講座NOW

いしかわ師範塾

第12期学生クラス標準コース 閉講式

 第12期学生クラス標準コース最終回となる講座が、6月21日(土)に行われました。

 閉講式では、才鴈塾頭から 「皆さんは、この師範塾での経験を生かし、大いなる夢と希望をもって理想の教師をめざして、これからも学び続け、自分磨きに努めて頂きたい。そして、どんなに大きな課題や困難があっても粘り強く立ち向かい、乗り越えていける逞しい人間力を身に付けて欲しい。」 との励ましの言葉がありました。

  また、ご臨席いただいた県教育委員会の塩田教育参事、村本教育次長からは、「この1年間この師範塾で身につけたことは、教師としての土台となっている。ここでの学びを糧に教育的愛情を備え、高い指導力と実践力を有する石川の教師をめざし、本県教育の担い手として活躍していただけることを期待している。」 との激励をいただきました。

  塾生の代表挨拶では、この1年を振り返るとともに次のような感謝の言葉を残してくれました。

  『この師範塾を通じて、ただ知識や技能を得ただけでなく、教師としての在り方についても深く考える機会をいただいた。毎回行う模擬授業では、「どのような指導をすれば誰一人取り残されない授業といえるのか」と悩む場面もたくさんあった。その中で、師範塾の先生方のアドバイス、また、仲間との対話を通じて、子どもに寄り添う姿勢の大切さを再確認することができた。この学びを糧に、子どもたちと真剣に向き合い、信頼される教師になれるよう努力していく。』 (小学校グループ代表)

  『受講を通して最も大変だった模擬授業では、隣で同じように奮闘している仲間の姿が励みになり、先生方からの温かく的確なアドバイスにも支えられ、なんとか今日を迎えることができた。今では、少しずつ自分らしい授業ができるようになってきたのではないかと感じている。そのうえ、現場の先生方のお話を聞いたり、実際に学校実習に行ったりすることもでき、より詳しく教育現場について知ることができた。この師範塾での経験を生かし、今度は私自身が誰かに必要とされ、憧れとなれるような、そんな教師を目指してこれからも努力していく。』(中高校グループ代表)

<塾生アンケートより>

  • 最後の模擬授業では、授業では結局何が大事なのか?というところで、主語が「子どもが」であることには変わりないと気づきました。子どもを軸にして授業づくりをすることを忘れず、本番に挑みます。
  • これまでご指導していだいたことを生かし、自分なりの授業を形にできるようになった。本番でも、課題の立て方、発問の仕方、まとめへの繋げ方という骨太の流れを踏まえて授業をしていきたい。
  • 最後の講座「教師としての心構え」を受けて、改めて、教師の責任の重さを感じました。
  • 「教師としての心構え」の講座では、試験が近く緊張してきている中で貴重なお話を聞けてよかったです。今回聞いたこと、学んだことを活かして試験でも自分の実力を発揮出来るよう頑張りたいです。
  • 閉講式では、激励の言葉や拍手をいただき、体調に気をつけて自分の力を発揮できるようあと3週間ほど準備していきたいと強く思いました。
挨拶する才鴈塾頭 塾生を激励する塩田参事 塾生を激励する村本次長
塾生代表挨拶  
小学校グループ代表       中高校グループ代表       塾生を激励する指導員

 

「標準コース第11日目大学生オープンスクール開催」

 学生クラス標準コース第11日目に合わせて大学生対象のオープンスクールを開催しました。

 当日は、13名の参加者が、まず校種別に分かれ、小学校は「理科実験」、中・高等学校は 「ICT活用」の講座を参観しました。どちらの講座も実践的な内容で、高い関心をもって参観する姿が見られました。

 続いて行われた開講式では、才鴈塾頭が「教員という職は児童・生徒の成長に大きく関わり、ともに成長していく仕事。このオープンスクール参加が、皆さんにとって、教員志望について真剣に考えるよい機会となり、一人でも多くの方が師範塾に入塾されることを心から期待します。」と挨拶しました。

 その後、指導員による「授業づくりの基礎・基本」の講義では、ロールプレイ形式の演習をとおして、受容の姿勢で傾聴することがいかに大切であるかについて体験しました。

 続いて第12期生の模擬授業を参観しました。塾生が授業をする様子や、指導員が助言する内容を、熱心に参観する姿が見られました。最後に「いしかわ師範塾DVD」を視聴し、師範塾の取組について学びました。参加された皆さんの入塾をお待ちしています。

 

<参加者アンケートより>

  • 先生方が寄り添って熱心に指導してくださっているのを見て、私も師範塾で学びたいという気持ちが更に高まりました。
  • 先輩たちの模擬授業を実際に見て、子どもたちにむけての話し方や目線、どのように導いていくのか等、とても良い刺激となりました。本当に勉強になりました。
  • 実践的に模擬授業をされている姿を見て、参考にさせていただきたいことが沢山あった。まずは、本日の講座で習ったメラビアンの法則の3Vを意識したいと思う。
  • より教職を目指したいという気持ちが強くなりました。子どもたちにたくさんのことを教えられるような素晴らしい教師になりたいです。
開講の挨拶(才鴈塾頭) 講座参観の様子

 

令和7年度講師セミナー開講!

 令和7年度講師セミナーが4月23日(水)に開講しました。今年度は金沢会場(県教員総合研修センター)で実施する「土曜午前の部」、「土曜午後の部」、「平日夜間の部」に加え、昨年度能登半島地震の影響により開催を見送った「能登夜間の部」(穴水高校)が復活し、99名の受講者に対して4部で開催しています。

 開講式において、才鴈塾頭から講師の方々の日々の教育活動への感謝とともに、講師セミナーでさらに指導力を磨いてほしいと激励の挨拶がありました。

 セミナーを通して、なお一層の指導力を身につけられるとともに、能登の復旧・復興の一役を担うことを期待しています。 

 震災により、穴水高校では新校舎を使用させていただき実施しています。穴水高校の皆さまには、まだまだ大変なときにいろいろなお世話をしていただくことに心より感謝申し上げます。

開講式での塾頭挨拶(能登会場) 講義「授業のつくり方Ⅰ」

 

 

 

教育実践課題への理解5「Let’s try“できる わかるICT活用!」

 学生クラス標準コース第10日目、小学校教諭志望者向けに、羽咋市立羽咋小学校の安井由芽先生を講師としてお招きし、教育実践課題への理解5「Let’s try“できる わかるICT活用!”」の講座を行いました。

 安井先生は、国語科「やまなし」の授業実践動画(スマートスクールネット「R3 ICT活用授業動画」)や児童の実態に応じた様々なICTの活用法などについて、分かりやすく紹介してくださいました。先生からの「ICT活用は、対話と思考を深める効果的な手段。楽しんで挑戦を!」「先生は、楽しいです。頑張ってください!」というメッセージを生かし、更なる成長が図られることを期待しています。

<塾生アンケートより>

  • ICT活用についての講義を受けて、目的ではなく手段として使うことや、児童に考えの変容や深まりを実感させるツールとして活用することなどを学んだ。最先端で難しいと思っていたけれど、それよりも楽しそうやってみたいという気持ちが強まった。教育実習でぜひ活用したい。
  • ICTは目的ではなく手段として活用し、学年関係なく活用できることや、様々なアプリがあり活動に応じて色々な使い分けが可能なことを学びました。また、あいづちや児童の発言の様子などが活発で、ICT以外の工夫もたくさん学ぶことができました。

 

教育実践課題への理解5「Let’s try“考え深め合う探究的学習”!」

 5月10日(土)、学生クラス標準コース10日目に、石川県立小松高等学校の前田学先生を講師としてお迎えし、中高・養護教諭志望者向けに、「Let’s try“考え深め合う探究的学習”」の講座を実施しました。

  前田先生は、学習活動の目標として、1 考え抜く力、2 チームで働く力、3 前に踏み出す力を掲げ、講義と演習をとおして、塾生に実際の授業づくりを体験させてくださいました。塾生はグループワークの意義を理解して積極的に取り組み、メモをとったり図を書いたりしながら熱心に話し合いを進めていました。一人一人の「気づき」を大切に、考えを広げてイノベーションを起こせるアイディアを具体化していく道筋の中で、教師がどのような役割を担い生徒をどう動かしていくのか、塾生は指導法の一端を確かに学べたようです。

 <塾生アンケートより>

  • 楽しい授業とはどんなものかが少しだけわかったような気がした。生徒がもっと考えたい、もっと伝えたいと思える授業づくりを私もできるようになりたい。
  • 新しいアイディアを活発に出していくために、あえて合意させずに、否定することなく多様な意見交流をさせると興味深い活動になると分かりました。前田先生の、違いの面白さ、学ぶ面白さを体験させるという考えがとても素晴らしいと思いました。私もそんな授業ができるよう頑張ろうと思います。