講座NOW

いしかわ師範塾

過去最多!163名の塾生を迎え第10期学生クラス標準コースがスタート

 第10期学生クラス標準コースは、7月30日(土)、第1回目を開催しました。
新型コロナウイルスの感染が全国的に急拡大し、石川県の感染者も1千人を越える日が続いていることから、第9期と同様、午前、午後に分け半日開催したことに加え、今期は開講式を午前、午後とも3会場に分散したほか塾生代表の挨拶を省略するなど、感染防止策を強化しての開催となりました。
 開講式では、新村塾頭から「研修での模擬授業が上手くいかず、不安に思うことがあるかもしれないが、それは誰もが経験することであり、『失敗に学ぶ』という思いで積極的に研修に臨んで欲しい。」と挨拶しました。
 また、来賓としてご臨席いただいた石川県教育委員会の北野教育長からは、「これまで学生標準コースで学んだ塾生は1千人を超え、その多くが教員として学校現場で活躍している。皆さんも先輩方に続き、師範塾での学びを生かして本県の教員をめざして欲しい。」と、期待を込めた激励をいただきました。

塾生を激励する北野教育長   挨拶する新村塾頭
開  講  式

 講義では指導員から、授業の流れや授業プラン作成の手順、模擬授業のポイントについて説明があり、その後、塾生は小グループに分かれ、授業プランを作成しはじめての模擬授業に臨みました。なかなか授業プランがまとまらず苦戦する塾生も見られましたが、塾生が互いに模擬授業を評価し合うなど切磋琢磨する姿が見られ、意欲的に研修に取り組んでいました。
 なお、10期生より金沢学院大学より栄養教諭をめざす塾生3名が加わり、同大学栄養学部の川村美笑子学部長が激励を兼ねて模擬授業の様子などを視察されました。

講義「授業づくりの視点」 模擬授業の様子

<塾生の感想より>

  • 授業技術を身に付けていくと同時に、自分自身の教育観をしっかりと構築し、磨きをかけていきい。
  • 実際に模擬授業を行ってみると、できないことばかりで少し落ち込んだが、今後につながるアドバイスを頂いたので、次回までに練習したいと思いました。
  • 模擬授業では伝えたいことを整理できず、色々詰め込みすぎたため一方的な授業になった。次回はまず、この点について改善したい。

第10期学生クラス開講に備えて、指導員研修会を開催!

 7月20日(水)午後、石川県教員総合研修センターにおいて、第1回指導員全体研修会が招聘指導員を含む約40名が参加して実施されました。
 冒頭、新村塾頭の挨拶では、7月10日(日)のいしかわ師範塾設立10周年記念式典における馳浩県知事のご祝辞や、教育実践発表に見られた卒塾生の活躍等に触れながら、当塾の使命や果たしてきた役割、今後の方向性について話がありました。
 全体会では、いしかわ師範塾設立からの10年を記録写真で振り返った後、第10期の開講に備えて共通理解を図りました。
 分科会は、小学校部会、中高養栄部会に分かれて研究協議を行いました。
 小学校部会では学校指導課指導主事 飛龍邦臣氏より、中高・養・栄部会では同課課長補佐 若山悟氏より、「授業におけるICT活用の実際について」と題してご講義をいただきました。GIGAスクール構想の下、児童生徒一人一台端末機器の活用が実現した現在、実際の授業ではどのような取組が進められ、児童生徒や教師にとってどのような成果があるかを、豊富な事例に基づいて大変わかりやすく具体的にお話しいただきました。参加者は、児童生徒の力を最大限に引き出すためにICTが持つ利点と、その利点を活用するために必要な教師の指導力について、新たな視座を得ることができました。講演後の研究協議では、模擬授業におけるICT活用の促進についても熱を帯びた話し合いが行われ、指導員一同、第10期に向けて次世代を担う人材の育成に意欲を新たにしました。

全体会 小学校部会 講義 中高・養・栄部会 講義
  講師 飛龍氏 講師 若山氏

 (報告:北村)

新村塾頭 卒塾生を訪ねる!

 7月15日(金)卒塾生が在籍している3校を新村塾頭とともに訪問しました。
(内灘町立白帆台小学校、津幡町立条南小学校、石川県立田鶴浜高等学校)
 白帆台小学校では柚木校長と濵中教頭から河北潟を一望できる部屋を案内していただくとともに、6年生の授業を見学させていただきました。算数ではケーキを作るときの砂糖と小麦粉の割合について、児童自らの考えを大型ディスプレイや黒板に図を描いての発表、隣の学級では1人1台端末を用いてグループや各自で調べ学習をしており、素早くキーボード入力する姿などGIGAスクール構想が着実に具現化している状況を垣間見ました。
 田鶴浜高校は、ちょうど健康福祉科2年生の「福志式」がサンビーム日和ケ丘で挙行される直前の訪問となりました。この儀式は塾頭が田鶴浜高等学校長時代に生徒からの相談をもとに生徒に誇りを持ってもらうよう始めた儀式であり、新村塾頭は感慨深げでした。
 この日最後の訪問となった条南小学校では、中谷校長から学校の様子とともに1期生である卒塾生の活躍の様子をうかがいました。その後卒塾生本人と校長室で面会し、卒塾生は塾頭から激励を受け、その後ノートをわきに抱え明るく爽やかに校長室を後にする姿が印象的でした。
 この週は今後学校実習や採用前研修を受けいれていただく地区の教育事務所も訪問し、それぞれの所長から自ら携わった「いしかわ師範塾」への思いや卒塾生の活躍について話を伺いました。

 

白帆台小学校

(児童の発表,グループ学習,1人1台端末活用)

田鶴浜高校

(福志式・卒塾生とともに)

 (報告 石倉)

設立10周年記念式典の一環として教育実践発表を開催!

 いしかわ師範塾設立10周年記念式典(7月10日)に引き続き、卒塾生による教育実践発表を行いました。発表に先立ち、山下指導員が師範塾設立の経緯や初年度(平成25年度)より今年度に至るまで講座内容の充実を図ってきたことを当時の記録写真を織り交ぜながら振り返りました。歴代の指導員は当時の苦労を思い返すとともに、師範塾の更なる飛躍を誓いました。

                          10年の歩みを紹介する山下指導員

 卒塾生による教育実践発表では、金沢市立高尾台中学校の古市憲汰教諭(平成28年度第4期生)が、1人1台タブレット端末を活用し、Google Earthを使って扇状地や三角州を探し、これらの地形が形成される特徴を考察したほか、教師がタブレット端末に送付した少子高齢化の要因となる複数の資料を生徒が取捨選択し、独自に資料を付け加え発表する実践を報告しました。
 また、県立大聖寺高等学校教諭の稲村 竜教諭(平成25年度第1期生)は、図書委員が紹介した小説「秒速5センチメートル」のタイトルから本当に桜の花びらがその速さで落下するのかを実験方法を工夫し検証したほか、タブレット端末での問題演習の際、解説動画を配信し、生徒の視聴回数や繰り返し再生に基づき生徒の躓きを分析し、授業でフィードバックする実践を報告しました。

     
実践発表する古市教諭 実践発表する稲村教諭

 その他、以下の6名の卒塾生が成果報告書により発表しました。
○ 七尾市立山王小学校教諭 中澤 優太 (平成26年度 第2期生)
「総合的な学習の時間におけるタブレット端末を用いた導入と展開」
○ 白山市立松陽小学校教諭 濵野 真衣 (平成29年度 第5期生)
「私の学級経営~楽しいを大切にした取組を通して~」
○ 中能登町立中能登中学校教諭 寺岡 ぴあ (平成29年度 第5期生)
「自分たちで考え、行動する生徒会活動」
○ 県立小松高等学校教諭 石黑 智子 (平成25年度 第1期生)
「学級経営において大切にしてきたこと」
○ 県立いしかわ特別支援学校教諭 村濱 りさ子 (平成25年度 第1期生)
「自己を表現し、他者を理解する力を育む音楽の授業をめざして」
○ 県立明和特別支援学校教諭 柴田 恭明 (平成26年度 第2期生)
「特別支援学校の社会科における一人一台タブレット端末の活用」

いずれの実践もすばらしい内容で、卒塾生の学校現場での活躍ぶりを知ることができました。

(報告:中本)

いしかわ師範塾設立10周年記念式典 ~更なる飛躍をめざして~

 いしかわ師範塾が設立10周年を迎えたことを祝う記念式典・教育実践発表を7月10日(土)、ホテル金沢で行いました。オープニングセレモニーでは、乗富政雄氏(師範塾指導員)、乗富晴子氏(県立鶴来高校教諭)がマスエ作曲「タイスの瞑想曲」、エルガー作曲「愛の挨拶」を披露しました。

 式の冒頭、安倍晋三元首相の死を悼み出席者全員で黙祷をささげました。続いて挨拶に立った新村塾頭は、「教育の情報化やグローバル化、SDGsといった新しい動向をも見据え、講座内容の充実に努めるなど、本県教育の発展に寄与してまいりたい。変化の時代にあればこそ、教育は人なりという言葉に思いをいたすとともに、設立10周年を機に指導員一同心新たに塾生の指導に取り組んでまいりたい。」と決意を述べました。

 来賓としてお招きした馳知事からは、「近年になって全国でも、いしかわ師範塾と同様な取組が展開されるようになったが、そのモデルは石川方式であると思っている。初任者であっても教科指導はもとより保護者への対応などの実践力の育成が求められており、師範塾の役割は大きなものがある。次の10周年に向けてより一層の指導をお願いしたい。」と期待の言葉をいただきました。
 また、石田県議会議長からは、「これまで多くの塾生が即戦力として学校現場で活躍していると伺っており、大変心強く思っている。今後ともベテラン指導員のきめ細かな指導の下、塾生が互いに切磋琢磨し、指導力を備えた人材を育成されることをお願いしたい。」とエールをいただきました。

新村 塾頭 馳 県知事 石田 県議会議長

 続いて長年にわたり師範塾の指導員として本県の教育に尽力された47名の代表者に指導功労者表彰状が授与され、受賞者を代表して笠間指導員は「師範塾に関わることができたことを誇りに思う。今後も指導員として研鑽を積み、塾生の教育に対する熱い思いに応え、石川の教育力の向上に寄与してまいりたい。」と謝辞を述べました。

知事表彰を受ける
山下指導員
教育長表彰を受ける
小石指導員
表彰者を代表して謝辞を述べる
笠間指導員

 式典の最後には、設立10周年を機に制作した「いしかわ師範塾紹介動画」を披露しました。なお、この紹介動画を全国200あまりの大学に送付し、師範塾の取組を紹介、塾生の確保に努めることとしています。

(報告:中本)

理想の教師をめざして羽ばたけ! 9期生の皆さん

 第9期学生クラス標準コースは、6月25日(土)、最終回となる講座が行われました。

 第9期生も第8期生と同様、新型コロナウィルス感染防止対応のため全日程が半日開催となるなど、コロナ禍の影響を色濃く受けた第9期生ではありましたが、「いしかわの教員になりたい」との強い想いを糧に、無事に最終日を迎えることができました。

 閉講式では、新村塾頭から「GIGAスクール構想など、教育界の新しい動きについても学びながら困難にも積極的に立ち向かうたくましい人間力を備えた教師を目ざして欲しい。」との励ましの言葉がありました。また、来賓としてご臨席いただいた県教員総合研修センターの杉中所長からは、「皆さんの眼差しから、この1年間がんばってきたという思いが伝わってくる。教員採用試験がゴールではなく、本県の教育をリードする教員となって力を発揮して欲しい。」との激励をいただきました。

 塾生の代表挨拶では、この1年を振り返るとともに次のような感謝の言葉を残してくれました。

  •  「同じ志を持つ仲間から刺激を受け、切磋琢磨しながら学び合うことができた。また、指導員の先生方からは丁寧な指導をいただき、質問すると+αを添えて返していただいたことで更に考えが深まるなど、毎回新鮮な学びができた。自分の思い描く理想の教師像をめざし励んでいきたい。」(小学校グループ代表)」
  •  「コロナ禍の中であっても、師範塾を開き続けていただいたことに感謝したい。入塾した頃は実践的な知識が乏しく、自分がどのような教員になりたいのかも不明確のままであったが、講座や模擬授業を通して新たな学びを展開したり、考えを深めたりすることで教師としての自覚や自信をもつことができた。師範塾で学んだことを存分に発揮し、本県の教育に貢献したい。」(中高校グループ代表)

<塾生の感想より>

  •  教育現場に立ったときも、師範塾で学んだ心構えや知識を忘れずに日々成長していきたい。
  •  閉講式では激励の言葉をいただき、ますます教員になりたいという思いが強くなった。
  •  これまで学んできたことを生かし、最後の模擬授業を行うことができた。まだまだ完璧ではないが、この1年間で大きく成長できたと思う。

小学校グループ代表

中高校グループ代表

拍手で塾生を激励する指導員 

塾生代表による感謝のことば

馳 浩 知事、学生クラス標準コース(第11日目)を初視察!

 中庭に初夏の花(ブタナ)が咲き誇る中、第9期学生クラス標準コース11日目(6月11日)を開催しました。
 小学校グループでは「Let’s try “できる わかる 理科実験!”」を行い、電気の利用や水溶液の性質の実験を通して、実験器具の安全・確実な使い方を学びました。
 受講生からは、「実験は不安であったが、実際やってみると指導する上で注意すべきポイントがはっきりした。」、「実験の楽しさを改めて感じることができた。教師になったら、この楽しさを子どもたちに伝えたい。」などの感想が寄せられました。
 また、中高校グループでは「Let’s try “できる わかる ICT活用!”」を行い、指導員が提示した課題を「Google Classroom」を使って提出し、集計結果を分析するという授業場面を体験しました。

 受講生からは、「普通の授業では数人の意見しかとりあげることがないが、このシステムを使うと全員の意見を共有することができ、授業に参加しているという感覚が生まれた。」、「ICTをうまく活用すれば生徒自身が考えを深めることができ、主体的・対話的で深い学びを実現することができることがわかった。」など建設的な感想が寄せられました。
 この日、馳 浩知事が就任後初めて北野喜樹教育長とともに、いしかわ師範塾学生クラス標準コース(午前の部)を視察されました。馳知事は文部科学大臣を務めていた当時より、いしかわ師範塾の取組について注目されており、大研修室に集まった塾生に対し「石川の未来を創り上げるのは皆さんにかかっている。常に学ぶ姿勢を持ち続け、教育現場で活躍して欲しい。」と激励されました。
 その後、馳知事は新村塾頭から師範塾の概要について説明を受け、模擬授業が行われている各研修室を視察されました。時には模擬授業を終えた塾生に対し知事自らアドバイスされるなど、予定の時間を超えて熱心に視察されました。
 視察を終えた馳知事は、「塾生に対し、鋭く、かつ適切な指導が見られた。改めて師範塾の大切さを感じた。今後も、誇りと喜びを持って若い人の育成に努めて欲しい。」と講評されました。

馳知事、北野教育長らと懇談 理科実験(小学校グループ)の様子を視察
ICT活用(中高校グループ)の様子を視察 塾生を激励する馳知事
模擬授業について説明する
山下指導員
模擬授業で助言する馳知事 知事を囲んで

3年ぶりにオープンスクールを開催!

 新型コロナウイルスの影響で開催を見合わせていたオープンスクールは、第9期学生クラス標準コース11日目の実施(6月11日)に合わせて、3年ぶりに開催しました。
 当日は、41名の大学生の参加があり、小学校、中高校グループに分かれ、指導員による「コミュニケーションづくりの基礎・基本」の講義を体験しました。この講義では、コミュニケーションをとるときに気をつけることについて話し合い、ロールプレイを通して話しやすい雰囲気づくりに必要なことなどについて学びました。その後、第9期生の模擬授業を参観しました。参加者は塾生の授業の様子や、指導員の助言の内容を熱心にメモするなど、意欲的に参観する姿が見られました。最後に「いしかわ師範塾DVD」を視聴し、師範塾の取組について学びました。
 参加者からは、「体験講座では傾聴のロールプレイを通して、コミュニケーションの大切さについて身をもって体感することができた。」、「模擬授業では良い点や良くなかった点について、塾生同志が共に考えていく姿が非常に印象的であった。」、「いしかわ師範塾なら自分の力を付けることができると感じた。」、「教師をめざしたいという気持ちが強くなった。」 などの声が寄せられました。

開講の挨拶(新村塾頭)

体験講座

「コミュニケーションづくり

の基礎・基本」

模擬授業参観の様子

 また、この日は、徳田 博 副知事(前教育長)が就任後初めて視察されたほか、森本章治氏(金沢大学教職総合支援センター長・理工学域長)、山本 卓氏(同大学人間社会学域学校教育学類長)、筧 誠人氏(大阪府大東市教育委員会指導主事)が訪問されるなど、視察が相次ぐ一日となりました。

北野教育長、学生クラス標準コース(第10日目)を視察!

 五月の爽やかな日差しが注ぐ中、第9期学生クラス標準コース10日目(5月7日)を開催しました。
講座「教育実践課題への理解Let’s try “考え 議論する道徳”」では、「特別の教科 道徳」の趣旨や理念の実現を図るための工夫や手立てについて、小学校グループは津幡町立条南小学校の中谷昭代校長、中高校グループは小松市立東陵小学校の柴田和美校長より具体的に講義をいただきました。受講生は新しい「考え 議論する道徳」について理解を深めるとともに、実践意欲をも高めることができました。受講生からは「価値理解だけでなく、人間理解、他者理解をめざして話し合い、議論する授業の大切さを学んだ。」「まずは、教師が楽しむ姿勢を示し、子どもたちの意見をたくさん引き出せる教師になりたい。」「押しつけの道徳にならないよう、考えさせる発問や活動を大切にしたい。」などの感想が寄せられました。

柴田校長(東陵小)

中谷校長(条南小)

指導・助言する山下指導員

 この日、北野喜樹教育長は、塩田、金子両教育次長とともに、就任後初めていしかわ師範塾学生クラス標準コース(午前の部)を視察されました。新村塾頭から学生クラスの研修の取組みの現状と課題について説明を受けた後、教育長は、少人数に分かれて行われている模擬授業を熱心に参観し、受講生の着実な成長ぶりと指導員の卓越した指導ぶりに感銘を受けた様子でした。
 視察を終えた北野教育長は、師範塾設立当時、県の財政課長として師範塾を全面的にバックアップされたことに触れ、感慨深そうに「これまでの指導員の皆さん方のご苦労に感謝したい。大きな成果を挙げている現状に目を見張るものがある。教師の一言で大きく影響を受ける子どもも多い。これからも一丸となって優秀な人材を育てて欲しい。」と講評されました。

講義を視察する北野教育長

新村塾頭から説明を受ける

北野教育長

 

視察を終えて

 

 

令和4年度講師セミナー始まる!

   令和4年度講師セミナーは、去る4月21日(土)の金沢会場(県教員総合研修センター)を皮切りに7月2日(土)まで行われる計画です。今年度は全体で146名の講師から受講申し込みがありました。4月27日(水)の能登会場(穴水高校)では勤務終了後の夜間に29名の受講生が参加して開催されました。開講式で新村塾頭は、講師の皆さんが日々、児童生徒の教育に尽力されていることに感謝するとともに、「普段の指導を振り返って、この講師セミナーで足らざるところを補い、指導力の向上に努めてください」と激励の挨拶がありました。また、来賓の寺井奥能登教育事務所長からは能登地区の講師として活躍いただいていることに対して謝意が述べられ、「セミナーで身に付けたことを日頃の指導に活かしてほしい」と激励されました。
 続いて、「授業のつくり方」の講義では、新学習指導要領が本格実施される中、主体的、対話的で深い学びの実現に向けた授業の工夫・改善について理解を深め、その後、受講生は11グループに分かれ、それぞれ「模擬授業」に取り組みました。指導員の先生からは、課題設定の仕方、発問の投げかけ方や板書の仕方など、具体的な助言を受け、指導力の向上に努めました。受講生からは「講義では、児童生徒が主役であることを再認識させられた。明日からは児童生徒が進んで学びたいと思えるような授業づくりをしたい」「他の受講生の模擬授業を見ることで刺激を受け、多くのことを吸収することができた。もっと頑張らねばと思う」などの感想が寄せられました。

開講式の様子

講義の様子

受講生の様子