2025年4月の記事一覧

春なのに寒い一日でしたね

地震から 469 日目

豪雨から 205 日目

 

【被災地に電気が灯るまで】第19回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第18回では

Zn  H  Cu を

電子を受け取る力の強い順に並べる

宿題を出しました

 

亜鉛 Zn は陽イオンになるとき電子を2個出して

 Zn  →   Zn2 +  + 2e

水素イオンに渡しているので

 2H + 2e → H2

H の方が電子を受け取る力が強いと言えます

一方銅 Cu ではこの反応が起こらないので

H よりも Cu の方が

電子を受け取る力が強いと言えます

 

したがって電子を受け取る力は

 Zn < H < Cu

の順に大きくなります

 

逆に言えば電子を渡す力は

 Zn > H > Cu

の順に小さくなるとも言えます

陽イオンになるときには

他に電子を渡しているので

この順番は

金属を陽イオンになりやすい順番に

並べたものということになります

 

金属を陽イオンになりやすい順に並べたものを

「イオン化傾向」と言います

Li(リチウム)

K(カリウム)

Ba(バリウム)

Sr(ストロンチウム)

Ca(カルシウム)

Na(ナトリウム)

Mg(マグネシウム)

Al(アルミニウム)

Mn(マンガン)

Zn(亜鉛)

Cr(クロム)

Fe(鉄)

Cd(カドミウム)

Co(コバルト)

Ni(ニッケル)

Sn(スズ)

Pb(鉛)

H(水素)

Cu(銅)

Hg(水銀)

Ag(銀)

Pt(プラチナ)

Au(金)

化学を選択している皆さんは気づいたでしょう

教科書には載っていない金属も含まれています

そうこれは私が独自に授業で使っていた

「ハイレベルイオン化傾向」です

 

よく生徒からは

「覚えないといけないんですか?」

と質問されましたが

「覚えなくていいよ

 でも覚えておくといいことあるかも」

ちょっとプレミア感を醸し出すと

生徒はみな競って覚えていました

 

強制的に覚えさせられるとイヤなものです

言い方ひとつです


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は10月30日「長いものを捲け」を読んで

「長い挨拶や長い会議が苦手という主張に

 すごく共感しました

 最近よくSNSなどで見るのが

 会社での強制飲み会を廃止したい

 などというものです

 私自身はまだ社会人でもないので

 体験したわけでもないのですが

 私も絶対に嫌だと思います

 この記事とこの話題と関連付けたのは

 どちらも多くの人にとっては無駄だと感じたからです

 多くの人にとってという事は全員ではないです

 だから少しの人には有意義なのだと思っています

 私は片方しか得をしないことが無駄だと思っています

 なのでこのブログの

 無駄なことについて触れているのにとても共感しました」

                                                       《匿名希望》

 

飲み会の席で上司がしてはならない話題は5つ

とよく言われます

「自慢 説教 仕事の愚痴 プライベートを根掘り葉掘り」

もうひとつが何だったか思い出せません

 

昔は先輩教師と飲みながら

教育にかける思いなどを聞かせていただいたものです

 

今はその機会もめっきり少なくなったもので

たまにこのブログ

若い先生に伝えたいことなども

呑みながらグダグダ書いています

 

ただ現在寝食している教員仮設住居は

隣との壁が薄く

缶ビールをシュポッと開ける音が

隣の部屋に筒抜けで

(私はジョッキ生派なので特に音がデカイ)

何本呑んだかすべてバレているようです

万博開幕25時間前

地震から 468 日目

豪雨から 204 日目

 

先日教職員の集合写真撮影の一コマ

「主体的な生徒を育てるべき教員が

 指示されないと整列できないようでどうする!」

生徒指導の冨水諒一先生から叱責が・・・

おっしゃるとおり!

一番行動の遅い校長が

コソコソと隠れるように着席するのでした

 

失敗を恐れず行動する組織を目指して

年度当初の校長挨拶は

「おもろい学校にしましょう!」

ひとことだけ

あとは先生方が考えて動いてくれるでしょう

 

さらに第1回の職員会議では

髙橋潤也教頭先生から

「新規に何かするときは

 そうれんほうの徹底をお願いします」

一般的には「ほうれんそう」と言いますが

「相談・連絡・報告」の順番も

意識するようにとの言葉です

なるほど!うまいこといいます


 大阪万博連動企画

「銀河のMATSURI in NOTO 」

 

 

 

 

 

 

全国各地からの太鼓の響きで

 

 

 

 

 

 

大阪万博の夢洲会場の地底に眠る

 

 

 

 

 

 

岡本太郎の傑作『太古の太陽』を

復活させる「MATSURI 」

 

 

 

 

 

 

場所は能登半島の最先端

震源地近く

 

 

 

 

 

 

聖域の岬 青の洞窟

 

 

 

 

 

 

18時23分の日没前から

 

 

 

 

 

 

万博の大屋根リングの中心にある

「輪島塗の地球儀」に向けて

 

 

 

 

 

 

輪島高校の箏曲部と

 

 

 

 

 

 

和太鼓部が

太古の太陽を復活させます 

 

 

 

 

 

 

 空にはフェニックスを思わせる雲

 

 

 

 

 

 

太平洋と日本海を桜でつなぐ歌

地震から 467 日目

豪雨から 203 日目

 

「桜で霞む兼六園

 お殿様も見てたっけ

 天守閣より微笑んで」

私が小学生の頃

輪島の河井小学校の校庭に

桜を植えながら歌った歌です

「太平洋と日本海を桜でつなぐ歌」

 

名古屋と金沢を結ぶ国鉄バスの車掌さん

その沿線に桜を植えて

太平洋と日本海を花で結ぶことを夢見て

一本一本植えられました

今も沿線に見事な花を咲かせる桜並木

その日本海側の終着点が

輪島の河井小学校の校庭だったのです

 

今夜夜10:30よりNHK「時をかけるテレビ」で

当時のフィルムが蘇ります

ぜひご覧ください


昨年12月に参加した

パリのOECD本部での

OECD Education2030プロジェクト∞無限大の

「生徒教師国際サミット」

「体験・感想報告」がまとまりました

https://docs.google.com/presentation/d/1cXlsLPuJBHT1Ybu2mVLVVwwTOGgWJO1hcmj668-JxCo/edit?slide=id.p#slide=id.p

https://docs.google.com/presentation/d/10flmRS-7LG0hjF4QqewcGQPpn6QSVbeTcrD5Muy2Pkc/edit?slide=id.p#slide=id.p

本校生徒からの提言もまとめられています

ぜひご覧ください


私の方はといえば

火曜日お昼に輪島高校全日制の入学式

夜には定時制の卒業式を終え

夜行バスと新幹線を乗り継いで

福岡第一高校さんの入学式

帰ってきて昨日は商業教育研究会

そのまま今日は校長会と

ずっと学校へは顔を出していませんが

先生方がそれぞれご自分の持ち場で

活躍している様子を

ホームページで確認しています

 

一昨日は対面式や部活動紹介

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/0e4c32a727ec19f7060f794497ed2d0f?frame_id=210

合唱「フェニックス」のお披露目会がありました

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/%E8%BC%AA%E5%B3%B6%E9%AB%98%E6%A0%A1%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC/%E6%A0%A1%E5%86%85%E5%A4%96%E3%81%AE%E6%B4%BB%E5%8B%95%E8%A8%98%E9%8C%B2?frame_id=210

自走する組織輪島高校の本領発揮です


今日の校長会では

塩田教育次長から

学校の課題の早期把握とその解決に向けて

というお話がありました

その上で

「課題」を「のびしろ」と捉えろ

とも

 

なるほど

これなら何かしてやろうという気になりますね

そういった意味では

のびしろだらけの奥能登の高校

何を仕掛けようか

ワクワクしてきます


明後日から

大阪万博が始まります

開会セレモニーは

明日の夕方

つまり1日前からスタートです

震災で何もかも失った輪島高校和太鼓部が

震源地の奥能登珠洲から

復活の太鼓を打ち鳴らします

震源地近くには禄剛崎灯台

通称「狼煙の灯台」があり

まさに「復活の狼煙」です

 

その後全校各地を25時間オンラインで繋ぎ

最後は万博会場でのフィナーレの花火と

私たちとも交流のある帝京安積高校さんの

東日本大震災からの復活の太鼓に繋げます

 

なんだかオープニング前から

いろんな問題点が指摘されていますが

「なんでもいい

 前を向くための元気になるなら」と

一生懸命がんばっている被災地の高校生の気持ちを

感じてもらえたらと思います


【被災地に電気が灯るまで】第18回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第6回で

亜鉛や鉄などの金属は塩酸に浸けると

水素の泡を出しながら溶ける

ということを学びました

 

今日はこの反応を化学反応式で表してみましょう

金属が液体に溶けるなんて

なんだか信じられませんが 

日常的によくみられます

例えばカルシウム分や鉄分を多く含む温泉などです

液体に溶ける時には

金属は陽イオンの形になっています

水は

イオンのように電気を帯びたものを溶かすからです

 

亜鉛 Zn は電子を2個放出して陽イオンになります

化学反応式で表すと

 Zn  →   Zn2 +  + 2e

この時放出された電子は

水の中に溶けていた水素イオンが受け取って

 2H + 2e → H2

発生する水素の泡はこれです

 

一方銅 Cu ではこの反応は起こりませんでしたね

 

以上のことを踏まえて問題です

Zn  H  Cu を

電子を受け取る力の強い順に並べてください

 

答えは明日



【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2月26日「自然は不思議の宝箱」を読んで

 

「氷が溶けると水になります

 では雪が溶けると何になるでしょう?」

 このなぞなぞは「おこらいえ」を見た

 奥野先生が授業中に話してくれて

 (奥野先生 授業のネタに使ってくださったんですね)

 私はなぞなぞになると

 なぜか「絶対に解きたい!!」

 という気持ちが沸いてきます

 必死に考えましたが

 全然わかりませんでした

 どこかから「春じゃない?」

 という声が聞こえて

 それでもなお???だったけど

 先生が

 「冬が終わり暖かくなって

 雪が溶けると春になります」

 と解説をしてくれてやっと意味がわかりました

 それを聞いてすごくスッキリしました

 私はあまり勉強のやる気を持っていないのですが

 このなぞなぞの答えを必死に探す熱量を

 勉強に持っていけたらいいな

 考える→スッキリ→楽しい

 のループができればいいなと気づきました

 仮設に入ってから

 本当の家から離れてしまいましたが

 人目が気にならない広大な散歩道を手に入れたので

 植物の周りの雪や空を見上げて

 雨雲をしっかり見てみたり

 自然に着目して散歩してみようと思いました」

              《匿名希望》

勇気の蒟蒻芋

地震から 466 日目

豪雨から 202 日目


【被災地に電気が灯るまで】第17回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第15回で

原子に電子が入ってくると

『マイナスイオン』を生じるということを学びました

 

この『マイナスイオン』という言葉

よく耳にしませんか?

『マイナスイオン』発生機能付きの

空気清浄機やエアコンそしてドライヤーなどです

 

そして

「『マイナスイオン』が多くなると

 人体の生理作用が快調となり

 自然治癒力が高まって細胞を活性化します

 緑の多い高原や田園地帯などで療養すると

 病気が治るのはそのためです

 この場合の『マイナスイオン』とは

 大気中の原子に電子が付いて

 マイナスに帯電したものを指しています」

 

とっても素敵なものらしいのですが

「え?その電子どこから来たの?」

とずっと私の頭の上には

「?」がいっぱい浮かんでいます

 

なんか騙されているような気もするのですが

 

ノーベル物理学賞を受賞した

レナード博士によって実証された

『レナード効果』によるものなのだそうです

 

と言われるとどうやら私の無知のようです

よし調べてみよう

 

「滝や海の水しぶきが衝突して細かい水滴になると

 その過程で空気中に電子が放出され

 マイナスイオンが生成されます」

とのことですが

放出した方はプラスイオンにならないのかな?

 

また別の説明では

「水が細かく粉砕される時に

 空気分子からプラスの電気が奪われて

 マイナスに帯電する現象を指します」

プラスの電気?

陽子のこと?

そういえば陽電子って言葉も聞いたことがあるな

 

最近ではググると

「AIによる概要」 と表示された説明が

真っ先にヒットするので

お陰様でなんでも疑る習慣が

身につきつつあります

 

お!?

ようやく納得できる説明が

「水が急激に微粒化した時に

 大きい水粒子はプラスに帯電して落下し 

 小さい水粒子はマイナスに帯電して

 周りの空気をマイナスに帯電させる」

 

ということは

滝の周りは

「マイナスイオン」いっぱいで

身体にいいけど

滝壺は「プラスイオン」だらけで

身体に悪いのか?

なら滝行はどうなる?

 

新たな疑問です   


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月6日「久々の調理実習」を読んで

「豚汁は老若男女問わず大人気ですよね

 私も豚汁が大好きです

 豚汁は家庭や地域によって材料が違うらしいです

 私の中での豚汁の具材は

 豚肉 糸こんにゃく(または長方形のこんにゃく)

 ネギ(小さい時もあれば大きい時もあります)

 ごぼう 人参 玉ねぎ えのき 里芋 大根 白菜です

 味付けは出汁入りの味噌にしています

 豚汁について歴史とか場所とか

 少し興味があったので調べてみました

 豚汁に入れたい定番具材7選

 豚肉大根人参蒟蒻長葱里芋牛蒡です

 豚汁の起源には諸説ありますが

 平安時代から存在していたり

 鹿児島の郷土料理がルーツだったりする説があります

 薩摩藩で食べれていた牛肉入りの味噌汁薩摩汁である

 と言われています

 豚汁の読み方は地域によって

 『とんじる』と『ぶたじる』に分かれます

 地方によって具材も違います

 北海道はバター

 島根県は酒粕

 高知県は生姜

 宮崎県は柚子胡椒と地方の特産品を入れるそうですよ

 また関東は赤味噌 関西は白味噌違うことが多いそうです

 最近サツマイモを入れたら

 もっと美味しくなることに気づきました

 サツマイモの甘さが豚汁にすごく合っています

 豚汁は寒い季節の時に食べるのが好きです

 体から心までポカポカと温まります

 お母さんが作ってくれる豚汁が大好きです

 一緒に買い物してワイワイとお話ししながら

 豚汁を作るのが大好きです

 今度ひとり作って

 いつも頑張っている人たちに

 まかないできたらいいなと思っています

 おいしいと思ってくれますように」

             《匿名希望》

 

エッセイ風にまとめ上げてくれました

ところで蒟蒻ってすごい食べ物ですね

「初めてナマコ食べた人って勇気あると思うわ」

という話をよく聞きますが

私は蒟蒻の方がすごいと思います

 

とても苦くて食べられない蒟蒻芋

食べると痛みを伴い

最悪呼吸困難で死に至る毒芋

すりおろして水にさらして

灰をまぶして固めて

そんなものどうして食べようと思ったでしょう

しかも特段味がするわけでもないのに

 

蒟蒻芋の苦味の成分はシュウ酸カルシウムです

他の芋にも含まれます

山芋が唇や手に触れるとかゆくなるのは

針状に結晶化してチクチクするからです

 

「山芋にかぶれたら酢で洗え」

というおばあちゃんの知恵があります

これはなぜか化学選択者のみなさんはわかりますか?

「弱酸の遊離」ですね

酢酸よりも弱い酸の塩であるシュウ酸カルシウムが

水溶性のシュウ酸に変わったからです

 

ところで「かぶれる」を漢字で

「気触れる」と書きます

確かにかゆいかゆいと掻くさまは

気が触れたようであります

 

蒟蒻芋の主成分は「マンノース」です

「マンナンライフの蒟蒻畑」です

これは「グルコース」などの糖分の仲間です

ところが人間は「マンノース」を吸収できないので

食べても太りません

それどころか「グルコース」などと結合する性質があるので

無駄に食べた糖分をいっしょに排泄させてくれます

ダイエット食品として重宝している理由です 

フェニックス再び

地震から 465 日目

豪雨から 201 日目

 

昨夜

定時制の入学式を夜に終えて

夜行バスで京都に来ました

 

 

 

 

 

 

これから新幹線で博多に向かいます

昨年ご支援くださった

福岡第一高校さんの入学式で

お祝いの言葉を述べさせていただくためです

 

 

 

 

 

 

それにしても京都の街は

千年以上もその美しさを留め続けるなんて

きっと地震の起こらない土地を選んで

造られたのだろうと勝手に想像し調べてみると

大間違いでした

 

平安時代の記録には

827年 887年 938年 976年と

立て続けに死者が出る地震が起こっています

平家滅亡の1185年にも大地震に襲われ

平家が寄進した大寺院がことごとく倒壊しました

まさに諸行無常の響きです

この時の様子は鴨長明の「方丈記」に詳しいです

「山はくづれて河を埋

 海は傾ぶきて陸地をひたせり

 土裂けて水涌き出で

 巌割れて谷にまろび入る」

 

だとすると現存している神社仏閣の

耐震技術は驚くべきものだということになります


「フェニックス」

作曲家の弓削田健介さんが

被災地の子どもたちの声を紡いで

合唱曲をつくってくださいました

 

そのお披露目を輪島高校で本日行います

健介さんに加え

金沢大学アカペラサークル「メロメロ」から

リンゴちゃんとみらいちゃん

そして吹奏楽部と野球部の生徒による合唱です

 

「フェニックス」まさに「不死鳥」を思わせる

そんな讀賣新聞の記事を目にしました

 

輪島塗製造販売「輪島キリモト」の

桐本 泰一 さんが

金沢市内のホテルで講演会を行ったという記事です

 

泰一さんは私の二歳年上

中学のときはライバル校の野球部で一塁手

高校のときは陸上部のエースで

当時野球部だった私も駅伝大会にかり出されて一緒に走りました

そして大学を卒業してそれぞれ地元に戻ってからは

別のバンドで音楽活動をやって

いっしょにライブなんかをやった関係です

のびやかなハイトーンボイスで

スターダスト☆レビューや

SING LIKE TAIKING の曲が印象的です

 

輪島塗を世界に発信する活動をなさっていて

震災後も

「地震なんかに負けるな!」と

先頭にたって輪島市民を鼓舞されていて

その力強さに多くの人が支えられていました

地震で機械・道具・商品が被害を受けた工房も修理し整理して

さあこれからというとき

豪雨で浸水し再び打ちのめされてしまいました

 

そんなとき

泰一さんの同級生で高校の校長先生をされた方から

「あの泰一がな・・・

 『今度だけは助けてください・・・』

 ってテレビで言っとった・・・」

と教えていただきました

 

それを聞いて私も

「あの泰一さんが・・・まさか」

と力を落としてたんですが

 

廃棄されそうになった朱色の漆器を

透き溜という色に生まれ変わらせて

今の暮らしで使える表情にしたり

傷んだ器に漆絵や蒔絵を施して付加価値を高めたり

これまでの輪島塗になかった取り組みを

されているそうです

 

『一度死んでいる』と言っても

過言ではないほどの打撃を受けた輪島塗について

「素材や技法を守りながらも

 今の暮らしの中に入り込むような

 開発をする機会が来た」

と新機軸の商品展開に向けて

不死鳥のように立ち上がったようです

 

「星のシャワーに包まれて

 いま生まれ変わる

 心の空で呼ぶ声がする

 寂しさに立ち向かう

 勇気と響き合って

 一人じゃないよ

 思い出して

 燃える翼で 夜を翔けて 君は蘇る

 過去のヴェールを解き放って

 いま生まれ変わる

 あの日の涙 強さに変えて

 さあ限りない空へ

 もう一度

 未来を描こう」


【被災地に電気が灯るまで】第16回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 私にとっては懐かしの授業のつもりで

 最終的には東大の入試問題の解説まで進もう

 そう考えて連載しています

 ですので大学進学を目指す諸君はぜひとも理解しながら

 そこまで必要でない人は理解できる回だけ

 読み物を楽しむ感じで軽く読んでいただけると…

   今日は化学反応式について

 

第15回までに

原子から電子が出ていくと陽イオンに

電子が入ってくると陰イオンになることを学びました

 

ナトリウム原子から電子が1個出て行って

陽イオンになる様子を化学反応式で書くと

 Na → Na+ e-

e- は電子を表します

 

酸素原子に電子が2個入って来て

陰イオンになる様子は

 O + 2e- → O2-

入学おめでとう!

地震から 464 日目

豪雨から 200 日目

 

入学式へ向かう朝

のと里山海道からの風景です

大きく波打った道路の眼下に

幻想的な雲海が広がっています

 

 

 

 

 

 

タイトル「天空の地獄路」


「街プロ」の取り組み

一つずつひとつずつ身を結んでいます

 

桂木智哉くんが取り組んできた

子供の居場所づくりプロジェクト

いよいよイベントの開催が決まりました

20250408_バドミントン体験会.pdf

ぜひお越しください


今日は入学式

77名の入学生を迎えました

道路の寸断が解消され

より広い地域から集まってくれました

 

こんな挨拶しました

 

「年齢を3で割った数字が

 人生を一日に例えたときに

 その人が何時頃を生きているかを

 表す時間となります

 入学生のみなさんは15歳

 3で割って5

 今つまり朝の5時を生きています

 2年生は5時20分

 3年生は5時40分です

 

 3時頃コロナが襲ってきて

 ベッドから出るな!

 と無理矢理押し込められたり

 

 4時過ぎには地震で起こされ

 こっちのベッドはダメだから

 あっちの布団で寝ろ!

 大好きな家族と離ればなれになって

 集団移転しなければならなくなって

 

 本当にいろいろありました

 

 ともあれ今は朝の5時

 これからだんだん明るくなっていきます

 少しずつ温かくなってきます

 

 3時と4時に起こされたからといって

 二度寝しちゃダメですよ

 

 布団の中でスマホいじっていないで

 飛び起きて布団を蹴飛ばしましょう

 

 覚醒ホルモンつまり目覚めのホルモン

 というものがあります

 このホルモンは朝目が覚めると同時に分泌されます

 そして一日ぱっちり良い目覚めをもたらしてくれます

 ただし分泌されるのは目覚めてからの20分間だけ

 しかもその20分間に身体を動かさないと

 そのホルモンは分泌されません

 つまり目が覚めてから

 20分間布団の中でゴロゴロしていると

 日がな一日眠たい状態が続くのです

 

 朝の20分間つまりそれは今日からの1年間になります

 

 みんなの一日つまりみんなの人生は

 この瞬間からの1年間の過ごし方で変わってきます

 

 どうぞ布団から飛び出してください

 身体を動かしてください

 そして頭を使ってください」

 

今日の入学式にはまたまた

フラワースクールミュゲ主宰の水上詩子さんから

お花の飾り付けとコサージュの

プレゼントをいただきました

 

 

 

 

 

 

新入生の胸にはエアリーフローラのコサージュ

 

エアリーフローラは

石川県で8年の歳月をかけて開発した

フリージアの新品種です。

 

 

 

 

 

 

日本人の好みに合う中間色と

全国でも類を見ないカラーバリエーションの豊富さが

特徴です

2012年春に7色でデビューし

その後2017年に3色

2020年に1色

2024年に2色が追加され

現在13色となっています

キャッチフレーズは『旅立ちを祝う花」

花言葉は『希望』です

※ 以上「いしかわ百万石食鑑」より(写真も)

https://ishikawafood.com/foods/227/

 

能登の農家も積極的に栽培しています

東京の方が高く買い取ってくださるらしく

ほとんどが東京へ流通してしまうそうです

詩子さんはさらに高く買い取って準備してくださいました

本当にありがとうございます


青森県の伝法利高さんも来てくださいました

伝法さんは昨年日本一周の旅の途中

立ち寄った金沢で

春の大会を戦っている本校野球部の試合を観戦

感動されて以後応援してくださっています

詳しくは野球部インスタで

 https://www.instagram.com/wajima_hs_baseball?igsh=MXRheml4aDhhMnIzMA%3D%3D&utm_source=qr


【被災地に電気が灯るまで】第15回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第14回では

マイナスの電気を持った電子が出ていくと

残った原子はプラスの電気を持った

「陽イオン」になることを学びました

 

反対に電子が入ってくると

マイナスの電気を持った

「陰イオン」「マイナスイオン」になります

 

ところでこの「イオン」という言葉

「ion」と書きますが英語では「アイアン」と発音します

「イオン」というのはドイツ語読みです

 

「陰イオン」は「anion」

日本語では「アニオン」と発音しますが英語では「アナイアン」

不定冠詞をつけて「An anaion」「アナナイアン」

鉄が陰イオンになると「An iron anaion」「アナイアナナイアン」

鉄が陰イオンになることはほとんどないのでよかったです

明日は入学式

地震から 463 日目

豪雨から 199 日目

 

暖かくなり

電線の復旧工事も本格化してきました

 

 

 

 

 

 

とはいえほとんどの電柱は

まだ傾いたまま放置されています

 

こちらは輪島の桜の名所

一本松公園です

 

 

 

 

 

 

手前に写る傾いた電柱を尻目に

お花見用の提灯が下げられました

でもまだ蕾は固く

満開になるとこの山全体が桜色に染まるのですが

もう少し時間がかかりそうです

 

そんな桜前線の到来を心待ちにしている

輪島ではありますが

輪島高校の桜だけは

一足お先に満開となりました

 

 

 

 

 

 

まるで明日の入学式を

心待ちにしているかのようです


【被災地に電気が灯るまで】第14回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第13回では陽子や電子など

原子のつくりについて学びました

 

陽子の数によって原子の種類が決まります

そして陽子の数と電子の数は

どの原子でも同じです

例えば陽子を11個持つ原子はナトリウムですが

電子の数も11個です

 

陽子1個が持つプラスの電気の大きさと

電子1個が持つマイナスの電気の大きさは同じなので

原子全体としてはプラスマイナスが打ち消しあって

電気を帯びていない状況になっています

 

ところがなんらかの理由で

原子から電子が出ていくと

マイナスの電気が出ていってしまうので

原子全体としては

プラスの電気を帯びた状態になります

このような原子を

「陽イオン」「プラスイオン」

などといいます

 

実はこの電子の出入りこそ

電気が起こるしくみに関係があります

 

いよいよ発電の本質に迫ってきましたよ

 

では原子になんらかの理由で

電子が入ってきたとしたら 

どうなるでしょうか?

 

答えは明日



【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月23日「群青のフェニックス」を読んで

 

「群青という曲がどういう意味でつくられたのか

 初めて知ることができました

 私も校長先生と同じで

 能登半島地震後に

 『群青』は東日本大震災後に

 子供たちが作った歌だということを知りました

 それから私は

 この曲は亡くなってしまった同級生が

 今でも天国から見守ってくれている

 そして今でもことを君を忘れないという

 そんな思いが込められた歌詞なのではないか

 と思いながら聞いていました

 しかし校長先生のブログで読み本当は

 離れ離れになった友達や同級生に向けて

 書かれたものだったと知り

 歌は聴く人によって

 いろいろな受け取り方ができるのだなと思いました

 そして本当はどういう意味で書かれたかを知ったとき

 その歌はより美しく聞こえるような風に思いました

 私は昔歌の歌詞などを考えながら聞いていませんでしたが

 歌に込められた意味を知る機会が増えたことで

 最近は歌を聴くとき毎回

 歌詞を検索したり見ながら聞くようになりました

 歌詞の意味を理解しながら歌を聞くことで

 心が引き込まれ

 今までよりずっと楽しみながら音楽を聴いている気がします

 昔の流行っていた歌やよく聞いていた歌を今聞き返すと

 その歌をよく聞いていた時に悩んでいたことや

 その時の気持ちや匂いみたいなものを思い出し

 いつも心がぎゅっと押しつぶされるような感覚になります

 でもその感覚は嫌なものではなく懐かしいみたいな感覚です」

 《匿名希望》

のと里山海道情報

地震から 462 日目

豪雨から 198 日目

 

今日はほぼ一年ぶりに

「のと里山海道」の復旧の様子を

お知らせします

 

「のと里山海道」は

金沢と能登半島とを直結する大動脈です

途中で能越自動車道が分岐し

七尾 高岡方面へ伸びています

 

たしか日本海博覧会が開催された頃

金沢-羽咋間が「能登海浜道路」として

開通しました

日本海博覧会の会場はその後

西部緑地公園として整備され

野球場や陸上競技場などの

複合施設として利用されています

 

昭和57年に穴水まで延伸

「能登有料道路」として全線開通し

通行料は全線片道 1,180 円

大型車になると数千円に跳ね上がるので

野球部で練習試合に出る時は

毎回通行料だけで一万円近く払っていました

 

その後平成25年に無料化され

『のと里山海道』として今に至ります

 

羽咋にある柳田インターを過ぎると

景色は一変します

 

 

 

 

 

 

2007年(平成19年)に発生した

能登半島沖地震の際にも大きく崩れ

長年かけて復旧していたのですが

 

 

 

 

 

 

今回の地震で再び崩れてしまいました

なんとか通れる箇所を活用し

迂回路をつけるなど

現在では全線通れる感じにはなっています

 

 

 

 

 

 

それでも悪路が続くので

車と運転手への負担は

並大抵のものではありません 

 

 

 

 

 

 

道路状況をよく知らない

金沢加賀地区にお住まいのみなさん 

「輪島高校の帰りに能登高校に

 これ届けて帰ってきて」などと

軽い気持ちでお遣いを頼むなどということは

決してしないでください

 

大袈裟な話ではなく

命懸けの運転を強いられているのです 


【被災地に電気が灯るまで】第13回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第12回では

電池の仕組みを知る上で必要な

原子について学び

説明文の中におかしなところがないか

問題提起しました

 

説明文を繰り返すと

「原子は

 プラスの電気を持った陽子がくっついた原子核のまわりを

 マイナスの電気を持った電子が飛び回っている

 異なる電気同士は引き合うので

 電子は原子核にひきつけられている

 一方同じ電気同士は反発し合うので

 電子はお互いに反発し合いながら飛び回っている」

 

いかがですか?

毎年この問いかけをすると

数人の思考力のある生徒が気づくのですが

 

「なぜ同じプラスの電気を持った陽子が集まった原子核は

 バラバラにならないのですか?」

 

日本で初めてノーベル物理学賞を受賞した

湯川秀樹博士もこのことについて気づき

「中間子」の理論にたどり着いたのです


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は卒業式の日のブログを読んで

 

「3月3日に先輩方の卒業式がありました

 正直自分が卒業しない卒業式は

 退屈なものだろうと構えていました

 案の定次から次へと先輩方の名前が呼ばれるたびに

 意図せずまぶたが落ちてきました

 この後も長い話が続くんだろうなと心の中で思っていたとき

 校長先生の式辞になりました

 するとみんなが少しざわざわしてきて

 どうしたんだろうと背伸びをして前の方を見てみると、

 校長先生がギターを持っていました

 校長先生にとって思い入れのギターだと言うことを知りました

 何を歌い出すのかなと思っていたら

 玉置浩二さんのメロディーを歌っていました

 校長先生の歌声や込めた思いは

 先輩方により伝わったと思います

 私もきっとあの瞬間を忘れる事はないと思います

 なんてったって歌を歌う校長先生に

 私は今までで会った事はなかったので

 その後の志田さんの答辞はすごく心に響きました

 高校生活の一瞬一瞬を心に刻みながら

 3年間歩んでこなければ出てこない言葉の数々でした

 私ももう高校3年生になりますが

 一緒一瞬を大切にしようと思いました」

 《匿名希望》

鉄砲伝来

地震から 461 日目

豪雨から 197 日目

 

ゴールデンウィークに計画している

ポルトガル教育視察

2名の2年生が行くことに決まりました

 

ポルトガルといえば

日本に鉄砲をもたらした国として知られます

 

1543年

インドから中国へ渡ろうとしていた西洋の船が

嵐にあって種子島に漂着します

乗り合わせた中国人を見つけた

種子島地頭の西村織部之丞は

咄嗟に砂浜に漢字を書いて

筆談を始めるのでした

そしてこの船はポルトガルから商売に来たことを

理解します

 

さっそく島主の種子島時堯に報告したところ

血気盛んな16歳の若き島主は

その持ち物の鉄砲に興味を示します

2挺の銃を2000両でお買い上げ

1両は今のお金に換算すると10万円なので

しめて2億円

なんというボンボン息子という気もしますが

日本の歴史を大きく変える買い物だったことを考えると

安いものかもしれません

現在年間2000億円ずつトランプに払い続けている

思いやり予算に比べると端金(はしたがね)ですね

 

買い上げた2挺のうち

1挺は藩主島津家を通して室町幕府へ献上

もう1挺は

刀鍛冶の八板金兵衛に渡しその複製を命じます

卓越した技術を持つ金兵衛は

たちまち複製に成功しますが

実際に撃ってみると暴発して使い物になりません

当時日本にその技術がなかった

「ネジ」に秘密があることまではわかるのですが

その製法がとんとわかりません

1年後再来日したポルトガル人に

その製法を尋ねたところ

教えてもいいが

代わりにお前の美しい娘を妻によこせという

1年間父親の苦しむ姿を見続けていた娘若狭は

自ら進んでポルトガルへ嫁ぐのでした

 

なんか大河ドラマになりそうな展開です


さて日本の歴史に欠かすことのできない種子島

科学的にも非常に重要な意味を持ちます

ご存じJAXAのロケット発車台がある場所でもあります

 

種子島には世界最大の〇〇として

ギネスブックに登録されている施設があります

それは「世界最大の一枚扉」です

 

 

 

 

 

https://www.khi.co.jp/rd/technologies/infra/infra2.html

ロケットを組み立てた後

発射台までそのまま運搬するために

必要な扉です

高さ67mあります

 

私はこの施設を見に

種子島を訪れたことがあります

夕食に入った料理屋で

地元の漁師と意気投合し

ひとしきり盛り上がりました

 

そこでトビウオの刺身を生まれて初めて食べたのですが

その美味しかったこと

地元の漁師曰く

種子島には独特のトビウオ漁があるそうです

漁師が甲板に仁王立ちになり

そのまま船を走らせる

すると飛び跳ねているトビウオが

仁王立ちの漁師の胸板に勝手にぶつかり

足元にボタボタと溜まるのだそう

 

酔っ払いの話なので

どこまで本当かわかりませんが 

 

ところでロケット発車台

どうして日本では種子島にあるのでしょう?

単に土地があるからではなく

科学的な理由があるのです

 

発射台は垂直に建てられているのではなく

少し東へ傾けて建てられています

それは地球の自転による遠心力を利用して

発射にかかるエネルギーを節約するためです

室伏選手のハンマー投げをイメージするとわかりやすいです

 

遠心力は赤道に近いほど大きくなります

なのでできるだけ南にある種子島に

発射台が設けられているのです

アメリカのNASAの発射台も

フロリダにありますしね

 

娘若狭の決断もあり

ネジを作る技術を手に入れた金兵衛は

やがて西欧の技術を上回る

高品質の国産鉄砲を作り出します

 

当時西欧では融点の低く脆い青銅でしか

鉄砲を作ることができなかったのですが

日本に古来から伝わる刀鍛冶の技術を生かし

西洋の鉄砲をはるかに技術的に上回る

鉄砲の製作に成功するのです

 

トランプが関税をかけてきやがっていますが

報復措置を考えるのではなく

高くても買いたくなる

高品質の製品をつくりつづけることが

日本の生きる道であり

そして使命であると

あさはかな素人考えを巡らせています

キワニスさんありがとうございます

地震から 460 日目

豪雨から 196 日目

 

いよいよグラウンドの整備が始まりました

今のところ4月いっぱいで

使えるようになる見込みです

 

 

 

 

 

 

グラウンドの3分の1ほどには

仮設の校舎が建つ予定で

いろいろ制限はありますが

待ちに待ったグラウンドでのプレイです

 

これまで色々ありました

行政には他に優先すべきことがありすぎて

自分たちで

不要になった人工芝を持ってきて

敷こうとしたけどとても重くてダメで

自分たちで石拾いから始めても

せいぜいキャッチボールができる程度の

スペースを確保するのがやっとで

日本航空高校さんのグラウンドをお借りしたり

ボールを使わなくてもできるトレーニングを工夫したり

 

単に自分達が野球をしたいだけじゃなくて

行き場をなくした子供たちに

遊び場を作ってあげたくて

身体を動かす機会を失った

お年寄りに動ける場所を提供したくて

一生懸命活動してきました

 

そんな選手達を応援してくださる方が

今日学校においでくださいました

 

金沢キワニスクラブ会長の石動博一様

同じく次期会長の松崎充意様です

 

キワニスは世界各地に広がる社会奉仕団体で

地域社会に貢献しています

子どもたちへの奉仕を目的としており

「Serving the Children of the World」

を合言葉としています

 

全国のキワニスクラブ様からいただいた

たくさんの支援金を持ってきてくださいました

 

 

 

 

 

 

グラウンドやネットなどの施設は

県の予算で今整えていただいているので

そのほかの設備の充実に活用させていただきます


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は「街プロ発表会」を読んで

 

私が選んだブログは3月13日に投稿された記事です

震災が起こる前から輪島高校には

高校生が主体となって輪島市が直面している課題の解決に向けて取り組む

「WAJI 活」という授業があるということを姉から聞いていました

入学当初は楽で楽しいイベントしよう

友達と遊びながら行うことができる活動をしよう

と正直思っていました

しかし震災後「WAJI活」が

復興をメインとした「街プロ」となり

私のこれまでの考えもがらりと変わりました

復興の話を小学生をターゲットとして広げるために

自分ひとりで「カタリバ」さんにアポを取り

イベントを開催することができました

入学当初の私からは考えもつかない行動力でした

このおかげで高校生活で大きな成長を感じることができ

自己肯定感も上がりました

もし震災がなかったら

ひとりで行動してイベントを開催するという機会も

なかったと思います

なぜ先生が高校生の私たちに

「街プロ」をしようと声をかけてくれたのか

今なら理由がわかる気がします

自分のように震災があったけど成長できたこととか

自分を少しでも好きになれたこととか

震災の「せい」でではなく震災が「あっても」という

次のステップを示してくれた先生方には

とても感謝しています

輪島高校に入学できて

「街プロ」に参加できて

本当に良かったと改めて感じました

          《稲木茉那》

 

「みつばちプロジェクト」に取り組んでいる

以前にも紹介したまなちゃんです