
使用している機器では
教室の一番後ろの席の生徒の
雑談まで拾えるので充分可能だと多います
拾った音声は全て
即座にスクリーンに投影されます
すると全てのペアで作られた英文を
全員でシェアできるのです
その際AIが
文法的な誤りなどを修正して表示します
すると間違った本人は
間違いに気づき
文法的に正確な英文を学べる上に
間違えたことは他の生徒に知られないので
間違いを恐れず話す習慣がつきます
ただ同じような文章ばかり集まっても
面白くも何ともありません
そこで教員に発問力が求められます
「彼は午後三時に駅で彼女を見かけた」
みたいな
他に訳しようのない例文ではダメです
生活に密着し
なおかつ汎用性の高い文章
例えば
「先生遅えな」
主語をどうするかだけでも
何通りも作れるし
そこに一言自分で付け加えるよう指示し
「先生遅えな 何してるんだろう?」
「先生遅えな 忙しいんかな?」
「先生遅えな 時間守れって言うとるくせに
自分が遅れるってどうなん?」
みたいに自由に生徒が作文すると
一気にボキャブラリが増えて
楽しいと思います
集まった例文はそのまま保存されて
いつでもアクセスできるようにしておけば
家庭学習にも使えます
木犀の花咲く頃に故郷へ帰りたいな
地震から 660 日目
豪雨から 396 日目
校庭の金木犀が香る頃となりました
タイトル何のフレーズかわかりますか
「日生のおばちゃん」の歌です
この秋の佳き日
体育祭が開催されました
保護者の方もお越しになり
元気いっぱいの姿を見ていただきました
とはいえグラウンドには
仮設校舎がもうじき完成
生徒席のすぐ後ろに
工事用のフェンスが
限られたスペースに
トラックを斜めに描く
というアイデアできり抜けます
不便なら不便なりに
アイデアが湧くものです
普段のことを普通通りにしようとするだけで
生徒も先生も考える力が
鍛えられる
おもしろい環境です
種目も工夫を凝らしてあります
運動が得意ではない生徒も
みんなが楽しめるような
工夫が散りばめられています
生徒会の生徒が
福岡第一高校さんの
夜の体育祭を見て刺激を受け
趣向を凝らして
種目設定をしてくれました
グラウンドの隅っこには
野球のブルペン
以前の屋根付きのに比べると
雨の日は使えませんが
できることをやるだけです
こちらもがんばりましたよ
陸上部が自分たちでこしらえた
お手製の砲丸投げ練習場です
ここで練習して
北信越大会出場を果たしたって考えると
ほんとにがんばったなって
感動します
こんなスペック
地震から 659 日目
豪雨から 395 日目
用事があって進路指導室に行きました
授業中なので先生は
国語科の高森まどか先生だけでした
私が入室するやいなや
何か用事があるかのように
高森先生はおもむろに立ち上がり
歩き出しました
するとちょうど電話の呼び出し音が鳴り
高森先生は受話器を取り上げるのでした
通話を終えると
何事もなかったように自席へと
「あれ?何か用事あったのでは?」
と問いかけると
「電話が鳴ったので出ただけです」
いやいや
電話が鳴ったのは
あなたがが立ち上がって歩き出したあとです
どうやら
電話が鳴る前に音が聞こえるという
特殊なスペックをお持ちのようです
電話が鳴ると
誰からの電話かピンとくることありませんか?
それを超えた特殊能力のようです
もうすぐハロウィンですね
英語科の矢田勇先生の
奥様とお子さんで
カボチャのランタンをつくって
高校に飾ってくれました
発災以来ずっと寄り添ってくださっている
福岡第一高等学校さん
文化祭に輪島高校も
出店させていただけることとなりました
福岡第一高校さんの文化祭は
「パラマ祭」といいます
ここには
「パラマ塾」という
部活動のようでちょっと違う
生徒が自分の意思で
好きなことを極める
そんな活動があります
氷川きよしさんは
ここの「演歌塾」で
その才能を開花させました
それぞれの塾が
その輝きを発揮する場が
「パラマ祭」です
「輪島塾」として出店します
環太平洋大学さん
岡山の興陽高校さんと
コラボして開発した
バスソルトを販売してきます
震災後にできた
いろんな絆にホント感謝です
投げやりにならずやり投げについて考える
地震から 658 日目
豪雨から 394 日目
つい先日までの暑さが
嘘のように肌寒い
西部緑地公園陸上競技場
陸上部の生徒が
北信越大会で頑張っています
大久保侑選手 砲丸投げ
11m21で11位
干場泰志選手 800m
1分59秒92で予選3位
池端龍太郎選手 5000m競歩
27分36秒52で14位 自己ベスト
林祐馬選手 3000m障害
10分04秒77 11位 自己ベスト
山崎煌季選手 やり投げ
震災のハンデを乗り越え
ひしめく強豪の中見せる
堂々としたパフォーマンスには
ただただ感激です
やり投げについて
いろいろ気になったので
訊いてみました
競技としての起源は
古代ギリシャやローマ
紀元前4世紀頃のことです
もともとは狩猟時代の投槍
獲物めがけて
エイヤっと投げつけていたものです
18世紀頃から北欧諸国で
さかんに行われるようになりましたが
他の種目が競技として
取り入れられていく中
やり投げだけはあまり一般的にはならず
20世紀に入ってから
ようやくオリンピック競技となります
やりの規格は
男子が 800 g 以上
女子が 600 g 以上
バスケットボールが約 600 g なので
結構重いですね
材質には金属製とファイバー製があります
ファイバー製はよくしなるそうだので
今日観ていて
シューっと飛んで行くのと
フワフワと飛んでいくのがあったのは
その違いでしょうか
世界記録は 100 m 近くだそうで
今日出場していた高校生たちは
およそ 40 〜50 m ほどの勝負だったので
とてつもない距離ですね
バスケットボールより重いもんを
100m 近く投げるんかい!?
って感じです
おもしろいのは
シューズが左右で違うこと
トップスピードに持ってきた助走を
投げる瞬間ピタッと止める必要があるので
右投げの場合
右足はつま先が厚いカバー仕立て
左足は捻挫防止のためハイカットです
やりは個人持ちですが
他の選手のを
その場で借りてもいいそうです
フェアなルールでいいですね
ところで
「なげやりになる」は
「投げ槍」ではなく
「投げ遣り」だそうです
競技の名誉のために
「餌を遣る」
「酒を遣る」
「片っ端から遣る」
「ひとおもいに遣る」
結構やんちゃな言葉ですね
Future そして Futures
地震から 657 日目
豪雨から 393 日目
いしかわ高校科学グランプリが
開催されています
本校からも6名の生徒が参加し
頑張っています
中は撮影禁止なので
詳細を伝えることはできませんが
日頃の数学理科の勉強の成果を
発揮していました
先日行われた大阪・関西万博の閉会式
そのフィナーレで
本校の 正角 心音 さんが
朗読をしました
その模様がこちら
https://drive.google.com/file/d/14Ti8auky31fViBxWodnG_yvIPWkBszf2/view?usp=drive_link
どうぞご覧ください
こんぴらさんが守ってくれる!?
地震から 656 日目
豪雨から 392 日目
新米の季節ですね
例年ですと晴れ女の実家で
稲刈りをしている頃ですが
地震と豪雨で
両親が避難していて
田んぼをつくってないものですから
ちょっぴりさみしい秋を迎えています
そんな折
数学の 宮下 琢磨 先生から
新米をいただきました
金沢のご実家でとれたお米だそうです
宮下先生は
昨年地震の3ヶ月後に
被災地の学校に赴任が決まり
はじめてご実家を離れて
本校を目にした時
さぞ驚かれたことと思います
赴任以来
金沢から毎日自家用車で通いました
当時は『のと里山海道』も使えず
片道3時間ほど
かかっていたのではないかと思います
被災地での仮設官舎暮らしより
長時間通勤を選ぶほど
それほど過酷な環境ではありました
さていただいた新米
今年の概算金
つまりJAが生産者に支払う価格は
前年比6〜7割増しだそうです
過去最高を記録した生産地も
我々の口に入る頃には
5kg で 5,000 円弱ってところでしょうか
米1合は約 150 g
1合でおにぎりが3つできるとして
おにぎりひとつに 50 g
5kg だと 100 個できる計算になります
米原価だけでいうと
おにぎり1個 50 円です
それに具や海苔
光熱費や人件費 輸送費などを計上し
コンビニおにぎり
だいたい 200 〜 300 円で
設定されています
高いと捉えるか安いと捉えるか?
パリの空港で売っていた
1個 1,800 円のに比べると
さすがに安いですね
【今日のDeep Purple】
教科を超えた授業実践を紹介し
深い教科横断型授業を作り出すコーナー
今日は国語と商業の教科横断です
テーマは
「図書委員会のポスターの掲示内容を検討する」
です
話し言葉と書き言葉の特徴や役割
そして表現の特色を踏まえた上で
正確さ
分かりやすさ
適切さ 敬意と親しさ
などに配慮した
表現や言葉遣いについて理解し
使う力の育成が目的です
『図書館利用のしおり』
を改善するための会議に用いる
議案書を作成する実習です
商業科の山元 真吾先生より
議案書に適した文章上の言葉遣いや表現方法を学び
その後実際に作成しました
ビジネス文書検定3級の内容が
基となっています
山元教諭(商業科)
「それぞれの教科の視点から
議案書を捉えることができてよかった
文章を考える部分は国語科
文章を作る際の技術的な部分は商業科
の範囲であることを認識できた」
濵田教諭(国語科)
「実学主義的な側面の強い教科と連携することで
人文主義的な側面が強い国語科の活動に
日常生活に即した目的を与えることができた
それを学んで何に使えるのかという点は
生徒の学ぶ意欲に直結すると感じた」
先日
初年次教育学会でお世話にあった
佐渡島 沙織 さまより
書籍を贈っていただきました
夏休みにアメリカへ
災害医療を学びに行っていた生徒が
その報告をした学会の時に
お世話になった方です
その時の発表そしてインタビューを
今後の教育に反映してくださるそうです
いただいた書籍は
今後の生徒の発表のスキルアップに
大いに活用させていただきます
どうもありがとうございました
今日は四国は高松に来ています
眼下には煌びやかな瀬戸内海
中国からの観光客が驚いています
「日本也有这么大的河流!」
(日本にもこんなに大きな川があるんだね)
違います
これ海です
さすが中国人はスケールが違います
時間があったので
金比羅さまに行ってみました
以前高松で防災備災関係の
講演をさせていただいた時に
主催者からこう依頼されました
「香川県民は本当に防災意識低いんですよ
『こんぴら様が守ってくださる』
と本気で思っているんです
なんとか言ってやってください」
確かに何がおこっても守ってくださる
霊験あらたかな氣がします
震災地の新採ファイブ
地震から 655 日目
豪雨から 391 日目
本校の教員は約30名
そのうち5名
まさに6人にひとりが新規採用
大学出たての
フレッシュな面々です
うち4名が
教委が準備してくださった
教員向け仮設住居に住まいし
毎朝1時間近くかけて通勤しています
6畳ほどの部屋ひとつに
シンクとトイレと風呂
我々住まいを失った者にしてみれば
それでも涙が出るほど
ありがたいのですが
人生で初めて一人暮らし
それもいきなり被災地への勤務
さぞ心細く不安も不満も
あると思いますが
それでも被災地の生徒のため
身を粉にして
がんばってくれています
そのうちのひとり
地歴公民科の 竹田 悠月 先生の
初任者研修研究授業が行われました
テーマは
「日清戦争の勝利によって
日本は『列強』の一員になれたのか」
さまざまな資料を活用して
各人で調べながら
ディスカッションを通じて
思考を深めていく
素晴らしい授業でした
新採とは思えない
しっかりとした準備の上に立ち
新採の強みを活かして
生徒の発言を最大限に引き出す
そんな授業でした
輪島の中学生の保護者のみなさん
どうぞ安心して地元の高校に
通わせてください
授業後の研究協議会では
まずは私の方から
「日清戦争の頃
アレニウスという科学者が
世界で初めて
二酸化炭素の温室効果に関する
論文を発表している
そうした科学の発展を
当時の政策に絡めると
新たな気づきがあるかもしれない」
と提案しました
そして指導主事の 大田 新 先生から
投げ込まれた新たな問いは
「日清戦争で得た賠償金は
どのように受け取って
どのように使ったのか?」
まず賠償金は
8回の分割払いにしたそうです
なぜか?
膨大な利子が発生するからです
結果
当時の国家予算の
4倍ほどの賠償金を受け取っています
そしてポンドで受け取っています
なぜか?
そのお金でイギリスの国債を
大量に購入したのです
イギリスは当時アフリカへの投資で
資金繰りに苦しんでいたのです
イギリスに恩を売ることで
その後の日英同盟に
つながったそうです
こうして歴史を
前後のつながりで見てみると
ダイナミックなうねりが見えて
本当に興味深いです
さすが長年の指導主事経験
深い教材理解です
教師が深く教材を理解することで
生徒に活き活きと語ることができる
そんなことふと思いました
高松で普通科高校校長会に参加しています
記念講演の講師は
なんと昨日訪れた
環太平洋大学の 中山 芳人 特任教授
TBS日曜劇場『御上先生』の
教育監修もなさっています
「非認知能力の育て方」
について学びました
共通の尺度で評価測定できる能力を
「認知能力」
共通の尺度で評価測定できない能力を
「非認知能力」
といいます
ただし個別の尺度で主観的になら
「非認知能力」であっても
評価ができます
例えば
「あなたの根性は10段階でいくつ?」
簡単に言い換えると
「見える学力」
「見えない学力」
とも言えます
「非認知能力」の具体的として
自立心 向上心 自制心 好奇心 冒険心
積極性 創造性 協調性 自主性 社交性
などなど
決して新しい概念ではなく
実は日本の教育には
ずっと昔から取り入れられていたものです
ひとことで表すと
「心」
「認知能力」or「非認知能力」
といった二項対立ではなく
「非認知能力」for「認知能力」
といった捉え方が適切です
勉強によって「学力」を高めるために
従前の
識字・読字訓練
書出表出訓練
計算訓練
といった勉学に特化した訓練
すなわち詰め込み学習から脱却し
意欲
向上心
協働性
といった学びに向かう力
すなわち「非認知能力」を
高める必要があるのです
本校では
「街プロ」がそのための
有効な取り組みとなっています
未来の教室
地震から 654 日目
豪雨から 390 日目
被災した奥能登公立高校5校
今後どうしていくのかは
大きな課題となっています
県は今のところ5校全てを
存続させる方針を打ち出していますが
今後の生徒減を鑑みると
このままの形では
様々な問題があり
何らかの新たな枠組みは必要です
魅力ある高校にしないと
人口の流出に拍車をかけてしまいます
先日も県主導で
そのための会合が持たれました
今日は
魅力ある学校づくりのヒントを求め
岡山県にある
ふたつの施設を訪ねました
まずは Benesse 本社
岡山市を一望できる
ロケーションにあります
全国的な企業なので
東京に本社があるのかと
思っていました
創業者は元々小学校の先生
生徒手帳の制作を手がける
福武書店がそのルーツです
やがて通信添削講座を始め
進研ゼミから現在に至ります
社員の創造性を引き出す
オフィスシステムのあり方
次世代の教育が向かう方向
芸術を中心に据えて展開されています
私自身もAI時代の
授業の中心は
芸術・家庭・体育になっていくと
考えています
次に訪れたのが環太平洋大学
『非認知能力』の育成をコンセプトにした
キャンパスとなっています
キャンパスのデザインは
瀬戸内海の絶景と一体となった
「地中美術館」
都市に光が差し込む
「こども本の森 中之島」
など世界中から高い評価を得ている
安藤忠雄氏
こちらは『Coaching Lab.』
教室をぐるっと囲むように
ガラス越しの参観席があり
模擬授業・研究授業を行い
本物の教員を育成します
『Learning.Lab』
最新機材を揃えたグループワーク室で
「考え抜く・伝える力」
を育成します
『Presentation Lab.』
語る力
人の心を動かす力の養成空間で
自分の考えをわかりやすく
大勢に伝える力を育成します
『Discussion Lab.』
英国議会をモチーフに
「白熱した議論をする力」
を育成します
『Debate Lab.』
国連安保理をモチーフに
「徹底的に討論する力」
を育成します
『IPU Studio』
テレビ局スタジオをモチーフに
「世界に発信する力」
を育成します
これらの施設を参考に
半島の最先端から
世界の最先端を目指せる
魅力ある高校を
能登の地に
つくりたいと妄想しています