校長室より「おこらいえ」

マルハラって何?

161日目

 

昨日

池上彰さんの番組で

「マルハラ」について

解説なさっていました

 

メールのやりとりの中で

上司からの「了解。」

これがハラスメントなんだそうです

 

どこが問題かわかりますか?

 

読点「。」です

何か言い切られているようで

冷たい感じがして

受け取った方は辛いようです

 

「モーニング娘。」

確かにこの場合

私たちはやってやる!

なんだか力強さを感じます

 

これに対し

伊集院光さんは

「上司は知らずに使っているのだから

 気になりますと伝えてみては?」

とおっしゃっていました

 

確かに陰で何でもかんでも

「◯◯ハラ」というのはどうかと思います

 

と同時に上司の方も

それを言い出しにくい雰囲気を

醸し出していないか

振り返る必要があります

 

そういえば最近は交通違反取締りも

ずいぶん様変わりしてきました

 

私自身若い頃

飲酒運転 麻薬運転 集団暴走以外の

大概の違反で

国庫におおいに貢献してきましたが

 

「はい!そこの黒いセダン!

 路肩寄せて止まりなさい!」

後ろからパトカーに怒鳴られ

その度に

「俺だけじゃねえだろ!」

今思えば見当違いな抵抗をしながら

免許証を提示していたものです

 

ところが先日目にした取り締まりでは

「白のワゴンを運転されている方

 申し訳ございません

 お車を路肩に寄せて停めていただけますか?

 気をつけてくださいね

 そう

 ゆっくりゆっくり

 はい

 ご協力ありがとうございます❤️」

こんな感じでした

 

確かにこれだったら

「うっかりスピード出てしまいました

 次から気をつけます

 ごめんなさい」

と素直になれそうな気がします

 

ところでこのブログ

これまで

「。」を使っていなかったということに

お気づきの方いらっしゃいますか? 

街プロ アイデア1 コンパクトシティ

160日目

 

「僕らの街は僕らが作る」街プロ

 

7日(金)

最初の発表会を行いました

自分たちがそれぞれ

どんな視点で

どんな街づくりに取り組んでいくのか

発表しあいました

毎日少しずつ紹介します

 

ご助言してくださる方

ご支援してくださる方

大募集中です

ご連絡お待ちしています!

 

【仕事①】コンパクトシティで輪島を復興

 

 

 

 

 

 パリ(フランス)

 メルボルン(オーストラリア)

 バンクーバー(カナダ)

 ポートランド(アメリカ)

 これらは世界五大コンパクトシティと

 呼ばれています

 

 コンパクトシティとは

 郊外に居住地域が広がるのを抑え

 できるだけ生活圏を小さくした街のこと

 

 五大コンパクトシティ

 最後の一つは

 なんとお隣の富山

 

 富山市では絵に描いたような

 ドーナツ化現象が問題となっていました

 ほとんどの人ががマイカーを使っており

 公共交通機関が衰退し

 車がないと生きていけません

 

 このままではダメだとして

 公共交通機関の整備に乗り出します

 まずは廃線になる予定だった

 JR線を利用して

 路面電車を作りました

 

 そして県内全域から

 市の中心部に人を集める秘策に

 乗り出します

 

 まずは県内全域から富山駅までのバス

 お年寄りはどこから来ても100円

 ただし条件があって

 富山駅で降りた場合のみ

 ひとつ手前のバス停で降りたら通常料金

 このことにより

 どこに用事があっても

 一旦富山駅前に

 人を集めることに成功します

 

 もうひとつの条件は

 小さい子供を連れていること

 自分の孫でなくて 

 近所の子でもOK

 小さい子がいると

 なんでも買ってあげたくなったり

 一緒にご飯食べたくなります

 お年寄りだけだと

 もったいないしうち帰って食べよ

 ってなりますもんね

 このことで市の中心部に

 お金を落とさせることに成功します

 

 次に外国人は無料

 富山県では立山登山に

 多くの外国人が来ていました

 ところが山に登るだけでは

 県はそう潤いません

 このことにより

 登山が終わった後他府県へ流れていた

 インバウンドの獲得に成功します

 

 さらにさらにお花を持っているとタダ

 単に華やかだから

 というのが当初の理由だったそうですが

 駅前の花屋さんが売れることがわかると

 オシャレな都会の花屋さんが

 どんどん出店するように

 なったのだそうです 

 

以上のネタは

以前武田鉄矢の「今朝の三枚おろし」

で聞いたネタです

記憶違いがあったらごめんなさい

 

アイデアと工夫で街を甦らせた富山

大いに参考になる点がありそうです

心字池に架かるみっつの赤い橋

159日目

 

たとえば

日本一の和英辞典があったとして

和英辞典は日本にしかないものなので

それはすなわち世界一

ということになります

 

先日 縁あって

たくさんの義援金を

福岡から届けてくださった

都築学園の

福岡第一高等学校さんと

福岡薬科大学付属高等学校さん

 

創設者の都築貞枝先生が

最初に教鞭をとられたのが

輪島高校の前身の

輪島高等女学校だったという縁で

お越しくださいました

 

 

 

 

 

 

貞枝先生が輪島に赴任しなければ

もしかしたら都築学園は

なかったかもしれないし

もちろん今回の出逢いもなかった

そう考えると

人の縁の不思議を感じます

 

太宰府天満宮

心字池に架かる

みっつの赤い橋は

ひとつめが過去で

ふたつめが今

そして…

 

過去から未来へと

確実に時は繋がっていく

今回の地震で実感しています

 

さてその2校で 

昨日体育祭が行われました

 

今年3回目を迎える「夜の体育祭」

熱中症が怖ければ夜にやればいい

できない理由を並べ立てるのではなく

どうやったらできるかを追求する

見習うべき姿勢です

 

開会式では都築仁子校長先生が

「飛行機は追い風では飛べません

 向かい風に向かって行くから

 飛び立てるのです」

なんだか今の自分たちに向けられた

言葉のようにも感じました

そして

「日本一の体育祭にしましょう」と

 

 

 

 

 

 

輪島高校ともオンラインでつなぎ

生徒会の役員たちの姿が

会場の大型スクリーンに映し出され

直接お礼を言うことができました

 

 

 

 

 

 

レッド ブルー イエローの

3つのグループで

競い合いますが

応援合戦では

レッドの応援のときは

ブルーもイエローも

真っ赤なペンライトを振るなど

学校一体となって盛り上げます

 

そしてスポーツが好きな生徒も

そうじゃない生徒も

全ての生徒が楽しめる工夫が

なされていました

 

まさに日本一の体育祭

そう実感しました

 

体育祭は日本にしかない文化です

 

最後に校長先生がご挨拶なさいました

 

「世界一の体育祭でしたよ」 

アカシアの花咲く丘で

158日目

 

遠くに聞こえる潮騒と

小鳥のさえずり

時折響いてくる列車の音

窓を開けると

心地よい海の匂いのする

内灘の学び舎に

まだ帰る家のない

高校生たちが

通ってきています

 

 

 

 

 

 

暮らせる目処のついた生徒から

輪島に戻って来てはいるものの

まだ16名の生徒が残っています

 

輪島高校の他には

飯田高校の生徒がひとりだけ

学校ごとに別々の教室を使っていましたが

ひとりだとさみしいので

いっしょに輪島高校の教室で

オンライン授業を受けています

今ではすっかり仲良しです

 

 

 

 

 

 

夏が来ます

金沢大学さんが

エアコンを設置してくださることに

なっています

本当にありがとうございます

 

今は淋しくて辛いだろうけど

この場所のこの学び舎のこの教室は

懐かしい匂いのする風景として

心の中に残っていくのだろうな

そんなことふと思いました 

地震の授業

157日目

 

余震から2日が過ぎ

「この後まだ余震は来るんか?

 理科の先生ならわかるやろ」

とムチャ振りされています

 

えー

地震の波にはふたつありまして

速い波と遅い波

速い波は最初に到着するので

Primary wave 略してP波

Primaryは

プライムタイムや

アマゾンプライムのプライムで

第一のという意味があります

プライムタイムというのは

一番視聴率の取れる時間帯

という意味ですからね

 

P波は進行方向に対して

縦に伸び縮みしながら進みます

お相撲さんが

どすこいどすこいと

突っ張るイメージです

突っ張られた方の力士は

顔が前後につまり横方向に

揺れますよね

すなわちP波が届くと

横揺れが起こります

 

P波に続いて

遅い方のSecondary wave 

略してS波が届きます

 

Secondary は

二塁手や秒を表すセカンド

1時間を最初に60分割して

ミニマライズつまり細かくしたのが

分つまりミニット

ミニットをさらに2回目に60分割したのが

セカンダリーミニット

すなわち秒です

 

S波は進行方向に対して

横方向にうねりながら進みます

スタンドの応援のウエイブが

まさにそれです

ウエイブを一人ひとり見ると

横には移動せず上下してますよね

つまりS波が届くと縦に揺れます

 

まとめると

P波は縦波横揺れ

S波は横波縦揺れ

このややこしさが

受験生を悩ませます

 

1秒間に進む距離は

P波が7km S波が4km

いずれにしても新幹線の100倍以上で

恐るべきスピードです

 

例えば震源から28km離れた地点まで

P波は4秒 S波は7秒で到着し

3秒の時間差が生まれます

この時間差を他に2地点

合計3地点で計測できれば

震源地を特定することができます

するとあらゆる地点への

地震の到着時刻を

割り出すことができるのです

これが緊急地震速報の仕組みです

 

とここまでは理科の教員として

わかるのですが

さすがに余震予知までは…

 

さーて来週のおこらいえは

「どうして未来の天気がわかるの?」

天気予報のしくみです

じゃんけんぽん

うふふ

「おはよう日本」の力

156日目

 

今朝 NHKの「おはよう日本」で

「街プロ」で一生懸命努力している

ふたりの輪高生が紹介されました

 

まずは邑田 達紀さん

祭りの力で復興を成し遂げたいそう

 

続いて明後心咲さん

自分自身さみしい思いをしたので

同じ思いをしている子どもたちに

寄り添える場所を作りたいそう

 

それを見た多くの方から

支援の声が届いています

 

この番組は

誠実なディレクターさんが

ずっと寄り添って

とても丁寧な作り方をされているので

多くの方の心を動かしたのだと思います

 

心のケアなど精神看護を専門とする

「らいず訪問看護ステーション」さん

本校の相談課と連絡を取りながら

生徒の様子を観ていただこうかと

考えています

 

東日本大震災をきっかけとして設立された

「一般財団法人 教育支援グローバル基金」さん

経済的支援や研修活動を行なっています

「街プロ」との関わりの中で

ご一緒させていただきたいと思います

 

宇都宮のボランティア団体

「ムリーヤ」さん

8月に体育祭に招待してくださるのだそう

輪島高校チームとして出場します

 

また 番組とは関係ありませんが

愛知県豊岡市のバレーボール関係の方

バレーボール部に対して

ユニフォームやボール代として

使って欲しいということです

 

私自身は今日

商業高校の校長会に出席しました

本校は

輪島実業高校商業科の流れを汲む

ビジネスコースが設置されているので

普通高校ながら

商業高校会に加盟しています

松任高校の中町玲子校長先生から

声をかけていただきました

「みんな少しずつ慣れてきましたよ」

そう震災によりおよそ30人の生徒が

転校してしまいましたが

松任高校さんには

最も多く受け入れていただき

4人の生徒がお世話になっているのです

校長先生は一人ひとりの様子を

教えてくださいました

しっかりと見守ってくださる

いい校長先生に出会えたね

 

帰りには金沢北陵高校さんの

グラウンドを見に行ってきました

中村 悟 校長先生が敷地内を

案内してくださいました

目の前に広がる雄大な眺めに思わず

「見晴らしのいい学校ですね」

「いいえ 見晴らしが良くなったんです」

近づいてみると目の前の山が崩れ落ちて

視界がひらけたようです

 

 

 

 

 

 

こんなに離れた金沢でも

こんなに被害があったのですね

 

学校に帰ると

先日招待してくださった

仙台育英高校野球部保護者会の皆さんが

かっこいいパネルをつくって

送ってくださっていました

 

 

 

 

 

 

うちの選手たちって

こんなにかっこよかったんだと感動

特に監督と部長が男前です

すわ余震

155日目

 

今朝ほど

能登沖を震源とする

2度の余震が観測されましjた

 

生徒やその家族の被害の連絡は

今のところなく

通常通りの学校活動を行っています

 

校舎にも

大きな被害は確認されませんでしたが

傾きが少し大きくなった棟があります

生徒が学習活動をする棟ではありませんので

ご心配なく

 

自分でタイトルに書いておいて

なんですけど

「すわ地震」の「すわ」って何?

「すわ火事」「すわ雷」とは

言わないですよね

地震の枕詞?

 

今日の余震で

正月のこと思い出しました

 

「紅白歌合戦」から「ゆく年くる年」に

切り替わる瞬間が昔から好きです

「赤組優勝おめでとう!」

クラッカーバーン!

花吹雪キラキラ…

・・・

「ゴーン」

・・・

「ここ永平寺では…」

このギャップ

そしてこの静寂

 

蝋燭の炎が映ります

なんとも言えない

厳かな気持ちになる瞬間です

 

年が明けると初詣に行きます

今年は能登で一番大きい神社

気多大社へ詣でました

 

おみくじをひくと「大吉」

これまでの苦労が花咲く!

みたいなことが

書かれていたような気がします

 

その数分後です

「テロンテロン

 テロンテロン

 緊急地震速報!…」

大きな揺れが襲います

「火を消せ!」

屋台に向かって叫びます

 

津波警報が発令

すぐさま裏山へと駆け上り

避難所で一晩明かすことになりました

 

「ゆく年くる年」で

蝋燭の炎が映し出された24時間後

目に飛び込んできたのは

我が家に迫り来る炎の映像でした

 

あの時ひいたおみくじに

「大凶!お前の街が消えてなくなる」

と書かれていたとしても

きっと一笑に伏すことでしょう

 

でもほんとうにそれがおこった

 

災害は忘れた頃に…

自分の気持ちの緩みを実感させられた

一日でした 

被災地の夜空に感動のドローン

153日目

 

ビジネスコースの3年生が

横浜に来ています

 

神奈川県商業教育研究会さんが

輪島高校と飯田高校から

生徒2名と引率教員1名を

それぞれ招待してくださいました

 

「高校生能登応援商店街

 supported by MARK IS みなとみらい」

と銘打ったこのイベントには

両校の他に

これまでに被災から復興を果たしている

宮城県 兵庫県 熊本県からも参加です

 

 

 

 

 

 

神奈川県で商業を学ぶ高校生のみなさんと

連携や交流を図りながら

各校で開発した商品を販売し

商業科で学ぶ特長を活かした

能登復興活動を行います

 

本校からは

輪島塗のお椀などを販売しています

 

 

 

 

 

 

場所は

みなとみらい駅から直結の

MARK IS みなとみらい1階

1日(土)の10:00〜16:00

2日(日)の10:00〜17:00

お近くの方はぜひお立ち寄りください

 

 

 

 

 

 

 

地震が起こって以来ずっと

小さな港町の孤立集落で

おばあさんとふたりで過ごし

救出を待ちきれず

おばあちゃんへの助けを求めて

6日目に瓦礫の山をひとり乗り越えて

戻ってきた細谷彩香さんの

トークショーも行われました

 

 

 

 

 

 

 

横浜では現在開港祭が催されていて

夜にはドローンショーのリハーサルが

行われていました

 

 

 

 

 

 

奇しくも例年なら

輪島市民まつりが開催されている日です

日本一の花火が打ち上げられていた日です

昨年も2万5千発もの花火が…

このレベルの花火大会は

他にもあると思いますが

圧巻なのはその時間の短さ

つまり単位時間あたりの打ち上げ数が

日本一なのです

開始から終了まで

花火が空に輝いていない瞬間が

ありません

まあ しゃわしねえこと

(せわしないの輪島弁)

無風状態だと

先にあげた花火の

煙幕が凄すぎて

そのあとの花火が見えないという

お間抜けな一面も実はあります

ぜひ全国のみなさんに

ご覧になっていただきたいのですが

今年は中止となっています

 

花火がダメでも

ドローンでならできないかな

心をひとつに復興に立ち向かう

勇気になるのにな

そんなことふと思ったりしました

 

被災地の焼け跡の夜空に輝く

鎮魂と復興のドローンショー

ドローン会社の方

やっていただけないでしょうか?

部活道

152日目

 

本校では部活動を「部活道」といい

人としての生きる道としています

先先代の赤田英明校長先生の

命名によるものです

 

現在

県内各地を会場に

高等学校総合体育大会

総合文化祭が行われています

 

 

 

 

 

 

 

今日は生徒たちの活躍を見に来ています

 

和太鼓部は

金沢市民芸術村で

プロ奏者を招いて

講習会の開催です

 

 

 

 

 

 

講師を務めてくださったのは

プロ奏者の成田千恵子さん

太鼓は単純だからこそ奥が深い

指先の動きひとつ

ばちさばきひとつで

大きく音色が変わります

だからこそ基本が大事

基礎からみっちり

教えていただきました

 

卓球部は小松市総合体育館で

熱戦を繰り広げています

 

 

 

 

 

 

2年前からコーチをお願いしている

林平さん

現在は金沢市にお住まいで

毎週末輪島までお越しになって

指導をしてくださっています

ほんとうにありがとうございます

 

卓球には

ストレート勝ちは相手に失礼

どこかで失敗して

1点をプレゼントするという

なんとも優しい

暗黙のルールがあるようです

以前あまりにも力の差がありすぎて

うっかりストレート勝ちしてしまった

福原愛選手が

相手に謝っているのを

テレビで見たことがあります

高校ではどうなんでしょう 

 

金沢21世紀美術館では

絵画や書そして彫刻など

高校生の作品が展示されています

 

 

 

 

 

 

輪島高校の生徒の作品たちです

中央には最優秀賞を獲得した

寺下さんの作品が飾られています

 

 

 

 

 

 

 

こちらは

3年後に石川県で開催される

全国高等学校総合文化祭に向けて

県内すべての高校で手分けをして

準備を進めている

各都道府県の形をした灯篭です

写真一番手前が

輪島高校が担当する兵庫県

 

こうやって見ると

「北海道はでっかいどー」

と言われる由縁がよくわかります

なにしろ東西に500km

これは東京〜鳥取間に匹敵します

 

500kmといえば

The ALFEE が

「たとえ500マイル離れても」

と歌いますが

500マイルは約800km

こちらは東京〜札幌間より

少し短いくらい

 

大学生の時

アルフィーのオールナイトニッポンに

アルフィーの替え歌を録音して送ったら

番組中に流してもらえたことを

思い出しました

その時録音したカセットテープ

あったはずだけど

それも今は瓦礫の下

 

剣道部は久々の出場です

ここ数年部員がいなくて

エントリーしていなかったのですが

今回被災により

日本航空高校石川から転学してきた

2年生の上田彪人さんを中心に

1年生が集まり出場となりました

上田さんは快進撃を見せ

1 2回戦を突破

優勝した第一シードの選手に

3回戦で敗れてしまいました

 

 

 

 

 

 

 

吹奏楽部は奥能登高校合同バンドとして

「我は海の子」と「希空」を

演奏しました

門前、日本航空石川、能登、飯田高校のみんなと

息の合った演奏を聴かせてくれました

東京から日本航空高校石川の

青木校長先生もわざわざ

足をお運びくださっていました

指揮を務めてくださったのは

飯田高校の錦木ゆかこ先生

 

 

 

 

 

 

 

あと

これは前日の開催で

聴きに行けなかったのですが 

箏曲部が優秀賞をいただきました 

 

活動する場所もないまま迎えた

総文・総体でしたが

それでもそれぞれ学ぶことは

大きかったと思います

つみきのいえ

151日目

 

朝市界隈にある

焼け残った我が家

そこに潜って

整理をする日々が続いています

 

電気が点かず薄暗いので

天気がいい日の

朝日が差し込む

学校が始まるまでの数十分と

勤務時間が終わった後の

夕陽が差し込む数十分

 

公費解体の申請をしているので

その時一斉に処分してもらえば

そんなもんですが

解体の対象となるのは家屋のみ

家財道具などは

解体が始まるまでに

自分で処分しないといけません

 

割れた茶碗や

濡れてシワクチャの本

一つひとつに

ありがとう

思いを込めて

綺麗にしてあげて

サヨナラしています

 

倒れた本棚をヨイショと起こすと

中の本たちがドッサー

いつか読もうと思って買ったものの

読む暇がなく

そのままにしておいたものもたくさん

 

さすが読みたいと思って

買った本たちばかり

こんな面白い本屋さんあるか?

でも消防車の水を吸ったものが多く

ページを捲るとベリベリ

ミルフィーユみたいにポロポロ

 

みなさん

おすすめです

特にお目当ての本がある訳でもなく

なんか面白いのないかなーと

本屋をうろつく時は

自分の本棚

眺めてみてください

自分の好みにぴったりの本が

たくさん見つかりますよ

 

そうやって

倒れた家財を一つひとつめくっていくと

知らなかった我が家の歴史に

出会います

 

こどもたちがつくった

幼稚園の時の作品

お母さんの誕生日に贈った

こどもたちの手紙

 

あの頃忙しくて

ほとんど家にいなかったな

知らない間に

こんなしあわせなひとときを

過ごしていたんだな

 

子供たちがいい子に育ったのは

お母さんがこんなに

がんばってくれていたんだ

 

一冊の絵本が見つかりました

「つみきのいえ」

 

うみのみずがだんだんあがってくる

ふしぎなまちのいえにすむ

おじいさんのおはなしです

 

みずがあがってきて

これまですんでいたいえが

しずみそうになると

そのうえに

あたらしいいえをたてます

 

そうやって

つみきのように

どんどんいえはうえにのびていくのです

 

おばあさんをなくし

ひとりぐらしのおじいさんは

つぎのあたらしいいえをたてているとき

うっかりたいせつなだいくどうぐを

おとしてしまいます

 

どうぐは

したのしたのいえへと

どんどんしずんでいきます

 

おじいさんは

せんすいふくをきて

どうぐをとりにもぐります

 

おじいさんのめのまえにひろがるのは

 

おばあさんがなくなったころのいえ

こどもたちがすだっていったころのいえ

こどもたちがうまれたころのいえ

そして…