校長のつぶやき

校長のつぶやき

御用納め

明日12月29日(木)から来年1月3日(火)まで、年末年始による登校禁止日となるため、今日が令和4年の御用納めとなります。

朝から第1体育館では、いくつかの部活動による交流会が行われ、ドッジボール、バスケットボール、フットサル、ホッケーなどの競技で汗を流し、勝敗に関係なく楽しそうに親睦を深めていました。

その後、各部で分担しながら、体育館や校舎内の清掃をしてくれて、古い建物ではありますが、とてもきれいになりました。どうもありがとう。これで令和5年を気持ちよく迎えることができそうです。

 

この4月に校長として北陵高校に赴任してからというもの、生徒たちが、授業や部活動、生徒会活動、各種大会・コンテスト、ボランテア活動に資格取得・検定試験などの様々な活動を通して、日々成長していく姿を見るにつけ、本当に教員になって良かったなあと、改めて実感しているところです。

22日の第2学期終業式では、全校生徒に対して、「この北陵高校でいろんなことにチャレンジして、失敗してもあきらめずに前を向いて、少しずつでもいいから成長している自分に自信を持って好きになって、周りの人に思いやりの心で優しく接することのできる人間になって下さい。そして、この北陵高校を大好きになって下さい。」というような話をしました。また、加えて、3年生に対しては、「卒業する最後の日まで、先輩としてあるべき立派な姿を1,2年生に見せてあげて下さい。」という話もしました。

 

令和5年はうさぎ年です。

皆さんがさらに大きく飛躍し、素敵な1年を過ごすことができるよう祈っています。

それでは、健康に気をつけて、良い年を迎えて下さい。

1月6日の第3学期始業式に、元気な姿で会えるのを楽しみにしています。

校長の今年の漢字

今月の12日、清水寺にて恒例の今年の漢字が「戦」に決まりました。

・ウクライナ侵攻、北朝鮮の相次ぐミサイル発射などにより「戦」争を意識した年

・円安、物価高による生活上の「戦」い

・サッカーW杯や北京冬季五輪での熱「戦」、挑「戦」

などが、選ばれた主な理由だそうです。

 

さて、私の今年の漢字はといいますと、ダントツで「感」です。

・県庁勤務が長かったので、そろそろ学校に戻れるのではないかという予「感」

・生徒の成長のために日々頑張ってくれている先生方をはじめ、学校に関係するすべての皆さんへの「感」謝

・勤務初日の4月1日にかけられた生徒からの挨拶に「感」激

・部活動の大会や、学校行事などで頑張っている生徒の姿を見て「感」動

・なかなか収束しない新型コロナウイルス「感」染への対応

・いろいろなことを決断しなければならない校長としての重い責任「感」

など、本当に「感」を「感」じることの多い1年でした。

 

明日はいよいよ2学期の終業式、そして、あと10日足らずで令和4年が終わろうとしています。

皆さんにとっての今年の漢字は何ですか?

節目となるこの時期に、このようなことをきっかけにして今年1年を振り返ってみるのも悪くないと思います。

いろいろあったけど、終わってみれば、充実したとても良い1年だった、と思えたらいいですね。

 

 

 

自慢の北陵生徒会

今日、校長室に前・後期の生徒会のメンバーが来てくれました。

「校長先生、僕たちの思い出作りに協力して下さって、どうもありがとうございました。おかげで、最高の思い出ができました。」

みんなを代表して、前期生徒会長からの言葉です。

私は胸が熱くなりました。

周到な準備の甲斐あって、3学年交流会は、私が思っていた以上に素晴らしいものとなりました。3学年が一緒になって、ドッジボール、綱引き、大縄、大玉運び、そして3種類のレクリエーションゲームを思いっきり楽しんでいる様子があちこちで見られました。終わった後は、目的としていた「クラス内の親睦を深めるとともに、他学年とも交流を深めて、学校全体で一体感を深める。」が達成された瞬間であったように思います。

交流会当日の2日間と、それまでの約2ヶ月間の準備の疲れが出ていないか心配だったのですが、今日校長室で見せてくれた生徒会のみんなの顔は、やりきったという達成感と充実感であふれていました。本当にいい顔でした。

どうもありがとう。私の方こそ、学校に活力を与えてくれたみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。

後期生徒会のみんなは、この経験を活かして、また、前期生徒会の思いをしっかり引き継いで、さらに大きく成長していくのでしょうね。

自慢の北陵生徒会。今後も楽しみです。

3学年交流会の意義

「校長先生、僕たちにもう一つだけ大きな思い出を下さい。」

10月に入って間もない頃、前期生徒会の役員が校長室に入ってきて、私の顔をしっかりと見つめながら言い放った言葉です。

「僕たち3年生は修学旅行に行くこともできず、入学してから、いろいろな行事が中止になったり縮小されたりして、みんなと楽しんだり頑張ったりした思い出が少ないんです。12月の球技大会を、これまでのような形ではなく、3学年が一緒になって楽しんで盛り上がるような行事にしたいと考えているので、1日だけの予定を2日間にしてもらえませんか。」

私は内心、こんなはっきりと校長に向かって自分の考えを述べることができる生徒を頼もしく思いながらも、努めて冷静に「大切な授業を1日つぶすことになるのですよ。あなたの考えているものがどのようなものなのか、もっと具体的に伝わるよう資料を準備して、来週私の前でプレゼンをして下さい。それで納得のいくようなものであれば、先生方にきちんと説明して、できるような方向に持って行きましょう。」と答えました。

翌週のプレゼンでは、準備期間が短いこともあって、内容的にはまだまだ練られたものではなかったのですが、彼ら彼女らの熱意がビンビン伝わってきて、“これなら大丈夫、きっとこのあとの準備期間で素晴らしいものを作り上げていってくれるだろう”と思い、迷わずOKの返事を出したのです。

あれから、2ヶ月近くが経ち、今日、私の所にプログラムが届きました。球技大会ではなく、『3学年交流会』、その目的には、「クラス内の親睦を深めるとともに、他学年とも交流を深めて、学校全体で一体感を深める。」と書いてあります。生徒会のスタッフ、それをサポートする特活課の先生方が一緒になって、日程から、実施方法、競技方法、そして防寒対策、コロナ対策まで細部にわたって考え抜かれたものが約40ページに渡って書かれた大作となっています。本当によく頑張りましたね。

さて、本番はいよいよ明後日からの2日間です。ここまで準備してきたものをきちんとした形で残せるかどうかは、生徒全員の力にかかっていますよ。クラス、学年、そして学校全体で一体感を深めるという目的を必ず達成できるよう、思いやりの気持ちを忘れずに、当日は思う存分楽しんで交流を深めて下さい。この2日間が北陵生にとって思い出に残る大切な時間になることを心から願っています。

絶対にあきらめない

「合格まであと3点です。」

昨日、日本漢字能力検定協会から届いた薄っぺらい封筒の中にそう書かれていた。

前々回は「あと4点」、前回は「あと5点」、そして今回である。

130問中、あと2問か3問正解すればいいのに、それができない。

今回こそは絶対つかめると思っていた準1級の合格が、またするりと抜け落ちていった。

 

期せずして、昨日はサッカーW杯決勝トーナメントのクロアチア戦、日本は惜しくもPK戦で敗れ、4度目の挑戦となる8強進出が叶わぬ夢となった。1点が遠い。

また、次の挑戦に向けて、選手たちの長くて辛い戦いが始まる。

どんなに頑張っても、どんなに途中経過がよくても、不合格は不合格、負けは負けであり、結果というのは時に残酷である。

悔しい。自然と涙がこみ上げてくる。脱力感も半端ない。そんな選手と自分を重ねながら、なぜか嬉しくもあった。悔しいと思える自分がいたから。

 

「な~ん勉強せんかったし、落ちても別にいいげん。」とか言う人がいるけど、なぜそれならば受けたのか?せっかくの自分が成長する機会を自ら放棄しているみたいで、とても残念に思う。資格取得や検定試験に臨む生徒諸君には、中途半端な気持ちではなく全力で向かっていってほしいと願わずにはいられない。

「やりきった」ではなく「悔しい」と思えたということは、きっとまだ頑張れる自分がいるということである。 

 

8冊目の問題集を買ってきて、次に向けてスタートしよう。落ち込んでばかりではいられない。自分で決めたことは最後までやり通す。

絶対にあきらめない。