工業系列(機械・電気) 日誌
県教委事業 高速画像処理による自動運転模型自動車の製作による人材育成【工業系列】
~金沢北陵高校から広がろう~高速画像処理による自動運転模型自動車の製作による人材育成
上記は県教育委員会の事業「専門高校生等における産学連携人材育成事業」に採択されて本校が実施している事業です。三年目の事業で、今年度は車体の改良をテーマに人材育成をしています。
「軽量化」と「高剛性化」を両立させることをテーマとして、よく理解し説明できるのを目標としています。
車体の製作の様子 。今日は、マシニングセンターで
・部品図から加工図に起こし直す作業
・その加工図からCAMでプログラムの作成をする作業
・さらに加工機用にプログラムを修正したり切り貼りする作業
・パソコンから加工機にプログラムを移す作業
・ドライラン(ダイヤル操作に依存する速さ)で所望の軌跡で動くことを実際の加工位置より少し浮かして確認する作業
・ドライラン(実際の加工速さ)で実際位置より少し浮かして確認する作業
・実際の加工位置に下ろして、高さ間違いを確認しながら実際に加工する作業
を行いました。マシニングセンター3級の技能検定受検者3人で加工しました。(技能検定の練習も兼ねています)
実は・・・彼らはこの機械を操作するのはまだ2回目です。ですが、かなり自分たちでできるようになりました。
フレーム4部品中3部品が試作済み。これで、おそらく半分以上に軽くなっています。
(具体的な比較の数値は今後掲載します)
ただ、剛性がない。一部作り直し(設計変更が続く)でしょうね。
【追記】
一般の生徒にこの部品を見せてみました。
「3時間かけて作った」というと、時間がかかっていて驚いていました。
(2個目からは材料を固定してボタンを押すだけなので10分以内でできますが…)
3時間確認作業でミスを回避しながら修正を繰り返し加工することは、普通教科の学習と通じるものがありますね。
また、「いくらで売れる?」と聞かれましたが、工賃だったら3時間なので1.5万円くらいかな?とも伝えました。
ただこれは正確な回答ではありませんね。正確には「売買契約は成立しないと思う」が回答でしょうか。
なぜなら、お客がこの部品を買うメリットがないからです。
旧NCフライスから新マシニングセンタへ実習変更【工業系列】
これまではNCフライス盤で実習を行っていました。今年度からは新たに導入されたマシニングセンタで実習を行います。今、そのために教材研究を行っています。
(指導する側が機械に熟れるための練習を兼ねています)
(R&Dプロジェクト部員にお願いして授業の練習を兼ねて実施しています)
【新しい機械になってできること】
・技能検定3級 マシニングセンタ作業の指導ができるようになる
(今年度は試行的にR&D部員3名程度が受検しますが、来年度は一般生徒でも可能にする予定)
・工具交換、工具長補正についての考え方、工具ごとの確認方法を実習できる。
・CAM(自動プログラム生成)によってできる、長ーいプログラムで加工できる
(複雑な形状も加工できる)
【試し加工中の動画】
らせん状に穴加工
複雑な加工
2年生 第二種電気工事士の補習 【工業系列】
ことしもやります。補習。
去年より手厚く
・先生二人体制
・昼だけでなく、放課後もやります
まだまだ合格点には程遠い。でも解いて間違ったところの正解の根拠探しをして積み上げていくしかありません。
学科試験は10月4日です。
保護者の皆様、しばらくごはん食べる時間が足りないと辛そうにしていますので、素早く昼食とれるような弁当等のお子様への支援をよろしくお願いします。
本校は教室間の移動が多く、早弁が難しいです。
ガス溶接【工業系列】
工業系列の実習テーマのひとつに「溶接」があります。
今回は「ガス溶接」の実習風景です。
ガス溶接は可燃性ガスの「アセチレン」と、支燃性ガスの
「酸素」を使って炎を作ります。この炎で金属を熱し、溶融
して接合させます。
今回は点火と消火それぞれの方法を練習しました。
アセチレンだけで点火するとメラメラとした火が出るだけ
ですが、ここに酸素を加えてゆくと、ゴォーッと音を立てて
炎が吹き上がります!
これが標準炎(作業に使う火炎)ですが、初めての生徒は
少々おっかなびっくり?
←「あれ?酸素が止まらない・・・?」
ガスのコックは左手で
操作します。逆回転させ
たら全開になりますよ!
気をつけましょう!
ものづくりマイスターによる指導・NC編 【工業系列】
NC旋盤の実習風景です。
NC旋盤はプログラムに対して忠実に動作し、正確かつ
高速で加工を行ってくれるとても便利なものです。
言い換えればプログラムをひとつでも間違えると予想外の
動作をしたり、そもそもまったく動作しなくて慌てます。
今回は「正確な加工」の最中にどんなことが起こっている
のかを確認しました。回転数や送り速度、刃物の選択について
『じっくりと』確かめました。
※先生方は「じゃあ『ちょっと』〇〇してみようか」とついつい
言ってしまうのですが『じっくり』〇〇することが大事です。
理屈や結果の違いがよく見えてきます!
← 右と左で何が違うのか!
計測ひとつでも、無駄なく スケールの当て方はどう
正確にできるかな? すべきなのか?
ものづくりマイスターからも 『プロフェッショナル』の
ご指導いただいています。 視点から多くの体験談や、
様々なアドバイスを聞かせて
もらってます。
産学連携人材育成事業(部品製作)でK君がファインプレー【工業系列】
専門高校等における産学連携人材育成事業で、金沢北陵高校は
「~金沢北陵高校から広がろう~
車載カメラと高速画像処理技術を用いた自動運転自動車模型の製作を通した人材育成」
という事業を行います。昨年度は本校で県内のカメラクラス標準機を製作し、他校にも評価してもらいました。
今回はその新作(今年度バージョン)の車体の、部品製作シミュレーションを行いました。
最初はこんなにうまくいかず、「円弧方向が右左逆」「加工面が90度違う面」などのミスが多く、シミュレーション結果が破砕された状態になっていました。
また加工機標準の「干渉チェック機能」でエラー続出し、そのエラー消しに苦労しました。
(今回は3時間程度かかりました)
今回のファインプレーはK君。
上の赤丸のところ。
「先生、材料回して削るので、実際はぶつかっていませんか?」と発言。
先生を含め、他の人たちも最初K君が何言っているかわかりませんでした。
しかし何度かコマ送りでシミュレーション画面を見ながらK君は粘り強く伝えてくれました。
粘り強く伝えてくれたので、やっと全員分かりました(なかなかイメージできませんでした)。
(実際はこの画面よりもう少し刃が突っ込んでいました)
普段は無口タイプです。しかし誰も気づかないことに気づき、適切に発言してくれるK君。
貴重な存在です。
外部の方へ~CameraClassマイコンカー講習会のご案内【工業系列】
8月22日・23日に本校でCameraClassマイコンカーの講習会を開催します。
県教育委員会の「専門高校等における産学連携人材育成事業」に係る事業で、
本校は
「~金沢北陵高校から広がろう~
車載カメラと高速画像処理技術を用いた自動運転自動車模型の製作を通した人材育成」
という企画を今年度も(3年連続で)行うことになりました。
ご希望の方は下記の添付ファイルの通りお申し込みください(締め切り8月11日)
体験入学の準備(動画あり)【工業系列】
9月26日の体験入学の準備をしています。体験入学ではここまでできませんが、アシスタントをお願いする在校生の皆さんに、練習目的で作ってもらっています。マイコンカーの車体です。
これはSolidworks という、機械メーカーでも設計に使っている3次元設計ソフトです。
中学生にどのような課題で体験してもらうか、在校生の皆さんと相談しながらこれから決めていくところです。
明日は機械製図検定の二次試験です【3年工業系列】
最後の追い込み。
今年は3年生54人中、38人が二次試験に挑みます。
2次試験は明日23日8時半製図室に集合、9時スタートです。
スポットクーラーは6台になりました。ブレーカーが落ちるので廊下や下の階から電源を延長。
(スポットクーラーの増設は約1ヶ月延期になった今年だけの措置のつもりです)
今、指導していることは中心線と外形線の違いをつけること、余計な線の消し忘れ、製図の文字になっていないなどです。
寸法漏れは減ってきました。
2時間半の検定なので、1時間半くらいから混乱し作業が止まる様子も見られます。
時間を意識して混乱しないために、問題用紙に作業終了したものは消し込みしていくなど、精神状態を保つ指導も行っています。
放課後補習(機械製図検定)【工業系列】
技能検定、製図検定、電気工事士などの資格・検定の1週間前は放課後補習がよくあります。
今年は新型コロナウイルス感染症の休校による日程変更で、期末考査と機械製図検定が重ならなくてよかったです。
補習の様子は下記の通りです。
今日はトップクラスの生徒が多かったです。北陵祭チケット販売もあったのででしょうか。(問題なし)
ツッコミ入れられてます。
こちらもツッコミ入れられてます。
かがつうさんに就職した卒業生の製図。検定後に授業でさらに書いていきます。
こちらの卒業生は金型の部署で機械加工をしていると聞いています。
CAD(コンピュータ)で書けるより、チャラ書きでも手書きで書ける方が現場でコミュニケーション取れるので、今でも手書きが必要とされています。
また、外国の人と仕事で
・カタコトの英語(同じ専門用語ばかり)
・図面(しかも国際規格に合わせて)
でコミュニケーション取れるので、いまだに手書き製図も大切です。