2021年6月の記事一覧
学力向上の取組について
新しい「学習指導要領」がスタートして1年3か月が過ぎました。新学習指導要領では、子どもたちの「生きる力」を育むためには、学校での学びを日常生活で活用したり、ご家庭での経験を学校生活に生かしたりすることが大切と言われています。本校でも、一つ一つの知識がつながり「わかった」「おもしろい」と思える授業づくりに、また、周りの人たちと共に考え、学び、新しい発見や豊かな発想が生まれるような授業づくりに努めています。
6月24日(木)には、指導主事の先生方をお招きして、本校の授業改善の状況や学力向上の取組について見ていただきました。本校では、昨年度まで算数科を中心に授業について研究してきましたが、学力調査等で、話の中心に気を付けて聴き、質問したり感想を述べたりすることや読解力に課題があることがはっきりしてきましたので、今年度からは国語科に変更して研究を進めています。今回は河井小の授業スタイルや授業以外での学力向上の取組を紹介します。
まずは河井小授業スタイルについてです。主に次の3つの取組を共通実践しています。
①ま・ナビボード ・・・自分の考えをもつための視点や方法等を示します。
これにより、児童は自分の考えをもてるようになります。
②アタックポイント・・・授業の中で中心となる活動です。
これにより、学習が深まり、児童は目指すゴールの姿に迫ります。
③今日の言葉 ・・・ 授業の中で覚えて使って欲しい言葉を示します。
これにより、児童は覚えて欲しい言葉を使って自分の考えを表現
できるようになります。また、語彙も豊富になります。
次に授業以外での取組を紹介します。
①条件作文・・・全校同じテーマで、字数80字から100字で条件に合わせて書きます。
これにより目的や条件に応じて書く力がつきます。
②新聞要約トレーニング・・・新聞記事を要約します。
(4~6年生) これにより文章を速く正確に読めるよ
うになります。
③対話力トレーニング・・・全校が同じテーマで他学年と交流します。
これにより対話力が身に付きます。
④詩の暗唱・・・毎月各学年1編ずつ詩を暗唱します。
これにより正しい日本語を覚え、語彙力を広げます。
⑤読書活動の推進
・月2回以上の図書室利用 ・全校朝読書の実施 ・学級文庫の活用
・図書ボランティアとの連携 ・家族読書ウイーク ・読書冊数調査
・新聞コーナーの設置 ・いしかわ学校読書の日における取組
・各学年「おすすめの本」の取組 ・読書感想文の取組 ・読書感想画の取組
このような活動により、文字を読むことの抵抗が減り、読書が好きになる児童が増えます。 授業参観にお越しの際は、掲示された条件作文等をご覧になってください。
これらの取組が確実に学力向上につながるよう、やりっぱなしとならないように、趣旨や目的を確認しながら実践していきたいと考えております。どうぞ、ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします。
学校長 松山 真由美