工業系列(機械・電気)日誌

工業系列(機械・電気) 日誌

旋盤の技能検定、後半へ続く【工業系列】

3年生対象の3級数値制御旋盤作業と2級普通旋盤の実技試験が終わりました(12/26,1/9,16,23,30実施)。

2年生とR&D部対象の普通旋盤作業の2・3級技能検定実技試験は、1/30に半数が終わり、2/6に残り半数が受験します。

(今年の2年生の工業系列は、全員が普通旋盤作業の技能検定3級か第二種電気工事士のどちらかを挑戦しています)

 (2/7や2/11(職種により違う)に別会場で学科試験もありますので、受験票でご確認ください)

 

受験一週間前の1/25~1/29は、毎日放課後の補習です。

部活動の2級の生徒と1年生の3級を合わせ、15台/16台中の稼働状況です。

(1台は精度に難ありのため、修理手配中)

 

このグループは

月曜:通しでタイムアタック、火曜:要素練習 水曜:要素練習 木曜:要素練習

金曜:通しでタイムアタックの計画で補習を行いました。

 

 

練習加工した材料です。

一人10セットの練習のはずが…12セットになってしまいました。

見た目は同じですが、作った後の材料も、仕上練習で再利用しています。

これだけ繰り返し試行してはじめて、問題を解決したり課題を自己設定できたり、

うまくいくときとうまくいかないときの比較や対策を打てることができるようになる、

つまり最近流行の「探求」という領域へ、品質管理の観点から行けることになります。 

こちらは来週2/6に挑戦するみなさんの荒削り加工時間の一覧(出しても支障のない範囲で・・)です。

同様に仕上①時間、テーパ加工時間、仕上げ②時間、B部品製作時間の区間タイムを測定し、精度の評価も実施しています。問題点を一覧表で全員で共有し、生徒同士や職員と相談しやすい環境を作り、こちらからもアシストしたりしています。あまり細かい指示を出さないように、頼りすぎない(指示待ちにならない)ようにという塩梅が難しい。主体性さえ育てば爆発的に伸びますので。

荒削りに時間がかかっていても他や精度で挽回している生徒もいます。今年は精度が良い傾向があります。

月曜:要素練習 火曜:通しでタイムアタック 水曜:要素練習 木曜:要素練習

金曜:通しでタイムアタック の予定でいますので、

帰宅時間が遅くなる(19時には返しますが)ことをご承知おきください。

毎日連続2時間以上の立ち作業を行って帰宅しますので、帰宅の際には、ぜひ労をねぎらってください。

 

合格すれば3年では

・2級旋盤と3級マシニングセンタ(←合わせて指導しようと計画中)

・3級NC旋盤

・他、電気工事士やりたければそちらへもどうぞ

という道が、平坦になります(とても忙しくなりますけど、部活動も引退しますし…)。

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【★新聞掲載★】第二種電気工事士 過去最多(27人)(工業系列)

令和3年1月29日(金)の北國新聞と北陸中日新聞の朝刊に

本校の第二種電気工事士合格に関する記事が掲載されました。

本校では、2016年度から毎年この試験に挑んでおり、

コロナ禍で、上期試験の学科試験が中止された中、過去最多の

27名の合格者数となりました。

なお、練習機材の不足は澁谷学術文化スポーツ振興財団の助成を

いただいています。この場をかりて感謝申し上げます。

詳細は新聞をご覧ください。

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特殊無線技士 国家試験に合格!【工業系列】

 令和2年10月期の特殊無線技士国家試験が行われました。

(6月期はコロナウイルスの影響で試験が行われませんでした)

 本校から4人の生徒が受験し、全員が航空特殊無線技士に合格しました!

 従事者免許証が届いたので、その交付式を行いました。

      

 北島校長からひとりひとりに免許証を手渡し、今後のさらなる活躍を

期待する激励の言葉を頂きました。

 将来は航空に関連する仕事に就きたいという目標を持っている生徒も

いました!頑張って夢を叶えましょう!

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旋盤の補習【工業系列】

 

午前は8時から、午後は13時から補習を行いました。

明日の2級を受検する3年生は午前も午後も参加していました。

1月末から2月上旬にかけて3級を受検する2年生は、授業ではじっくり時間が取れないので

倍の4時間、練習ができて有意義だったようです。

 

加工は確実に行わなければならないので、最近はメモを取っておく大切さも

伝わってきています。

 

↓午前の様子

一日中旋盤が稼働していました。

   これだけ一斉に加工するための工具が足らず、急いで準備しました。最近は受検生が増えてきたので物資面での後方支援も大変です。

とてもよい状態に生徒は育っています。

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フライス盤【工業系列】

 フライス盤は金属材料に対して「平面加工」や「溝加工」を行う

工作機械です。本校にはフライス盤が4台あります。

 

 本校のフライス盤です     バイス(万力)に材料を固定

 歴戦の猛者(?)です!    して、表面を正面フライス

               (フルバック)で切削する様子

 

 やったー!直方体できたよ!  これは100×100の鉄板の黒皮を

 切削直後でバリがあるので、  削り落としている様子です

 面取り等処理を行います    これから小さい「定盤」を

                手仕上げ加工で作ります!

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工業系列以外の生徒向けの技能検定集中講座【工業系列】

 本校の強みは、全く違う系列(進学系列、工業系列、ビジネス系列、生活・福祉系列)があることです。同級生で学んでいる内容が全く違い、「学校の中に社会がある」という状態です。

 

厚生労働省関連の技能検定には実務経験に関する受検資格があります。

高校生が受検する3級は、実務経験として授業を受けていることもカウントできます。

今回、数値制御旋盤3級を進学系列の3年生が受検するので

厚生労働省ものづくりマイスターの先生に授業を正式に依頼して受検することにしました。

(我々教員の補習ではダメなのです。公的な根拠が取れないので)

 

講習は3時間✖️3日お願いしました。

  まず、概要説明から

プログラム講習

 

基本操作の実習

 

2日目と3日目は、実際に材料取り付けのための「爪」の取り付けと工具補正を学び

実際の加工を行いました。

実技試験は1/9です。これで受検資格が得られたので冬休みの間に3個 (1個2.5時間)作って

プログラムは家でマスターしてもらって受検に臨みます。

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手仕上げ作業【工業系列】

 現代では便利な加工機械がたくさんありますが、微細な調整や仕上げ加工では、

やはり人間の「五感」を頼りに手仕上げ作業をする必要があります。

 本校では「ものづくりマイスター」の川端先生にご来校いただき、手仕上げ

作業の方法について指導を受けています。

 また、単に加工方法を習うだけでなく、ものづくりに際した心構えや、仕事の

意義についても、現場での経験からたくさんお話を伺っています。

 

 一見簡単そうですが・・・   こまめな確認と加工を重ねて

 手仕上げは一筋縄ではうまく  完成に近づけていきます

 いきません!

 

 万力に材料を固定するときも  手仕上げ作業は「立ち姿勢」も

 確認が大事です!       大事です!いい加減な姿勢は

                疲れるばかりで進みません!

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旋盤の修理【工業系列】

 旋盤の起動時にチャックの爪と刃物が接触する事故で、怪我はありませんでしたが機械に大きな損傷がありました。

修理見積もりが50万円でした。業者さんが2日間でケリをつけるには疑わしい部品全ての交換になるので仕方がありません。しかし50万円では中古の旋盤が買えてしまうくらいなので、仕事の合間に1ヶ月ほどかけて直してみることにしました。

ものづくりマイスターの井崎先生にサポートをいただいています。

 1番損傷の大きい部分は下の動画のとおりでした。

 

しかし、その軸の上に別の軸があります。

この軸も損傷を受けているので軸とギヤが分離できない状態です。

つまり、ギヤがこのケースに干渉して軸が抜けない状態です。

 

中央のギヤと軸が動画の故障の部品です。奥まっていますね。

握り拳3個分くらいのハンマーで2時間ほど叩いて、クサビの工具を自作してこじって軸とギヤを分離させました。

 

しかし次が大変。まがっている軸に差してあるギヤをどのように分離するかが問題でした。

余っている板材をマシニングセンターで穴をあけ、ギヤに刺さっている軸を抜く治具を自作しました。

自作治具のボルトを回すと、車のジャッキのように数トンの力がかかり、無理やり軸を抜いて行きます。

 

目標の軸二本が外せました。合間を見つけて3週間かかっています。

 

確実に損傷しているシャフト2本。2本で約4万円。これだけ済めば46万円のコストダウン。

 

外した部品です。

ギヤ側の穴にも少し損傷がありますが、やすりがけで直して組み立てる予定です。

作業進捗的には、まだまだ半分もできていない状態です。

冬休み中が勝負かな?

 

【最後に】

就職先の企業で、機械が故障するたびに業者に直しに来てもらっていては、外払いが嵩み、利益が出なくなります。

故障させないための保全の技術、軽微な故障なら自分たちで対処できる技術が大切です。

基本的な機械要素の構成である旋盤くらい、自分たちで直しましょう。

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平滑回路【工業系列】

 前回、波形整形回路で交流信号を

       ↓

 

     半波整流            全波整流

にしました。

 この信号だとまだ直流信号にはなっていません。

 極性(プラス・マイナス)の時間による変化がまだ存在している

からです。

 そこで、負荷に対して並列に「コンデンサ」を接続します。

 コンデンサは電気を蓄えることができるパーツですので、上の

写真の波形でいう「山の頂上」から電圧が一気に下がることなく、

ゆっくりと放電して補ってくれます。これを「平滑」といいます。

 半波整流だとこんな波形になりました。

 コンデンサを大きく→ 

 コンデンサの静電容量を大きくするほど直線に近くなって

いきますが・・・まだ直線には遠いですね(リプルがあります)。

 そこで、全波整流にコンデンサを接続すると、

 コンデンサを大きく→

 ※白い波形は入力波形(元の信号)です!整流波形ではありません!すみません!

 おおっ、右側の写真ではかなり直流っぽいですね!

 きちんと波形を観測することができました!

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手仕上げ作業【工業系列】

 現代では便利な加工機械がいくつもありますが、最終的な仕上げや

微細な調整などは、やはり「人間の感覚(五感)」を頼りとします。

 今回の実習は手仕上げ作業です。まずはヤスリで「面取り」に

チャレンジしました。きれいに角処理ができるかな?

 

 ヤスリで材料の角を削り、   カエリがないように、削った

 油砥石などできれいに     跡が残っていないように、

 仕上げます          確認を重ねながら作業します

 

 

「えっ、どうやってやるん?」 「いいものを作ろう!」という

「こうやってやりんがいや」   意思が大事です!

 教え合いが嬉しいですね!

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